<出来る限り入手の容易な部材を用いたAMラジオ受信用ループアンテナの試作>

1.ダイソーのフラフープを用いたループアンテナ(命名「ナゾのフラフープ・アンテナ(爆)1号」)

使用部品

  • ダイソーの組み立て式フラフープ(約2m周)    1ヶ              105円
  • 太めのインシュロック(結束バンド)       10ヶ             210円(ダイソー20本入り)
  • 同調コイル用電線                手持ちのAWG26を14m強
  • ピックアップコイル用電線            手持ちの1.25SQの電線を裂いたもの 2.5m強
  • バリコン                    1ヶ

ポリバリコンを含む材料を揃えても2000円弱というところ。
あくまでも実験用 なので、バリコンの格納、受信機との接続をスマートにという実用部分は今のところ後回し。
その辺はワニ口クリップ付きケーブル等で適当に済ませています。
本記事を参考になさる方は各自御検討下さい。

構 造

  • フラフープの内周に同調コイル用電線を密着(というよりもランダム)巻きで7回、ピックアップコイルを同調コイルの外側(フラフープ寄り)に1回を巻いてインシュロックでフラフープに固定
  • 7回巻きならフラフープの中に納めれば見てくれもよかろうと思う御仁もいるとは思うが、調整の容易な あくまでも実験用 なので そこは御勘弁をいただきたい
  • ザルや段ボール箱等に電線を巻いたものより開口部面積が大きいためAMラジオ受信には、より効果的と考えた

同調周波数

  • 260pF ポリバリコン     約900~1620kHz(低い周波数への対応は100pF程度のコンデンサをバリコンに並列接続等が必要)
  • 440pF 2連エアバリコン   約530~1620kHz

他アンテナとの比較

  • ANT 1:同軸ケーブル使用シールデッドループ(2m周で2巻き、アルミ管に納めた「非同調ループ)
  • ANT 2:本アンテナ + 260pF ポリバリコン
  • ANT 3:アルミフラットバー3m周ループ+約15bB直下型プリアンプ(「非同調アクティブループ」)

これら3種のアンテナで同一波を受信した際の信号強度を比較した。
(単位:dBm:いずれも室内設置。ローカル最強局をNull設定した状況での測定)

ANT 1 ANT 2 ANT 3
954kHz
TBSラジオ
-71.0 -61.4 -52.0
1134kHz
文化放送
-75.0 -64.0 -54.0
1242kHz
ニッポン放送
-77.0 -66.5 -54.0

非同調アクティブループには敵わないものの、要したコストを勘案すると同調型パッシブループアンテナは健闘しているというところか?
「ラジオ」に非同調アクティブループを接続する場合、ほとんどのケースでアッテネータを挿入しなければ入力段が飽和してしまうことを考えると、
工作の手軽さと相まって 「ラジオ」にとって外部アンテナの数少ない選択肢の一つが同調型パッシブループアンテナ
(もちろん、非同調シールデッドループの静かさも魅力であるし、長波から短波まで同調が不要で高ゲインの非同調アクティブループのメリットもある。)

今後の予定

  • バリキャップによる遠隔同調のテスト用ループアンテナとして使用予定
  • 目的:コストパフォーマンスの高い屋外設置可能な遠隔同調ループアンテナの試作(マンション等 鉄筋・鉄骨造の建物でのラジオ受信状況の改善)
  • 塩ビ管を用いた室内用大型ループアンテナの試作

コメントをどうぞ

  • 中波BCLに関する、貴重な情報有難うございます。私の中波及び短波用ANTは、直径90センチの磁界型ループです。材料は5C-2Vで、マッチングは入れていませんが、ノイズの点では、磁界型が一番良いですね。夕方から夜間では、全国送信出力5KW以上は、殆ど受信可能です。イギリス製ANTである、AL-1530Sが壊れたので、自作したのですが、予想以上の感度と低ノイズに驚いています。 -- 南十字星 (2014-07-29 04:21:41)
  • ループアンテナの捲線は、密巻きにすると、 -- 静岡のQちゃん (2023-08-01 10:24:38)
  • ループアンテナの捲線は、密巻きにすると、線間容量が増えて、バリコンの容量を大きくしなければなりません。捲線間の巾を広げた方がバリコンの容量を小さく出来ます。 -- 静岡のQちゃん (2023-08-01 10:33:07)
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最終更新:2023年08月01日 10:33
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