「鳥取県と世間との温度差が激しすぎる【まんが王国とっとり】への反応」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
2013年3月24日、東京・秋葉原のベルサール秋葉原にて、マンガを切り口に地域振興を進めている高知県と 鳥取県による合同イベント“まんがの聖地と呼ばれたい! 高知×鳥取 in AKIBA”が開催された。
鳥取市内のカフェで、個人所有の漫画を設置し、多くの人に読んでもらおうという取り組みが静かに広がっている。 昨年の「国際まんが博」に合わせて始まった「私立(わたくしりつ)マンガ図書館」の流れをくむ取り組みで、 漫画が読めるカフェなども増えつつある。
◆「私は為政者として成すべきことをしてきた」。漫画は鳥取藩を世に知らしめ、自然豊かなこの地に 旅人を呼び込むためだった。江戸から姫様まで連れて来た。だが、口の悪い民は「効果はあったの」と 無礼なことを言う◆旅の帰り、大きな池があった。アザラシがいると騒いでいる。名前を付けてもらった お礼にアザラシは藩主に言う。「もっとやるべきことがあるでしょ」。旅で見た現実に深く手を突っ込む ことを言いたいようだ。殿様の心に届いたか?
「まんが王国」を巡っては、約10億円の予算をかけた県の「国際まんが博」と、20年以上前から 「まんが甲子園」を続ける高知県を取材した。 「漫画やアニメは、観光や産業の柱になる。まずは、可能性に気づいてほしかった」。鳥取県はタレントの トリンドル玲奈さんを「王女」に起用したり、ディズニーの「スティッチ」と連携したりして、全国に 話題を振りまいた。だが、八方美人的な企画構成がマニアには受けず、自治体が主導することの難しさも 浮き彫りになった。
鳥取の明日へ【5】◆誇れる神話研究拠点必要
島根で昨年、古事記編纂(へん・さん)1300年記念の「神話博しまね」があった。 鳥取は、なぜか「まんが博」だったが。神話で地域おこしをする八頭町や鳥取市河原町は、 積極的に関連の催しを開いたが、赤猪神話の舞台である南部町と連携がなく、それぞれが 単発的だった。地元びいきになるあまり古事記と関係のない話までつなげる例もあるが、 客観性がなくなって対外的に通用しない。