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  • ボクのセカイをまもるヒト(後編)

ボクのセカイをまもるヒト(後編)

最終更新:2023年05月11日 01:54

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ボクのセカイをまもるヒト(後編) ◆LXe12sNRSs



 クレア・スタンフィールドは、憤慨していた。
 理由はただ一つ、大工仕事を教えてくれた猫が殺され、惚れた女が殺されそうになったからだ。

「おまえは、さっきの」

 クレアに蹴り飛ばされ地を滑ったシンヤが、起き上がり様に言う。

「『線路の影をなぞる者(レイルトレーサー)』って知ってるか?」

 腰に巻いたタオルを風にはためかせて、クレアがシンヤに向けて言う。

「列車の後を追いかける怪物の話だ。そいつは闇に紛れて様々な形を取りながら、少しずつ列車に近づいてくる。
 列車に追いつくとだ。そいつは車内の人間を一人ずつ消していく。そして最後にはみんな消えて、列車自体がなくなってしまう。
 で、その『線路の影をなぞる者』が来ちまった場合なんだが、助かる方法が一つだけある。なんだと思う?」
「……なんの話をしている」

 シンヤとクレア、双方ともに睨み合い、片方は憮然として、片方は鼻を鳴らした。

「ま、今は日中だがな。それに、辺りには列車どころか線路の一本も見当たらない」

 クレアは自嘲気味に笑うと、チラリと視線を横に向ける。
 座り込んだはやては、上目遣いでクレアを見上げ、声も出せずに口を開いている。
 安心すると同時に、怒りは増した。

「なら『線路の影をなぞる者』を名乗るのはちょっと違うな。じゃあ普通に『葡萄酒(ヴィーノ)』でどうだ?」
「なんの話か、と聞いている」

 クレアの言葉に、見るからに苛立つシンヤ。
 しかし構わず、クレアは話を進める。

「いや、よく考えたら『葡萄酒』なんて名は裏の人間じゃなきゃ知らないか。なら別にいいや、ただのクレアで。
 俺と、俺の世界と、俺の世界の中心に席を予約している女を汚したおまえを殺す、クレア・スタンフィールドで」

「……気にいらないな!」

 シンヤが仕掛ける。
 無手のまま走り出し、同じく無手、どころか身につけたものはタオル一枚というクレアに対し、拳を放つ。
 クレアはそれを余裕で避け、顔面の横にきたところで手首を掴み取った。

「焦るなよ。これは俺なりの慈悲ってやつだ。俺はおまえを殺すが、さすがに名も知らない人間に殺されるのはかわいそうだろう?」
「俺が、おまえに殺されるって? はっ、随分とおもしろいことを言ってくれるじゃないか……人間ごときが!」

 右腕を掴まれたまま、シンヤが蹴りを放つ。
 が、その蹴りは空を切り――どころか、勢いづいて一転してしまう。
 気が付けば、シンヤの体は宙を舞っていた。
 それがあの一瞬、シンヤの足の動作を見切り、クレアが腕の力だけでシンヤを投げ飛ばした結果だった。
 宙を舞ったシンヤは、驚きの表情で着地し、すぐに歯噛みする。
 自身の放った蹴りを、ありえない方法で回避された事実、それに悔しさを覚えるかのように。
 しかし、逆に驚嘆したのはクレアだった。

「よく着地できたな。かなり回転を加えたつもりだったんだが」
「そっちこそ、人間にしてはいい動きをするじゃないか」

 互いに賛嘆ではあったが、クレアからは余裕、シンヤからは苛立ちの感情が窺える。

「クレアさん……どうして?」

 火花を散らす男二人に、脱力したままのはやてが声だけで割り込む。
 先ほどの邂逅、クレアは<ギアス>の命ずるままに、エリア中心部へと向かったはずだった。
 はやてが<ギアス>の事実を知らないにしても、クレアがここに舞い戻ってくる理由はないと思い込んでいた。
 しかしクレアは、はやてのピンチという絶好のタイミングで駆けつけ、エリア中心部へ向かう足を止めている。

「マタタビの悲鳴を聞いた。それで、予感したんだ。あの二人のどちらかが、『我々に害を成す存在』だったんじゃないかってな」

 あのときは、はやての側にいる時点で、勧誘対象とも排除対象とも見なしていなかった。
 だがその後、響いてきたマタタビの悲鳴。
 エリア中心部へ向かう過程、我々に害を成す存在、二つのキーワードが咄嗟に頭を焼き、さらに、

「それに、はやてのことが心配だったしな」

 ――これが、クレア・スタンフィールドがこの場に舞い戻った最大の要因である。
 先の段階でマタタビがシンヤを『害成す存在』だと判断したように、『エリア中心部を目指せ』という命令は、あくまでもクレア個人へのものである。
 よって、クレアがはやてやマタタビを置いて、一足進んだのは道理。
 しかし実際のところ、クレアははやてやマタタビと完全に距離を取っていたわけではない。悲鳴が聞こえる範囲に留まっていたのだ。
 これはひとえに、『エリア中心部へ向かう』という命令の同列に、『はやての安全を確保する』という意志があったためである。
 もちろん、はやての身を案じることに関しては、<ギアス>の力は関与していない。これはあくまでも、クレアの意志である。
 優先度で言えば、はやてを置き去りにしてでもエリア中心部を目指すだろう――それが、クレア以外の人間だったら。

 クレア・スタンフィールドという男は、激しく自信過剰である。世界は俺のために回っている、と思えるほどに。
 そんなクレアに、『Aを優先するためにBを蔑ろにする』なんていう選択肢は存在しない。
 取らないのではなく、『端から用意されていない』のだ。
『エリア中心部へ向かうためにはやての危険を見過ごす』よりは、『はやても助けてそれからエリア中心部へ向かう』。
 客観的に見れば優先事項が逆転し、<ギアス>を凌駕しているようにも思えるが、クレアにとってはそんなことはない。
 はやてを助けてそれからエリア中心部へ向かっても、時間に差異は生じない。
 なぜなら、彼の世界はそういう風にできているから。
 簡単に説明するならば、クレアが馬鹿だから。
 世界は自分に都合がいいようにできていると、心の底から思い認識しているからこそ、優先順位なんてものが生まれず、<ギアス>にも矛盾しない行動を取る。
 付け加えれば、こうやってシンヤと対峙していることも、我々(=マタタビとはやて)に害を成す存在を排除する(=殺す)という命令に帰結する。
 すべてが同価値であり、等しくこなせる(と思い込んでいる)からこそ、クレアはここに立っている。

「ふんっ、要は女のためってことだろう。人間にしてはやるようだが、戦う理由はまったく馬鹿らしいね!」
「それは違うぞ。おまえを殺す理由は、はやてを守る以外にも二つある。
 一つ、おまえが俺たちに害を成す存在であり、なんだか排除しなくちゃいけない気がするから。
 二つ、おまえは俺に大工のイロハを教えてくれたマタタビを殺した。
 それに、女のために戦うのはおまえも同じじゃないか。照れ隠しか知らんが、そんなこと言ったらその娘も傷つくぞ」

 そう言って、クレアは道路脇で硬直したままのゆたかを指差した。
 いきなりの注目に、ゆたかがおっかなびっくりした声をあげる。

「えと……あの……違います……わたしと、シンヤさんは、その……」

 なぜか、顔が赤くなっていた。

「あー、なるほど」
「……なにを言っているのかわからないが、侮辱と受け取っておこう」
「おまえあれだろ? その娘に片思いしてるんだろ? もしくはその逆か。わかるぞ、俺も絶賛片思い中だから」

 的外れなことを言うクレアに、ついにシンヤの怒りは臨界点を迎えた。

「死ねッ!」

 瞬時に斧を抜き取り、クレアに襲い掛かる。
 クレアは足元に転がっていたのこぎりを拾い上げ、シンヤの放つ一閃を防ぐ。
 体重を乗せた重い一撃が、のこぎりの薄い刃にぶつかるが、その衝撃は破壊には至らない。

「武器を振るならそんながむしゃらに振るな。力に任せるだけじゃ斬れるものも斬れないぞ」

 のこぎりは刃こそ備わってはいるが、その本質は人を斬る武器ではなく、木材の切断に用いられる工具である。
 それが斧を、テックランサーの衝撃に堪えうるなど、普通では考えられない。
 が、そこは『葡萄酒』としての技量が勝った。クレアは斧の一撃をただ漫然と受けるのではなく、衝撃が反れる方向に流したのである。

「調子に乗るのも!」

 斧の重量に負けず、シンヤは軽快な動作で二撃目に入る。
 するとクレアはなにを思ったか、のこぎりを投げ捨て、無手の状態でシンヤを待ち構えた。
 斧が縦一閃に振り下ろされる。その先にクレアはいなかった。

「なっ!?」

 敵を見失い、シンヤは斧を振り下ろし切る前に手を止める。
 すぐに後ろを振り向くが、クレアの反応速度はそれをも凌ぎ、

「がっ!?」

 顔面にワンパンチ。一瞬だけ垣間見えた拳が視界を塞ぎ、暗転する。
 血の痰を吐きすぐに目を開くが、その僅かな時間で、クレアはまたもや姿を消失させていた。
 また後ろか――直感で振り向くシンヤに、

「プレゼントだ」

 声は、上から浴びせられた。
 反射的に、シンヤは斧を上空へ。
 しかしその頃にはクレアは明後日の方向に着地しており、刃はまた虚しく空を斬る。

「似合ってるぞ」

 クレアは含み笑いを浮かべながら、シンヤの頭部を示した。
 そして気づく。いつの間にか――おそらくは二撃目を跳んで避けたときか――シンヤの頭部に、古びた赤いバイザーが乗せられていることに。
 店長、と日本語で記されたバイザーを握りつぶして、シンヤは歯軋りする。
 もはや怒りを言葉に表現するのももどかしくなって、シンヤは阿修羅の形相で挑みかかった。

「やれやれ」

 余裕綽々で溜め息をつくクレア。シンヤが迫っているのもお構いなしに、足元に散らばった工具の中からある木片に目をやる。
 腰を曲げ、その木片を掴み取り、姿勢を戻した頃には、シンヤが眼前で斧を振っていた。
 クレアは斧が握られた手首を狙い、“足の動作だけで”蹴りを入れた。

「!?」

 瞬間、シンヤは諸手に痺れを覚え、両手でしっかりと握っていたはずの斧が、上空に蹴り飛ばされたということを悟った。
 認めがたい。が、さっさと認めて次の行動に移らなければ、この男に後れを取る。そこまで、考えて。
 結果的に、シンヤはクレアに後れを取った。

「言ったろう。振るだけじゃ駄目だって」

 次の瞬間にはもう、クレアは無手となったシンヤの後ろに回りこみ、右腕を右脇から差し込み首ごとロック、左腕はピンと伸ばされた状態で、全身を拘束した。
 右腕は天へ、左腕は左方へ、シンヤは正面から見て『ト』のような形に固められる。
 シンヤは持ち前の怪力で抗うが、締め方が巧妙なのか、単純にクレアの力が上をいっているのか、ビクともしなかった。
 敏捷性、そして腕力。テックセットをしていないとはいえ、純粋な身体能力で人間に劣っているという事実に、シンヤは驚きを隠せないでいた。
 宙に舞った斧が落ち地に突き刺さる頃、優勢に躍り出たクレアが声を発す。

「あの世にいるマタタビに怒られてしまうかもしれないが」

 それはシンヤにではなく、他意のない独り言のようだった。
 力任せに抗うシンヤを嘲笑うかのように、クレアは右手を、シンヤの左手首に伸ばす。
 結果、シンヤの右脇と首がさらに締まり、呻きが漏れる。

「よく考えれば俺は本職ではないし、問題はないはずだ」

 シンヤの長袖を肘の辺りまで捲くり、手中に収めていたそれを、握りなおす。
 シンヤを拘束する前に、足元から拾った、マタタビの忘れ形見の一つを。

「きっ……さま、なに、を……」

 ままならぬ声で、シンヤが問う。クレアは意に関さず、“それ”をシンヤの左手首に添える。
 あのとき拾い上げた木片――大工道具の一種――小サイズの『鉋』を。
 手首から肘にかけて、一気に引く。

「がああああああああああああああああああ!!」

 さすがのシンヤも、雄叫びを上げた。悲痛が十割を占める、滑稽な叫びを。
 鉋によって削り取られた皮膚が、鮮血を纏いながらひらひらと舞う。
 薄い布状のそれは、鰹節とは違う悪臭を漂わせていた。

「さて、もう一度だ」

 シンヤの腕に刻まれた赤いライン。その隣をなぞるように、クレアがまた鉋をかける。
 職人が木材にかけるのと同じように、左腕の皮膚は綺麗に削れた。
 二度目の悲鳴。
 飛び散った鮮血で、濡れる頬。
 血を浴びたクレアの胸中には、愉悦。
 その見るも無残な光景に、端で傍観者を務めていたゆたかは、卒倒した。

「もう一度」

 最初に刻まれたラインの、今度は逆側から鉋をかける。
 仕事の出来は先ほどと変わらず。マタタビに教え込まれた技術は、シンヤに苦痛を与えるための術として生きた。
 と、四回目に移ろうとしたところで、クレアが違和感に気づく。

「削り具合がいまいちだな。さすがに血で錆びちまうか」

 残念そうに鉋を放り捨てると、シンヤの拘束を解き、前方に蹴り飛ばした。
 左腕を押さえながら倒れるシンヤ。体感したことのないような惨たらしい痛みは、即座の反撃を不可能にした。
 その間、クレアは鉋の変わりとして、散らばった大工道具の中から新たな得物を二、三点物色する。

「ぐっ、ぐぐ……」

 プライドから、痛覚と一緒に呻きすらも抑え付け、シンヤは再度クレアに向きなおった。
 左腕はなおも出血中で、使い物にならない。クレアに対する憎悪だけが、行動を起こす動力源となった。
 挑発にあてられ、怒りのままに攻撃をしかける。獣性を帯びた狂気は、冷静に殺しを遂行する『葡萄酒』には通じない。

「きさ――!」
「馬鹿みたいに口を開けすぎだ」

 クレアは手に取った数点の大工道具の中から一際小さなそれを選択し、向かってくるシンヤに振る。
 シンヤの口内から、小石のようなものがいくつか、勢いよく排出される。
 歯だった。
 クレアが振るったのは、小さな木材を切り分ける際に用いられる糸鋸。
 先に放った一振りで、クレアはシンヤの歯を、歯茎ごと、歯神経ごと刈り取った。
 腕削りに勝るとも劣らない激痛が、シンヤの身を蹂躙する。
 倒れ込み、今度はすぐには起き上がってこれない。
 クレアはそんな敵を、失望混じりの紅い瞳で見つめる。

「もうおしまいか? おまえはマタタビの追悼代わりに、あいつの仕事道具で痛めつけてやろうと思ったんだが。
 とりあえず、その削った左腕。神経が覗いてるだろう? 今からそこに釘を打ち付け、骨に通す。
 その後は丁寧にやすりをかけてやる。鉄鑢もいいが紙鑢でだ。あっちのほうが綺麗に仕上がるからな。
 で、その後はのこぎりで切り分けて、マタタビの墓を作るための材料にしてやる。あいつは嫌がるだろうがな」

 淡々とした口調で、クレアは凄惨極まりないプランを述べる。
 死刑宣告とも取れるセリフを、シンヤは蹲ったまま聞き、反撃も逃走も選べない。
 路上の端のほうで、青ざめたゆたかが倒れていた。
 クレアの後方で、はやては一切目を背けることなく、一部始終を見ていた。
 そして、


 ◇ ◇ ◇


 八神はやては、思い出す。
 自分がここに到達するまでの道のりを。あの日――闇の書事件の頃から、順に。

(なのはちゃんとフェイトちゃんがいなかったら、今の私はなかった)

 あの頃のはやては、誰かに支えられながら生きてきた。
 いや、それは現在も同じだが、決定的な差は、誰かの支えなしでは生きられなかったということだ。
 守護騎士たちによるリンカーコア蒐集……当初は知らぬ事実だったとはいえ、闇の書事件の責任の一端ははやてにある。
 はやてが己の能力を自覚し、時空管理局に勤め、自分の部隊を持つという夢を志すようになったのも、あの事件が発端だった。

(でも、私はなんで自分の部隊を持ちたいと思ったん? どうして、あんなに頑張ろうとしたんやろ?)

 罪悪感。時空管理局の体制に疑問を感じたから。親友と同じ舞台に立ちたかったから。
 いや、違う。これは夢を志す上での一端にすぎない。根底は、もっと単純なことだったはずだ。

(ああ……そっか)

 思い出す。
 リィンフォースとのお別れを。
 歩けるようになったあの日、手を差し伸べてくれた友人と家族を。
 部隊宿舎が完成し、正式に機動六課が立ち上がった際、お祝いしてくれた仲間たちを。

(私は、恩返しがしたかったんや。私を支えてくれた、たくさんの命の恩人に)

 ――記憶を反芻する傍ら、朱色の双眸は、残酷な光景を描写していた。
 こんな自分に、結婚してほしい、と言ってくれたクレア。
 その男が、はやてを襲った男、相羽シンヤを虐待している。

「やめ……やめて……クレアさん……もう、やめて……」

 普通なら聞き漏らしそうなか細い声を、クレアはわざわざ拾って返してくれる。

「駄目だ。こいつはマタタビを殺し、はやてを傷つけた。排除しなくちゃな」

 朱色に染まった瞳で返す言葉は、はやての期待とは違った。

(違う。あの人は自分で自分のこと殺し屋言うてたけど、あんな酷いことする人やない)

 なにかがおかしい、と、はやては思った。
 同時に。このおかしな状況を、なんとかして打開したい、とも。

(だって、だってクレアさんは……私を夢から覚まさせてくれた人なんやから)

 神父に汚された、確固たる意志。
 少年に乱された、はやてという存在。
 無理矢理立ち上がろうとした、偽りの自分。
 それら逸れつつあった方向性を、求婚という方法で修正してくれたのが、クレアだった。

(ははっ……こういうの……つり橋効果、っていうんやろな)

 自嘲気味に笑い、瞳の朱色が、僅かに薄れた。

(私、昔からそうや。みんなに支えられ続けたせいやろか……誰にでも恩を感じてしまうんやなぁ)

 心の中で、なにかが渦を巻いている。
 つよいつよい、なにか。
 それはときに捻れて、ときに伸びて、結局ねじれる。
 ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる。
 目まぐるしい。まるで、今までの自分みたいだ。
 感情って、回って、廻って、元に戻るものなんだ。

(なんか、スッとした。理解したら、うん、スーってなった)

 神父の言葉は、今でも鮮明に覚えている。
 だけどあのとき感じた不安は、まったく思い出せなかった。

(変わらへん。変わらへんよ私。私は一人じゃ駄目な子なんや。だからせめて、私を支えてくれた恩人たちに)

 瞳から、完全に朱色が消えた。
 クレアの行為、それを否定する本能、上回る感情。
 絶対遵守の力を凌ぐほどの、強い意志。
 ひょっとしたらこれこそが、螺旋王が求めた、真の螺旋力と言えるのかもしれない。

「クレアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

 たぶん、あれは言葉で言っても無駄だ。
 だから、言葉よりも行動に移そう。
 そうすればきっと捻じ伏せられる。
 ショック療法だ。

「なっ、はや――っ!?」

 釘とトンカチを手にシンヤへと歩み寄ろうとしたクレア、その後ろから、はやてが猛然と迫る。
 振り向き様、はやての鬼気迫る形相に唖然としたクレアの身が、僅かに停止する。
 無防備になったクレア。
 その唇に、
 はやては、
 自分の唇を、
 強引に押し当てた。

「……っ!」

(せいいっぱい、恩返さへんでどうするねん!)

 一秒か、もしくはそれよりも短い時間。
 はやてとクレアは、互いの唇を合わせた。

「…………はっ!」

 そして、唇を離す。
 顔から火が出そうな思いだった。

「ぷ、プロポーズの返事!」

 やけくそ気味に言い放ち、クレアは顔を赤くしてそれに答えた。
 言葉にして返事が返せるほど、クレアに余裕はなかった。
 あのクレアから、“余裕”を奪ったのだ。

「き、キスだけじゃわからへん!? なら、もっとスゴイことしたろか!?」

 視線が思わずクレアの股間部に向き、ボッと顔が熱を持つ。 
 ああもう、完璧にやけくそだ。
 はやては数時間に渡る下着消失のさらに上をいく羞恥に、言葉を詰まらせた。

「……や、やっぱ、ぁ、じょ、じょーだん、で、ぇ、す……」

 たどたどしい口調で、すぐに申し出を訂正する。
 クレアは残念がるでもなく、ただ以前と変わらず唖然とした顔を浮かべていた。
 ただ一点、変わった部分が一つ。
 これは双方とも気づかなかったことだが……クレアの瞳から、朱色が失われていた。

「せ、せせ、せせせせやけどそれは夢やー!」

 恥ずかしさを紛らわすように、はやてが叫んだ。

「や、夢やない、けど、現実で、えと、その、ゆめ? ええい、とにかくクレアが見とるんは夢や!
 なんやようわからんけど……私もマタタビもクレアもみんな、なんか間違ったことしてたんが夢なんや!
 それで私の夢は自分の部隊を持つことで、そんでみんなに恩返しを……って、あー、ちゃう!
 そうやなくて、そうやなくてぇ、私が、私が言いたいことはぁ…………んぐっ!?」

 整然としないセリフを制して、瞳の色が戻ったクレアは、自らはやての唇を塞いだ。
 なにも喋れなくなって、しかしそのまま口付けを受け入れ、腕は自然にクレアの背中に回された。
 目を瞑って、しばしの時間を分かち合う。顔の赤みなんて、もう気にしてられなかった。

「ん……っは…………んむっ…………」

 数分、もしくは数時間、唇を重ね合っていただろうか。
 抱擁を解き、名残惜しそうに互いの口が離れる。
 真っ赤になった顔面同士を照らし合わせ、言葉を先んじたのはクレアだった。

「わかるさ。俺のことが、好きで好きでたまらないってことだろ?」
「……………………バカ」
「ん? 間違ってたか?」
「…………………………………………バカ」
「ん?」
「………………………………………………………………バカ」

 もう駄目だ。もう一言も喋れない。
 この瞬間、恥ずかしさは度を越えると人が殺せるのだと、はやては初めて知った。

「夢か。確かに夢だったのかもしれないな。なにせ、俺とはやてはあの放送がきっかけで出会ったんだから。
 その俺が、あの放送の内容を、はやての言葉を忘れて虐殺に走るなんて、するはずがない。
 ま、マタタビの仇というのもあるが、それは別の話だ。俺はどうにかしてた」

 クレアは、人が変わったかのように狂気を収め、手に持っていた釘とトンカチを捨てた。
 空いた手で、はやての体を抱きしめる。
 はやても、それに応えた。
 これまでの過ちや、後に控える厄介ごとは全部忘れて、この幸せを、このときだけの幸せを堪能する。
 二人は、紛れもなく世界の中心に立っていた。

「……ククク」

 その世界に踏み入る、小悪魔のような嘲り笑いが一つ。

「愛だなんだの……人間というのは、結局それか!」

 痛みに倒れ伏していた、相羽シンヤだった。
 口内と左腕の傷はそのまま、余裕のない顔に、再び狂気を孕もうとしていた。

「おい、まだやるのか? もうおまえを殺す理由はなくなったんだが」
「残念だけど、そういうわけにもいかないんだよ……」
「人の恋路を邪魔すると、馬に蹴られて死ぬぞ」
「知ったことか!」

 吼え、シンヤは天高く右腕を上げた。
 その手中には、いつの間にかデイパックから零れ、先ほど倒れたときに回収した、水晶体。
 彼が求め、この闘争の引き金となった、魔性の機具。
 兄、相羽タカヤとの因縁に決着をつけるのに、必要なもの。

「テックセッタァァァァァ!!」

 掲げたテッククリスタルが、赤黒く発光した。


 ◇ ◇ ◇


 八神はやてとクレア・スタンフィールドは、見上げた。
 遥か頭上、空に浮かんだ悪魔の姿を。
 それが、テッククリスタルを用いて相羽シンヤが変貌した姿だと、知った上で。

「ハハハハハッ! 馬に蹴られて死ぬだって? いいさ、存分に蹴ればいい!
 馬なんかにこの俺が、このテッカマンエビルが殺せるって言うんならねッ!!」

 感想など、出てこなかった。
 ただ二人の脳裏には、序幕の際に螺旋王と争い、散っていったテッカマンランスの姿が思い起こされる。
 シンヤのあの姿はたぶん、テッカマンランスと同じものなのだろう。直感でそう悟った。
 悟り、シンヤが次になにを仕掛けてくるかは容易に想像できたが、特別なにをしようとも思わなかった。

「礼を言うよ。俺たち兄弟の肥やしになってくれたことをね。そして、これが別れの言葉だ。エビル復活の祝砲でもある、ね」

 反抗も、逃走も行わず、されど諦観に徹したわけではない。
 クレアの瞳からは、一分の隙もない余裕が。
 はやての瞳からも、涙混じりではあったが同様のものが。


「――PSY」エビルの胸元の六つの玉が、光る。


 ――怖いか? はやて
 クレアが尋ねた。
 ――ううん、怖ないよ
 はやてが答える。


「ボル――」凝縮された破壊のエネルギーが、解き放たれる。


 ――――――。
 二人がなにかしら会話をしているようだったが、その内容は他の誰にも聞こえなかった。


「――テッカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


 極光。


 ◇ ◇ ◇


 極光が迫る瞬間まで、はやてとクレアの二人は、互いの時間を共有し合った。

「ミーとこんな会話をしたことがあってな。あの部屋で爆発させられた男みたいなのと戦って、果たしては俺は勝てるのか、と。
 そんな話になったんだ。で、さすがの俺もボルテッカとかいうのを喰らったらただじゃすまない。けど勝つって答えた。なんでだと思う?」
「んー、そやなぁ……正解は『世界はクレアの都合のいいようにできているから』やろ?」
「さすがはやてだ。よくわかってる」
「でも、具体的にはどういう風に解決してくれるん?」
「そうだな……『俺に秘められた真の力』が覚醒する、とか。螺旋王が持ってたバリアみたいなヤツなんかいいな」
「クスッ。うん。それは頼もしいね」
「だろう? ところではやて、一つ聞いていいか?」
「なぁに?」
「俺のどこに惚れた?」
「め、面と向かって言うのは恥ずかしいんですけど」
「言ってほしい。一生のお願い」
「んと…………その場の勢い。つり橋効果。気の迷」
「自殺する」
「わぁ、うそうそ嘘です! 本当は……夢を、思い出させてくれたから」
「夢? 部隊がどうのこうのってやつか?」
「それもあるけど……もっと根本的なもの。私がこうありたい、って思ったきっかけって言うか、私自身っちゅうか」
「一言じゃ語れそうにないな」
「うん。たぶん丸一日かかると思うから、今度時間のできた日にでもええ?」
「待つさ。いくらだって」
「あー、いいんかなぁ、そんなこと言って。女は男を待たせると長いよ?」
「待つのには慣れてる。これまでに求婚した女から返事をもらうのにも――」
「ちょ、なんやねんこれまでに求婚した女って? 私が初めてじゃないん!?」
「しまった、口が滑ったか。あー、大丈夫。OKもらったのははやてが初めてだから。問題ない」
「問題ないわけあるかー!」
「あ、あとでいっぱいキスしてやるから許してくれ」
「な、ななななんやねんそれぇぇぇ! そんなんで許せ……………………いま」
「え?」
「いま。いますぐ。じゃなきゃ許さない」
「…………やれやれ、わがままなお姫様だ」

「ん」

「なあ、はやて」
「なに?」
「ここは俺の世界だ。そしておまえは、俺の世界に足を踏み入れた」
「うん」
「だから信じろ。俺を、俺という世界を、俺とはやてが中心になる世界――そこで起きる、奇跡を」
「うん。信じる。信じるよ。あ、あと」
「?」
「好き。大好き」
「俺もだ。愛してる」





 ――人は誰でも、自分の世界を持っている。


 ――それは殻だったり、領域だったり、箱だったり、いろんな言葉で言い表されるけれど。


 ――きっとそれは、全部おなじもの。


 ――思うに、人は自分の世界を他人に侵略されると。


 ――その人に、恋をしてしまうのだ。





【八神はやて@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡】【クレア・スタンフィールド@BACCANO バッカーノ! 死亡】





 ◇ ◇ ◇


 エリアE-7 自然公園中央部の大樹の下

 相羽シンヤは、木の根元に腰を下ろし、芝生をカーペットに安らぎを得ていた。
 横には、残酷描写を直視したショックで眠ったままのゆたかがいる。

「兄さんとの約束を果たすための、大事な人質だ。そう簡単に死なれちゃ困る」

 ゆたかは人一倍脆弱な人間だ。ちょっとした傷で死んでもおかしくはない。
 とシンヤは過保護とも思えるほど、ゆたかの生命力を低く見ていた。
 その理由はゆたかが死に、Dボゥイとの約束が破綻することへの恐れが第一として、他に要因があったかどうかはわからない。

「クリスタルの一つ目は手に入った。あとは、兄さんの分だ」

 自身のテッククリスタルが収まった左手、その上方の傷を、忌々しそうに眺める。
 削られた左腕と、刈り取られた上前歯数本。これらの傷は、ファウードの回復液をすべて飲み干すことで事なきを得た。
 と言っても、せいぜい痛みが引いた程度だ。削り取られた皮膚や、口内の歯神経が再生するには量が足りなかった。
 これほどの深手を負ったことが、腹立たしい。しかしテッククリスタルの入手に成功した事実を思い、シンヤは堪えた。

「愛か」

 いや、ただ単に――あの二人の死に様に、呆れていただけなのかもしれない。

「くだらない」


【E-7/自然公園内/一日目/夕方】

【小早川ゆたか@らき☆すた】
[状態]:気絶、疲労(大)、心労(大)
[装備]:COLT M16A1/M203@現実(20/20)(0/1)、コアドリル@天元突破グレンラガン
[道具]:デイバック、支給品一式、糸色望の旅立ちセット@さよなら絶望先生[遺書用の封筒が欠損]
    鴇羽舞衣のマフラー@舞-HiME、M16アサルトライフル用予備弾x20(5.56mm NATO弾)
    M203グレネードランチャー用予備弾(榴弾x6、WP発煙弾x2、照明弾x2、催涙弾x2)
[思考]
基本:元の日常へと戻れるようがんばってみる
1:Dボゥイと合流する
2:シンヤとの約束を守り、彼が自分から参加者を襲わないように気をつける
3:当面はシンヤと行動する
[備考]
※コアドリルがただのアクセサリーではないということに気がつきました
※今のところシンヤとの約束を破るつもりはありません(シンヤの事を他の参加者に必要以上は言わない、テッククリスタルを持つ参加者に譲ってくれるように交渉する)

【相羽シンヤ@宇宙の騎士テッカマンブレード】
[状態]:疲労(小)、左腕に裂傷、上前歯数本欠損
[装備]:テッカマンエビルのクリスタル@宇宙の騎士テッカマンブレード
[道具]:支給品一式、首輪(パズー)
[思考]
1:首輪を解除できる参加者を捜す
2:テッククリスタルの入手。
3:再びDボゥイと互いにテッカマンの状態で闘い、殺害する
4:Dボゥイとの闘いのため、ゆたかは守る
5:ゆたかにちょっと興味あり(性的な意味ではない)
[備考]
※ゆたかとの約束を今のところ破るつもりはありません(自分からは参加者を襲わない)
※Dボゥイが死んだ後本当にゆたかを殺すかどうかは不明です
※今のところ特にコアドリルに興味は持っていません
※テッククリスタルはどちらを使ってもテックセットが可能です。またその事を認識しています。


 ◇ ◇ ◇


 エリアD-7 街と森の境界線辺り

 ニアは、破壊の痕跡を前に息を飲んでいた。
 古墳地点からでも聞き取れた轟音。それを追って見つけた惨状。
 広がる光景は、圧巻と言えるような巨大クレーターである。
 まるでガンメンが空から落下してきたような衝撃の跡が、浮かれていたニアを現実に引き戻した。
 カミナという存在の、その尻尾の情報を掴むことができた。だが、それだけでは終われないのだ。
 こうしている間にも、父の目論む殺し合いは進行している。知るだけではなく、行動しなければいけない、とニアは思った。

「なぁーはっはぁ! どんな魔物が暴れてるのかと思えば、このビクトリーム様の気配に恐れをなして逃げおったなぁ!?
 ふん、これしきの破壊など我が最大術の足元にも及ばんわ! なんせVじゃねぇ! 破壊の爪痕も美しくV!
 それが清く正しい術の放ち方ってもんよぉ! なあ、ニアくんもそう思わんかね!?」

 クレーター中央部に佇むビクトリームはなぜか――来る前はどこか怯えていたものの――妙にハイテンションだ。
 ビクトリームの言動の一割も理解していないニアは特に思うこともなかったが、代わりに彼の足元に目がいく。
 注意を促すより先に、ビクトリームの足元にある地面から、なにかが突き出た。

「ギャアアアアア! ぞ、ぞぞぞぞんびぃぃぃ!?」

 先ほどの余裕振りから一転、ビクトリームが竦みあがって、滑稽に転ぶ。
 突如地面から突き出したそれはどうやら手であるらしく、しかし指の数は五本ではない。
 ニアとビクトリームの視線に晒される中、手の主は地中に埋まっていた体を自力で這い上がらせ、地表に生還した。
 それはニアの住む世界には存在し得ない生物。
 とらじま模様の、猫だった。

(首輪が……あの方も参加者の一人でしょうか?)

 ビクトリームのようなガンメンチックな体ではなく、かといって人間でもない生物。
 彼はいったいなんなのか、全身を疑問が駆け巡り、興味の赴くままに近寄ってみる。

「……クレア……はやて……キッド……仇……」

 途切れ途切れの弱々しい声だったが、地中から出てきた生物はなにか喋っているようだった。
 ニアとビクトリームが側に近寄っていることにも気づかず、虚ろな意識のまま、どこかを目指して歩く。

「テッカマンエビル……奴は……ゆるさ、ね…………」

 相羽シンヤに気絶させられた後、ボルテッカの余波に巻き込まれながらも、地中でそれを凌いでいたマタタビは、そこで。
 力尽き、倒れた。

「……?」

 ニアとビクトリームがお互いに顔を合わせて、首を傾げる。
 ……いったいなんなんだ? と。


【D-7/クレーター/1日目/夕方】

【ニア@天元突破グレンラガン】
[状態]:健康 
[装備]:釘バット
[道具]:支給品一式 毒入りカプセル×3@金田一少年の事件簿
[思考]:
1.この方をどうしましょう?
2.古墳付近にて、ドーラ達が帰ってくるのを待つ。
3.ビクトリームに頼んでグラサン・ジャックさんに会わせてもらう。
4.シータを探す
5.お父様(ロージェノム)を止める
※テッペリン攻略前から呼ばれています。髪はショート。ダイグレンの調理主任の時期です。
※ドーラの知りうるラピュタの情報を得ました。
※ドーラとはぐれた場合には、D-8の古墳で落ち合う約束をしました。
※カミナに関して、だいぶ曲解した知識を与えられています。

【ビクトリーム@金色のガッシュベル!!】
[状態]:静留による大ダメージ、鼻を骨折、歯二本欠損、股間の紳士がボロボロ
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、CDラジカセ(『チチをもげ』のCD入り)、ランダム支給品2個(本人確認済み)、魔本@金色のガッシュベル!!
    ベリーなメロン(3個)@金色のガッシュベル!!
[思考・状況] 
1:ん? この猫どこかで……?
2:モヒカン・エースがいないとしたら、誰に頼ればいいのだ……
3:パートナーの気持ち? 相手を思いやる……?
4:吠え面かいてるであろう藤乃くぅんを笑いにデパートに行くのもまぁアリか…心配な訳じゃないぞ!?
5:カミナに対し、無意識の罪悪感。
6:F-1海岸線のメロン6個に未練。
[備考]
※参戦時期は、少なくとも石版から復活し、モヒカン・エースと出会った後。ガッシュ&清麿を知ってるようです。
※会場内での魔本の仕組み(耐火加工も)に気づいておらず、半ば本気でカミナの名前が原因だと思っています。
※モヒカン・エースがゲームに参加していない事に薄々感づきました。
※静留と話し合ったせいか、さすがに名簿確認、支給品確認、地図確認は済ませた模様。お互いの世界の情報は少なくとも交換したようです。
※分離中の『頭』は、禁止エリアに入っても大丈夫のようです。 ただし、身体の扱い(禁止エリアでどうなるのか?など)は、次回以降の書き手さんにお任せします。
※変態トリオ(クレア、はやて、マタタビ)を危険人物と認識しました。また、六課の制服を着た人間も同じく危険人物と認識しています。

【マタタビ@サイボーグクロちゃん】
[状態]:気絶、疲労(大)、重傷、ギアス(?)
[装備]:マタタビのマント@サイボーグクロちゃん
[道具]:なし
[思考]:
0:……(エビルへの怒り)
※ギアスの効果が継続しているかどうかは不明。
※エビル(シンヤ)の本名は知りません。
※マタタビの荷物(マント除く)、テッカマンアックスのテックランサー(斧)@宇宙の騎士テッカマンブレード は、ボルテッカに巻き込まれ破壊されました。


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190:ボクのセカイをまもるヒト(前編) 小早川ゆたか 211:The Incarnation of Devil(前編)
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190:ボクのセカイをまもるヒト(前編) マタタビ 204:“THE SPIRAL KING”OF PRINCESS NIA=TEPPELIN
190:ボクのセカイをまもるヒト(前編) ニア 204:“THE SPIRAL KING”OF PRINCESS NIA=TEPPELIN
190:ボクのセカイをまもるヒト(前編) ビクトリーム 204:“THE SPIRAL KING”OF PRINCESS NIA=TEPPELIN

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