建物語 ◆aCs8nMeMRg
モーターボートに乗った
ヒイロ・ユイと
ファサリナは、ギャンブル船を目指し東へと海路を進んでいた。
ヒイロの目的は、船底直下の海底にあるというジングウの調査だ。
この船底直下の“船”というのがギャンブル船であるという確証は無いわけだが、
しかし、この会場内で船と名のつく場所は、ギャンブル船と船着場の二か所のみ。
まずは手近なギャンブル船を調べるべきだろう。
そういった理由でギャンブル船に向かっていた二人の進行方向右手にポツンと、しかし不気味にそびえ立つ円筒状の建物が見えてきたのは、
A-2の禁止エリアを後にし、しばらくモーターボートを走らせていた時のことだった。
「あれは…なんでしょう?」
「おそらく、地図に敵のアジトと記載されている施設だろう」
円筒形に見える建物を指さしながら尋ねてきたファサリナに、ヒイロは記憶の中にある地図を呼び起こしながら答えた。
「何か、嫌な感じのする建物ですね」
ファサリナは敵のアジトに視線を向けたまま、そんな言葉を口にした。
何も根拠のない、直観的に思ったことを口にしただけだが、そんなファサリナの言葉にヒイロが反応した。
「調査しておきたいか?」
「ええ、はい」
ヒイロがギャンブル船に向かうつもりであるということを知っているファサリナは、やや曖昧に頷いたがヒイロは。
「了解した。任務変更、敵のアジトを調査する」
と言い、それ以上ファサリナの意見を聞くこと無く、モーターボートを陸へと向けた。
「あの、よろしいのですか? ギャンブル船に向かうはずでは?」
「どちらにせよ、地図にある施設は調査するつもりだった。向こうを先に調べてもいいだろう」
結界のこともあるしなと心の中で付け加え、ヒイロはモーターボートを陸に着けると海岸へ降り立った。
そうして二人が敵のアジト目前まで歩いて来た時のこと。
ヒイロは視界の隅で何かが動いた気がして、海の方へ視線を転じた。
すると海上を一隻の、いわゆる豪華客船といった感じの船が航行しているのが見えたのだった。
「あれは、ギャンブル船か?」
「まあ。どうしましょう?」
ヒイロの声につられてファサリナも海へと視線を移し、少し困ったような声を上げる。
これは、二人にとって予定外だった。
海上を航行中の船がギャンブル船だと仮定して、“船底直下の海底”にあるというジングウとやらはどうなってしまうのか?
仮に元の場所にとどまっているとして、目印となる船が移動してしまっては、発見することが困難になってしまう。
船が停泊していた場所に、乗り降りのためのタラップなどがあれば、それらを頼りに探すことは可能だろうが、
停泊中のギャンブル船を見ていないヒイロ達には、確実にそういった物があると断ずることはできない。
また、ジングウが移動可能な物だったとすると、船について行っている可能性や、船の行き先に先回りしている可能性も考えられる。
「ヒイロ、あの船へ向かいますか? 元々、私達はギャンブル船に向かっていたわけですし」
それに、移動中の船をこのまま見逃す手はない。
航行中ということは、ほぼ間違いなく船内に誰かがいるということだ。
しかし、ファサリナが「嫌な感じがする」と言った敵のアジトをこのまま放置していいのだろうか?
「とにかく、中へ入る。どうするかは、それから決める」
モーターボートならば、今から数分程度“敵のアジト”を調査した後であの船を追いかけても、追い付くことは可能だろう。
敵のアジトに入ってみてから、その後の行動を決定しても遅くはない。
そうして、敵のアジトこと小川マンションへと足を踏み入れた瞬間。
二人は、原因不明の不快感を味わうこととなった。
「うっ」
「…すごく、気持ち悪いですね。一体、何でしょうか?」
しかし周りを見てみても、二人には原因が分からない。
そこでヒイロは、憩いの館でファサリナから手渡されたゼロシステムのメットを取り出した。
「…ゼロに訊く」
自分達の目で見て分からないことも、ゼロを使えば何か分かるかも知れないと考えたのだ。
そうしてメットを被った状態で、ヒイロは周囲を注意深く観察した。
「これは…そうか。やはり、こいつらは敵ということか」
小川マンションは、ところどころ傾斜した床で平衡感覚を狂わせたり、塗装と照明の使い方で目に負担をかけるなど、意図的に精神異常をきたしやすい構造になっている。
そんな、少し肉眼で見ただけでは分からないような構造をゼロシステムは敏感に読み取った。
そして、そのような精神攻撃を仕掛けて来る小川マンションをゼロシステムは“敵”とみなしたのだ。
「任務了解。ファサリナ、ここは危険だ。すぐに出るぞ」
「え…はい。分かりました」
こうして、小川マンションを出た後、二人はボートを停めてある海岸へ向けて早足で歩いた。
そして、小川マンションから少し離れたところでヒイロは振り返り、心霊スポット――巫条ビルの時と同じように宣言した。
「目標を破壊する」
そう言って、ヒイロはGNツインバスターライフルとGNチャージキットを取り出し、小川マンションの破壊を敢行するのだった。
□
「えーっと、こうだっけ?」
忍野メメは、敵のアジトこと小川マンションの最上階で結界の修復を終え、
作業完了の報告をすべく、取り出した通信機を相手に悪戦苦闘していた。
『はい、
インデックスです』
「ああ、綱がった。いや、繋がった。忍野でーす。“敵のアジト”の結界、修復したよ」
機械音痴な忍野が、それでもどうにか目的の相手に回線を接続することに成功すると、挨拶もそこそこに簡単な報告を行う。
『…確認しました。残りは、城、神様に祈る場所、廃ビル、円形闘技場、学校の結界修復と、政庁の状況確認です。
引き続き、よろしくお願いします』
報告を受けたインデックスは、事務的に返答した。
「でもねえ、お嬢ちゃん。城と廃ビルは倒壊しちゃってるんだろう?
廃ビルの方は、まあ近くのビルを代わりに使えばいいとしても、城の方はどうするんだい?
手近なところ。そうだなあ、憩いの館でも代わりに使えばいいのかな?」
『その辺りのバランスはあなたにお任せすると、遠藤から承っています』
結界などに関して詳しい事は分からんから忍野に一任する。
というのが、遠藤の本音なわけだ。
「それからさあ、お嬢ちゃん。やっぱり毎回進捗報告するの、やめにしないかい?
こういうやり方は僕の趣味じゃないし、それに僕はどうにも機械ってヤツが苦手でね。
こうしてきみに連絡するのも、ヒヤヒヤものなんだぜ」
『いいえ、作業一つごとに報告をお願いします。これも遠藤からの指示です』
「ふうん。まあ、それも仕事の内ってことなのかな。了解了解」
結局、忍野の方もそんなインデックスを相手に話を続ける気にもならなかったようで、早々に通信を切った。
「相変わらず、愛想無いねえ。声も顔も可愛いのにさ」
□
蒼崎橙子の姿をした魔術師、
荒耶宗蓮は小川マンションの最上階、エレベーター前に居た。
彼女、いや彼がこの場を訪れた目的は、
両儀式を手に入れた後、監禁する予定の場所を確認するためだ。
荒耶は以前と同じ轍を踏まないよう、次に式を手に入れたら何らかの物理的拘束を施すつもりであったが、
その前に、式を監禁するための場所が今どのような状態にあるか、自身の目で物理的に確認しておく必要があると判断したのだ。
「む?」
そうしてやって来た荒耶はしかし、目的の部屋へ向かう前に足を止めた。
自分以外の、誰かの足音が近づいて来ているのだ。
言峰綺礼ではない。言峰は
キャスターの死体を回収後、どこかへ行ってしまったし、何より足音が違う。
(入り口にも侵入者、しかしこちらが優先か。この私が気付かないとは……何者だ?)
ほぼ同時に、荒耶はマンションの入り口の別の侵入者にも気付いたが、まずは目の前の、荒耶にも気付かれずこの場に潜んでいた者に対処しなければならない。
主催側の人間だとしたら厄介だ。今の主催陣で、言峰のように裏から荒耶に協力する者は他にいない。
そして、今はまだ荒耶が健在であることを悟られるのは得策でない。
足音からして相手は一人。
身体の適合率が上がってきた今の状態なら、相手がサーヴァントや戦国武将でもない限り、このような狭い場所の1対1での近接戦闘で後れは取らないはず。
そう判断し、荒耶は足音の人物が廊下の角から姿を現した瞬間、一気にその人物に接近し、拳を叩きこんだ。
「なに?」
だが次の瞬間、驚愕の声をあげたのは荒耶だった。
手加減など一切せずに放った拳を、その相手は無造作に上げた足の裏で受け止めたのだ。
いくら身体が女のもので、適合も完全ではないとはいえ、己の拳をこんな方法で止められるとは思っていなかった。
ならばと、結界を展開し相手を絡め取ろうと考えたが、相手が直前でそれを察知したのかポンと飛び退いて距離を取ったので、荒耶も結界の展開を中止する。
「……はっはー」
その相手――ボサボサ髪にアロハ服といった風体の男だった――は、お気楽に笑った。
「いきなり殴りつけてくるなんて、きみは元気いいなあ―――何かいいことでもあったのかい?」
忍野メメ――この殺し合いの会場を造るに当たり、特に結界に関しては荒耶と共にその構築に携わった男だ。
なるほどこの男ならば、荒耶に気付かれることなく行動することも可能かもしれない。
「ん? へぇ、首輪をつけていないってことは、もしかして同業者かい?」
そんな忍野の言葉に荒耶は少し話してみるべきかと考え、いったん構えを解いた。
「私に何か用か?」
「用? いやいや、僕の用はもう済んでいるよ。これから出て行くところだったんだからね」
荒耶の問いに答えながら忍野は、ボサボサ髪の頭をかいて「しかしおかしいなあ」と言った。
「僕はシャイでね。他の人がいるところには寄り付かないようにしているんだけれど。
きみ、つい今し方やって来たって感じじゃないよねえ。
さっきおっぱいちゃんに聞いた時には、この建物には誰もいないってことだったんだけどなあ」
シャイなのかどうかはともかく、忍野が参加者のいる施設に行くのを後回しにしている事は本当だったが。
荒耶は、そんな忍野の独り言のような台詞は無視した。
「なぜここへ来た」
「それは企業秘密さ」
これは即答だった。
「ではどうやってここへ来た」
「階段を上って。僕は機械ってのが苦手でねえ。エレベーターなんかは使う気になれないのさ。
ああ。この建物にどうやって来たかってことなら、荒耶くんって魔術師がいてね。
彼が用意していた仕掛けを使わせてもらった。
便利だぜ。場所は限定だけれど、ありゃちょっとしたどこでもドアだね」
次の荒耶の問いに、忍野はなんてことのない雑談と言った感じで答えた。
実際、忍野にとってこのやり取りは雑談なのかもしれない。
しかし、忍野が荒耶の名前を出したことで、荒耶は警戒を強めた。
「荒耶くんといえば…」
その時だった。
ドゴォォォォンというような轟音と共に、小川マンション全体に衝撃が走ったのは。
「おっと。これはちょっとマズイかな」
直後。忍野はすぐ傍の手すりを乗り越え、階下へと落ちて行った。
飛び越えたのではなく、本当にヒョイと乗り越え、そのまま下にストンと落ちた感じだ。
「ぬう」
荒耶が忍野のように反応できず、その揺れで体勢を崩してしまったのは、まだ完全に体が適合していなかったからであろう。
それでも、体が流れそうになるのを踏み止まると、手すりに手をかけて下を覗き込んだ。
どうやったのか、忍野は無事に着地したらしい。
そのまま付近の林へ走って行くのが見えた。
と、そこでもう一度、先ほどと同じ様な轟音が聞こえ、再び建物全体が揺らぐ。
今度は手すりに掴まっていたので、先ほどのように体勢を崩すことはなかったが、荒耶もこれはまずいと思った。
しかし、荒耶は忍野と同じ様にここから飛び降りることは問題がある。
身体が完全な状態であればいざ知らず、今の身体でマンション10階の高さから飛び降りれば、結界を駆使したとしても無傷では済まない。
「チッ」
そんなことを考えている間に、荒耶は奇妙な浮遊感を感じた。
この建物自体が沈んでいるのだ。
□
加治木ゆみの姿をした
海原光貴(エツァリ)は、蒼崎橙子(の姿をした荒耶)がエレベーターに入って行った後も、
そのまましばらく、小川マンション5階のエレベーター前から動かなかった。
別に彼女、いや彼は何もしていないわけではない。
蒼崎に対しての不信感が募ってきており、これからも蒼崎のことを信用していいものかどうか考えていたのだ。
首輪の解除が可能だとか、主催者に対抗する術を施してあるとか言われ、ここまで蒼崎について来たわけだが、
ここに来てから蒼崎にしてもらったことといえば、付近にいる生存者の位置と名前を教えてもらったくらい。
蒼崎の方はといえば身体の調整以外、何をしているのか分からない。
主催に対抗する方法を訊いても、出して見せられるものではないの一点張りで、それ以上の説明もなしだ。
(これでは、信用しろという方が無理な話ですね……ん?)
海原はそう考えると腕組みをしようとして、自分の手が胸に触れていることに気付いた。
(柔らかい……い、今のは無意識で、わざとじゃないんです!)
心の中で謝りながら慌てて腕組みを解き、余韻を振り払うように考察を続ける。
ともかく、首輪が無いことや今までの言動、参加者の位置情報や施設の構造を把握していたことなどからも、
蒼崎が元主催側の人間ということは、おそらく間違いないだろう。
問題は、蒼崎が主催に対抗する手段があると言いながら、その概要すら教えてくれないことだ。
首輪に仕込まれた盗聴器を無効化しているのだから、それらについて語ってくれても良さそうなものだが。
そういえば、海原の首輪の解除もまだだ。
(これは、元々そんな方法は無いのか、はたまた最初から主催に対抗する気など無いのか、どちらかだと思えてしまいます)
しかし、そうすると蒼崎はなぜここにいるのか?
なぜ、海原と共に行動したのか?など、疑問も生じてくる。
(これ以上は、蒼崎さんに直接訊いてみるしかありませんか)
ともかく、次はこれまでよりも深く突っ込んでみようと決心し、海原はポケットの中の黒曜石を握りしめる。
出来れば、これを使うことのできる場所が良い。
(場所といえば……)
そこで海原は、ふと黒いタキシードの男――
ヴァンとの情報交換によって、このゲームの参加者が異なる世界より集められていると考えたことを思い出した。
(だとしたら、今いるこの場所は一体どこなんでしょうね?)
金星の光を用いたトラウィスカルパンテクウトリの槍が使えたということは、地球上のどこかで間違いないはずだ。
トラウィスカルパンテクウトリの槍をはじめ、海原の知る天体や地脈などを利用する類の魔術は、地球上で使うことを前提としている。
(蒼崎さん。元主催側の人間なら、知っているはずですよね? まずはこれについて訊いてみることにしましょう)
最初の質問も決め、海原はエレベーターへと近づいた。
この蒼崎が先ほど入って行ったエレベーターは、その後10階で停止したままだ。
ならば、蒼崎は10階にいるのだろう。
そう思いスイッチを押そうとしたが、しかし彼のその細くしなやかな指先は、スイッチに触れる前に止まることとなった。
突然、ドゴォォォォンという轟音が足元で響き、それと共に建物が揺れ、照明が落ちたのだ。
「な、なんだ!?」
海原は思わず床に手をついて辺りを見渡したが、この場からでは薄暗くなったマンション内の壁が見えるだけだ。
「一体、何が?」
そうこうしている内に、もう一度同じ様な轟音聞こえた。
そして今度は唐突に床が陥没し、海原はその場で真っ逆さまに落下した。
「なっ!」
ここではトラウィスカルパンテクウトリの槍は使えないし、たとえ使えたとしてもこの状況では何の役にも立たない。
絶望的な急降下。既に体がどちらを向いているのかも分からなくなっていた。
ただ、四方八方から瓦礫と化した天井が、床が、壁が迫ってきているのは分かる。
しかし、それに対して海原は何もすることが出来ない。
ただただ、落ちるままに落下し、瓦礫に圧迫されるまま潰される。
(こんな所で)
そう思っても、海原の周り全体を支配する物理現象の奔流は、待ってはくれない。
瓦礫の隙間に空いた虚空に手を突き出しても、その行為は何の意味もなさない。
「御坂さ――」
最後の言葉。
命を散らす間際の言葉さえ終わりまで言えず海原、いやアステカの魔術師エツァリは、その生涯を閉じたのだった。
【海原光貴@とある魔術の禁書目録 死亡】
□
「ふむ。どうやら衛宮少年には想像力というものが欠如していたようだな」
グラハム・エーカーは航行中のギャンブル船で、そんな独り言を呟いた。
グラハムにそんな独り言を言わせた原因は、衛宮少年こと
衛宮士郎がグラハムに残していったペリカにある。
移動中の船の甲板はそれなりの強さの風にさらされる。
士朗が残したペリカは次々と、バサバサと飛ばされてしまったのだ。
船が動き出せば甲板上に置かれた紙幣など、こうなってしまうことは少し想像すれば分かるだろうに。
航行を始めたばかりの頃は、まだ風も弱くそれなりの量ペリカが残っていたので、数千万ペリカは回収できたが、
船が岬のような地形になっている所を回り込んで本格的に加速を開始すると、残りはあっという間に吹き飛ばされてしまった。
(まあいい、残ったペリカで何を買うか。
天江衣を連れて象の像へ向かうとなれば、やはり車が必要だ。
それと、手持ちの武器がリボルバー一丁というのもいささか心許ない。何か武器を買うべきだな)
そう判断したグラハムは、すぐにギャンブルルームへ向かい、以前購入した物と同じ軍用ジープを購入。
さらに残りのペリカで、アサルトライフルを予備弾と共に購入し、デイパックに詰め込んだ。
そして、見張りのために甲板へ戻り、視線を島の方へ向けたグラハムは、目を見開いた。
「なんと!?」
地図上では岬の根元付近に記載されていた円筒形の建物“敵のアジト”が、まるで地面に吸い寄せられるように崩落していったのだ。
しかも、しばらくの間そちらに目を向けていると、ギャンブル船へ向けて一艇のモーターボートが近づいて来くる。
(何者だ?)
グラハムは身を伏せて見つからないようにしつつ、そのモーターボートを注意深く観察した。
ボートの乗員は、少年と女性の二人。少年の方が操縦を行っている。
その少年は、少しの間ボートをギャンブル船と並走させた後、銃を取り出して最も船底に近い窓の一つを二連射で撃ち抜いた。
そして次に、女性の方が何やら円盤のような物を飛ばし、少年が撃った窓を完全に砕く。
(乗り込むつもりか!)
そこまで見て、グラハムは二人組の目的を察すると天江衣の寝ている会議室へと走った。
「天江衣!」
グラハムがギャンブル船の三階にある会議室に駆けつけ、何も躊躇せずに勢いよく扉を開け放つと、
天江衣がそんな扉の音やグラハムの声にも気付かずに、チーズくん人形を抱いたまま眠り続けていた。
「zzz」
「……失礼」
保護対象の位置が変わっていないことを確認したグラハムは、眠り続ける衣の頭を撫でた。
こうされると、起きている時には嫌がったものだが、しかし今は嫌がるどころか目を覚ます気配すらない。
「寝ている間は静かなものだな」
グラハムはひとしきり衣の頭を撫でると、先ほどの二人組に対応するため会議室を出る。
(さて、二人で行動しているということは、殺し合いに乗っている可能性は低いと見るが)
などとグラハムが考えていたのも束の間。
階段の方から足音が響き、先ほどの二人組の少年の方――ヒイロ・ユイが姿を現した。
グラハムはとっさにコルト・パイソンを向けたが、ヒイロも素早くコルト・ガバメントを構え、それに応じる。
「ほう、どうしてここが分かった?」
「声と音が聞こえた……軍人か?」
確かに、グラハムは扉を開ける時に大きな音を立て、大きな声で衣の名を呼んだが、
これだけ広い、しかも航行中の船内でその音が聞こえたということは、元々かなり近くにいたらしい。
となると、あそこから短時間でギャンブル船に侵入し、そして一気に上の階まで上って来たということになる。
グラハムは、目の前の少年がただ者ではないことを感じつつ、しかし自分のペースを崩さずに答えた。
「いかにも。私はグラハム・エーカー上級大尉。ユニオン所属のフラッグファイターだ」
「殺し合いに乗っているのか?」
グラハム・エーカーというのは、名簿に載っていた名前だ。
だが、ユニオンとかフラッグファイターというのは聞きなれない言葉だなと思いながら、ヒイロは質問を重ねた。
しかし、そのことはグラハム・エーカーがよしとしない。
「少年。私は既に自己紹介をした」
そう言われ、ヒイロも自己紹介をすることにする。
この男は、そうしないと話を進めないのだろう。
「…俺はヒイロ・ユイ。ガンダムのパイロットだ」
「ガンダムだと!?」
ガンダムという単語に、突如グラハムが声を荒げる。
しかし、次の瞬間には何か思い当たったようで、すぐに落ち着きを取り戻した。
「失敬。ヒイロ・ユイか。その名は
ゼクス・マーキスから聞いている。なるほど、特徴も一致するな。
では認めよう少年。君の名はヒイロ・ユイであると。
しかし、ガンダムのパイロットだったとは知らなかったぞ」
思わぬ人物の名が出てきて、今度はヒイロがグラハムに聞き返す。
「ゼクスに会ったのか?」
「ああ、彼とは同じ車の運転席と助手席に座った仲だ」
その言い回しに何か意図があるのか、それとも素なのかは謎だが、ともかくグラハムがゼクスと行動を共にしていたことは伝わった。
「しかし、フフ。よもやこんな所でガンダムのパイロットに出会えようとは。
乙女座の私には、センチメンタリズムな運命を感じずにはいられない。
なるほど。言われてみれば、君はアザディスタンで出会ったガンダムパイロットの少年と雰囲気も似ている。
ガンダムのパイロットというのは、皆そんな感じなのか?」
聞いていないことまで朗々と語るグラハムに対し、ヒイロはあくまで冷静に返した。
「それで、お前は殺し合いに乗っているのか?」
ヒイロの言葉に、グラハムはフムと頷いて質問に答える。
「質問に答えよう、少年。私は断じて殺し合いに乗ってなどいない!
しかし、そう言ったところで、君は信じるのかね?」
「……」
その言葉に、ヒイロが無言になった。
「では、私も質問しよう。君はこの殺し合いに乗っているのか?」
「俺の目的はこのゲームの主催を倒すことだ」
「そうか。しかし、そのことを証明できるかね?」
「……」
再び黙るヒイロ。
そうして生まれた沈黙を破ったのは、グラハムだった。
「失礼。フェアではなかったな」
「何のことだ」
「私は、君がボートに乗って来るのを見ていた。確か君は女性と二人組だったはずだ。
だから私は、君が殺し合いに乗っている可能性は低いと見ていたのだよ」
そう言いながら、グラハムは構えていた拳銃を下ろす。
「君も銃を下ろしたまえ。条件を対等にしよう」
そして、グラハムは会議室のドアを開け、中へと入って行った。
ヒイロも、銃を下ろして後に続く。
「zzz」
そしてグラハムは、自分達の声にも全く目を覚まさなかった会議室の眠り姫を紹介する。
「彼女は天江衣。私が保護している少女だ」
熟睡している彼女の様子は、おそらく見る者がヒイロやグラハム達のような死線をくぐって来た者でなければ、
ここが殺し合いの舞台であることを忘れさせてしまうだろう。
それほど平和的な光景だった。
そしてヒイロも、この少女が殺し合いに乗っている者の同行者とは思えなかった。
「……いいだろう。殺し合いに乗っていないと言ったお前の言葉を信じる。その上で、一つ確認だ」
「何だね?」
「この船が進む先は禁止エリアのはずだ。このまま船に乗っていていいのか?」
「なるほど。当然の質問だな」
ヒイロの問いに、グラハムは神妙に頷きながらデバイスを取り出す。
デバイスの画面では、ちょうどA-4という表示がA-3に切り替わるところだった。
この船の速度であれば、あと数分で禁止エリアに指定されているA-2へ突入するだろう。
「しかし、そのことなら心配はいらない。この船に乗っている間は、禁止エリアが無効になるらしい」
「確かか?」
「もし間違いであったなら、その時は私もおしまいだな」
念を押すヒイロに対し、グラハムは肩をすくめる。
試したわけではないのだから、本当かどうかなどグラハムもその時が来なければ分からないのだ。
「ところで、君の連れはこの事を知らないだろう。どういう手筈になっているのだね?」
ヒイロはグラハムがそう言った瞬間、会議室を飛び出した。
ヒイロは上の階、ファサリナは下の階から調査。何も無くともデバイスの表示がA-3になったら元の場所に戻る。
これが、船を調べるにあたって二人が決めた約束だった。
□
「ファサリナ」
最初に侵入した部屋の前で待っているファサリナの姿を見つけ、ヒイロは声をかけた。
「ヒイロ、焦らなくても大丈夫そうですよ」
「どういうことだ?」
ヒイロを見るなり、開口一番でそんなことを言うファサリナに、ヒイロは聞き返す。
「ホールで見つけた端末に書いてありました。この船の中では禁止エリアが無効化されるそうです」
「……そうか」
その数分後、ヒイロの手の中にあるデバイスの表示がA-2へと切り替わった。
□
それから更に数分後。船はA-1でのターンを終え、B-1にさしかかる頃。
ヒイロが今まで共に行動していた女性――ファサリナを連れて会議室に戻った。
「戻ったか。少々時間がかかったな」
「途中、ホールに寄っていた」
ヒイロとグラハムが短いやり取りを交わした後、ファサリナが一歩前へ出て自己紹介をする。
「初めまして。ファサリナと申します」
「私はグラハム・エーカー。見ての通り軍人だ。」
礼儀正しく挨拶をしたファサリナに対し、グラハムも自己紹介を返した。
しかし、その自己紹介を聞いて、なぜかファサリナは首を傾げた。
「軍人とは何でしょうか? 私のいた星には無かったものですから」
「なるほど。どうやら我々は、まず情報交換をすべきだな」
【B-1/海上(ギャンブル船 3階会議室)/一日目/夕方】
【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダムOO】
[状態]:健康
[服装]:ユニオンの制服
[装備]:コルト・パイソン@現実 6/6、コルトパイソンの予備弾丸×30
[道具]:基本支給品一式、五飛の青龍刀@新機動戦記ガンダムW 、ゼクスの手紙、SIG SG552(30/30)@現実(予備弾30×3)、軍用ジープ@現実
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。断固辞退。
0:ヒイロ、ファサリナと情報交換をする。
1:天江衣をゲームから脱出させる。
2:衛宮士郎が解析した首輪の情報を技術者へ伝え、解除の方法を探す。
3:ギャンブル船が『船着場』に着き次第、『象の像』を目指す。
4:ヒイロからガンダムについて詳しく聞きたい。
5:
張五飛と接触したい。
6:主催者の思惑を潰す。
7:ガンダムのパイロット(刹那)と再びモビルスーツで決着をつける。
※刹那の名を知らない為、相手が既に死んでいることを知りません。
8:地図が本当に正確なものかどうかを確かめるために名所を調べて回る。
9:衣の友達づくりを手伝う。
【備考】
※参戦時期は1stシーズン25話「刹那」内でエクシアとの最終決戦直後です
※バトル・ロワイアルの舞台そのものに何か秘密が隠されているのではないかと考えています
※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました
※エスポワール会議に参加しました
※張五飛がガンダムのパイロット、少なくともソレスタルビーイングのメンバーであるかも知れないと考えています
※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。
そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。
※ゼクスから駅周辺で戦闘が行われていたことを聞きました。
※第三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、参加者同士で集まるというプランをゼクスから聞きました。
※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。
上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。
※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。
※『黒子の仮説』を聞きました。
※
原村和が主催者に協力している可能性を知りました。
【天江衣@咲-saki-】
[状態]:健康
[服装]:いつもの私服
[装備]: チーズくんのぬいぐるみ@コードギアス反逆のルルーシュR2
[道具]:麻雀牌セット、レイのレシーバー@ガン×ソード
[思考]
基本:殺し合いには乗らない、麻雀を通して友達を作る。
0:zzz
1:グラハムを信じる。
2:《はらむらののか》と《清澄の嶺上使い》を救い出したい!
3:ギャンブルではない麻雀をして友達をつくる。
4:グラハムに麻雀を教える。
5:チーズくんを持ち主である『しーしー』(
C.C.)に届けて、原村ののかのように友達になる。
[備考]
※参戦時期は19話「友達」終了後です。
※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました。
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。
※エスポワール会議に参加しました。
※第2回放送を聞き逃しました。
※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。
※『黒子の仮説』を聞きました。
【ヒイロ・ユイ@新機動戦記ガンダムW】
[状態]:左肩に銃創(治療済み)
[服装]:普段着(Tシャツに半ズボン)
[装備]:コルト ガバメント(自動銃/7/7発/予備7×4発)@現実、M67破片手榴弾x*********@現実(ファサリナとはんぶんこした)、大型マチェット@現実
[道具]:基本支給品一式、『ガンダムVSガンダムVSヨロイVSナイトメアフレーム~
戦場の絆~』解説冊子、シャベル@現実
Oガンダム@現実(通信機、ゼロシステム@新機動戦記ガンダムW )、落下杖@新機動戦記ガンダムW、GNツインバスターライフル
GNチャージキット、
リリーナ・ドーリアンの首輪
[思考] 基本:主催を倒し、可能ならリリーナを蘇生させる
0:グラハムと情報交換をする。
1:首輪の解除、及びそれに類する情報の取得
2:モビルスーツ、ないしはそれに類する兵器の奪取
3:「結界」の破壊
4:ゼロなどの明確な危険人物の排除
5:停船したら、船底直下にあるという“ジングウ”の調査
[備考]
※参戦時期は未定。少なくとも37話「ゼロ対エピオン」の最後以降。
※ヴァンを同志の敵と認識しています
※ファサリナの言う異星云々の話に少し信憑性を感じ始めています。
※ファサリナのことは主催に対抗する協力者として認識しています。
※それと同時に、殺し合いに乗りうる人物として警戒もしています。
※忍野メメという人物が味方の工作員かもしれないと疑っています。
※結界によってこの島の周囲が閉ざされていることを知りました。また、結界の破壊により脱出できる可能性に気が付きました。
【ファサリナ@ガン×ソード】
[状態]:健康
[服装]:自前の服
[装備]:ゲイボルグ@Fate/stay night 、M67破片手榴弾x*********@現実(ヒイロとはんぶんこした)、イングラムM10(9mmパラベラム弾32/32)
[道具]:基本支給品一式、軽音部のラジカセ@けいおん、シャベル@現実、プラネイトディフェンサー@新機動戦記ガンダムW
イングラムの予備マガジン(9mmパラベラム弾32/32)×5、お宝ディスク、Blu-ray Discドライブ搭載ノートパソコン
[思考] 基本:主催を倒し、可能なら
カギ爪の男を蘇生させる
0:グラハムと情報交換をする。
1:ヒイロと共に行動する
2:なるべく単独行動は避けたい
3:ゼロなどの明確な危険人物の排除。戦力にならない人間の間引き。無理はしない。
4:首輪が解除できたらダリアを呼んでみる?
5:この子(天江衣)、足手まといにならないかしら?
[備考]
※21話「空に願いを、地に平和を」のヴァン戦後より参戦。
※トレーズ、ゼクスを危険人物として、デュオ、五飛を協力が可能かもしれぬ人物として認識しています 。
※ヒイロを他の惑星から来た人物と考えており、主催者はそれが可能な程の技術を持つと警戒(恐怖)しています。
※同志の死に疑念を抱いていますが、ほとんど死んだものとして行動しています 。
※「ふわふわ時間」を歌っている人や演奏している人に興味を持っています 。
※ラジカセの中にはテープが入っています(A面は『ふわふわ時間』B面は不明) 。
※結界によってこの島の周囲が閉ざされていることを知りました。また、結界の破壊により脱出できる可能性に気が付きました。
【SIG SG552】
とある魔術の禁書目録でアンチスキルも使用している、特殊部隊向けアサルトライフル。
ダットサイトおよびフラッシュライト装着。
□
「ぬぅぅ」
瓦礫と化した小川マンションは、未だ煙のような塵や埃が収まる気配が無い。
そんな中、荒耶宗蓮は体の上に積み上がった瓦礫を押しのけ、立ち上がった。
結局あの後、荒耶もマンションから飛び降りざるをえなかった。
しかし、崩落が始まっていたので、荒耶が飛び降りた時には既に6~7階程度の高さになっており、
結界を使ったこともあって着地の衝撃による身体へのダメージは、それほど大きくなかったが。
しかし着地後、砕け散った小川マンションの破片が上から横から殺到し、荒耶はしばらくの間生き埋めになってしまった。
それでも、致命傷になるような大きさの瓦礫には潰されずに済み、どうにか自力で脱出することが出来たのだ。
そうして、脱出に成功した荒耶は考える。
(抑止力が働いているというのか?)
まず荒耶が最初にそれを疑ったのは、この会場内で力においても、その志においても、最も自身の目的の障害になると目していた内の一人である
セイバーを打ち倒した直後。
ルルーシュ・ランペルージと
東横桃子という伏兵に殺されたときだ。
しかし、予備の身体へと移った後は、何の障害もなく小川マンションに到着することが出来た。
だが、これから根源へ至るための行動を開始するはずだった矢先にこの出来事だ。
抑止力の存在を疑わずにはいられない。
(あの男は勘付いていたか?)
あの男――忍野メメは、あの場で荒耶の名を出した。
会話の流れからはそれほど不自然ではなかったが、あのタイミングで荒耶の名を出したとなると、正体に気付いていた可能性はある。
(…考えても詮無きことであったか)
どちらにしても、今の荒耶では対策が打てない。
小川マンションがなくなった以上、もう一つの工房を使うしかないだろう。
しかし小川マンションが崩壊し、城からの道も閉ざされた今、そこへ至る道は政庁と展示場にしか無い。
(どちらに向かうべきか…)
ボロボロな上に、首輪が無い今の状態で他の参加者と出会う訳にはいくまい。
エツァリの時のように一対一なら首輪を封じて交渉に持ち込むことが出来るかもしれないが、そうならない場合は厄介だ。
となると、禁止エリアの配置などを考えても人が集まりやすくなっていると思われる政庁を目指すのは危険。
安全を期すならば、自分には首輪が無いことを利用し、禁止エリアを通って展示場へ向かうべきか。
そこまで考えると、荒耶は歩きだす。
全ては、根源へと至るために。
【B-5/トンネル付近/1日目/夕方】
【荒耶宗蓮@空の境界】
[状態]:身体適合率(大)、身体損傷(中)、発現可能魔力多少低下、格闘戦闘力多少低下、蒼崎橙子に転身
[服装]:白のワイシャツに黒いズボン(ボロボロで埃まみれ)
[装備]:
[道具]:オレンジ色のコート
[思考]
基本:式を手に入れ根源へ到る。しかし今は体を完全に適合させる事に専念する。
1:なるべく参加者と出会わないように工房へ行く。
2:必要最小限の範囲で障害を排除する。
3:機会があるようなら
伊達政宗を始末しておきたい。
4:利用できそうなものは利用する。
5:可能なら、衛宮士郎の固有結界を目覚めさせ、異界として利用する。
※B-3の安土城跡にある「荒耶宗蓮の工房」に続く道がなくなりました。扉だけが残っており先には進めません。
※D-5の政庁に「荒耶宗蓮の工房」へと続く隠し扉があります。
※現在の状態で使用できる結界は『蛇蝎』のみです。常時展開し続ける事も不可能です。
※エリア間の瞬間移動も不可能となりました。
※時間の経過でも少しは力が戻ります。
※今現在、体は蒼崎橙子そのものですが、完全適合した場合に外見が元に戻るかは後の書き手にお任せします。
※海原光貴(エツァリ)と情報を交換しました。
※エツァリに話した内容は「一応は」真実です。ただしあくまで荒耶の主観なので幾らか誤りのある可能性もあります。
※体の調整により多少適合率が上昇しました。どの程度回復しているかは後の書き手にお任せします。
□
「やれやれ。本当、みんな元気いいなあ。何かいいことでもあったのかねえ?」
火のついていないタバコをくわえて、林の中から小川マンションの崩壊を眺めていた忍野メメは、そう言うと踵を返し林の奥へと林道を歩いて行った。
「結界を直した後に壊れたんだから、僕の契約不履行ってことにはならないよね?」
【B-4/林/1日目/夕方】
【忍野メメ@化物語】
[状態]: 健康
[服装]: アロハシャツ
[装備]:???
[道具]: 煙草、通信機
[思考]
基本:この場でのバランスを取る
0:憩いの館にでも行こうかな。
1:結界を修復する。
2:参加者が主催者を打倒する「可能性」を仕込んでおく。
[備考]
※参戦時期は不明。少なくとも、
阿良々木暦と面識はあるようです。
※忍野の主催への推測があっているかは不明です。
※忍野への依頼、達成すれば一億円。
【敵のアジト】、【城】、【神様に祈る場所】、【廃ビル】、【円形闘技場】、【学校】の結界の修復
及び〈太陽光発電所〉の代替地での結界作成、《政庁》での状況確認
※【ホール】に〈太陽光発電所〉の代替地として魔法陣を作成しました。
ただし、従来通りの機能かどうかは判明していません。
※【敵のアジト】の結界は修復しましたが、直後に【敵のアジト】が崩壊しました。
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最終更新:2010年05月02日 16:03