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  • 峰不二子の暴走Ⅱ

アニメキャラ・バトルロワイアル @ Wiki

峰不二子の暴走Ⅱ

最終更新:2021年12月11日 23:46

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だれでも歓迎! 編集

峰不二子の暴走Ⅱ ◆LXe12sNRSs



 ◇ ◇ ◇


 土色と白を帯びた煙が、病院中を埋め尽くす。
 カズマが放った『シェルブリットバースト』は、シェルブリット第二形態で使用可能となる最大の大技。
 殴る――それだけに磨きをかけ、それだけに力を集約した果ての一撃であり、元を正せば単なるすごいパンチ。
 だがその一撃が侮れるような威力ではなく、正面玄関口はどこを殴ればそうなるのか、爆弾でも破裂させたかのような惨状が広がっていた。
 自動ドアに始まりカウンターにベンチ、加えてその場にいた全員――のび太から眠っていたハルヒまでをも衝撃で吹き飛ばし、立ち上った土煙のせいで誰がどこにいるのかも分からない。
 唯一救いだったのは、シェルブリットバースト自体は誰にも直撃していないということ。
 人質の存在をちゃんと考慮した結果であり、このドサクサで犯人が孤立したなら好都合。
 しかし、現実はそんな浅はかな狙いどおりにいくわけもなく。

「ちっ、どこだ! どこへ行きやがったあのヤローは!」

 カズマ本人でさえ、巻き上がった粉塵の前に不二子を見失っていた。

「げほっ、げほっ……くそっ」

 互い互いに姿を探し回るおかしな状況下で、拘束を解かれたヤマトもまた、大切な仲間の影を探していた。
 コンクリートと玄関口のアスファルトが爆ぜた結果は、視界全域を侵略するほどに膨張している。
 手探りで歩む姿は弱々しく、だが光を掴もうとする意志は強く雄雄しく。
 不審な男に抱かれ意識を失っていたハルヒ、危険も顧みずに犯人へ向かっていったアルルゥ、そしてやっと再会できた太一と――

「ハルヒさん! アルルゥ! 太一ぃ! 返事をしてくれー!!」

 声を張り上げて、仲間たちの名を呼んだ。
 返答は返ってこない。声自体は届いたかもしれないが、その返事をヤマトが聞くことはなかった。

 こうしている間にも、あの不審者の影が忍び寄ってくる。
 ドサクサに紛れて逃げるならまだ良し。だがもし、ヤマトの代わりにハルヒやアルルゥが人質にされでもしたら……。

「……ッ!」

 気持ちを逸らせ、ヤマトは疾走した。
 煙の中を突き抜け、仲間たちの無事を確認するために。
 ふと空を見上げると、広大な闇の海と満月の照明が一望できた。
 どうやら、現在地は病院の外へと移っているらしい。

「他のみんなは――!?」

 走るヤマトの勢いが、唐突に減速した。
 左腕に強力な引力を感じ、身体ごと引っ張られそうになる。
 誰かが左腕を掴んでいる……? いったい誰が……?
 腕に込められた力は抗えないほどに強く、感触はごつごつとしていた。
 まず女性のものではない。当然子供のものでもない。だとすれば、当てはまるのはただ一人。
 ヤマトは直感で危機を受け止め、身体を無理矢理前方に押し出した。
 掴まれた左腕を振り払おうと、ありったけの力を込める。
 このまま、二度も捕まるわけにはいかない。
 救いを求めるように空いた右腕を伸ばし、そして。

「ヤマトぉ――ッ!」

 その右腕を、救済しようとする存在がいた。
 粉塵の中からゴーグルをかけた顔を曝け出し、再会を望んだ仲間と対面する。
 八神太一。共にデジタルワールド駆け回った戦友であり、ライバルであり、友達だった。
 ヤマトの表情が一瞬だけ綻ぶ。安堵が微笑を誘う。
 しかし、それは本当に一瞬だけ。一瞬の微笑みを終えたヤマトはすぐさま気を引き締めなおし、より強く右腕を伸ばした。
 ヤマトの右腕と、太一の右腕の距離が徐々に縮まっていく。
 あと30センチ、あと20センチ、あと10センチ、あと5センチ、あと1センチ――
 互いの指と指が触れ合おうとしたその瞬間、ヤマトの右腕は気づいてしまったのだ。
 指を伸ばしても、求めていたものに到達できないもどかしさ。
 あるべきものがそこにない、拭いきれない喪失感と、その意味。

 ――太一の右腕には、ヤマトの右手を掴むための『右手』が欠如していた。

 それでも――!
 ヤマトは右腕を伸ばし、太一に向けて叫ぶ。

「そのまま腕を伸ばせ、太一ぃ――ッ!」

 太一が掴めぬというのであれば、ヤマトが掴んでやればいいだけの話。
 もう手と手を取り合うことはできなくとも、どちらかが手を引いて先導してあげることはできる。
 支え合いの精神とか、同情の心とか、そんなものとは断じて違う。

 これは――八神太一と石田ヤマトの――友情だ!




 ――そんな二人の友情は、ドンッ、という単調な音によって撃ち殺された。

「え……?」

 ヤマトのやや後方から発生した音の正体は、発砲音……おそらく、ヤマトの腕を引っ張っていた人物によるものと思われる。
 凶弾が撃ち貫いたのは、太一の胸元。心臓からはほんのちょっとだけ遠く、しかし盛大な血の噴出口となる致命傷ポイント。
 太一の血飛沫がヤマトの頬を染め、ヤマトの伸ばした右手が空を切り、太一の伸ばした手が力なく――地に落ちた。

 ――結局、この悲惨な世界で太一とヤマトが手を取り合うことは……一度もなかった。

「た……」

 目の前の親友が倒れて、ヤマトの見る世界が一変した。
 フラッシュバックしてきた光景は二つ。
 トラックで銀髪の少女を轢き殺してしまった、あの惨事。
 仲間を守るために自らを犠牲にしようとした、ぶりぶりざえもんとの別れ。
 そして、これは三度目になる。

 選ばれし子供で、アグモンのパートナーで、共にデジタルワールドを冒険した八神太一少年は、

 今、目の前で凶弾に倒れた。

「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 絶叫を境に、ヤマトの意識はプツンと途絶えた。
 度重なる重圧に、少年の心は成長を見せていた。
 だが同時に、精神的苦痛が心を痛めつけてもいた。


 ◇ ◇ ◇


 全てが終わり、時計の針は頂点に昇ろうとしている。
 長かった一日がようやく終わる。そう思っていたところで起きてしまった、不意打ちの悲劇。
 誰が悪くて誰がいけなかったのか、加害者と被害者に分けることは簡単だろうが、善悪の分別は難しい。
 ただ、この場には重傷を負った少年が一人いる。
 それだけは逃れようのない悲しい事実であり、そして――

「……カズマさん。ヤマトは?」
「連れてかれちまったよ。お前の友達が乗ってきたトラックを奪って、逃げて行きやがった」

 数十秒か数分、浅い眠りから覚醒した太一は、今にも消え入りそうな声で言葉を発した。
 その内容は、悪い奴に捕らわれた仲間の心配だった。
 あと少しで届きそうだった右手。でも届かなかった、触れ合えなかった右手。
 痛いなんて言ってられない、そう思っていたのに。あの時ヤマトの手を取り損なった悔しさだけは、無視できない。

「じゃ、さっさと行って助け出してやらないとな……あいつがいなくなったら、タケルやガブモンだって悲しむし」
「……お前も、だろ?」
「……そうさ。ヤマトは仲間なんだ……絶対に助けてやらなきゃ……」

 立ち上がって、歩く。
 そんな当たり前の動作がやけに難しく、足はガクガクと震えていた。

「あ、あれ……? おかしいな、なんで、こんな」
「ほらよ。肩、貸してやる」
「……サンキュ、カズマさん。はは……結構楽になったよ」

 カズマに肩を――否、全身を支えられ、太一は立ち上がった。

「トラック、どっちに向かった?」
「あっちだよ、太一くん」

 ヤマトが連れ去られた方向を確認しようとすると、ドラえもんが優しげな声で答えてくれた。
 そのドラえもんの瞳には、涙の雫が潤んでいて。

「あっちかぁ……じゃ、早く追わないとな」
「……うん。うん! 早く行って、太一くんの友達を助けてあげなくちゃね! ぼくもドラえもんもカズマさんも、みんな太一くんに協力するよ!」

 悲しみとやる気に溢れた繊細な表情で、のび太も太一に同調してくれた。
 共にした時間は短かったが、のび太とはいい友達になれたような気がする。

「はは……すげーやる気だなのび太……グッ!」

 力なく笑っていると、急に胸元が痛くなってきた。
 肩を落とし、それをカズマとドラえもんとのび太の三人――と、もう一人。
 耳と尻尾、メイド服につぶらな瞳を乗せたアルルゥも、太一の身体を支えようとしていた。

「……ヤマト、アルルゥとハルヒおねーちゃんのこと守ってくれた。だから、きっと助かる。アルルゥもヤマト助ける」
「そっか。ヤマトのやつ、ここでもいいお兄さんやってたのか。……俺も、ヒカリのところに戻らなきゃな」

 空を見上げ、太一は今は遠いところにいる仲間たちのことを思い出した。
 空、光子郎、ミミ、丈、タケル――ここにいない、他の『選ばれし子供達』。
 アグモン、ガブモン、ピヨモン、テントモン、パルモン、ゴマモン、パタモン――子供達のパートナーデジモン。
 騒がしかった大所帯で、もう一度デジタルワールドを冒険したい。お台場に帰りたい。
 そのためには、太一もヤマトも生き延びて、ここから出なくちゃいけないんだ。そうじゃなきゃ、いけないんだ。

「カズマさん、ドラえもん、のび太、アルルゥ。
 俺……もう仲間を失いたくない。素子さんやヴィータみたいに、誰かがいなくなるなんてもう嫌だ……!
 だから、だからさっ」
「……ヤマトを助ける。やることっていったらそれだけだろう?」
「大丈夫! ぼくものび太くんもカズマくんも……みんな、みんな太一くんの味方だよ!」
「うん! だから太一くん、安心……うっ……安心して、安心していいんだよ!」
「…………ん!」


 ……みんな、みんないてくれた。
 ドラえもんとのび太は泣きながら、カズマさんとアルルゥは強い目で、俺のことを支えてくれた。
 これなら、大丈夫だ。もう胸の傷なんて痛くない。なくなった右手だって同じだ。
 みんなと、仲間と一緒なら絶対大丈夫だから。ヤマト、すぐに助けに行ってやるからな。


「おら、起きろ太一! これから悪党ぶっ飛ばしに行くってんだからもっと気合入れろ!
 ドラえもんものび太も、それにアルルゥもだ! いいか、こういうのは気合が大事だ!
 相手がクソムカツク野郎だってんなら、なおさら気合で捻じ伏せてやるんだ!」
「そうさ! ぼくたちみんなの力を合わせれば、きっとヤマトくんを助け出せる!」
「いこう! みんな! ヤマトくんを助けに!」
「えいえーい――」


 みんな――


「「「「「おー!」」」」」


 ◇ ◇ ◇


 ――五人一斉に上げた拳。その中で一番先に地に落ちたのは、やはり八神太一のものだった。
 射抜かれた胸からは夥しい量の出血が確認され、誰がどう見ても致命傷であると判断できた。
 しかし、太一はその最後の最後まで――勇気を捨てることはなかった。
 死に逝く身を奮い立たせ、仲間を思い、仲間に思いを繋いだ。
 無念などではない。惨めなどでもない。
 八神太一は、生を終えるその最後の瞬間まで――勇気の紋章を胸に宿し続けていた。

「こんなのって……うぅ……こんな酷いのってないよぉ……」
「お~いおいおい……太一くん……どうして、どうして君みたいないいやつがぁ……」
「……アルルゥ、泣かない……泣かない……泣か…………ぅ、わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」

 最後まで太一の勇気に付き合った面々は、少年の旅立ちを確認し、改めて悲しみを露にした。
 ただ一人、カズマだけは右拳を握り締めて、太一の亡骸に向き合う。

「まったくよ、笑っちまうよな君島? まただぜ、また。
 俺とつるんでる奴はみんな痛い目を見るのさ。お前のように、『あいつ』のように。
 だったらよ、何も背負わない方がいい。『あいつ』の側にいない方が、『あいつ』のためになる……
 ククク…、そんなこと考えてたんだぜ、この俺がッ!」

 この場合の『あいつ』とは即ち、かなみでありなのはであり、ヴィータであり太一でもある。
 誰かと交流を持つことで、誰かが――己が――悲しむのなら、『あいつ』の側にはいられない。
 だが、しかし!

「けどよ、そいつは逃げだ。ちっとも前に進んじゃいねぇ!
 あぁそうだ! こうと決めたら迷わねぇ! 欲しいもんは奪う!
 俺と関わり合った奴には悪ィが腹括ってもらう。我が儘かい? 我が儘だな!
 そうだよなぁ! さぁ進むぜ!」

 カズマが豪快に叫び、太一の頭からトレードマークであるゴーグルを取り上げる。
 もう誰が死のうが悲しまない。ムカツク奴、許せない奴をぶっ飛ばす。
 安心なんてクソ喰らえだ。仇討ちでもなんでもやってやるさ、彼が、俺が、カズマがそう決めた!

「太一――さぁ行こうぜ、ヤマトを助けによォ!」

 放り投げたゴーグルがパッと弾け、カズマのアルターを形成する糧となる。
 やるべきこと、やらなければならないこと、やりたいことはただ一つのみ!
 あいつが、太一が成し遂げたかったことを、代わりにやり遂げる!

「カズマくん。もう、君だけが頼りなんだ!」
「お願いだよ……太一くんの仇を討って、ヤマトくんを助け出して!」
「たりめぇーだァァァ!」

 咆哮を上げ、カズマは形成されたシェルブリットを地に叩きつけた。
 疲労が溜まっている? トラックに追いつけるのか? そんなことは関係ない。
 太一の願いと思い、そして勇気。それらをカズマに託し、ドラえもんたちはその帰りを待つ。
 カズマは、ヤマトを連れて帰ってくる。ただ、それだけだ。

「待ってろよ。すぐに追いついて、完膚なきまでにボコボコにしてやらァァァ!!!」

 地にシェルブリットを叩きつけた反動で舞い上がり、カズマは北へ駆けた。


 ◇ ◇ ◇


 一旦銭形の変装を解いた不二子と、精神ショックから気絶してしまったヤマトを乗せたトラックは、ただひたすらに北を目指していた。
 SOS団専用車両として活躍していたトラックは今や凶悪犯の逃亡車へと変わり、かつての後光は微塵も感じさせない。
 その運転席で、不二子は手入れた水と食料を口に入れつつ、軽い焦りを覚えていた。

 ――やった。ついにやってしまった。

 ヤマトを再び人質に取ろうとした、あの一瞬の交差。その際に邪魔をした少年への、咄嗟の銃撃。
 放った弾丸は、間違いなく相手の胸元を貫いた。即死はどうにか免れただろうが、致命傷は確実のもの。
 太一と呼ばれていたあの少年――ドラえもんの仲間であり、右手を失いながらも主催者に立ち向かおうとしていた勇気ある少年。
 そんな逸材を、自らの手で殺めてしまった。

 後悔は――ない。

 むしろ、やっと踏ん切りがついたと言ってしまえるだろう。
 不二子の最重要目的は自衛に他ならず、そのためにギガゾンビと敵対しているドラえもんたちと関係を持とうとした。
 だが万が一、彼等が主催者を攻略できなかったとしたら?
 そしてその結果が出るまでに、不二子の生存確率が低下していたとしたら?
 ……裏切りのタイミングはいつが適切か。そういった思考を抱くのが自然となる。

 今回の一件はむしろ、今までの不幸を帳消しにするラッキーなアクシデントだったのだ。
 数々の役立つ物品を入手し、戦力は増強された。トラックという逃走のための足も手に入れた。
 そして、傍らの助手席には人質として捕らえたままのヤマトがいる。
 彼をドラえもんたちの前に突き出せば、また色々と利用できることだろう。
 しかし、あの場には劉鳳と同じアルター能力保持者、カズマがいる。
 いくら銃を備えていたとしても、あの化け物には敵う気がしない。
 あのグループにカズマがいる以上、舞い戻るのは危険と判断した。
 とくれば、ヤマトに人質としての価値はなくなる。
 見ず知らずの人間を人質にされて、言いなりになるような偽善者が他にもいるとは限らないし、いつまでも彼を生かしておけば、新たなトラブルの種となるやもしれない。
 このまま殺害して捨てるのも手ではある――が、利用できる可能性があるなら最後まで利用したい。
 幸いにも、ヤマトには不二子の変装が見破られていなかった。
 誘拐犯からヤマトを助け出した優しいお姉さんとして再接触してもいいし、色仕掛けで言うことを聞かせる自身もある。
 おそらく強引な方法……拷問などにかけても従うような少年ではないだろう。駒として扱うにはレベルが高すぎるかもしれない。
 だがもし利用価値が見い出せないならば――殺る覚悟はもうできている。


『落魄れたもんだな、不二子』

(落魄れた……? それは違うわねルパン)

『何が違うってのさ。今のお前は単なる誘拐犯。トレジャーハンターでもスパイでもエージェントでもねぇ。火事場ドロボー以下の下衆なんだぜ』

(甘いわね。この世は不条理……必ずしも正義が勝つわけではない。勝つのは、こうと決めたことを最後までやり遂げる、覚悟のある者だけよ)

『お前がそれだって?』

(大切なのは芯の強さよ。私はもう、ゲームに乗る覚悟を決めた。生き残るためなら、どんな手段だって使ってみせる)

『……さすがは不二子。俺の惚れ込んだ女だけのことはあるぜ』

(あなたも考えを改めるのねルパン――死人に言っても無駄でしょうけど)

『ま、俺はもう黙るさ。不二子、お前がこの先どこに行き着くか……精々見張らせてもらうぜ』

(望むところよ。でもねルパン、これだけは言っておくわ。
 私はもう、あなたと会うつもりはないの――――永遠にね)


【B-4・路上/1日目/真夜中(放送直前)】
【峰不二子@ルパン三世】
[状態]:若干の眠気
[装備]:コルトSAA(弾数:4/6発/予備弾:12発) 、銭型変装セット@ルパン三世(付けているのは衣服のみ)
[道具]:支給品一式×7(食料6食分消費、水1/10消費)、ダイヤの指輪
    高性能デジタルカメラ(記憶媒体はSDカード)、携帯電話(各施設の番号が登録済み)、のろいウサギ@魔法少女リリカルなのはA's
    鶴屋の巾着袋(支給品一式と予備の食料・水が入っている)、ボディブレード@クレヨンしんちゃん、かなみのリボン@スクライド
    コルトM1917(残り3発)、ワルサーP38(0/8)@ルパン三世、ホ○ダのスーパーカブ(使用不能)、E-6駅・F-1駅の電話番号のメモ
    コルトM1917の弾丸(残り6発) スーパーピンチクラッシャーのオモチャ@スクライド、USSR RPG7(残弾1)
    RPG-7スモーク弾装填(弾頭:榴弾×2、スモーク弾×1、照明弾×1)、スコップ、暗視ゴーグル(望遠機能付き)
    ハーモニカ、デジヴァイス@デジモンアドベンチャー、真紅のベヘリット@ベルセルク、ぶりぶりざえもんのデイパック(中身なし)
    タヌ機(1回使用可能)@ドラえもん、クロスボウ、インスタントカメラ×2(内一台は使いかけ)、トグサが書いた首輪の情報等が書かれたメモ1枚
 【薬局で入手した薬や用具】
 鎮痛剤/解熱剤/胃腸薬/下剤/利尿剤/ビタミン剤/滋養強壮薬
 抗生物質/治療キット(消毒薬/包帯各種/鋏/テープ/注射器)/虫除けスプレー
 ※種類別に小分けにしてあります。
[思考]
基本:優勝して生き残る。自己の安全を最優先。利用できるものはなんでも利用する。
1、トラックで人気のなさそうな最北エリアに移動。ヤマトに利用価値があるかどうかを見定め、利用不可能なようなら躊躇なく殺害。
2、参加者を殺害し人数を減らす(弱者優先。闇討ちなどの効率の良い手法を取りたい)。
3、カズマや劉鳳など、人間を超越したような輩には手出ししない。
4、F-1の瓦礫に埋もれたデイバッグはいつか回収したい。
[備考]:E-4の爆発について、劉鳳の主観を元にした説明を聞きました。
   :「なくても見つけ出す!」にて、ドラえもんたちがしていた会話の一部始終を盗聴していました。
   :着せ替えカメラの効果により、本来身に付けていた服は一時的に消失しています。

【石田ヤマト@デジモンアドベンチャー】
[状態]:太一の死による精神的ショックとそれによる気絶
    人を殺した罪を背負っていく覚悟/SOS団特別団員認定
    右腕上腕に打撲(ほぼ完治)/右肩に裂傷(手当て済)
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
基本:これ以上の犠牲は増やしたくない。生き残って元の世界に戻り、元の世界を救う。
1:…………
[備考]
ぶりぶりざえもんのことをデジモンだと思っています。


【D-3・病院周辺/1日目/真夜中(放送直前)】
【カズマ@スクライド】
[状態]:中程度の疲労、全身に重度の負傷(打身・裂傷・火傷、いずれも処置済み)、臨戦態勢
[装備]:シェルブリット第二形態
[道具]:なし
[思考・状況]
1:太一の仇を討つ! 太一の代わりにヤマトを助け出す!
2:ドラえもんたちと一緒に首輪の解除に全力を尽くす。
3:なのはが心配というわけではないが、ヴィータの名前を刻んだこともあるし子供とタヌキを守る。
4:かなみと鶴屋を殺した奴とか劉鳳とかギガゾンビとか甲冑女とかもう全員まとめてぶっ飛ばす。


【D-3・病院内/1日目/真夜中(放送直前)】
【ドラえもん@ドラえもん】
[状態]:中程度のダメージ、頭部に強い衝撃
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、"THE DAY OF SAGITTARIUS III"ゲームCD@涼宮ハルヒの憂鬱
[思考・状況]
1:カズマとヤマトが帰ってくるのを待つ
2:自分の立てた方針に従い首輪の解除に全力を尽くす
3:ジャイアン、なのはを捜す
基本:ひみつ道具と仲間を集めてしずかの仇を取る。ギガゾンビを何とかする。
[備考]
※第一回放送の禁止エリアについてのび太から話を聞きました。

【野比のび太@ドラえもん】
[状態]:ギガゾンビ打倒への決意/左足に負傷(行動には支障なし。だが、無理は禁物)
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1:ドラえもん達と行動しつつ、首輪の解除に全力を尽くす。
2:なんとかしてしずかの仇を討ちたい。
3:ジャイアンを探す。

【アルルゥ@うたわれるもの】
[状態]:大泣きしたことによる極度の眠気
   :右肩・左足に打撲(ほぼ完治)/SOS団特別団員認定
[装備]:ハクオロの鉄扇@うたわれるもの、ハルヒデザインのメイド服
[道具]:無し
[思考]
基本:ハルヒ達と一緒に行動。エルルゥに会いたい。
1:ヤマトが帰ってくるまで病院で待つ。
2:ハルヒが起きるのを待つ。
3:んー、でも眠い……。
[備考]
※不二子の荷物没収の際、ハクオロの鉄扇だけは隠していたため死守しました。

【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:熟睡中
    頭部に重度の打撲(意識は回復。だがまだ無理な運動は禁物)
    左上腕に負傷(ほぼ完治)、心の整理は完了
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
基本:SOS団のメンバーや知り合いと一緒にゲームから脱出。
1:熟睡中。
2:知り合いを探す。
3:キョンと合流したい。
4:ろくな装備もない長門(とトグサ)が心配。
5:ペットショップを探して、アルルゥの能力で色々やってみる。
[備考] :※腕と頭部には、風の包帯が巻かれています。
    ※クローンリキッドごくう(使用回数:残り3回)@ドラえもん 、着せ替えカメラ(使用回数:残り17回)@ドラえもん
     は病院内に転がっています。


【八神太一@デジモンアドベンチャー 死亡】
[残り32人]


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234:峰不二子の暴走Ⅰ 石田ヤマト 245:峰不二子の陰謀
234:峰不二子の暴走Ⅰ カズマ 245:峰不二子の陰謀
234:峰不二子の暴走Ⅰ ドラえもん 242:POLLUTION(前編)
234:峰不二子の暴走Ⅰ 野比のび太 242:POLLUTION(前編)
234:峰不二子の暴走Ⅰ アルルゥ 242:POLLUTION(前編)
234:峰不二子の暴走Ⅰ 涼宮ハルヒ 242:POLLUTION(前編)
234:峰不二子の暴走Ⅰ 八神太一

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