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  • ひぐらしのなくころに(前編)

アニメキャラ・バトルロワイアル @ Wiki

ひぐらしのなくころに(前編)

最終更新:2022年02月19日 22:08

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ひぐらしのなくころに(前編) ◆B0yhIEaBOI


  その姿を一言で表すならば――それは、まさに『異形』だった。

  それには、人として不可欠な要素……頭部が欠損している。
  頭があると予想される部分は肌色の丘陵と一つの孔と……そして、未発達な突起物が見え隠れしていた。
  だというのにそれは、あらぬ場所から生やした手足をばたつかせながら、走るのだ。
  器用に、すばしこく。
  その光景に生きながらに居合わせた人間には、ただただ狼狽し悲鳴を上げることしか許されないのである。
  そして、それは、鳴いた。


「ケツだけ星人~~~~!!!」

「きゃあ~~~~~ッ!! お、お下品ですわよしんのすけさん!! 早くパンツをお履きになって!!」
「あはははははは!! 何ソレ!? しんちゃんの得意技? しんちゃんも中々の芸達者だねぇ」
「うん! これぞ野原家流奥義、ケツだけ星人の舞~! 因みにロックおにいさんにも伝授したよ」
「う゛……そっちは流石に見たくはないなあ……」
「し、しんのすけさんの馬鹿~~! 思い出したくない記憶が~~!!!」
「もう、ダメだゾさとちゃん、お馬鹿って言う人がお馬鹿なんだってみさえも言ってたゾ!」

  今、私たちは三人で民家に戻り、病院へ行ったロックさん達の帰りを待っていた。
  病院には水銀燈や遠坂凛が居るワケで。
  でも、仲間の仲間だった人達も居るワケで。
  ロックさんたちが無事に帰ってきてくれる保証も無いし、もしものことを考えていると胸が潰れそうになる。
  でも、今の私たちに出来ることといえば、ただ彼らの無事を祈って待っていることだけ。
  ただ、彼らが無事に帰ってきたときに、笑顔で迎えてあげる事だけ。
  だから、私は思う。今は無理してでも笑っておく時なんだって。

  でも、なんだかうっかりすると、今自分が最悪の殺し合いの中に居て、仲間の多くが既に死んでしまっていることを忘れそうになる。
  ……ううん、忘れたりはしない。絶対に。
  でも、ここで皆のことを思ってくよくよしていたって、何も進歩が無いと思う。
  過去の過ちに立ち止まってるのは、弱いこと。
  それを乗り越えて前に進むのが、強いこと。
  ちょっと陳腐だけど、結局はそういう単純なことを地道に繰り返していけるのが、本当の強さなんじゃないのかな、と私は思う。

  しんちゃんは、まだ薬が残ってるみたいで時々ふらつくけど、それでも元気一杯にはしゃいでくれる。
  沙都子も、そんなしんちゃんに普段通りの笑顔を見せる。
  ついさっき、ここで仲間が死んだなんて思えないほどに……いや、違う。
  みんな、そのことを忘れてなんていない。むしろ、逆だろう。
  黙っていれば、彼女の事ばかり考えて、自分の罪を悔やみ、沈んでいってしまいそうになる。
  自分が落ち込めば、周りの二人もつられて落ち込んでしまうに決まっている。
  そして何より、彼女は自分の為に皆が落ち込むことを嫌うはずだ。
  それが嫌だから、私たちは笑う。
  皆がお互いを信じて……それが、あの人の遺言だから……。

  ひとしきり笑いあった私たちだが、私は流石に気を緩めすぎている気が少ししてきた。
「ねえ、沙都子、私が言うのもなんだけど。私たちちょっと騒ぎすぎじゃない? これで他の危ない人にでも見つかったら……」
「い、言われてみればそうですわね。迂闊ですわ。でも……魅音さん、アレはちゃんと用意なさったんでしょう?」
「ああ、言われたとおりにちゃんと作ったよ。でも、あんな簡単なので大丈夫なのかなあ……?」
「お~~っほっほっほっ、魅音さん、この私を誰と心得ておられまして?
 私はトラップマスター・沙都子なのですわよ!? 私のトラップに抜かりはございませんわ!!」 

  私が沙都子に作らされたのは、簡単な警報装置。
  ありあわせの紐や木片で作ったもので、この小屋に近付くものがそれに触れると、音が鳴って私たちに知らせてくれるというものだ。
「でも油断は禁物だよ沙都子。私たちじゃ応戦するなんてもっての他だしね。もし誰か来ても、一目散に逃げ出さなきゃ」
「そうですわね……私が足手まといになるのが口惜しいですわ……でも、もしもの時は私を……!」
  途中まで言いかけた沙都子の口を、私が押さえる。
「沙都子、その先を言っちゃダメだよ。私たちは仲間だ。見捨てたりなんかしない。
 ハルヒたちと別れるときに約束したろ? 皆で脱出するんだって。自分だけ先に諦めちゃうのは、約束破りだよ?」
「そうだゾ。お約束守れない子は母ちゃんにグリグリされるんだゾ!」
「あ……御免なさい。……そうですわよね。私だけ諦めるなんていけませんわよね」
  そう言った直後は落ち込む沙都子だったけれど、 すぐに元気を取り戻す。
「まあ、私にとっては足一本なんてちょうど良いハンデですわ! 
 そこいらの運動不足な成人男性ぐらいなら、ケンケンで追い抜いて差し上げますのことよー!」

  沙都子は、明らかに無理をしていた。私でもわかるくらいに。
  きっと、自分がしてしまった罪を悔いて、でも沙都子なりにそれを贖おうとしているんだと思う。
  沙都子は、私たちに気遣われ、私たちの負担になることを嫌っているんだ。
  だから、無理にでも明るく振舞って、逆に私たちを元気付けようとしているんだろう。
  ……強くなったね、沙都子。

  ここに来てからというもの、沙都子にはいくつもの不幸が降り注いできている。
  いきなり殺し合いの場に放り込まれ、足を砕かれ、仲間を殺され、そして自分の責任で人が死に……
  ……アレ? でもソレって私も似たようなもんじゃない?
  で、それってしんちゃんにも当てはまっちゃうんじゃ……?

「はは、なんだ、みんな一緒じゃん……」
「魅音さん? どうなされたのかしら?」
「なんか変なものでも食べた?」
  突然笑い出した私を、二人が不思議そうに眺める。
  なんと言うことはない。だが、その時はすごく大きな発見をした気になってしまった。
  この子達も、私も同じ。
  この子達も、私も……強い。強くなれた。
  独りで悩んでた時は、何が強さなのか、どうしたら強くなれるのかなんて全然分からなかったけれど、
  仲間がいれば、何のことは無い。ただの些細な問題に見えてしまう。
  それは、簡単な事だったのかもしれない。
  ただ、仲間と共に悩んで、苦しんで、それでも仲間を信じる。たったそれだけのことだったのかもしれない。
「ごめん、何でもないよ。ただ、二人とも強いなあ、大人だなあ、って思っただけだよ」
「? 本当に変な魅音さんですわね」
「オラはひまわりのお兄さんだから、大人なのは当たり前だゾ! お寿司だってワサビ入り食べられるんだゾ!」
「へえ、しんちゃんはお兄さんなのか~」
「うん、一児と一犬のお兄さんなのさぁ~! ところで、おねーさんは兄弟とかいるの?」
「ああ、詩音、っていう双子の妹がいるよ。顔は同じだけど、性格は私と違っておっかないんだから!」
「ふ~ん、なるほど~。じゃ、さとちゃんには兄弟とかいるの?」

――!! しまった! それは沙都子に言っちゃあ……!!
「し、しんちゃん! 沙都子は――」

「ええ、悟史という名前の兄がひとりおりますわ」
「えっ!?」
  沙都子にとっての悟史は人に触れて欲しくないタブーなのだと、私は理解していた。
  だけど、そのときの沙都子は、さも当たり前のように悟史のことを口にした。
「ふーん。そのおにーさんは何してるおにーさんなの?」
  そんなこととは露も知らないしんちゃんは、沙都子のタブーをどんどんと侵してゆく。
  私はただハラハラしながら二人を見守ることしかできない。
「にーにーは……今は、とても遠いところにいますの。どこに居るのか分からないくらい、遠いところに。
 でも……きっと生きていますわ。今もどこかで」
  沙都子の声が、少しづつ震えだす。
「へー。でも、なんで遠くに行っちゃったの? さとちゃん放っておいてどこかに行くなんて、酷いおにーさんだなあ!」

「酷いのは、にーにーではなくて、私なの!!」

  急に声を荒げた沙都子に、しんちゃんはあとずさる。
  沙都子は……話を止めない。
「にーにーは、いつも私を庇ってくれた。意地悪な継母から私のことを守ってくれた。
 それを私は……それが当たり前であるかのように思ってしまった。
 にーにーが私を守ってくれて当然だと思って、にーにーに甘えてしまった。
 それでもにーにーは私のために、辛いことも苦しいことも全部全部我慢して、耐えてきてくれた。
 なのに私は……自分のことしか考えていなくて……。
 だからとうとう、にーにーはいなくなってしまった」
「さとちゃん……」
  沙都子はもう、しんちゃんを見ていない。
  沙都子が話している相手は……沙都子自身だ。
「にーにーが居なくなって、はじめて私は気付いた。
 私はなんて酷い妹だったのだろうって。これじゃにーにーがいなくなるのも当たり前だって。
 にーにーがいなくなったのは、きっと私のせいなんだって……」
  沙都子の目から、一筋の涙が零れ落ちる。
「だから、私は決めた。
 にーにーがいなくても、ひとりでもちゃんと出来るようになろうって。
 にーにーに守って貰えなくても、ひとりでも頑張れるようになろうって。
 そして、いつかにーにーが帰ってきたときに、見せてあげるの。
 沙都子はこんなに大きくなったよって。沙都子はこんなに強くなったよって。
 だから、私は頑張らなくちゃいけなかったの。強くならなくちゃならなかったの。
 そうしないと、いつまでもにーにーが帰って来れなくなってしまうから……」
「沙都子……」
  沙都子の声を聞いているのが、辛かった。
  悟史くんの辛さも、沙都子のつらさも、十分に分かっていたはずなのに……それでも辛かった。
「でも……私は罪を犯してしまった。人を死なせてしまった。
 自分が生き残るためなら、他の皆が死んでしまっても良いって、本気で思ってしまった。
 そんな、そんな悪い子、にーにーが好きなはず無いって、分かってたのに……」
「さとちゃんは悪くないゾ! 悪いのはあの変態仮面のおじさんだゾ!」
  沙都子にいたたまれなくなったのか、しんちゃんが沙都子を慰める。

  そのしんちゃんを見ながら、沙都子は……笑った。
  見ていると胸が張り裂けてしまいそうな切ない笑顔で、笑った。
「ありがとう、しんのすけさん。
 でも、悪いのは私。どんなにあの仮面の男が悪い状況を作っても、実際に悪い事をしたのは私。
 だから……私は、自分の罪を償わないといけない。
 私が死なせてしまったあの人のためにできることを、あの人の代わりにしてあげないといけない。
 そうしないと、にーにーは……私に会ってなんてくれない。
 でも、私がちゃんと罪を償って、今までどおり、いいえ、今まで以上にいい子にしていれば、もしかしたらにーにーも許してくれるかもしれない。
 ううん、そうするしかありませんの。にーにーに認めてもらうには。
 それを教えてくれたのが……しんのすけさん、あなたでしたのよ。
 本当に、本当にありがとう、しんのすけさん」
「おお! なんだかわからないけど褒められた~! えっへん、どういたまして~」
  しんちゃんは沙都子の話を理解出来たのか出来なかったのか、誇らしげに照れている。
  でも、私はそのしんちゃんの姿をはっきりとは見られなかった。

  私の目も、涙で滲んでいたのだから。

  沙都子の言葉は、私の胸にも深く突き刺さっていた。
  だって、私も沙都子と同じ。
  多くの人達に守られて、その彼らに何も返せなくて。
  私はただ守られるだけで。そして、私を守って何人もの人が死んでいって。
  それどころか、私自身の手で罪無き人を殺してしまって。
  罪に汚れているのは、私の方だ。
  でも、うん、わかってる。
  罪を犯しても、それをただ悔やんでいたんじゃ意味が無い。
  その罪を少しでも贖おうとしないと、意味が無いんだ。
  どんなに罵声を浴びせられても、泥を投げかけられても、私は前に進まないといけない。
  そして、大丈夫。
  私には、私たちには、一緒に歩いていける仲間がいるんだから。

「あれ? おねえさんどうしたの? 拾い食いしておなか壊した?」
  俯いている私に気付いたしんちゃんが、心配そうに話かけてくれる。
「はは、ちょっと目にゴミが入っちゃってね。私は大丈夫だよ。ありがとう、しんちゃん」
「おやおや、なんだかオラ、モテモテ~? ふっ、オラも罪なお子様だぜ~」
  しんちゃんを見ていると、思わずクスリと笑ってしまう。
  この子を見ていると、殺し合いなんてのが心底馬鹿らしく思えてしまうから不思議なものだ。
  でも、このしんのすけって子は、案外すごい子供なのかもしれない。
  なにせ、もう既に何人もの人間を救ってきているんだから。


「え~っと、でさあ、何の話だったかなあ……ああ、そうだ。実際に誰かが来た時にどうするか、って話だ」
  みんな、というか私と沙都子が落ち着いた頃合を見計らって、私は話を元に戻す。
「沙都子は移動に難アリだし、銃はあるけど私しか使える人がいない。
 だから……基本は『隠れてやり過ごす』ってトコかな。
 ただ、仕掛けたトラップが心配なんだよな……アレってさ、ここに人がいますよ~って目印にもなるんじゃないの?」
  そんな私の心配にも、沙都子は自信満々だ。
「ご心配には及びませんわ! 魅音さんが私の言った通りにトラップを仕掛けたのなら、
 そしてトラップにかかったのが危険人物なら、かなりの確率で『隣の民家』に入るはずですわ。 そういう風に仕掛けましたから。
 だから、トラップに誰かがかかり、私たちがその音を聞いたら……一目散に逃げ出せば良いのですわ。
 そうすれば、危険人物はこの民家一帯に釘付け。その間に私たちはみんなと合流して……という算段ですわ。いかがかしら?」
「へえ、やるね沙都子! じゃあ、人が来たら取りあえずは逃げの一手だね。沙都子は私がおぶるとして……しんちゃん、走れる?」
「うん! オラ、かけっこは得意だゾ!」
  しんちゃんはぴょんぴょん飛び跳ねてみせてくれる。うん、薬の影響ももうなさそうだ。
「よし……とりあえずはこれで万全だね。後はみんなが帰ってくるのを待つだけか」
  そう思うと、少し肩の力が抜けた。
  ……と、イテテ。そういや右肩怪我してたんだっけ。
  病院に行ったついでに、薬とか調達してくれてると助かるんだけどなあ……

  先ほどの喧騒から落ち着いた室内は、心地よい朝の空気で満たされている。
  窓の隙間から風に運ばれてくる音に耳を傾けると、奇妙な既視感――既聴感というべきか――を感じてしまう。
  ……ああ、分かった。この音は。
――ひぐらしの鳴く声だ。
  こんな世界の果てでも、ひぐらしは同じ声で鳴いている。
  このまま目を閉じれば、ここが雛見沢だと簡単に錯覚してしまいそうだ。
  ああ、このまま目を開ければ、いつの間にか本当の雛見沢に帰っていた、なんてことは無いだろうか?
  そんな、淡い、でも、今までに何度も繰り返した妄想を厭きもせず抱きながら、私はゆっくりと目を開ける。
  目の前には、小さな二人の仲間。
  はは、現実だって、そんなに捨てたもんじゃないよね。
「つか、自分で言っておいてなんだけど、ここには多分だれも来ないと思うよ。
 人に会いたいならもっと市街地の真ん中の方に行くだろうし、会いたくないならもっと隅っこで隠れてるだろうし。
 万が一誰か近づいてきても、沙都子のトラップが教えてくれるしね。
 ま、気楽にのんびりしますかね~」


  私がそう呟いたまさにその瞬間だった。
  静寂が破られる。
  それも予想外の大轟音で。

――どごおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!

  民家全体が震える。
「きゃあっ!」
「うわあ、何、何!?」
  うろたえる私たちの下に、大量の土煙が吹き付ける。
  これは……爆発、それも近い!
  恐らく、台所のあった近辺から生じた爆風だ。
  でも何故!? 事故? それともまさか……何者かの襲撃!? 爆弾!!??
  しかし、それを考える時間はさほどは確保できそうもない。
  そんな私の自問に答えるかのように、第二の異変が到来する。
  今度は派手な音は響かなかったが、その代わりに、黒々とした煙が部屋中、いや、この建物全体に立ち込める。
「ごほっ、ごほっ、魅音さん、これって……!?」
「わ、分からないよ! でも、まさか……!」
  敵襲……それは考えにくい。
  私たちがこの民家に来る時も、トラップを仕掛けるときだって、これ以上ないくらいに周りを警戒していたハズだ。
  そんな私たちを、トラップの圏内よりもさらに遠方から、しかも幾つかある民家の中で、『この民家』だけを集中的に攻撃するなんて……
  ありえない。それこそ、全てを見透かすような魔法でも使わない限り。
  でも、現実はそんな言い訳を聞いてくれそうもない。
「事故でも敵の攻撃でも、ここに留まってちゃ危険だ! まずは脱出するよ!!」
  そう言って沙都子を抱えて駆け出そうとした瞬間に、第三の異変が到来する。
  それは、一つ目の異変と同じく、大轟音と、激しい衝撃。

  そして、そこで私の意識は途絶えた。



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