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  • anko3679 こたつむりは冬を行く

ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー

anko3679 こたつむりは冬を行く

最終更新:2011年08月15日 20:10

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『こたつむりは冬を行く』 35KB
愛で 思いやり 愛情 現代 独自設定 時期が早過ぎた感が否めない

※胴付き愛で仕様となっています。健気なまりさは可愛いです

※愛でが苦手な方は、ブラウザを閉じることをお勧めします

※それでも構わないという方はどうぞ

※作者はロリコンではありません



「ジングルベール、ジングルベール、すっずがーなるー」

浅く積もった天然の白い絨毯が、灰色のコンクリートの上に敷き詰められている。
季節は冬、そして今宵は天にまします神に祝福された御子様のお誕生日だ。

「きょうはー、たのっしいークリスーマス、っと」

そんな世界的に色々とおめでたい日に、音程外れまくりで歌を口ずさみながら、天然純白の絨毯を靴跡で汚していく無粋な女がいた。
まるで他人の様な言い方だけれど、その女とは私本人だったりする。

「あー!なーにがクリスマスよチクショー!」

酒臭い息を白く撒き散らしながら、私は夜道を歩いていく。酔っ払いの近所迷惑と思われるかもしれないが、知ったことではない。
こんな日があるから私の様な独り身は辛い思いをしなくてはならないのだ。溜まりに溜まった鬱憤の一つや二つ、この場で吐いたっていいではないか。
もしもケチをつける奴がいるのなら言いに来い。代わりに二度と神様なんか信じてやんないからね!

「あー、ちっくしょー……」

そんな酔った思考にも一区切りがつく。いや、ついてしまうと、次にやって来たのは何とも言えない虚脱と孤独だった。
ああ、虚しい。何を私は一人で喚いているんだか……。
今日はクリスマスだろう?友人と楽しく過ごせばいいだろう?ましてやそれが恋人なら最高じゃないか?
でも、友人はみーんな予約済み。恋人に至っては予約の見通しさえ立っていない。
何とも哀愁漂う我が身のクリスマスだ。

「寒っ……」

心が寂しいと身にも染みるものなのか。
キツくコートの前を閉じているはずなのに、冷気が否応もなく私の中に入り込んでくるかのように感じる。
私は思わず自分の身体を抱き締めた。
交差する両腕、その先にはそれぞれ握られている物がある。
少し冷静さを取り戻した私は、その中身に頭を抱えたくなり、それを買った先刻の自分自身をぶん殴りたくなった。

「ほんっとーに、勢いで買うにしてもこれはないでしょう……」

酒の抜けた後は、その時のテンションの高さに羞恥を覚えてしまう。それはきっと私だけではないはず。
酔った私が買ったのはケーキと何故かプレゼント包装をされたマフラー。
勿論、食べる相手も渡す相手もいないのだから、自然と私の物になる予定の物達だ。

どうして買ったのかと問われれば、ただ嫉妬したからとしか答えようがない。
仲睦まじく歩くカップルを見たから、無邪気にケーキの中身を喜ぶ子供を見たから。
少しでも一緒の気持ちを味わいたかったから。でも、

「渡す人も一緒に食べる人も無しに、ねえ」

相手もいない私がそんな気持ちを味わえる訳もない。むしろ孤独を加速させているような気さえする。
誤算も誤算、あまりに大誤算。非リア充が、リア充の真似をした後の様な虚しさだけが、私の胸中に居座るのだった。

「早く帰ろう……」

これ以上は私の繊細な心が耐えきれない。
この場をさっさと立ち去り、買ってしまったケーキを胃に流し込み、お風呂に入って、温かい布団に入って枕を濡らそう。
マフラーはどうしようか……。そういえば、今年はお母さんに誕生日のプレゼントを贈っていなかったはず。
明日は実家にこのマフラーを送ることにしよう。ついでだから早めの年末大掃除もしてしまおう。
おお、早くも明日の予定は埋まってしまった。
しかし、今はただ布団が恋しい。
何時だって私を絶大な包容力と温かさをもって受け止めてくれる。きっと傷ついた心の私も一晩経てば癒してくれることだろう。
もう人間じゃなくて布団と結婚しよう、なんて夢見心地で私は道を歩いていた。
それがいけなかった。

「ゆぷっ!」
「っと、ごめんなさい!」

同じく向かいから歩いていた人に気付かずぶつかってしまった。弛緩しまくっていた顔を瞬時に戻せたのは奇跡に等しい。
慌てて私はぶつかってしまった相手へと謝罪した。そして、

「ゆっ、まりさはだいじょうぶだよ!きにしないでね、おねえさん!」
「ふひゃ……」

天使を見た。いや、正確に言えば、天使の様に愛らしい姿をした女の子を見た。
おそらく7、8歳と思われる体躯に、それを着飾る黒白のエプロンドレス。可愛い。
ふわふわした癖のありそうな金髪と少しふっくらとした幼い顔。とても可愛い。
そして、何だろう?頭には炬燵の形をした帽子?のような物を載っけている。超絶可愛い。
え、何これ?小さい女の子好きな私への久々のプレゼントってヤツですか?マジで?
さっきは生意気な事を言ってすみませんでした、神様。今はあなたに心より感謝します。
あ、ヤバい。鼻の奥がツーンとして、

「ぶはっ!」
「ゆぅううう!?お、おねえさん!どうしておはなからあんこさんもれてるのぉ!?」
「ひひゃ、はいひょうふ。ほれ、はんほひゃにゃいひ(いや、大丈夫。これ餡子じゃないし)」

鼻にティッシュを詰め込んでと……、よし、これで大丈夫。おそらく女としては死んでるんだろうけど、鼻血垂れ流しよりはマシだ。
さて、見ず知らずの女の子を見て鼻血をスパークしてしまった私だけど、まずは弁解させてもらおう。
私は別に変態じゃあない。単に可愛くて小さい女の子が好きなだけだ。
考えて欲しい、私のような成熟してしまった女の姿と心を。無駄に身体に脂肪が付き纏うは、性格は陰湿で根性腐ればかり。
それに比べて少女はどうだろう。無垢で純真な心!愛くるしい寸胴な肢体!まさに地上に舞い降りた天使だ!
少女こそ真に愛でるべき存在。肩書きだけ偉くて頭の硬い連中にはそれが解らんのですよ、ああ不憫。
だから私が代わりに言おう。少女万歳!万々歳!!全ての少女に祝福と成長の停滞を!!
……まあ、これだけ言えば分かるだろうけど、私の女の子への愛は純粋なもの。故に世間一般で言われるロリコンのような偏った性的趣向とは断じて違う!
べ、別に誰かに弁解してるわけじゃないんだからね!

「お、おねえさん?ぶつぶつなにをいってるの?こわいよ?」
「うふふ、大丈夫よー。怖くないよー」
「そ、それにおはなさんからあんこさんがどばどばでてるよ?」
「餡子じゃないってばー。それに平気平気、ちょっと零れちゃってるだけだから」

そう、少女愛がね。

「ゆう、おねえさんがだいじょうぶっていうならまりさはきにしないことにするよ……」
「そうね、それがいいわ」

賢い子である。そして他人を慮れる良い子だ、さすが少女。
それにしても、

「あなたはえっと、まりさちゃんだっけ?」
「ゆ?そうだよ!まりさはまりさで、こたつむりなんだよ!」

こたつむり?まりさってのはおそらく名前だから、名字だとは思うけど、どんな漢字だろう?もしかして、日本の南端の人?
って、そんな事はどうでもよくて、

「うん、まりさちゃん。もしかして、今あなた一人?」
「ゆ?」

まさかこんな夜遅く、しかも雪が降っているような中に子ども一人というのはありえない。
ましてやこんなに愛らしい少女だ。親がそこら辺に放っておくとは考えにくい。
だというのに、

「まりさはひとりだよ!」

こんな事を言ってくれる。

「え、一人って……、お父さんやお母さんは!?」
「おとうさんやおかあさんはいるよ!でも、まりさはひとりなんだよ!」
「え?え?どういう事?」

頭が訳わかんなくなっちゃうよ。

「まりさはね、ひとりだちしたんだよ!」
「一人立ち?い、家出!?」
「いえでじゃないよ!まりさはひとりでもいきていけるから、ひとりだちしたんだよ!」
「へ、へー。そうなんだー。まりさちゃんはすごいなー」
「ゆっへん!」

これはマズイ。何がマズイって、まりさちゃんが今一人でいる理由が完全に家出だという事だ。
大方、家の人と喧嘩をしたかなんかで勢い飛び出してきちゃったんだろう。こういう子供は頑固でなかなか家に帰りたがらないものだ。
何にしても、遭遇した人間が私の様な人格者であったのは彼女の徳のお陰だろう。
今は丁度クリスマス。何処に性欲を持て余した変態共が跋扈しているとも限らない。

「んー、持ち物は特に無しか。っていうか、まりさちゃんはそんな薄着で寒くないの!?」
「まりさはあたまのこたつさんがあるからさむいさむいなんてへっちゃらだよ!」
「はー、凄いお帽子だねそれは」

子供は風の子か、羨ましい。
帽子はデザインといい性能といい、飛び抜けたセンスを感じるね。主に斜めに。
しかし、持ち物無しは困った。勢いで飛び出したなら仕方ないけど、住所とかを示す物がないのは痛すぎる。
子供の足だから家はそう遠くはないんだろうけど、住所無しで、しかも子供のナビで探し回るのは些か億劫だ。
因みに警察という選択肢は私には無い。理由?単に私が気に入らないだけ。
一度何をしたわけでもないのに署に連行された。しょっぴいてくれやがった警官は、私の子供を見る目付きが危なかったからとかほざいていた。
すこーし駆けっこをしてる最中に転けて泣いている少女を見て、ときめいていただけだというのに……。
もちろん無罪放免だったわけだけど、私は大いに傷付いた。傷を癒す為に帰り道を幼稚園や小学校のある方へ変えたほどだ。
何故かまた連行されかけたけどね!

「おねえさん?またおかおがこわいこわいになってない?」
「はっ!?」

いけないいけない。私としたことが少女の前でこんな顔をするなんて……。

「ありがとう、まりさちゃん。お陰でダークサイドへ墜ちずに済んだわ」
「おねえさんがなにをいってるかわかんないけど、よかったね!」

言葉と共に向けられる笑顔に、私の心は鷲掴みされる。きゅん、なんてもんじゃない。ぐわぁしっ!と持って行かれた。
ふふふ、こんな年上のお姉さんの心を盗んでいくなんて、まりさちゃんってば罪な女の子!
とまあ、暴走しかける馬鹿な思考は置いといて、私は理性的な部分でまりさちゃんとの会話を続けていく。

「まりさちゃんはお父さんやお母さんは好き?」
「おとうさん、おかあさん?まりさをうんでくれたし、すきにきまってるよ!」
「ふむ。じゃあ、まりさちゃんはお家には帰りたくないの?」
「ゆぅ、おうち……。まりさはおうちがどこだったかわすれちゃったよ」

うーん、覚えてないかあ……。まあ、想定内ね。
でも、両親を好きだと言ってるし、まりさちゃんの様子から見て癇癪は収まっているみたいだ。
ということは、まりさちゃんは少なからず家に帰りたいと思っているだろう。
となれば、私の次に取るべき行動は決まったようなものだ。

「それならまりさちゃん、一晩だけ私のお家に泊まっていく?」
「ゆ?おねえさんのおうちに?」
「うん。もう夜も遅いし、これ以上お外に一人でいたら危ないよ?それに今夜はずっと雪が降るみたいだしね」

まりさちゃんを私の家(築30年の安アパート)に一晩泊めてあげることだ。
まりさちゃんが家の場所も分からないのにこの寒空の中で探し続けるなど悪手以外の何物でもない。
それなら今日は体を休めて、明日の明るい内に探す方が断然効率的と言える。
本当ならすぐにでも警察に行った方がまりさちゃんの両親の心情的にも良いのかもしれない。でも、必ずしもそれが最善とも限らない。
幸い明日は一日中フリーだ。警察にはどうしても見つからない時に頼ることにする。奴らはそういった方面では悔しくも優秀だしね。

「で、でも、まりさは……」

遠慮してるのか、まりさちゃんは首を縦に振ろうとしない。謙虚な女の子だこと。
しかーし!私はこんな子供を動かす魔法の言葉を知っているのだ!
さあ、まりさちゃん。あなたは私の言葉に抗えるかしら?

「私のお家に来ればケーキがあるんだけどなー」
「けーきさん?あまあま!?」
「ジュースもあったっけなー」
「じゅーすさんも!?」
「お部屋には炬燵も……」
「こ、こたつさん!?おねえさんのおうちにはこたつさんがあるの!?」
「う、うん……。どうする?まりさちゃん、私のお家に泊まる?」
「とまるー!まりさ、おねえさんのおうちにおとまりするー!!」

ふっ、私の勝ち。伊達に今まで幾人もの女の子を部屋に招待したわけじゃないのよ。
それにしても、炬燵にあんなに反応するなんて。帽子といい、そんなに炬燵が好きなのかしら?
まあ、何はともあれ、

「じゃあ、まりさちゃんをお姉さんのお家にご招待します」
「ゆん!よろしくおねがいします、おねえさん!」

両手の荷物を片手に回し、もう片方の手をまりさちゃんに差し出した。
まりさちゃんは少し躊躇いがちにその小さな手を合わせてきた。
ああ、柔らかい。まるでお饅頭みたいな弾力をしている。

「では出発ー」
「しんこー」

むふふ、少女一人お持ち帰りー。
あれ?まりさって名前、どっかで聞いたような……。
まあ、いっか。寒いし、早く帰ろう。





「ゆー!おねえさんのおうちはひろいね!」
「や、それほどでもありませんことよ」

私の借りている部屋に上がったまりさちゃんの第一声は、嬉しいけどとても肯定することは出来なかった。
いや、本当に。ボロいし狭いしオートロックなんて近代的な物とは丸っきり無縁の安さだけが自慢の物件です。
女友人は口を揃えて『あんたは見た目だけは良いんだからもっと気をつかえ』と言ってくるけど、住めば都、慣れれば何てことはない。
しかし、見た目だけとは常々失礼だと思う。他にも良い所ぐらいあるわよ。ねえ?

「ゆ?なんのこと?」

いえ、何でも無いです。

「おねえさんはおもしろいね!」
「まりさちゃんは可愛いわねー」

こんなつまらない女にそんな優しい言葉を掛けてくれるこの子は本当に天使だ。
だから私もお返しに思っていた事を素直に口にした。すると、まりさちゃんは照れているのか『ゆー』と良いながら体を揺らし出した。か、可愛い……。

「さ、さ、家に入ったらまずは手を洗おうか?」
「ゆぅーん」
「ああもう、可愛いなこんちくしょう!」

まだ夢見心地なまりさちゃんは思わず襲いたくなってしまう。いや、しないけどね?
私は一先ず理性を総動員し、まりさちゃんに手を洗わせ、私も着ていたコートを脱いで片付ける。その間にまりさちゃんは、

「ゆ?このこたつさんはあったかくないね?」

早速、炬燵へと特功していた。そんなに炬燵が好きかいこの女の子は。

「ああ、それまだスイッチ入れてないから」
「すいっちさん?」
「そ。はい、ポチッとな」

本当はカチッだけど、こういうのは気分だ。数分もすれば本来の力を取り戻してくれるだろう。
さて、私はケーキや何やらの準備でもしますかね。
と、台所に向かっていると、

「おねえさん、まりさはなにかおてつだいすることない?」

炬燵から抜け出したまりさちゃんが、私の後ろで実に殊勝な事を言ってくれる。
いや、近頃の子供も捨てたもんじゃないね。
というか、爪の垢を率先して飲ませてやりたい。先着五名までね。
しかし、まりさちゃんの申し出は嬉しいんだけど、お客様だし手伝いを任せるのは気が引ける。

「うん、ありがとうね。でも、すぐに済むことだから、まりさちゃんは炬燵で待ってくれればいいよ」
「ゆぅ?ほんとうにいいの?」
「いいのいいの。まりさちゃんはお客様なんだから、どーんと座って待っててくれればいいのよ」

私はまりさちゃんのほっぺを、指で突っつきながら(ぷにっぷに!)そう言った。
ちょっと躊躇いがちだったまりさちゃんだけど、私のしつこい突っつきのせいか炬燵の魅力か、背を向けて戻っていった。
寂しく感じないこともないけど、まずは準備だ。小皿とコップを用意して、ケーキとジュースを居間の方へと持っていく。
どうやら準備をしている間に炬燵が温まったのか、まりさちゃんはふにゃっとした顔をしていた。

「はーい、おっ待たせー。ケーキとジュースだよー」
「ゆへぇぇぇ、けーきさん……」

この上なく弛緩した表情をしたまりさちゃんはケーキの登場に喜びを見せる。が、肝心の体が動いていない。
ははーん、炬燵の魔力に捕らわれてしまったのね?だったら私の出番だ。
炬燵の魔力からまりさちゃんを助け出す?んな訳ないじゃない。

「はい。まりさちゃん、あーん」
「ゆあーん……」

私の手によって更なる怠惰へと突き堕とすのよ。
と言うわけで、フォークでケーキ(苺ショート、これぞ最強)を小さく一掬いし、緩く開いたまりさちゃんの口に突っ込む。
ぱくり、もにゅもにゅ、と微動する口元。ものすごく愛らしいです。
そして数秒の後、

「ゆはぁ……。し・あ・わ・せぇ……」

そのまま昇天してしまうんじゃないか、ってぐらいに蕩けた表情を浮かべた。
今まで何人もの少女の笑顔を拝んできた私だけど、ここまで幸せそうな笑顔も珍しい。
だから、私はケーキを更に切り崩し、あどけない口元に運ぶ作業を続けるのは当然のこと。
だって私は珍しいものが好きだから、なんて嘯いてみたり。
ひょい、ぱく。ひょい、ぱく。ひょひょい、ぱくぱく。
単調ながらも一定のリズムでケーキはまりさちゃんのお腹の中に消えていく。気付けば自分用にとっておいたケーキも無くなってしまっていた。
でも、いいの。私はこの子の『しあわせ~』って声と顔が見れるだけで!
特に食べたいわけでもなかったしね。

「ゆはぁー。ごちそうさまー。しあわせー」
「はいはい、お粗末さまでした」

私が作ったわけじゃないけど。

「ゆあ……。ご、ごめんね、おねえさん!まりさ、おねえさんのぶんのけーきさんまでたべちゃったよ!」
「いいのいいの。私はもうお腹いっぱいだから」
「おねえさんのおかお、なんだかさっきよりもつやつやしてるね?」

それはきっと良い栄養が摂取出来たからですわ、ほほほ。

「ゆぅーん。でも、やっぱりわるいよー」
「いいんだってばー」
「だから、まりさはおねえさんにすこしだけど、おかえしするね!」
「いや、あの、まりさちゃん?」
「みててね、おねえさん!これがまりさのぜんっりょくぜんっかいだよ!」

そう言ってまりさちゃんは顔を伏せ、体を縮めながら『ゆむむ……』と何か念じ始めた。
その姿はそれはそれで可愛いなと思う私だったのだけれど、

「ゆむむむむむむむむむむむむむむむっ、ゆん、やーっ!!」

まりさちゃんの雄叫び(と言うには些か覇気が足りない)と、ぽんっ!っという音と共に現れた物に、私の思考は停止してしまった。
湯呑みが二つと、六つの蜜柑。それがまりさちゃんの頭の炬燵型帽子の上に現れたのである。
正直に言おう。『えー……』である。

「ゆふーっ。ちょっと疲れたけど、けーきさんのおかげでちゃんとよういできたよ!」
「えっと、まりさちゃん。これは一体、何事ですか?」

新手の炬燵マジックとか?

「なにごと?ゆ、ゆーん……。ま、まほうかな?」
「魔法ですか」

だとしたら何魔法だろう。
黒?白?マイナーどころの赤、青、緑?

「こいいろ、かな?」
「それは何とまあ」

名前からして、素敵で可憐な魔法じゃないの。
暇があれば私にもかけて欲しいものだ。割と切実に。

「ゆ!それはおいといて」
「置いといていいのかな?」
「いいの!はい、これはおねえさんのぶんだよ!」
「あ、ありがとうございます」

何か流された気もするけど、あえて追求はせず、差し出された湯呑みと蜜柑を受け取る。
湯呑みは湯気さえ立っているものの、程好い温かさだ。渡された蜜柑も実に美味しそう。
炬燵に蜜柑と湯呑み。この三種の神器が揃った以上、次の行動は決まっている。

「はぁーっ。お茶が美味しいわー」
「みかんさんもおいしいよ?」

即ち、炬燵で足を伸ばし、お茶で喉を潤し、蜜柑をパクつくのだ。
あ、この蜜柑も甘い。うまー。

「ゆあちっ!ふーっ、ふーっ」
「あはは。まりさちゃん、猫舌なの?」
「……あついのがへいきなのはにんげんさんだけだよ」
「うん?何て言ったの?」
「なんでもないよ。……ゆええっ、にがにがー」

ようやく熱が冷めたみたいだけど、どうやら子供の舌にお茶は合わないらしい。

「ジュース持ってきてあげるけど、どうする?」
「へいきだよ。それにこれいじょうしたがおばかさんにならないためには、これをのまないといけないんだよ!」
「ふーん、そうなんだ」

どうやら、まりさちゃんなりの理由があるらしく断られてしまった。
まあ、本人がそう言うのなら無理強いしようとは思わない。

「はい、まりさちゃん。お口あーん」
「ゆあーん。ゆぅーん!みかんさん、おいしいねー」
「そうねー」

それよりは、まりさちゃんの幸せそうな顔を見る方が、ずっと生産的だと思う私であった。
ああ、私も幸せーだわ。





「それでね、それでね?まりさはおやまさんからこのまちさんまで、ひとりであるいてきたんだよ!」
「へー。それは大冒険だったんだねー」
「ゆっ!だいっぼうけんだったよ!」

ケーキやら蜜柑をあらかた食べ終えた私達は、炬燵で温もりながら雑談に興じていた。
と言っても、まりさちゃんが話し、私がそれに相槌を打つという構図を雑談と言っていいのか……。

「それにおやまさんのなかも、れてぃとちるのとまりさのさんゆんでぼうっけんしつくしたんだよ!」
「さっき言ってたお友達だっけ?まるでレンジャーね」
「まりさたちはべてらんさんだよ!」

まあ、私が少女との会話を蔑ろにする筈もなく、まりさちゃんも楽しそうなので問題はないか。
一つ問題があるとすれば……、

「まりさちゃん、今は一人で生活してるのね」
「ゆん!そうなんだよっ!」
「ふーん、すごいね。人間の女の子じゃ絶対に無理だわ」
「ゆえっ!?」
「うん、大人の私でも無理かもしれない。本当にまりさちゃんの言う様な生活を送ったならね」
「……ゆぅ」

まりさちゃんが何か隠し事をしているってところかな。
私の鎌掛けにおもしろい程に身を固くするまりさちゃんだけど、私は気付かない振り。
別にいじめる為に鎌を掛けたわけじゃないのだ。
まあ、まりさちゃんの話を聞いてると、おかしいなあって思う所があり過ぎるんだよね。
こんなちっちゃい身なりで独り立ちしてる、とか。
冬以外の季節は山に住んでいるお友達(名前からして外国人みたい)の家に泊めてもらってる、とか。
普段は土管の中で眠ってる、とか。
初めは、私がよく保護している家出少女と同じかと思っていたけど、ちょっと違う感じ。

「ゆぅ、えと、まりさは……」

人の悩みはそれぞれだし、私もそれを深く探ろうとは思わない。
けど、やっぱりまりさちゃんは根本的に違和感を覚えてしまうのだ。
私の予想が正しければだけど、もしかすると、まりさちゃんは……。

「まりさはゆっ、ゆえ、えぇえええ……」
「って、まりさちゃん!?何で泣いてるの!?」

いや、私の鎌掛けのせいか。私の馬鹿野郎め!

「えぐっ、ゆぇぇぇぇ……」
「ああ、泣かない泣かない。ね?」
「ゆぐっ、ゆえぇ……」

目に涙を一杯に溜め、それを溢さないようにしているつもりなんだろうけど、駄々漏れだ。
それが悔しいのか炬燵布団をぎゅっと握りながら我慢する姿は、私にとんでもない罪悪感を感じさせてくれる。
あうあう、泣いている少女も可愛いのだけど、自分が原因じゃあ罰が悪いだけだよ。

「ほら、おいで」
「ゆえっ、おねえさん……?」

まりさちゃんの姿がどうしようもなくいじらしくて、私は手を広げて彼女を迎える姿勢を取った。
どうすればいいのか分からないといった感じで悩んでいる様だったが、もう一度『おいで』と告げると、おっかなびっくり近寄ってきた。
その様子に申し訳無さを感じながら、私はその小さな体を抱き寄せる。

「ごめんね、私が無神経過ぎた。まりさちゃんにはまりさちゃんの事情があるっていうのにね」
「お、おねえさんはおこってない、の……?」
「いやいや、怒られるのは私の方だから。まりさちゃんは悪くないよ。
 まあ、まりさちゃんの話が本当なら、大人として叱らなきゃいけない所もたくさんあったりはするんだけどね。
 それよりも、まりさちゃんを泣かせてしまった原因は私にあるから。本当にごめんなさい」
「……」
「許してもらえるかな?」
「おねえさんはなんにもわるくないんだから、とうっぜんだよ……」

いやいや、大人は子供を泣かせた時点で悪人なのですよ。そんな風に思いながら、許して貰えたことに安堵する。
こういう事態はまりさちゃん以外でも経験済みだったりする。
踏みこみ過ぎて怒らせたり泣かせたりは多いけど、必ずしも許して貰えるわけじゃないのだ。
過去に出会った幾人もの少女達の顔を思い浮かべながら、私はまりさちゃんの背中を撫で、話し掛ける。

「ありがとうね、まりさちゃん」
「ぐしゅっ」
「ほらほら、泣いてちゃあ可愛い顔を台無しだよ?……いや、泣いてる顔もそれはそれで可愛いけど」
「ゆ?」
「ああ、何でもないの。とにかく、私は泣いてるまりさちゃんよりも、笑ってるまりさちゃんの方が良いと思うのです!」
「まりさはわらってるほうが、おねえさんはうれしい……?」
「それは勿論!」

古今東西、子供の笑顔が嫌いと言う人はいないのだから。

「ゆぅ、こうかな?」
「うーん、まだぎこちないかな」
「じゃあ、……これでどうかな、おねえさん?」
「ふおっ……」

何ですかね、この子は。どうして私の鋼の様に硬い自制心をこうも揺るがすのか。
もうね、その笑顔は反則。駄目出しなんて私に出来る筈がない。
しかも泣いた後だから瞳は潤んでるし、頬は微かに上気してるしで幼い見た目にそぐわず、こう、幽かなエロスが……。
これは安易に外に放てば、忽ち大きな悪いお友達に連れ去られかねない。やはり私が保護して正解だった。

「ぐー、です」
「ぐー?」
「完璧、素晴らしい、デリシャスって意味よ」
「ゆー!まりさかんっぺき!?うれしいよおねえさーん!」

ふぉおおおおおおおおおおおおおっ!?まりさちゃんが、私の胸の辺りに頭をぐりぐりって、ぐりぐりってぇ……!!
あ、やば……。また出りゅ……。

「ぷんっ!」
「ゆ?おねえさんはどうしてまたていっしゅさんをおはなにつめてるの?」
「あはは、どうしてだろうねー」

慌ててティッシュを鼻に詰め、何とか先程と同様の醜態を晒さずに済んだ。
まったくこの子は、自分の行動がどれだけ私にダメージを与えているのか分かっているのだろうか。
……天然ですよね。分かってやっているのだったら、それはそれで恐ろしいけど。

「ゆくちっ!」

頭の中で展開される悪女なまりさちゃんと、それに翻弄されまくる私というありそうで怖い光景。
そこから連れ戻してくれたのは、可愛らしいクシャミだった。

「ありゃりゃ。やっぱり人肌よりは炬燵のが温かいか」
「そ、そんなことないよ!おねえさんはこたつさんとおなじぐらいにぬっくぬくだよ!」
「あはっ、ありがとうねー」

お世辞でも嬉しいです、はい。
しかし、まりさちゃんは頭の帽子型炬燵があれば寒くはないとは言っていたものの、傍から見れば薄着してるようにしか見えない。
私の予想が正しければ、まりさちゃんの薄着にも納得はいくんだろうけど……。
うーん、やっぱり寒そう。ってか、見てるこっちが寒いわ!

「何か温かくなりそうな物……、ああ、あれがあったわ」
「ゆ?なんのおはなし?」
「んー、まりさちゃんにとっては素敵なお話かな?」

自信は無いけれど、と付け加え、私は立ち上がって物を取りに行く。
酔っ払いの衝動買いも偶には役に立つものだ。
徒然と思いながら、私は部屋の隅に置いてあったそれをまりさちゃんの首に巻き付けていく。

「おねえさん、これはなに?」
「知らないかな、マフラーって言うの。こう首に巻くと温かいのよー」
「そうなの?でも、どうしてそれをまりさのくびにまいてるの?」
「それはねー、これが私からまりさちゃんへのクリスマスプレゼントだからです!」
「ゆえ?」

分からないって顔をしているわね。
いや、まあ当然なんだけどね。私も誰かにあげる為に買ったわけじゃなかったし。
うん、まりさちゃんには少し長いけど、服がモノトーンだから褐色のマフラーが良く映えるわ。

「くりすます、ぷれぜんとさん……?」
「そう、クリスマスプレゼント。今日はプレゼントを渡すには最適な日なの」
「ま、まりさはうけとれないよっ!これはおねえさんのものなんでしょう!?」
「まあね。でも、私はあんまり必要無いし、それならまりさちゃんにあげようと思って」

お母さんへのプレゼントは別の物を買おう。ごめんね、薄情な娘で。

「……ほんとうに、まりさがもらっていいの?」
「クリスマスプレゼントだからね。子供は素直に受けとる方が可愛いぞ?」
「……ゆっ。すてきなぷれぜんとさんをありがとうだよ、おねえさん!」

いえいえ、どういたしまして。
私としては、その言葉と笑顔をいただけただけで十分ですよ。

「ささっ、炬燵で一緒に暖まろう」
「そうだねって、ゆああ!?おそらをとんでるみたいー!?」
「えへへ、捕まえたー」

向かいに座ろうとするまりさちゃんを抱え上げ、膝の間に座らせる。
うむ、軽い軽い。

「はー、温かいわねー」
「ほんとうだねー」

炬燵の魔力に囚われた私達は、自然と声が間延びする。
やっぱり炬燵は魔性の存在だわ。

「……」
「……」

気が緩むと会話も億劫になるもの。自然と私とまりさちゃんの間には沈黙が生まれる。
でも、それが嫌かと言えばそうではない。むしろ非常に居心地が良い。
そんな雰囲気をつくれる彼女は、本当に稀有な存在なんだなあと私は思うわけで。
それに対して、私は本当に無粋な女だ。
何故なら、こんなにも心地良い空間を自分でぶち壊してしまうんだから。

「ねえ、まりさちゃん」
「なーに、おねえさん?」
「まりさちゃんは、一人で寂しくない?」
「ゆ……」

まりさちゃんの体が露骨に強張る。背を向けていて直接見ることは出来ないけど、きっと表情も同じだろう。
解ってはいるんだけど、私も学習しない。私は何度、まりさちゃんを傷付ければ気が済むのか。
それでも、私は話すのを止めはしない。

「まりさは、さみしくなんてないよ?」
「それはきっと嘘ね」
「どうして、そんなこというの……?」
「だって、一人が寂しくないなんて言う人がこんなに甘えてくる筈がないじゃないの」
「ゆぐぅ……」

自分じゃ気付いてないのかもしれないけど、すんごいべったりくっ付いてます。
まりさちゃんのそれは、愛情を知らずに育った子供が飢えを満たす様に甘えてくるのと同じだった。

「甘えたっていいの。
 寂しがったっていいの。
 一人にならなくてもいいの。
 私がまりさちゃんの全部を受け止めてあげるから」
「おねえさん……」

私は汚い人間だ。甘言で子供を惑わそうとする変質者そのものだ。
でも、まりさちゃんの話が全て本当で、私の推測が正しいならば、私は……。



「だからね、まりさちゃん。私と、いっしょ、に……?」



……あれ?
どうしてだろう、こんなにもシリアスな雰囲気だっていうのに、急に物凄い睡魔が襲ってきましたよ?
それも寝起きなんかとは比べ物にならない、問答無用の眠気だ。
はあ、締まらないなあ、私って奴は本当にさ。
ここはマンガや小説のヒーローみたいに、ヒロインの女の子を口説き落として助け出すもんでしょうが。

「…ねえ、…ん」

ああ、意識の遥か遠くからまりさちゃんの声が途切れがちに聞こえる。
それだけで残る体の力を総動員して、瞼を開ける気力になるってもんですよ。
顔をこちらに向けているまりさちゃんは……、薄ぼんやりとだけど泣きそうな顔をしているなあ。
まったく、笑っている顔の方が可愛いってさっき言ったばっかりなのに、しょうがない子だ。

「ご…ん、なさ………」

よく、聞こえなかったけど……。
いいよ、今の間だけでも、私に甘えて行きなさい……。
それがまりさちゃんの為に、なるなら、ね……。





――ジリリリリリリッ!!

「ほあっ、遅刻!?……って、今日は休みか」

寝起き早々にボケた事を言い放つ私だったが、平常運転だった。
どうやら、炬燵に突っ伏して寝ていたらしい。
点けっ放しだと自動でスイッチが切れる炬燵なので、炬燵特有の温かさはすでに無い。
でも不思議なことに体の前半分、そこだけはつい先程まで何かを抱いていたかのように温かい。

「う、む」

部屋の冷えた空気が私の寝惚けた頭をクリアにしていく。
すると思い出されるのが、昨日の不思議な出会いの事だった。

「そうだ、まりさちゃんは……」

立ち上がり、狭い部屋を見回すもあの愛くるしい姿は見当たらない。
一応、風呂場やトイレに台所を探すも見付からない。
となると、考えらるのは一つだけ。

「行っちゃったかぁ……」

古い木製のドアを見ながら、私はそう呟いた。
この狭い部屋に居ないとなると、それしか考えられない。まりさちゃんの事を考えるなら尚更だ。
普通は慌てて追い掛けるのかもしれないが、私はそうはしない。
ゆっくりと愛用のバッグの中から携帯を取り出す。勿論、掛ける先は警察なんかじゃあない。
大のゆっくり好きの私の友人にである。

「あ、朝早くにごめんね。実はちょっと聞きたい事があってさ……」

私が常にまりさちゃんに感じていた違和感は、人間性という言葉が一番近いだろうか。
ぶっちゃけ、まりさちゃんの人間性は非常に高かった。九割は人間であったと言っても過言ではない。
しかし、彼女の話す内容が、彼女の容姿が、残りの一割を埋め切れなかった。
それが逆に私にとっては違和感として強く残った。

ほぼ人間の様な姿をしていながら、人間に成り切れていなかったまりさちゃん。
そんな似たような存在に、私は一つ思い当る節があった。
それがゆっくりだった。

「うん、そう。自分のことをまりさって何度も呼んでた」

近年、何処からともなく現れ、中身は甘味という人間の常識を悉く覆した存在、ゆっくり。
愛玩用だったり、虐待用だったり、野良だったりと様々なゆっくり達だけど、私は特に興味を持ってはいなかった。
だから、ゆっくりの知識なんかは良くて人並み程度だった。
では、何故に私がまりさちゃんがゆっくりであると看破出来たのかと言うと、このゆっくり好きの友人のいらない講釈のおかげだった。

「黒い帽子?いや、帽子じゃなくて炬燵を乗っけてた。あと、自分はこたつむりだとか言ってたわ」

昔からどんな場所で、どんな時であろうとゆっくりの事を話し続ける女だった。
私が興味がないと言っても捲し立ててくるあたり、空気が読めないのは否めないけど、それ以外はマトモなので関係は続いている。
私はゆっくりに対する態度は変えなかったけど、『小水石を穿つ』という諺があるように、
耳元で何度もゆっくりに関する話をされては、嫌でもその知識は身に付けてしまうのだった。
だからこそ気付けた。まりさちゃんがまりさという種類のゆっくりで、胴付きという珍しい存在であるということも。

「え、まりさちゃん?いや、もう私の部屋にはいないけど……。嘘じゃないってば!
 とにかく、話しはそれだけ!朝早くに電話掛けてごめんなさいでした!それとありがとうね!」

最後は叫びながら、私は友人との会話を終わらせた。
彼女の『この裏切り者ぉーっ!』という電話口からの叫びが非常に印象に残る会話だった。
結論から言えば、私の推測は的中していた。
まりさちゃんは十中八九、間違いなくゆっくり、胴付きこたつむりであるとお墨付きをいただいた。
ただ何でも、こたつむりという種はただでさえ珍しいのに、胴付きとなると一生お目にかかれない程に希少らしい。
彼女は悔しがっていたけど、私としてはどうでもいい。
まりさちゃんはまりさちゃん。それ以上でもそれ以下でもないのだ。

「はぁ……」

溜息を吐くと同時に窓の外を見る。外は雪が降っていた。
まりさちゃんは今、この雪の中を歩いているのだろう。また一人で、誰の力も借りずに。
私はそんな彼女が見ていられず、お節介と分かりつつも手を差し伸べようとしたわけだ。
私も社会人、まりさちゃん一人を養うなんて全く問題は無かった。
しかし、結果は、

「振られちゃったなぁ……」

見事に惨敗。しかも家を出て行かれる始末である。
まあ、まりさちゃんが出て行くと決めたのなら、私は止める気は無い。私は彼女の意思を尊重する。
今までだってそうしてきた。だから、引き留める気も探し出す気も無い。
だから今回は縁が無かったと思う事にしよう。……しくしく。

「あれ?」

心の中でさめざめと泣いていると、テーブルの上にある物を見付けた。どうやら見落としていたらしい。

「これは蜜柑と湯呑み。そんでこれが……」

置いてあったのは蜜柑とお茶の入った湯呑み一式、それと一枚のメモ用紙だった。
蜜柑と湯呑みはまりさちゃんが魔法と言って出していた物なんだろうけど、あれもゆっくり特有の力なのかな?
そしてメモ用紙、そこには鉛筆で拙いながらも文字が書かれていた。それは、

「あはは、これじゃあ『ありがとう』じゃなくて『おりがとう』だよ」

何というか、子供特有の可愛らしい間違いを見た気分だ。
それでも、私の心の中には確かな誠意と温もりが伝わってきた。
私の身勝手な行いも報われるというものです。

「さーて、大掃除を始める前にっと……」

私は炬燵のスイッチを改めて点け、中に体を潜り込ませる。
温まるまでに時間がかかるけど、その間に湯呑みの中のお茶を飲もう。
すっかり冷えてしまっているけど、ここは気分の問題ってやつね。

「んー、苦い」

心なしか昨晩に飲んだよりも苦い気がしないけど、気にしない。
そして、やはり昨日よりも酸味が強い気のする蜜柑をぱくつきつつ、私は炬燵が温まるのを待った。

「あぁ、炬燵さいっこー」

当然、この後に私が大掃除を始めるのが大幅に遅れたのは、全くもって仕方のないことであった。





雪のしんしんと降り続く街の中、まりさは黙々と足を進めていた。
その隣には誰もいない。当然、昨日出会った女の姿も無い。まりさはやはり一人であった。
別段まりさが一人が好きというわけではない。
曲がりなりにもゆっくりであるまりさは、むしろ一人でいる現状は苦痛でしかなかった。
では、何故に人間の街を一人で歩き回っているのかと言えば、住んでいた山に人間がやって来たからだ。
開発の為に山を切り拓いていく人間のおかげで、まりさは命からがら逃げおおせる羽目になった。
一緒に居たれてぃやちるのとも逃げる途中ではぐれてしまった。おかげで今は絶賛仲間を探す旅の途中なのである。

「ゆっ……」

人間を恨んでいるかと問われれば、まりさは頷くだろう。
まりさは今でも忘れられずにいるのだ。
まりさを住んでいた山から追い出した人間を。
まりさの友達であるれてぃやちるのと引き離した人間を。
だから、まりさが人間に良くない想いを抱いているのは仕方のないことであった。

「ゆっ、はっ……」

だが、昨日の夜に出会った女に対して、まりさはその思いを抱くことは出来なかった。
今まで多くの人間を見てきたまりさだったが、彼女ほど変わった人間はいなかった。
見ず知らずのまりさを部屋に招待してくれたり、
ケーキを食べさせてくれたり、
まりさと一緒にゆっくりしてくれたり、
まりさの事を真剣に考えてくれたり、
クリスマスプレゼントとしてマフラーを譲ってくれたり、
何より、ゆっくりであるまりさに優しくしてくれた。人間であるのに、だ。
全く警戒心を抱かせない本当に不思議な人間だった。

「ゆぐっ、ゆぅ……」

しかしだからこそ、まりさは女の下を離れた。
彼女はおそらくまりさの正体がゆっくりであると見破っていた。
それだというのに、まりさを受け入れると、一緒に居てくれると言ってくれた時は本当に嬉しかった。
でも、女は人間であり、まりさはどうしようもなくゆっくりであった。
お互いがどう思い合っていても、周りがまりさに注目するだろう。まりさとて、自分が普通のゆっくりと違うのは理解している。
きっと関係は続かない。まりさが人間を苦手意識している以上は絶対に。
だから、まりさは自ら女から差し伸べられる手を取らなかった。
まりさだけではない、彼女にも面倒がかかってしまうのだ。
それに、まりさはこたつむりでいる以上、冬以外の季節は活動が出来ない。
まりさにはれてぃとちるのの存在が不可欠なのだ。

「やっと……」

まりさは女の部屋を出てからも、何度も心の内で謝った。
彼女の好意を無碍にしたこと、
彼女を自身の力で眠らせてしまったこと、
ゆっくりである自分を優先してしまったこと、その全てにだ。
人間に近いとはいえ、まりさは結局、どうしようもなくゆっくりなのであった。

「やっと、やっとあえたよ……」

まりさは歩き続け、ようやく街を抜けた。
その先には小さいながらも、確かな山が存在していた。
再会を誓い合った、約束の場所。
そしてその麓、懐かしい顔ぶれがそこに揃っていた。
長かった。まりさにとっては本当に気の遠くなるような時間だった。
だから、そんな長い時間を一人で過ごしたまりさの瞳に涙が浮かぶのは仕方のないことだった。
しかし、そこである言葉がまりさの頭を過ぎる。



――『私は泣いてるまりさちゃんよりも、笑ってるまりさちゃんの方が良いと思うのです!』



そうだったと、慌ててまりさは浮かんでいた涙を拭う。
確かにこの状況なら泣き顔よりも笑顔の方が相応しい気がした。

「おねえさんは、すごいにんげんさんだね……」

まりさはそう呟きながら、歩いてきた道を振り返った。
女の家は既に何処にあるかも分からない。
それでも、まりさよりもよっぽど魔法使い染みた彼女になら届く筈と、

「おねえさん、またつぎのふゆさんにあおうね!そのときはまたこたつさんでいっしょにゆっくりしようね!!」

まりさはそう叫んだ。
一期一会という言葉を、ゆっくりであるまりさは知らない。まりさと女の出会いには、正しくその言葉が当て嵌められるだろう。
それでもまりさの頭の中には、あの時の様に偶然、女がこの山へとやって来て再会するという光景が鮮明に映し出されていた。
彼女はまりさを見て喜び、まりさの友達の姿を見て鼻を押さえている。
まりさ達はそんな彼女の姿が不思議で何故か可笑しくて笑っている。
彼女も、れてぃも、ちるのも、そしてまりさも笑い合っている素敵な光景。
きっとまた逢える、今度は皆でゆっくり出来る。何故かそう確信した。
まりさの顔にはもう、涙など浮かんではいなかった。



そして、女に貰った褐色のマフラーを棚引かせながら、まりさは眩い笑顔で山へと続く冬の道を行くのだった。



「ただいまだよ、みんなっ!!」





後書き
どうも、蜜柑あきです。今回は某リンク所の管理人さんのアイデアを基に書きあげた作品です。
こたつむりの設定は偉大な先人の方々からや、私の独自なものとオンパレード仕様でした。
微かにチートゆっくり臭がしないでもないですね。
また、季節感をガン無視した作風となってはいましたが、
『暑苦しいんだよ!』とか思いながら、イメージしていただけたのなら私は嬉しいです。

しかし、愛でオンリーだと書き上げるのが大変ですね。
やはり適度に虐待を入れないと愛で作品は難しい。……あれ、矛盾してる?
とりあえず、次は頭空っぽにした虐め物でも書くことにします。
ここまでお読みいただき、感謝です。

書いたもの
http://www26.atwiki.jp/ankoss/pages/3404.html

ご意見・感想はこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1304737576/l50

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