ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3176 ゆっくりもこけーね
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ankoss
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『ゆっくりもこけーね』 22KB
愛で 思いやり 日常模様 お家宣言 赤ゆ ゲス 希少種 現代 独自設定 息抜き程度に読んでください
愛で 思いやり 日常模様 お家宣言 赤ゆ ゲス 希少種 現代 独自設定 息抜き程度に読んでください
さて、何故だか分からないが、俺の日常生活をここで説明しなければいけないらしい。
ああ、そんなの読んでも興味が無いって言いたいんだろ?それは至極妥当な意見だ。
俺だって他人の日常生活に興味なんてこれっぽっちも興味無いからな。金持ちのお宅を紹介するテレビ番組ぐらいどうでもいいな。
しかし、嘆かわしいことに俺はどうしてもこれを書かなくてはいけないらしい。大人の事情って奴だ。
ああ、そんなの読んでも興味が無いって言いたいんだろ?それは至極妥当な意見だ。
俺だって他人の日常生活に興味なんてこれっぽっちも興味無いからな。金持ちのお宅を紹介するテレビ番組ぐらいどうでもいいな。
しかし、嘆かわしいことに俺はどうしてもこれを書かなくてはいけないらしい。大人の事情って奴だ。
かといって、本当に俺の日常生活をつらつらと記しても、読者も俺自身も辛い。
そこで、ここでは俺の飼っている二匹のゆっくり、もこうとけーねを交えた日常を書く事にする。
もうすっかり皆も見慣れたであろう二匹が、日常を如何に過ごしているかを記せば、独身男性の寂しい日々を綴るよりもマシだろう。
主に書き手と読者の心情的に。
そこで、ここでは俺の飼っている二匹のゆっくり、もこうとけーねを交えた日常を書く事にする。
もうすっかり皆も見慣れたであろう二匹が、日常を如何に過ごしているかを記せば、独身男性の寂しい日々を綴るよりもマシだろう。
主に書き手と読者の心情的に。
まあ、そういうわけで書いていくが、中身はいたって普通だ。
日常を書くというわけだから、特に何か事件が起きるわけでもない。本当にその日にあったことをつらつらと書いていくだけだ。
まあ例えば、
日常を書くというわけだから、特に何か事件が起きるわけでもない。本当にその日にあったことをつらつらと書いていくだけだ。
まあ例えば、
「「おにいさん、あさだぞ(お)!ゆっくりおきてね!」」
「んー、おはよう。お前らがいると目覚ましいらずだよ、って何?何でお前らいきなり胴付きになってるの?」
「「朝起きたらこうなってたんだよ(お)」」
「はあーっ。お前らゆっくりってのはつくづくよく分からん。思い当たる理由とか無いのか?」
「ふむ。ひとつあるとすれば、わたしのもこたんにたいするあいじょう、かな?あいのちからはきせきをおこすことさえたやすいのさ!
そうだろう、もこたん?だからおまえもきせきをおこしたのだろう!?」
「だそうだが、どうなんだ、もこう?」
「もこたんはおにいさんのやくにもっとたちたいからどうつきになったんだお!これからもおてつだいがんばるお!」
「ちがうだろぉおもこたぁああん!?これはあいのちからだといってくれー!」
「おおー。よろしく頼むぞ」
「おにいさんもなっとくしちゃだめだろぉおおお!?」
「それじゃあ、さっそくもこたんはあさごはんのおてつだいをするお!」
「よーし。せっかく胴付きにになったんだ、料理教えてやるよ。まずは味噌汁からだな」
「がんばるお!」
「あれ、むしか?むしなのか!?お、おにいさんとふたりでおりょうりなんてけーねはゆるさないぞもこたん!おにいさんもだ!!
あ、ちょっとまって。おねがい、けーねをひとりでおいていかないでー!けーねもおりょうりおてつだいするからぁあああ!!」
「んー、おはよう。お前らがいると目覚ましいらずだよ、って何?何でお前らいきなり胴付きになってるの?」
「「朝起きたらこうなってたんだよ(お)」」
「はあーっ。お前らゆっくりってのはつくづくよく分からん。思い当たる理由とか無いのか?」
「ふむ。ひとつあるとすれば、わたしのもこたんにたいするあいじょう、かな?あいのちからはきせきをおこすことさえたやすいのさ!
そうだろう、もこたん?だからおまえもきせきをおこしたのだろう!?」
「だそうだが、どうなんだ、もこう?」
「もこたんはおにいさんのやくにもっとたちたいからどうつきになったんだお!これからもおてつだいがんばるお!」
「ちがうだろぉおもこたぁああん!?これはあいのちからだといってくれー!」
「おおー。よろしく頼むぞ」
「おにいさんもなっとくしちゃだめだろぉおおお!?」
「それじゃあ、さっそくもこたんはあさごはんのおてつだいをするお!」
「よーし。せっかく胴付きにになったんだ、料理教えてやるよ。まずは味噌汁からだな」
「がんばるお!」
「あれ、むしか?むしなのか!?お、おにいさんとふたりでおりょうりなんてけーねはゆるさないぞもこたん!おにいさんもだ!!
あ、ちょっとまって。おねがい、けーねをひとりでおいていかないでー!けーねもおりょうりおてつだいするからぁあああ!!」
と、まあ、こんな感じのやり取りが書いてあるだけだ。読むのが辛い、面倒くさいと思ったらいつでもページを閉じてくれよ。
ちなみに今の例えは一年前、もこうとけーねがうちの学校で働くようになるまでのほんの裏話だな。
ちなみに今の例えは一年前、もこうとけーねがうちの学校で働くようになるまでのほんの裏話だな。
- 朝の挨拶での一幕
「おはようございまーす!」
「おう、おはよう」
「おはようだお!」
「……ああ、おはよう」
「おう、おはよう」
「おはようだお!」
「……ああ、おはよう」
起きてからもう何度も行われる挨拶。それに俺ともこう、めずらしく眠そうなけーねが律儀に返していく。
場所は正門、この日は朝の挨拶担当として俺達がこうして立っていたというわけだ。
それにしても、
場所は正門、この日は朝の挨拶担当として俺達がこうして立っていたというわけだ。
それにしても、
「おはよう先生、もこたんとけーね」
「はい、おはよう」
「おはよう、だお!」
「……うむ、おはよう」
「おいおい、えらく眠そうだなけーね?いつもならうるさいくらい元気なのに……」
「うるさいはよけいだぞ、おにいさん」
「はい、おはよう」
「おはよう、だお!」
「……うむ、おはよう」
「おいおい、えらく眠そうだなけーね?いつもならうるさいくらい元気なのに……」
「うるさいはよけいだぞ、おにいさん」
いや、普段の挨拶の声はお前が一番大きいから。
「何か昨日、眠れない事でもあったのか?」
「うっ……。おにいさんにはかんけいのないことだ」
「うっ……。おにいさんにはかんけいのないことだ」
そう言って顔を赤らめそっぽを向くけーね。答える気は無いらしい。
となれば、もこうに聞くまでだ。
となれば、もこうに聞くまでだ。
「なあ、もこう?」
「おはようだお!なに、おにいさん?」
「昨日の夜、けーねは何をしてたんだ?」
「きのうのよる?それなら、けーねはごほんをよんでたお!」
「おはようだお!なに、おにいさん?」
「昨日の夜、けーねは何をしてたんだ?」
「きのうのよる?それなら、けーねはごほんをよんでたお!」
ふむ、読書か。けーねが本を読んでるのはめずらしくないんだが……。
「どんな本だった?」
「えっとね……」
「うわぁあああー!もこたん!いっちゃめーっ!めーっ!だ!!」
「えっとね……」
「うわぁあああー!もこたん!いっちゃめーっ!めーっ!だ!!」
どうやら聞き耳を立てていた様子のけーねは突然、慌て出した。
まあ当然、間に合うはずもなく、
まあ当然、間に合うはずもなく、
「いろんなけーねともこうがぷろれすをしてるごほんだったお!」
その事実は俺に知られるのだった。
「けーねにきいたら、『れきしのへんさんさぎょうにひつようなんだ。おもにわたしとおまえのな』っていってたお!」
「ふーん。プロレスに歴史の編纂、ねー」
「ふーん。プロレスに歴史の編纂、ねー」
けーねを見ると、顔を真っ赤にして俯き、ぷるぷると震えていた。登校する生徒も意味を理解しているやつの頬は赤かった。
まったく、この耳年増どもめ……。しかし、一体何処でそんな本を……。
まったく、この耳年増どもめ……。しかし、一体何処でそんな本を……。
「おはようございます、けーね先生。昨日、某がお貸しした本は楽しめましたかな?」
「あ……」
「いやー、最初に『この本を貸してくれないか!?』と頼まれた時は驚きましたが、某も同好の士が増えてくれると嬉しいものですよ!」
「あ、あの……」
「あ、お礼ならいりませんぞ?我が嗜好に共感を抱いてくれた、それだけで充分です!」
「い、いやそうじゃなくてな……?」
「あ……」
「いやー、最初に『この本を貸してくれないか!?』と頼まれた時は驚きましたが、某も同好の士が増えてくれると嬉しいものですよ!」
「あ、あの……」
「あ、お礼ならいりませんぞ?我が嗜好に共感を抱いてくれた、それだけで充分です!」
「い、いやそうじゃなくてな……?」
元凶はすぐに見つかった。
けーねは段々と釣り上がっていく俺の眦に、一変して顔を青くしていた。とりあえず、
けーねは段々と釣り上がっていく俺の眦に、一変して顔を青くしていた。とりあえず、
「よし、けーね分かった。家に帰ったらその本を没収と説教な?」
「うっ……。はい……」
「ぐはっ!お礼はいらないと言ったのに、照れ顔を拝見させて頂けるとは……!某にはご褒美過ぎますぞ!?」
「お前にはご褒美として追加課題をくれてやるから覚悟しとけ」
「な、何故に!?」
「うっ……。はい……」
「ぐはっ!お礼はいらないと言ったのに、照れ顔を拝見させて頂けるとは……!某にはご褒美過ぎますぞ!?」
「お前にはご褒美として追加課題をくれてやるから覚悟しとけ」
「な、何故に!?」
当たり前だ馬鹿野郎。
ちなみにそんなやり取りの間、もこうはというと、
ちなみにそんなやり取りの間、もこうはというと、
「おはよー、もこーせんせー」
「おはようだお!」
「おはようだお!」
我関せずといった風に、俺とけーねの分まで挨拶を頑張っていたのだった。
何だかなあ……。
何だかなあ……。
- 朝の職員会議での一幕
さて、我が校が胴付きのゆっくりを教師のサポートとして受け入れているのは、周知の事実だろう。
だから、朝の職員会議に胴付きのゆっくり達がいるのは不思議ではない。ないのだが……、
だから、朝の職員会議に胴付きのゆっくり達がいるのは不思議ではない。ないのだが……、
「おい、けーね。ここで寝ちゃ駄目だからな……?」
「わかっている……」
「わかっている……」
うちのけーねがこの日は朝からおねむで、非常にマズかった。
朝の職員会議、しかも教頭の注意事項の説明となれば、それも分からなくはない。
が、目をつけられ嫌味を言われるなんて堪ったもんじゃないわけだ。
朝の職員会議、しかも教頭の注意事項の説明となれば、それも分からなくはない。
が、目をつけられ嫌味を言われるなんて堪ったもんじゃないわけだ。
「いいか。寝るなよ?絶対に寝ちゃ駄目だからな!?」
「わかっている……。けーねがそんなしっぱい……」
「わかっている……。けーねがそんなしっぱい……」
するわけが云々、言っていたが、椅子に座った状態で船を漕ぎながら言われても説得力は無かった。
「鈍井先生?どうかされましたか」
「いえいえ、何も、決して、はい……」
「ちゃんと聞いてくださいね?後で後悔しても知りませんよ」
「はい。すみませんでした」
「いえいえ、何も、決して、はい……」
「ちゃんと聞いてくださいね?後で後悔しても知りませんよ」
「はい。すみませんでした」
ふん、と鼻息を一つし注意事項を続ける教頭。ふーっ、と内心で溜め息を吐いた。
あの一言も二言多い小言が、俺は学生の頃から苦手だ。回避出来たのは僥こうだった。
しかし、ここで気を抜いたのがいけなかったんだろうな。
あの一言も二言多い小言が、俺は学生の頃から苦手だ。回避出来たのは僥こうだった。
しかし、ここで気を抜いたのがいけなかったんだろうな。
ーーガンッ!
けーねが眠気に耐えられず、頭を机にぶつけてしまった。
額部分が異常に堅いけーねがぶつけるとそれなりの音がする。よって他の先生方の視線を独占することとなってしまった。
何てこったい……。
額部分が異常に堅いけーねがぶつけるとそれなりの音がする。よって他の先生方の視線を独占することとなってしまった。
何てこったい……。
「鈍井先生……」
「すみません。伸びをしたら脚がつい……」
「ほう。伸びをしたくなるぐらいに私の話は苦痛だったと言いたいんですね?」
「いや、別にそんなことはありませんよ?」
「いいんですよ、別に」
「すみません。伸びをしたら脚がつい……」
「ほう。伸びをしたくなるぐらいに私の話は苦痛だったと言いたいんですね?」
「いや、別にそんなことはありませんよ?」
「いいんですよ、別に」
話の腰を折られることが嫌いな教頭だが、幸いにもけーねの姿は死角になっていて(額を押さえて机の下)見付かることはなかった。嫌味は思い切り吐かれたが。
教頭の視線が外れると俺は恨みがましくけーねを見た。まだ額を押さえてぷるぷるしている。
教頭の視線が外れると俺は恨みがましくけーねを見た。まだ額を押さえてぷるぷるしている。
「寝るなと言ったのに……」
そう呟いても後の祭りである。回りの机の下の状況が分かる先生達からは生温い視線を頂いた。
その中でも体育課の先生の『次はもうちょっと気を付けろよ』的な視線は大きなお世話だと思った。
あなたの所のめーりんも起こせよまったく、と思ったのは内緒だ。
ちなみにもこうは、
その中でも体育課の先生の『次はもうちょっと気を付けろよ』的な視線は大きなお世話だと思った。
あなたの所のめーりんも起こせよまったく、と思ったのは内緒だ。
ちなみにもこうは、
「というわけで、今日も一日頑張っていきましょう」
「はい、だお!」
「ええ、どこかの先生と違って良いお返事です」
「はい、だお!」
「ええ、どこかの先生と違って良いお返事です」
教頭と和気藹々としていた。
何故か相性が良いんだよな、俺と違って。
何故か相性が良いんだよな、俺と違って。
- 世界史の授業での一幕
さて、授業の話をするか。この日の一時間目は俺の担当する世界史だった。
けーねともこうには普段から俺の授業のアシスタントとして頑張ってもらっているのは知ってるよな?
けーねともこうには普段から俺の授業のアシスタントとして頑張ってもらっているのは知ってるよな?
「ええと、今日は何処からだっけ?」
「だいこうかいじたい!だお!」
「ああ、そうだった。今日は大航海時代から始めるぞー」
「だいこうかいじたい!だお!」
「ああ、そうだった。今日は大航海時代から始めるぞー」
ちなみに世界史のメインアシスタントはもこうが担当している。けーねは日本史がメインで、世界史ではサブだ。
皆、知っているとは思うが、知らないやつもいるかもしれないから一応、書いておく。
皆、知っているとは思うが、知らないやつもいるかもしれないから一応、書いておく。
「んで、その大航海時代なんだが、今日はそれを象徴する物を持ってきたわけだ。もこうとけーねはこれを皆に配ってくれ」
「わかったお!」
「これは、なんだ?」
「わかったお!」
「これは、なんだ?」
もこうは言われるままにそれを生徒に配り始め、けーねはそれが何か分からず興味深げにしながら配っていた。
ちなみにそれは黒っぽい、少し大きな植物の種のような形をしている。勘の良いやつはピンときたんじゃないかな?
ちなみにそれは黒っぽい、少し大きな植物の種のような形をしている。勘の良いやつはピンときたんじゃないかな?
「よし、全員に回ったな?じゃあ、チャレンジ精神のあるやつ、それ食ってみろ」
「わかったぞ、おにいさん」
「お、えらく潔いやつがいるな、ってけーね!?」
「わかったぞ、おにいさん」
「お、えらく潔いやつがいるな、ってけーね!?」
何故かけーねがそれを持って食べようとしていた。
「いただきます」
「おい、馬鹿やめ……!」
「おい、馬鹿やめ……!」
悲しいかな、俺の制止の声は間に合わず。それはお行儀良くけーねの口に入っていった。
むぐむぐと口を動かすこと数秒。変化は一変に表れた。
むぐむぐと口を動かすこと数秒。変化は一変に表れた。
「ーーッ!?」
けーねは瞬時に口元を押さえ、目からは大粒の涙を浮かばせた。
そして響く絶叫。
そして響く絶叫。
「か、か、からぃいいいーっ!!お、おにいざん!なんなんだあればぁあああっ!?」
「わ!けーね落ち着け。ええと、用意してた水を……」
「おにいさん、はい!だお!」
「ああ、もこうすまん。ほらけーね、落ち着いてこれを飲め」
「わ、わかった……」
「わ!けーね落ち着け。ええと、用意してた水を……」
「おにいさん、はい!だお!」
「ああ、もこうすまん。ほらけーね、落ち着いてこれを飲め」
「わ、わかった……」
そう言って、コップから小さな口でこくこくと水を飲むけーね。
一杯では足りなかったのか、二杯飲んでようやく落ち着いたみたいだった。
掴んでいた俺のズボンから手を離し、目に涙を浮かべながらけーねは俺を睨んできた。
俺が悪いのか?いや、食べろっていったのは俺だけどさ……。
一杯では足りなかったのか、二杯飲んでようやく落ち着いたみたいだった。
掴んでいた俺のズボンから手を離し、目に涙を浮かべながらけーねは俺を睨んできた。
俺が悪いのか?いや、食べろっていったのは俺だけどさ……。
「おにいさん!あれはなんなんだ!けーねあやうくずっとゆっくりするところだったぞ!」
「ゆっくりじゃあ冗談に聞こえないから怖いなあ」
「ゆっくりじゃあ冗談に聞こえないから怖いなあ」
けーねが食べてずっとゆっくりしそうになった物。それは、
「あれはなけーね、胡椒だよ」
「こしょう?あのおりょうりにつかうあれか?」
「そう、その胡椒。胡椒は非常に食料の保存に適していてな?大航海時代ではとても重宝されていたんだよ」
「こしょう?あのおりょうりにつかうあれか?」
「そう、その胡椒。胡椒は非常に食料の保存に適していてな?大航海時代ではとても重宝されていたんだよ」
視線をけーねから生徒達に戻す。皆、粉末状の物しか見たことが無いのだろう、手元の胡椒を興味深げに眺めていた。
「胡椒は当時、重要な物であると同時に高価な物でもあったんだ。金と胡椒、今では考えられないレートで取引されてたんだな」
「にほんにはちゅうごくからつたわったんだお!おうどんにかけてたべたりしてたんだお!」
「にほんにはちゅうごくからつたわったんだお!おうどんにかけてたべたりしてたんだお!」
皆(けーね含む)は俺の説明に驚いていたが、俺はもこうに驚いてしまった。
「お前は……、何処からそんな情報を仕入れてくるんだ?」
「いろいろだお!おにいさん、もこたんをほめてね?ほめてね!」
「いろいろだお!おにいさん、もこたんをほめてね?ほめてね!」
色々と勉強しているようなので、とりあえず頭を撫でておいた。
本当は生徒で試したかったが、もこうが満足そうなので良しとしよう。
ただ、
本当は生徒で試したかったが、もこうが満足そうなので良しとしよう。
ただ、
『ちくしょう……。俺のもこたんに気安く触れやがって……』
『ああ、泣いているけーね先生……。可愛かったなあ……』
『もこたん……。けーねにもあんまりなでさせてくれないのに……!』
『ああ、泣いているけーね先生……。可愛かったなあ……』
『もこたん……。けーねにもあんまりなでさせてくれないのに……!』
とか後ろから聞こえたが、努めて無視した。
- 昼休みでの一幕
午前はもう一時間授業をこなし終了。生徒も教員も昼休みを取っていた。
職員室もこの時間は人の往来が激しい。弁当を食べている教師がいれば、授業の質問に来る生徒やそれに対応する教師と様々だ。
職員室もこの時間は人の往来が激しい。弁当を食べている教師がいれば、授業の質問に来る生徒やそれに対応する教師と様々だ。
そんな忙しない人波の中をちょこちょこと歩き回るもの達がいた。もちろん、ここで働いている胴付きのゆっくり達だ。
別に胴付きで無くても構わないという声もあるが、胴付きの方が圧倒的に仕事の効率が良いというのが主な理由だ。
仕事はもこうやけーねのようにアシスタントであったり、授業の準備の手伝いだったりと意外と多岐に渡る。
別に胴付きで無くても構わないという声もあるが、胴付きの方が圧倒的に仕事の効率が良いというのが主な理由だ。
仕事はもこうやけーねのようにアシスタントであったり、授業の準備の手伝いだったりと意外と多岐に渡る。
んで、俺は既に午後の授業の準備は済んでいたので、もこうやけーねは特にすることが無かった。
かといって、手持ちぶさたもイヤと言うので、先生方へのお茶汲みを頼むことにした。
俺は無論、コーヒーだったが。
かといって、手持ちぶさたもイヤと言うので、先生方へのお茶汲みを頼むことにした。
俺は無論、コーヒーだったが。
「はい、お茶だお!」
「あら、ありがとうねもこうちゃん」
「あら、ありがとうねもこうちゃん」
家でもやっていることなので失敗は無かった。それは湯飲みを啜る他の先生方の表情を見れば明らかだった。
そう、湯飲みはである。
そう、湯飲みはである。
「お、おにいさん?どうしてふるえているんだ?」
「……」
「……」
一人マグカップにコーヒーの俺は震えていた。
いやな?けーねが笑顔で渡してくれた時、何か嫌な予感はしたんだよなー。
けーねが淹れてくれたコーヒーの味、それは、
いやな?けーねが笑顔で渡してくれた時、何か嫌な予感はしたんだよなー。
けーねが淹れてくれたコーヒーの味、それは、
「けーね……。これ砂糖じゃなくて塩入ってる……」
「え、ええ!?」
「え、ええ!?」
心底驚いていたが、お前家でも結構入れ間違えてるじゃないか。
「とりあえず、もう一回頼む……」
「わ、わかった」
「わ、わかった」
砂糖ならともかく、塩の入ったコーヒーなんて飲めた物じゃないのでおかわりを頼んだ。
ふと視線を前に向けると、
ふと視線を前に向けると、
「おちゃがおいしいね!」
「ええ、本当に。よかったらお菓子もどうぞ」
「ありがとうだお!」
「ええ、本当に。よかったらお菓子もどうぞ」
「ありがとうだお!」
もこうと教頭がのんびりお茶を飲んで談笑していた。
俺もお茶にすれば良かったかなと思いはしたが、再び笑顔でコーヒーを持ってきてくれたけーねを前にそんな事が言えるはずもなかった。
ちなみに、けーねが淹れてくれたコーヒーは、やはりしょっぱかった。
俺もお茶にすれば良かったかなと思いはしたが、再び笑顔でコーヒーを持ってきてくれたけーねを前にそんな事が言えるはずもなかった。
ちなみに、けーねが淹れてくれたコーヒーは、やはりしょっぱかった。
- 日本史の授業での一幕
午後の授業は三年生の日本史で、模試の前ということもあり、以前習った範囲の復習を行った。
教師として言い切ってしまうのもどうかと思うが、歴史系の授業で成績を伸ばすにはひたすらに暗記をすることだ。
如何に覚えやすく頭に叩き込むか、それが日本史や世界史の成績を左右する。
まあ、横の世界との繋がりが重要な世界史と、比較的縦だけで済むが細かく覚えなくてはならない日本史では暗記の仕方も異なるわけだが。
そういうわけで、この授業は覚えやすい語呂を考え出し合い、皆で覚えるという内容にした。
皆同じ言葉で覚えれば、確認も楽だし良いと思ったんだが、それはそれで意外と紛糾するものだった。
教師として言い切ってしまうのもどうかと思うが、歴史系の授業で成績を伸ばすにはひたすらに暗記をすることだ。
如何に覚えやすく頭に叩き込むか、それが日本史や世界史の成績を左右する。
まあ、横の世界との繋がりが重要な世界史と、比較的縦だけで済むが細かく覚えなくてはならない日本史では暗記の仕方も異なるわけだが。
そういうわけで、この授業は覚えやすい語呂を考え出し合い、皆で覚えるという内容にした。
皆同じ言葉で覚えれば、確認も楽だし良いと思ったんだが、それはそれで意外と紛糾するものだった。
「よし、本能寺の変(1582年)は『行こう!奴は本能寺』でOKだな」
「いや、そこは『庇護は不満の明智かな』だろう」
「何だそれ。逆に覚え辛いって……」
「って言うか、今さら本能寺の変を覚えてない奴とかいないだろ」
「ねえ、明智って誰ー?」
「……お前、マジで言ってるのか?」
「いや、そこは『庇護は不満の明智かな』だろう」
「何だそれ。逆に覚え辛いって……」
「って言うか、今さら本能寺の変を覚えてない奴とかいないだろ」
「ねえ、明智って誰ー?」
「……お前、マジで言ってるのか?」
自分なりに年号を覚えてる奴もいるだろうから予想は出来たが、やってみるとそれ以上に荒れた。
消極的で意見を出さずに周りに流されてる奴もいたしなあー。本当にままならないもんだ。
あと、この時点で補習が一人決定した。誰とは言わないが……。
消極的で意見を出さずに周りに流されてる奴もいたしなあー。本当にままならないもんだ。
あと、この時点で補習が一人決定した。誰とは言わないが……。
「みんな、きいてくれ」
と、俺の隣でずっと黙していた日本アシスタントのけーねが厳かな口調でそう言った。
途端に静まり返るクラス。その視線はけーねへと一転に絞られていた。
俺が話を聞けと言っても騒ぐ癖にこいつらは……。
途端に静まり返るクラス。その視線はけーねへと一転に絞られていた。
俺が話を聞けと言っても騒ぐ癖にこいつらは……。
「ほんのうじのへん。それはたしかにれきしてきにとてもじゅうようなわーどで、それだけにいろいろなおぼえかたもあるだろう」
けーねの言葉が教室に響いた。しかし、誰も身動ぎ一つしない。
ここは軍隊かと俺は錯覚してしまった。
ここは軍隊かと俺は錯覚してしまった。
「しかし、あんきにだいじなのはいんぱくとだ。いちどきいたらけっしてわすれないようないんぱくとが、だ。
そこでわたしはいんぱくとのあるほんのうじのへんのあんきほうを、わたしなりにかんがえてみた」
そこでわたしはいんぱくとのあるほんのうじのへんのあんきほうを、わたしなりにかんがえてみた」
ごくり、と誰かの唾を呑む音が聞こえ、けーねは口を開いた。
「いちごぱんつ、とね」
――ガタッ!
一部の男子学生が立ちあがりかけたが、けーねが目で制した。いや、何してんだよ……。
「これはわたしのこじんてきないけんで、みんなにうけいれられるかはわからない。
しょうじきわたしもふあんだが、みんなにもまわりにながされず、じぶんのじしんのあるあんきほうをだしてほしいんだ!」
しょうじきわたしもふあんだが、みんなにもまわりにながされず、じぶんのじしんのあるあんきほうをだしてほしいんだ!」
きっともうこの時には皆の心は団結してたんだろうなあ、と今になって思う。
「さあ、じゅぎょうものこりすくない。みんなでなっとくのできるあんきほうほうをかんがえようじゃないか!」
けーねが生徒全員を見回してそう言った。
途端、教室中に拍手が巻き起こった。
皆がスタンディングオベーション。オー、ブラボー!ハラショー!ハラショー!!
……いやいや。
途端、教室中に拍手が巻き起こった。
皆がスタンディングオベーション。オー、ブラボー!ハラショー!ハラショー!!
……いやいや。
「素晴らしいです、けーね先生!」
「いちごぱんつ……!その手があったか!」
「さすがはけーね先生、俺達に出来ないことを(ry」
「すごい!私全然考えもつかなかった」
「実は俺も考えてるのあるんだけど、言ってみようかな……」
「言えよ。けーね先生も皆も怒らないからさ」
「もうけーね先生が担当でいいよ」
「いっそ代わっちゃえば?」
「まあ、政権交代は後だ。今は皆で他の意見を出し合おうぜ!」
『おうっ!』
「いちごぱんつ……!その手があったか!」
「さすがはけーね先生、俺達に出来ないことを(ry」
「すごい!私全然考えもつかなかった」
「実は俺も考えてるのあるんだけど、言ってみようかな……」
「言えよ。けーね先生も皆も怒らないからさ」
「もうけーね先生が担当でいいよ」
「いっそ代わっちゃえば?」
「まあ、政権交代は後だ。今は皆で他の意見を出し合おうぜ!」
『おうっ!』
口々に好き勝手言いながら、その授業は前半とは比べ物にならないくらいに熱が入っていた。
その後も『瞳爽やか室町幕府(1338年)』だの『いよむなし応仁の乱(1467年)』と大いに盛り上がりを見せた。
発案者の俺は嬉しかった。模試の結果も凄く良かったしな?
でもさ、
その後も『瞳爽やか室町幕府(1338年)』だの『いよむなし応仁の乱(1467年)』と大いに盛り上がりを見せた。
発案者の俺は嬉しかった。模試の結果も凄く良かったしな?
でもさ、
「もこう……。俺は教師失格だよ……。飼いゆっくりに担当奪われちゃったよ……。はは……」
「お、おにいさん!しっかりするんだお!げんきだすお!おにいさんががんばってるのはもこたんしってるお!」
「……うん。ありがとうな、もこう……」
「お、おにいさん!しっかりするんだお!げんきだすお!おにいさんががんばってるのはもこたんしってるお!」
「……うん。ありがとうな、もこう……」
同時に凄く心に傷を負ったのを覚えている。あと、隣の先生に『うるさいっ!』って怒られたのも。
とても鬱になった。
とても鬱になった。
- 掃除の時間での一幕
何処の学校もそうなのかは知らないが、うちは全部の授業が終わると当然、掃除に移るわけだ。
もこうの献身的なケアのおかげで(けーねは俺が何で落ち込んでいるのか分からなかった)もち直した俺は、二匹や他の生徒と一緒に外庭を掃除していた。
すると、この日は珍しい奴らが来たんだなあこれが。
もこうの献身的なケアのおかげで(けーねは俺が何で落ち込んでいるのか分からなかった)もち直した俺は、二匹や他の生徒と一緒に外庭を掃除していた。
すると、この日は珍しい奴らが来たんだなあこれが。
「ゆゆっ!ここはあめさんがふってもだいじょうぶそうだし、どれいこうほもいっぱいだね!
きめたよ、おちびちゃん!ここがれいむたちのあたらしいゆっくりぷれいすにするよ!!」
「ゆわーっ……。しゅごくゆっくちしてりゅよー!おかあしゃん!ここほんとうにれいみゅたちのおうちなの!?」
「ゆふふ、そうだよ!おうちせんげんもかんっぺき!にきまったからね!」
「じゃあ、れいみゅゆっくちしてもいいの?」
「とうっぜんだよ、おちびちゃん!どれいもかんびのちょうゆうっりょう!ぶっけんだよ!!」
「ゆわーい!ゆっくちゆっくちー!!」
きめたよ、おちびちゃん!ここがれいむたちのあたらしいゆっくりぷれいすにするよ!!」
「ゆわーっ……。しゅごくゆっくちしてりゅよー!おかあしゃん!ここほんとうにれいみゅたちのおうちなの!?」
「ゆふふ、そうだよ!おうちせんげんもかんっぺき!にきまったからね!」
「じゃあ、れいみゅゆっくちしてもいいの?」
「とうっぜんだよ、おちびちゃん!どれいもかんびのちょうゆうっりょう!ぶっけんだよ!!」
「ゆわーい!ゆっくちゆっくちー!!」
親れいむと赤れいむの二匹。言動からしてゲスのシングルマザーだった。
この田舎ではこういったゲスの方が見ないというのだから、不思議と新鮮だ。
しかし、会話の中でどさくさに紛れてお家宣言をかまされたのは拙かった。これをされると後が面倒なんだよな。
とりあえず、俺は箒を手にこの親子にお帰り願うことにした。
この田舎ではこういったゲスの方が見ないというのだから、不思議と新鮮だ。
しかし、会話の中でどさくさに紛れてお家宣言をかまされたのは拙かった。これをされると後が面倒なんだよな。
とりあえず、俺は箒を手にこの親子にお帰り願うことにした。
「おい、そこのれいむ達」
「ゆゆっ!?さっそくれいむたちのどれいがよってきたよ!どれいにしてはいいこころがけだね!
おい、どれい!ごしゅじんさまのれいむたちがおかえりだよ!あんよをしっかりとふいてなかにいれてね!ついでにあまあまもってこい!」
「はやきゅしろきょのくじゅ!ばきゃ!とんみゃ!」
「いやいや、俺はお前達の奴隷でも何でもないし、学校の中に入れるつもりもないから。今すぐに帰れば見逃してやるから、とっとと何処かに行きな」
「「どぼじでぞ(じょ)んなごど(ぢょ)いうのぉおおおー!?」」
「ゆゆっ!?さっそくれいむたちのどれいがよってきたよ!どれいにしてはいいこころがけだね!
おい、どれい!ごしゅじんさまのれいむたちがおかえりだよ!あんよをしっかりとふいてなかにいれてね!ついでにあまあまもってこい!」
「はやきゅしろきょのくじゅ!ばきゃ!とんみゃ!」
「いやいや、俺はお前達の奴隷でも何でもないし、学校の中に入れるつもりもないから。今すぐに帰れば見逃してやるから、とっとと何処かに行きな」
「「どぼじでぞ(じょ)んなごど(ぢょ)いうのぉおおおー!?」」
とにかく厚かましい上に五月蠅かった。
「ここはれいむたちがおうちせんげんしたんだから、れいむたちのものだよ!どれいがなまいわないでねぇ!!」
「お家宣言なんて知らないよ。ほら、さっさと選べ。出ていくのか、出ていかないのか?」
「でていくわけがないでしょおおおー!!れいむたちはここのおうっ!なんだよぉおおお!?
もういいよ!すこしあまやかしたらすぐつけあがるっ!おまえみたいなどれいはりすっとらだよ!さっさとれいむたちのまえからきえてね!!」
「きゃわりのどれいをちゅれて、おみゃえはちねっ!!」
「お家宣言なんて知らないよ。ほら、さっさと選べ。出ていくのか、出ていかないのか?」
「でていくわけがないでしょおおおー!!れいむたちはここのおうっ!なんだよぉおおお!?
もういいよ!すこしあまやかしたらすぐつけあがるっ!おまえみたいなどれいはりすっとらだよ!さっさとれいむたちのまえからきえてね!!」
「きゃわりのどれいをちゅれて、おみゃえはちねっ!!」
ああ。都会じゃこんな遣り取り別に珍しくも無いんだけど、久しぶりに相手すると我慢できないもんだ。
もうこの時点で俺は会話を諦めて潰そうと考えていた。
でも、俺よりも怒ってるやつがいたんだなあ。
もうこの時点で俺は会話を諦めて潰そうと考えていた。
でも、俺よりも怒ってるやつがいたんだなあ。
「おまえたちっ!おにいさんへのわるくちはゆるさないぞっ!」
「ゆふん!けーねはだまってね!そんなれいむたちをうやまわないごみくずにいきてるしかくなんてないんだよ!!」
「しょうっいうこちょだよ!りきゃいできりゅー?けーねちぇんちぇー?」
「おまえら……」
「ゆふん!けーねはだまってね!そんなれいむたちをうやまわないごみくずにいきてるしかくなんてないんだよ!!」
「しょうっいうこちょだよ!りきゃいできりゅー?けーねちぇんちぇー?」
「おまえら……」
けーねは顔を俯かせて震えていた。朝と違って、純粋な怒りでな。
「ゆるさぁあああんっ!けーねのずつきをうけて、はんっせいしろぉおおおーっ!!」
「「ゆゆっ!?」」
「「ゆゆっ!?」」
そう言って、れいむ親子へとけーねは走り出した。
けーね種は怒ると頭突きをする習性がある。しかもこれが痛い。大人の俺も涙目になるぐらい。
それを本ゆんが理解している為、滅多にしないんだが、よほどあのゲス親子の挑発に腹を据え兼ねたらしい。
しかし、何だ。皆も知ってると思うが、うちのけーねはけーね種にしてはえらくドジだ。何も無い道で走ってこけるなんて日常茶飯事だ。
だから、この時もけーねは何も無いのに躓いてこけてしまったんだなあ。
ちょうど頭が親れいむにぶつかる感じで。
けーね種は怒ると頭突きをする習性がある。しかもこれが痛い。大人の俺も涙目になるぐらい。
それを本ゆんが理解している為、滅多にしないんだが、よほどあのゲス親子の挑発に腹を据え兼ねたらしい。
しかし、何だ。皆も知ってると思うが、うちのけーねはけーね種にしてはえらくドジだ。何も無い道で走ってこけるなんて日常茶飯事だ。
だから、この時もけーねは何も無いのに躓いてこけてしまったんだなあ。
ちょうど頭が親れいむにぶつかる感じで。
「びゅぶりゅううううううっ!?」
――べちゃっ!
「ゆ?おきゃあしゃん?…………………………………………どぼじでおぎゃあじゃんがぢゅぶれでりゅのぉおおおおー!?」
けーねの額の頑丈さ+転んだ時の加速で、所詮は身体が饅頭の親れいむは見事に爆散してしまった。
しかし、ゆっくりって本当理解力が無いと思う。現状を理解するのに、たっぷり十秒はかかっていたしな。
あれかな。ゲスになると餡子の容量でも少なくなったりするのかな?まあ、そんなことは置いといて。
当のけーねはというと、赤ゆっくりが叫ぶのと同時に親れいむから顔を上げて、
しかし、ゆっくりって本当理解力が無いと思う。現状を理解するのに、たっぷり十秒はかかっていたしな。
あれかな。ゲスになると餡子の容量でも少なくなったりするのかな?まあ、そんなことは置いといて。
当のけーねはというと、赤ゆっくりが叫ぶのと同時に親れいむから顔を上げて、
「おにぃいざぁあああん!!げーねのがおにあんごがぁあああーっ!!」
「ああ、ああ。ほら、顔拭いてやるから手を離せ。ズボンに餡子が付いちゃうから」
「ああ、ああ。ほら、顔拭いてやるから手を離せ。ズボンに餡子が付いちゃうから」
顔を餡子塗れにして泣きついてきた。
とりあえず、俺のズボンまで餡子塗れになるのは嫌だったので、ハンカチで顔を拭いてやった。
とりあえず、俺のズボンまで餡子塗れになるのは嫌だったので、ハンカチで顔を拭いてやった。
「うっ、ぐぅー……」
「いつも走るなって言ってるだろ?ほら、綺麗になった」
「ありがとう、おにいさん……」
「いつも走るなって言ってるだろ?ほら、綺麗になった」
「ありがとう、おにいさん……」
ついでに泣き止んでくれた助かった。見た目が子供なのでどうしても罪悪感を感じてしまうんだよな。
さて残る赤れいむはどうするかな、とか思ってたら、
さて残る赤れいむはどうするかな、とか思ってたら、
「おぶつはしょうっきゃく!だお!!」
「ゆぴぃいいいいい!!あじゅいぃいいいい!!だぢゅげでぇええええええっ!!!」
「ゆぴぃいいいいい!!あじゅいぃいいいい!!だぢゅげでぇええええええっ!!!」
もこうが得意の炎で絶賛焼却中だった。いや、潰す手間は省けたんだけどな?
「こら、もこう!学校で火を使っちゃ駄目だって前に言っただろう」
「でも、こいつはおにいさんをばかにしたんだお!ゆるせないお!」
「その心遣いはありがたいけど、俺はお前が約束を破るのには感心しないぞ」
「うっ……」
「でも、こいつはおにいさんをばかにしたんだお!ゆるせないお!」
「その心遣いはありがたいけど、俺はお前が約束を破るのには感心しないぞ」
「うっ……」
俺がそう言うと、もこうは炎を消してくれた。
何処となくしょんぼりした雰囲気の二匹だったが、こいつらは俺の事を思って行動してくれたわけで。
何もしないのもあれなので、とりあえず感謝を込めて頭を撫でてやった。途端に機嫌が良くなったのには驚いた。
色々とあった掃除時間だったが、集めたごみと潰れ饅頭に焦げ饅頭をビニール袋に詰めて終わったのだった。
何処となくしょんぼりした雰囲気の二匹だったが、こいつらは俺の事を思って行動してくれたわけで。
何もしないのもあれなので、とりあえず感謝を込めて頭を撫でてやった。途端に機嫌が良くなったのには驚いた。
色々とあった掃除時間だったが、集めたごみと潰れ饅頭に焦げ饅頭をビニール袋に詰めて終わったのだった。
ちなみに、後ろで『もう死ねばいいのに……』とか『泣いてるもこたん……ハアハア……』とか言ってたやつら。
成績を楽しみにしてろよ?
成績を楽しみにしてろよ?
- まとめ
とりあえず、印象に残った場面だけ書かせてもらった。
その後は帰って飯を作ってもらったり、一緒に風呂に入ったとか別に書く必要も無い事だったからカットした。
別に特段何かがあったわけでもない、普通の一日だったわけだが、まあこれで一応、俺のゆっくりとの生活を理解してもらえただろう。
もうこれ以上は書く事も無いので、ここで終了だ。こんな駄文を読んでくれてありがとう。
その後は帰って飯を作ってもらったり、一緒に風呂に入ったとか別に書く必要も無い事だったからカットした。
別に特段何かがあったわけでもない、普通の一日だったわけだが、まあこれで一応、俺のゆっくりとの生活を理解してもらえただろう。
もうこれ以上は書く事も無いので、ここで終了だ。こんな駄文を読んでくれてありがとう。
▼▼▼▼▼
「どうだ。よく書けてるだろう」
「いやー、地の文とか先生の口調そのまんまじゃないですか。最後とか明らかに力尽きてるし」
「何か問題あるのか?」
「いや、良くも悪くも無いというか……。まあ、先生がちゃんと書いてくれただけ良しとします。それと先生、質問なんですが……」
「ん、何だ?」
「先生、もしかして狙って書きました?」
「狙う?何をだ?」
「うわ、その顔はマジで言ってる顔ですね……。ナチュラルにここまで人をパルパルさせるとか、天才ですか」
「褒めるなよ」
「褒めてませんから」
「いやー、地の文とか先生の口調そのまんまじゃないですか。最後とか明らかに力尽きてるし」
「何か問題あるのか?」
「いや、良くも悪くも無いというか……。まあ、先生がちゃんと書いてくれただけ良しとします。それと先生、質問なんですが……」
「ん、何だ?」
「先生、もしかして狙って書きました?」
「狙う?何をだ?」
「うわ、その顔はマジで言ってる顔ですね……。ナチュラルにここまで人をパルパルさせるとか、天才ですか」
「褒めるなよ」
「褒めてませんから」
文芸部の顧問なんて受け持つんじゃなかったかな、と思う今日この頃だった。
後書き
初の愛で・希少種作品です。田舎を書きあげたテンションそのままで作りました。
凄惨な虐待を書くと、無性に書きたくなってしまいます。私もこんな教師になりたい……。
ちなみに学校の舞台はまたも田舎の島です。自分的に書き易いんですね。
善良な個体が多く、人間とゆっくりが奇跡的に共存しています。
故にその関係を壊しかねないゲスはどちらにとっても害でしかなく、風当たりは都会よりも厳しかったり。
あと、適当に授業事にアシスタントゆっくりを当て嵌めたりしました。
初の愛で・希少種作品です。田舎を書きあげたテンションそのままで作りました。
凄惨な虐待を書くと、無性に書きたくなってしまいます。私もこんな教師になりたい……。
ちなみに学校の舞台はまたも田舎の島です。自分的に書き易いんですね。
善良な個体が多く、人間とゆっくりが奇跡的に共存しています。
故にその関係を壊しかねないゲスはどちらにとっても害でしかなく、風当たりは都会よりも厳しかったり。
あと、適当に授業事にアシスタントゆっくりを当て嵌めたりしました。
現国 さなえ
古典 かなこ・すわこ
数学 らん
英語 ありす・れみりあ・ふらん
公民 えーき
世界史 もこう
日本史 けーね
地理 てんこ
物理 ゆかり
科学 えーりん
生物 ぱちゅりー
音楽 みすちー(胴無し)・にじかわ
家庭科 さくや
情報 にとり
美術 いく
体育 めーりん・みょん
保険 うどんげ
生徒指導 ゆうか
事務 れいむ・まりさ
古典 かなこ・すわこ
数学 らん
英語 ありす・れみりあ・ふらん
公民 えーき
世界史 もこう
日本史 けーね
地理 てんこ
物理 ゆかり
科学 えーりん
生物 ぱちゅりー
音楽 みすちー(胴無し)・にじかわ
家庭科 さくや
情報 にとり
美術 いく
体育 めーりん・みょん
保険 うどんげ
生徒指導 ゆうか
事務 れいむ・まりさ
皆さん的には何処にどのゆっくりが当て嵌まるでしょうか?(もこうはお兄さんの為に頑張った結果です)
最後に、読んでいただきありがとうございしました。
最後に、読んでいただきありがとうございしました。
anko3049 賢いのは……
anko3065 まりさのお家
anko3092 田舎に帰ってゲスと戯れてみた 前編
anko3126 田舎に帰ってゲスと戯れてみた 中編
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