ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3878 えどてんせいっ!
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ankoss
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『えどてんせいっ!』 20KB
虐待 実験 改造 希少種 独自設定 失礼します
虐待 実験 改造 希少種 独自設定 失礼します
- チートゆっくりが出ます。
穢土転生
NARUTOに登場する忍術。生きている人間を生け贄に死者を蘇生させるという禁術。塵芥
が生け贄を覆い死者の姿を再現する。また、生前の記憶や性格なども再現でき、強さまで
再現できる。しかも、身体を破壊しても勝手に再生するという色々チートな術である。
NARUTOに登場する忍術。生きている人間を生け贄に死者を蘇生させるという禁術。塵芥
が生け贄を覆い死者の姿を再現する。また、生前の記憶や性格なども再現でき、強さまで
再現できる。しかも、身体を破壊しても勝手に再生するという色々チートな術である。
これって、おりんのゆっくりゾンビ化の応用で再現できないだろうか?
そう考えてうちの飼いおりんを洗脳――もとい説得して、色々頑張った。そしたらでき
ました。努力って素晴らしい!
そう考えてうちの飼いおりんを洗脳――もとい説得して、色々頑張った。そしたらでき
ました。努力って素晴らしい!
「これでまりさたちもかいゆっくりだぜ!」
「あんしんしておちびちゃんつくれるね!」
「あんしんしておちびちゃんつくれるね!」
透明な箱で幸せそうにすーりすーりしているまりさ&れいむ。丁度庭を通り掛かったの
で、俺のお部屋に案内した。つがいらしく、子育てのためにゆっくりプレイスを探してい
たらしい。渡りに船、というか飛んで火に入る夏の虫というか。
で、俺のお部屋に案内した。つがいらしく、子育てのためにゆっくりプレイスを探してい
たらしい。渡りに船、というか飛んで火に入る夏の虫というか。
「おりん、準備はいいか?」
「いつでもいいよ!」
「いつでもいいよ!」
俺の声におりんが眼を輝かせて答えた。丸い身体を上下に揺らしながら、猫耳と二本の
尻尾をぴんと立てている。鼻は無いけど、ふんと鼻息を吐いて。やる気は満々だ。
尻尾をぴんと立てている。鼻は無いけど、ふんと鼻息を吐いて。やる気は満々だ。
「おい、どれい。まりさたちにごはんをもって――」
まりさが寝言言ってるけど無視。
俺の右手にはハンマーが握られていた。木の柄に支えられた重厚な鉄のヘッド。大きめ
の釘を打ちこむための1.5kg。ゆっくりを潰すにはちと過剰な威力だ。
俺の右手にはハンマーが握られていた。木の柄に支えられた重厚な鉄のヘッド。大きめ
の釘を打ちこむための1.5kg。ゆっくりを潰すにはちと過剰な威力だ。
「じゃ、まりさ。さよなら」
ぐちゃ。
まりさは中枢餡を潰され、即死した。
「まりさあああああ! どぼじでごんなごどずるのおお!」
「ちょっと失礼~」
「ゆぎゃあああああ」
「ちょっと失礼~」
「ゆぎゃあああああ」
一度ハンマーを起き、俺はまりさの餡子をれいむにくっつけていく。泣きながら逃げよ
うとするが、逃がすわけがない。奴隷に反抗された事、つがいをあっさり殺された事、そ
の死体を塗りたくられる事。諸々のゆっくりできない要素に悲鳴を上げている。
ある程度餡子をくっつけた所で、俺はおりんに声をかけた。
うとするが、逃がすわけがない。奴隷に反抗された事、つがいをあっさり殺された事、そ
の死体を塗りたくられる事。諸々のゆっくりできない要素に悲鳴を上げている。
ある程度餡子をくっつけた所で、俺はおりんに声をかけた。
「準備はOKだ。おりん頼むぞ」
「えどてんせいっ!」
「えどてんせいっ!」
ズズッ……
「ゆやあああ! あぁぁぁ……」
れいむに付いたまりさの餡子が、粘菌のように蠢きながら身体を覆っていく。かなり気
持ち悪いようで、れいむは必死に逃れようとしていた。でも、無駄な抵抗である。あんこ
がれいむの全身を覆うまで、およそ五秒ほど。
れいむを覆った餡子が、金髪やお帽子を作り上げていく。
持ち悪いようで、れいむは必死に逃れようとしていた。でも、無駄な抵抗である。あんこ
がれいむの全身を覆うまで、およそ五秒ほど。
れいむを覆った餡子が、金髪やお帽子を作り上げていく。
「ゆ?」
さらに五秒後、そこにはまりさの姿があった。肌が少しひび割れていたり、目に光が無
かったりするけど、生前と変わらぬ姿に再現されている。
かったりするけど、生前と変わらぬ姿に再現されている。
「せいこうだね。でも、もっときれいになるようにがんばるよ」
穢土転生の出来を眺めながら、おりんが二本の尻尾を擦り合わせていた。練習として今
まで二百匹くらい潰している。おかげでおりんの腕はかなり上達した。以前は生け贄と混
じったり普通のゆんびになったり精神が壊れたり、色々不安定だった。最近は失敗もなく
きれいに蘇生できている。
それでも、まだ理想には遠いらしい。
まで二百匹くらい潰している。おかげでおりんの腕はかなり上達した。以前は生け贄と混
じったり普通のゆんびになったり精神が壊れたり、色々不安定だった。最近は失敗もなく
きれいに蘇生できている。
それでも、まだ理想には遠いらしい。
「ゆっ。にんげん?」
まりさが俺を見上げる。何故ここにいるか、自分が何をしていたのか、死ぬ直前の記憶
は思い出せないようだ。復活直後は寝起きのようなもので、しばらくは記憶がはっきりし
ない。十分くらいで思い出すようだけど。
は思い出せないようだ。復活直後は寝起きのようなもので、しばらくは記憶がはっきりし
ない。十分くらいで思い出すようだけど。
「れいむ? れいむはどこなのぜ? かくれてないででてくるのぜ?」
透明な箱を見回しながら、つがいのれいむを探している。
あいにくとつがいはまりさ復活の生け贄となっていた。生け贄となったゆっくりは死ぬ
ので、まりさがつがいを見つける事はない。
あいにくとつがいはまりさ復活の生け贄となっていた。生け贄となったゆっくりは死ぬ
ので、まりさがつがいを見つける事はない。
「まりさー。これなんだ?」
俺はまりさの死体を指差した。
ハンマーで叩き潰され、二割ほど餡子を削られた死体。今まで気付かなかったのか、無
意識に見ない振りをしていたのかは知らないけど。固まってソレを凝視する。
ハンマーで叩き潰され、二割ほど餡子を削られた死体。今まで気付かなかったのか、無
意識に見ない振りをしていたのかは知らないけど。固まってソレを凝視する。
「……どぼじでばりざがじんでるのおお!」
耳が痛くなるほどの大声で叫んだ。
まりさの頭から取った帽子を横に置き、俺はそれを指差す。
まりさの頭から取った帽子を横に置き、俺はそれを指差す。
「これなんだ?」
「どぼじてばりざのおぼうじが、ふたづあるのおお!?」
「どぼじてばりざのおぼうじが、ふたづあるのおお!?」
死体の帽子と、復活された帽子。復活した方は乾涸らび気味だけど、少なくとも持ち主
が同じと思うくらいまで再現できている。
が同じと思うくらいまで再現できている。
「ほい」
ぐちゃ。
ハンマーがまりさの半分を潰した。
びくびくと痙攣するまりさ。普通なら即死である。だけど潰れた餡子が勝手に集まり、
潰れた半身を復元させていく。元ネタ通り、再生力も折り紙付きである。
びくびくと痙攣するまりさ。普通なら即死である。だけど潰れた餡子が勝手に集まり、
潰れた半身を復元させていく。元ネタ通り、再生力も折り紙付きである。
「いぢゃいいいい!」
あいにく痛みはあるようだけど。
「さて、耐久実験開始」
「ゆあああ!」
「ゆあああ!」
箱の中を転がりながら、まりさが悲鳴を上げた。
ぐちゃぐちゃに潰れたまりさを眺め、俺は腕組みして頷いた。
まりさとして形を保てなくなり、れいむの黒髪やお飾りの破片が現れている。
まりさとして形を保てなくなり、れいむの黒髪やお飾りの破片が現れている。
「大体実用には達したな」
外見の再現。性格と記憶の再現。身体能力はまだ不安定だけど、不死身に近い再生力も
ある。さすがに再生力は生け贄の生命力を使い切るまでだ。
ある。さすがに再生力は生け贄の生命力を使い切るまでだ。
「まだ70てんだよ」
おりんはまだ満足はしていない。案外職人気質なゆっくりである。
「でも、これくしょんにはごうかくだよ」
おりん種はゆっくりの死体やゾンビを集める癖がある。でも飼いゆっくりが死体収集は
無理。単純に汚いので。でも、この穢土転生ゆっくりは割合キレイなので、俺は五匹まで
これくしょんを許可した。おりんが頑張る理由のひとつである。
無理。単純に汚いので。でも、この穢土転生ゆっくりは割合キレイなので、俺は五匹まで
これくしょんを許可した。おりんが頑張る理由のひとつである。
「んじゃ、依頼主のところまで行くかね」
「にんげんさん、ちぇんのはなしをきいてね!」
おりんを連れて友人の所に向かう途中、野良ちぇんに捕まった。
都合のいいゆっくりは勝手に生えてくる。誰かそんな事を言ってた気がする。
都合のいいゆっくりは勝手に生えてくる。誰かそんな事を言ってた気がする。
「ぱちゅりーがしにそうなんだよお! ちぇんはどうなってもいいんだよ! だからぱち
ゅりーをたすけてね! わかってねええ!」
「む……きゅ……」
ゅりーをたすけてね! わかってねええ!」
「む……きゅ……」
人気の少ない路地裏。駐車場の隅っこでぱちゅりーが潰れていた。靴跡が付いている事
から、人間に蹴られたんだと分かる。事故か虐待かは分からん。一応生きてるけど、もう
助からないのは明白だ。ちぇんとはつがいだろうか?
から、人間に蹴られたんだと分かる。事故か虐待かは分からん。一応生きてるけど、もう
助からないのは明白だ。ちぇんとはつがいだろうか?
「ちぇんはどうなってもいいんだな?」
「いいよおお!」
「いいよおお!」
泣きながら頷くちぇん。
俺は足元にいるおりんに目を落とす。
俺は足元にいるおりんに目を落とす。
「だそうだ、おりん」
「たのしそうだね、おにいさん」
「たのしそうだね、おにいさん」
困ったようなおりんの半眼を見返しながら、俺は爽やかに笑った。
「おにいさんだからね」
「はやくぱちゅりーをたすけてねええええ!」
「了解」
「はやくぱちゅりーをたすけてねええええ!」
「了解」
ちぇんの催促に俺は仰々しく頷き、荷物から木槌を取り出した。職務質問とかはゆっく
りできないからね。外ではもっぱら木槌だよ!
りできないからね。外ではもっぱら木槌だよ!
ぐちゃ。
「なんでえええええ!」
潰れるぱちゅりー、泣き喚くちぇん。
「とう」
「に゙ゃあ゙あ゙あ゙あ゙!」
「に゙ゃあ゙あ゙あ゙あ゙!」
ちぇんをぱちゅりーの残骸へと蹴り転がす俺。
「えどてんせいっ!」
最後におりんが穢土転生を発動させる。
ぱちゅりーの残骸がちぇんへと絡み付いた。クリームと破れた皮が、ちぇんの身体を包
み込む。声を上げる余裕もなく、ぱちゅりーに呑み込まれるちぇん。不気味にクリームが
蠢き、お帽子やお飾り、髪の毛や肌などを再生させる。
ぱちゅりーの残骸がちぇんへと絡み付いた。クリームと破れた皮が、ちぇんの身体を包
み込む。声を上げる余裕もなく、ぱちゅりーに呑み込まれるちぇん。不気味にクリームが
蠢き、お帽子やお飾り、髪の毛や肌などを再生させる。
「……むきゅ?」
復活したぱちゅりーが不思議そうに辺りを見ている。
右手に持った木槌を後ろに隠しつつ、俺はその場に屈んだ。軽く左手を持ち上げ、素敵
な笑顔をぱちゅりーに向ける。
右手に持った木槌を後ろに隠しつつ、俺はその場に屈んだ。軽く左手を持ち上げ、素敵
な笑顔をぱちゅりーに向ける。
「おはようぱちゅりー」
「おはよう……にんげんさん?」
「おはよう……にんげんさん?」
紫色の眼で俺を見上げ、警戒するように少し後退る。俺に会う前に人間に殺され掛けた
ようだし、実際に俺が一度殺したし、当然の反応だ。
ようだし、実際に俺が一度殺したし、当然の反応だ。
「難しい説明は省くが、ちぇんに頼まれて死にかけのぱちゅりーを復活させた。このおり
んがな。でも、残念ながらちぇんは永遠にゆっくりしてしまった」
「どおして……そんなこと……」
んがな。でも、残念ながらちぇんは永遠にゆっくりしてしまった」
「どおして……そんなこと……」
はらはらと涙を流すぱちゅりー。
おりんは尻尾を動かしながら眼を逸らしている。
おりんは尻尾を動かしながら眼を逸らしている。
「ちぇんは犠牲になったのだ。ぱちゅりーの復活、その犠牲にな」
しみじみと告げる。
「ま、ちぇんが命を賭けてお前を助けたんだ。せいぜい長生きするんだな。早く行け。人
気の多い所にいると、また蹴っ飛ばされるぞ」
気の多い所にいると、また蹴っ飛ばされるぞ」
ぱたぱたと追い払うように手を動かす。
「むきゅ。わかったわ」
悲しげに頷き、ぱちゅりーは駐車場の奥へと跳ねて行った。
ぱちゅりーが消えてからしばらくして。
俺は屈んだままおりんに呟いた。
俺は屈んだままおりんに呟いた。
「あのぱちゅりー。そこそこ元気になったな」
「ちぇんをいけにえにしたからだとおもうよ」
「ちぇんをいけにえにしたからだとおもうよ」
ぱちゅりーの残骸の残りを眺めながら、おりんが答える。
穢土転生ゆっくりの身体能力は、生け贄にしたゆっくりに左右されるところがある。ぱ
ちゅりーをまりさやちぇんに転生させると、割合体力のあるぱちゅりーになるのだ。不思
議と逆は起こらない。あくまで誤差範囲だけど。
穢土転生ゆっくりの身体能力は、生け贄にしたゆっくりに左右されるところがある。ぱ
ちゅりーをまりさやちぇんに転生させると、割合体力のあるぱちゅりーになるのだ。不思
議と逆は起こらない。あくまで誤差範囲だけど。
「今度、ふらん手には入ったら生け贄にしてみるか」
「おにいさん、そういうことすきだね」
「おにいさん、そういうことすきだね」
呆れたようなおりんの眼差し。実験好きってのは否定しない。
ぱちゅりーの消えた塀の隙間を眺めながら、俺は続けた。
ぱちゅりーの消えた塀の隙間を眺めながら、俺は続けた。
「あと、あのぱちゅりーがいつまで生きてられるか。観察しておきたいな」
というわけでやって来ました、友人のお家。
「今日もおりんちゃんはかわいいなー」
「ほめてもなにもでないよ、おにいさん」
「ほめてもなにもでないよ、おにいさん」
友人とおりんおやり取りを聞き流しつつ、俺は単刀直入に本題に入った。
「件のれいむってのは?」
「これ」
「おおう」
「これ」
「おおう」
思わず呻く。
友人が取り出したのは、穴の空いた饅頭だった。お飾りは無論、髪も無く、眼もない。
歯も舌もなく、ぽっかりと穴だけが開いている。ちょっとホラー。
友人が取り出したのは、穴の空いた饅頭だった。お飾りは無論、髪も無く、眼もない。
歯も舌もなく、ぽっかりと穴だけが開いている。ちょっとホラー。
「ゆっ……ゆっ……」
小さく痙攣しているので生きてはいるけど、もう色々と無理だろう。
「随分とやったな」
「うちのまりさをれいぽぅしようとしたんだ。相応の制裁はしてやるさ」
「うちのまりさをれいぽぅしようとしたんだ。相応の制裁はしてやるさ」
冷たい笑みを見せる友人。
いわゆる鬼威惨だけど、銀バッチまりさを飼っている。そのまりさが野良れいむに襲わ
れた。幸いすぐに駆け付け事なきを得たが、まりさはしばらく落ち込んだらしい。その制
裁としてれいむを虐待したのだが、それでは気が済まないようだ。おりんの穢土転生を聞
いた時に、食い付いてきた。れいむを復活させろ、と。
いわゆる鬼威惨だけど、銀バッチまりさを飼っている。そのまりさが野良れいむに襲わ
れた。幸いすぐに駆け付け事なきを得たが、まりさはしばらく落ち込んだらしい。その制
裁としてれいむを虐待したのだが、それでは気が済まないようだ。おりんの穢土転生を聞
いた時に、食い付いてきた。れいむを復活させろ、と。
「生け贄は?」
「こいつ」
「こいつ」
続いて取り出したのは成体れいむだった。
「おにいざん、れいぶをだずげでぐだざいいい……」
滝涙を流しながら俺に懇願している。
「コレの娘だ。血縁の方がよさそうな気がしたから。二十匹くらい保管してあるから、生
け贄が必要ならいつでも言ってくれ」
け贄が必要ならいつでも言ってくれ」
禿饅頭を撫でながら、にやりと笑う。
友人の飼っているまりさ。赤ゆの頃に拾ったらしい。ちょっと頭は緩いけど善良で真面
目なヤツだ。そこに手を出したのが運の尽きだろう。しかも鬼威惨のまりさ。まりさに攻
めの態度を見せるれいむというのも珍しいが、その結果がご覧の有様だよ。
友人の飼っているまりさ。赤ゆの頃に拾ったらしい。ちょっと頭は緩いけど善良で真面
目なヤツだ。そこに手を出したのが運の尽きだろう。しかも鬼威惨のまりさ。まりさに攻
めの態度を見せるれいむというのも珍しいが、その結果がご覧の有様だよ。
「頼むぞおりん」
おりんが前に出る。
「わかったよおにいさん。まずはれいむをいちどえいえんにゆっくりさせてね。えどてん
せいっは、しんだゆっくりにしかこうかはないよ」
「おっけい」
「ゆっ」
せいっは、しんだゆっくりにしかこうかはないよ」
「おっけい」
「ゆっ」
答えるが早いか、一本の竹串を突き刺す。竹串は禿饅頭の中枢餡を一発で破壊し、永遠
にゆっくりさせた。ここに至って苦しめて殺す気はないようだ。
てきぱきとおりんが指示を出す。
にゆっくりさせた。ここに至って苦しめて殺す気はないようだ。
てきぱきとおりんが指示を出す。
「あんこをいちわりくいらい、いけにえにくっつけてね」
「こうかな?」
「ゆやあああ!」
「こうかな?」
「ゆやあああ!」
永遠にゆっくりした禿饅頭の餡子を手でつかみ取り、生け贄れいむに塗りたくる。もみ
あげ振り回してイヤイヤするれいむだが、人間相手には無意味な抵抗だった。全身にまん
べんなく餡子を塗られる。
あげ振り回してイヤイヤするれいむだが、人間相手には無意味な抵抗だった。全身にまん
べんなく餡子を塗られる。
「いくよー。えどてんせいっ!」
「ゆああ……ぁぁ……」
「ゆああ……ぁぁ……」
餡子がれいむの全身を包み込み――
って、あんま変化無いな。同じれいむ種だし、見た目そんなに変わらないし。
でも、一応転生は成功したようだ。
って、あんま変化無いな。同じれいむ種だし、見た目そんなに変わらないし。
でも、一応転生は成功したようだ。
「ゆっくりしていってね!!」
復活したれいむが俺に向かって満面の笑みで挨拶する。ウインクまでして、全身から喜
びが溢れ出ていた。ああ、これは虐めたくなるなー。
びが溢れ出ていた。ああ、これは虐めたくなるなー。
「ゆっく……」
おりんが挨拶に反応しかけて、言葉を呑み込んでいる。
「ついにれいむはてんごくにやってきたんだね! あのじじいはじごくでゆっくりくるし
んでね。れいむはてんごくでえいえんにゆっくりするよ!」
んでね。れいむはてんごくでえいえんにゆっくりするよ!」
心持ちのーびのーびしながら、天井を見上げるれいむ。なるほど、怖いお兄さんから死
んで逃げ切ったと思ったらしい。何でか友人は既に地獄にいる設定のようだ。
だが、現実は厳しい。
友人がれいむの頭を掴み、自分に向き直らせる。
んで逃げ切ったと思ったらしい。何でか友人は既に地獄にいる設定のようだ。
だが、現実は厳しい。
友人がれいむの頭を掴み、自分に向き直らせる。
「ゆっくりしていってね!!!」
れいむ以上の満面の笑みでゆっくり挨拶。
しかし、れいむが口にしたのは悲鳴だった。
しかし、れいむが口にしたのは悲鳴だった。
「どぼじでじじぃがごごにいるのおおおお!」
「ヒャッハー! 会いたかったぜェ、れいむ! オレの可愛いまりさを虐めてくれたお礼
はまだ終わってないからなァ! 何度でも復活させて何度でも地獄を見せてやるぜ! こ
れが無間地獄だ! 覚悟はいいかあああ!」
「イヤああああああ!」
「ヒャッハー! 会いたかったぜェ、れいむ! オレの可愛いまりさを虐めてくれたお礼
はまだ終わってないからなァ! 何度でも復活させて何度でも地獄を見せてやるぜ! こ
れが無間地獄だ! 覚悟はいいかあああ!」
「イヤああああああ!」
帰りに土手を歩いていたら、ゆっくりを見かけた。
河原の一角に集まっている。れいむにありす、ぱちゅりーにみょんか。栄養状態がいい
のか、普通のゆっくりよりも一回り大きい。ゆっくりたちが見つめる先には、三角帽子が
落ちていた。まりさ帽子である。
河原の一角に集まっている。れいむにありす、ぱちゅりーにみょんか。栄養状態がいい
のか、普通のゆっくりよりも一回り大きい。ゆっくりたちが見つめる先には、三角帽子が
落ちていた。まりさ帽子である。
「おにいさん」
おりんが声を上げた。猫耳と尻尾を立てながら、まりさの帽子を見ている。眼をきらき
らさせながら、三つ編みを動かしていた。珍しく興奮してる。
らさせながら、三つ編みを動かしていた。珍しく興奮してる。
「あのまりさ、ごうかくだよ!」
気に入ったらしい。主にこれくしょんとして。
帽子だけで分かるもんかとは思うけど、ゆっくりにとってお帽子やお飾りは第一印象の
ようなものだ。帽子が駄目なら他も駄目なんだろう。ただ、帽子だけで本体のまりさがい
ないのが気になる。
俺はおりんを連れて、ゆっくりたちの元へと歩いていった。
帽子だけで分かるもんかとは思うけど、ゆっくりにとってお帽子やお飾りは第一印象の
ようなものだ。帽子が駄目なら他も駄目なんだろう。ただ、帽子だけで本体のまりさがい
ないのが気になる。
俺はおりんを連れて、ゆっくりたちの元へと歩いていった。
「何してるんだ、お前ら?」
「ゆっ、にんげんさん……!」
「ゆっ、にんげんさん……!」
驚くゆっくりたち。子供のイタズラから一斉駆除、さらに虐待お兄さんまで。ゆっくり
にとって人間は危険な存在だ。ゆっくりしてないから人間は弱いと思い込むヤツが時々い
るけど、それはそれ。
宥めるように俺は右手を動かし、
にとって人間は危険な存在だ。ゆっくりしてないから人間は弱いと思い込むヤツが時々い
るけど、それはそれ。
宥めるように俺は右手を動かし、
「危害は加えないから安心しろ。ちょっと不思議に思って見に来ただけだ。集まって何し
てるんだろうってな。そのお帽子の持ち主はどうしたんだ?」
てるんだろうってな。そのお帽子の持ち主はどうしたんだ?」
「おさは……おさは、れみりゃにたべられちゃったよ!」
「むきゅ。ゆうかんなおさだったわ……」
「むきゅ。ゆうかんなおさだったわ……」
おおむね分かった。
河原の群れ。長がれみりゃに殺された。こいつらは幹部だろう。
おりんを見る。こいつは賢いから理解したはずだ。もうこの世にこの帽子の持ち主はい
ない、と。おりんの穢土転生には蘇生させたい相手の餡子が最低でも一掴み必要だ。
河原の群れ。長がれみりゃに殺された。こいつらは幹部だろう。
おりんを見る。こいつは賢いから理解したはずだ。もうこの世にこの帽子の持ち主はい
ない、と。おりんの穢土転生には蘇生させたい相手の餡子が最低でも一掴み必要だ。
「えどてんせい。やってみるよ、おにいさん。おぼうしだけでもだいじょうぶだよ」
しかし、おりんはやる気のようだ。
「みんな、おさをふっかつさせたいとおもわない?」
「ふっかつ?」
「どういうことだみょん」
「ふっかつ?」
「どういうことだみょん」
おりんの言葉に首を傾げるゆっくりたち。いきなり復活と言っても意味が通じない。永
遠にゆっくりしたゆっくりが元に戻る事はない。それは本能で知っている。
遠にゆっくりしたゆっくりが元に戻る事はない。それは本能で知っている。
俺は話に割り込んだ。
「このおりんは永遠にゆっくりしたゆっくりを復活させられるんだ。それには生け贄が必
要だ。適当なまりさを一匹連れてこい。長まりさと同じくらいの体格のまりさだ」
要だ。適当なまりさを一匹連れてこい。長まりさと同じくらいの体格のまりさだ」
その言葉に、ゆっくりたちが集まって会議を始める。
しばらく話会った後、
しばらく話会った後、
「ゆっくりりかいしたよ!」
そう返事をしてどこかに行ってしまった。
戻ってくるまで時間が掛かると判断し、俺は荷物からレンジジュースの紙パックを取り
出す。ストローを取って飲み口に刺し、おりんの前に置いた。
戻ってくるまで時間が掛かると判断し、俺は荷物からレンジジュースの紙パックを取り
出す。ストローを取って飲み口に刺し、おりんの前に置いた。
「ありがとう、おにいさん」
礼を言ってから、オレンジジュースを飲み始めるおりん。えどてんせいっはかなり体力
を消耗する。普通のゾンビゆっくりを作る五倍は疲れるとはおりんの言葉だ。
十分ほどして、ゆっくりたちが戻ってきた。
を消耗する。普通のゾンビゆっくりを作る五倍は疲れるとはおりんの言葉だ。
十分ほどして、ゆっくりたちが戻ってきた。
「ゆぎいいい! まりさをはなしてね!!」
一匹のまりさを連れてくる。れいむとみょんが髪とお下げを咥えて引きずっていた。健
康そうなまりさである。
康そうなまりさである。
「いけにえをもってきたわ」
「はやくおさをふっかつさせてね!」
「じゃ、おりん。頼むぞ」
「はやくおさをふっかつさせてね!」
「じゃ、おりん。頼むぞ」
俺は生け贄まりさのお帽子を取った。
「まりさのおぼうし、かえしてえええ!」
「ほい」
「ほい」
そこに長まりさのお帽子を乗せる。
「いくよー!」
おりんが地面を蹴った。自分の頭と同じくらいまで跳ねてから着地、大きく身体を縮ま
せる。そこから反動で身体を勢いよく伸ばし、一緒に猫耳と尻尾も伸ばす。腹の奥から力
を引き出すような仕草とともに、大きく叫んだ。
せる。そこから反動で身体を勢いよく伸ばし、一緒に猫耳と尻尾も伸ばす。腹の奥から力
を引き出すような仕草とともに、大きく叫んだ。
「えどてんっせいっっっ!」
「ゆああああ!」
「ゆああああ!」
生け贄まりさの悲鳴。
お帽子が一度蠢き、生け贄まりさの髪の毛や皮膚が揺れる。
数秒後、眼から光の消えたまりさがいた。
……何も変わってないように見えるけど。
お帽子が一度蠢き、生け贄まりさの髪の毛や皮膚が揺れる。
数秒後、眼から光の消えたまりさがいた。
……何も変わってないように見えるけど。
「ゆぅ? ここはどこなんだぜ?」
まりさはそう呟いた。
「おさー!」
「おさーっ」
「おさーっ」
周りのゆっくりたちが一斉に長に泣きつく。
上手く行ったらしい。
上手く行ったらしい。
「つかれたよー」
でも、おりんは舌を出して伸びてる。かなり無理に力使ったみたいだし。もう一本オレ
ンジジュース出しておくか。
でも、おりんは舌を出して伸びてる。かなり無理に力使ったみたいだし。もう一本オレ
ンジジュース出しておくか。
「みんな、どうしたんだぜ……?」
戸惑った様子のまりさ。だが、すぐに固まった。
「ゆっ。まりさはれみりゃに!」
目を見開き辺りを見回す。れみりゃに襲われた記憶を思い出したようだ。普通は死ぬ直
前の記憶を思い出すのに数分かかるけど、このまりさは寝起きがいいらしい。
前の記憶を思い出すのに数分かかるけど、このまりさは寝起きがいいらしい。
「このおりんがふっかつさせてくれたんだよ!」
「おさはいきかえったのよ。むきゅぅー」
「んほおおおお、おさぁああ! げんきになってよかったわぁぁぁ!」
「おさがかえってきて、みょんはうれしいみょん」
「おさはいきかえったのよ。むきゅぅー」
「んほおおおお、おさぁああ! げんきになってよかったわぁぁぁ!」
「おさがかえってきて、みょんはうれしいみょん」
へばったおりんと泣きじゃくるゆっくりたち。それらを眺めて危険は無いものと理解し
たようだ。しかし、状況が理解できたわけでもない。
たようだ。しかし、状況が理解できたわけでもない。
「つまり、どういうことなのぜ?」
「説明しよう!」
「説明しよう!」
俺は勢いよく声を上げた。
「長まりさは一回死んだ。しかし、俺のおりんが復活させたのだ。穢土転生という禁術に
よってな。死んだゆっくりをこの世に呼び戻す禁術。その性格や記憶、外見全てを再現し、
なおかつ不死身のゆっくりになる」
よってな。死んだゆっくりをこの世に呼び戻す禁術。その性格や記憶、外見全てを再現し、
なおかつ不死身のゆっくりになる」
「つまり、どういうことなのぜ?」
まりさは俺を見上げて、同じ台詞を口にした。
「………。分かりやすく説明しよう!」
お兄さん説明中。
「つまり……まりさはふじみになったのぜ?」
「おおむねそう言う事だ」
「おおむねそう言う事だ」
不敵な笑みをみせるまりさに、俺は頷いた。
色々省いたけど、言いたい事は伝わったので良しとする。ついでにまりさの頭にでっか
い旗が見える気がするけど、多分気のせいだろう。
おりんはオレンジジュースで復活している。
色々省いたけど、言いたい事は伝わったので良しとする。ついでにまりさの頭にでっか
い旗が見える気がするけど、多分気のせいだろう。
おりんはオレンジジュースで復活している。
「おにいさん、れいむたちもえどてんせいっしてほしいのぜ!」
まりさの口から出た言葉は、予想通りだった。
「ゆっ」
明らかに引いているゆっくりたちに、まりさはお帽子から枝を取り出してみせた。普段
から武器に使っているのだろう。尖った枝である。
から武器に使っているのだろう。尖った枝である。
「だいじょうぶなのぜ。ちょっといたいだけなのぜ!」
「ゆっ、まってねおさ……!」
「ゆっ、まってねおさ……!」
「えどてんせいっ!」
「ゆぅー」
「ゆぅー」
おりんの穢土転生により、れいむたちは復活した。
俺は少し離れたところで、おりんを撫でていた。オレンジジュースの補給があったとは
いえ、一日でこんだけ穢土転生連発すれば疲れるだろ。今日の晩ご飯は多めにして、明日
はゆっくり休ませてやるか。
俺は少し離れたところで、おりんを撫でていた。オレンジジュースの補給があったとは
いえ、一日でこんだけ穢土転生連発すれば疲れるだろ。今日の晩ご飯は多めにして、明日
はゆっくり休ませてやるか。
「これでまりさたちはふじみになったのぜ」
「れいむたちはしをのりこえたよ!」
「すごいみょん、すごいみょん」
「ちからがみなぎってくるわ」
「ほれちゃうわあ、おさああ!」
「れいむたちはしをのりこえたよ!」
「すごいみょん、すごいみょん」
「ちからがみなぎってくるわ」
「ほれちゃうわあ、おさああ!」
わいわいと盛り上がっているまりさたち。
死んで蘇るという経験は、そうあるもんじゃない。ともあれ、死という恐怖を一度乗り
越えたことで、まりさたちには妙な自信が宿ったようだった。
その自信の矛先は、当然。
死んで蘇るという経験は、そうあるもんじゃない。ともあれ、死という恐怖を一度乗り
越えたことで、まりさたちには妙な自信が宿ったようだった。
その自信の矛先は、当然。
「まずはあのにんげんを、どれいにするのぜ!」
「ゆっくりりかいしたよ」
「ゆっくりりかいしたよ」
俺に向かうわけだ。
「ゆっくりしねぇぇ!」
「と・ん・か・ちッ!」
「ゆびゃ」
「と・ん・か・ちッ!」
「ゆびゃ」
思い切り振り下ろした木槌によって、れいむたちは潰れた。モグラ叩きよろしく四連打。
頭から中枢餡をぶち抜いて地面に広がっている。普通のゆっくりなら即死だ。
頭から中枢餡をぶち抜いて地面に広がっている。普通のゆっくりなら即死だ。
「そのきたないあしをどけるのぜええ!」
俺の脚に押さえつけられ、騒ぐまりさ。
「ゆっふっふ」
ぐちょぐちょと餡子やクリームが集まって、ゆっくりを再生させていた。
「わすれたの? れいむはふじみなんだよ」
たとえ中枢餡を潰されようと、生け贄の身体を使い尽くすまで再生力は続く。そういう
意味では、文字通り不死身となったゆっくり。
もっとも肝心の強さが変わってないので、人間相手には無力なんだけど。
意味では、文字通り不死身となったゆっくり。
もっとも肝心の強さが変わってないので、人間相手には無力なんだけど。
それに。
「ゆっくりしねええ!」
「すとっぷ!」
「すとっぷ!」
おりんの声。
そしてれいむたちが止まった。
そしてれいむたちが止まった。
「ゆ?」
「みょん? うごかないみょん?」
「ありすのあんよ、うごいてええ!」
「みょん? うごかないみょん?」
「ありすのあんよ、うごいてええ!」
まりさから脚をどけ、俺は数歩下がった。
「なんでぇ、うごけないんだぜぇ!」
前に進めないれいむたち。まりさも仰向けのまま身体の自由が利かなくなっている。全
員揃って必死に動こうとしているけど、身体は全く言う事を聞かない。
員揃って必死に動こうとしているけど、身体は全く言う事を聞かない。
「重要な事告げてなかったけどな。えどてんせいっされたヤツは"おりんに絶対に逆らえ
ない"んだよ。ゆっくり理解してね」
ない"んだよ。ゆっくり理解してね」
一分ほど、沈黙してから。
「なにぞれええええええ!」
元気に叫んだ。
ここは元ネタ通りなのか、ゾンビゆっくりからの特性なのか、穢土転生されたゆっくり
はおりんの命令に一切逆らえない。おりんが命令しなければ自分の意志で動けるけど、一
度命令を出せば、それに従い身体が勝手に動く。
ここは元ネタ通りなのか、ゾンビゆっくりからの特性なのか、穢土転生されたゆっくり
はおりんの命令に一切逆らえない。おりんが命令しなければ自分の意志で動けるけど、一
度命令を出せば、それに従い身体が勝手に動く。
「ぜんいんきをつけ!」
まりさたちがその場でぴんと伸びた。
「れいむ、ぱちゅりー、ありす、みょん、まわれみぎっ」
「ゆあっ!」
「ゆあっ!」
意志とは関係なく、前後を入れ換える。
さきほどから俺たちがいるのは河原。一方は土手で一方は川となっている。今まで俺は
土手側にいて、ゆっくりは俺の方をむいていた。前後を入れ換えると川の方向を向く。
さきほどから俺たちがいるのは河原。一方は土手で一方は川となっている。今まで俺は
土手側にいて、ゆっくりは俺の方をむいていた。前後を入れ換えると川の方向を向く。
「ゆっくりぜんしんっ!」
おりんの命令に、ゆっくりと前に進みだした。
「ゆあああっ!」
「かわさんはゆっくりできないいい!」
「とまってええええ! あんよさん、とまってえええ!」
「かわさんはゆっくりできないいい!」
「とまってええええ! あんよさん、とまってえええ!」
このまま進んだら川に落ちる。それを理解し必死に抵抗するれいむたち。しかし、おり
んの命令は出されていて、自分は穢土転生の身。逆らうことはできない。
んの命令は出されていて、自分は穢土転生の身。逆らうことはできない。
「かわにおちたらゆっくりとまってね。ずっととまっててね」
「なにいっでるのおお! じねぇええ! おりんは、じねぇえええ!」
「おざああっ! のろうみょん! うらむみょん! しねみょん!」
「なにいっでるのおお! じねぇええ! おりんは、じねぇえええ!」
「おざああっ! のろうみょん! うらむみょん! しねみょん!」
悲鳴と罵声を上げながら、ゆっくりたちは茂みの向こうに消えていった。揺れる草と騒
がしい声が聞こえてくるけど、それもあと三十秒くらいか。
ほどなく川に沈むだろう。おお、むざんむざん。
どの辺りでこいつらの末路は決まってたんだろうか? ゆっくりに生まれたってのを除
くと、やっぱ長まりさがおかしな欲を出した時か。普通のゆっくりのままなら――
明後日の大雨で全滅か。
川さんは死亡フラグ……って誰の言葉だっけ?
がしい声が聞こえてくるけど、それもあと三十秒くらいか。
ほどなく川に沈むだろう。おお、むざんむざん。
どの辺りでこいつらの末路は決まってたんだろうか? ゆっくりに生まれたってのを除
くと、やっぱ長まりさがおかしな欲を出した時か。普通のゆっくりのままなら――
明後日の大雨で全滅か。
川さんは死亡フラグ……って誰の言葉だっけ?
「まりさっ」
「ゆ!」
「ゆ!」
おりんがまりさの前に移動した。
猫耳をぴこぴこ揺らし、尻尾をうねうね動かし、三つ編みをぴこぴこ振り回し、身体を
ぐにょぐにょと震わせながら。赤い瞳を爛々と光らせ、息を荒くしている。全身で喜びを
表現してるけど、とってもキモい。
猫耳をぴこぴこ揺らし、尻尾をうねうね動かし、三つ編みをぴこぴこ振り回し、身体を
ぐにょぐにょと震わせながら。赤い瞳を爛々と光らせ、息を荒くしている。全身で喜びを
表現してるけど、とってもキモい。
「これからまりさはおりんのこれくしょんになるんだよ。だいいちごうだよ。こうえいに
おもってね。おにいさんのへやにおいて、ずっとかわいがってあげるよ」
おもってね。おにいさんのへやにおいて、ずっとかわいがってあげるよ」
まりさにすーりすーりしながら、おりんは壊れた笑みを見せている。時折舌でまりさを
舐めながら、だらしなく涎を流していた。俺以外に見ている人間がいないから、猫被るの
をやめている。
マタタビ嗅いだ猫……というと、猫に失礼だな。
舐めながら、だらしなく涎を流していた。俺以外に見ている人間がいないから、猫被るの
をやめている。
マタタビ嗅いだ猫……というと、猫に失礼だな。
「ゆっ、ゆっ……」
まりさは恐怖に震えている。身体の自由は利かず、逃げられない。
うっとりとその姿を眺めるおりん。れいぱーな顔しているけど、これあくまで自分のお
気に入りの屍体が手に入ったからで、すっきりーが目的ではありません。
うっとりとその姿を眺めるおりん。れいぱーな顔しているけど、これあくまで自分のお
気に入りの屍体が手に入ったからで、すっきりーが目的ではありません。
「だから、ずーっとゆっくりしていってね!」