ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1717 しーしーの赤い実
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ankoss
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おちびのれいむは、よくしーしーします。
たとえば食事のときです。
れいむはさしだされた草をみると、かならずしーしーをまいてしまいます。
「ゅゆ~~、ゅゆ~~」
なんて、言いながら。
目は潤んでいます。
だらしなくよだれが垂れています。
それと同時に「うれしーしー」。
両親ならずとも品がないと顔をしかめるところです。
そんな親の心配をよそに、れいむはほんとうにおいしそうにごはんを食べます。
「むーちゃっ、むーちゃっ」
たんねんに咀嚼して草がしみだす汁を味わうのです。
このときもしーしーをたれながします。「おいしーしー」と言ったところでしょうか。
こんなものは一例にすぎません。
両親が狩りに出かけるときは「ゆゅぅっ」と叫びつつ「さびしーしー」。
なにか愉快なものを目撃するや「ゆぅっ」と歓声をあげて「おもしろしーしー」。
威嚇とともに「たくましーしー」。
悲しいことがあれば「おもくるしーしー」。
ちょっと気になる殿方と接すると、しなをつくりながら「しおらしーしー」。
その殿方から声をかけてもらったら、頬をそめつつ「うれしはずかしーしー」。
隣人の大人が訪問してきたときには、食べものをねだって「なれなれしーしー」。
赤子のゆっくりに接すると「すえおそろしーしー」。
たまに静かにしているときでさえ「おとなしーしー」。
青空をあおいでも「すがすがしーしー」。
とにかくしーしー。
いつでもしーしー。
よく渇きを覚えないなと感心するほどです。
こんな垂れながし、ばかにされないほうが、ふしぎです。
あたりまえのように、れいむはいじめの対象にされてしまいました。
渾名はあたりまえのように「しーしー」をたまわりましたし、ありとあらゆる場面で、
「しーしーがはじまりゅんだじぇ~」
「れいみゅったら、まだおねしょしてりゅの? ときゃいひゃじゃない~」
「れいみゅの! しゅーぴゃー! しーしー! ちゃいみゅ! みんな『ちゅうっもくっ』だじぇ~」
なんていわれます。
さすがのれいむも、へこみました。
これはいかん。
と、両親も思ったのでしょう。
遅ればせながられいむに調教を施します。
ところがれいむ、餡子脳のなかの餡子脳でした。
「むーちゃ、むーちゃ……ゆぅ……ちあわちぇ~~」
あるとき食べものを摂取しました。
「れいみゅ たべしゅぎちゃったよ!」
と、満腹を宣言します。
「ゆゅ~~、うんうんしゅりゅよ~」
恍惚とした表情でうんうんをひりだします。
むりむりっとでてきます。
ぽとりとおちます。
それはそれでいいのですが、ざんねんながらそこはおうちのど真ん中でした。
だれだって、リビングの中心にうんうんを落とされてはびっくりしますし怒ります。
ましてや、れいむは訓練中なのです。
えたりとばかりに両親が飛んできて、どなりちらします。
「れいむっ!」
ふつうは「おちびちゃん」と言うところですが、あえて他人行儀に徹することでなれあいを阻止します。
「うんうんは おといれ!
なんど いったら わかるの!
れいむは しーしー?
れいむは うんうん?
ちがうでしょ?
なんで!
どーして!
おいえで!
うんうんするの!
そんなことじゃ れいむは ゆっくりできないよ!
ぜったいに、ぜったいに、ぜぇったいにっ、ゆっくりできなくなっちゃうよ!
ゆっくりできないゆっくりのなかでも いちばん ゆっくりできなくなっちゃうよ!」
叱責のつもりなのですが、これでは恫喝です。
れいむは泣いて謝りましたが、その数分後には、
「れいみゅ たべしゅぎちゃったよ!」
と、まったく同じ場所でうんうんをはじめるのです。
始末に負えません。
両親は手を焼きます。
「といれだっていってんだろっ!」
明らかにゆっくりできない叱責が飛んできます。
「くちにくわえてもっていってね! さっさとはこんでね! ころすよ!」
なんて言われてしまいます。
しょげながらも、うんうんをくわえるしかありません。
「くちゃい!」
即座に離してしまいます。
「うんうんしゃん! ゆっきゅりできにゃいよ! なんでくちゃいの? ばきゃなの? ちぬの?」
うんうんに向かって吠えますが、返答はありません。
「うんうんしゃん! ゆっきゅりしてにゃいで おといれさんに いっちぇね?」
懇願しても、なしのつぶてです。
両親は鬼の目でにらんでいます。
「ゆ~……」
れいむは知恵をひねりました。
どうやってこの場を乗り切ろうかと無い知恵絞って考えます。
いちおう結論は出たようです。
親にむかって叫びました。
「きゃわいくっちぇごめんにぇ~」
天真爛漫な笑顔です。
もみあげがぴこぴこっと動いています。
殴られました。
れいむは殴られたのがよっぽどショックだったようです。
起きあがると、さめざめと泣きました。
「いえで しゅりゅ~」
真っ赤な顔をしてそんなこともさけびます。
しかし一向に出てゆく気配がありません。
口からでまかせでした。
「いーの? れいみゅ いえで しちゃうよ?」
潤んだ目つきで親を見上げます。
「ああ。いいさ。かってにしてね! どうせおちびちゃんはゆっくりできないよ!」
売り言葉に買い言葉です。
家出するしかありませんでした。
そしてその足で、群れの近くを流れる川のほとりに出向きました。
そこで、とてもとてもゆっくりできるものを見つけ、れいむは狂喜しました。
赤ゆのまりさが散歩しています。
空はよく晴れています。
なにもなくたってうきうきしてしまいます。
まりさは足取り軽く川のほとりにやってきました。
「……むーちゃ……むーちゃ……」
せせらぎに混じってなにやら声が聞こえてきます。
まりさは誘われるように音のほうへと歩いていきます。
そして、川のほとりに「しーしー」を見つけました。
「ゆゆ! しーしーがいりゅんだじぇー」
れいむはまりさに背を向けています。
「おーい。しーしー」
声をかけても無視されました。まりさは憮然とします。
「……むーちゃ、むーちゃ」
なにやら食べているようです。
「ちあわちぇぇぇぇーーーーっっ!」
歓喜の叫びも聞こえてきました。
まりさはむかつきました。しーしーのくせに生意気だ、とか思ってしまいます。
ところがすぐに、むかつきは吹っ飛んでしまいました。
聞き捨てならないことを、れいむが叫んだからです。
「ゆゆ~、あみゃあみゃしゃんは とっちぇも ゆっきゅりできりゅよ~」
「あみゃあみゃ!」
まりさは嬉しさと驚きと苛立ちがないまぜになった複雑な感情をいだきました。
期待に胸をふくらませて、れいむの前にまわりこみました。
ところが、れいむの食べているものを見て、絶句します。
赤い実です。
とうがらしです。
ゆっくりにとっては絶対にゆっくりできない食べものです。
それが、れいむの足もとに転がっています。
しかし、あまあまには違いありません。
なぜなられいむが食べていたからです。
食べかけのとうがらしがそれを証明しています。
「よこすんだじぇっ」
まりさはとうがらしを略奪しました。
「ゆゅっっ!?」
「しーしーなんかにはもったいないんだじぇ!」
「かえちてね、れいみゅのあみゃあみゃ、かえちてね!」
「うりゅしゃいんだじぇ」
そう言って、まりさはれいむを蹴りとばしました。
ころんころんとれいむは転倒しました。まりさはほくそ笑みました。
「あ~~~んっ」
大口を開けます。
「むーちゃ、むーちゃ♪」
鮮血の塊のような実を食しました。
直後です。
「ゆ゛べ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛っっっっっっっ!!!!!!」
餡子もろとも、とうがらしを吐き出しました。
白目をむいてのたうちまわります。
びくんびくんと震えだしました。
べろりと伸びた舌は真っ赤でした。
「ゆんっ!」
れいむが体当たりをくらわせます。
まりさは川に落ちました。
ぽちゃりと音がして、流されていきました。
あとには餡子まみれの食べかけのとうがらしだけが残りました。
れいむは草の茎でもって餡子を丁寧にぬぐいました。
れいむは身をかがめます。
なにも食べていないのに、だれかに言いきかせるように声をあげます。
「むーちゃ、むーちゃ……ちあわちぇぇぇっ」
やがて背後から声が聞こえてきました。
「ゆゆ! しーしーがいりゅ! ときゃいひゃじゃないわ! ……ゆ? なにたべてるの?」
(終わり)
たとえば食事のときです。
れいむはさしだされた草をみると、かならずしーしーをまいてしまいます。
「ゅゆ~~、ゅゆ~~」
なんて、言いながら。
目は潤んでいます。
だらしなくよだれが垂れています。
それと同時に「うれしーしー」。
両親ならずとも品がないと顔をしかめるところです。
そんな親の心配をよそに、れいむはほんとうにおいしそうにごはんを食べます。
「むーちゃっ、むーちゃっ」
たんねんに咀嚼して草がしみだす汁を味わうのです。
このときもしーしーをたれながします。「おいしーしー」と言ったところでしょうか。
こんなものは一例にすぎません。
両親が狩りに出かけるときは「ゆゅぅっ」と叫びつつ「さびしーしー」。
なにか愉快なものを目撃するや「ゆぅっ」と歓声をあげて「おもしろしーしー」。
威嚇とともに「たくましーしー」。
悲しいことがあれば「おもくるしーしー」。
ちょっと気になる殿方と接すると、しなをつくりながら「しおらしーしー」。
その殿方から声をかけてもらったら、頬をそめつつ「うれしはずかしーしー」。
隣人の大人が訪問してきたときには、食べものをねだって「なれなれしーしー」。
赤子のゆっくりに接すると「すえおそろしーしー」。
たまに静かにしているときでさえ「おとなしーしー」。
青空をあおいでも「すがすがしーしー」。
とにかくしーしー。
いつでもしーしー。
よく渇きを覚えないなと感心するほどです。
こんな垂れながし、ばかにされないほうが、ふしぎです。
あたりまえのように、れいむはいじめの対象にされてしまいました。
渾名はあたりまえのように「しーしー」をたまわりましたし、ありとあらゆる場面で、
「しーしーがはじまりゅんだじぇ~」
「れいみゅったら、まだおねしょしてりゅの? ときゃいひゃじゃない~」
「れいみゅの! しゅーぴゃー! しーしー! ちゃいみゅ! みんな『ちゅうっもくっ』だじぇ~」
なんていわれます。
さすがのれいむも、へこみました。
これはいかん。
と、両親も思ったのでしょう。
遅ればせながられいむに調教を施します。
ところがれいむ、餡子脳のなかの餡子脳でした。
「むーちゃ、むーちゃ……ゆぅ……ちあわちぇ~~」
あるとき食べものを摂取しました。
「れいみゅ たべしゅぎちゃったよ!」
と、満腹を宣言します。
「ゆゅ~~、うんうんしゅりゅよ~」
恍惚とした表情でうんうんをひりだします。
むりむりっとでてきます。
ぽとりとおちます。
それはそれでいいのですが、ざんねんながらそこはおうちのど真ん中でした。
だれだって、リビングの中心にうんうんを落とされてはびっくりしますし怒ります。
ましてや、れいむは訓練中なのです。
えたりとばかりに両親が飛んできて、どなりちらします。
「れいむっ!」
ふつうは「おちびちゃん」と言うところですが、あえて他人行儀に徹することでなれあいを阻止します。
「うんうんは おといれ!
なんど いったら わかるの!
れいむは しーしー?
れいむは うんうん?
ちがうでしょ?
なんで!
どーして!
おいえで!
うんうんするの!
そんなことじゃ れいむは ゆっくりできないよ!
ぜったいに、ぜったいに、ぜぇったいにっ、ゆっくりできなくなっちゃうよ!
ゆっくりできないゆっくりのなかでも いちばん ゆっくりできなくなっちゃうよ!」
叱責のつもりなのですが、これでは恫喝です。
れいむは泣いて謝りましたが、その数分後には、
「れいみゅ たべしゅぎちゃったよ!」
と、まったく同じ場所でうんうんをはじめるのです。
始末に負えません。
両親は手を焼きます。
「といれだっていってんだろっ!」
明らかにゆっくりできない叱責が飛んできます。
「くちにくわえてもっていってね! さっさとはこんでね! ころすよ!」
なんて言われてしまいます。
しょげながらも、うんうんをくわえるしかありません。
「くちゃい!」
即座に離してしまいます。
「うんうんしゃん! ゆっきゅりできにゃいよ! なんでくちゃいの? ばきゃなの? ちぬの?」
うんうんに向かって吠えますが、返答はありません。
「うんうんしゃん! ゆっきゅりしてにゃいで おといれさんに いっちぇね?」
懇願しても、なしのつぶてです。
両親は鬼の目でにらんでいます。
「ゆ~……」
れいむは知恵をひねりました。
どうやってこの場を乗り切ろうかと無い知恵絞って考えます。
いちおう結論は出たようです。
親にむかって叫びました。
「きゃわいくっちぇごめんにぇ~」
天真爛漫な笑顔です。
もみあげがぴこぴこっと動いています。
殴られました。
れいむは殴られたのがよっぽどショックだったようです。
起きあがると、さめざめと泣きました。
「いえで しゅりゅ~」
真っ赤な顔をしてそんなこともさけびます。
しかし一向に出てゆく気配がありません。
口からでまかせでした。
「いーの? れいみゅ いえで しちゃうよ?」
潤んだ目つきで親を見上げます。
「ああ。いいさ。かってにしてね! どうせおちびちゃんはゆっくりできないよ!」
売り言葉に買い言葉です。
家出するしかありませんでした。
そしてその足で、群れの近くを流れる川のほとりに出向きました。
そこで、とてもとてもゆっくりできるものを見つけ、れいむは狂喜しました。
赤ゆのまりさが散歩しています。
空はよく晴れています。
なにもなくたってうきうきしてしまいます。
まりさは足取り軽く川のほとりにやってきました。
「……むーちゃ……むーちゃ……」
せせらぎに混じってなにやら声が聞こえてきます。
まりさは誘われるように音のほうへと歩いていきます。
そして、川のほとりに「しーしー」を見つけました。
「ゆゆ! しーしーがいりゅんだじぇー」
れいむはまりさに背を向けています。
「おーい。しーしー」
声をかけても無視されました。まりさは憮然とします。
「……むーちゃ、むーちゃ」
なにやら食べているようです。
「ちあわちぇぇぇぇーーーーっっ!」
歓喜の叫びも聞こえてきました。
まりさはむかつきました。しーしーのくせに生意気だ、とか思ってしまいます。
ところがすぐに、むかつきは吹っ飛んでしまいました。
聞き捨てならないことを、れいむが叫んだからです。
「ゆゆ~、あみゃあみゃしゃんは とっちぇも ゆっきゅりできりゅよ~」
「あみゃあみゃ!」
まりさは嬉しさと驚きと苛立ちがないまぜになった複雑な感情をいだきました。
期待に胸をふくらませて、れいむの前にまわりこみました。
ところが、れいむの食べているものを見て、絶句します。
赤い実です。
とうがらしです。
ゆっくりにとっては絶対にゆっくりできない食べものです。
それが、れいむの足もとに転がっています。
しかし、あまあまには違いありません。
なぜなられいむが食べていたからです。
食べかけのとうがらしがそれを証明しています。
「よこすんだじぇっ」
まりさはとうがらしを略奪しました。
「ゆゅっっ!?」
「しーしーなんかにはもったいないんだじぇ!」
「かえちてね、れいみゅのあみゃあみゃ、かえちてね!」
「うりゅしゃいんだじぇ」
そう言って、まりさはれいむを蹴りとばしました。
ころんころんとれいむは転倒しました。まりさはほくそ笑みました。
「あ~~~んっ」
大口を開けます。
「むーちゃ、むーちゃ♪」
鮮血の塊のような実を食しました。
直後です。
「ゆ゛べ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛っっっっっっっ!!!!!!」
餡子もろとも、とうがらしを吐き出しました。
白目をむいてのたうちまわります。
びくんびくんと震えだしました。
べろりと伸びた舌は真っ赤でした。
「ゆんっ!」
れいむが体当たりをくらわせます。
まりさは川に落ちました。
ぽちゃりと音がして、流されていきました。
あとには餡子まみれの食べかけのとうがらしだけが残りました。
れいむは草の茎でもって餡子を丁寧にぬぐいました。
れいむは身をかがめます。
なにも食べていないのに、だれかに言いきかせるように声をあげます。
「むーちゃ、むーちゃ……ちあわちぇぇぇっ」
やがて背後から声が聞こえてきました。
「ゆゆ! しーしーがいりゅ! ときゃいひゃじゃないわ! ……ゆ? なにたべてるの?」
(終わり)