汝、暗君を愛せよ - 汝、暗君を愛せよ@ ウィキ【10/10更新】 | 暗君ウィキ

『汝、暗君を愛せよ』とは

大枠

『汝、暗君を愛せよ Tu aimeras ton prochain comme toi-même.』
ネット小説投稿サイトに展開された架空世界大河小説です。完結済み。
ジャンルとしては異世界転生、ハーレム、内政もの。

あらすじ

裕福で恵まれた生活に満たされないものを感じている「ぼく」は、痛飲の結果衝動的に自宅マンション31階から投身。なぜか異世界サンテネリの国王に転生（憑依？）する。だが革命前夜のフランスに似た国家サンテネリは軍事・財政ともに絶望的。断頭台による再度の死を防ぐべく、「ぼく」は山積みの問題に立ち向かう。

• 詳細なあらすじ（ネタバレ）

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• 【書籍1巻】

　亡き父の跡を継いで家業の若社長となった主人公。持ち前の神経質さから社会に自分の居所を見いだせずアルコールに逃避、衝動的に飛び降りて自殺する。しかし気が付けば異世界国家の若き君主、グロワス13世に生れかわっていた。

　主人公が転生したのは中央大陸の大国サンテネリ。先王の残した莫大な戦費のつけがのしかかり、国庫は危機的状況。さらに、強引に親政を進めていたグロワス13世（主人公が乗り移る前）の人望が最悪で、自らの王位さえ揺らいでいる。

　手始めに過去の自身（グロワス13世）の振る舞いを清算した主人公は、徐々にまわりの信任を取り戻しながら改革を開始する。家宰（王家宰相）フロイスブル家令嬢ブラウネや、近衛軍バロワ家令嬢メアリを引き込むことで身内の結束を強め、王位を安定化。あわせて自らの手勢である近衛軍をデルロワズ家の率いる国軍へ吸収させることで軍事費削減を進めた。

　貴族間の結束強化と軍事再編により国内改革を進める一方で、長年の敵国エストビルグ王国との和解を行い、王女アナリゼと婚約。エストビルグとの手打ちは軍事費削減に寄与するものだが、エストビルグが継続中のプロザン王国との戦争に巻き込まれる危険があるため、”本格的な結婚生活”は先延ばしとされた。

• 【書籍2巻】（仮）

　主人公は対プロザン参戦を回避するため、有力貴族で構成される内閣（枢密院）の設立を計画する。この枢密院に国王大権を委任することで、自身と国を切り分けて、「妻の実家の困難は忍びないが、国政は内閣が決めることだから・・・」と言い訳できるようにするのが目的。

　しかし、目論見に気づいたエストビルグの妨害により、枢密院設立の勅令は貴族会で否決。主人公は強硬手段をとって貴族会会堂に近衛軍を寄せたが、結果「王は裏切り者のガイユール公（有力な外様諸侯）を討伐するために軍を挙げた」と流言が発生。なし崩しのガイユール離反を防ぐため、主人公は市民の前で敵は（エストビルグではなく）アングランであることを強調。ガイユール家令嬢ゾフィとの親密さを披露して場を納めた。

　アナリゼの若さを理由に彼女と深い関係となることを先延ばしにしていた主人公だが、ガイユール離反対策の一環としてゾフィ（アナリゼより2歳下）を抱いたために理由が破綻。アナリゼを迎え入れる決意を固め、ブラウネに彼女の受け入れを頼む（アナリゼを政治の道具として使うエストビルグへの反感もあったと思われる）。

　中央大陸を外交手腕でかき回すアングランを止める必要性を痛感した主人公。アナリゼを窓口として、サンテネリ・エストビルグ・プロザン三国による対アングラン大同盟の成立を目指す。アングラン陸軍対策をデルロワズの国軍に、対エストビルグ工作をフロイスブル侯爵にそれぞれ任せ、対プロザン対策は王自ら行うこととなる。

　国境都市イーザンでプロザン国王フライシュ3世と会談を行った主人公は、論戦の末、プロザンの対アングラン大同盟への協力を取り付ける。フライシュ王は主人公を称えて「大グロワス」の名前を送ったが、この会談のストレスは主人公の精神を深く蝕んだ。

　プロザンを抑えた主人公は、以前枢密院勅令を妨害した国内反対勢力に釘を刺し、ついに枢密院勅令を成立させる。

• 【書籍3巻】（予定）
• 【書籍4巻】（予定）
• 【書籍5巻】（予定）

見どころ

具体的な戦争描写は一切ありません。延々と続くのは政治戦とでもいうべき腹の探りあい。9割くらいおじさんたちが京都人みたいな会話をしています。ハーレムを形成する愛らしき姫君たちもまた、それぞれの家を背負い思惑を持って「ぼく」に近づきます。しかし、この乾ききった綱渡りの世界の結末は驚くほどにウェット。見届けよう。