不幸

 不幸が個人的なものであることは疑い得ない。それゆえに不幸は周りの人を不幸にする。
 あまりの不幸に思考さえも冒されている人ならともかく、「我々の一般的傾向性や意思、意欲類の全てが最終的には幸福に絡めとられる」というモデルが想定可能である以上、誰でも幸福は認識することが出来るだろう。
 とするならば、不幸を理解しないでおくことこそ、不幸の源泉ではないだろうか。およそ十全な理解が直接に善的なものに至るとすれば、我々はなおいっそう不幸を見つめるべきであると言わざるを得ない。






























おいおい
最終更新:2008年11月13日 22:44