アットウィキロゴ
創作小説with音ゲー  臨時まとめWiki
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

創作小説with音ゲー  臨時まとめWiki

We are beat maker! -St.1-

最終更新:

beatnovel

- view
管理者のみ編集可
905 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/26(月) 23:23:11 ID:XEGlD95j0
1998年5月、僕達はあのゲームに出会った。

beatmania 2ndMIX

稼動してから二ヶ月目、まだまだ賑わい続けているこのゲームに興味をひかれた僕達。

それはまだ、中学一年生の時だった…



('A`)「なあ、あのゲーム…何だか面白そうじゃないか?」

( ^ω^)「どれだお?…ん、あの…beatmaniaとかいうゲーム?」

('A`)「ああ、それだよ。ちょっとやってみないか?」


ブーンとドクオが学校帰りにこっそり寄ったゲームセンター。
そこでは、盛り上がりを見せているbeatmania 2ndMIXが稼動していた。


( ;^ω^)「うーん…でも何だか難しそうじゃないかお?」

('A`)「いじってみりゃ大丈夫だろ、最初は誰でも難しいもんだよ。」

( ^ω^)「それもそうだけど……お?」

('A`)「ん?」


ブーンが躊躇している時に、丁度筐体から流れてきた曲。
それはあの名曲、『20,November』だった。


( ^ω^)「こ・これは…」

('A`)「すげ…ノリが良いし、格好良い曲だな…」


これがブーン達がbeatmaniaの世界へと入るきっかけになった。
二人はbeatmaniaにどっぷりとはまり、高校、そして大学へと入っても音ゲーを続けていった。

…そして時は流れ、八年後の2006年…

906 :We are beat maker!:2007/03/26(月) 23:27:43 ID:XEGlD95j0
大学三年生となったブーンとドクオ。
もはや親友の間柄である二人は、毎日のように一緒に行動していた。
当然、音ゲーも八年間ずっと続けている。
そんなある日…


( ^ω^)「おいすー」

('A`)「よー、今日は早いな。」

( ^ω^)「僕だって毎日寝坊しているわけじゃないんだお!」

('A`)「ははは、悪い悪い。」


いつもと変わらぬ朝の風景。
そんな中、ドクオが意外な提案をブーンに持ちかけた。


('A`)「ところでブーン、一ついいかな。」

( ^ω^)「何だお?何でも言ってくれお。」

('A`)「実はさ…」

( ^ω^)「?」


('A`)「俺、バンド組みたいんだ。」

907 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/26(月) 23:29:21 ID:XEGlD95j0
( ;^ω^)「バンド?今頃かお?」

('A`)「いやまあ、ちと遅いかもしれないけどさ…前々から考えていた事なんだよ。」


確かに大学三年になってからのバンド結成というのは少し遅く感じる。
だが、ドクオの目は本気だった。


( ^ω^)「うーん、という事はコピーバンドでも組むのかお?」

('A`)「コピーっちゃあコピーかな…俺がやりたいバンドってのは…」

('A`)「…音ゲー曲中心のコピー・アレンジバンドなんだ。」

908 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/26(月) 23:32:17 ID:XEGlD95j0
これにはブーンも驚いた。


( ^ω^)「…え、音ゲー曲中心の…コピーバンドかお!?」

('A`)「ああ、高校位からやってみたいなと思っていたんだけど…
   周りに音ゲーを知っていて、なおかつ楽器を扱える奴がいなかったからな。」

('A`)「でも昨日ブーンと話して初めて知ったけど、お前キーボード弾けるだろ?」

( ^ω^)「あ。」


それは前日の夕方。
学校からの帰り道の雑談での出来事だった。
いつものようにドクオと帰っているとき、こんな話をしていたのだ。


('A`)『昨日○○っていうバンドのライブを見てきたんだけど、凄かったぜー』

( ^ω^)『え、あのバンドかお?確かギタリストのテクニックが物凄いって評判の…』

('A`)『ああ、実際生で見ると凄かったぜ?ありゃまさに神の手だな。』

( ^ω^)『うーん、ギターをそれだけ上手く弾けると気持ちいいだろうなー』


二人は音ゲーにはまって以来、様々なジャンルの音楽を聴くようになった。
その音楽好きが高じて、様々なライブやイベントにも積極的に行くようになっていたのだ。


('A`)『ああ、俺もギターを練習しているんだけど…あそこまで技術を高めるのは厳しいだろうなー』

( ^ω^)『…お?ドクオ、ギター弾けるのかお?』

('A`)『高校の頃からちょっと練習してるんだ。
   結構色々弾けるようにはなったぜ。』


これを聞いて、ブーンが意外という目でドクオを見る。


( ^ω^)『おー、ドクオが楽器を弾けるとは意外だったお。』

('A`)『んだよ、そういうお前はどうなんだ?』

( ^ω^)『僕はピアノやキーボードを弾けるお。
      …まあ、鍵盤楽器しか弾けないという事でもあるけど。』

('A`)『お前こそ意外じゃねーか、そのツラで鍵盤楽器奏者とはな。』

( ^ω^)『顔で決めるもんじゃないお!これでも中学生からやっているんだお。』

('A`)『ほー、ますます意外だ。』

( #^ω^)『何だお!…ったく…』

909 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/26(月) 23:34:11 ID:XEGlD95j0
確かに前日、ブーンはドクオにキーボードが弾ける事をしゃべっていた。

( ^ω^)「…それで、まさか僕に…」

('A`)「そのまさかだ。お前にメンバーになってほしいんだよ。」


何となく予想した言葉が返ってきたが、ブーンもまんざらではなかった。
事実、音ゲーメインのコピーバンドはブーンにとって結構魅力的なものがあったのだ。


( ^ω^)「うーん…わかった、参加するお。」

('A`)「おお、サンキューブーン!」

( ^ω^)「ところで、やるのはいいんだけど…僕ら二人だけでやるのかお?」

(;'A`)「う…そこが悩みの種なんだよな。」


当然ではあるが、一般的なバンドを組む為には最低でも三~四人は欲しい。
わずか二人、それもギターとキーボードだけでは厳しいものがあった。


('A`)「音ゲーを知っていて、なおかつ楽器が弾ける…他にいるかなあ、そんな奴。」

( ^ω^)「うーん…まあ、それは後で考えるお。
      それより、バンド名や演奏する楽曲をまずは決めてみたらどうだお?」

('A`)「今のところ参加者の当てがねーしな…とりあえず、外側だけ先に決めるか。」

910 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/26(月) 23:36:29 ID:XEGlD95j0
( ^ω^)「さて、どういう感じのバンド名にするかお?」

('A`)「個人的に『beat』の文字は入れたいんだよな…やっぱビーマニ曲メインな訳だし。」

( ^ω^)「なら、『beat breaker』なんてどうだお?」

(;'A`)「ぶっ壊してどうすんだよ…ブレイクビーツ中心のバンドみたいだぞ?」

( ;^ω^)「やっぱ駄目かお…格好良いと思ったんだけど。」

('A`)「…とりあえず、思いつく限り色々出していこうぜ。」


そこから五分程、二人は思いつく限りの名前を出していった。
しかし、なかなかこれという名前が出てこない。
beatnation等のどこかで聞いたような名前や、beat uppers等のテンションだけな名前等…

そんなドクオ・ブーン双方の却下合戦が続く中、ブーンがふと出した名前がドクオの耳に留まった。


( ;^ω^)「なかなか良いのが出ないお…」

(;'A`)「すぐ決まると思っていたんだけど…いざ決めるとなると、なかなかうまくいかないもんだな。」

( ^ω^)「同感……お?」

('A`)「ん?」

( ^ω^)「『beat maker』なんてどうだお?名前通り、ビートを作り出すって感じで…」

('A`)「……『beat maker』か……」


しばらく黙り込んだ後、ドクオは顔を上げた。


('A`)「いいな、それ!バンド名としても良い感じだと思うぜ。」

( ^ω^)「じゃあ…」

('A`)「ああ、俺達のバンド名は『beat maker』で決まりだ。」


ようやく決まったバンド名。
…そしてその名前は、後々ブーンにとって忘れられない名前となる。

911 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/26(月) 23:40:11 ID:XEGlD95j0
( ^ω^)「じゃあ、次は演奏する曲を決めるお。」

('A`)「あ、それはもう決めてあるんだ。」


ドクオにしては意外な発言だった。
記念すべき初演奏となる曲を既に決めてあるとは、普段の行き当たりばったりな彼にしては珍しい。


( ^ω^)「お、もう決めてあるなんて珍しい…何を演るつもりなのかお?」

('A`)「何か引っかかるな、その言い方…まあいいや。
   記念すべき一発目は『20,November』をやりたいんだ。」

( ^ω^)「おおお!」


自分達が音ゲーを始めるきっかけとなった、思い出の曲。
それをドクオは、バンド結成第一弾の曲に持ってきたのだ。


( ^ω^)「それに全く異論は無いお!」

('A`)「お前ならそう言ってくれると思ったぜ。
   やっぱり最初はこれでないとな…俺達のビーマニ歴の原点だから。」


と、その時ブーンがふと疑問を持った。


( ^ω^)「ん?…ちょっと待つお、あれはギターパートが無いんじゃ?」

('A`)「ああ、だから俺がアレンジするよ。
   オフィシャルのミックスとは又違う、俺達独自のミックスでな。」

( ^ω^)「ドクオ、アレンジとかできるのかお!?」

('A`)「バカにすんな、俺の実力を見せてやるよ。」


自信たっぷりに言うドクオ。
何となく不安もあったが、アレンジ等が苦手なブーンとしては任せるより他はなかった。


( ^ω^)「じゃあ…後は残りのメンバー探しかお。」

('A`)「最低でもドラムとベース担当は欲しいからな。
   俺も探すから、ブーンも探してみてくれ。」

( ;^ω^)「難しい課題だけど…泣き言を言っていても始まらないし、頑張って探すお。」

('A`)「ああ、よろしく。」


こうして、前途多難ながらも音ゲーバンド『beat maker』が立ち上がった。

912 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/26(月) 23:42:14 ID:XEGlD95j0
二日後、ブーンの携帯にメールが届いた。


( ^ω^)「ドクオからかお…一体何だお?」


携帯をチェックするブーン。
そこにはこんなメッセージが届いていた。


『曲のアレンジが出来たから、うちに来てくれ。』


( ;^ω^)「もう出来たのかお!何気に仕事が早いお…」

( ^ω^)「でも、どんな感じに仕上がっているのか楽しみだお!
      早速ドクオの家に突撃だお!」


自転車に乗り、ドクオの家へと飛ばすブーン。
その顔には、何気に期待の表情が浮き出ていた。


五分後。
勢いよくドクオの家のドアを開けて中に突撃したブーン。


( ^ω^)「おいす、ドクオ!出来たやつを早速聞かせてくれおー」

(;'A`)「うあ!?
   …そんな勢いよく入ってくんな!びっくりさせんなよ…」

( ^ω^)「悪い悪い、それより曲を…」

(;'A`)「反省してねーな。
   …まあいいや、これだよ。」

914 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/26(月) 23:44:45 ID:XEGlD95j0
ドクオは既に立ち上げているパソコンの中のシーケンサーを起動し、再生ボタンを押した。
そして、曲が流れ始める。


( ^ω^)「お!?こ、これは…」


ブーンが思っていたものより遥かに出来の良いアレンジ楽曲が流れてきた。
ギターを中心に据えつつ、ピアノバッキングとストリングスが巧く絡み、とても良い出来になっている。


('A`)「どうだ?一応バンドで演奏できる感じに仕上げてみたんだが…」

( ^ω^)「予想の遥か上を行く出来だお!ドクオって実は才能あるんじゃないかお!?」

('A`)「殆どフィーリング任せで作ったから、才能云々は関係無いだろ。
   じゃあ、こんな感じでいいか?」

( ^ω^)「大いに関係あると思うけど…まあいいお。
      曲に関しては文句無しだお!」

('A`)「よし、それじゃあ近々練習するか!」

( ^ω^)「…その前にメンバー。」


冷静にツッコミを入れるブーン。
そう、確かにメンバーは相変わらず二人のまま。
やはりもう少し人数が欲しいところだ。


(;'A`)「う…そうだった、忘れてた。」

( ;^ω^)「人に探すのを頼んでおいて、自分が忘れるなお…」

(;'A`)「悪い…はぁ、知り合いの楽器演奏者は全員断られちまったからなあ。
   どこに行けば仲間が増えるんだろうか。」


そこでブーンはある提案を出した。


( ^ω^)「…音ゲーを知っているという前提付きなら、ゲーセンで探したほうが早いんじゃないかお?」

('A`)「それも考えたけど、それだと『楽器を演奏できる人』を探すのが難しくないか?

( ^ω^)「僕達が今日までやってたのは、その逆だお。
      だったら、ゲーセンで声を掛けるのもいいんじゃないかお?」

('A`)「…駄目元でやってみるか。」

915 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/26(月) 23:47:29 ID:XEGlD95j0
三十分後、二人は行きつけのゲームセンターに足を運んだ。


( ^ω^)「おー、今日も人が多いお。」

('A`)「…なあ、人が多いのはいいんだけど…見ず知らずの人に声をかけるのはきつくないか?」

( ;^ω^)「う…た・確かに…」


確かに見ず知らずの人にいきなり『一緒にバンドやりませんか?』と声を掛けるのは厳しいものがある。
となれば、このゲームセンターでよく一緒に遊ぶ人たちに声を掛けるのが道理だが…


('A`)「ここで知っている奴は…ツン・しぃ・ショボン・ジョルジュ・つー・ビロードの六人位か。」

( ^ω^)「一人でもドラム・ベース経験者がいればいいんだけど…」

('A`)「例えいたとしても、参加してくれるか…だな。」

( ^ω^)「今は…つーとジョルジュ以外はいるみたいだから、まずは話してみるお。」


早速勧誘を始める二人。
半分無駄足になるかと思っていた二人だが、思った以上の成果が上げられた。
何と大体が楽器を扱え、バンド参加に積極的だったのだ。



ξ゚⊿゚)ξ「へえ、面白そうじゃない。いいわよ、ギターならできるから参加してあげる。」


(*゚ー゚)「ピアノならやっているんだけど…バンドはちょっと…ごめんね。」


(´・ω・`)「ドラムならやっているよ。所属バンドと掛け持ちになるけど、それでもいいなら参加させてくれないかい?」


( ><)「面白そうな事を企画しましたねー 僕はベースやってるんで、是非やらせて下さい。」



しぃ以外は快く引き受けてくれた。
同時に、必要なパートが一気にほぼ全て揃った。
これには二人とも喜びの色を隠せなかった。

916 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/26(月) 23:52:36 ID:XEGlD95j0
(;'A`)「あっという間に集まったな…今までの苦労は何だったんだっていう感じだよ。」

( ^ω^)「やはりこっちでも声はかけてみるものだお。」

(´・ω・`)「さて、演るものとかはもう決まっているのかい?」

( ^ω^)「それはもう一つ決まっているお、『20,November』のアレンジだお。」


これを聞いた瞬間、他の皆の目が変わった。
BEMANI作品を昔からやっている者であれば、当然の反応だろう。


( ><)「おお、あの名曲からですか!」

ξ゚⊿゚)ξ「やっぱり最初はそれでしょうねー」

(´・ω・`)「うん、いいね。アレンジはもうできているのかい?」


この言葉に、ドクオが自信ありげに答える。


('A`)「それに関しては、既に俺が作っておいた。
   結構いい線いけてると思うぜ?」

ξ゚⊿゚)ξ「へえ、楽しみじゃない?どんなものか聴かせてよ。」

('A`)「今は持ってきてないから、今度の練習の時な。
   皆、いつ頃なら都合がつく?」

全員『明日か明後日ならいつでも。』


ほぼ全員同時に言葉を発する。
あまりの一致に、全員が少し沈黙した。

917 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/26(月) 23:53:29 ID:XEGlD95j0
( ^ω^)「…」

(´・ω・`)「…」

ξ゚⊿゚)ξ「…ふふふ。」

('A`)「…はははは、まさか全員同じとはな。
   よし、じゃあ明後日の14時から練習するか。この近くのACTスタジオを押さえておくよ。」

( ><)「あそこですね…わかりました、それじゃあ明後日に。」

ξ゚⊿゚)ξ「了解、明後日の二時ね。」


こうして簡単な打ち合わせも終わり、皆いつもの一ゲームプレーヤーの顔へと戻った。


(´・ω・`)「よし、とりあえず全て決まったし、改めて遊ぼうか。」

( ^ω^)「よし、僕はIIDXやってくるお。」

('A`)「俺はギタフリかな。」

(´・ω・`)「僕はドラムやってくる。せっかくだからドクオ、セッションプレーしないかい?」

('A`)「いいですよ、せっかくだからプレアン狙っていきましょう。」


( ><)「…皆担当楽器そのままな音ゲーに散らばっていったね…」

ξ゚⊿゚)ξ「ふふ、確かにね。」

918 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/26(月) 23:56:24 ID:XEGlD95j0
二日後。
ACTスタジオ内にて…


('A`)「皆来たな。それじゃあ、それぞれのパートの楽譜を配るぞー」

( ^ω^)「楽譜まで作ってくれたのかお!?まったくドクオ様々だお…」

('A`)「学校の課題も無かったし、暇だったからな。」


皆の手に配られる楽譜。
それを見て、各自様々な反応を出す。


( ^ω^)「ストリングスとピアノ部分が被っている部分があるお…
     これはキーボードのバンクを使って何とかすればいいかお。」

ξ;゚⊿゚)ξ「う、意外と左手が忙しい譜面ね…」

(´・ω・`)「一部変わっているけど、大体原曲に近いリズムパターンかな。」

( ><)「ちょっと跳ねが入っているけど、大丈夫…かなあ。」


様子を見て、ドクオが声を出す。


('A`)「じゃあ、今から完成した場合の曲を流すな。
   うまく演奏できれば、こういう感じになるはずだから。」


そう言うとドクオは持参してきたノートパソコンを開き、シーケンサーの再生ボタンを押した。

流れてくる楽曲。
集まった全員が真剣に耳を傾けた。


(´・ω・`)「おお…なかなか良いアレンジじゃないか。」

( ><)「予想以上ですよ。ドクオさんってアレンジャーの才能あるかもしれませんねー」

ξ゚⊿゚)ξ「へえ、ドクオってこんな事も出来たのねー
    …普段はそんなにやる気無さそうな顔してるのに。」

(#'A`)「顔は関係無ぇだろ!」

( ;^ω^)「…数日前の僕と同じ事言ってるお…」

919 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/26(月) 23:58:49 ID:XEGlD95j0
続けて、ドクオは全員にCDを渡した。


('A`)「後、これはそれぞれの分担パート『のみ』の音源。
   もし譜面からリズムとかを取り辛かったら参考にしてくれ。」

ξ゚⊿゚)ξ「PCで作ると、こういう事ができるから良いわねー」

( ^ω^)「よし、早速練習開始するお!」


そこからは各自練習を始めた。
お互いにアドバイスしつつ、時には一部の楽器と合わせつつ…
元々全員技術はそれなりにあったので、三時間もすれば大体の形はできてきた。


('A`)「うし、そろそろ全員で合わせてみるか。」

ξ;゚⊿゚)ξ「私はまだちょっと一部が不安なんだけど…」

( ><)「まだ三時間程度しか練習していないし、仕方が無いですよ。」

('A`)「まあ、合わせるだけ合わせてみようぜ。というか合わせたところを俺が聴きたいから。」

(´・ω・`)「そんな理由かい。…まあ、とりあえずやってみようか。」


と、その時スタジオの扉が勢いよく音を立てて開いた。


川 ;゚ -゚)「ごめんドクオ、遅くなった!」

920 :905:2007/03/27(火) 00:02:11 ID:j7JIHrEX0
突然の来訪者に驚く、ブーンとドクオを除く三人。


('A`)「姉ちゃん遅いよ…でも、ぎりぎり間に合ったな。」

川 ゚ -゚)「悪かった。…あ、ドクオの姉のクーです、よろしく。」

ξ;゚⊿゚)ξ(;´・ω・`)( ;><)「よ、よろしくです…」


固まっている三人をよそに、ブーンが口を開ける。


( ^ω^)「ドクオ、お姉さんもバンドに参加するのかお?」

('A`)「ん?いや違う、全体の出来のチェックや、その他諸々の調整をお願いしたんだよ。」

川 ゚ -゚)「私も音楽活動をしているからな、多少は手伝えると思うぞ。」

ξ゚⊿゚)ξ「音楽一家なんですね…」

('A`)「姉ちゃんもギタープレイヤーだからな、色々教えてもらってるんだ。
   さて、改めて…合わせ練習行くぞ。姉ちゃん、よろしく。」

川 ゚ -゚)「了解。」

921 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 00:04:59 ID:j7JIHrEX0
初の合わせにしては、順調に進む。
やはり普段の仲の良さがこの演奏にも現れたのだろうか…
特に大きなミスも無く、初の合わせ練習は終わった。


(´・ω・`)「なかなか良い感じだったね。」

( ><)「初合わせにしては、意外とうまくいきました。」

( ^ω^)「バンク音スタートを焦って少しミスったけど、そこは練習で直すお。」

('A`)「よっしゃ、これに加えて1~2曲程コピーも弾けるようにしてから活動開始しようぜ。
   あー、今からわくわくしてきたぜ。」

ξ;゚⊿゚)ξ「アンタ、気が早すぎよ…」


談笑する六人。
楽しい時は早く過ぎるもので、時計の針は既に六時を指していた。


川 ゚ -゚)「おっと、そろそろタイムオーバーだ。
    もう出ないと次の使うグループが来るぞ。」

( ^ω^)「お、もうそんな時間かお…よし、今日はここで解散だお。」

('A`)「皆、後で練習が出来る日程を俺にメールで送っておいてくれ。
   日時を合わせてスタジオ取っておくから。」

(´・ω・`)「すまないね、それじゃあ宜しく頼むよ。」

ξ゚⊿゚)ξ「わかったわ」

( ><)「了解です。」

922 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 00:07:34 ID:j7JIHrEX0
解散して、スタジオから出て行く面々。
ブーンも出て行こうとした時、ふと後からの声が耳に入った。
どうやら、ドクオとクーが何かを話しているらしい。


('A`)「…サンキュ、やっぱり……からな。」

川 ゚ -゚)「別に…の位いいよ。そんなに………から。」


( ^ω^)(???…何を話しているんだお?)


少し話の内容が気になったブーンだが、ひとまず外に出る事にした。
しばらく外で待っていると、ドクオとクーが遅れて出てきた。


川 ゚ -゚)「お、待ってたのか。私はこれから用があるから、ここでお別れだな。」

('A`)「姉ちゃん、その言い方だと何か違う意味に取られるぞ…まあいいや、ブーン、一緒に帰ろうぜ。
   姉ちゃんもあんまり遅くなるなよ。」

川 ゚ -゚)「わかってるって、それじゃあ。」


去っていくクー。
ブーン達も家に向かって歩き出した。

歩いている途中、ブーンは先程の会話の事を聞いてみた。


( ^ω^)「なあ、さっきお姉さんと何か話してたみたいだけど…何をしてたんだお?」

('A`)「ありゃ、聞かれてたか…いやな、実はさっきの合わせ練習の音を録音してもらってたんだよ。
   …俺、何となく記念で録っておきたかったから。」

( ^ω^)「え?あの合わせ練習をかお?
     …正直色んな場所がズレてて、出来としては微妙なんじゃ…」

('A`)「出来は関係ねーんだよ。あれは俺達にとって真の意味での初演奏じゃん?
   だから、どうしても記念に残しておきたくてさ…」


ドクオらしい考えだな、とブーンは思った。
だが話を聞いているうちに、ブーンは自分自身もその音源を欲しくなってきた。


( ^ω^)「ドクオ、その音源後で僕にもコピーしてくれお!」

('A`)「そのうちな。しばらくは俺だけで楽しんでおくからなー」

( ^ω^)「あ、ずるいお!ケチケチしないで僕にも渡せお!」

('A`)「へっへ、渡す時まで我慢してろー」


まるで子供のじゃれあいそのままの光景。
だが、それだけ気を許せる仲…ということだろうか。

923 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 00:12:28 ID:j7JIHrEX0
それから一ヵ月半後、beat makerの面々は初ライブの日を迎えた。
クーの手引きで、小さなライブハウスでのイベントのトップバッターを務める事になったのだ。
緊張を隠せない面々。

しかし、一番緊張しているのは…


(´・ω・`)「…ドクオ、大丈夫かな?」

ξ;゚⊿゚)ξ「え? …あ、凄い事になってる…」

(;'A`)「だだだああだだ、だいじょらうぶどだだ、おちおおおおちつていててやれるばれろば…(小声)」

( ;^ω^)「…ドクオ、緊張しすぎだお…」


極度の緊張状態になっているドクオ。
そんな様子を見かねたのか、クーが近付いてきた。


川 ゚ -゚)「おい、ドクオ。」

(;'A`)「ねなな、何だ?姉ちちゃんか…そろぞれろ本べばん前なぬんだくら、ばなしかくけ…」

川 ゚ -゚)「…ちょっとこっちへ来い。」


無理やり奥へと連れて行かれるドクオ。
その三十秒後…


('A`)「――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!」


( ;^ω^)ξ;゚⊿゚)ξ(;´・ω・`)( ;><)「!!!???」


ドクオの何とも表現しがたい声が聞こえてきた。
何があったか全く予想できない四人。
直後、不思議に落ち着いたドクオが戻ってきた。


('A`)「席を外して悪かったな。いよいよ本番だな…頑張っていこうぜ。」

( ;><)「え・ええ…」

ξ;゚⊿゚)ξ「が・頑張っていきましょ。」

( ;^ω^)「も・もちろんだお!」

(;´・ω・`)「ト・トップバッターだからね…気合入れていこう。」


クーがドクオに何をしたのか、四人全員が気になっていたのだが…
それを聞こうとするものは一人もいなかった。
何故か聞いたらいけないような気がしたから、だ。

924 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 00:15:32 ID:j7JIHrEX0
五分後、ライブがスタートした。
まず最初はドクオとクーの共同リミックス『Cutie Pie -Depth mix-』からスタート。
ドクオとツンのギターの掛け合いを効果的に使ったこの曲で、会場の客をしっかりと取り込むことができた。


川 ゚ -゚)「出だしは上々だな…この後ドクオがとちらなければいいんだが…」


そう、一曲目の演奏を終了した後にドクオが簡単にバンドの紹介をしなければならない。
先程のドクオだったら、まず無理だっただろう。


川 ゚ -゚)「まあ、さっき気合を入れてやったから大丈夫だろうがな。」


その『気合入れ』がどういうものかは、結局ドクオとクーの二人以外が知ることは無かった。

無事に一曲目が終わり、ドクオがマイクを取る。


('A`)「はじめまして、『beat maker』ですー
   えー、このバンドは音楽ゲームの楽曲、主にBEMANI系統の楽曲を中心とした云々…」


川 ゚ -゚)「…どうやらきちんとできているようだな。
    メンバー紹介もスムーズにできてるし、心配は無さそうだ。」


無事MCも終了し、二曲目の『I think about you』、三曲目の『JUST JOEY』と続ける。
そして、いよいよ最後の曲。


('A`)「さて、次が最後の曲です。
   これは私達ビーマニファンにとって忘れられない曲であり、またシリーズを通しても屈指の名曲だと思います。
   そんな曲を恐れ多くもアレンジさせてもらいました。」

('A`)「これは私達がバンドを組んで最初にアレンジした曲でもあるので、まさに我々の原点とも言うべき曲です。
   …では、聴いてください。」



('A`)「『20,November -glowing style-』!!!」

925 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 00:19:36 ID:j7JIHrEX0
メンバー全員が全ての力を振り絞る。
ブーン・ドクオ・ツン・ショボン・ビロード。
五人の思い出であるこの曲を、バンドという形で演奏する充実感。
それを、五人全員が確かに感じ取っていた。
その姿、そして紡ぎだされる旋律にいつの間にか観客も引き込まれ、いつしか会場は凄まじい熱気に包まれていった。

beat makerとしての初のライブは、こうして大成功に終わった。



演奏終了後。


( ^ω^)「皆、お疲れだお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「た・楽しかった…バンドって、こんなにも面白いものだったのね…!」

(´・ω・`)「ああ、いいものだろう?これがライブ、そしてバンド活動の醍醐味だよ。」

( ><)「緊張したけど、楽しかったですよー」

('A`)「いやー、上手くいってよかったよ。やっぱりこういうのは楽しんでナンボだな!」


そこに、先程まで調整役をしていたクーが近付いてきた。


川 ゚ -゚)「皆お疲れ様。随分と良い結果を出せたじゃないか…素晴らしいよ。」

( ^ω^)「ありがとうございますお。正直ここまできちんとできるとは思いませんでしたお。」

川 ゚ -゚)「ふむ、そうだな…この時期イベントは結構あるし、前座で入れるようなのがあったら探しておこうか?」

('A`)「マジか!?じゃあ、お願いするよ。」

川 ゚ -゚)「わかった。…ただしドクオ、また今回みたいにブルったりするなよ?
  そうしたらまた『あれ』をやってやるからな。」


言われた瞬間、急に表情を変えるドクオ。


(;'A`)「あ・あれは…もう勘弁してください…」

( ;^ω^)ξ;゚⊿゚)ξ(;´・ω・`)( ;><)(何をされたんだか非常に気になる…)





コメント

名前:
コメント:
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー