舌と舌が触れた。それだけでじわりと淫らな熱が広がっていった。
舌を捕らえられ、口腔を貪られる。乱れた体には強烈な刺激だった。
精をかき混ぜるような緩慢な動きを感じる。胎内がとろりと蕩けていくのが分かった。
まだ足りないというのか。
足を支えていた手が、いつの間にか腰を支えている。ゆっくりと並ぶように褥に横たわる。
政宗を支える手に、自分の手を重ねた。日に愛された大きな手。
胸の先端を摘まれ、揉まれる。堪え切れずにくぐもった声を上げた。
「んんっ……」
背中に、熱い体を感じる。平素から高そうな体温がますます上がっていっている。
一度熱を解き放った幸村の肉棒が勢いを取り戻していくのを感じ取り、政宗は内側から火照っていく。
絡まった足を動かした。緩慢な動作がもどかしいが、このままずっと絡み合っていたいという思いもあった。
心の臓以外の脈を感じた。幸村の脈だろうか。少し違うような気もする。
「幸村……」
「はい」
情事の最中とは思えない真面目な返事に、政宗は吹き出した。
「明日、帰るんだよな」
「長く空ける訳にはいかぬ故」
「だよな……」
手を、握った。顔を押しつける。
連れて行ってくれ。
頼めば、きっと幸村は政宗を攫う。
弱さを押しつける真似だけはできない。
結ばれることはない。過去も未来もない。
「今」しかない。未来を語り合う、普通の男女のようなことはできない。
見ることのない上田を思った。風光明媚な信州の郷。
雪は降るだろうか。夏は暑いのだろうか。それとも涼しいのだろうか。
生涯見ることのない土地を思うことは楽しく、そして胸が裂かれるように辛かった。
舌を捕らえられ、口腔を貪られる。乱れた体には強烈な刺激だった。
精をかき混ぜるような緩慢な動きを感じる。胎内がとろりと蕩けていくのが分かった。
まだ足りないというのか。
足を支えていた手が、いつの間にか腰を支えている。ゆっくりと並ぶように褥に横たわる。
政宗を支える手に、自分の手を重ねた。日に愛された大きな手。
胸の先端を摘まれ、揉まれる。堪え切れずにくぐもった声を上げた。
「んんっ……」
背中に、熱い体を感じる。平素から高そうな体温がますます上がっていっている。
一度熱を解き放った幸村の肉棒が勢いを取り戻していくのを感じ取り、政宗は内側から火照っていく。
絡まった足を動かした。緩慢な動作がもどかしいが、このままずっと絡み合っていたいという思いもあった。
心の臓以外の脈を感じた。幸村の脈だろうか。少し違うような気もする。
「幸村……」
「はい」
情事の最中とは思えない真面目な返事に、政宗は吹き出した。
「明日、帰るんだよな」
「長く空ける訳にはいかぬ故」
「だよな……」
手を、握った。顔を押しつける。
連れて行ってくれ。
頼めば、きっと幸村は政宗を攫う。
弱さを押しつける真似だけはできない。
結ばれることはない。過去も未来もない。
「今」しかない。未来を語り合う、普通の男女のようなことはできない。
見ることのない上田を思った。風光明媚な信州の郷。
雪は降るだろうか。夏は暑いのだろうか。それとも涼しいのだろうか。
生涯見ることのない土地を思うことは楽しく、そして胸が裂かれるように辛かった。




