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戦国BASARA/エロパロ保管庫
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戦国BASARA/エロパロ保管庫

螺旋収束9

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匿名ユーザー

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稲葉山が見えなくなった途端に、政宗は息を切らせて地面に転がった。
片膝を立てて立ち上がろうとするが、足が震えてうまく立てない。
またどこかにいかれたのか、と幸村は天を仰いだ。そして視線を政宗に戻す。
政宗が二人いた。
「……政宗様」
どちらがどちらなのかすぐに分かった。
鏡に映したように同じ顔、同じ姿。けれど発せられる気配が違う。
光と影。陰と陽。
彼らはまさしく「対」であり、兄と妹なのだ。
「政宗」が地面に額を擦り付けた。
「兄上、申し訳ありません。伊達は……」
「乱世ってやつは、容赦ねぇよ。誰にでもchanceをくれてやる代わりに、誰でも地獄に突き落とす」
「定めだと……仰るのですか。兄上、私は、まこと至らぬ妹です」
「よく、がんばったな」
ぽん、ぽん、と。幼子にするように頭を叩く。
「もう、いいんだ。お前は女に戻れ。――竜樹」
「政宗」の表情が崩れた。兄に縋り付いて泣きじゃくる。
それは菩薩の名。
偉大なる賢者にして衆生を救う者。
そして政宗のまことの名前。
幸村は兄の方の政宗と眼が合った。政宗はにこりと笑うと、妹を幸村に託すように押した。託されたので受け止める。
「泣き虫だしすぐ怒るし、凝り性だし好奇心旺盛だし突拍子もないこと突然言うし、
言い出したら聞かないところがある。それに何より、伊達という後ろ盾をなくした。
……いい所といや、俺に似て美人ってことと、体は丈夫だから子が何人も産めるってことくらいだ」
「それだけいい所があれば十分でござる」
「ならばよし。……ああ、今度こそお別れだ」
政宗の体が、霞でできているかのように頼りないものになった。向こうが透けて見える。
彼が死者なのだと改めて思い知らされた。
勝手に、神のように政宗の体に降りてくる者だと思い込んでいた。
愛姫が政宗に縋り付いた。
「愛も、連れて行ってください。辱めを受け、もう生きていけませぬ」
「……それは、できない。お前は生きろ」
「あなた」
「I love you」
人目を憚ることなく、愛姫は体を精一杯伸ばした。政宗は微笑み、口付けを受ける。
唇はすぐに離れた。愛姫の髪を一房手に取り、そっと唇を押し当てる。
「my sweet honey。お前は、こっちに来るのはまだ早い」
「そのようなことはありませぬ。愛は、愛は」
「言っただろ? 今度こそお別れだって」
ふ、と政宗の姿が掻き消えた。愛姫は地面に倒れ込んだ。
「あ…………ああ………あアアァ――――――――!!」
愛姫は慟哭の涙を流した。心を裂くような絶叫を聞き、首を振る。
政宗が愛姫に縋りついた。彼女の肩が震えている。
このまま、皆消えてしまうのではないか。そう思い、小十郎を見た。
小十郎は厳しい顔をして中空を睨んでいた。
「真田。政宗様を頼めるか」
「貴殿に問われるまでもない」
即答すると、小十郎は笑った。そして手を合わせ、経文を唱える。幸村もそれに倣った。
ふ、と白い光がひとつ灯った。
光はふわりふわりと頼りなげに周りを回ると、天へと吸い込まれていった。


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