アットウィキロゴ
戦国BASARA/エロパロ保管庫
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

戦国BASARA/エロパロ保管庫

螺旋収束10

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
暫くの間、政宗たちは上田の城下にある寺の世話になることとなった。
何かと幸村が世話を焼いてくれるので不自由はない。怪我を癒し、心を落ち着かせる。
政宗は愛姫に呼ばれた。ついに来たと覚悟を決める。
髪を下ろしたいという愛姫を、政宗は許した。
二度も夫の死に立ち会ったのだ。後を追わないのが不思議なくらいだった。
「それでいいっていうんなら、止められない」
「ありがとうございます」
泣き腫らした眼を隠そうともせず、愛姫は微笑む。上田に来てから、愛姫はずっと泣いていた。
「やっと……夫の菩提を弔うことができます」
「やっぱり、嫌だった?」
冷えた風が吹いた。それが答えのような気がした。
政宗は愛姫に湯を差し出した。愛姫は湯飲みを両手で包み込み、湯気に息を吹きかける。
一口飲むと湯飲みを茶たくに戻した。羽織っている赤い打ち掛けを脱ぎ、政宗にかける。
「愛?」
「赤も、お似合いです」
「……そうか?」
「真田様の赤い具足の傍に立たれれば、さぞかし麗しゅうございましょう」
「赤の傍に赤があると嫌味だ。青か緑なら映えるぜ」
「それも、よろしいですわね」
愛姫の手が肩にかかった。小さな手に、綺麗な爪がちょこんと乗っている。自分の手とは大違いだ。
「本当に夫婦だったらと思いました。けれど、政宗様は女で、しかも他の男にうつつを抜かされる。
わたくし、妬いておりました」
「妬くって……いや、その前に、うつつを抜かすって聞き捨てならない」
「毎晩、聞かされましたわ。わたくし、真田様に詳しくなりました。
真田様は、わたくしの名前すら御存知ないのに」
くすくすと愛姫は笑った。頬が、髪が政宗をくすぐった。
しばらく二人で思い出話を語り合った。くだらない、どうでもいいことばかりだった。
ただただ二人で静かに時を過ごした。
これが最後になると分かっているからこそ、二人は夕餉の時刻になっても話をやめなかった。


愛姫が髪を下ろして数日後、幸村が佐助と共に大量の柿を持って現れた。
「政宗殿、柿はいかがですか」
政宗はせっせとむいては幸村の口の中に放り込んだ。ものすごい量がある。
「どうしてこんなに持ってきたんだよ。食い切れねぇ」
「干し柿を作ればよろしいではないですか」
「お前、干し柿は渋柿で作るんだぜ?」
幸村は目を丸くした。知らなかったのかと訊くと、幸村は頷く。
「渋柿は渋うござる。あれは何故育てるのかと不思議に思っておりました」
「干したら甘くなるんだよ。――そういえば、これどうしたんだよ。城に生えてたっけ?」
ぱきんと四つに割り、政宗はひとつを自分の口に入れ、後の三つを幸村に押し付けた。
幸村は実にうまそうに食べながら、寺の姫様にと城下で貰ったと言った。
「俺のじゃねぇか!」
だん、と音を立てて膝を立て、柿の汁でべとべとになった手で幸村の口をこじ開けようとした。
幸村は腕で政宗の腕を払って佐助を呼ぶ。しかし佐助は寺の和尚と話しているため、助けに入ってこない。
「某が貰ったのです! ひとつくらいよろしいではないか!」
「柿飛ばしながら言うんじゃねぇ! ひとつどころじゃねぇだろ! 俺より食ってるじゃねぇか! 返せ!」
「もう飲み込んだ故、返せませぬ!」
「じゃあ吐け!」
政宗は幸村の腹に馬乗りになり、ぐいぐいと頬を引っ張る。
「吐け吐け吐け! 今すぐ吐け!」
「ほんなふひゃぐひゃな(そんな無茶苦茶な)!」
「聞こえねぇなぁ。ちゃんとしたJapaneseを喋れよ」
べたついた手で唇をなぞる。怯えた表情がおかしくて、政宗は足でがっちり抑えたままかがみ込んだ。
ちゅ、と音を立てて頬に口付ける。柿の味がした。
「jokeだよ。人が吐いたモン、食えるかよ」
幸村から体をどけ、何事もなかったかのように柿を手に取る。
皮をむいて四つに割り、寝転んだままの幸村に二つ渡す。
残りの二つは自分の手の中に置く。
「もう十分だろ。胆を悪くするぜ」
「もう一つ、むいてくださらぬか」
「自分でむけよ」
笑いながら一つ食べる。種を出し、皮と一緒に笊の中に入れた。
幸村は勢いをつけて起き上がり、政宗の隣に座って柿を一気に頬張った。種はぷっと庭に吐いた。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー