ずっしりと重い瞼を開けると、いつもとは違う天井。
忍びたるもの寝起きは良くないといけないから、すぐに思考はくるくると回る。
真田の旦那に予想外に弄ばれて、不覚にも気をやったというところかな。
いやもうほんと不覚だよ…ってあれ?なんか妙にあったかいんですけど。
「起きたか佐助」
不似合いな、囁くような旦那の声。俺の身体に巻き付いた旦那の裸の腕。
ほんと忍びって難儀だよだって現実逃避出来ないんだもん。
「お前の寝顔は初めて見た」
可愛いものだな、いや待ってよ旦那。
ずっと、俺が気絶してからずっと、俺を抱いて俺の寝顔を見てたの?
逃げなきゃ。
かあっと一気に血が上って、俺は旦那の腕から逃げ出して、部屋を飛び出した。
自分の着物を、ぐちゃぐちゃに汚れてたけど持って逃げたのは我ながら凄い。
裸で、旦那に抱かれたままの姿を誰かに見られるかもとか、全然思わなかった。
身体を洗いたくて、でも井戸は旦那の部屋に近いから、裸で塀を乗り越えて裏の小川まで走った。
乱暴な扱いに身体は痛むけどそんなのは知った事じゃない。
小川の水は冷たかったけど、それも知った事じゃない。
旦那の子種を流さないと。
あ、後で孕まないように薬も飲まないと。
ぐちゃぐちゃで、荒らされて少し痛むそこに指を突っ込んで、あれ、俺泣いてる?
泣くほど痛くないし、なんでだろう?
旦那としてた時に感じたみたいなもやもやが腹の底にあって、忍びの本能みたいなものが正体を突止めろと騒ぎたてる。
自分の感情の動きとそこから予測される行動を考えるのは忍びにとって重要な事だ。
忍びたるもの寝起きは良くないといけないから、すぐに思考はくるくると回る。
真田の旦那に予想外に弄ばれて、不覚にも気をやったというところかな。
いやもうほんと不覚だよ…ってあれ?なんか妙にあったかいんですけど。
「起きたか佐助」
不似合いな、囁くような旦那の声。俺の身体に巻き付いた旦那の裸の腕。
ほんと忍びって難儀だよだって現実逃避出来ないんだもん。
「お前の寝顔は初めて見た」
可愛いものだな、いや待ってよ旦那。
ずっと、俺が気絶してからずっと、俺を抱いて俺の寝顔を見てたの?
逃げなきゃ。
かあっと一気に血が上って、俺は旦那の腕から逃げ出して、部屋を飛び出した。
自分の着物を、ぐちゃぐちゃに汚れてたけど持って逃げたのは我ながら凄い。
裸で、旦那に抱かれたままの姿を誰かに見られるかもとか、全然思わなかった。
身体を洗いたくて、でも井戸は旦那の部屋に近いから、裸で塀を乗り越えて裏の小川まで走った。
乱暴な扱いに身体は痛むけどそんなのは知った事じゃない。
小川の水は冷たかったけど、それも知った事じゃない。
旦那の子種を流さないと。
あ、後で孕まないように薬も飲まないと。
ぐちゃぐちゃで、荒らされて少し痛むそこに指を突っ込んで、あれ、俺泣いてる?
泣くほど痛くないし、なんでだろう?
旦那としてた時に感じたみたいなもやもやが腹の底にあって、忍びの本能みたいなものが正体を突止めろと騒ぎたてる。
自分の感情の動きとそこから予測される行動を考えるのは忍びにとって重要な事だ。
どうして旦那に抱かれてあんなに乱れたのか、胸が痛むのか、竜の姫さまに感じたもやもやしたものが何なのか、俺がどうしてしまうのかちゃんと考えなきゃいけない。
ドロドロと指に旦那の子種が纏わりつく。
ドロドロと指に旦那の子種が纏わりつく。