「政宗は…好きな男…まだ見つからねぇのか?」
息を吸えば冷えた空気と温かい湯気が同時に入り込んでくる。
肺の中まで潤っていく感覚に、元親は腹部の上で両手を合わせ、そのまま目を閉じた。
「俺はいい…男なんか、…いらねぇ。興味ねぇ」
この返答はいつもの事で、相変わらず素直じゃないなと元親は苦笑した。
そんな元親の姿を見ていた政宗は、自分の体温が上がっていくのを覚える。
呼吸が荒くなり、胸がきつく締め付けられるような感覚に陥り、それが酷く苦しくて切ない。
直ぐ隣に横たわる元親の身体は、無駄な脂肪等は一切付いておらずしなやかで、
南の暖かい地方に住んでいるにも拘らず、肌は決め細やかで色は雪の様に白い。
スッと通った鼻筋を下れば、肉付きの良い柔らかそうな唇が濡れて光り、ほんの少し開かれている。
その中で蠢く舌が見え隠れしては、吸い付きたくなる衝動を今の政宗に齎すのであった。
「それに……好きな奴ならもう居るし…」
「マジかよ、知らなかった。どんな奴だ?」
元々政宗は整った容姿に家柄も良い、料理の腕もその筋の職人の舌をも唸らせる程の腕前だ。
器量も素養も兼ね備えた政宗程の女を虜にする男…親友として一目見ておかないとな、
そう笑う元親に、政宗の胸はまた別の意味で痛む。
彼女が呼吸する度に、綺麗で豊かな乳房が上下に揺れる。
体内温度とは裏腹に時折入る冷たい風の所為で、乳房の中心はその姿を硬くし、空に向かって起っている。
触ればきっと程よい硬さで、己の指を楽しませてくれるに違いない…そう思えば思う程触れたくなって、
でも同時に親友に向けてそんな邪な感情を抱いてしまう自分を、政宗は慌てて強く叱咤した。
そして体操座りをし己の体を小さく丸めると、元親の質問に答える為に、ゆっくり口を開いた。
「……すげぇ良い奴だぜ。俺より年上で、背も高くて…気さくで部下の信頼もすげぇ厚い…」
「すげぇじゃねーか」
「おぅ…」
その言葉に政宗は腕に力を込めて、更に膝を引き寄せる。
濡れた髪が額に張り付いて邪魔に感じたが、今は其れを払う事さえ億劫だった。
「考える事も俺に似ててさ…すっげぇ気が合うんだ。もう俺…そいつ以外好きになれねぇよ…」
声が震えている…、そう感じた元親は今だふら付く身体に鞭入れ起き上がると、政宗を見つめ声を掛けた。
「…その事…相手に伝えねぇのか?」
「出来る訳ねぇ!!」
「――!?」
「言える訳ねぇんだ!!そんな…こんな俺が…こんな邪な気持ち…、
言っちまったら俺…嫌われちまう…そいつ、二度と俺に笑ってくれなくなる…ッ」
自分の問いに声を荒げた政宗に驚き、元親は一瞬目を丸める。
しかも目の前の政宗は今にも泣きそうで、自分が彼女の地雷に踏み込んでしまった事を理解し、
強く反省すると同時に、何とか彼女の背を押してあげたいと思ってしまう。
「……馬鹿野郎…。本当らしくねぇぞ」
悔しそうに歯を食い縛り身体を震わせて、涙を堪えている政宗の背後に回り、
元親は政宗の細い腰にそっと腕を回し、優しく抱き締めてやる。
政宗はそんな彼女の行動に驚き身体を強張らせれば、
同時に感じる己の背中で潰れている、堪らなく柔らかい彼女の乳房。
その感触に鼓動がどんどん早まって、政宗は其れを聞かれてしまわないように、慌てて息を止めた。
しかしそんな事を知るよしも無い元親は、優しく政宗の頭を撫でて、更に優しい声色で囁き始める。
「グズグズ言ってねぇで、そいつに好きって言ってみりゃいいだろ?
まだ何も言っても居ない内から諦めて如何すんだ。言いたい事は言わなきゃ損するだけだぜ」
濡れている髪に唇を寄せて、頬擦りしてやれば、政宗は擽ったそうに体を捩る。
そんな彼女が何処となく可愛く思えて、元親はまた頭を撫でてやった。
息を吸えば冷えた空気と温かい湯気が同時に入り込んでくる。
肺の中まで潤っていく感覚に、元親は腹部の上で両手を合わせ、そのまま目を閉じた。
「俺はいい…男なんか、…いらねぇ。興味ねぇ」
この返答はいつもの事で、相変わらず素直じゃないなと元親は苦笑した。
そんな元親の姿を見ていた政宗は、自分の体温が上がっていくのを覚える。
呼吸が荒くなり、胸がきつく締め付けられるような感覚に陥り、それが酷く苦しくて切ない。
直ぐ隣に横たわる元親の身体は、無駄な脂肪等は一切付いておらずしなやかで、
南の暖かい地方に住んでいるにも拘らず、肌は決め細やかで色は雪の様に白い。
スッと通った鼻筋を下れば、肉付きの良い柔らかそうな唇が濡れて光り、ほんの少し開かれている。
その中で蠢く舌が見え隠れしては、吸い付きたくなる衝動を今の政宗に齎すのであった。
「それに……好きな奴ならもう居るし…」
「マジかよ、知らなかった。どんな奴だ?」
元々政宗は整った容姿に家柄も良い、料理の腕もその筋の職人の舌をも唸らせる程の腕前だ。
器量も素養も兼ね備えた政宗程の女を虜にする男…親友として一目見ておかないとな、
そう笑う元親に、政宗の胸はまた別の意味で痛む。
彼女が呼吸する度に、綺麗で豊かな乳房が上下に揺れる。
体内温度とは裏腹に時折入る冷たい風の所為で、乳房の中心はその姿を硬くし、空に向かって起っている。
触ればきっと程よい硬さで、己の指を楽しませてくれるに違いない…そう思えば思う程触れたくなって、
でも同時に親友に向けてそんな邪な感情を抱いてしまう自分を、政宗は慌てて強く叱咤した。
そして体操座りをし己の体を小さく丸めると、元親の質問に答える為に、ゆっくり口を開いた。
「……すげぇ良い奴だぜ。俺より年上で、背も高くて…気さくで部下の信頼もすげぇ厚い…」
「すげぇじゃねーか」
「おぅ…」
その言葉に政宗は腕に力を込めて、更に膝を引き寄せる。
濡れた髪が額に張り付いて邪魔に感じたが、今は其れを払う事さえ億劫だった。
「考える事も俺に似ててさ…すっげぇ気が合うんだ。もう俺…そいつ以外好きになれねぇよ…」
声が震えている…、そう感じた元親は今だふら付く身体に鞭入れ起き上がると、政宗を見つめ声を掛けた。
「…その事…相手に伝えねぇのか?」
「出来る訳ねぇ!!」
「――!?」
「言える訳ねぇんだ!!そんな…こんな俺が…こんな邪な気持ち…、
言っちまったら俺…嫌われちまう…そいつ、二度と俺に笑ってくれなくなる…ッ」
自分の問いに声を荒げた政宗に驚き、元親は一瞬目を丸める。
しかも目の前の政宗は今にも泣きそうで、自分が彼女の地雷に踏み込んでしまった事を理解し、
強く反省すると同時に、何とか彼女の背を押してあげたいと思ってしまう。
「……馬鹿野郎…。本当らしくねぇぞ」
悔しそうに歯を食い縛り身体を震わせて、涙を堪えている政宗の背後に回り、
元親は政宗の細い腰にそっと腕を回し、優しく抱き締めてやる。
政宗はそんな彼女の行動に驚き身体を強張らせれば、
同時に感じる己の背中で潰れている、堪らなく柔らかい彼女の乳房。
その感触に鼓動がどんどん早まって、政宗は其れを聞かれてしまわないように、慌てて息を止めた。
しかしそんな事を知るよしも無い元親は、優しく政宗の頭を撫でて、更に優しい声色で囁き始める。
「グズグズ言ってねぇで、そいつに好きって言ってみりゃいいだろ?
まだ何も言っても居ない内から諦めて如何すんだ。言いたい事は言わなきゃ損するだけだぜ」
濡れている髪に唇を寄せて、頬擦りしてやれば、政宗は擽ったそうに体を捩る。
そんな彼女が何処となく可愛く思えて、元親はまた頭を撫でてやった。




