「元…親…?」
何が起こったのか分からないと言った顔で、きょとんと俺を見上げていた。
「とうとう名前で呼びやがったなこのやろう」
言えば元就は、指摘されて罰が悪そうに、ぐと唇を噛む。
「てめーだけ苦しい想いしてる様な顔しやがって」
あぁ、もー止まらねー…何言ってんだ、俺は。
涼しげな目が、真っ直ぐに見つめてくる。ほんの少しの熱を帯びて。
「俺だって…ほっとけねぇんだよ、お前の事を」
掴んでいた手首を離し、元就の顎に手を掛ける。
「気付けば、お前の事ばかり考えている、元就」
名前を呼ばれて、びくりと元就の躰が震えた。
「元就、元就、元就…」
調子付いて、名前を連呼する。
その、白くて細い首に食らいつく。
歯を立て、舐め上げる。
「あ、あ、あぁ…」
呼応するかのように、元就はびくびくと喘いだ。
固く結ばれた帯を、しゅる、しゅると一つずつ解く。
露になった肌は、驚く程白く、艶かしい。
ぐいと襟元をはだけさせれば、やや小振りだが形の良い乳房がふるんと零れた。
それを包み込む様にやんわりと触れると、元就は恥じらう様に身じろぐ。
頬はいつの間にか、雪の上に華が咲く様に赤く上気していた。
氷の様な表情から一転、熱に浮かされた様な瞳で見つめてくる。
その視線に射抜かれて、俺は体の芯に火が灯るのを感じた。
裾に割り入り、茂みを掻き分ける。
触れれば、そこは既にしっとりと潤いを帯びていた。
元就は声を殺して呻き、顔を逸らして羞恥に耐えている様だった。
それが女郎の反応か。
成程こりゃあ、客が夢中になるのも頷ける。
あぁ、俺ももう、この熱を止める術を知らない。
秘貝に指を差し込めば、くちゅという卑猥な音が返ってきた。
びくりと元就の躰は震えるが、構わず一本、ゆっくりと沈めていく。
粘膜は絡みつき、蜜壷は溢れんばかりだった。
そっと抜き差しすれば、また濡れた音が部屋にこだまする。
「あっ…あぁ…っ」
堪らず元就は右腕で隠すように目元を覆った。
細い片腕で覆いきれない、甘い嬌声を上げる口元だけが覗く。それだけでひどく艶かしい。
「顔は、隠すんじゃねぇ、元就」
空いた手で元就の腕を取り、頭の上へと押さえ付ける。
「魅せろよ、全部」
口の端に笑みを浮かべるも、息の上がった余裕のない声しか出てこない。
鷹波屋の鬼が、この様か。笑わせる。
見上げる元就の目も、涙目だ。粗く短い呼吸を繰り返す。その吐く息すらも甘い。
大事に扱ってやりたいのに、知らず手の動きが早まる。
零れる雫が、俺の手を伝い落ち、畳に染みを作る。
「やっ、あっ、あぁ!あッ――」
不意に元就の呼吸が一瞬止まり、次いでびくびくと締め付けるように中が痙攣した。
何が起こったのか分からないと言った顔で、きょとんと俺を見上げていた。
「とうとう名前で呼びやがったなこのやろう」
言えば元就は、指摘されて罰が悪そうに、ぐと唇を噛む。
「てめーだけ苦しい想いしてる様な顔しやがって」
あぁ、もー止まらねー…何言ってんだ、俺は。
涼しげな目が、真っ直ぐに見つめてくる。ほんの少しの熱を帯びて。
「俺だって…ほっとけねぇんだよ、お前の事を」
掴んでいた手首を離し、元就の顎に手を掛ける。
「気付けば、お前の事ばかり考えている、元就」
名前を呼ばれて、びくりと元就の躰が震えた。
「元就、元就、元就…」
調子付いて、名前を連呼する。
その、白くて細い首に食らいつく。
歯を立て、舐め上げる。
「あ、あ、あぁ…」
呼応するかのように、元就はびくびくと喘いだ。
固く結ばれた帯を、しゅる、しゅると一つずつ解く。
露になった肌は、驚く程白く、艶かしい。
ぐいと襟元をはだけさせれば、やや小振りだが形の良い乳房がふるんと零れた。
それを包み込む様にやんわりと触れると、元就は恥じらう様に身じろぐ。
頬はいつの間にか、雪の上に華が咲く様に赤く上気していた。
氷の様な表情から一転、熱に浮かされた様な瞳で見つめてくる。
その視線に射抜かれて、俺は体の芯に火が灯るのを感じた。
裾に割り入り、茂みを掻き分ける。
触れれば、そこは既にしっとりと潤いを帯びていた。
元就は声を殺して呻き、顔を逸らして羞恥に耐えている様だった。
それが女郎の反応か。
成程こりゃあ、客が夢中になるのも頷ける。
あぁ、俺ももう、この熱を止める術を知らない。
秘貝に指を差し込めば、くちゅという卑猥な音が返ってきた。
びくりと元就の躰は震えるが、構わず一本、ゆっくりと沈めていく。
粘膜は絡みつき、蜜壷は溢れんばかりだった。
そっと抜き差しすれば、また濡れた音が部屋にこだまする。
「あっ…あぁ…っ」
堪らず元就は右腕で隠すように目元を覆った。
細い片腕で覆いきれない、甘い嬌声を上げる口元だけが覗く。それだけでひどく艶かしい。
「顔は、隠すんじゃねぇ、元就」
空いた手で元就の腕を取り、頭の上へと押さえ付ける。
「魅せろよ、全部」
口の端に笑みを浮かべるも、息の上がった余裕のない声しか出てこない。
鷹波屋の鬼が、この様か。笑わせる。
見上げる元就の目も、涙目だ。粗く短い呼吸を繰り返す。その吐く息すらも甘い。
大事に扱ってやりたいのに、知らず手の動きが早まる。
零れる雫が、俺の手を伝い落ち、畳に染みを作る。
「やっ、あっ、あぁ!あッ――」
不意に元就の呼吸が一瞬止まり、次いでびくびくと締め付けるように中が痙攣した。




