「奥州の独眼竜?」
「そ。旦那も聞いたことくらいあるでしょ?」
「そ。旦那も聞いたことくらいあるでしょ?」
姫様では嫌だと言われた呼び方は、結局旦那で落ち着いたらしい。
あやうく、ただのわがままじゃないかと口論になりかけたのは、この際横に置いておく。
あやうく、ただのわがままじゃないかと口論になりかけたのは、この際横に置いておく。
話は、奥州筆頭伊達政宗が、この甲斐に攻めてくるという話題であった。
「無論。一度手合わせを願いたいと常々思っていた」
ぐ、と握りこぶしを作って意気込む幸村を見て、元気だねえ。と呆れたように首を振る。
ぐ、と握りこぶしを作って意気込む幸村を見て、元気だねえ。と呆れたように首を振る。
「あちらから攻めて来るならば願ってもない。この手で竜の首、討ち取ってみせまするぞお館さむぁああ!!」
早速とばかりに二槍を持って鍛錬に走った主を、やれやれと肩をすくめて追いかけた。
早速とばかりに二槍を持って鍛錬に走った主を、やれやれと肩をすくめて追いかけた。
刃を合わせれば、ぞくぞくと戦慄が走るのが分かった。
ああ、これが奥州の独眼竜か。
なるほど、竜に相応しき猛々しさよ。
これほどの相手、そうは見つけられはせぬ。
ああ、これが奥州の独眼竜か。
なるほど、竜に相応しき猛々しさよ。
これほどの相手、そうは見つけられはせぬ。
「真田幸村、参るっ!」
「OK!楽しいPartyにしようぜ!!」
「OK!楽しいPartyにしようぜ!!」
雷撃や業火の音を耳にしながら、二人の人間が対峙していた。
「そこをどけ、忍」
「生憎こっちも仕事でね。あんたと伊達政宗を合流させる訳には」
いかないんだよ!と苦無を投げつければ、素早く剣で弾き、反撃の踏み込みをするのが見えた。
「生憎こっちも仕事でね。あんたと伊達政宗を合流させる訳には」
いかないんだよ!と苦無を投げつければ、素早く剣で弾き、反撃の踏み込みをするのが見えた。
「竜の右目は左利きってことですか。じゃ、気合い入れますかね」
放たれる斬撃を、巨大な手裏剣で受け止めた。
放たれる斬撃を、巨大な手裏剣で受け止めた。
「やるじゃねえか真田幸村ぁ。気に入ったぜ」
「なんの、独眼竜殿の技も見事なり!」
ギリギリと音を鳴らせていた刃を、政宗はふいに力を弱めて引き、六振り全てを鞘に収めた。
「なんの、独眼竜殿の技も見事なり!」
ギリギリと音を鳴らせていた刃を、政宗はふいに力を弱めて引き、六振り全てを鞘に収めた。
「な。まだ勝負はついておらぬ!構えられよ、独眼竜殿!!」
「今日はevenにしねぇか。あんたを殺すのは惜しい」
「な……!」
言われた南蛮の言葉は分からずとも、それが休戦の求めであることは理解出来た。
総大将自らが退いてくれるというのならば、それを信玄に伝えなければならない。
決断をしていいのは、幸村ではないのだ。
「今日はevenにしねぇか。あんたを殺すのは惜しい」
「な……!」
言われた南蛮の言葉は分からずとも、それが休戦の求めであることは理解出来た。
総大将自らが退いてくれるというのならば、それを信玄に伝えなければならない。
決断をしていいのは、幸村ではないのだ。
「甲斐の虎のところに、案内してくれねえか真田幸村」
「休戦の申し出ならば、この幸村が」
「いや、もののついでだ。同盟を申し込みてぇ」
「休戦の申し出ならば、この幸村が」
「いや、もののついでだ。同盟を申し込みてぇ」
驚きで固まった幸村が、慌てて佐助を呼び戻すのに、暫しの時間を要した。




