「政宗様。何故同盟を?」
「簡単な話だ。俺はあいつが気に入ったってことだ。他に何か理由がいるか?」
「いえ」
言いたいことは山ほどあったし、主の気まぐれにこめかみの辺りがズキズキと痛みはしたが
最早同盟は結ばれたのだ。何を言っても無駄であることは分かっていた。
「簡単な話だ。俺はあいつが気に入ったってことだ。他に何か理由がいるか?」
「いえ」
言いたいことは山ほどあったし、主の気まぐれにこめかみの辺りがズキズキと痛みはしたが
最早同盟は結ばれたのだ。何を言っても無駄であることは分かっていた。
「それよりも小十郎。手練の忍とやりやったそうじゃねえか!」
どんな奴だ。と嬉しそうに聞いてくる政宗に対し、小十郎は露骨に不機嫌そうな顔をした。
「どうした?」
「……いえ」
どんな奴だ。と嬉しそうに聞いてくる政宗に対し、小十郎は露骨に不機嫌そうな顔をした。
「どうした?」
「……いえ」
小十郎の刀の切っ先が、佐助の袖を大きく切り裂く。
露になったやけにほそりとした腕に、思わず注意をそらされた。
巨大な手裏剣が振りかざされると同時、切羽つまったような、佐助の主の声が聞こえてきた。
ぴたり、と首元で刃を止め、もうちょっとだったのに。とわしわしと髪を乱す。
露になったやけにほそりとした腕に、思わず注意をそらされた。
巨大な手裏剣が振りかざされると同時、切羽つまったような、佐助の主の声が聞こえてきた。
ぴたり、と首元で刃を止め、もうちょっとだったのに。とわしわしと髪を乱す。
その腕はやはり、あれほど巨大な手裏剣を振り回すに似つかわしくないほど、細かった。
「……ちょっと。旦那が呼んでるんだから放してくれない?」
思わずその腕を掴んでしまっていたらしく、佐助が困ったように呟いた。
「あ、ああ。すまねえ」
そっと放し、じっと握っていた手を見つめる。
そして、ある一つの結論に辿り着いた。
思わずその腕を掴んでしまっていたらしく、佐助が困ったように呟いた。
「あ、ああ。すまねえ」
そっと放し、じっと握っていた手を見つめる。
そして、ある一つの結論に辿り着いた。
「おい忍。てめぇ、ひょっとしてくノ一か」
ぶつぶつ言いながら先を歩いていた佐助が、驚くべき速さで振り返る。
目をぱちくりとさせ、なんで。と呟いた。
ぶつぶつ言いながら先を歩いていた佐助が、驚くべき速さで振り返る。
目をぱちくりとさせ、なんで。と呟いた。
「なんで、って。そんだけ細けりゃ分かるだろ。身体の線を誤魔化す為にその服なんだろうし」
「……俺様、旦那に初めて会ったとき、本気で男に間違われたんだけど」
「胸がないからじゃねえか?」
「ちょっと、それ気にしてる!」
「男として生きてるなら問題ねえだろ」
「それとこれとはまた別の問題なの!」
息荒く力説する佐助を見て、賑やかな奴だと妙な感慨を覚えた。
「……俺様、旦那に初めて会ったとき、本気で男に間違われたんだけど」
「胸がないからじゃねえか?」
「ちょっと、それ気にしてる!」
「男として生きてるなら問題ねえだろ」
「それとこれとはまた別の問題なの!」
息荒く力説する佐助を見て、賑やかな奴だと妙な感慨を覚えた。
ああ、けれども。目の前のこの忍がくノ一ならば。
自分は女に不覚を取ったことになるのではないだろうか。
自分は女に不覚を取ったことになるのではないだろうか。
そこまで思い当たって、小十郎は思わず眉をひそめた。
「どうしたのさ、凶悪な面、更に凶悪にしちゃって」
行かないの?と首を傾げる佐助に、怒りすら沸いてきて。
行かないの?と首を傾げる佐助に、怒りすら沸いてきて。
「あ、ちょっと。ねえ、折角だから一緒に行こうってば」
追いかけてくる佐助を無視して、さっさと政宗の元へ歩き出した。
追いかけてくる佐助を無視して、さっさと政宗の元へ歩き出した。
佐助の服に、切り裂けるような袖なんかないことに、投稿したあとになって気がつきました。
袖のある服でも着てたってことにしといてください……
袖のある服でも着てたってことにしといてください……




