「佐助。政宗殿は立派な御仁であるな!」
きらきらとした目で語る幸村に、思わず目をぱちくりとさせた。
「どうしちゃったの旦那。そんなに奥州の竜が気に入った?」
「うむ、お館様にこそ及ばぬが、あれほどの武人はそうはおるまい」
「珍しいねえ、大将を引き合いに出すなんて」
幸村の信玄に対する尊敬の念は、ある意味崇拝に近い。
それを、ほぼ同年代の男との引き合いに出すのだ。どうやら相当気に入ったらしい。
きらきらとした目で語る幸村に、思わず目をぱちくりとさせた。
「どうしちゃったの旦那。そんなに奥州の竜が気に入った?」
「うむ、お館様にこそ及ばぬが、あれほどの武人はそうはおるまい」
「珍しいねえ、大将を引き合いに出すなんて」
幸村の信玄に対する尊敬の念は、ある意味崇拝に近い。
それを、ほぼ同年代の男との引き合いに出すのだ。どうやら相当気に入ったらしい。
珍しいと思いながら茶をすすっていた佐助は
このときの幸村の頬が、若干赤らんでいたことに気づいてはいなかった。
このときの幸村の頬が、若干赤らんでいたことに気づいてはいなかった。
「というわけで奥州に参るぞ佐助ぇ!」
「はぁっ!?」
「はぁっ!?」
「……で、連絡もそこそこにやってきたわけか」
「いや本当、すみませんねえ……」
大慌てで走らせた早馬は、幸村達が奥州に着く直前に届いたらしく、小十郎は青筋を浮かべながら眉間を押さえた。
この突然の訪問は、実は今に始まったことではない。
同盟を組んでからというもの、ときには政宗の方が、上田に押しかけることすらある。
その度に振り回されるのは、主に佐助と小十郎なのだ。
「いや本当、すみませんねえ……」
大慌てで走らせた早馬は、幸村達が奥州に着く直前に届いたらしく、小十郎は青筋を浮かべながら眉間を押さえた。
この突然の訪問は、実は今に始まったことではない。
同盟を組んでからというもの、ときには政宗の方が、上田に押しかけることすらある。
その度に振り回されるのは、主に佐助と小十郎なのだ。
そんな従者達の心など露知らず、主達は実に楽しそうに手合わせをしているのである。
親の心子知らずとはよく言ったものだ。
親の心子知らずとはよく言ったものだ。
「全く、そろそろ月のものが来る時期なのに、旦那も無理しちゃって」
今、聞き捨てならないことを、この忍は言った気がする。
「………………今、なんて言った」
「……旦那も無理しちゃって?」
「その前だ」
「ああ、そろそろ月のものが来る時期だなー。って」
「……旦那も無理しちゃって?」
「その前だ」
「ああ、そろそろ月のものが来る時期だなー。って」
この忍に対して、驚きで気を取られるのはこれで二度目だ。
不覚。と思いつつ、恐る恐る口を開いた。
不覚。と思いつつ、恐る恐る口を開いた。
「……まさか、姫なのか?」
「あれ、そういえば言ってなかったねえ」
「あれ、そういえば言ってなかったねえ」
呑気な声の忍を置き去りにして、大急ぎで熱中している主達の元へ走った。




