もに。
「っ、え、えっ? ちょっと!?」
妙な感触がして驚いて見てみれば。
いつのまにか、迷彩の忍衣装の下に小太郎の手が潜り込んでいて、それが佐助の『胸』を揉んでいた。
今、忍装束の下に着ているのは、いつもの鎖帷子ではなくぴったりと体に張り付く薄手の服。胸のふくらみは、いつもより目立つ。
慌てて佐助は止めようとするが、それだけじゃない、小太郎が、もう片方の手で上に着ていた忍装束を脱がしに掛かり始めたではないか。
いつもよりも早くがっつき始める小太郎に、佐助は些か困惑しながら淡い抵抗を始めた。
「待った、ちょ、待った、たんま!!! 何ちょっと、どうしちゃったワケ!?」
禁欲生活の反動―…とかそんなん!?
心の片隅で思いながら慌てて手を退けようとするが、そんな抵抗、小太郎はものともしない。
せめて、と何か言おうとして、口を開いた瞬間唇に噛み付くような口付けをされた。
突然のことに不意をつかれて(忍失格だ…!!)、佐助は小太郎の舌の侵入を許してしまった。
舌で中の粘膜を擦られて、舌を絡めとられ。いつのまに覚えたのかと疑問に思うくらいの激しい口づけに、佐助は翻弄されてしまう。翻弄するのは、自分の本分のはずなのに!
その間にも小太郎の手は止まらない。
とうとう上衣を脱がされて、同時により一層強く膨らんだ乳房を揉まれて佐助は目を見開いた。
忍たるもの、体に走る快楽すら統制しなければならないはずなのに(その前に、この程度で感じるなどあってはならないはずなのに)、頭に血が上る、頬が熱い。
口付けの合間、佐助の唇から、はあ、と熱い吐息が漏れ出す。
その甘さに、佐助は自分で自分が嫌になった。どこまでも快楽に弱い己の体。
「は、ぁ、小太郎! ホント、待ったってば! 怒るよ俺サマ!! やめっ……!」
「……」
小太郎はやめない。
それどころか、唯一佐助の肌を隠す黒い服すら、たくし上げようと手をかける。
いつもよりも展開が余りにも早すぎる、と佐助は残った力で制止を試みる、が。
決して力は弱いほうではない、はずなのに容易く小太郎に押さえ込まれてしまう。
体にうまく力が入らないのも敗因だろう。
その内に服は胸の上へと捲し上げられる。
ふるり、と揺れて現れたのは、晒しの巻かれた柔い乳房だ。
小太郎は、それをじっと眺めていたのだけれど。
やがて小太郎の手がひらりと閃いて―――どこかに隠していたのだろう、小さなクナイがその手に現れた。
それを目にした佐助は、少し垂れ気味の目を零れんばかりに見開いた。
何をする気なのかはすぐに理解できた。
逢引5
妙な感触がして驚いて見てみれば。
いつのまにか、迷彩の忍衣装の下に小太郎の手が潜り込んでいて、それが佐助の『胸』を揉んでいた。
今、忍装束の下に着ているのは、いつもの鎖帷子ではなくぴったりと体に張り付く薄手の服。胸のふくらみは、いつもより目立つ。
慌てて佐助は止めようとするが、それだけじゃない、小太郎が、もう片方の手で上に着ていた忍装束を脱がしに掛かり始めたではないか。
いつもよりも早くがっつき始める小太郎に、佐助は些か困惑しながら淡い抵抗を始めた。
「待った、ちょ、待った、たんま!!! 何ちょっと、どうしちゃったワケ!?」
禁欲生活の反動―…とかそんなん!?
心の片隅で思いながら慌てて手を退けようとするが、そんな抵抗、小太郎はものともしない。
せめて、と何か言おうとして、口を開いた瞬間唇に噛み付くような口付けをされた。
突然のことに不意をつかれて(忍失格だ…!!)、佐助は小太郎の舌の侵入を許してしまった。
舌で中の粘膜を擦られて、舌を絡めとられ。いつのまに覚えたのかと疑問に思うくらいの激しい口づけに、佐助は翻弄されてしまう。翻弄するのは、自分の本分のはずなのに!
その間にも小太郎の手は止まらない。
とうとう上衣を脱がされて、同時により一層強く膨らんだ乳房を揉まれて佐助は目を見開いた。
忍たるもの、体に走る快楽すら統制しなければならないはずなのに(その前に、この程度で感じるなどあってはならないはずなのに)、頭に血が上る、頬が熱い。
口付けの合間、佐助の唇から、はあ、と熱い吐息が漏れ出す。
その甘さに、佐助は自分で自分が嫌になった。どこまでも快楽に弱い己の体。
「は、ぁ、小太郎! ホント、待ったってば! 怒るよ俺サマ!! やめっ……!」
「……」
小太郎はやめない。
それどころか、唯一佐助の肌を隠す黒い服すら、たくし上げようと手をかける。
いつもよりも展開が余りにも早すぎる、と佐助は残った力で制止を試みる、が。
決して力は弱いほうではない、はずなのに容易く小太郎に押さえ込まれてしまう。
体にうまく力が入らないのも敗因だろう。
その内に服は胸の上へと捲し上げられる。
ふるり、と揺れて現れたのは、晒しの巻かれた柔い乳房だ。
小太郎は、それをじっと眺めていたのだけれど。
やがて小太郎の手がひらりと閃いて―――どこかに隠していたのだろう、小さなクナイがその手に現れた。
それを目にした佐助は、少し垂れ気味の目を零れんばかりに見開いた。
何をする気なのかはすぐに理解できた。
逢引5