言われて泣きそうな顔を想い出した。
最後に見せるのは笑顔にしとけよ、と窘めても上手く笑えていなかった。
赤備えに白い雪が積もって、髪にも粉雪が沢山付いて、濡れた睫毛が凍りかけていた。
あまり期待を持たせる気はなく、後ろ手に手を振って別れた。
それから佐助に交渉して、行軍の荷の中から政宗の分の糧食と燃料を無理矢理に置いて行かせた。
忍びはオマケだよ、と不機嫌そうにいくつかの薬もくれた。
もちろん、有り難く貰っておいた。真冬に食い扶持一人増えるのでは、この里も大変だ。
最後に見せるのは笑顔にしとけよ、と窘めても上手く笑えていなかった。
赤備えに白い雪が積もって、髪にも粉雪が沢山付いて、濡れた睫毛が凍りかけていた。
あまり期待を持たせる気はなく、後ろ手に手を振って別れた。
それから佐助に交渉して、行軍の荷の中から政宗の分の糧食と燃料を無理矢理に置いて行かせた。
忍びはオマケだよ、と不機嫌そうにいくつかの薬もくれた。
もちろん、有り難く貰っておいた。真冬に食い扶持一人増えるのでは、この里も大変だ。
「あいつには幸村、って名がある。ワンコは止しな。──まあ、そのうち他にイイ女見つけるだろ」
「でも今は姉ちゃんの事が好きなんだべ?」
そりゃあまあそうだが、と小さく苦笑する。
「好きなら、姉ちゃんのこと攫いに来るかもしれねえ。……姉ちゃんより、強いんだべ……?」
心細いいつきの顔を眺め、その唇をついばんだ。
どこもかしこも細く柔い、暖かい体。
「来るかもしれねえが、あいつは無理に攫いやしないさ。それに、オレにはお前がいればいい。いつき」
いつきは酷く情けない顔で、そのくせどこか嬉しげな羞恥を頬に昇らせて指先で唇を覆った。
「な、なんで姉ちゃんは口吸うだー?」
「可愛いし美味そうだからな」
Guardした指先にもう一度Kissを見舞うと、いつきは頬を膨らませ、仕返しとばかりに政宗の頬にやりかえす。
仔うさぎに鼻面をぶつけられているようで、正直くすぐったい。
「なら、本当にずっと一緒にいてくれるだか?」
縋るような眼差しに、ゆっくりと頷きを返す。
「OK,約束だいつき。……今度は、破りゃしねえよ。ずっと、一緒にいようぜ」
「でも今は姉ちゃんの事が好きなんだべ?」
そりゃあまあそうだが、と小さく苦笑する。
「好きなら、姉ちゃんのこと攫いに来るかもしれねえ。……姉ちゃんより、強いんだべ……?」
心細いいつきの顔を眺め、その唇をついばんだ。
どこもかしこも細く柔い、暖かい体。
「来るかもしれねえが、あいつは無理に攫いやしないさ。それに、オレにはお前がいればいい。いつき」
いつきは酷く情けない顔で、そのくせどこか嬉しげな羞恥を頬に昇らせて指先で唇を覆った。
「な、なんで姉ちゃんは口吸うだー?」
「可愛いし美味そうだからな」
Guardした指先にもう一度Kissを見舞うと、いつきは頬を膨らませ、仕返しとばかりに政宗の頬にやりかえす。
仔うさぎに鼻面をぶつけられているようで、正直くすぐったい。
「なら、本当にずっと一緒にいてくれるだか?」
縋るような眼差しに、ゆっくりと頷きを返す。
「OK,約束だいつき。……今度は、破りゃしねえよ。ずっと、一緒にいようぜ」
悪いなお館様。見込んでくれたあんたにゃ悪いが、オレは死ぬまで休むことにした。
政宗ED かんなびのさと(EDリスト6/6)
上田城の虜/あとがき
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上田城の虜36
上田城の虜36
蛇足。
神和ぎ=かむなぎ、かんなぎ。巫。
かんなび=かむなび。神南(名)備。神がおわす山や森。ラスト二文字だけ漢字変換すると酒の名前に。結構イケる。
神和ぎ=かむなぎ、かんなぎ。巫。
かんなび=かむなび。神南(名)備。神がおわす山や森。ラスト二文字だけ漢字変換すると酒の名前に。結構イケる。




