「オオ、タクティシャン…」
元就様の告白を聞きながら、
ザビー様はものすごく鼻息を荒くして、長椅子に深く沈めた腰をもぞもぞ動かしている。
元就様はそんなザビー様の怪しげな様子には気づいていないようで
再び僕たちの方へくるりと向き直ると
「こんな我でも、そなたたち、まだ毛利家の当主として認めてくれるか?」
いつになく不安げな、自信のなさげな元就様の言葉を聴きながら
家臣団の大半はコクコクと壊れた人形みたいに首を縦に振った。
一部の者などは首じゃなくて別な部分をカクカク動かしていたが、
僕にも気持ちはわかるから咎める気にはならない。
「…ありがとう」
消え入りそうな声で、元就様が僕たちに言った。元就様の口からそんな言葉が聞けるなんて!
ザビー教に入信してからずいぶん性格が丸くなった元就様を、
僕たちは少し複雑な思いで見守っていたのだけれど、
こんなに可愛らしい一面を僕たちに見せてくれるなら、やっぱりザビー様様だと思える。
しかもその上、元就様が実は女だったと知れば、
これまでの僕たちへの冷酷な振る舞いを思い出しても、
なんだか可愛らしい虚勢だったように思えてくるからまったく不思議だ。
元就様は再びザビー様に向かって跪いて
「嘘を胸に抱えたままでは真実の愛には到達できないと悟り、お叱りを覚悟で告白致しました。
ザビー様、こんな我でも、まだお手元に置いて下さいますか。
我はまだ愛の使途としてここに…」
「嘘ハヨクナイヨ、タクティシャン!!」
ザビー様はいきなりガバっと立ち上がった。
その言葉に元就様の華奢な後姿がビクっと震えたのが見えた。
そのビクっと震えた白い背中と丸い尻に、僕たち家臣もビクンと反応した。
何人かが小さく「うッ」と呻いた。
ザビー×サンデー(女)4
元就様の告白を聞きながら、
ザビー様はものすごく鼻息を荒くして、長椅子に深く沈めた腰をもぞもぞ動かしている。
元就様はそんなザビー様の怪しげな様子には気づいていないようで
再び僕たちの方へくるりと向き直ると
「こんな我でも、そなたたち、まだ毛利家の当主として認めてくれるか?」
いつになく不安げな、自信のなさげな元就様の言葉を聴きながら
家臣団の大半はコクコクと壊れた人形みたいに首を縦に振った。
一部の者などは首じゃなくて別な部分をカクカク動かしていたが、
僕にも気持ちはわかるから咎める気にはならない。
「…ありがとう」
消え入りそうな声で、元就様が僕たちに言った。元就様の口からそんな言葉が聞けるなんて!
ザビー教に入信してからずいぶん性格が丸くなった元就様を、
僕たちは少し複雑な思いで見守っていたのだけれど、
こんなに可愛らしい一面を僕たちに見せてくれるなら、やっぱりザビー様様だと思える。
しかもその上、元就様が実は女だったと知れば、
これまでの僕たちへの冷酷な振る舞いを思い出しても、
なんだか可愛らしい虚勢だったように思えてくるからまったく不思議だ。
元就様は再びザビー様に向かって跪いて
「嘘を胸に抱えたままでは真実の愛には到達できないと悟り、お叱りを覚悟で告白致しました。
ザビー様、こんな我でも、まだお手元に置いて下さいますか。
我はまだ愛の使途としてここに…」
「嘘ハヨクナイヨ、タクティシャン!!」
ザビー様はいきなりガバっと立ち上がった。
その言葉に元就様の華奢な後姿がビクっと震えたのが見えた。
そのビクっと震えた白い背中と丸い尻に、僕たち家臣もビクンと反応した。
何人かが小さく「うッ」と呻いた。
ザビー×サンデー(女)4