語尾を上げ、同時に膝裏に手を滑らせる。
「あっ!」
まっすぐ伸びていた白い脚を腰の高さまで押し上げると、濃姫の口から恥じらいの
混じった悲鳴がこぼれた。
「身の程知らずの田舎もんがよォ……この鬼ヶ島で粋がって、ただで済むとは思って
ねえよな?」
「お離しなさいっ」
「それが人にものを頼む態度かァ?」
じたばたと暴れる濃姫の脚を揺さぶって腰で抱える。
膝をがっちりと固定させると、彼女の動きはもっぱら己の着衣を乱すだけの行為になった。
両手で網の上方を掴んで、片足は踏み外さぬよう寝かせたまま。腰を中心に縦横に
くねるだけの運動は、元親への抵抗というより淫靡な舞に見える。
柳腰が元親の目を惹きつけた。
「おいおい、なんだそりゃ。裸踊りでも始める気か?」
「くっ、うぅ、離しなさい、離してっ。あぅ、うっ」
真っ赤な顔が、はだけた下半身を見て青くなっていくさまが実に愉快だった。
暴れるたびに股間の翳りが、ちらりと覗いた。
「あっ!」
まっすぐ伸びていた白い脚を腰の高さまで押し上げると、濃姫の口から恥じらいの
混じった悲鳴がこぼれた。
「身の程知らずの田舎もんがよォ……この鬼ヶ島で粋がって、ただで済むとは思って
ねえよな?」
「お離しなさいっ」
「それが人にものを頼む態度かァ?」
じたばたと暴れる濃姫の脚を揺さぶって腰で抱える。
膝をがっちりと固定させると、彼女の動きはもっぱら己の着衣を乱すだけの行為になった。
両手で網の上方を掴んで、片足は踏み外さぬよう寝かせたまま。腰を中心に縦横に
くねるだけの運動は、元親への抵抗というより淫靡な舞に見える。
柳腰が元親の目を惹きつけた。
「おいおい、なんだそりゃ。裸踊りでも始める気か?」
「くっ、うぅ、離しなさい、離してっ。あぅ、うっ」
真っ赤な顔が、はだけた下半身を見て青くなっていくさまが実に愉快だった。
暴れるたびに股間の翳りが、ちらりと覗いた。
ふと、もっと愉快な悪戯があることを思いつき、元親は歪んだ笑みを浮かべた。
濃姫の耳元まで顔を持っていき、低い声で告げる。
「なぁ、アンタの両足が網の外に出ちまったら、どうなるだろうな?」
「えっ」
思い描くと滑稽なその想像は、濃姫に少なくない衝撃を与えたようだった。
肌があらわになるのを恐れて控えめになっていた濃姫の抵抗が、いっそう激しくなる。
罠にかかった瞬間の獣のような、後先を考えぬ暴れ方だ。
「ハハッ、暴れるなって」
「い、いや、嫌っ! 離してっ!」
「そんなに暴れると……」
よっ、と担ぎ直した脚を撫で回し――しかし、すぐに元親は意見を改めた。
「いや、わかった。離してやる、暴れてもいい」
「……?」
元親は目を細めて笑って見せた。
ほとんど涙目の濃姫の瞳は、不可解と言いたげな色を宿す。
「どうした?」
「…………」
「離してやるって言ってるだろうが?」
元親は微笑したまま抱えていた脚をしっかりと掴み直すと、下ろすのではなく、より高く
まで持ち上げた。
「えっ、なに、や、やめ……ッ!!」
急なことに体勢を維持できず、濃姫の腰はズルズルと網の中を滑っていた。
元親は一歩前に踏み出しながら、掲げた脚を今度は肩で担ぐ。
ちょうど膝の裏が首筋に当たる格好だ。手は濃姫の背後の巨木の幹に置いている。これで、
手を『離した』というわけである。
「や、うぅっ」
くぐもった呻きを漏らして首を振る濃姫は、密着した元親の体と幹の合間に押し込まれて
いるために、担がれた脚を除けることができないでいる。
元親は満足げに笑い、声にはさも不満だという響きを含んで言った。
「どうした、離してやっただろう? 暴れてもいいんだぜ」
「う、う……いやぁ……」
「どうした?」
「やめて、ちょうだい。おねがい、よ」
うつむいて羞恥にふるえる濃姫の表情を見てやろうと、元親は彼女の股ぐら付近に
当たっている腰をぐいと押しやった。
「ひ、いやっ!」
仰け反った濃姫の顔が紅潮している。
息が荒くなっていた。
元親は短く笑うと、余った右手で網を掴んでいる濃姫の左手を握り締める。
「ここから出たいんだろ? え? だったらもっと暴れてみろよ」
言うや否や、掴んだ手ごと力任せに揺すりたてた。
濃姫の耳元まで顔を持っていき、低い声で告げる。
「なぁ、アンタの両足が網の外に出ちまったら、どうなるだろうな?」
「えっ」
思い描くと滑稽なその想像は、濃姫に少なくない衝撃を与えたようだった。
肌があらわになるのを恐れて控えめになっていた濃姫の抵抗が、いっそう激しくなる。
罠にかかった瞬間の獣のような、後先を考えぬ暴れ方だ。
「ハハッ、暴れるなって」
「い、いや、嫌っ! 離してっ!」
「そんなに暴れると……」
よっ、と担ぎ直した脚を撫で回し――しかし、すぐに元親は意見を改めた。
「いや、わかった。離してやる、暴れてもいい」
「……?」
元親は目を細めて笑って見せた。
ほとんど涙目の濃姫の瞳は、不可解と言いたげな色を宿す。
「どうした?」
「…………」
「離してやるって言ってるだろうが?」
元親は微笑したまま抱えていた脚をしっかりと掴み直すと、下ろすのではなく、より高く
まで持ち上げた。
「えっ、なに、や、やめ……ッ!!」
急なことに体勢を維持できず、濃姫の腰はズルズルと網の中を滑っていた。
元親は一歩前に踏み出しながら、掲げた脚を今度は肩で担ぐ。
ちょうど膝の裏が首筋に当たる格好だ。手は濃姫の背後の巨木の幹に置いている。これで、
手を『離した』というわけである。
「や、うぅっ」
くぐもった呻きを漏らして首を振る濃姫は、密着した元親の体と幹の合間に押し込まれて
いるために、担がれた脚を除けることができないでいる。
元親は満足げに笑い、声にはさも不満だという響きを含んで言った。
「どうした、離してやっただろう? 暴れてもいいんだぜ」
「う、う……いやぁ……」
「どうした?」
「やめて、ちょうだい。おねがい、よ」
うつむいて羞恥にふるえる濃姫の表情を見てやろうと、元親は彼女の股ぐら付近に
当たっている腰をぐいと押しやった。
「ひ、いやっ!」
仰け反った濃姫の顔が紅潮している。
息が荒くなっていた。
元親は短く笑うと、余った右手で網を掴んでいる濃姫の左手を握り締める。
「ここから出たいんだろ? え? だったらもっと暴れてみろよ」
言うや否や、掴んだ手ごと力任せに揺すりたてた。




