戦国BASARA/エロパロ保管庫

夜明け前6

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nozomi

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(良く期待に応えようとする、勝ち気、生真面目、甘え下手、それに少々撥ねっ返りの気有り、と)
佐助はかすがの評価を心の中で淡々と付ける。
千代女の考えが読めて来た。かすがを使い、閨の中から天下を取るつもりだ。何千何万の兵を使う必要はない、
この娘ただ一人居れば事足りる。
(効率は良いな)
将来彼女の閨で一体何人の男が殺されるだろうか。
(俺まで仲間入りしませんように)
佐助は普段信じて無い神仏に柄にも無く祈った。自分自身二十歳そこそこの若者である。
つい魔が差して快楽に溺れようものなら命は無い。
「……?」
あまりまじまじと見つめ過ぎたのか、かすがは怪訝そうな表情を浮かべて居る。
「ああ、気にしないで」
取り繕うのはこれで二回目だ。
かすがに再会した時、佐助は内心臆面した。
彼女が予想以上に美しく成長していて圧倒され、すっかり畏縮してしまった。これで後二、三年経てば更に美しくなるだろう。
でもどんなに美しくてもかすがは女としての幸福を掴めない。
愛され体を重ねる度、自分を愛した男を殺すのだ。
自分から誰かを愛する事も許されず、死ぬ迄千代女の傀儡のままだ。


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