戦国BASARA/エロパロ保管庫

伊達×市

最終更新:

bsr_e

- view
だれでも歓迎! 編集
カッ、と乾いた音を立てて三刀が薙刀を捕らえた。薙刀の先の刄が畳に刺さる。それと同時に、残りの三刀が市の喉元に突き付けられていた。



市の預かる砦が、落ちた瞬間だった。



「皆はどうなったの…?」
突き付けられた刀に反応するでもなく尋ねる市の手から薙刀が落ちる。それをちらりと横目で見た政宗が手の届かないところまで蹴り飛ばした。
「…よく戦って、死んでいったぜ。」
それが戦ってもんだろ、薙刀を押さえた方の刀を鞘に収めながら政宗がそう呟いた。
「そう…市のせいで……でも市もすぐに逝くのね……」
命乞いをするでもなく悲しむでもなく、淡々と述べる少女に政宗は突き付けた刀を下ろし、眉間に皺を寄せた。
「なんでそんな無感動なんだよ、ah?」
目の前の少女からは生きたい、と言う意志があまりにも感じられない。いや、それどころか…
「市はお兄様の妹として生まれた日に死んでいるの……それに、長政様から預かったここも守れなかった…」
だから市に生きる価値なんてないのよ、と続けると政宗の独眼が見開かれた。
「アンタ今までに楽しいとか嬉しいとか思ったことは?」
「そんな感情、市には無用のもの…」
ますます信じられないようなことを聞き、政宗は自分の耳を疑った。政宗が知るかぎりでは、自分が生きる価値はないなどと言うものはいない。ましてや喜びを知らぬ者など。
「女は幸せになる義務があるんだぜ?それに、旦那の隣で笑っててくれりゃ、それだけで十分価値があるってもんだ。」
市はふるふると頭をふって否定する。頑なに自分の価値を否定する、まだ年若き少女。その様子を見た政宗は少し逡巡してから、きっぱりと告げた。
「奥州に来い。アンタを日本一幸せな女にしてやる。」
市を妻に摂ろうなどと考えたわけではなくただ純粋に、幸せにして、笑わせてやりたかった。しかし思いの外口説き文句のように響いた言葉にも、市はふるふると頭を振るだけだった。
「駄目…市は長政様のモノだから……」

「アンタはそれでいいのか?どうせじきに浅井は伊達に服することになる。その時にはアンタの旦那も生きちゃいないぜ?」
その言葉にこくんと頷いた市に政宗は目を伏せ、溜息を吐いた。彼女がそれを望むなら、そうさせてやるのが彼女を幸せにしてやるということなのだろう。でも…と続いた言葉に視線を戻す。
「もしアナタが…市を哀れんでくれるなら…」

抱いて頂戴。

擦れるような声で躊躇いがちに言った市は、一度目を瞑り、ゆっくりと政宗の瞳を見た。
「母上が言っていたの…女は男に抱かれることで、生まれた罪を許されるのよ…幸せになれるのよ…って…」
「Wait、ちょっと待て。オマエ、浅井に抱かれたことねぇのか!?夫婦なんだろうが!?」
「長政様は……正義の使者は伴侶こそ持てど、不純な交わりなど行なわぬものなのだ、って………」
「Shit…!」
そこまで聞いて政宗は頭に手をやった。頭が痛い、と言うより眩暈がする。なんなんだその子供のような考えは。
男女の交わりが不純だなどと、一体どうして言えようか。


「アンタにheavenを見せてやる。」


所在なさげに片手で持っていた三刀もまた鞘に収めると、市を引き寄せ耳元で囁いた。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー