政宗は元々男だけどひょんな事から女になりました設定。
ダメな方はスルー願います。
小十郎×政宗ですがロマンティックの欠片もないコメディ風味。
ダメな方はスルー願います。
小十郎×政宗ですがロマンティックの欠片もないコメディ風味。
**************
「小十郎ー!!!」
どたばたどたばた。
朝の身支度を整え、さて部屋を出ようかというばかりだった小十郎の部屋に、
政宗がすっぱーんと襖を開けて飛び込んできた。
「政宗様?!」
何事が起きたかと身構える小十郎の顔を見るなり、そこまで走ってきた勢いは何処へやら、
政宗は唐突に開けた襖をきちんと閉める。
「いかがなさいました」
そのまま、襖を閉めた格好で止まっている政宗に、ハテナマークを飛ばしつつも
小十郎は聞いた。聞かない方がよかったと、後から思ったかどうかは知らない。
問われた政宗は、一度深呼吸した後、ゆっくりと振り返った。
「小十郎……聞いて驚け」
「はい?」
「女になっちまった」
「・・・・・・・・・・・・・・・は?」
「~~っ、何度も言わせんな!女になっちまったんだって!」
そう訴える政宗を眺めつつ、小十郎はしばし思考を停止した。
しばらく硬直したまま動かない小十郎の頬を、不審そうな顔で政宗がぺちぺちと触る。
その感触にはっとした小十郎だが、さて何処からつっこめばいいものやら。
「女に、・・・・・・ですか」
「Yes」
頷くなり、政宗はがばっと着物の前を開けた。それを目撃した小十郎のほうは、
一瞬気が遠くなり、それから物凄い早業で、開いた着物の前を合わせる。
「な?胸あったろ?Small Sizeだけど」
「妄りに開いて見せるものではございませぬっっっ」
いや問題はそこではなく。
「見せなかったら確認できねーだろうが!」
「そ、それはそうですがっ」
おろおろおろ。面白いくらいに小十郎は狼狽した。普段の姿からは想像出来ない。
「な、何か心当たりは……変なものを召し上がった等はございませぬか」
「毒見役ついてる俺に、それはない」
食事が問題なら、それら一同みな女になっていなければいけない。
「散歩の途中で変な祠を蹴倒したとか、たぬきや狐のしっぽを踏んだとか……」
「お前。俺の事、常々どう思ってるのか言ってみろ」
「いえその……」
どたばたどたばた。
朝の身支度を整え、さて部屋を出ようかというばかりだった小十郎の部屋に、
政宗がすっぱーんと襖を開けて飛び込んできた。
「政宗様?!」
何事が起きたかと身構える小十郎の顔を見るなり、そこまで走ってきた勢いは何処へやら、
政宗は唐突に開けた襖をきちんと閉める。
「いかがなさいました」
そのまま、襖を閉めた格好で止まっている政宗に、ハテナマークを飛ばしつつも
小十郎は聞いた。聞かない方がよかったと、後から思ったかどうかは知らない。
問われた政宗は、一度深呼吸した後、ゆっくりと振り返った。
「小十郎……聞いて驚け」
「はい?」
「女になっちまった」
「・・・・・・・・・・・・・・・は?」
「~~っ、何度も言わせんな!女になっちまったんだって!」
そう訴える政宗を眺めつつ、小十郎はしばし思考を停止した。
しばらく硬直したまま動かない小十郎の頬を、不審そうな顔で政宗がぺちぺちと触る。
その感触にはっとした小十郎だが、さて何処からつっこめばいいものやら。
「女に、・・・・・・ですか」
「Yes」
頷くなり、政宗はがばっと着物の前を開けた。それを目撃した小十郎のほうは、
一瞬気が遠くなり、それから物凄い早業で、開いた着物の前を合わせる。
「な?胸あったろ?Small Sizeだけど」
「妄りに開いて見せるものではございませぬっっっ」
いや問題はそこではなく。
「見せなかったら確認できねーだろうが!」
「そ、それはそうですがっ」
おろおろおろ。面白いくらいに小十郎は狼狽した。普段の姿からは想像出来ない。
「な、何か心当たりは……変なものを召し上がった等はございませぬか」
「毒見役ついてる俺に、それはない」
食事が問題なら、それら一同みな女になっていなければいけない。
「散歩の途中で変な祠を蹴倒したとか、たぬきや狐のしっぽを踏んだとか……」
「お前。俺の事、常々どう思ってるのか言ってみろ」
「いえその……」
その後も二人で額をくっつけるようにして考えたが、
何をどう考えても女になる原因など見当たらない。
「まぁ、幸い?それほど胸はでっかくねーから、鎧とか着るのにも問題ねえけどよ」
「だからいちいち開かないで下さい……」
またもやかぱっと前を開ける政宗の着物を直しつつ、
ふと小十郎は気付いた疑問を口にした。
「……胸はわかりましたが……下はどうなって……?」
「Ah……そういや、ちゃんと確認してねぇ」
『ない』のはなんとなくわかったが。
「OK、ここまで来たら乗りかかった船だ。小十郎!下も確認しろ!」
「・・・・・・・・・・・は」
「お前の年なら、女の一人や二人や三人くらい見たことあんだろ!」
言いながら、それは思い切り良く着物と下帯を脱ぎ捨てようとした政宗だが、
物凄い早業で手を出した小十郎に阻まれた。
「だから妄りに脱がないで下さいっっ!!」
「見せないでどうやって確認すんだよ?!触って確認すんのかお前が?!
だったら今すぐ手を突っ込め!」
あまりの台詞に、またも思考停止して真っ白になっている小十郎である。
政宗が着物を脱ぐのを阻止しようとしたあまり、
男の時よりひと回りほど華奢になっている身体を、
腕の中にすっぽり収めていると気付くのは、四半時ほど後の事。
何をどう考えても女になる原因など見当たらない。
「まぁ、幸い?それほど胸はでっかくねーから、鎧とか着るのにも問題ねえけどよ」
「だからいちいち開かないで下さい……」
またもやかぱっと前を開ける政宗の着物を直しつつ、
ふと小十郎は気付いた疑問を口にした。
「……胸はわかりましたが……下はどうなって……?」
「Ah……そういや、ちゃんと確認してねぇ」
『ない』のはなんとなくわかったが。
「OK、ここまで来たら乗りかかった船だ。小十郎!下も確認しろ!」
「・・・・・・・・・・・は」
「お前の年なら、女の一人や二人や三人くらい見たことあんだろ!」
言いながら、それは思い切り良く着物と下帯を脱ぎ捨てようとした政宗だが、
物凄い早業で手を出した小十郎に阻まれた。
「だから妄りに脱がないで下さいっっ!!」
「見せないでどうやって確認すんだよ?!触って確認すんのかお前が?!
だったら今すぐ手を突っ込め!」
あまりの台詞に、またも思考停止して真っ白になっている小十郎である。
政宗が着物を脱ぐのを阻止しようとしたあまり、
男の時よりひと回りほど華奢になっている身体を、
腕の中にすっぽり収めていると気付くのは、四半時ほど後の事。
(終)