奥州の冷たく澄んだ夜に淫らな音が微かに聞こえる。
「っん、・・・ぁ」
ひくりと喉を震わせて女が一人遊びに興じている。
くちゃと水音がする度、ぼんやりとした眦が羞恥に揺れた。
白く細いが刀を握って出来た胼胝や傷の多い指が女の大切な場所を弄ぶ。
ぬちぬちと糸を引くそれはもう二本も蜜壷の中に潜り込んでいた。
「ん、ん、・・・くぅ」
子犬のように鼻を鳴らし、女は顔を肩に擦り付ける。
快楽に正直な腰のゆらゆら揺れる速度が頂に向かって速くなる。
「ぃや、ゃ・・・く、あ、は、ァッ・・・幸村ぁっ」
高く小さな声で女は想像の中の相手を呼んで果てた。
女の名前は伊達政宗。奥州筆頭である。
きゅうきゅうと痙攣のように締め付ける内部が落ち着いたのを見計らって政宗は指を引き抜いた。
ぬるりと月光に光る指を見つめ、政宗は溜息をついた。
「・・・幸村」
「っん、・・・ぁ」
ひくりと喉を震わせて女が一人遊びに興じている。
くちゃと水音がする度、ぼんやりとした眦が羞恥に揺れた。
白く細いが刀を握って出来た胼胝や傷の多い指が女の大切な場所を弄ぶ。
ぬちぬちと糸を引くそれはもう二本も蜜壷の中に潜り込んでいた。
「ん、ん、・・・くぅ」
子犬のように鼻を鳴らし、女は顔を肩に擦り付ける。
快楽に正直な腰のゆらゆら揺れる速度が頂に向かって速くなる。
「ぃや、ゃ・・・く、あ、は、ァッ・・・幸村ぁっ」
高く小さな声で女は想像の中の相手を呼んで果てた。
女の名前は伊達政宗。奥州筆頭である。
きゅうきゅうと痙攣のように締め付ける内部が落ち着いたのを見計らって政宗は指を引き抜いた。
ぬるりと月光に光る指を見つめ、政宗は溜息をついた。
「・・・幸村」
以前はこんな一人遊びなどしなかった。
女であることを見せつけられるようで嫌だったからだ。
一生そこを犯すのは己の指だけだと、確認するような行為をするほど自虐的ではない。
だが、先日、政宗は男に愛された。真田幸村に抱かれた。
ーーそなたを娶りたい!
別れる間際に言われた言葉は政宗が5つの時に放棄した「女」を引き戻した。
「俺を・・・愛する人がいるなんて」
未だに信じられない。
着物の袷を開いて胸を見れば、目を背けたくなるような痘痕が嘲笑う。
「これでも、いいってのか?・・・アンタは、俺を・・・」
ーー某は・・・政宗殿は綺麗だと思う
思い返すと、じわりと胸が暖かくなった。
「・・・好きだ」
口に出して言ってみる。不思議なくらいすとんと胸に納まった。
だが、政宗は伊達家のために男でなくてはならない。
天下を取るために、世間を欺かなければならない。
だからこの初恋は叶わないから、せめて夜だけは女になりたかった。
女であることを見せつけられるようで嫌だったからだ。
一生そこを犯すのは己の指だけだと、確認するような行為をするほど自虐的ではない。
だが、先日、政宗は男に愛された。真田幸村に抱かれた。
ーーそなたを娶りたい!
別れる間際に言われた言葉は政宗が5つの時に放棄した「女」を引き戻した。
「俺を・・・愛する人がいるなんて」
未だに信じられない。
着物の袷を開いて胸を見れば、目を背けたくなるような痘痕が嘲笑う。
「これでも、いいってのか?・・・アンタは、俺を・・・」
ーー某は・・・政宗殿は綺麗だと思う
思い返すと、じわりと胸が暖かくなった。
「・・・好きだ」
口に出して言ってみる。不思議なくらいすとんと胸に納まった。
だが、政宗は伊達家のために男でなくてはならない。
天下を取るために、世間を欺かなければならない。
だからこの初恋は叶わないから、せめて夜だけは女になりたかった。




