戦国BASARA/エロパロ保管庫

佐助×幸村(♀)6

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柿をしまうためにくつろげられた胸元は、小袖だけでなく下着の袂まで緩んでいた。
ほんの僅か、広がったその布の隙間から、同じくほんの僅か、白い膨らみが覗いている。
夕日を弾く柿の色に、つややかに染まる小さな小さな白い胸。

体の奥からまたあの、どうしようもなくいたたまれない思いがこみ上げてくる。
意思の力で押しつぶし、知らない振りして柿の実を落としこんだ。覗いた肌を隠すように。

おお、すまんな、となんでもないように笑う顔にへらりと笑い返して、さりげなく身を翻す。
「……そんじゃね。それ、速く厨にもっていきなね」
「おお?なんだ、今日はもういいのか?」
いつもならもっとしつこいのに、と不思議そうな声に、なに、もっとお小言くらいたいの?とふざけた
声で振り返る。即座に横をすり抜け、疾風怒涛の勢いで館に駆け戻っていく後姿にちょっと笑って、
俺もゆっくりそのあとを追った。
本当はそんなに暇でもないんだけど、今は何故か走る気にも、空を舞う気にも、土に潜る気にもなれない。
枯葉一つなく、ところどころ焦げた土の上を、ただゆっくりと歩く。
暮れかけた日が、方々の庭木の影を地面に長く引き伸ばしている。俺の影もあるはずだけど、焦げ目や
他の影にまぎれて、どこに向かって伸びているのかさえ定かじゃない。
さっきまではすっきり片付いたと思っていた庭の風景が、影に埋められた今は、ひどく荒涼として見えた。

女の胸なんて珍しくもない。そんな初心じゃないし、欲情するようないい体でもないし、そもそも
俺はそういう感情は持たないよう、訓練してる。
そうじゃなくて。ただ、いつまでも昔と変わらないと思ってたあの小さな姫様が、いつの間にかちゃんと
女の体になっていたんだなと、それがなんだか不思議で。
だからそう、お世話役として、ちょっと驚いただけで。
それだけで。
本当にただ、それだけで。

時がたてば、どんなものでも変わっていく。変わらないものなんかなにひとつないと、百も承知だ。
だのに、あの小さな胸を思い出すたびまた、奇妙ないたたまれなさが胸にこみあげてくる。
最近よくあるこれの正体はなんだろう、とふと思ったけど、今は探る気にもならない。いいや放って
おこう。どうせすぐ消える。
感情なんていくらでも調整できる。
こみ上げればまた、押しつぶすだけだ。
夕日の最後の一片が落ち、同時に足元の影も闇に飲まれた。一寸先も見えない暗闇の中を、忍びの夜目を
頼りにゆっくりと進む。
足元で、焦げた土が崩れる感触が、何故かひどく気になった。


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