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(…何だ?この景色は)
(…何だ?この景色は)
透き通るような青空が見えた
(どうなっている?オレは奴に…JUDOの攻撃を受けて…)
それからの記憶がない、気がついたらここにいた。そしてそれだけじゃない、周りは炎に包まれていないし、匂いが全然しない、そして右手には刀じゃない、斧を持っていた
それから姿は変わらないが様々な記憶が流れてくる。だが一番記憶に出てくる男は赤みがかった赫灼の瞳と月代を剃らず、後ろで大きく纏めている長髪、そして自分の今の身体と同じ痣がある。
日輪の耳飾りをしている男だった。
日輪の耳飾りをしている男だった。
そしてその男は…先程の仮眠でみていた刀の振り方をしていた。
ギニューは直感で感じ取った。この男の動きをしようと思えば使える…真の強さを発揮できる、JUDOを倒せる、と
ならば目が覚めなければいけない、覚めなければ…!!死ぬ…!!
その瞬間であった。
急激に目が覚めていく気がした。そして何故か感じた頭の痛みと共に、ついでに今までの炭治郎の戦いがどのような物だったのかも理解させられながら…目覚めていった…
そしてその時に気が付いた…妙な違和感に
(そう言えば、何も声が聞こえなかったな、どうでもいいが)
ギニューにとっては至極どうでもいいのだ、彼等の想いが、どんな物であろうと
ガキィン!!
「!?」
JUDOは驚きざるおえなかった、白目向いた状態から一瞬で目を覚ましたことに、即座に
だがまぁ良いと思考を切り替える、どうであろうとコイツはこの状況ではよわ―
立ち上がった瞬間、JUDOは分かった。
この男、今までと全く違う、と
どういう事か、全く分からないうちに、始まる
…単純な前斬りのはずだ、ディケイドはそう考える、考えるだけに頭がおかしくなりそうな感覚を覚える
何故ならこの一撃だけでも分かる。先程とは桁違いの威力を秘めている事を
「ぐああ!!」
ここまでの苦痛をJUDOは上げた事があっただろうか?記憶に全くない
だがそう考えている暇を与えるつもりはない
――ヒノカミ神楽 碧羅の天
慌てて守るが…それだけで守り切れるはずがなく、刀身はバキバキになり、弾き飛ばされてしまう
それもその勢いのまま炎に囲った周囲から飛び、橋を三分の一渡ってしまった
「があっ!!」
痛みに苦しみながらディケイドは向かってくる前に即座にカードを装填する。
『FORMRIDE KUUGA TITAN!』
防御力の高い形態へと直接変身する。だが
…残酷な事を言おう、クウガにとっての事であるが
今、ギニューの身体は燃える火の中にいた為に熱によって熱くなっていた。
そしてギニューは響鬼の時に強く痛みを負わせて更に殺そうとしたクウガに対する怒りで今までより強く刀を握っていた。そして火の囲いからは脱出した為に全集中の呼吸も復活した。
その結果、偶然であるが
彼の刀は赫刀へと成っていた
その事を知らずクウガはタイタンソードを振るう、だが
――ヒノカミ神楽 烈日紅鏡
まず左への一撃でタイタンソードをぶち壊し、そして右へのもう一撃でクウガの頑強なはずの装甲を砕く
「ガアアア!?」
信じられない、次から次へとありえないことが起こる
普通のディケイドならばこれ程の強さなら喜々として戦おうとするだろう
だが今のディケイドはギニューの突然の強さの向上についていけずにいて焦っていたのだ。
攻めはまだまだ続く
――ヒノカミ神楽 灼骨炎陽
強烈な前方向への回転斬りである
…クウガは受ける直前に後ろ向きに直接地面を蹴り、後ろに飛ぶようにしていた。
そして灼骨炎陽を受けてクウガは強烈なダメージを受けながらディケイドへと強制的に姿を戻される。
…何故そこまで後ろへ飛んだかって?そうでもしなければ
距離をとれず、カードを装填できる暇がないからである
距離をとれず、カードを装填できる暇がないからである
『KAMENRIDE RYUKI!』
龍騎へと姿を変える、そして即座に
『ATTACK RIDE ADVENT!』
無双龍ドラグレッダーを召喚する
時間稼ぎは出来るだろうと見込んで召喚した。だが
甘すぎる、その認識は、ヒノカミ神楽の前にその認識は
――ヒノカミ神楽 陽華突
頭を狙う突き技、ドラグレッダーは頭をぶっ刺され、ひび割れながら、苦悶の声を上げながら爆散した
…瞬殺されるのは予想外でありながらも龍騎はカードを次々と装填する
『ATTACK RIDE SWORD VENT!』
『ATTACK RIDE GURD VENT!』
フルアーマーで迎え撃つつも
――ヒノカミ神楽 日暈の龍 頭舞い
りだったが気がついたら全ての武装を破壊され、龍騎自身の身体から火花が飛び散っていて龍騎の身体はディケイドへと戻っていた。
理解不能だ
ディケイドはもう奴に対する手段をどうすればいいのか分からなくなりそうになっていた。
――ヒノカミ神楽 斜陽転身
「ぐあああ!!」
しかし無慈悲にも攻撃は続く
だが、だからとて屈するディケイドではない、この攻撃を利用し横へ飛ぶ
更に橋を渡らされ、半分渡り切ってしまっていた。
『FORM RIDE FAIZ ACCEL!』
再び距離をとっての変身だ
10秒の高速移動の間に…ファイズはギニューの首輪を攻撃することを決めていた
ディケイドはこれを敵を殺す為には至極当然の事と考えて現実逃避をする
そう、実力ではギニューに勝てないという現実から
奴も向かってくるが問題はない、ファイズアクセルを推す方が早い
奴は剣先をファイズアクセルめがけて向けている、だがその剣先は僅かながら届かなかった
そう思ってスイッチを押すが…
反応しない
何度押しても反応しない
――ヒノカミ神楽 飛輪陽炎
否、しっかり届いてファイズアクセルを破壊していたようだ
そして出来ている隙を逃しはしない
――ヒノカミ神楽 輝輝恩光
ファイズアクセルの薄くなっている装甲への全体攻撃だ
「ぐあああああああああああああああああああ!!」
今までにない苦悶の叫びをあげながらディケイドへと姿を戻される
…今までにない反応速度で、限界を超えるスピードでカードを装填する
身体が告げている、死ぬ、本当に死んでしまうと、それに応えるように早く
『FORM RIDE AGITO FLAME !』
何とかフレイムソードを…獲物を手に入れる、これで防御を
――ヒノカミ神楽 火車
防御していた前方向からの攻撃は来なかった、後ろへ回られて今度は後ろからの攻撃を喰らう、アギトは頭への強烈な一撃で意識が朦朧としかける、声すらも出せない
ディケイドへと姿をもう四度目だが戻される。戻されながら即座にカードを装填
『ATTACK RIDE INVISIBLE』
ディケイドは…ついに逃げの道を選んでしまっていた
誇りもプライドも何もかも捨てての逃亡である。
だがギニューはそれを逃さない、持ち前の嗅覚を生かし、匂いを辿る
――ヒノカミ神楽 幻日虹
幻日虹の身体裁きを生かしての高速移動で距離をとって橋の三分の二まで渡っていたディケイドを遠回りして
頭突きを喰らわせ、透明状態を解除させた
「ぐああっ…!!」
ただの頭突きでさえも苦悶の声を上げてしまう程限界を迎えてしまっていた。
ディケイドは…咆哮する、ブームボイスの弾丸を発しながら、ここまで追い詰められた事に対する怒りを発散しながら
ディケイドは一か八か最期の切り札をする為に、カードを装填した
そしてギニューも…ブームボイスの弾丸を避けながらヒノカミ神楽の総仕上げを構える。
『FINAL ATTACK RIDE DE DE DE DECADE!』
――ヒノカミ神楽 炎舞
今、それぞれの誇りを賭けた最後の技が
ライダーキックが、剣術が
激突した
「馬鹿な…!!馬鹿な…!!この我が…!!」
負けたのは…JUDOだ
遂にディケイドの変身自体が解除され、血を吐きながら地面を転がっている。遂に完全に橋を渡り切ってしまった。
「ありえない…ありえない…!!」
身体を動かす力すら湧いてこない
初めてである、絶望という感情をJUDOが知ったのは
このまま…殺される、そう悟ってしまっていた
…だが、一向に何もしてこない
(…どういう事だ?)
…あの男の声が聞こえてきた、だがその声はまるで
「ぬ!?ぬ!?ぬぁぁ!?ぬああああ!?」
苦しんでいる、藻掻いているように、手を上に伸ばしながら苦悶の表情を浮かんでいた
…19世紀のドイツの哲学者・フリードリヒ・ニーチェの格言にこんな言葉がある。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ
全ては、あの時に始まっていた
結論から先に言おう
ギニューは肉体…竈門炭治郎に肉体を奪い返されかけていた。