チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
早すぎるΨ会?
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結局のところ柊ナナは、燃堂力という人物のことを最後まで理解することはできなかった。
少なくとも、彼女自身はそう認識していた。
彼は結局、最後の瞬間まで自分が置かれていた状況を理解していなかった。
それなのに、彼はナナのことを庇って死んだ。
少なくとも、彼女自身はそう認識していた。
彼は結局、最後の瞬間まで自分が置かれていた状況を理解していなかった。
それなのに、彼はナナのことを庇って死んだ。
どこまでもお気楽マイペースで、こんな環境の中でもいつでも明るく振る舞っていた。
少々空気の読めないところもあったかもしれないが、不思議と不快感はそこまで無かった気がする。
それは、見た目が可愛らしいアイドルの女の子になっていたこともあるかもしれない。
もしかしたらこのことが、この陰鬱な殺し合いの環境の中で、誰かに対する励ましになっていたかもしれない。
しかし、そのようなことにはもうならない。
彼はもう死んでしまった。
実質的に、ナナが殺したも同然のような形で。
実態はどうかとして、周りがどう思うかはともかくとして、彼女自身はそのように感じているところもあった。
自分が余計なことをしなければ彼は死ななかったのでは、という考えが脳裏の片隅にどうしても残っていた。
少々空気の読めないところもあったかもしれないが、不思議と不快感はそこまで無かった気がする。
それは、見た目が可愛らしいアイドルの女の子になっていたこともあるかもしれない。
もしかしたらこのことが、この陰鬱な殺し合いの環境の中で、誰かに対する励ましになっていたかもしれない。
しかし、そのようなことにはもうならない。
彼はもう死んでしまった。
実質的に、ナナが殺したも同然のような形で。
実態はどうかとして、周りがどう思うかはともかくとして、彼女自身はそのように感じているところもあった。
自分が余計なことをしなければ彼は死ななかったのでは、という考えが脳裏の片隅にどうしても残っていた。
『ダチを助けるのに理由なんていらないだろ?』
彼女…彼の最後の光景が、頭からこびりついて離れない。
自分のせいで燃堂の顔が失われてしまったのだという気持ちが出てくる。
自分のせいで燃堂の顔が失われてしまったのだという気持ちが出てくる。
(……いや、あの顔は燃堂のものではなかったな)
思い返せば、アレは堀裕子という別人の顔である。
ここで申し訳なく思うべきなのは、その名前の少女に対してである。
ここで申し訳なく思うべきなのは、その名前の少女に対してである。
(だが、奴自身の体ももう……)
しかし、どちらにしても、燃堂力自身の顔…肉体も失われたものと言えることもナナは知っている。
前の放送で、身体側の死亡者だと発表されたからだ。
その時、宇宙船内のモニターに映し出された顔を、ナナは覚えている。
ほんの少しの間しか見れなかったが、特徴的な顔をしていたため一応覚えていた。
はっきり言ってその顔は、カタギとは思えない程の凶悪そうな人相であった。
一見だと高校生だとは思えないような顔だった。
あまりにもヤクザっぽいその顔は、前までのアホっぽくもまあ良い奴なんだろうなって雰囲気を出していた少女の本来の肉体であるという事実が、微妙に納得できない程だ。
流石に印象が違い過ぎるものだから、人と人が関わり合う上での外見の重要性というものを改めて再認識させられた気分になる。
前の放送で、身体側の死亡者だと発表されたからだ。
その時、宇宙船内のモニターに映し出された顔を、ナナは覚えている。
ほんの少しの間しか見れなかったが、特徴的な顔をしていたため一応覚えていた。
はっきり言ってその顔は、カタギとは思えない程の凶悪そうな人相であった。
一見だと高校生だとは思えないような顔だった。
あまりにもヤクザっぽいその顔は、前までのアホっぽくもまあ良い奴なんだろうなって雰囲気を出していた少女の本来の肉体であるという事実が、微妙に納得できない程だ。
流石に印象が違い過ぎるものだから、人と人が関わり合う上での外見の重要性というものを改めて再認識させられた気分になる。
(見た目だけで判断するのも良くないと思うが、本当にイメージと違った顔だったな……)
思い返すと、今でもその顔が詳細に思い浮かぶようだ。
まるで今も、目の前に現れているかのようだった。
まるで今も、目の前に現れているかのようだった。
(そうそう、確かこんな感じで……)
『どーした相棒?腹でも痛てーのか?を?』
「……………………………………」
それは確かに、ナナの目の前に現れていた。
頭頂部で目立つ黄色いモヒカン。
側頭部やや上の謎剃り込み。
口の上のちょびっとだけ生えたひげ。
片方の目に縦線の傷。
尖りのある耳。
ケツアゴ。
側頭部やや上の謎剃り込み。
口の上のちょびっとだけ生えたひげ。
片方の目に縦線の傷。
尖りのある耳。
ケツアゴ。
前に定期放送で見た写真での本来の燃堂とそっくりな顔の人物が、
白装飾を着て頭に白い三角巾を着けたコッテコテの幽霊のようなスタイルで、
まるでずっと近くにいたかのような態度でナナに向けて話しかけてきた。
それも、互いの顔面が目と鼻の先にある超至近距離で。
白装飾を着て頭に白い三角巾を着けたコッテコテの幽霊のようなスタイルで、
まるでずっと近くにいたかのような態度でナナに向けて話しかけてきた。
それも、互いの顔面が目と鼻の先にある超至近距離で。
◆
「………キャアアアアアアアァッ!!!???」
「ピ!!?」
「おい、どうした!?」
「ピ!!?」
「おい、どうした!?」
ナナは、すっとんきょうな上擦った大きな声で悲鳴を上げた。
その言葉に驚き、先行していた杉元と善逸も足を止める。
その言葉に驚き、先行していた杉元と善逸も足を止める。
『なんだどーした!?ライオンでもいんのか!?』
「……ッ!!」
『ブンッ』『スカッ』
「……ッ!!」
『ブンッ』『スカッ』
悲鳴の元凶でもある幽霊の燃堂?が、そのことを分かってないのか的外れな発言をする。
ナナはこの燃堂?に対し、咄嗟に腕を横に振って攻撃しようとする。
しかし、それはすり抜けた。
腕が当たった部分だけは一瞬煙のように霧散したように見えたが、それもすぐに元の形に戻った。
そして、ナナの腕の方に何かが触れたような感覚は全く無かった。
ナナはこの燃堂?に対し、咄嗟に腕を横に振って攻撃しようとする。
しかし、それはすり抜けた。
腕が当たった部分だけは一瞬煙のように霧散したように見えたが、それもすぐに元の形に戻った。
そして、ナナの腕の方に何かが触れたような感覚は全く無かった。
「ど、どうした柊……?何かいたのか……?」
「ピ……?」
「ピ……?」
杉元はナナに対し怪訝そうな表情を向ける。
善逸の方も同じような感じだ。
2人とも、ナナと違い燃堂?のことが全く見えていないようだった。
善逸の方も同じような感じだ。
2人とも、ナナと違い燃堂?のことが全く見えていないようだった。
ちなみに今の内についでで言っておくと、ナナ達3人は先ほどまでは山奥の竈門家の方へと戻ろうとしていた。
前回の戦いで桐生戦兎達とはぐれ、状況の大部分がリセットされてしまった。
それに、その戦いで襲撃してきた者(JUDO)が自分達の方に追撃してくる可能性も考えられた。
一先ず落ち着けるかもしれない場所として、建物である竈門炭治郎の家の方に一旦避難しに行こうとしていた。
前回の戦いで桐生戦兎達とはぐれ、状況の大部分がリセットされてしまった。
それに、その戦いで襲撃してきた者(JUDO)が自分達の方に追撃してくる可能性も考えられた。
一先ず落ち着けるかもしれない場所として、建物である竈門炭治郎の家の方に一旦避難しに行こうとしていた。
◇
ちなみにナナは現在、自分の足で立って移動している状態にある。
前の戦いの時で負傷し、そのため杉元に背負われていたが、今は降りていた。
前の戦いの時で負傷し、そのため杉元に背負われていたが、今は降りていた。
前の戦いの時に腹を斬られたが、現在は雨宮蓮のおかげで傷は塞がれている。
最初のしんどい内は杉元に移動を任せていたが、ある程度進んで敵が追って来る気配が無くなり、体力も少し回復したと感じてからは、自分の足で歩くことを決めた。
その方が、杉元の体力の温存にも繋がると考えてのことだ。
もしもの時は、もう一度すぐにおんぶしてもらって行こうという話になっている。
最初のしんどい内は杉元に移動を任せていたが、ある程度進んで敵が追って来る気配が無くなり、体力も少し回復したと感じてからは、自分の足で歩くことを決めた。
その方が、杉元の体力の温存にも繋がると考えてのことだ。
もしもの時は、もう一度すぐにおんぶしてもらって行こうという話になっている。
◇
とにかく、竈門家の方に戻ろうと決めて、進み出してから少しした時に、ナナが突然大声で悲鳴を上げた。
杉元達は当然、いきなり何事かと思い、困惑しながらも辺りを警戒しながら足を止める。
しかし、周囲に新たに何かが現れたかのような様子は無い。
これではますます、彼らの混乱が深まるばかりだ。
先ほどのナナの攻撃も、何も無いところに向かって腕を振り回したようにしか見えなかった。
杉元達は当然、いきなり何事かと思い、困惑しながらも辺りを警戒しながら足を止める。
しかし、周囲に新たに何かが現れたかのような様子は無い。
これではますます、彼らの混乱が深まるばかりだ。
先ほどのナナの攻撃も、何も無いところに向かって腕を振り回したようにしか見えなかった。
(なんだこれは………なんなんだこれは!?一体、何が起こっているんだ!?)
しかし何より、今の状況で最も混乱しているのは、ナナ自身であった。
前に茂みの方からひょっこり現れてくれないかと考えてみたことはあったけど、まさかこんな登場の仕方をするとは思わなかった。
前に茂みの方からひょっこり現れてくれないかと考えてみたことはあったけど、まさかこんな登場の仕方をするとは思わなかった。
(これも、斉木楠雄の能力なのか…!?いや、でも、こういう霊能力は鳥束零太の領分じゃなかったのか!?いや、斉木楠雄も幽体離脱とかは出来るみたいな情報もあったはず……?)
ナナは混乱しながらも、自分が持っている情報を何とか思い返して現状を考察しようとする。
斉木楠雄の肉体の影響で、自分も幽霊を見る能力を得てしまったのではないかという考えが浮かんできていた。
その瞬間までは、目の前にいる存在を、燃堂力の幽霊だと認識していた。
斉木楠雄の肉体の影響で、自分も幽霊を見る能力を得てしまったのではないかという考えが浮かんできていた。
その瞬間までは、目の前にいる存在を、燃堂力の幽霊だと認識していた。
(…………ちょっと待て。他の幽霊はいないのか?)
しかしここで、ナナの中に1つの疑問が生じる。
それは、燃堂以外の幽霊が周りに見当たらないということだ。
燃堂以外にも、ナナや杉元達の前で死亡した者達はいる。
もし本当に死ぬと幽霊になるのであれば……鳥束や脹相…ナナは死ぬところを見たわけでは無いが杉元達は見た、悲鳴嶼や神楽等といった彼らもまた近くにいても、おかしくはないはずだ。
しかし、ここにいるのは燃堂だけのようだった。
それは、燃堂以外の幽霊が周りに見当たらないということだ。
燃堂以外にも、ナナや杉元達の前で死亡した者達はいる。
もし本当に死ぬと幽霊になるのであれば……鳥束や脹相…ナナは死ぬところを見たわけでは無いが杉元達は見た、悲鳴嶼や神楽等といった彼らもまた近くにいても、おかしくはないはずだ。
しかし、ここにいるのは燃堂だけのようだった。
(つまり、こいつは幻覚……?)
『なー、おい。無視してんじゃねーよ?を?』『ホジ ホジ』
「………………」 『ブン ブン ブン ブン』
「………………」 『ブン ブン ブン ブン』
燃堂しか見えないのならば、自分の中にある罪悪感とかから作られた幻覚なのだろうかという考えも浮かぶ。
ただ、それだけだとも思えないような要素も感じられる。
燃堂?は、幻覚にしては何か変に絡んでこようとしているのだ。
本当に罪悪感から出た幻覚とかなら、恨み言の1つでも言ってこればいいものの、目の前のそいつがそんなことを言う 様子は無い。
そしてついさっき、こいつは幽霊のくせにアホらしく鼻の穴をほじりながらナナの身体にめり込むくらい頭を近付けて来ていた。
それをナナは鬱陶しそうに両腕を振り回して離そうとしていた。
これにより燃堂?は上半身が一瞬霧散するが、すぐに元に戻ってしまう
ただ、それだけだとも思えないような要素も感じられる。
燃堂?は、幻覚にしては何か変に絡んでこようとしているのだ。
本当に罪悪感から出た幻覚とかなら、恨み言の1つでも言ってこればいいものの、目の前のそいつがそんなことを言う 様子は無い。
そしてついさっき、こいつは幽霊のくせにアホらしく鼻の穴をほじりながらナナの身体にめり込むくらい頭を近付けて来ていた。
それをナナは鬱陶しそうに両腕を振り回して離そうとしていた。
これにより燃堂?は上半身が一瞬霧散するが、すぐに元に戻ってしまう
「なあ柊……お前、本当に大丈夫か?顔色もすごい悪いぞ?もう一回おぶってやろうか?」
ナナの様子を見た杉元が、心配して声をかける。
実際、今のナナの顔色はかなり悪く、体調も良いようには見えなかった。
やはり、ナナは自分が背負って運んでやった方が良いのではと考えていた。
実際、今のナナの顔色はかなり悪く、体調も良いようには見えなかった。
やはり、ナナは自分が背負って運んでやった方が良いのではと考えていた。
『確かにオメー、何かちょーし悪そーだよなー。熱でもあんじゃねーのか?』
そして、杉元の言葉を受けて、十中八九現在の体調不良の原因と思われる6割幻覚だと思っている奴も、ナナのことを心配するような様子を見せる。
「いえ……私はまだ、大丈夫で………」
『ドオンッ!』
『「「「!?」」」』
ナナは杉元に対し返答しようとした。
しかし、それは中断される。
彼らへの理不尽な災難はまだまだ終わらない。
しかし、それは中断される。
彼らへの理不尽な災難はまだまだ終わらない。
◆
『ドスン!』『バタン!!』『バキバキバキッ!!!』
『グォオオオオオッ!!!』
「何だ!?」
『グォオオオオオッ!!!』
「何だ!?」
突如として、かなり大きな破壊音と、雄叫びのようなものが聞こえた。
それらの音の発生源は彼らの近くからではない。
音を出したと思われるものが何なのかも、ここからでは見えない。
けれども遠い訳ではないようで、大きな音による空気の振動が彼らの体にも深く響いた。
振動は空気だけでなく、山の地面にも伝わって来ていて、彼らの立つ地面も大きく揺れた。
咆哮のこともあり、何か巨大な生物が暴れているかのようだった。
それらの音の発生源は彼らの近くからではない。
音を出したと思われるものが何なのかも、ここからでは見えない。
けれども遠い訳ではないようで、大きな音による空気の振動が彼らの体にも深く響いた。
振動は空気だけでなく、山の地面にも伝わって来ていて、彼らの立つ地面も大きく揺れた。
咆哮のこともあり、何か巨大な生物が暴れているかのようだった。
「こんな時に…………ウッ!!?」『ピキッ』
ただでさえ燃堂?に悩まされている時に更なる異常が起きたことに、ナナは歯痒い気持ちになる。
けれどもそれもまた、新たなる異常の前触れに過ぎなかった。
ナナの頭に一瞬、鋭い痛みが走った。
それと同時に、脳裏に奇妙な映像が出現した。
けれどもそれもまた、新たなる異常の前触れに過ぎなかった。
ナナの頭に一瞬、鋭い痛みが走った。
それと同時に、脳裏に奇妙な映像が出現した。
◆◇◆
それは、前の戦いで目撃した存在……ディケイドだった。
ただしそれは、とても不可解な姿をしていた。
前に見た胸辺りに仮面ライダーの顔が描かれたカードを並べて張り付けたような姿、コンプリートフォームに近かった。
ただし、それよりもカードの枚数が多かった。
マントも着けられており、そこにもカードが大量に貼り付いていた。
特に目を引いたのは、頭頂部の2枚縦に並べられているカードだ。
……ぶっちゃけ、ダサいと感じてしまった。
それはナナの知らないはずの、コンプリートフォーム21と呼ばれる姿だった。
ただしそれは、とても不可解な姿をしていた。
前に見た胸辺りに仮面ライダーの顔が描かれたカードを並べて張り付けたような姿、コンプリートフォームに近かった。
ただし、それよりもカードの枚数が多かった。
マントも着けられており、そこにもカードが大量に貼り付いていた。
特に目を引いたのは、頭頂部の2枚縦に並べられているカードだ。
……ぶっちゃけ、ダサいと感じてしまった。
それはナナの知らないはずの、コンプリートフォーム21と呼ばれる姿だった。
けれども、異様なのはその姿になっていることだけではなかった。
そのディケイドは、巨大化していた。
ナナは映像の中で、そいつを見上げていた。
そのディケイドは、巨大化していた。
ナナは映像の中で、そいつを見上げていた。
そこまで認識したところで、映像は途切れた。
◇◆◇
「は?………え?………は?」
脳裏をよぎった映像に、ナナの困惑が更に加速させられる。
何が起きたのか、自分が見たものが何だったのか、すぐには飲み込めなかった。
何が起きたのか、自分が見たものが何だったのか、すぐには飲み込めなかった。
「おい、どうする?向こうに何があるか確かめてみるか?」
そんなナナをよそに、杉元は目下問題となっている轟音と地響きの正体の確認に行くかどうかを聞く。
向こうの方を警戒していたため、ナナの新たな異常の方には気付いてないようだ。
善逸も同じ感じだ。
向こうの方を警戒していたため、ナナの新たな異常の方には気付いてないようだ。
善逸も同じ感じだ。
『おいおいなんだあ!怪獣でいんのかぁ!?』
燃堂?も向こう側の方に注目していた。
こちらは何故か目が輝いているところもあった。
怪獣等にロマンを感じる感性はあるらしい。
そんなものを感じている場合じゃない。
こちらは何故か目が輝いているところもあった。
怪獣等にロマンを感じる感性はあるらしい。
そんなものを感じている場合じゃない。
「……それとも、やっぱあっちの家に戻って休むか?」
杉元はナナに対し当初の予定通り竈門家に向かう選択肢も提示する。
ナナが頭痛を感じたことに気付いているわけではないが、それによりナナは更に憔悴した顔つきになっていた。
それを感じ取り、ナナの休息を優先することを提案する。
向こう側に本当に巨大な存在がいるのなら、この状態のナナを連れていくのは危険だろう。
ナナが頭痛を感じたことに気付いているわけではないが、それによりナナは更に憔悴した顔つきになっていた。
それを感じ取り、ナナの休息を優先することを提案する。
向こう側に本当に巨大な存在がいるのなら、この状態のナナを連れていくのは危険だろう。
「…………いえ、どちらにしても向こう側にいるらしき"何か"がどこに向かうかは分かりません。逃げ場は、無い可能性の方が高いです」
しかしナナはその選択肢を否定した。
新たな巨大存在(仮定)が敵ならば、山の中の竈門家の方に向かったとしても遭遇する可能性はある。
方角的には、元の進行方向的には左右逆な感じだが、そこから竈門家の方に向かう可能性も考えられるくらいの方向だ。
むしろ相手が巨大ならば、遠くを見渡せるために先に発見される可能性がかなり高い。
新たな巨大存在(仮定)が敵ならば、山の中の竈門家の方に向かったとしても遭遇する可能性はある。
方角的には、元の進行方向的には左右逆な感じだが、そこから竈門家の方に向かう可能性も考えられるくらいの方向だ。
むしろ相手が巨大ならば、遠くを見渡せるために先に発見される可能性がかなり高い。
「やっぱりいっそのこと、あの音の方に向かってみるってことか?」
「ええ、むしろその方が良いかもしれません。向こうにいるのが何なのか、確かめた方が…」
「ピ、ピイ!?」
「え、本当に行く気?」
「ええ、むしろその方が良いかもしれません。向こうにいるのが何なのか、確かめた方が…」
「ピ、ピイ!?」
「え、本当に行く気?」
逆の考え方が提示される。
轟音が聞こえる方角に向かい、巨大存在(仮定)の正体を確かめに行こうというのだ。
それに対し善逸だけは、驚き怯えるような反応をする。
善逸だけは、正体不明の巨大存在に対し恐怖の感情を抱いている部分があった。
言葉にはしなくとも、反応でその気持ちは伝わっていた。
杉元は恐怖は感じていないようだが、ナナに対し心配する気持ちはまだあるようだった。
一度は音の方向に向かうことに肯定気味な返事をしたが、ナナがこのまま本当に行くことを考えているらしいことには意外そうな反応をする。
轟音が聞こえる方角に向かい、巨大存在(仮定)の正体を確かめに行こうというのだ。
それに対し善逸だけは、驚き怯えるような反応をする。
善逸だけは、正体不明の巨大存在に対し恐怖の感情を抱いている部分があった。
言葉にはしなくとも、反応でその気持ちは伝わっていた。
杉元は恐怖は感じていないようだが、ナナに対し心配する気持ちはまだあるようだった。
一度は音の方向に向かうことに肯定気味な返事をしたが、ナナがこのまま本当に行くことを考えているらしいことには意外そうな反応をする。
「不安な気持ちは分かりますが、正体の分からない敵に怯えるよりは少しでも近付いて確かめた方が今後のためになると思いますよ」
この中だと一番疲弊しているはずのナナが、危険な調査に赴くべきだということを押し進めようとする。
ナナがこんなことを言うのは、先ほどの頭痛の際に見えた映像も理由の一つだった。
先ほど見えたものは、斉木楠雄の能力の一つ、予知の可能性があった。
確か、斉木楠雄が頭痛を感じる時、未来の出来事をほんの少しだけ予知することができるという情報があったはずだ。
尤もそれは、眠る時に夢の形で見る予知夢よりは短いというものだったはずだ。
先ほどのものが本当に予知だったのかの確証はない。
けれども、映像で見た敵…ディケイドの姿は、ナナの見たことのない姿に変わっていた。
知らないはずのものが見えるということが、見えたものが本当に予知だったという可能性を引き上げる。
更に本物の斉木楠雄に近付いた気がして、嫌な気分も出てくる。
ナナがこんなことを言うのは、先ほどの頭痛の際に見えた映像も理由の一つだった。
先ほど見えたものは、斉木楠雄の能力の一つ、予知の可能性があった。
確か、斉木楠雄が頭痛を感じる時、未来の出来事をほんの少しだけ予知することができるという情報があったはずだ。
尤もそれは、眠る時に夢の形で見る予知夢よりは短いというものだったはずだ。
先ほどのものが本当に予知だったのかの確証はない。
けれども、映像で見た敵…ディケイドの姿は、ナナの見たことのない姿に変わっていた。
知らないはずのものが見えるということが、見えたものが本当に予知だったという可能性を引き上げる。
更に本物の斉木楠雄に近付いた気がして、嫌な気分も出てくる。
それに、予知の中のディケイドが巨大化していたことも気になる。
巨大ということは、今こちらを騒がしている地響きを起こしているものもそうであると推測されている。
こんな条件が揃っていれば、地響きの原因が予知で見た巨大ディケイドがそうなんじゃないかということも考えてしまう。
自分たちが逃げて来た方向とは正反対のため、この考えは間違いかもしれない。
しかし前回の戦いでディケイドは瞬間移動を使ったかのような挙動を見せた時もあった。
それを考えると、いつの間にか全く違うところに移動している可能性も無くはないかもしれない。
巨大ということは、今こちらを騒がしている地響きを起こしているものもそうであると推測されている。
こんな条件が揃っていれば、地響きの原因が予知で見た巨大ディケイドがそうなんじゃないかということも考えてしまう。
自分たちが逃げて来た方向とは正反対のため、この考えは間違いかもしれない。
しかし前回の戦いでディケイドは瞬間移動を使ったかのような挙動を見せた時もあった。
それを考えると、いつの間にか全く違うところに移動している可能性も無くはないかもしれない。
地響きがあるということは、向こうも新たに戦闘が行われている可能性が考えられる。
逃げて離れるにしても、向こうの状況を正確に把握しなければ更なる不測の事態が起きるかもしれない。
推定予知との関連も気になるし、ナナとしてはやはり確認に行きたかった。
逃げて離れるにしても、向こうの状況を正確に把握しなければ更なる不測の事態が起きるかもしれない。
推定予知との関連も気になるし、ナナとしてはやはり確認に行きたかった。
なお、自分が予知を見たかもしれないことは杉元達にはここでは言わないことにする。
余計な混乱を招くかもしれないからだ。
少なくとも、地響きの正体を確認するまでは何も言えない。
余計な混乱を招くかもしれないからだ。
少なくとも、地響きの正体を確認するまでは何も言えない。
『おー、あっち行くのかー?あー、でもなあー……。あっちもなーんか気になるんだよなー……』
燃堂?がナナに対して何か言いたそうな様子を見せる。
彼は、ナナ達がこれまで歩いて進んできた後ろの方を気にするように何度かちらちらと視線を向けていた。
彼は、ナナ達がこれまで歩いて進んできた後ろの方を気にするように何度かちらちらと視線を向けていた。
「とにかく、まずは向こうにあるのが何なのかを確かめに行きましょう」
「お、おう。お前が本当に大丈夫だって言うんならそれで良いけどよ…」
『を?あっちは良いんか?』
「お、おう。お前が本当に大丈夫だって言うんならそれで良いけどよ…」
『を?あっちは良いんか?』
杉元は不安そうながらもナナの話に乗る形の返事をする。
そしてナナは、燃堂?の言葉を無視していた。
今まで進んできた道を戻る理由はない。
死んだはずの燃堂の幽霊が見えて、そいつが何か気にしているからって理由で引き返そうなんて言ったら、杉元達に本気で頭がどうかしてしまったんだと思われてしまう。
正体もまだ完全に分からない内に、こいつの言葉を信じるなんてことはできない。
そしてナナは、燃堂?の言葉を無視していた。
今まで進んできた道を戻る理由はない。
死んだはずの燃堂の幽霊が見えて、そいつが何か気にしているからって理由で引き返そうなんて言ったら、杉元達に本気で頭がどうかしてしまったんだと思われてしまう。
正体もまだ完全に分からない内に、こいつの言葉を信じるなんてことはできない。
「さあ、行きましょう」
「あっ、おい、待てよ!」
「ピカッ!!」
「あっ、おい、待てよ!」
「ピカッ!!」
ナナは時間が惜しいとばかりに、一人ずかずかと前に出て歩き出す。
杉元達は調子の悪そうだったナナが急に積極的に動き出したことに対し何か引っ掛かりは感じるが、今は止められない。
とりあえずは、彼らもナナの後ろをついて行った。
杉元達は調子の悪そうだったナナが急に積極的に動き出したことに対し何か引っ掛かりは感じるが、今は止められない。
とりあえずは、彼らもナナの後ろをついて行った。
『でもよー……うーん……気になるんだけどなー……』
燃堂?はまだ背後の方を気にしていた。
怪訝な表情を浮かべながら、宙を浮遊しながらナナ達の後ろをついて行った。
怪訝な表情を浮かべながら、宙を浮遊しながらナナ達の後ろをついて行った。
【C-2とC-3の境目付近/真夜中】
【柊ナナ@無能なナナ】
[身体]:斉木楠雄@斉木楠雄のΨ難
[状態]:精神的疲労(極大)、腹部へ斬傷(出血無し・痛みあり)、貧血気味、自分への不安、燃堂の死へ形容し難い感情、燃堂の幽霊?への困惑
[装備]:フリーズロッド@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド
[道具]:基本支給品×2、ライナー・ブラウンの銃@進撃の巨人、ランダム支給品0~2(確認済み・燃堂の分含む)、病院内で手に入れた道具多数、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル、杖(破壊済み)@なんか小さくてかわいいやつ、竈門炭治郎の日輪刀(刀身が半ば程で折れている)@鬼滅の刃、バギブソン@仮面ライダークウガ、アタッシュショットガン@仮面ライダーゼロワン、松平の拳銃@銀魂、如意棒@ドラゴンボール、首輪(脹相、燃堂力)
[身体]:斉木楠雄@斉木楠雄のΨ難
[状態]:精神的疲労(極大)、腹部へ斬傷(出血無し・痛みあり)、貧血気味、自分への不安、燃堂の死へ形容し難い感情、燃堂の幽霊?への困惑
[装備]:フリーズロッド@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド
[道具]:基本支給品×2、ライナー・ブラウンの銃@進撃の巨人、ランダム支給品0~2(確認済み・燃堂の分含む)、病院内で手に入れた道具多数、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル、杖(破壊済み)@なんか小さくてかわいいやつ、竈門炭治郎の日輪刀(刀身が半ば程で折れている)@鬼滅の刃、バギブソン@仮面ライダークウガ、アタッシュショットガン@仮面ライダーゼロワン、松平の拳銃@銀魂、如意棒@ドラゴンボール、首輪(脹相、燃堂力)
【杉元佐一@ゴールデンカムイ】
[身体]:藤原妹紅@東方project
[状態]:疲労(特大)、ダメージ(中)、全身に切り傷(再生不可)、霊力消費(特大)、再生中、一回死亡
[装備]:神経断裂弾装填済みコルト・パイソン6インチ(0/6)@仮面ライダークウガ、三十年式歩兵銃(3/5)+三十年式銃剣@ゴールデンカムイ、和泉守兼定@Fateシリーズ
[道具]:基本支給品×6、神経断裂弾×26@仮面ライダークウガ、ラッコ鍋(調理済み・少量消費)@ゴールデンカムイ、鉄の爪@ドラゴンクエストIV、青いポーション×1@オーバーロード、魔法の天候棒@ONE PIECE、ランダム支給品×0~1(確認済)
[身体]:藤原妹紅@東方project
[状態]:疲労(特大)、ダメージ(中)、全身に切り傷(再生不可)、霊力消費(特大)、再生中、一回死亡
[装備]:神経断裂弾装填済みコルト・パイソン6インチ(0/6)@仮面ライダークウガ、三十年式歩兵銃(3/5)+三十年式銃剣@ゴールデンカムイ、和泉守兼定@Fateシリーズ
[道具]:基本支給品×6、神経断裂弾×26@仮面ライダークウガ、ラッコ鍋(調理済み・少量消費)@ゴールデンカムイ、鉄の爪@ドラゴンクエストIV、青いポーション×1@オーバーロード、魔法の天候棒@ONE PIECE、ランダム支給品×0~1(確認済)
【我妻善逸@鬼滅の刃】
[身体]:ピカチュウ@ポケットモンスターシリーズ
[状態]:疲労(特大)、ダメージ(大・処置済み)、全身に火傷、精神的疲労(極大)
[装備]:なし
[道具]:なし
[身体]:ピカチュウ@ポケットモンスターシリーズ
[状態]:疲労(特大)、ダメージ(大・処置済み)、全身に火傷、精神的疲労(極大)
[装備]:なし
[道具]:なし
◆◆◆
今回ナナが視認したものは、燃堂力の幽霊ではない。
けれども、確かに幽霊ではあった。
けれども、確かに幽霊ではあった。
こいつの正体は、燃堂力の父親の幽霊だ。
(なお、「斉木楠雄のΨ難」において幽霊は生前の記憶を失うということと、そもそも息子が生まれる前に亡くなったことから、本人に燃堂力の父親だという自覚は無いのだが)
(なお、「斉木楠雄のΨ難」において幽霊は生前の記憶を失うということと、そもそも息子が生まれる前に亡くなったことから、本人に燃堂力の父親だという自覚は無いのだが)
燃堂父は、息子である燃堂力とは初見では見分けがつかない程瓜二つでそっくりだ。
性格や口調もほぼ同じだ。
息子との違いは、目の傷の位置が左右逆(息子は左、父は右)なのと、口癖が「お?」ではなく「を?」となっている点だ。
性格や口調もほぼ同じだ。
息子との違いは、目の傷の位置が左右逆(息子は左、父は右)なのと、口癖が「お?」ではなく「を?」となっている点だ。
けれどもナナは、今回はその違いに気付けなかった。
だがそれも無理はないだろう。
結局、本当の燃堂力の顔を見たのは前の放送での一回だけ、目の傷の正確な位置などは覚えていない。
だがそれも無理はないだろう。
結局、本当の燃堂力の顔を見たのは前の放送での一回だけ、目の傷の正確な位置などは覚えていない。
そしてこの燃堂父は、実は鳥束零太の守護霊でもあった。
ただし、彼はこの殺し合いにおいて、最初は竈門炭治郎の肉体となっていた鳥束を守護したりはしていなかった。
彼は、鳥束の精神ではなく肉体の方にくっついていた状態にあった。
鳥束の肉体と一緒に、主催陣営に囚われた状態にあったのだ。
ただし、彼はこの殺し合いにおいて、最初は竈門炭治郎の肉体となっていた鳥束を守護したりはしていなかった。
彼は、鳥束の精神ではなく肉体の方にくっついていた状態にあった。
鳥束の肉体と一緒に、主催陣営に囚われた状態にあったのだ。
しかし彼は、解放された。
そのタイミングは、鳥束の肉体が関織子の精神と組み合わされた時だった。
鳥束の肉体の条件を本来のものと合わせるためだったらしい。
そのタイミングは、鳥束の肉体が関織子の精神と組み合わされた時だった。
鳥束の肉体の条件を本来のものと合わせるためだったらしい。
けれども彼は、守護霊としての役目を果たさなかった。
原作からしてもそうだったが、彼は基本的に守護霊の役目をせずに自由気ままにどこかに勝手に飛んで行ってしまう奴だった。
そして彼は、織子がその存在を確認する前に、何かいつの間にか主催陣営本部を抜け出してしまっていた。
抜け出した後の彼は、自由気ままに島中を回っていた。
誰かに憑いていくこともせず、探検したり昼寝していたり等で適当に過ごしていた。
原作からしてもそうだったが、彼は基本的に守護霊の役目をせずに自由気ままにどこかに勝手に飛んで行ってしまう奴だった。
そして彼は、織子がその存在を確認する前に、何かいつの間にか主催陣営本部を抜け出してしまっていた。
抜け出した後の彼は、自由気ままに島中を回っていた。
誰かに憑いていくこともせず、探検したり昼寝していたり等で適当に過ごしていた。
しかし彼はやがて、何か気になる気配を感じた。
その気配につられて、彼は山の方にふら~っと向かった。
そこで彼は、ナナ達を見つけた。
その時のナナ達は、前のJUDOとの戦いが終わった直後くらいだった。
燃堂父は、ナナの身体となっている斉木楠雄のことを知っていた。
というか、息子と同じく斉木のことを相棒認定していた。
知り合いを見つけたと思って、燃堂父はナナに近付いた。
ナナは前の戦いの影響で大いに疲弊、意気消沈気味だったことで、燃堂父が近付いて来ていたことに気付かなかった。
そして気付いた時には、超至近距離までの接近を許してしまっていた。
その気配につられて、彼は山の方にふら~っと向かった。
そこで彼は、ナナ達を見つけた。
その時のナナ達は、前のJUDOとの戦いが終わった直後くらいだった。
燃堂父は、ナナの身体となっている斉木楠雄のことを知っていた。
というか、息子と同じく斉木のことを相棒認定していた。
知り合いを見つけたと思って、燃堂父はナナに近付いた。
ナナは前の戦いの影響で大いに疲弊、意気消沈気味だったことで、燃堂父が近付いて来ていたことに気付かなかった。
そして気付いた時には、超至近距離までの接近を許してしまっていた。
本来、斉木楠雄に幽霊を見る力は無い。
「斉木楠雄のΨ難」の世界において、幽霊を見ることができるのは基本的に鳥束零太だけだ。
だが、燃堂父の幽霊だけは、限定として何故か斉木にも見えるようになっていた。
何故にそんなことになっているかの理由は不明だ。
けれどもだからここで、ナナは燃堂父の幽霊を自分だけ視認することになってしまったのかもしれない。
「斉木楠雄のΨ難」の世界において、幽霊を見ることができるのは基本的に鳥束零太だけだ。
だが、燃堂父の幽霊だけは、限定として何故か斉木にも見えるようになっていた。
何故にそんなことになっているかの理由は不明だ。
けれどもだからここで、ナナは燃堂父の幽霊を自分だけ視認することになってしまったのかもしれない。
そして燃堂父は、ナナのことを斉木楠雄だと認識して、ついていこうとしていた。
ナナはそんなことも知らないし、そしてこいつをどうにかすることも出来ないため、放置するしかない状況になってしまった。
ナナはそんなことも知らないし、そしてこいつをどうにかすることも出来ないため、放置するしかない状況になってしまった。
けれども、まだ誰も気付いていないし本人にも自覚が無いが、燃堂父にはもしかしたら有用な使い道があるかもしれないのだ。
離れてしまっていても、燃堂父は鳥束零太の守護霊だ。
だからもしかしたら、その肉体がある場所を察知することができるかもしれない。
それはつまり、その場所……主催陣営の本部にまで、ナナ達を案内できるかもしれない可能性があるという仮説をここに提唱する。
まあ……気付けなければ意味は無いことだが。
離れてしまっていても、燃堂父は鳥束零太の守護霊だ。
だからもしかしたら、その肉体がある場所を察知することができるかもしれない。
それはつまり、その場所……主催陣営の本部にまで、ナナ達を案内できるかもしれない可能性があるという仮説をここに提唱する。
まあ……気付けなければ意味は無いことだが。
◇
最後にもう1つ、記しておきたいことがある。
燃堂父は何か気になる気配があって今ナナ達がいる山まで来たと前に述べた。
しかしその気配とは、斉木楠雄の身体を持つナナのことではない。
その気配は、彼らがここまで進んで来た背後の道の先にあった。
前々に記したやり取りの中で、燃堂父が最後に気にしていたものだ。
その先にあるのは、前の戦いでの戦場だ。
燃堂父は何か気になる気配があって今ナナ達がいる山まで来たと前に述べた。
しかしその気配とは、斉木楠雄の身体を持つナナのことではない。
その気配は、彼らがここまで進んで来た背後の道の先にあった。
前々に記したやり取りの中で、燃堂父が最後に気にしていたものだ。
その先にあるのは、前の戦いでの戦場だ。
◆
JUDOとナナ達を始めとした対主催グループ、そしてギニュー達の三つ巴の戦いが起きた前の戦場跡に、1つの死体が遺されていた。
それは、本来なら消えなければならないはずのものだった。
それは、本来なら消えなければならないはずのものだった。
それは、ミラーモンスターのバイオグリーザの死骸だった。
本来、ミラーモンスターは死ねば体は消滅するものだ。
そもそも、ミラーモンスターは本来の生息地のミラーワールドではなく、現実世界に長時間いると存在を保てなくなり消滅するものだ。
そして消滅した後には、エネルギーの塊が光の玉のようになって飛び出るはずのものだ。
しかし、ここにおいてバイオグリーザは死体として残っていた。
前にここにいた者達はミラーモンスターのことなんて知らないため、放置されてしまっていた。
前の戦いの時に消える描写もなかった気がするので、こんな風にしてもおそらく問題は無いはず、です、多分。
そもそも、ミラーモンスターは本来の生息地のミラーワールドではなく、現実世界に長時間いると存在を保てなくなり消滅するものだ。
そして消滅した後には、エネルギーの塊が光の玉のようになって飛び出るはずのものだ。
しかし、ここにおいてバイオグリーザは死体として残っていた。
前にここにいた者達はミラーモンスターのことなんて知らないため、放置されてしまっていた。
前の戦いの時に消える描写もなかった気がするので、こんな風にしてもおそらく問題は無いはず、です、多分。
とにかく、杉元に口内を銃で撃たれて死んだはずのバイオグリーザの肉体が、まだここに残っていた。
けれども、これが意味することはバイオグリーザ『が』まだ生きているということではない。
『バイオグリーザ』の意識は、この場から完全に消滅している。
それだけは、絶対に確かなことだ。
けれども、これが意味することはバイオグリーザ『が』まだ生きているということではない。
『バイオグリーザ』の意識は、この場から完全に消滅している。
それだけは、絶対に確かなことだ。
『ピクッ』
しかし、その死骸の指先が、僅かだけでも動いた気がした。
※今回の話の最終時間は、146話「Last Surprise」シリーズよりも前とします。
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