※今回の話は演出等の都合上、登場人物達の名前を出さずに進めます。ご了承ください。
※今回伏せ字になっているものが何なのか、今後明かされることはありません。
※今回伏せ字になっているものが何なのか、今後明かされることはありません。
「オラオラオラーッ!!邪魔するぜぇ!!」
「ケンカの話の時間だ!!『ガンッ』コラ痛(ッタ)…」
「あ……お邪魔します…」
「ケンカの話の時間だ!!『ガンッ』コラ痛(ッタ)…」
「あ……お邪魔します…」
「「「!!?」」」
牢獄の中に、突如として3人の人物が現れた。
……その者達の内2人は、人の姿をしていなかっが。
1人は、ピンク髪の少女。
1人は、オレンジ色のなんかトゲトゲした一頭身。
1人は、全身水色でプルプルして角ばったやつ。
以降、彼らのことはそれぞれピンク、オレンジ、水色と呼ぶ。
……その者達の内2人は、人の姿をしていなかっが。
1人は、ピンク髪の少女。
1人は、オレンジ色のなんかトゲトゲした一頭身。
1人は、全身水色でプルプルして角ばったやつ。
以降、彼らのことはそれぞれピンク、オレンジ、水色と呼ぶ。
彼らは突如として、狭い牢獄の中に3人で出現した。
その内のオレンジが叫びながら牢の鉄格子を蹴ったが、逆にそれにより足を痛めて踞った。
ピンクだけ礼儀正しくあろうとしているように見えた。
その内のオレンジが叫びながら牢の鉄格子を蹴ったが、逆にそれにより足を痛めて踞った。
ピンクだけ礼儀正しくあろうとしているように見えた。
彼らが現れたことに対し、牢獄の外にいた2人の看守と、この空間の主の立場の者が驚いたような反応を見せる。
「……ってアレ!?■■■の奴がいねえぞ!?」
復帰したオレンジが、周囲を見て驚いたような反応を見せる。
「くっ…やはりあのバリアには敵わなかったということか」
「ちくしょう!こうなるんだったらもっとたくさん海苔を貼り付けておくんだった!俺がおにぎり食べたかったばかりに…!!」
「いや……それでも結局■■■■■■■さん達は入れなかっただろうし、そもそもここ4人で入れる広さじゃないでしょ」
「ちくしょう!こうなるんだったらもっとたくさん海苔を貼り付けておくんだった!俺がおにぎり食べたかったばかりに…!!」
「いや……それでも結局■■■■■■■さん達は入れなかっただろうし、そもそもここ4人で入れる広さじゃないでしょ」
大袈裟に後悔するような反応をする2人に対し、ピンクが冷静にツッコミを入れる。
「じゃあ■■■の方に巻いたら、おにぎりになって通れたんじゃねえか?」
「いや■■■■■■■さんに海苔を巻いてもおにぎりにはならないよ!!?」
「いや■■■■■■■さんに海苔を巻いてもおにぎりにはならないよ!!?」
更に畳み掛けられたボケた発言に、ピンクはツッコミの声を大きくしてしまう。
「おい……何だお前ら?どこからどうやって入ってきた?」
牢獄前の2人の看守の内の1人が質問する。
看守達は少女の姿をしており、青い看守服に身を包んでいる。
彼女らはそれぞれ右目、もしくは左目に眼帯を着けている。
先ほど質問したのは、右目に着けている方だ。
ついでにもう1人いる主という者は、空間の中央辺りで机の前で椅子に座っており、顔は長鼻があるのが特徴的だ。
以下、彼らのことは右眼帯、左眼帯、長鼻と呼称する。
看守達は少女の姿をしており、青い看守服に身を包んでいる。
彼女らはそれぞれ右目、もしくは左目に眼帯を着けている。
先ほど質問したのは、右目に着けている方だ。
ついでにもう1人いる主という者は、空間の中央辺りで机の前で椅子に座っており、顔は長鼻があるのが特徴的だ。
以下、彼らのことは右眼帯、左眼帯、長鼻と呼称する。
「どこから入ったって、外からに決まってんだろ」
「どうして入れたかっつーと……奇跡の光が導いてくれたの!後は終盤だからってのとリレー制度が無くなってなったからってのもあるな」
「どうして入れたかっつーと……奇跡の光が導いてくれたの!後は終盤だからってのとリレー制度が無くなってなったからってのもあるな」
右眼帯からの問いに水色とオレンジが答える…が、いまいち意味不明な回答だった。
「……あなた達は何者かという質問にも答えてください」
左眼帯が更なる返答を求める。
「えっと……実は私たちは、本当ならここに存在しちゃいけなくて…」
「……それは当然だろう。我々にとってお前達は招かれざる客…」
「あーいやいや、そーゆーことじゃねーんだよ。これはもっと深ーい意味での話でなー」
「……何の話だ?」
「……それは当然だろう。我々にとってお前達は招かれざる客…」
「あーいやいや、そーゆーことじゃねーんだよ。これはもっと深ーい意味での話でなー」
「……何の話だ?」
先ほどよりも更に要領を得なくて曖昧な感じの返事に疑問符が浮かべられる。
「ま、お前らには理解できないだろうな。このレベルの話は✨」
「…………(イラッ」
「…………(イラッ」
まともに話を取り合おうとしないように見える相手達に対し、イラつきが溜まっていく。
「………話を変えよう。お前達の目的は何だ?」
長鼻は一先ず、次に気になることについて聞い出そうとする。
「あの…すみませんが、少しだけこの場所を使わせてください!一応、ただここに居させてもらえればそれで良いんです!」
「ほう……それは何のためにだ?」
「えっと……詳しいことはまだ話せなくて……。ただ、ここが監獄であることが都合が良いらしくて……」
「ほう……それは何のためにだ?」
「えっと……詳しいことはまだ話せなくて……。ただ、ここが監獄であることが都合が良いらしくて……」
質問に対しピンクが答える。
しかし彼女も、まだ話せないこともあるようだった。
彼女らもまた、自分達が何故ここに来なければならなかったのかの理由の全てを知っている訳でもないようだった。
しかし彼女も、まだ話せないこともあるようだった。
彼女らもまた、自分達が何故ここに来なければならなかったのかの理由の全てを知っている訳でもないようだった。
「そんな態度で、お前達のような得たいの知れないものをこのまま置いておくと思うか?」
長鼻は威圧的な言葉を投げ掛ける。
「ここから出ていけ。さもなくば死ね」
そして冷たい声で、そう言って突き放した。
「面白れぇ…やってやろうじゃねえか…!!」
「げっへっへ!!このまま何もせずに待っているのも癪だと思ってたんだ!!」
「ちょっと2人とも!そんな煽らなくても良いでしょ!?」
「俺たちだって暴れてえんだよ!!!ずっと何も出来なくて我慢していたからなあ!!!!」
「全員が出られる訳じゃないところからせっかく選ばれたんだ!!!爪痕くらい残させろよ!!!」
「げっへっへ!!このまま何もせずに待っているのも癪だと思ってたんだ!!」
「ちょっと2人とも!そんな煽らなくても良いでしょ!?」
「俺たちだって暴れてえんだよ!!!ずっと何も出来なくて我慢していたからなあ!!!!」
「全員が出られる訳じゃないところからせっかく選ばれたんだ!!!爪痕くらい残させろよ!!!」
ゲスな顔で小物臭い態度取りながら好戦的な様子を見せるオレンジと水色に対し、ピンクが諌めようとする。
それに対する気迫に満ちた反論は、またまた一部意味不明で変なところもあった気がした。
それに対する気迫に満ちた反論は、またまた一部意味不明で変なところもあった気がした。
「主、ここは我々にお任せを」
「こんなやつら、私たちだってこれ以上一秒たりとも見ていたくはありません」
「こんなやつら、私たちだってこれ以上一秒たりとも見ていたくはありません」
少女看守の2人が牢に近付く。
彼女らもまた謎の侵入者達を追い出そうとしている。
彼女らもまた謎の侵入者達を追い出そうとしている。
『ガチャ』『ギィ…』
オレンジ達のいる牢の扉が開かれる。
これでもう後は、戦うだけだ。
これでもう後は、戦うだけだ。
「おい、アレの用意は大丈夫か?」
「ああ!!バッチしここにあるぜ!!!」
「よし、それじゃあ行くぞ!!!」
「ああ!!バッチしここにあるぜ!!!」
「よし、それじゃあ行くぞ!!!」
オレンジと水色がそれぞれどこからそれぞれあるものを手元に取り出し、構える。
それらは、どちらも、にんじんであった。
「この聖剣ニンジンカリバーの錆にしてくれるわ!!!!」
「この聖槍ニンジミニアドで貫いてみせる!!!!」
「「うおおおおおおおっ!!!!」」
「この聖槍ニンジミニアドで貫いてみせる!!!!」
「「うおおおおおおおっ!!!!」」
2人はにんじんを構えながら牢の外に飛び出て、看守少女達に向かって突っ込んでいった。
※ニンジンソードとは別物です。
※ニンジンソードとは別物です。
◆10秒後……
「「負けちゃった…」」
「だろうね」
「だろうね」
残念でもなく当然、負けました。
ボッコボコにされました。
むしろよく10秒ももった方です。
ボッコボコにされました。
むしろよく10秒ももった方です。
「さて…では早速消えてもらうとしようか」
「囚人未満の不法侵入者達にここにいる資格はありません」
「今すぐ回れ右して出ていくなら、見逃してやらんこともないぞ」
「囚人未満の不法侵入者達にここにいる資格はありません」
「今すぐ回れ右して出ていくなら、見逃してやらんこともないぞ」
改めて、長鼻達が殺気を放ってくる。
看守少女達が、互いに警棒とカルテを手の中で弄びながらじわじわと近付いて来る。
看守少女達が、互いに警棒とカルテを手の中で弄びながらじわじわと近付いて来る。
「や、ヤバいよ2人とも…」
「くっ…!」
「こんな時、アイツがいてくれたら…!!」
「くっ…!」
「こんな時、アイツがいてくれたら…!!」
3人もこの状況には流石に慌て始める様子を見せる。
オレンジと水色は尻餅をついた状態のまま後ずさろうとする。
その時だった。
オレンジと水色は尻餅をついた状態のまま後ずさろうとする。
その時だった。
◇
「フォーッ!!」
『ガシャアンッ!!』
『ガシャアンッ!!』
まず、掛け声と共に牢の鉄格子が破壊される音が聞こえた。
『ボウッ!!』『ジュワッ』
「「!」」『ダッ』
「「ぎゃああああああああああぁぁぁぁっ!!!!?」」
「「!」」『ダッ』
「「ぎゃああああああああああぁぁぁぁっ!!!!?」」
次に、破壊音が聞こえてきた方角から火炎が放射された。
看守少女達はそれに気付き、咄嗟に後ろに跳んで回避した。
炎はオレンジと水色を飲み込み、焼いた。
看守少女達はそれに気付き、咄嗟に後ろに跳んで回避した。
炎はオレンジと水色を飲み込み、焼いた。
「わー♪美味しそうに焼けてるー♪」『メラメラ』
「いただきまーす♪」『パチパチ』
「いただきまーす♪」『パチパチ』
炎が晴れた後、焼かれた2人は手に持っていたにんじんを見ながら笑顔で目を輝かせた。
炎により、にんじんが丁度良い感じに焼けていた。
彼ら自身にも、火は燃え移っていた。
炎により、にんじんが丁度良い感じに焼けていた。
彼ら自身にも、火は燃え移っていた。
「火火火(ヒヒヒ)。よくここまで耐えてくれたな」
「フォーフォフォ。お陰で我らも来られたぞ」
「あ、あなた達は…!」
「フォーフォフォ。お陰で我らも来られたぞ」
「あ、あなた達は…!」
新たに2つの声がこの空間に響いた。
ピンクはそれに対し、その声の主を知っているかのような反応を見せる。
ピンクはそれに対し、その声の主を知っているかのような反応を見せる。
「……まさか新手が来るとはな」
声の聞こえてきた方にあるのは、ピンク達が出現したものとは別の牢だ。
その牢の鉄格子の扉が、壊されて開けられていた。
そして牢の中には、2つの人影が存在していた。
その牢の鉄格子の扉が、壊されて開けられていた。
そして牢の中には、2つの人影が存在していた。
1人は、アイスホッケーのマスクのような顔をした、背中から巨大な左手を生やした大男だった。
もう1人は、帽子を深く被って、煙草を咥えている、顔に大きな火傷の痕もある男だ。
もう1人は、帽子を深く被って、煙草を咥えている、顔に大きな火傷の痕もある男だ。
今後は彼らのことをそれぞれ、左手男と煙草男と呼称する。
左手男は、背中の巨大な左手で強引に取り外したことでひしゃげた牢の扉を掴んでいた。
『ガシャン』
男はその扉を投げ捨て、空いた巨大左手を自分の体に背中から掴ませる。
巨大左手の人差し指の先にはもう1つ手が存在しており、その手の平は男の頭を掴むように置かれた。
『ガシャン』
男はその扉を投げ捨て、空いた巨大左手を自分の体に背中から掴ませる。
巨大左手の人差し指の先にはもう1つ手が存在しており、その手の平は男の頭を掴むように置かれた。
「無礼者共め……これ以上この場を荒らされてたまるか!」
「おっと、落ち着けよお嬢ちゃん。俺たちはここには争いに来た訳じゃねえんだ」
「おっと、落ち着けよお嬢ちゃん。俺たちはここには争いに来た訳じゃねえんだ」
煙草男はそう右眼帯に言って話を続けようとする。
「……いきなり仲間ごと焼こうとする者たちを、信用できると思いますか?」
「フン、こいつらは仲間ではない。ただ行動を共にせざるを得ない状況になっているだけだ」
「あっ、おい。変に煽るなって」
「フン、こいつらは仲間ではない。ただ行動を共にせざるを得ない状況になっているだけだ」
「あっ、おい。変に煽るなって」
左眼帯の発言に対して不遜気味な態度を取る左手男に対し、炎を放った張本人である煙草男が諌めようとする。
「何人で来ようとも無駄だ。我らがお前たちを認めることはない」
「火火(ヒヒ)っ。いつまでも粘り強く交渉させてもらうさ」
「我らには果たさねばならぬ使命があるのでな」
「火火(ヒヒ)っ。いつまでも粘り強く交渉させてもらうさ」
「我らには果たさねばならぬ使命があるのでな」
威圧的な長鼻の言葉に、男たちは怯まずにそう答える。
彼らの間で、新たな睨み合いが開始されていた。
彼らの間で、新たな睨み合いが開始されていた。
◇
「おいし♥」「おいし♥」『『モグモグ』』『『メラメラ』』
(……本当に大丈夫なのかなあ…)
(……本当に大丈夫なのかなあ…)
一触即発な状態の者達を尻目に、オレンジと水色はにんじんの丸焼きを美味しそうに食べていた。
彼らの体はまだ燃えている状態のでままだ。
ピンクだけは、この状況に対して不安そうにしていた。
彼らの体はまだ燃えている状態のでままだ。
ピンクだけは、この状況に対して不安そうにしていた。
◇
あっ、今回の時間帯は真夜中としておきます。
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