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  • チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
  • Awake

チェンジ・ロワイアル@ ウィキ

Awake

最終更新:2025年07月29日 00:18

changerowa

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だれでも歓迎! 編集
「何の成果も得られなかったわね…」
「ええ、そうでしたね…」
『ったく。無駄に期待させやがって』

キャメロット城と遠坂凛の2人は今、急ぎ気味で街の中をマシンディケイダーに乗りながら駆けている。
2人の顔には、大いに陰りがあるように見えた。
グリードもキャメロット城の中で悪態を付く。

彼女らは、自分達が今いるエリアが禁止エリアとして有効になる前に、ここにあるエレン・イェーガーの家の中を調べようとしていた。
そのために、多くの協力者達とも別れることになった。
しかし、期待していたような成果は全く得られなかった。

凛はこの舞台の施設のどこかに、主催者内の裏切り者が置いたかもしれない物を見つけることを期待していた。
地図上の施設情報が後出しだったことから、そんな物がどこかに存在することを期待していた。
けれども、そんなものは無いかのように思えてきた。

……実は、エレン・イェーガーの家の中には、一応ある情報が記されている物は存在していた。
けれども、凛達はそれを見つけられなかった。
そこまで探す時間が無かったからだ。
それにもし見つけられたとしても、それは彼女らが期待していたような情報ではない。
そこにあったのは、「進撃の巨人の世界」についてのある真実が書かれた手記のだ。
エレン・イェーガーの父親であるグリシャ・イェーガーが地下室の中に隠して遺したものだ。

地下室自体は凛達も見つけていた。
地下室の扉はキャメロットに無理矢理こじ開けさせて中に入った。
しかしその部屋の中を探しても、役立ちそうなものは見つけられなかった。
前述のグリシャ・イェーガーが遺した手記は、机の引き出しの中の底板の更に中の方に隠されていた。
短い時間の中では、そんな細かいところまで探すことはできなかった。

結局、凛もキャメロットも最終的に諦めてエレン・イェーガーの家を後にした。
2人はバイクに乗り、キャメロットの運転で禁止エリアの中からの脱出を目指した。
何も見つからなかったことにグリードはふてくされ、バイク運転中に表に出てこようとすることはなかった。

◇

街中でバイクに乗っている途中、禁止エリアとして有効な時間になったためか、2人の首輪からアラームが鳴った。
同時に、ボンドルドの声で5分後に首輪が爆破されるという旨の音声が流れた。
その時はバイクの速度を上げ、首輪の爆破から逃れるために急いだ。
それからの禁止エリアからの脱出はすぐだった。
2人は道路に沿いながら北から街を出て、そのまま禁止エリア範囲から外に出た。
首輪からの音声が消えたことでそれは確かなものとなった。
禁止エリア範囲から出た2人はそのまま道路の上を走り、西側の方を目指した。
そちらの方に向かった協力者達と合流するために。

バイクに乗った2人は道路の上を走り続けていた。
そうして走っている途中のことであった。

「!」
『キキィッ!』
「キャッ!?」

キャメロットがバイクに急ブレーキをかけた。

「キャメロット、どうしたの?」

キャメロットの背中の方にしがみついている状態の凛は前が見えなくて何故急ブレーキがかけられたのか分からない。
しんのすけの小さな身体ではなおさらだ。
けれども少し冷静になれば、何が起きたのかの予測はできる。

「まさか…」
「はい、凛。…誰かいます」

キャメロットの視線の先の道路には、大男が1人立っていた。
その男はほぼ半裸な露出度の高い格好をしていた。
男の周囲の道路や草原は戦闘による破壊の跡が見える。
もっとも、それはその男の仕業ではなかったが。
しかしそうは言っても、キャメロットは男のことを警戒せざるを得なかった。
立ち塞がる男からは、凄まじい殺気が醸し出されていたからだ。

凛もキャメロットの後ろからひょっこりと顔を覗いて相手の姿を確認する。
異様な威圧感を出す半裸の大男と言うと、アインツベルンのバーサーカーのサーヴァントを思い起こす。

「……あなたは何者ですか?…この殺し合いに、乗っていますか?」

初対面の相手にキャメロットはそう質問する。
彼女のその態度は、警戒を色を隠していなかった。

「ハッ、乗るだとか何だとか、そんなこと聞かずとも分かんだろ?」

男は一笑に付してそう返す。

「戦いに来たんだよ、俺は。どっちが生き残るべき強い奴か、決めるためになあ!」

男…志々雄真実は、手にしたエンジンブレードの刃の凛とキャメロットに向けながらそう力強く宣言した。

◇

この殺し合いの舞台における南西の森エリア、そこで志々雄真実は電話ボックス が使えるようになった後にそれを使用した。
その結果たどり着いたのは、放送でも伝えられた通りC-5の村の中であった。
志々雄が電話ボックスによるワープで来たその村において、まず目に入ったのは盛大に倒壊した旅館だったと思われる建物の残骸の山だった。
さらに近くを見てみると、何やら巨大な足跡らしきものもあった。
その足跡は、自分直属の部下である十本刀の一員に入れていた巨人と呼べる程の体躯を持つ男、不二のものよりも一回り大きなもののように見えた。
旅館…地図上において春の屋と記されたその施設を破壊したのはこの足跡の主である巨人だと考えられた。
この足跡の持ち主のことや、そいつがどこに行ったかについては興味を惹かれたが、これを追うのは止めにした。
足跡も何時のものなのかは分からない、追っていっても無駄足を踏むかもしれない。
それよりは、前々から考えていた通りB-1の網走監獄を目指すことにした。
もしかしたら足跡の主も、モノモノマシーン狙いでそちらの方に向かう可能性も一応は考えられた。

志々雄は歩いて村を出た。
そして地図上において、C-4にかかっている橋の方を渡って、そこから山を越えて網走監獄の方に向かおうと考えた。
橋を渡るために、そこに繋がる道路の方へと向かった。
そして道路の方へとたどり着き、そこから少し歩いたところで、志々雄は一旦足を止めることになる。
その周囲では、おそらく戦闘行為によってできたと思われる破壊の痕跡が見られたからだ。
これを見つけたことで足を止めた志々雄は、さらに別のことに対しても気を引かれることになる。
志々雄はそこで、遠くからだんだんと近付いてくるエンジン音を聞いた。
何かが近付いてくることを察した志々雄は、その何かを確かめるためにその場で待つことにしたのだ。

そしてやがてその音の発生源…バイクのマシンディケイダーに乗ってきた者達が現れた。
現れたのは若い女に弱そうな小さな子供、しかしこの殺し合いの環境ではそんなことは関係ない。
人が来たのなら網走監獄に向かうのは一旦中断。
ここからは、殺し合いの時間だ。

◆

「……あなたがそのつもりでいるのなら、私は止めさせていただきます」

殺意を向けてくる志々雄に対し、キャメロットもバイクから降りて一歩前に出る。
そして装備していたエターナルソードを抜剣し、刃を志々雄に向けて構える。
さらに剣には風王結界(インビジブル・エア)で風を纏わせて光の屈折で透明に見えるようにする。
こうすることで、間合いを測りにくくする。

「ほう、味な真似をするじゃねえか」

剣を透明化させたことに対して志々雄は感嘆する。
風を操り、空気の層による光の屈折で透明化するなんて芸当は、今の志々雄の身体であるエシディシの仲間、ワムウも行っていたことだったりする。
志々雄がそれを知っていて今のような反応を示した訳では無いが。

「凛は一先ず下がっていてください」
「キャメロット…」

キャメロットは後ろ手で凛を制しながら下がるように言う。
凛は心配そうな顔をしながらも、バイクから降りて言われた通り数歩後ろに下がる。
今の凛には戦う手段がほとんど無い。
全く無いわけでもないが、回数が限られている。
相手のことがほとんど分からない今は、そう簡単には動けなかった。
歯痒い思いがありながらも、凛は一旦様子見の姿勢をとっていた。

「それじゃ…早速行くぜ?」

相手もやる気になったことを確認した志々雄は次の行動に移す。
何もなかったもう片方の手に小物、ヒートメモリを取り出して持つ。
そのメモリを手に持つエンジンブレードのスロットの中に差し込む。
前回の戦いでは色々あって使えなかったそのアイテムを、今回は使った。
出し惜しみなく、自分に使える技を発動しようとした。

『HEAT! MAXIMUM DRIVE!』
「壱の秘剣、焔霊」

エンジンブレードにヒートメモリ熱き記憶から熱が充填され、刃が赤く染まり炎を纏う。
これは本来は無限刃のギザギザの刃に染み込んだ人間の脂を摩擦で発火させて使用する技、前々の戦い等でもやったものと同じくその再現だ。

「シャアアアッ!」

志々雄は地面を勢いよく蹴り、スピードをつけてキャメロットに接近してくる。

「!」

アルトリアの身体の直感…が変化したスキルである輝ける路が発動し、キャメロットにほんの少しだけ未来を読ませる。
しかし、彼女が感じ取ったのはあまり良い予測とは言い難かった。
相手の技をまともに受けるべきではないという警鐘が彼女の脳内を駆け巡った。

「クッ!」

キャメロットは咄嗟に、後ろに下がりながら剣を自分側に引くように少し上げる。
そのようにしながら同時に、風王結界の風を少し解放する。
それらの風は、周囲に散るように解放された。

志々雄の剣に纏っていた炎が、その風に飛ばされる。
炎はキャメロットの方には向かわず、彼女の周囲の方に散らばされる。
しかし、全てがそうなった訳ではない。
少し小さくなったものの残った炎を纏いながら志々雄の剣は確実に相手目掛けて振るわれる。
その刃に対しキャメロットは先ほど述べたように剣を少し引いて受けの姿勢をとっていた。

『ギイィンッ!!』
「…ッ!」

受け止めた剣の重さにキャメロットは苦悶の表情を浮かべる。
気を抜いたら直ぐにでも剣を弾き飛ばされそうだった。
エシディシの身体の腕力とエンジンブレードの重さから放たれた一撃は、ステータスが低下しているとはいえサーヴァントの身体でも伝わる衝撃は凄まじかった。

「そらそらどうしたァッ!」
『ギンッ』『ガンッ』
「ぐっ……かっ…!」

志々雄の猛攻にキャメロットは押され始めた。
相手の最初の技の発動を許してしまったことで、体勢を不安定にさせられてしまった。
そうしてできた僅かな隙を逃さず、志々雄は連続で何度も斬り込んできていた。
キャメロットは今は自分の身を守るので精一杯だった。
相手の持つ剣からは強い熱もまだ発せられており、熱さによる焼けるような不快感も悪影響を及ぼしていた。

「ッシャアッ!!」
『ガアァンッ!!』
「!しまっ…」

志々雄はやがて、それまでよりも強い力を込めて剣を切り上げた。
その一撃により、キャメロットは剣を大きく上げされられた。
それに連なって両腕も頭の上の方にまで上がることになり、胴ががら空きになる。

(もらった!)

相手が上げられた腕を下げる前に、志々雄は素早く剣を引いて構えを変えて、その空いた胴に目掛けて突き刺そうとする。
キャメロットも腕と剣を下げる暇もなく、相手の剣先は自分目掛けて真っ直ぐに吸い込まれようとしていた。

『代われ嬢ちゃん!』

『ガキンッ!』
「!?」

志々雄の剣先は確かにキャメロットの体…具体的に言うと胸の辺りを突いた。
しかし、その刃は深々とは刺さらなかった。
何かとても硬いものに阻まれた。
相手は鎧等を着込んでいない状態のはずなのに。

「ソラアッ!」

志々雄が驚愕して一瞬動きを止めた隙にキャメロット…ではなく、グリードが攻撃する。
志々雄の剣を止めるため、グリードが強制的に自分の方を表に出した。
これにより彼らのアルトリアの身体、相手の刃が迫っていた胸部を最強の盾…体内の炭素を操作して作ったダイヤモンドの盾で覆った。
そして確かに志々雄の攻撃を防ぐことができた。
グリードは上げられていた剣を志々雄に向けて振り下ろそうとする。
グリードの方が表に出たことにより、その剣は風王結界の風を維持できず、元のエターナルソードの姿を現していた。

『ザンバシッ』
「…なっ!?」

グリードが振るった剣は、志々雄に受け止められた。
ただ、今の驚きは受け止められたことそのものによることではない。
自分に剣が迫っていることに気付いた志々雄は、咄嗟に剣を持っていない左手を前に突き出した。
それも、相手に手の平を向けた状態でだ。
結果、エターナルソードの刃は志々雄の左手の人差し指と中指の間の方に入っていった。
その刃は、それらの指の股の方にまで食い込んだ。
しかし、刃はそこから少し斬り裂いたところで止められた。
志々雄が人差し指と中指を閉じて力を込めて締めてきたからだ。
刃は一応手の平の中央付近までは斬り裂けていた。
けれども、指の付け根から斬られたことの痛みを苦しんでいる様子はなかった。
グリードが驚いたのはその点についての方だった。

「さてと……てめえ、一体どうなってんだ?その体のこともだが、急に人が変わったみてえじゃねえか」
『ギュウウ』

志々雄は、刃が刺さった左手をその状態のまま握り込む。
左手の剣に斬られた部分は柱の男の肉体の特性で再生したため、そんなこともできていた。
そんな状態のまま志々雄は相手に話しかける。
志々雄も相手が急に人格までが変わった様子であることには気付いたようだ。

「ハッ!そっちもずいぶんな体してんじゃねえか。お前もホムンクルス…って訳じゃなさそうだが」

グリードも志々雄に対して悪態をつく。
しかしその顔には微かに冷や汗がかかれていた。
相手の握力はかなり強いらしく、剣を刺している状態でも固定されていた。
グリードでもそこから動かすことはなかなか難しかった。

だがそれでもやはり、相手は自分の手の平を貫通しているという普通は無いだろうシチュエーションで刃を掴んでいる。
いくら握力が強くても、完全なる固定は難しいようだった。
直ぐには無理でも、力を加える回数を重ねれば少しずつならずらして抜くことも出来そうな感じがあった。
その間に相手が自分の剣で攻撃してこようものならダイヤの盾で防御すれば良い、まだこの状況からでも挽回は出来そうだと判断していた。

「フン、この状態でも諦めねえのは良い根性してんじゃねえか」

グリードが自分の剣を志々雄から外そうとしていることには志々雄自身も直ぐに気付く。

「だが、そう上手くいくかな?」

そして志々雄もまたそれを放っておくことはしない。
ここで自分から攻撃しても相手は謎の硬化能力で防ぐかもしれないことは察している。
だから、これまた別の手段をとろうとする。

志々雄は自分が右手で持つエンジンブレードの剣先を、自分の左手の甲の方にまで素早く持ってきた。
左手の甲には相手方の剣先が貫通して突き出ているが、それのやや上辺りの方に刃を一瞬置いた。

「弐の秘剣、紅蓮腕!」

そう叫ぶと同時に、志々雄は自分の左手の甲を斬りつけた。
その際、相手方の刃に自分の刃を擦り付けながら自分の剣を引いた。
斬られた甲から、血が大量に吹き出て、周囲に飛び散っていった。

勢いよく噴射された血液は、グリード&キャメロットの方にも降り注ごうとしていた。
それに気付いたグリードは、急いで自分の上半身の方を黒いダイヤモンドの盾で覆っていった。

「……グアアアアッツゥッ!!?」

相手が急に血液をかけてくるという得たいのしれない行動に対し、咄嗟に体を盾で覆ったところまでは良かった。
しかし、ここで引き起こされた事はグリードの想像を越えてきた。

エシディシとしての肉体に流れる血液、その温度は500℃程という超高熱だ。
そんな高温の液体が、グリード(達)の上に全体的にかかってきた。
上半身を覆う黒ダイヤにより皮膚に直接血液がかかることは防がれた。
ダイヤモンドの発火点はおよそ600~800℃らしく、それにより500℃の血液により体を直接燃やされることはギリギリ避けられた。
だが、ダイヤモンドは熱伝導が高い。
質量数12の炭素原子が99.9%で構成された単結晶合成ダイヤモンドの室温における熱電導率は銅のおよそ5倍程はあり、これは全ての固体物質中で最も大きいと言われる(wiki調べ)。
それにより、盾を通じて超高温は内側の体の方に直ぐに伝わっていった。
おかげで、盾で守っていたにも関わらず体の方には火傷が負わされた。
また、体の方は発火点まではいかずとも、服はそうはいかなかった。
血液がかけられた部分から発火し、結局のところ上半身はある程度炎上した。

「ソォラアッ!!」
『バキィッ!』
「ガハッ!」

志々雄は更に追い討ちをかけてきた。
熱にグリードが苦しみ始めた瞬間に左手から相手の剣を引き抜き、そのまま拳に握り固めた。
そしてその左の拳を、相手の胸元目掛けて放った。
拳は胸に直撃し、グリード達は後方に吹っ飛ばされた。

志々雄が噴射させてばらまいたエシディシの血液は、グリードの剣を握る手や腕の方にまで飛んできていた。
それによる突然の高温に驚き、グリードは自分が持つ剣を握る力が弱まっていた。
そして今殴られて吹っ飛ばされた衝撃により、剣も完全に持てなくなっていた。
彼らが持っていたエターナルソードは今、志々雄の目の前に落ちていた。

◇

エシディシは、自分の体の中の血管の位置をある程度なら操作できると考えられる。
この殺し合いにおいても、志々雄は自分が扱うエシディシの手の爪の間から血管を飛び出させて血液を噴射することができていた。
それの応用で、志々雄は自分の左手の甲付近に血管をある程度集め、血圧も上げることを試みた。
そこを自分で斬りつけることで、本来の自分の技である紅蓮腕の再現をやってみようとしたのだ。

「……あまり、再現できたとは言い難てえか?」

本来の紅蓮腕は、自分の手甲に仕込んだ火薬を無限刃を擦らせて発生する火花で着火して爆発させる技だ。
今回の志々雄はその代わりに、今の自分の身体を流れる高温の血液を爆発的に撒き散らした。
…とはいっても、実際に爆発が起きた訳ではない。
思い付きでやってみたが、技の再現としては少し甘い部分があったように感じた。
上手いこと剣を擦り合わせたことで発生した火花が、飛び散った高温の血液や脂に連鎖的に引火して爆発のようになってくれたらなんてことも少し期待していたが、流石にそう簡単にそんな現象は起きなかった。
結局は爆発を起こしているのではなく液体を撒き散らしただけのため、もっと別の技として扱った方が良いかもしれない。

「だがまあ、効果はあったな」

志々雄は自分の目の前に落ちたエターナルソードを拾い上げる。
今回の技により相手から武器を手離させることに成功した。

「ほう…なかなか良い剣みてえじゃねえか」

エターナルソードが秘める力を知ってか知らずか、志々雄は剣をまじまじと見つめる。


「スゲーナ・スゴイデス!」
「!」

志々雄が剣を眺めていた隙に、新たな動きがあった。
これまで戦いを静観していた遠坂凛が、一枚のトランプを掲げた。

「アクション仮面参上!」
「カンタムロボ参上!」
「ぶりぶりざえもん、再び参上」

トランプが掲げられたと同時に発生した光の中から、アクション仮面、カンタムロボ、ぶりぶりざえもんの影が召喚された。
彼らを召喚できるトランプはもう残っていない、これが最後だ。
だが、出し惜しみするわけにはいかなくなった。
今キャメロットらだけで戦わせてみた結果、彼らは大きなダメージを負ってしまった。
今後のことがどうとか言っている場合ではない、使える手札は何でも使わなければここを乗り越えることは出来ない。
今戦っている相手はそれ程のものであると、凛も判断していた。

「しんのすけ君!また会えたな!」
「そういうのは後!あんた達、とにかくあいつをやっちゃって!」
「了解した!」

凛は一先ずアクション仮面達に攻撃を指示する。
再会の挨拶等はしている暇は無い。
凛の言葉に応え、彼らも指示に従い志々雄に対し攻撃を仕掛けようとする。

「アクションビーム!」
「カンタムパーンチ!」

アクション仮面はアクションビームを、カンタムロボはカンタムパンチをそれぞれ繰り出す。
彼らの放った光線とロケットパンチは、志々雄の方へと真っ直ぐに向かう。

「フンッ」
『ビシャアアア』

攻撃に対し志々雄はまず、エンジンブレードとエターナルソードを体の前で交差させた。
先に飛んできたビームがその刃に当たり、防がれた。

「シャアアッ!」
『ガキンッ』『バキンッ』

次に飛んできたカンタムロボのパンチの方も、その両手に持った剣をどちらも振り回し、それらをぶつけて防いだ。
剣を叩き付けられるように凪払われたロケットパンチは、大きな斬り傷を付けられながらあらぬ方角へと吹っ飛ばされた。
しばらくした後、ロケットパンチはカンタムの腕に戻った。

「やはり一筋縄じゃいかないようね…」

先の攻防の中で、相手は確かに左手の平を剣が貫いていた。
しかし今はそんなことがなかったかのようにその手で2本目の剣を握って振り回している。
相手は明らかに、再生能力を備えているようだった。
自分で自分の体を傷付けることに躊躇が無いことからも、それが伺える。

「ここはやはり、もう一度私の出番のようだな」

考察をしている凛の隣を、同じくらいの大きさの影が1つてくてくと歩きながら通り過ぎる。
そいつ…ぶりぶりざえもんは志々雄真実の方に近付いていく。

「あんたまさか…」
「……?」
凛はぶりぶりざえもんがやろうとしていることを察する。
志々雄はその謎の豚がのこのこと自分に近付いていくことが理解できず、とりあえず観察して何をするつもりなのか確かめようとする。
志々雄の目の前まで来たぶりぶりざえもんは、振り返って志々雄に背を向けながら凛達のいる方を向く。
そして刀(千歳飴)を構えながら、前の時と同じようなことを言う。

「さあ、どこからでもかかってくるがいい!」
「やっぱり!」

ぶりぶりざえもんの行動に、凛は呆れ果てた。

「前にも言っただろう、私は常に強い者の味方だと」
「あんた本当いい加減にしなさいよ!?」

ぶりぶりざえもんの裏切り行為は前にもあったことだ。
その時は結局悪影響はそれほどなかったため、そこまで本気では怒っている感じはない。
けれども、今はこんなことでふざけている場合ではない。

「ふん、もっともらしいことを言うじゃねえか。豚野郎」

ぶりぶりざえもんに対し、志々雄はわざとらしく感心したように言う。

「さあご主人様、今からコイツらを私の刀の錆にしてご覧にいれ…」
「それじゃあ、早速役に立ってもらおうか」
『ドスッ』
『ガシッ』
「え?」

志々雄はぶりぶりざえもんの言葉を無視しながら一歩前に出て近付く。
左手に持っていたエターナルソードを、近くの地面に突き刺して置いておく。
そして空いた手をぶりぶりざえもんの頭に置き、そのまま鷲掴みにした。

「あの、何を…」
『グイッ』
「わわっ!?」

志々雄はぶりぶりざえもんを真っ直ぐに持ち上げる。
その時の志々雄の目は、とても冷たいものになっていた。

『グンッ!』
「えっ!?」

志々雄は持ち上げたぶりぶりざえもんを、自分の体に押し付けた。
具体的に言えば、腹の部分に押し付けた。
ぶりぶりざえもんは、押し付けられた所から志々雄の…エシディシの肉体に取り込まれていった。


「…熱っ!うアッツ!!アッッチャアアアアアァァーッ!!?」

取り込まれていくぶりぶりざえもんは、高熱による苦しみの声を上げた。
取り込まれていく部分から、エシディシの高温の肉体によりその身を焼かれていった。
500℃の血液が流れるその肉体の中はまさしく、鉄板焼きの上のようなものだろう。

「あっあっあっ、止めて、チャーシューにしないであ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛…………」

柱の男は、体全体で他の生物を補食することができる。
自分の体に触れた相手を取り込み、細胞の一つ一つから消化液を出し、細胞の一つ一つで喰っていくのだ。
志々雄は今、エシディシの体を利用してそれをやっていた。
しかもエシディシには前述したように超高温の血液が流れている。
これによりぶりぶりざえもんには今、「焼く」と「喰う」の工程が同時に行われていた。

「この世の摂理は弱肉強食、真に強い者の側に付くのは間違っているとは言わねえ。だがな……何もせずただ強者の隣で甘い汁を啜ろうとするだけの奴はいらねえ」

志々雄がそう言い切ると同時に、ぶりぶりざえもんは完全に取り込まれた。
志々雄の言葉は、もう相手には届いていないようだった。

◆

「……何、何なの、あいつ…」

志々雄の行動に凛は戦慄していた。
自分の体全体で他の生物を喰らう、そんな存在を見るのは初めてのことだった。
再生能力を持つ命を直接的に喰らう存在、これだけだと吸血種の一種か何かのようにも思える。
だが今対峙している存在は、もっと別の何か、そんな気も感じていた。

「き、貴様…何てことを…」
「何もそこまで…」
「フン、こっちに近付いてきて背中を見せる方が悪いのさ」

志々雄の行いに戦慄しているのは残されたアクション仮面達も同じだった。
それに対する志々雄の態度は、何てことも無いかのようだった。
志々雄にとって、今回のことはどちらかと言えば実験的な意味合いが強かった。
柱の男の能力の1つ、体全体を使った補食を試すチャンスがあったからやってみただけのことだ。
相手が人間ではなく豚の姿をしていたことからも、抵抗は少なかった。
もっとも、人間相手でも必要そうなら躊躇わずにやるつもりもあったが。
補食によるエネルギー補給で少しでもの体力回復も狙っていた。
これまでに傷付いた体の再生にエネルギーは使われているはずなので、その消費した分の回復もしたかった。
その目論見もその通りとなり、志々雄はぶりぶりざえもんを食った分の体力が回復している感覚があった。

(……ぶりぶりざえもん…)

凛は先ほど悲惨な最期となったぶりぶりざえもんのことを考える。
あいつは確かに二度も自分達を裏切ろうとしたし、全く役に立たなかった。
それでも、心の中に何かモヤっとしたものが残った感じがあった。
あんなのでも、おバカな言動が多少は心の清涼剤になっていたのかもしれない。
…いや、それは流石に過大評価か。

(とにかく、あいつはどうすれば…)
「くっ…」「ムウ…」

凛達は志々雄の所業に驚き、動きが少し止まっていた。
身体のどこからでも捕食するという能力を見せられたことで、攻めあぐねているところがあった。
機械の体のカンタムロボは取り込まれる可能性は低いが、アクション仮面の方は接近戦を行おうとすれば体を食われる可能性がある。
カンタムロボは接近、アクション仮面は遠距離から攻撃しようとすればカンタムロボもアクション仮面の攻撃の巻き添えを喰らう可能性がある。
となるとどちらも遠距離から攻撃するしかないが、前と同じように攻撃を防がれるかもしれない。
凛はここからどうするのがベストなのか、考えを巡らせていた。

そうなっていた時に、凛の考えに関わらずに新たな動きを見せる者もいた。


『ビュン!』
「あっ、ちょっと!」

それは、先ほど志々雄に殴り飛ばされたグリードだ。
両手が黒のダイヤモンドに覆われていることから、まだキャメロットに戻っていないことが分かる。
そして片方の手には、志々雄に奪われたエターナルソードの代わりに別の武器が握られていた。
アルトリアとしての青いドレス衣装は、ところどころ一部が焼け焦げてボロボロにもなっていた。
火傷の方は、ホムンクルスとしての再生能力により治っている。
そんな状態のグリードは、凛の隣を素早く駆け抜けて、志々雄のいる方へと向かっていった。


「その刀は…!チッ!」

志々雄がその武器を見て驚いたような反応を見せる。
それでも志々雄は手に持つ剣を相手に向けて構える。
先ほど近くに刺し置いたエターナルソードも念のためもう一度拾っておき、迎撃に備える。

グリードが今持っている武器…刀の名は逆刃刀。
志々雄真実にとって人斬りとしての先輩であり生前の最後の宿敵である男、緋村剣心が「不殺」の誓いのために所持していた刀だ。

「オリャアッ!」

グリードは跳びながら逆刃刀を振りかぶり志々雄に叩き付けようとする。
先のことのおかげで、自分の体で直接攻撃しようものなら大火傷することは分かっている。
とは言っても、盾も無しでは結局他の攻撃等から身を守れない。
だから今はダイヤモンドの盾を展開しながらも逆刃刀で攻撃しようとしている。

『ガアァンッ!』

逆刃刀とエンジンブレードの刃がぶつかり合う。
それと同時にグリードは着地し、そのまま志々雄と鍔迫り合いを始める。

「まさかここでその刀を見ることになるとはな。そんな斬れない刀を使って、てめえも誰も殺さないようにするつもりか?」
「ハッ!これしか無いから仕方なく使っているだけだ!」
「まあそうだよな。そんな奇特な奴、あいつしかいねえだろう」

片手で持ったエンジンブレードだけで受け止めながら、志々雄はグリードに声をかける。
志々雄の表情は、喜ばしさと忌々しさ、どちらも混ざったような複雑な感じになっていた。
実際彼の内面もまた同じで、表情はそれがそのまま反映されていた。
自分と相容れない最期の宿敵が扱っていた武器を見て、忌まわしいという気持ちとほんの少しでもリベンジになるかもしれないという気持ちがない交ぜになってきていた。
そんな気持ちになりながらも、志々雄はその刀をまだ押し止めていた。
これに対してグリードが両手で握って力を込める形に変えても、状況は変わらなかった。

「!」
「アクションビーム!」

グリードとの鍔迫り合いの隙に、アクション仮面が攻撃を仕掛けてきた。
志々雄から見ればエンジンブレードを持つ右側に向けて、アクションビームを撃ってきた。
その方で持つ剣を今別のことに使用中のため、ビームを防ぐのに使えないであろうことからそちら側の方からアクション仮面は仕掛けた。

「フン!」
『ギャリッ』『ガンッ!』
「グッ…!」

アクション仮面が行動しようとしていることに気付いた志々雄は、素早くエンジンブレードを動かして相手の刀を切り払った。
刀の側面に沿って手首のスナップで刃を少し上げて走らせて、相手の体勢をほんの少し崩す。
その後に腕を動かして刃を反対側に少しずらし、腕を勢いよく戻して横から強く刀を叩き、それでより相手の体勢を崩す。
そうした直後、志々雄は後ろ向きに跳んだ。
志々雄は、アクションビームをギリギリのところで避けれた。

「カンタムパンチ!」

志々雄がビームを避けた直後で、カンタムも攻撃を試みる。
ロケットパンチを右腕だけ飛ばし、志々雄の左側の方から攻めさせる。

「シイィィッ!!」
『ガンッ!』『バキンッ!!』

これに対しても志々雄は素早く反応する。
両手の2本の剣を振り上げ、順番にロケットパンチに向けて叩き付ける。
最初にぶつかったエターナルソードの刃が、飛んできたパンチの威力を殺して止める。
直後に振り下ろされたエンジンソードの刃が、前に斬った時に付けた傷を捉えた。
その傷から刃がロケットパンチの中に入り、そこも切り裂いていった。

『ボンッ!』

エンジンブレードはやがてロケットパンチを完全に両断し、直後にその拳は爆発した。
この瞬間、カンタムロボは片腕だけで立ち尽くすことになってしまっていた。


(私と代わってください!奴に対抗するには剣技が必要です!)
『けどよ…またあの血をかけられたらどうすんだ?盾があってもアレなら、直はもっとヤバいかもしれねえぞ』
(それは…そうかもしれませんが…)

これまでのことから、相手は高い剣技を持っていいることが考えられる。
そしてキャメロットとグリードなら、キャメロットの方が剣の扱いを心得ている。
だからここはキャメロットの方が相手により対抗できるかもしれない。
しかし、キャメロットでは相手の攻撃を素肌のまま受け止めてしまうかもしれず、そうなってはグリードの盾越しの時より酷いダメージになるかもしれない。
盾があっても熱は貫通するため先ほどでもダメージは酷かったが、それでも無いよりはマシだったかもしれない。
ダメージを受けた時にそれを治すのもグリードじゃないとできない。
そういったこと等を考えると、代わることに躊躇する気持ちも少し出てくる。
攻撃を防いだりダメージ回復の時だけ代わるにしても、それだと短時間で何度も代わることになりそうで、これはタイミング等の問題で難しそうに思える。

◇

「なあ、お前…やっぱその刀だと戦いにくいだろ。こいつを返してやろうか?」
「何…?」

志々雄は突如、先に奪ったエターナルソードを見せびらかすような持ち方をながらそんなことを言ってきた。
その直ぐ後に、志々雄は左腕を地面に対して水平寄りに動かしながら、エターナルソードを後ろの方に振りかぶる。

「そら、受け取れ!」

志々雄はエターナルソードを、横向きに力を込めて思いっきりぶん投げた。
エターナルソードは地面に対して水平な状態で高速で回転しながら空中を飛んで行った。
しかしそれは、剣を獲られた張本人であるグリードの下には飛んで来なかった。

「え…」

エターナルソードの行き先は、後ろの方で戦いを見守っていた凛の方であった。

「危ない!カンタムブーメラン!」

カンタムロボが咄嗟に背中のウイングを残った左手で取り外し、ブーメランとして投げつける。
ブーメランは空中のエターナルソードの方へと向かう。

『ドスッ』『ボンッ!』

エターナルソードはブーメランに突き刺さる。
ブーメランとなっていたウイングのブースターが壊れたことにより、爆発する。
カンタムロボはこれで右腕だけでなく背中のウイングも失うことになった。
爆風によってエターナルソードは凛のいる方とは別方向に飛んで行く。
ただしそれは、グリードらのいる方から離れていく方向であったが。

「っのやろ…!」

エターナルソードが投げられたことでグリードは一瞬凛のいる後方へ視線を向けさせられた。
けれどもカンタムロボによって阻止されたことで、再び志々雄へと対峙しようとする。

「…!?」

しかしグリードは再び動きを止めてしまう。
異様な光景がそこで見て取れた。

志々雄の左手の平から、刀の先端が生えてきていた。
その刀は、ニョキニョキと少しずつ這い出てきていた。
やがてその先端は、"折れた"状態で手の平の中から完全に飛び出て来た。
志々雄はその折れた刀の先端を左手の平で摘まむようにキャッチする。

「もう一発(いっぱぁつ)!」

志々雄は刀の先端も、凛のいる方へと投げつけた。
刀の先端も、ブーメランのように地面に水平に回転しながら凛の下へと飛んで行った。

「うおおおおお!!」

これに対して動けたのはアクション仮面だった。
アクション仮面は凛の下へと駆け出した。

「しんのすけ君!」
「きゃ!」

アクション仮面は走りながら自分の膝下くらいの大きさのしんのすけボディの凛を抱きかかえる。
走って移動しながら抱きかかえたことで、ギリギリ凛のいた場所を刀の先端が通過したところで避けさせることができた。

◇

志々雄が今投げた刀の先端は、前の南西の森での戦いでDIOが持っていた時雨のものだ。
志々雄が折ったためにDIOが捨てたその刀を、志々雄は念のため回収していた。
電話ボックスが使えるようになるまでの待ち時間の時、試しに周囲を探してみたら発見できた。

そしてその刀の先端を、自分の体内に隠すことを思いついた。
突如として身体の中から飛び出させてみれば、不意を突けるかもしれないと考えた。
再生能力と肉体操作能力のある柱の男の肉体ならば、体内に刃物を隠していても戦闘能力への影響は少ないとも考えられた。
隠し場所には左腕の中を選んだ。
腕の中ならば咄嗟に取り出してすぐに手に持って扱えるためだ。

念のため、折れた時雨の残りの部分と、もう1つのDIOが落としていった黒刀である秋水も探して拾って回収しておいた。
これらは本当に一応回収しておいただけで、今後使わない可能性の方が高そうだが。

それに今投げた先端の欠片は、ずっと高体温の身体の中に入れていた後に思いっきりぶん投げたため、もうボロボロになって使いものにならない可能性が高いだろう。

◇


「おい!…くそっ!」

凛の方へ向けて二回も連続で攻撃が仕掛けられたことにグリードは注意を逸らされてしまった。
結果的に何とかなったが、どちらもグリードは止められなかった。
このことにより、グリードは集中力を大きめに乱された。
それでも何とかもう一度志々雄に向き直ろうとする。

「余所見ばっかしてんじゃねえぞ!」
「ガッ…!?」

しかし、完全に向き直る前に志々雄の行動を許してしまった。
志々雄は空いた左手を伸ばし、それでアルトリアとしての顔面を掴んできた。
その際、志々雄は左手の親指を口の端に引っ掻けてきた。

「なへるんひゃ…」

グリードは顔から全身にダイヤモンドの盾を展開する。
相手が熱でも攻撃するのが分かっているのではあれば、まだ耐えやすい。
盾越しでもダメージは受けるが、その先から治していけば良い。
先は突然のことだったため剣を奪われるという失態を演じてしまったが、今度はそうはいかない。
グリードは心構えをしながら、反撃しようとしていた。

しかし、グリードには1つ知らないことがあった。
グリードは今、相手が血で攻撃するためには自傷行為が必要だと認識していた。
前の攻撃の時はそのようにしていたからだ。
けれども、それはエシディシの肉体の能力の本領ではない。
エシディシは肉体操作により、わざわざ道具で傷口を作らなくても血管を外に出すことができた。
志々雄はかなり前の戦いでもそれを行えていた。
そして今、志々雄はグリードの顔を掴んだ左手親指の爪の間から、血管を外に出していた。

更にもう1つ、グリードには誤算があった。
グリードが最強と自負するダイヤモンドの盾には、穴があった。
原作でそんな描写がある訳ではないが、ここではそうだと解釈する。
それは、呼吸のために必要な穴だ。
目の部分であるならば、透明なダイヤモンドで覆えば良い。
しかし、呼吸穴ならばそうはいかない。
体内にまでも盾を張り巡らせる訳にもいかない、肺を塞ぐようなことをすればやはり酸素が体に取り込まれず窒息してしまう。

これらのことが意味することはただ1つだけだ。

「溺れな」
『ドピュルルル』

志々雄は、グリードの反撃がある前に左手親指から口の中に血液を流した。

「ぐぼっ…ごばぼぼぼぼぼぉっ!!?」

グリードの口内に灼熱が広がった。
超高温の血液は、喉奥の方にまで流れていった。
焼かれることによる激痛が、口から体中を駆け巡る。
気管や食道を焼きながら流れていく血液はやがて肺や胃へとたどり着き、そこに穴を焼き開けて更に下へと流れ出る。
そうして他の内臓をも沸騰する血液が焼いていく。
体は発火点を越え、口の中から火も吹き出してくる。
口の中から溢れた血液や体の中から外に貫通して流れた血液により上半身の服にも火がつき、燃え広がる。
目にも高熱は伝わり、眼球内の水分が沸騰し視力も奪われる。

『熱い!熱い!熱い!!熱い!!!』

内臓を焼かれながらも、ホムンクルスとしての再生能力が直ぐに治していく。
このおかげで、彼らの命までには届かない。
しかし治しても治しても、また直ぐに焼かれていく。
燃焼と再生が連続で繰り返されることで、死ぬこともできず余計に地獄のような苦しみがグリードを襲う。
ダイヤモンドの盾で体を覆うこともできなくなっていく。
再生に必要な賢者の石の中の命も、毎秒消費されていく。
――この感覚を、グリードはどこかで味わったことのあるような気がした。
――しかし、今はそれを思い出している暇は無い。

◆

「ん゛ーーーっ!!ごぶお゛―――っ!!!」
「その人を離せ!」

グリードを体の内側から焼かれている志々雄に対し、カンタムロボが止めるべく向かって来た。
カンタムロボは志々雄に向かって走りながら跳び蹴りを繰り出した。

「ソラッ!」
『ブンッ!』

志々雄は左手で口を掴んでいたグリードを持ち上げる。
そしてそれを、カンタムロボに向かってぶん投げた。

『ドンッ』
「ぐおっ…!」

グリードとカンタムロボは空中でぶつかった。
カンタムロボは怯み、志々雄にキックが届く前に地面に落ちた。
グリードも別方向の地面に落ちて倒れる。
口の中から飲まされた血液を垂れ流しながらピクピクと痙攣していて、起き上がる様子はなかった。
投げられた際に右頬の肉が引き千切られ、口の右側は裂けていた。
千切られた小さな肉は、志々雄の指からエシディシとしての肉体の方に吸収されたようだった。

高熱で攻められていた際に背負っていたデイパックの紐が切れたようで、それも投げられた時に地面の別の所に落ちていた。
けれども逆刃刀はまだ、手から離さず握っていた。

『HEAT! MAXIMUM DRIVE!』
「それじゃあ、次はお前にもご退場願おうか」

志々雄は空いた左手で、エンジンブレードにヒートメモリを抜き差しする。
その視線の先には、何とか立ち上がろうとしているカンタムロボがいた。

「シャアアッ!」

志々雄は剣に炎を纏い振り上げながらカンタムロボの方に向かっていく。

「くそおっ!」
『バンッ』『ボロッ』
「うおっ!?」
『スカッ』

志々雄はカンタムロボに対し剣を斬りつけようとした。
しかし刃が届きそうになった瞬間、カンタムロボは残った左腕で地面を叩いた。
その衝撃で、カンタムロボの上半身と下半身が分離した。
本来なら分離するたまには背中のブースターを推進力にしないといけないのだが、それは破壊されてしまった。
そのために地面を叩いた衝撃の反動を利用して分離し、志々雄の攻撃を避けた。
しかし、ここからかこんな状態で動くための方法が無い。

「カンタム…パーンチ!!」
「ぐおおっ!?」

これがカンタムロボにできる最後のことだった。
残った左腕をロケットパンチとして志々雄に撃ち出した。
ロケットパンチは志々雄に命中し、後方へと吹っ飛ばした。

「ふん…まあ最後っ屁としては及第点といったところか」

しかし、志々雄はそこまで遠くに吹っ飛ばなかった。
エシディシの身体とエンジンブレードの重さもあり、片腕だけのロケットパンチではあまり動かすことはできなかった。
カンタムロボ自身もこうなることは分かっていた。
自分に出来るのは、少しの時間稼ぎだけだもいうことも。
志々雄はまたカンタムロボの方に近付いてくる。
ロケットパンチの腕はカンタムロボの方に戻ってきたが、これをもう一度撃つ隙はもう作れない。

「わ、私が消えても、正義の魂は消えな…」
『ザンッ!』
「があっ…!」
『ドスッ』

志々雄はまだ火を纏っていたエンジンブレードでカンタムロボの上半身を斬りつけた。
左腕でカンタムロボは防御しようとするが、その意味もあまり無い。
斬りつけて大きな傷を作った後、ダメ押しに志々雄は剣をカンタムロボの胸の辺りに突き刺した。

「じゃあな」
『バチッバチッ』『ボンッ!!』

志々雄が剣を引き抜き、少し離れた後にカンタムロボは爆発した。
残された下半身もそれに伴い、その場から消滅していた。

◆

「ハアアアッ!」
「!」
『ガキィン!』

カンタムロボを破壊した後の志々雄に攻撃が仕掛けられる。
志々雄が攻撃をエンジンブレードで防いだことで金属音が鳴る。

「次の相手は私だ!」

攻撃してきたのは、エターナルソードを持ったアクション仮面だ。
先ほど志々雄がカンタムロボの相手をしていた隙に、剣を拾っていた。

「……私ももうすぐ消える。けれども、最後までお前の相手をするぞ!」
「あなた、まさか…」

凛はアクション仮面が今からどうしようとしているのかを察する。
そしてそれが、この場において最適解であることも。

自分たちだけではもう、目の前の大男に敵わない。
これまで出会った、他の協力者達の手も借りなくてはならない。
だが、そう簡単に相手から逃げられるとも思えない。
だから、トランプの効果の時間制限のあるアクション仮面が一人残り足止めしようというのだ。

「そいつは妙案かもしれねえが…お前が消えた後でも俺はあのガキに追い付けたら全部無駄だろ」

志々雄が問題点を指摘する。
今の志々雄の認識では、逃げるとしてもしんのすけの身体の凛が一人だけとなっている。
身長のかなり低いしんのすけの身体では、最初にここまで来るために乗っていたバイクを運転出来ない。
その身1つだけで走って逃げても、アクション仮面が消えるか倒された後に、大きな体で身体能力も高い状態の志々雄に追い付かれるかもしれない。

「それには及びません!」
「!」
『ガキンッ!』

別方向から志々雄に向けて新たな攻撃が飛んで来た。
志々雄はエンジンブレードを咄嗟に振ってそれを防ぐ。

「ほお…まさかまだ生きていたとは」
「……ええ、彼のお陰で」

志々雄に攻撃してきたのはアルトリアの姿をしたグリード…ではなく、キャメロットだ。
少し見ない間に人格が切り替わっていた。
内側から焼かれたことによる大ダメージは治っているようだった。
顔の引き裂かれていた右頬も元に戻っている。
頭の後ろで纏められていた髪はほどけ、下ろされた状態になっていた。
そんな彼女の服装についてだが、とても酷いものになっていた。
何と、ドレスの上半身がほとんど燃えたり破れたりして失われていて、ほぼ半裸な状態となっていた。
右腕の袖どころだけでなく、パフスリーブまでもが焼失して両腕両肩が丸出しになっている。
胸の小ぶりな乳房や腹回りまでもドレスが焼失して露出しているが、それを恥じる様子は無い、と言うよりは恥じている余裕が無い。
体中の至るところに張り付いている燃えカスや煤等が彼女がどうしてこんな格好をしているのかを示すものとなっている。


志々雄としては、キャメロットがまだ生きていることには驚いている気持ちがあった。
最初に負わせた火傷を治してきたことから今の自分と同じく自己再生能力があること自体は予測していた。
しかしまさか、超高温血液を大量に飲ませても復帰してくる程のものだとは思っていなかった。

キャメロット側の方も、今は全く平気という訳ではない。
ダメージはグリードが治してくれたが、それによる消耗は激しかった。
再生のために賢者の石の中の命をほとんど消費してしまっており、そのことも申し訳ない気持ちが出てきている。

また、実は今はグリードの意識は眠っている状態になってしまっている。
高熱でかなり苦しめられたことと、全力で再生に力を注いだことで精神力をほとんど失ってしまったようだった。
次に彼が何時起きてくるかは分からない。
賢者の石の力をほとんど使ってしまったらしいことを考えると、もう再生能力ばかりに頼るわけにもいかなくなる。
致命的なダメージを受けないように、要注意しなければならない。

「ウ、グッ…ゲホッ、ゴホッ」

後遺症もまだ残っていた。
飲まされた血が固まったものが気管等に残ってしまっているようで、その影響で咳き込んでしまう。
それに熱もまだ残っているようで、頭がクラっとしている感覚がある気もする。

「おいおいどうした?体調が悪そうに見えるが」
「……それでも、動かなくてはならないのです。守りたいものを守るために!」

志々雄も指摘する通りだ。
だけども、今はそれを気にしている場合でもない。
ここを生き延びるためには、自分がバイクを運転して凛を乗せて離れるしかないのだ。

◇

「デエェヤアッ!」「ヤアアァッ!」
「シイィ!」
『キンッ!』『カアン!』

アクション仮面とキャメロットがそれぞれ武器を志々雄に振るう。
志々雄はそれを自分が持つ剣で捌く。

「ヌオオォッ!」
『ギインッ!』『ギリギリ…』

やがて、アクション仮面と志々雄とで鍔迫り合いの形になる。
アクション仮面は元々剣術も芸達者だ。

「そのままでお願いします!」
「ヌウ…?」

アクション仮面が一時的に志々雄を押さえた形になったところで、キャメロットが後ろ向きに跳んで少し離れる。
そこで彼女は、刀に風を纏わせ始める。
ただしそれは、この戦いの最初の頃にやったような風の結界を張ることを目的としたものではない。

「離れてください!」
「ハアッ!」
「ヌッ…」

キャメロットの言葉にアクション仮面が後ろに跳んで志々雄から離れる。

「風王…鉄槌(ストライク・エア)!」
「グオオ!?」

アクション仮面が離れた瞬間に、キャメロットは刀を突いて圧縮した風を志々雄に向けて解き放った。
志々雄は風に押され、離れた所に飛ばされる。

「しんのすけ君!今の内に!」
「分かったわ!」
「凛!行きましょう!」

志々雄が離れた隙に、凛とキャメロットが停めてあったバイクの方に急いで向かう。
志々雄は離されたといっても、全重量の関係でそこまで遠くまで行っていない。
ここは時間との勝負だ。

「君!これを!」
「えっ?あっ!」
『パシッ』

キャメロットがバイクに乗ろうとした直前、アクション仮面がエターナルソードを投げ渡してきた。
キャメロットはそれを咄嗟に受け取る。

「その刀だけじゃ扱いづらいだろう!持って行ってくれ!」
「ですが、あなたは…」
「大丈夫だ!何とかするさ!」
「っ…分かりました!」

キャメロットは武器を手放したアクション仮面を気遣うが、問題ないと返される。
急がなければならない現状、そう言うのなら信じて飲み込むしかない。
キャメロットは逆刃刀含め自分が持っている武器を凛のデイパックに入れさせてもらう。
バイクに跨がり、エンジンをかけて出発の準備をする。

「しんのすけ君…いや、凛君!」
「え?」

凛もバイクに乗ってキャメロットの腰辺りに掴まった所で、アクション仮面に声をかけられた。
アクション仮面はその時初めて、しんのすけではなく凛の名前を呼んだ。

「時間を稼ぐのはいいが…別に、アレを倒してしまっても構わないのだろう?」
「……………ええ、遠慮はいらないわ。がつんと痛い目に合わせちゃって」
「そうか。ならば、期待に応えるとしよう!」

アクション仮面が背中を見せながら言ったことに凛はそう返す。
もし本当にアクション仮面がそれを実現できるだけの実力があったとしても、時間制限的にそれは不可能なのことはアクション仮面自身も分かっている。
それでもそんな言葉をかけてきたのは、自分を奮い立たせるため、そして少しでも凛達の心に余裕を生ませるため。
それもまた分かっているからこそ、凛は上記のような言葉を返した。

「行きます!」
『ブン!』

凛がアクション仮面と最後のやり取りをした直後で、キャメロットはバイクを発進させた。
キャメロットのコンディションの影響で蛇行運転気味になってしまったが、何とかこの場から離れていった。


◆◇


「お前…本当に1人で俺を倒せるつもりなのか?武器まで手放してしまってよ」
「さあな……だが、何故だか彼女には、この場ではああ言うべきだと思ってしまったのさ」

戻ってきた志々雄とアクション仮面が相対する。
志々雄は剣を構えて、殺意を向ける。

「それじゃあ本当に丸腰でもやれるかどうか、確かめてやろうじゃねえか!」

志々雄は走りながら剣を振りかぶり、アクション仮面を斬りつけようとする。

「アクションパンチ!」
『バキッ』
「アクションキック!」
『ゴンッ』
「ぬ…」

アクション仮面はパンチやキックで剣による攻撃を弾く。

「シャアッ!」
「ムンッ!」

それでも力任せに斬りつけようとする志々雄に対し、アクション仮面は地面を転がりながら避ける。

「アクションビーム!」
「グウウ…」

避けた先でアクション仮面は片膝を着きながらアクションビームを放つ。
志々雄はそれをまたもエンジンブレードを前に出しながら防ぐ。

「この…!」
『ドッピュン!』
「くっ…!」

ビームを防御しながらも、志々雄は指の爪の隙間から血管針を伸ばす。
そしてその中から沸騰した血液を発射する。
アクション仮面はビームを取り止め、またも地面を転がって攻撃を避ける。

「どうした、このままで本当に俺を倒せるのか?」
「ぐう…」

今の状況はアクション仮面にとって芳しくない。
制限時間はもうすぐそこまで迫っているが、このままでは大したダメージも与えられずに終わってしまう。

「む?」

そんな中、アクション仮面はあるものが落ちていることに気付く。
それは、キャメロット(とグリード)が戦いの中で落としてしまったデイパックだ。

「これは…」

デイパックの口は開いており、そこから1つの品がこぼれ出ていた。
アクション仮面は思わずそれを拾って手に取る。
それは、赤く輝くとても美しい大きな宝石であった。

「凛…キャメロット……私に、力を貸してくれ…!」

この宝石が一体何なのかは全く分からない。
けれどもこれは、キャメロットたちが持っていたものであることは確かだ。
だから、彼女らの想いも背負っているんだと自分を奮い立たせるために、宝石を強く握りしめる。

「そういえば、お前の名前を聞いていなかったな」
「……志々雄真実だ」
「そうか。ならば志々雄真実!私の最後の一撃を受けてみろ!」

アクション仮面はアクションビームの構えをとる。
そこに、今まで以上の力を込めて。

「アクション……ビーームッ!!」

◇

「…?」

アクション仮面がビームを放とうとした時だった。

『ボゴン』
「グアアアッ!?」

宝石を握りしめていた右手から、その手の甲を貫きながらレーザービームのようなものが放たれた。
そのレーザーは、アクション仮面が手の甲を前に向けて構えていたため、真っ直ぐに志々雄の方に向けて高速で飛んで行った。
アクションビームよりも速かった。
もっと細かく言えば、レーザーは志々雄の顔に向かって行った。

「うおおっ!!?」

志々雄は咄嗟に頭を横に振って避けようとする。

「ガアアアアアアァァァッ!!?」

しかし、完全には避けきれなかった。
レーザーは志々雄の左目に命中した。

「あっ…ぐあ…」

左目を貫かれたことで志々雄が体をぐらつかせ、片膝をついて崩れ落ちた。
レーザーに貫かれた時、志々雄にはこの殺し合いが始まってから今までで一番の"痛み"が走った。
脳も傷ついたのか、気分も急激に悪くなった。

「な、何だあ、こりゃ…?」

左目から開けられた穴に志々雄は違和感を覚える。
そこに開いた傷は、再生速度が遅くなっているようだった。

「く…そ…」

志々雄に焦りの感情が生じる。
今の攻撃で受けたダメージは今までで一番大きなものだ。
このままでは、相手は本当に自分の命に届きうる。
志々雄は左目を手で押さえてよろめきながらも立ち上がり、剣を構え直す。
やられる前にやる、そうしようと思いながらアクション仮面の方に向き直る。


「ああ……もっと早く気付けていれば……」

しかし志々雄が立ち上がった時、アクション仮面は甲が貫かれた右手を見ながら悔しそうな顔をしていた。
その視線の先には、先ほど拾った赤い宝石があった(手に穴が開いたといっても、宝石が通り抜けて落ちる程の大きさではない)。

その直後に、アクション仮面の姿がかき消えた。
トランプの効果の制限時間が来てしまったのだ。
アクション仮面が消えた後、彼が持っていた宝石は地面に落ちていった。

◆

「…………ちっ、締まらねえ最後だな」

志々雄は顔をしかめながらアクション仮面が消えた場所に近付く。
まさかこのタイミングで相手側が時間制限で消えるとは思わなかった。
自分が大きなダメージを負わされた直後にこんな結果になったことには、まるで勝ち逃げされたかのような気分にさせられる。
どうせなら自分の手で直接殺したかったような気持ちにさせられる。

「しかしあいつ、何を見てたんだ?」

志々雄はアクション仮面が立っていた場所までたどり着く。
そしてそこの地面に落とされた物体を探し始める。

「これは…」

志々雄にとって、その物体…宝石は初見のものだ。
しかし、その身体側であるエシディシにとってはそうではなかった。

この宝石に光が入り込むと、光は中で何億回も反射され、やがて一点から凝縮されて発射される。
その威力はまるでレーザービームのようなものだ。
更にこの宝石には、今の志々雄の肉体である柱の男の弱点である太陽光、それと同等のエネルギーである"波紋"を増幅して発射する効果も持つ。

アクション仮面はこの宝石を握り込んだままアクションビームを発射しようとした結果、宝石の中でビームのエネルギーが凝縮され、手の甲を貫きながら発射された。
アクションビームは波紋ではないが、赤石の中でエネルギーが増幅されたことで僅かながらに太陽光に近いエネルギーを持ってしまったようだった。
それにより、レーザーを受けた部分だけ傷は治りが遅くなっていた。


宝石の名前はエイジャの赤石。
柱の男が究極生命体になるためにも必要なものでもある。


【C-5とC-4の境目付近 道路/夜中】

【遠坂凛@Fate/stay night】
[身体]:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん
[状態]:疲労(大)、精神的ショック(大)、乗車中
[装備]:
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品0~2(煉獄の分、刀剣類はなし)、煉獄の首輪、逆刃刀@るろうに剣心、エターナルソード@テイルズオブファンタジア
[思考・状況]基本方針:他の参加者の様子を伺いながら行動する。
1:奴(志々雄)から離れて雨宮君達との合流を目指す。
2:あいつら(アクション仮面達)…無茶しちゃって…………1人自業自得かもしれないけど……
3:キャメロットと行動、グリードはどうしようかしら、そもそもまだ生きてんの?
4:サーヴァントシステムに干渉しているかもしれないし第三魔法って、頭が痛いわ。
5:私の身体に関しては、放送ではっきり言われてもうなんか吹っ切れた。
6:身体の持ち主(野原しんのすけ)を探したい。多分雨宮君達の方が先に見付けそうね。
7:アイツ(ダグバ)倒せてないってどんだけ丈夫なの。っていうかもっとヤバくなれるってなんなのよ。
8:アルフォンス、ちょっとマズいことになってない?
9:施設とかキョウヤ関係者とか、やること増えてきたわね……
10:亀?カメラ?どういうことなのよ。
11:ある程度戦力を揃えて、安全と判断できるなら向かうC-5へ向かいたかったけど……もうそれどころじゃないわ…
[備考]
※参戦時期は少なくとも士郎と同盟を組んだ後。セイバーの真名をまだ知らない時期です。
※野原しんのすけのことについてだいたい理解しました。
※ガンド撃ちや鉱石魔術は使えませんが八極拳は使えるかもしれません。
※御城プロジェクト:Reの世界観について知りました。
※地図の後出しに関して『主催もすべて把握できてないから後出ししてる』と考えてます。
※城プロ、鋼の錬金術師、ポケダンのある程度の世界観を把握しました
※ゲンガーと情報交換してます。


【キャメロット城(グリード)@御城プロジェクト:Re(鋼の錬金術師)】
[身体]:アルトリア・ペンドラゴン@Fateシリーズ
[状態]:グリードとの肉体共有、マスターによるステータス低下、疲労(極大)、上半身ほぼ裸、服の破片や煤等が体中に貼り付いている、スカート部分が破れてる、精神疲労(大・キャメロットの精神)、複雑な心境(キャメロットの精神)、運転中、体温上昇、咳気味、グリードの精神の沈黙、賢者の石内の命がほぼ枯渇
[装備]:マシンディケイダー@仮面ライダーディケイド
[道具]:
[思考・状況]基本方針:一人でも多くの物語を守り抜く。
1:奴(志々雄)から離れて雨宮さん達との合流を目指す。
2:凛さんを守る。
3:アーサー王はなぜそうまでして聖杯を……
4:白い弓兵、ディケイド、銀髪の剣士を警戒。これ以上あの弓兵の被害が広まる前に……
5:グリードの物語も守ります。ですが、もし敵に回るなら……
6:リオン・マグナス……その名は忘れません。
7:アクション仮面達のことも忘れない
7:かなり大変な格好になってしまいましたが、今は気にしている場合ではありませんね…
8:エターナルソード、使わせてもらいます。
[グリードの思考・状況]基本方針:この世の全てが欲しい! ボンドルドの願いも!
0:………
1:欲しいものを全て手に入れる。けどどういう手順で行くかねぇ。
2:取り敢えずキャメコに力を貸してやる。もし期待外れなら……
3:親父がいねえなら自由を満喫するぜ!
4:あの野郎(志々雄)…
[備考]
※参戦時期はアイギスコラボ(異界門と英傑の戦士)終了後です。
 このため城プロにおける主人公となる殿たちとの面識はありません。
※服装はドレス(鎧なし、FGOで言う第一。本家で言うセイバールート終盤)です
※湖の乙女の加護は問題なく機能します。
 約束された勝利の剣は当然できません。
※『風王結界』『風王鉄槌』ができるようになりました。
 スキル『竜の炉心』も自由意志で使えるようになってます。
 『輝ける路』についてはまだ完全には扱えません。
 (これらはキャメロットの精神の状態でのみ)
※賢者の石@鋼の錬金術師を取り込んだため、相当数の魂食いに近しい魔力供給を受けています。
 →賢者の石の中の命がほとんど消費されました。魔力供給量が減るかもしれません。
※Fate/stay nightの世界観および聖杯戦争について知りました。
※Fate、鋼の錬金術師、ポケダンのある程度の世界観を把握しました。
※グリードのメモ+バリーの注意書きメモにはグリードの簡潔な人物像、
 『バリーはちょっと問題がある人だから気をつけて。多分キャメロットさんが無事なら乗らないと思う。
  後産屋敷さんはまともに喋れてないのもあるから、殆ど人物像が分からないのも少し気をつけておいて。』
 の一文が添えられてます。
※グリードに身体を乗っ取られましたが現在は彼女に返しています。
※グリードが表に出た時スキル、宝具がキャメロット同様に機能するかは別です。
 湖の乙女の加護は問題なく発動します。
※グリードの記憶は少なくとも二代目(所謂グリリン)であり、
 少なくとも記憶を取り戻す前のグリードです。
※グリードが表に出た時はホムンクルス由来の最強の盾が使えます。
 最強の盾がどう制限されてるかは後続の書き手にお任せします。
※キャメロット城の名前をキャメコと勘違いしてます。
※一度石化された後腕が砕けたので右腕の袖が二の腕までになってます。
 →服の上半身部分がほとんど消失しました。ほぼ半裸です。服の破片や煤なども体中に貼り付いています。
※ゲンガーと情報交換してます。


【C-5 道路/夜中】

【志々雄真実@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-】
[身体]:エシディシ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:疲労(大)、左目から後頭部にかけて貫通する大穴(この部分のみ再生力低下中)
[装備]:エンジンブレード+ヒートメモリ@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品、炎刀「銃」@刀語、アルフォンスの鎧@鋼の錬金術師、時雨(三分の一程折れている)@ONE PIECE、秋水(鍔が一部欠けている)@ONE PIECE
[思考・状況]基本方針:弱肉強食の摂理に従い、参加者も主催者も皆殺し
1:この石(エイジャの赤石)は…
2:奴ら(凛、キャメロット)を追う
3:首輪を外せそうな奴は生かしておく
4:戦った連中(魔王、JUDO)を積極的に探す気は無い。生きてりゃその内会えんだろ
5:再びあいつ(JUDO)と戦う時が来たら、自分の身体が再生能力を持っていることは忘れる
6:未知の技術や異能に強い興味
7:日中、緊急時の移動には鎧を着る。窮屈だがな
8:一人殺したってことは、”ものものましーん”が使えるんだよな?
9:だが、自分の首輪を外すためには、残しておくための首輪の予備も必要になるか?
10:あいつ(DIO)は…もうダメだな
11:まさかこんなところであの逆刃刀を見ることになるとはな…
[備考]
※参戦時期は地獄で方治と再会した後。
※JUDOが再生能力を封じて傷を付ける能力に目覚めたと認識しています。
※DIOはもう死んだものだと認識しています。
※スゲーナ・スゴイデスのトランプで召喚されたぶりぶりざえもんを捕食しました。
※アルトリア(グリードと肉体共有中)の肉の欠片を吸収しました。

※周囲に「基本支給品、エイジャの赤石@ジョジョの奇妙な冒険、グリードのメモ+バリーの注意書きメモ、銀時の首輪」が落ちています。



【支給品紹介】

【エイジャの赤石@ジョジョの奇妙な冒険】
エイジャと呼ばれる宝石の一種。
中でもここにあるのは、ローマ皇帝も所有していた純度の高いスーパー・エイジャと呼ばれるものである。
この石は光を当てると、中で何度も反射しながら光を増幅させ、一点に凝縮・放出してまるでレーザー光線のようにしてしまう性質を持つ。
放出された光線はとても高い威力を持つようになる。
柱の男の一人であるカーズは、この石の力が自分の求める効果を持つ石仮面の完成に繋がると考え、仲間達と共に狙っていた。
また、波紋のエネルギーも増幅、光線のように放出させることもできる。

149:仮面ライダーSPIRITS WONDERFUL 大首領と22のカメンライド 投下順に読む 151:閑話:サバイバー
148:AMAZONZ 時系列順に読む 152:早すぎるΨ会?
137:瞬間センチメンタル 遠坂凛
キャメロット城
139:Jの奇妙な冒険/懐玉 志々雄真実

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 ・タイトル元ネタ(候補作)


関連リンク

  • 俺ロワ・トキワ荘:http://jbbs.shitaraba.net/otaku/12648/
  • 本スレ①:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1615384066/
  • 本スレ②:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1633849195/l30
  • 本スレ③:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1664632643/l30
  • 本スレ④:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1706338338/l30
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