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  • チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
  • 神ノ牙 -集結の百禍(前編)-

チェンジ・ロワイアル@ ウィキ

神ノ牙 -集結の百禍(前編)-

最終更新:2024年04月13日 15:43

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だれでも歓迎! 編集
知らないのに知っている光景。
知らないのに知っている人間。
自分のものじゃないのに、自分のものだと分かる記憶。
自分であって自分じゃない、『彼』を形作る欠片(ピース)。

矛盾した現象はこれが初めてじゃない。
今見ているのは夢、終わってしまった出来事。
『彼』の過去に何があったかを、自分は特等席で知る事になる。

『…なんで助けなきゃいけないんだよおっ!!』

叫ぶ声に籠められたのは何だろうか。
怒りはある、悲しみもある。
それに多分、ぶつけ所の分からない悔しさも宿っている。

『あいつにおやっさんが命張ってまで助ける価値があんのかよ!』

駄々をこねる子供のようだと、揶揄はできない。
自分にもハッキリ伝わって来るからだ。
どうしても納得できない、絶対に無理だという拒絶感が。

『……おまえなら呑めるはずだぜ、翔太郎』

だけど、『あの人』の声はこんな時でも心の奥へスッと入って来て。
どうしてか、『あの人』の言葉は無視出来なくて。

『半人前のおまえの中で、俺が唯一尊敬しているところ……』

『それは弱い者に力を振りかざさず、むしろ手を差し伸べてやる…そんな性根だ』

『あの人』に認めて貰えた。
たった一つ、ちっぽけなものでも『彼』にとっては十分過ぎる。
気付けば涙は止まり、『あの人』の白い背中を追いかけて行った。

良い言葉だと思う。
でも今の自分には、それがどうしようもなく重かった。


――これは雨宮蓮が竈門家で目を覚ます少し前の出来事。


◆


果たしてこれを幸運と言って良いのか、ナナは暫し判断に悩んだ。

欲しい物を出す杖をへし折り、改めてデイパックの中身を確認し数分。
念の為しんのすけが持っていたデイパックも見せて貰ったが、傷の回復に使える道具は無し。
ただギニューが持っていた方からは一つだけ見付かった。
名は『ワケアリン』。
おかしな名前の栄養ドリンクだが、これは心の怪盗団が認知の世界で使う回復道具の一つ。

説明書によると体力をそれなりに回復させるらしい、まるでゲーム内のアイテムである。
読み終わったナナは通販のインチキ商品を見る顔となった。
フリーズロッドのような如何にもな見た目と違い、これはぱっと見薬局に置いてそうなドリンク。
本当にこんなものが傷の治療に役立つのか。
頭の痛い事に使えそうな道具は他に見付からず、回復ポッドは使用不可能。
放って置けば燃堂の状態が悪化するのは確実。
渋い成果に零したくなる文句を飲み込み、何も見つからないよりはマシと自分に言い聞かせる。

「燃堂さん、口を開けてください」
「お…?相棒の弟、俺っちこれでも虫歯になったことは一回も…」
「そういうの今は良いですから!ほら、飲んで!」

顔色が悪くともすっとぼけた発言は変わらない。
燃堂の馬鹿っぷりには慣れてしまったが、この状況で呑気に付き合ってられない。
強引にワケアリンを飲ませた。

甘酸っぱさが口内に広がり、喉を通って腹に落ちる。
味はともかく肝心の効果はどうかというと、説明書の記載は嘘では無かった。

「お…?何かさっきより痛くねぇ気がすんぞ?」

銃弾は皮膚を貫き骨を砕いた。
ナナを安心させようと笑みを見せたとはいえ、流石に無視は出来ない激痛。
応急処置程度では消えない痛みが幾分か和らいだように感じる。
気のせいではなく、ワケアリンの効果で出血が止まったのだ。

これで一安心、といきたい所だがそう簡単に気は抜けない。
あくまで失血死を回避どうにか出来ただけで、失った体力までは戻っていないのだから。
肩の痛みも完全には消えておらず、それでも燃堂の死を一先ず遠ざける事には成功。
ワケアリンには回復と引き換えにデメリットも存在するが、それも承知で飲ませた。
前線に立って戦う者ならともかく、自分と同じく戦闘要員ではない燃堂ならさして問題にはならない筈。

「完治した訳じゃないですから、あんまり激しく動かさないでくださいね?さて、次はしんのすけ君の手当てをしましょう」

釘を刺しつつ消毒液やガーゼを取り出す。
肉体の化け物染みた体力を考えれば、人間以上の自然回復力を持つのだろう。
だが現状、しんのすけは自分達三人の中で唯一直接戦闘が可能な少年。
戦兎達との合流前にまたしてもギニューのような輩に襲われないとも限らない。
最悪の事態に備え、ほんの少しでもやれる事はやっておきたい。

「いや~ん、ナナちゃんったら白衣の便器~♪」
「……あ、白衣の天使って言いたいんですか?」
「そうとも言う~」
「そうとしか言わないでしょ…」

相変わらずマイペースな奴だと呆れつつ処置を施す。
ギニューに殴られた箇所や、チェンソーの刃が当たった足へ包帯を巻く。
ただの人間なら致命傷は確実の攻撃も、サイヤ人の体故に耐えられた。
幼稚園児に与えるには強力過ぎるだろうと内心呟き、


『よ、よぉー…。初めましてだな、みんな』


思考を断ち切るように、少女の声が宇宙船内へ響き渡った。


○


(これは……どう捉えれば良いんだ……?)

佐倉双葉と名乗った少女の姿は、もうモニターに映っていない。
動揺を隠せていない声も聞こえず、放送が終われば必然と静寂が戻る。
おどおどした口調で告げられた内容に、ナナの頭は混乱状態。
一体何から考えて行けば良いのか、どのように解釈し受け止めれば良いのか。
分からないから余計に思考は複雑怪奇な迷路と化す。
このまま絡み合いショートを起こす前に、これはダメだと頭を振って強引に落ち着けた。
一つずつ自身の脳へ溶け込ませていくしかあるまい。

私は「亀」で、今は「カメラ」。
参加者を最も困惑させる情報は間違いなく、主催陣営の『ボス』からの伝言。
何故急に自分から素性を明かす気になったのか。
余裕の顕れ、参加者を挑発する悪趣味な目的。
可能性が無いとは言い切れないが、それにしたって亀だのカメラだのと言われても意味が分からない。

他の参加者ならば困惑して終わり、しかしナナには思い当たる節があった。

(あの時、斉木が伝えようとしたのはこのことだったのか?)

数時間前の聖都大学附属病院で、斉木は自分が予知夢で見た光景をナナに伝えようとした。
全てを言い切る前に会話は打ち切られてしまい、辛うじて聞けたのは「かめ」という二文字のみ。
これだけでは何を見たのかサッパリだったが、今の放送がその答えなんじゃあないか。
亀、若しくはカメラ。
どちらも「かめ」が入り、斉木が口にした際のイントネーションとも合致する。
つまり斉木が予知夢で見たのは主催陣営のボス、言うなれば殺し合いの首謀者の正体。
成程、確かにボンドルドが介入してまで隠そうとするだけの情報だ。

しかしそうなると、新しい疑問が一つ生まれる。

(隠す意味はあったのか?主催者の方から正体をこっちに教えたんだぞ?)

佐倉双葉の話が本当なら、主催陣営のボス自ら正体を明かした事になる。
わざわざ斉木の干渉を封じてまで伏せたかった情報を、こうもあっさりバラして何がしたいのか。
重要な情報だからこそボンドルドが会話を止めに来たと考えたのは、見当違いとでも言うのか。

(…………ちょっと待て。確か斉木が「かめ」で始まるものを見たのは予知夢だった筈)

斉木本人からも説明があったが、予知夢は夢という形で未来を見る超能力の一種。
どれ程の精度で未来を見れるのか正確な所は分からない。
だが斉木程の桁外れな能力者ならば、100%の確率で未来を見ると考えても何ら不思議はない。
斉木の予知夢が確実な未来だと仮定した場合、そう遠くない内に斉木の肉体となっているナナが「かめ」で始まる存在をこの目で見る事へ繋がる。
一体どのような状況かまでは知る由も無いが。
ともかく夢とはいえ斉木が能力で見たならナナ、或いは斉木本人が主催者の『ボス』と未来で接触を果たす。
ではもし、その決定付けられた未来を回避すべく行動に出たら?
ナナ単独では何をやっても未来は変えられない、しかし予知夢を見た本人であり超能力者の斉木が未来を変えるよう働きかけたとしたら?

(あのタイミングでボンドルドが出て来たのは……)

『ボス』の正体発覚を防ぐ為ではない。
『ボス』の元へ辿り着く未来へ、何かしらの干渉が起きるのを防ぐ為。
斉木が余計な事まで喋り、その影響で予知夢通りの未来から外れる事態を阻止したかった。

(いや…だとしても、ボンドルドは何故そんな真似をする?)

『ボス』の姿を目にすると言っても、それがどんな状況かは不明。
ナナが最後の一人として勝ち残っただけではない、戦兎や杉元達と共に『ボス』を倒すべく主催者の本拠地へ乗り込んだかもしれないだろうに。
前者はまだしも後者はどう考えたって主催者が望む事態とは思えない。

疑問の解消と共に別の疑問が顔を出し、却って謎は深まるばかり。
加えて「かめ」の正体が『亀・カメラ』と仮定したものの、全く違う可能性とて否定は出来ない。
戦兎に聞こうと思っていた『仮面ライダー』かもしれず、斉木が見たのは『ボス』とは別の光景でないとも言い切れなかった。
真実が何にしろ、ナナだけではこれ以上考えても確証は得られない。
戦兎達と合流し意見を重ねれば、また違った答えが見えて来るだろう。

「かめ」に関しては一旦打ち切る。
他にも頭の痛くなる情報は盛り沢山なのだから。

(燃堂の肉体になっていた空条承太郎が死んだ。これも判断に困るな……)

しんのすけが東の街で出会った少年は、放送までの6時間を生き延びれなかった。
ここで問題になるのは承太郎の体が燃堂であること。
精神の方は殺し合いが始まってから常に行動を共にし、今だって健康では無いが死んでもいない。
斉木からも燃堂が死ねば何らかの良からぬ影響が出る可能性は聞いた。
故にこれまで燃堂を死から遠ざけようと立ち回ったが、肉体が失われた事で何が起きるかは予想が付かない。
問題無いのか、肉体だけでもアウトなのか。
少なくともすぐに悪影響…ナナの意識が悪の斉木楠雄に乗っ取られるだとかは無い。
不安は残るが、今まで通り燃堂を死なせないようにしつつ状況を見て行くしかあるまい。

その燃堂はと言えば、相も変わらず何を考えているのか分からない顔でモニターを見上げていた。
話しかけてまたもや頓珍漢な会話を展開されるのは、こちらの胃に優しくないので放置。

(燃堂はともかく、こっちは……)
「ミチルちゃん……ゲンガーおにいさん……」

チラと見やるのは燃堂の隣で同じくモニターを見上げるしんのすけ。
力無く呟いた声は煙のように儚く消え、双眸からは静かに涙が流れ落ちる。

放送で名前が呼ばれ画像が表示された時、即座に彼らの死を受け入れられなかった。
かめがどうとか言っていた気もするが、呆然とするしんのすけの頭には入って来ず気が付けば放送は終了。
煉獄やシロ、戦国の世で友情を結んだ井尻又衛兵のように目の前で息絶えたのなら。
悲しみをストレートに表し、人目も憚らずに泣いただろう。
なれど今回は放送で業務的に脱落を発表されたのみ。
自分の目で最期を見たのでないからか、悲しみよりも困惑が先に来た。

そうして放送が終わり、静寂と共にじわじわと喪失感が傷口へ指を突っ込む。
ルブランで出会ってからずっと自分を気に掛けてくれたミチル。
口は少し悪いけど、仲間の事を心配していた素直じゃないゲンガー。
無事に再会し一緒に悪者をやっつける、そんな光景は現実にならなかった。
全部嘘だと叫べば楽だろうけど、既にしんのすけは自分達が殺し合いに巻き込まれたと理解している。
放送で名前を呼ばれた者達は例外なく死んだ者、そう分かってしまっているから。
だからミチルもゲンガーも、共にいた時間は短いけど承太郎とホイミンももういない。
ストンと胸の奥に落ちた事実へ、悲しみを溢れさせるしか出来なかった。

再会が叶わなかったのはシロを鬼に変えた男もだ。
どうしてあんな事をしたのか、もう一度ちゃんと聞きたかった。
怒りに任せて殴ってしまい、ごめんなさいを言いたかった。
もし出会いが違えば、煉獄やミチルのように大切な仲間となれたのだろうか。
それすらもう分からない。

(犬飼ミチルが、か…)

ナナからすればミチルが死んだ事を悲しむ気は無い。
使える犬を失ったのは惜しいが結局は能力者、遅かれ早かれ殺すつもりだった相手。
馬鹿正直に内心を伝えて、しんのすけの不信感を煽る気は無いので黙っているが。
もしナナが遠くない未来の時間軸から参加していれば、また別の反応を見せただろうが所詮はただのIFに過ぎない。
ゲンガーの肉体だった鶴見川レンタロウについても同様。
クラスメイトとはいえ印象の薄い相手。
体だけだが能力者が一人減った、思ったのはその程度だ。

(まぁ死んだのは仕方ない。それより、戦兎が無事なのを喜ぶべきだな)

街へ向かったグループの一人、悲鳴嶼は死亡が伝えられた。
救出する筈のしのぶも脱落したようで、状況的にもDIOに殺された可能性が高い。
やはりDIOのいる街へ向かうならもっと人数を揃え、万全の態勢で挑むべきだったと思うが今更だ。
街での戦いがどのような結果で終わったのか、甜花は今もDIOの洗脳下に置かれたままか。
詳細は合流したら聞くとして、代え難い人材の戦兎が無事である為良しとする。

新たに指定された禁止エリアにより、聖都大学附属病院は完全に立ち入り不可能。
と言っても街へ向かった時間帯を考えるに、禁止エリアが機能する前には病院へ戻れただろう。
残したメモを確認し、戦兎達が宇宙船へ到着するのを大人しく待っていれば良い。
尤もそう呑気に構えてもいられない。
禁止エリアの位置や放送での佐倉双葉の話から察するに、網走監獄のモノモノマシーン目当てで集まる参加者は一定数いる。
DIOのような危険人物が網走監獄へ向かう途中、宇宙船にも立ち寄るなんて事も有り得なくはない。
戦兎達が少しでも早く来るのを待ちつつ、何かあれば即座に動けるよう備えもしておかなければ。

「なあ相棒の弟。あのメガネ女、さっきちょーそーの名前呼んでなかったか?」
「え?あ、はい。そうですね……しんのすけ君も一緒に聞いて欲しいんですけど…」

未だに殺し合いをまともに理解してない馬鹿の燃堂でも、異常な何かに巻き込まれたとは流石に気付いている。
放送で名前を呼ばれるのは死者という事もだ。
でなければ一回目の定時放送後、鳥束が本当に死んだかどうかを善逸に尋ねたりはしない。

正直何も考えずただモニターを眺めてるだけかと思ったが、それくらいは気付くらしい。
殺し合い開始当初からずっと燃堂に振り回されただけに、ナナには驚きがあった。
それはともかく聞かれたのならば説明するしかない。
あれこれ長く話してもどうせ分からないだろうから、簡潔に纏めて。
さっき戦った敵は自分と他者の体を入れ替える力を持ち、脹相は体を変えられてしまった。
急に態度がおかしくなったのはそのせい。
逃げて行った女は脹相の精神が入っていた体だけど、中身は自分達を襲ったギニューで間違いない。
といった内容を更に分かり易く噛み砕いて説明。
しんのすけはまだしも、何で高校生の燃堂にここまでしなければならないんだとの呆れは内心に留める。

「じゃあ、脹相おねえさんも……」

説明を理解した様子にナナは内心安堵するが、しんのすけは微塵も喜べない。
仲間の死をまたしても知らされた挙句、悪党に体を奪われたのだ。
殴られたり斬られたり痛かったけど、誰も死なずに済んだ。
安心した数時間前の自分を嘲笑うように、残酷な事実が棘となって突き刺さる。

「……」

一方で燃堂と言えば、再び無言でモニターを見つめるばかり。
悲しみか、怒りか、何を思っているのかは観察力に優れたナナでも読み取れない。
こいつは本当に分かっているのかと、ナナはこっそりため息を吐く。

もしここに善逸がいたら気付いたかもしれない。
今の燃堂は病院で鳥束の死を確認した時と同じ、どこか寂し気な顔だと。

「取り敢えず戦兎さん達が来るまで休んでいましょう。お二人は怪我もしてるんですから、無理は禁物です」

無難な言葉で締め括り、ナナも一旦口を閉じた。
肉体的な負傷は無い、だが精神的な疲労に蝕まれている。
斉木が何を伝えたかったのか、主催者の狙いは何か、自分に何を求めているのか。
何より、自分は本当に能力者…人類の敵へ近付きつつあるのか。
思考放棄は以ての外だが、少しだけでも頭を休めねば余裕が無くなりそうだ。

壁にもたれかかり、嫌な現実から逃げるように目を閉じた。


◆◆◆


男女数名と獣が一匹。
おおよそ夜の山を歩く恰好では無い者達が、草を踏みしめ枯れ枝を折り前へと進む。
先導するのは歩兵銃を構えた少女。
可憐な容姿とは裏腹に、狼を思わせる目付きで警戒を怠らない。
後に続くは様々な表情。
怯えを隠せない者、同行者を気遣いつつ少女同様警戒を配る者、緊張を面に出さずリラックスした者。

月と星が見守る中、女の声が一団の足を止めた。

「あー、ちょっと良いか?」

虫の鳴き声一つしない、命というものをまるで感じられない場所だからか。
大声でないにも関わらず、いやにハッキリと聞こえる。
立ち止まって振り返り、視線が一人へと集中。
4人と一匹の瞳に射抜かれても僅かな怯みすら見せず、返すのはヘラリとした笑み。
意図を読めない訝し気な瞳へ、エボルトは何でもないように言う。

「急に野暮用が出来たんでね。すぐに追いつくから先行ってて良いぞ」
「は…?」

蓮が思わずポカンと呆けた顔をしたのも無理はない。
自分達は今、仲間と一刻も早く合流する為に宇宙船へ向かう途中。
竈門家を出て真っ直ぐ西へ進み山を抜ければ、目的地までは遠くない。
道中他に目ぼしい建造物は見当たらず、放送の内容からも新しい施設が見付かる事はないだろう。
寄り道してる暇がないのはエボルトにも分かる筈だが。

「馬鹿な事言ってないで早く行くぞ。お前の悪ふざけに付き合ってる程暇じゃねえんだよ」
「そんなに冷たくしなくても良いだろ?用事があるってのは冗談じゃ無く本気(マジ)だ。一々付き合わせるのも悪いなぁと思って、俺なりに気を遣ったんだがねぇ」
「…俺らから離れてまで、どんな野暮用だよ」
「ひ・み・つ。アイドルにもプライバシーはあるって美空は言わなかったのか?」

聞いてもまともな答えは返って来ず。
旧世界の頃より散々ぶつけられたおちょくるような言葉が吐き出され、戦兎の顔は自然と険しくなる。
漂う空気は剣呑なものと化し、居心地の悪さに肌を刺され甜花と善逸はオロオロするばかり。
今は余計なお喋りをしてる場合じゃない、見兼ねた杉元達が口を開く前に呆れを含んだため息が一つ。

「分かった分かった。そんなに知りたきゃ教えてやるから怒るなって」

しょうがねぇなとでも言わんばかりの仕草を取り、自分の下腹部を指差す。
次いで人差し指を真下に向けて、流れるような動きを行って見せた。
これには全員流石に分かったようで先程までとは一変、気まずい空気となる。

「お前……」
「仕方ねぇだろ?俺だってさっさとしんのすけのとこに行きたいって時に、迷惑してるんだぜ?」

精神が地球外生命体のエボルト本人と言えども、体はれっきとした人間の女。
生理現象故そういう事が起きても仕方が無いと言えば、その通りだろう。
エボルト相手に気を遣う義理は微塵も無いが、千雪の体で粗相をさせたいとも思わない。
これでは無理に止めるのも難しい。
戦兎達の反応を待つつもりは無いらしく、背を向け木々の奥へ一人離れようとする。

「あ、あの……!」

そこへ意外なところから待ったが掛かった。
軽く振り返り目が合うと相手は身を竦ませ、されど瞳は震えながらも逸らさない。
緊張を少しでも振り払うべく、胸元で握った手に力を籠める。

「て、甜花も、一緒に行く……!千雪さんの体に、変なことしないか心配だし……お、女の子は甜花しかいない、から……」

本当だったら僅かな間でもエボルトを自由にしない為に、戦兎や杉元が監視するべき。
しかし幾ら何でも千雪の体で用を足す所に男が付いて行くのは、理由があると言っても甜花からしたら抵抗が強い。
戦兎達もそれが分かっているから、付いて行く旨の発言が直ぐには口を突いて出なかった。
となればこの場でエボルトに同行するのは、元から千雪と親しい仲にあり心身共に少女の甜花のみ。

「甜花…」
「だ、だいじょぶ……!用が済んだらすぐ戻って来るし、ちゃんと、き、気を付けるから……!」

心配無用と伝えて来るも、戦兎の表情は晴れない。
仕方ないとはいえ、少しの間でも甜花をエボルトと二人きりにさせるのだ。
あからさまに良からぬ真似に出て戦兎の怒りを買い、首輪解除の機会を自ら捨てる。
そのような考え無しな男では無いのは戦兎とて知っている。
であれば脳裏に浮かんだ悪い光景はただの想像に過ぎず、甜花の言う通り用が済み次第早急に戻り何事も無く移動再開となるかもしれない。

「……終わったら余計な事しないで戻って来い」
「はいはい、言われなくても道草食わずに帰って来るさ」

睨み付け釘を刺されても、飄々とした態度は変わらず。
足早に離れていくと甜花もおっかなびっくり追いかけ、やがて二人の背は見えなくなった。

「…どうする?俺が行って無理やりにでも変わるか?大崎に俺一人がぶたれる程度で済むぞ?」
「いや…今俺との間に余計ないざこざを持ち込むのが悪手ってことくらい、エボルトも分かってる。甜花にも、桑山千雪にも危害は加えない筈だ」

こちらの言う事には全部従う。
竈門家での要求をエボルトが素直に呑んだとは思っていないが、首輪を外してもいない段階で牙を剥く可能性も低い。
だとしても心情的にはやはり甜花へ危険な役目を任せてしまった事で、不甲斐なさへの苦みが口内に広がった。

「エボルトなら大丈夫だと思う」

渋面を作る戦兎とは反対に、蓮は迷い無く言い切る。
少しばかり驚いたような顔をされ、帽子の下の目が気まずそうに揺れた。
だが撤回する気も無いらしく、低いながらよく通る声で続きを話す。

「俺は桐生さん程エボルトの事を知らないし、信用できない所があるのは否定しないけど、判断を間違える男じゃないのは確かだ」

言動の胡散臭さや時折見せる冷徹な面を思い出すと、やはり怪盗団の仲間のように信頼は出来ない。
けれど、これまでの行動が自分達を助けた事は多々あれど、危険に晒した事は一度も無い。
人を食った態度は隠さず、さりとて戦闘となれば頼れる味方であるのは事実。
少なくとも、蓮の知っているエボルトはそういう男であって。
だからこそ信頼は無くとも、相棒と呼ばれるのにいつのまにやら抵抗は無くなっていた。

「雨宮お前……」

蓮はエボルトを信用せずとも、強い悪感情を抱いてはいない。
単に元の世界での所業を知らないから、戦兎にはそれだけが理由では無い気がした。
どう言えば良いのか。
最初に竈門家で顔を合わせた時よりも、今の蓮には何となく危うさが感じられる。
エボルトと関わったからか、若しくは殺し合いでの戦いの影響か。

どちらが正解か、この時の戦兎に答えは出せなかった。
新たな闘争の火種を持ち込む災厄が、すぐそこまで近付いているのだから。


○


男達の視界から外れた場所。
音も届かない、けれど余り離れ過ぎない位置。
ここで良いと足を止めたエボルトに倣い、甜花もそれ以上先には進まない。
それ程離れてないとは言っても、目の届く範囲に戦兎達は見当たらない。
目の前には千雪の体を手に入れた得体の知れない怪物。
そのような存在と夜の山で二人きり、考えないようにしてたがやっぱり不安だ。

「ま、待って……!」

でも怯え震えてるだけなのは、戦兎に全部押し付けるのはやめようと決めたのだ。
上擦った声で呼び止め、ポケットティッシュを差し出す。
PK学園にいた時、一応持っていた方が良いと思い拝借しておいた。
よもやこういう形で使うとは思わなかったが相手は千雪の体。
少しでも大切にして欲しい。

暫し表情を消して甜花の顔と手元を見比べた後、いつもの軽薄な笑みへ戻る。
千雪ならば絶対にしない、甜花の大切な記憶へ泥をぶち撒けるに等しい表情。
苦い思いを知ってか知らずか、仮に知っても何とも思わないだろう軽口が飛び出す。

「わざわざありがとよ、用意周到なこった。戻ったら戦兎に頑張りましたって伝えてやれば、好感度も今よりぐっと上がるだろうなァ?」
「へ、へんなこと言わないで……」

千雪の口からは一生聞く筈の無い、神経を逆撫でする言葉。
精神が別人だとは理解しても、慣れないし慣れたいとも思わない。
ポケットティッシュを持った手をヒラヒラ振り、木の影へと姿を隠す。
勝手にどこかへ行ったりだとかしないよう用心せねば。
ただ同性とはいえ滅多な事が無い限り見ない方が良いと目を逸らし、少ししてチョロチョロという音が聞こえた。

(……嘘だったんですね)
(まぁな。散々慌てふためかせた事は悪いと思ってるぜ?)

それも嘘だろうという体の持ち主からの呆れはさらりと流し、素早くスマホを操作。
反対の手では口を開けたペットボトルを傾け、雨をたっぷり吸った地面が水分を過剰に摂取。
音だけ聞けば小水と勘違いしても無理はない。

野暮用があると言ったのは本当だが、当然千雪の体で用を足す為ではない。
本当の目的は放送前に手に入れたスマホ、主催者側のナビとの連絡手段のチェックを行う為。
宇宙船に到着すれば必然的に人数は増え、恐らく戦兎も自分の監視をより一層強める。
そうなる前に一度メッセージが来ていないかの確認。
もう一つ、そろそろこっちから質問を投げても良い頃合いだろう。
街で巨人と戦った時、そして放送後にダグバや暴走中のアルフォンス相手に蓮が死なないようフォローはしてやった。
ナビが特に望んでいるだろう蓮の安全確保は、危うい場面もあったが結果的には成功の連続。
多少なりとも恩を感じているなら、こちらの疑問を解消してもらいたい。

起動すると早速メッセージが複数届いてあるのを見付ける。
さて今度はお使いでもやらされるのかと、半ば冗談めいた事を思いながらSNSを開いた。





『緊急事態だ、急いでメッセージを確認しろ』

『今お前達の方へ三人組の敵が近付いている。そいつらの狙いは桐生戦兎だ』

『三人の内一人はギニューって奴で、残りの二人は殺し合いでは人間扱いされてない。アイテムみたいなものだと思ってくれれば良い』

『その二人だけど、片方の肉体は桐生戦兎の父親だ。もう片方は、お前が相棒って呼んでるアイツと縁がある奴の肉体になってる』

『とにかく時間が無い。これを見たらすぐに警戒して、アイツを守ってやってくれ』

『頼む』





「…………」

メッセージを読み終わるや否やスマホをデイパックに放る。
蓋を閉めて仕舞う手間すら惜しいと、ペットボトルは投げ捨てた。
内容についてじっくり吟味し、情報を掻き集める作業も後回し。
ざっと見ただけでも疑問に感じた箇所は複数存在、なれどそれについて考えるのも今は無理。
発信されてからそれなりに経過している。
ナビが書いた通りだ、時間が無い。



訂正、既に手遅れだ。



「ひゃっ……!?な、なに……!?」

唐突に響く怒号と銃声。
肩を跳ね上げ途端に震え出す甜花の横には、いつの間にやらエボルトが並んでいた。
音が聞こえたのは間違いなく、戦兎達が待っている地点。
向こうで何が起きたか、頭を捻って考える必要は無い。
襲撃を受けた、実行犯はほぼ間違いなくメッセージにあった三人。

「予定通りにゃいかねぇってことか」

しんのすけ達と合流後、戦兎が首輪の解析を開始。
鬱陶しい枷ともようやくおさらば、とスムーズな流れを期待したが予定は変更。
宇宙船に着く前にもうひと暴れしなければならないらしい。
たった一日で何度戦えば良いのやら。
重労働にも程があると愚痴って事態が解決しないとは、エボルトでなくとも分かり切った事。

トランスチームガンを取り出すと、隣では慌ててポケットを探る甜花が見えた。
腰に巻かれた奇妙なバックル、右手に握るは緑の錠前。
二つのアイテムが何を意味するか、精神・肉体両方の主が知っている。

(まさか、甜花ちゃんも…?)
「成程ねぇ。だが戦兎の奴が進んでアイドルを戦場に送り込むとは意外だな」
「……っ。戦兎さんを、悪く言わないで……!これは、て、甜花が自分で決めたこと、なの……!戦兎さんは、そんな、酷い人なんかじゃない……!」

恐怖は消えずとも、明確な怒りをぶつけられた。
エボルトも本気で戦兎が甜花を口車に乗せ、兵器(ヒーロー)へ仕上げたとは思っていない。
むしろ甜花が変身しなくても良いように立ち回るだろう。
現実には戦兎が当初望んだ形とは別になったが、甜花本人は自分が変身したのを後悔してはいない。

戦兎達の方でトラブルが起きた。
殺し合いが始まってすぐの頃だったら、きっと何も出来ずに慌てふためいたと思う。
今は違う、恐いのは同じだけどやれる事を見付けられたから。
自分は甘奈の体で、隣の怪物は千雪の体でそれぞれ姿を変える。

「変身……!」

『ロックオン!ソイヤッ!』

『メロンアームズ!天・下・御・免!』

「蒸血」

――MIST MATCH――
――COBRA…C・COBRA…FIRE――

白武者と血濡れの怪人。
アーマードライダー斬月とブラッドスタークへの変身を終える。

『ああ何だ、お前もメロンか』
「え……?」

優しいあの人とは似ても似つかない壮年男性の声。
竈門家で会った時と同じだ、変身すると声が変わる機能付きなのだろうか。
千雪の声で皮肉や軽口を言わないだけ、今の方がマシかもしれない。

ベルトを指差し呆れたように言われる
何の話か分からないが、向こうはそれ以上会話を続ける気は無いようだった。
足音を立てずに疾走、一歩遅れて斬月も駆け出す。

天才物理学者と怪盗。
二人のヒーローの心を掻き乱す戦場へと。


◆◆◆


納得のいかなさを押し殺し、決意新たに網走監獄を出て早数十分。
重罪人を収監する北海道の巨大施設は遠ざかり、南東のエリアへ到着。
木々が生い茂る山の中腹、貸し出された戦力を連れ歩き更に数分が経った頃。
複数人の気配をギニューは察知、そっと木の陰に隠れる。
手振りで祈手達にも身を潜めるよう指示を出し、息を殺して様子を窺う。

(あの時の女と珍獣…それにあっちは桐生戦兎……)

まだ自分がケロロの体だった時に遭遇し、紆余曲折を経て一戦交えた炎使い。
そいつと一緒にいた電気を放つ謎の黄色い生物。
見覚えがるのは一人と一匹だけではない。
つい先程ハワードから見せられた画像の人物、真っ赤なツナギにツンツン頭というどことなく馬鹿っぽい印象の青年。
桐生戦兎で間違いない。
唯一帽子を被った青年だけは知らないが、話に聞いた山の東から来た参加者だろう。
殺害命令の標的と、交戦経験のある連中。
ハワードが言っていた通り、C-2を通って宇宙船に居た野原しんのすけや柊ナナ達と合流するつもりか。

(待て、こいつらだけか?)

ハワードの話では自分が戦わねばならない相手は6人。
しかし見付けた一団の人数は4人しかいない。
主催者と繋がる通信機器を所持するエボルトも、詳細は知らないが残りの一人も見当たらない。
一時的に別行動を取っているのか、それともハワードからの情報が間違っていたのか。
適当な事をほざきおってと苦々しく思っていると、視線の先で動きがあった。

「ピカ…?」
「…おい、こそこそしないで出て来い」

黄色い珍獣、確かピカチュウとかいう者が長い耳を揺らし周囲を見回す。
仲間の様子が何を意味するのか即座に察し、白髪の少女も歩兵銃を構えた。
何者かが近くに隠れている。
後の二人にも伝わり、三人と一匹全員が警戒態勢を取った。
気付かれる前に襲撃し不意を打つ手もあったが、こうなっては意味が無い。
と言っても発見される事態を想定していなかった訳じゃあない。
出て来て欲しいなら、お望みどおりに姿を見せてやる。

「フン、慌てずとも出てやるわ」

鼻を鳴らし尊大な態度で現れ、身構える男達と対峙。
戦兎達が驚きを顔に浮かべるのも当然だ。
何せこうして睨み合うのは聖都大学附属病院で別れ、再会叶わず命を落とした仲間の体。
だが驚愕はすぐに引っ込む。
体こそ仲間の精神が入っていた女でも、放送前とは中身が違う。
情報の擦り合わせにより、敵の正体は全員が把握済み。

「そうか…お前がギニューって奴か」

体を入れ替える力を持った危険な参加者。
宇宙船付近に潜伏している可能性を考えたが、こうして直接ぶつかる事になるとは。
名前を呼ばれたギニューは苛立ちを露わに舌を打つ。
参加者へ一度も名乗っていないのに、自分がギニューだと言い当てた。
戦兎達にはボディーチェンジの種が割れており、組み合わせ名簿や放送での死亡者発表から自分へ辿り着いたと考えるのが自然。
体を奪われないよう警戒するのは目に見えている。
だというのにハワードは最初ギニュー単独で戦兎達を襲えと言ったのだ。
無茶苦茶な要求をされたものだとつくづく思う。

尤も、数での圧倒的な不利は幾らか解消されている。

「自己紹介の必要は無いか…。そうだ、お前達を殺すフリーザ軍のエリート戦士、ギニューとは正にオレのことよ!」
「誰もそこまで聞いてないだろ」
「黙れガキ!顔を吹き飛ばしてやったというのに、まだそんな口が聞けるとはな」
「治らなかったらロクに飯も食えない羽目になったぞ。今度は逃がさねぇ」

一度殺し合った間柄だ。
今更及び腰になる筈も無く、火花を散らして殺気を叩きつけ合う。
最初の戦闘で銃弾に頬を食い千切られた傷は、綺麗さっぱり消失。
不老不死というのはあながち嘘でも無いらしい。

「ピカ!ピカチュウ…!(こいつのせいで炭治郎は…!)」

彼にしては珍しく、善逸も怒りを露わに唸り声を上げる。
ギニューが炭治郎の体を奪わなければ鳥束は死なずに済んだかもしれないし、炭治郎だって体を失わなかった。
原因を作った男を睨むと、向こうも負けじと睨み返す。

「逃がさないはオレの台詞だ。ギニュー特戦隊(仮)の力をとくと味合わせてくれる!」

シュバッと風を切る勢いで片手を上げる。
合図と共にギニューの左右へ並び立つは、黒ずくめの二人組。
参加者と同じ首輪を填められた男達は、不敵な笑みのギニューとは正反対の無表情。
精巧に作られた人形と言っても良い程に、ほんの僅かな表情筋も動かさない。

「ピカ!?(な、何だよこのオッサンたち…仲間がいたの!?)」

脹相の体を奪った者と戦闘になる可能性は考えていた。
しかしまさか他の参加者と組んでいる、それも二人とは少々予想外。
DIOに従っていたヴァニラのように、元々部下だった面子か。
邪魔な参加者を排除し優勝へ近付く為、一時的に手を組んだとも考えられる。

そう単純な話ならまだマシだった。

「嘘だろ……」
「……っ!?」

信じられないものを見る目で、戦兎はその男を見た。
息を呑み理解出来ないといった顔で、蓮はその男を見た。

年を重ねとっくの昔に壮年期を迎えただろう男達。
元の顔立ちが整っている為か、浮かんだ皺から見苦しさは感じられない。
むしろ酸いも甘いも知った大人の男としての魅力へ、磨きが掛かっている。
蓮の体の持ち主が好む言葉に当て嵌めるなら、ハードボイルドと言ったところか。

当の本人達である戦兎と蓮には、そんな呑気にものを考えられる余裕はない。
何故彼らがここにいるのか、何故彼らの肉体が巻き込まれているのか。
至極当然の疑問も混乱の渦に引き摺り込まれ、ミキサーに掛けられたように頭の中はぐちゃぐちゃだ。
桐生戦兎と左翔太郎。
二人の仮面ライダーを形作った、彼らの人生に必要不可欠な名が口から這い出る。

「父さん……!」
「鳴海、荘吉……?」

男の顔は知っているけど名前は知らない筈だった。
けれどどういう訳か、相手の顔をこの目で見た瞬間頭に浮かんだのだ。
鳴海荘吉。
翔太郎に帽子を託し力尽きた、「おやっさん」と呼ばれた男の名前であると。
理由も分からぬままに呟いた蓮へ、相手は何も反応を見せない。

大きな反応を返さないのは戦兎の方も同じだ。
自分の、より正確に言えば葛城巧の父。
葛城忍は絞り出された息子の言葉へ一文字も返さず、無言で視線をくれてやるのみ。

「どういうことだ…?何で父さんまでここに…いや、父さんの体か…?」

父がギニューに協力している。
有り得ない筈の光景に脳が理解を拒み掛けるも、すぐに自分達の状態を思い出す。
精神と肉体は別人、それが殺し合いでの大前提となるルール。
対峙中の二人は葛城忍と鳴海荘吉本人では無い、彼らの体を利用する別の何者かだ。

一つの疑問が解消されれば、続けて別の疑問が降り掛かる。
そもそも忍も荘吉も殺し合いに体は巻き込まれていない筈。
竈門家で組み合わせ名簿を隅から隅まで見て、知り合いの体が無いと確認出来たろうに。
後になって参加者が追加されたとでも言うのか。

「まさかこいつら……」
「おい、勘違いするな。我々は楽しいお喋りをしに来たのではない!」

正体を口に出す前に男達…祈手が戦闘態勢へと移る。
腰にはそれぞれのベルトが巻かれ、彼らの力を最大限に引き出す姿へ変身を行う気だ。

『ラビット!』『タンク!』

『Are you ready?』

『SKULL!』

フルボトルとガイアメモリ、異なる世界で生み出された力。
なれど行使する存在の名は同じ。
2本のボトルの成分がドライバーに取り込まれ、骸骨の記憶が肉体を変化させる。

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!』

『SKULL!』

持ち主に変わり存在を知らしめるかの如く、けたたましい電子音声が響く。
二色で構成された装甲の戦士、仮面ライダービルド。
黒のボディに白い帽子をマッチさせた戦士、仮面ライダースカル。
地球を救う為にあえて苦難の道を選んだ父。
街を泣かせる悪党と戦い、悲しみを一身に引き受けた父親。
彼らの魂を穢すかのように、正義も信念も無い殺戮の道具として姿を見せた。

怒りに顔を歪める戦兎を嗤うでもなく、ビルドが行うは標的の殺害一択。
ドリルクラッシャー片手に接近し、得物を持つ右手が振るわれる。
対スマッシュ用の刃は生身の人間を骨まで切り刻む。
同様にスカルも蹴りを繰り出した。
ドーパントをも怯ませる威力だ、只の人間に当たれば骨折程度では済まない。

「ピカアアアアアッ!!」
「おっと…!考えるのは後にしとけ!」

戦兎を斬り殺す刃は、横合いからタックルを仕掛けた獣の手で阻止。
蓮を蹴り殺す一撃は、襟首を引っ張り届かない位置まで下がらせた。
仲間達の助けに短く感謝と謝罪を告げ、しかし急ぎ切り替えなければならない。
杉元の言う通りだ、あれこれ思考を重ねる前に戦わないと殺される。
敵に遅れて変身ツールを装着、ライダーカードとガイアメモリをドライバーに叩き込む。

「「変身!」」

『KAMEN RIDE BUILD!』

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!』

『JOKER!』

変身を終えるや一言も発する暇なく、二体のライダーが襲来。
迎え撃つ準備は完了だ、各々得物と能力で返り討ちにするべく戦いに臨む。

「始まったな…」

祈手達が標的四人とぶつかり合うのを視界に収め、誰に向けるでもなく独り言ちる。
網走監獄で祈手が変身するライダーの能力は大体知れた。
フリーザ軍の戦士には遠く及ばないものの、殺し合いで戦力にはなる。
使える人材を寄越され普通なら喜ぶ場面なのだろうけど、経緯が経緯だけにギニューは何とも言えない表情。

(…まあいい。オレも奴らに加勢するか)

ハワードとの接触で予想外の事態が多発した為か、やる気は削がれたが見物に徹するつもりはない。
サボっていると思われ首輪を爆破されたら、それこそ悔やんでも悔やみ切れない。
それに、憂鬱な気分も戦えば多少はスッキリするだろう。
バルクホルンの肉体の試運転とでも考えれば、悪くはないと思える。

魔法力を利用し固有魔法を発動。
頭部からは獣耳が、臀部からは尻尾が生えた。
外見上の変化はその二つに留められるも、攻撃系の魔法により怪力を手に入れる。
女の細腕と侮るなかれ、チェンソーの悪魔とも殴り合える力を発揮可能だ。

ビルドとスカルはそれぞれ二人ずつ相手取っており、どちらに手を貸すか。
やはり優先的に殺せと言われた戦兎がいる方か。
ラビットタンクとかいう姿を基本形態として戦う、これもハワードの説明通り。
あの姿の大まかな能力は、祈手が変身したビルドを見て把握済み。
初めてぶつかる相手だろうと遅れは取らない。
注意するべき点はこれまたハワードが言っていた、複数の姿に変わる腰の機械。
カラーリングこそ違うが、マゼンタ色の戦士が装備していたのと同じ形。
上位互換と説明があったように、自分の知らない姿になれるらしい。

(フッ、別の姿に変身できる余裕があればの話だがな)

傍目から見ても戦兎の動きは所々拙い。
戦闘の素人だからではない、葛城忍の体が使われ動揺を隠せないからだろう。
鳴海荘吉と戦闘中の蓮にしたって、お世辞にもキレのある戦い方とは言えない。
精神攻撃が本当に上手くいくのか確証は持てなかったが、結果は成功。
後は自分も加わり一気に追い詰め戦兎を始末、流れが良ければ残りの三人も仕留められる。
あわよくば杉元から不老不死の肉体を奪えるかもしれない。

やる事は決まった。
両手の指を鳴らしいざ闘争へ参戦を果たそうとし、



――STEAM BREAK!COBRA!――



「ぬおっ!?」

大口を開ける大蛇が見えた。
本物の蛇ではなく、威力を高めたエネルギー弾の類と察知。
咄嗟の判断で両腕を突き出し、魔法陣をシールドとして展開。
固有魔法とは違うウィッチ共通の力は、精神が悪の異星人だろうと行使可能。
ストライカーユニット装着時程の大規模ではないが、エネルギー弾一発程度なら問題無し。
服に焦げ目一つ付かない無傷なれど、襲撃者への怒りが生まれるのは避けられなかった。

『おいおい防ぐなよ。最初の一発で死んで、俺を楽させてくれたって良いだろ?』

続けて聞こえたのも、これまた挑発しているとしか思えない言葉。
ふざけた真似に出た輩を射殺さんばかりに睨み付ける。
怒りは捨てず、襲撃者の姿を捉えた瞳が細まった。
血を被ったような色の装甲に、蛇を模した胸部の意匠。
少し遅れてやって来た白い剣士は知らない、だが赤い怪人は知っている。
確か変身者の肉体は女だった筈だが、声を変える機能くらい搭載されてもおかしくない。

「この人達は……あ、あれ、戦兎さんと同じ、ビルドがもう一人……!?」
『ちょっと離れた間に随分盛り上がってるじゃねぇか。麗しのアイドルを除け者にするなんざ、冷たいと思うだろ?』
「えっ、そ、そんなの分かんない……」

殺伐とした戦場には不釣り合いの軽口。
態度はふざけていても隙は見当たらない。
遅刻して来た二人を合わせれば全部で6人、ハワードが言ったのと同じ人数。
戦兎を殺すのに加勢するつもりだったが予定変更だ、むしろハワードからすればもう一つの命令の方が重要だろう。

「そうか、貴様がエボルトか…。フリーザ様に断りなく銀河を荒らすその愚行、オレが許すと思うなよ?」
『いきなりご挨拶だねぇ。許してくれないならどうするつもりか、是非とも教えて欲しいもんだ』

挑発には挑発を返し、軽薄な笑みの裏で油を差された機械のように脳を働かせる。
自分の名前のみならず、ブラッド族の生態も把握してると言いた気な内容。
戦兎がギニューにまであれこれ話したのでないとすると、情報源はどこか。
難しく考える必要はない。
参加者の素性を誰よりも詳細に把握する者など、殺し合いの運営側以外にいない。

未参加の筈の葛城忍の肉体を引き連れ、ピンポイントで戦兎を狙う。
誰の差し金かは余程の馬鹿でも無ければ察しは付く。
殺し合いと謳っておきながら特定の参加者に肩入れするとは。

(ま、俺が言えたことじゃあないけどな)

大慌てでメッセージを送る眼鏡の少女を思い浮かべ、直後視覚センサーに映し出される拳。
開幕の合図無しに仕掛けられても、焦らず距離を取って回避。
捕えて情報を引き出すにしろ、まずは大人しくさせなければ始まらない。

獣が唸り、蛇が嗤う。
星々を脅かす侵略者の激突を皮切りに、C-2エリアは新たな闘争のステージと化した。

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  • 本スレ①:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1615384066/
  • 本スレ②:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1633849195/l30
  • 本スレ③:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1664632643/l30
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