「………お?……オラ、どうしてここに……?」
野原しんのすけが意識を取り戻した時、そこは周囲を木々に囲まれた山の中だった。
「あれ…?あのシマシマお面は…?」
野原しんのすけに残る最後の記憶、それはディケイド激情態の姿をしたJUDOから、胸に何かを押し付けられたことだ。
そこから先のことは、よく覚えていない。
けれども、何かとても怖いことが起きたような、そんな感覚が残っている気がする。
そこから先のことは、よく覚えていない。
けれども、何かとても怖いことが起きたような、そんな感覚が残っている気がする。
「うぉっ!?ナナお兄さ……じゃなくてお姉さん!?どうしたんだゾ!?」
周りを見ている内に、離ればなれになっていたはずの柊ナナが近くで倒れているのを発見する。
ナナは、腹から血を流していた。
血の流れる箇所を片手で押さえながら、彼女はとてもしんどそうな顔をしていた。
ナナは、腹から血を流していた。
血の流れる箇所を片手で押さえながら、彼女はとてもしんどそうな顔をしていた。
「うっ………あれ?ここは……?」
しんのすけが驚いている間に、もう一人が新たに目を覚ます。
本来主催陣営にいなければならない人物、佐倉双葉だ。
本来主催陣営にいなければならない人物、佐倉双葉だ。
「って、うわっ!?あんた大丈夫か!?」
目を覚ましてすぐに、双葉は倒れているナナに気付く。
怪我をしていることに心配して、近付こうとする。
怪我をしていることに心配して、近付こうとする。
「待て!」
「えっ!?」
「えっ!?」
それに対しナナは、双葉を呼び止める。
その表情は険しく、双葉に対して敵意が存在しているようだった。
双葉は拒絶されたことに少しショックを受けながらも言われた通りに足を止める。
その表情は険しく、双葉に対して敵意が存在しているようだった。
双葉は拒絶されたことに少しショックを受けながらも言われた通りに足を止める。
「あなた……前の放送の……でしょ? ゲホッ……何で、こんなところに……いる?」
「あっ……」
「あっ……」
ナナが言いたいことを双葉は察する。
すっかり対主催側の味方気分でいた彼女だが、そもそもは前の放送で主催陣営の一人として顔を見せていた。
前に網走監獄で起きたことや、ジョーカー……雨宮蓮の話等を知らなければ、警戒されるのも無理はない。
いくら前の放送で様子がおかしかったからと言って、それだけで参加者側の味方になり得る者だと思われるのは無理があるだろう。
すっかり対主催側の味方気分でいた彼女だが、そもそもは前の放送で主催陣営の一人として顔を見せていた。
前に網走監獄で起きたことや、ジョーカー……雨宮蓮の話等を知らなければ、警戒されるのも無理はない。
いくら前の放送で様子がおかしかったからと言って、それだけで参加者側の味方になり得る者だと思われるのは無理があるだろう。
「いや、実は私は……」
「うぅっ………」
「! ジョーカー!!」
「! ジョーカー!!」
ナナに向けて説明しようとした双葉だが、すぐに中断してしまう。
このタイミングで、ダメージを負っていた雨宮蓮が目を覚ましてしまったのだ。
このタイミングで、ダメージを負っていた雨宮蓮が目を覚ましてしまったのだ。
「っつ、ぐぅ……っ!!」
起き上がろうとしてすぐ、蓮は右手を押さえながら踞る。
先ほどの戦いで、彼は右手の親指と人差し指を失う大ダメージを負った。
戦いの中で分泌されるアドレナリンでその痛みは和らいでいたが、状況が落ち着いた今、これによる激痛が戻ってきて来ていた。
先ほどの戦いで、彼は右手の親指と人差し指を失う大ダメージを負った。
戦いの中で分泌されるアドレナリンでその痛みは和らいでいたが、状況が落ち着いた今、これによる激痛が戻ってきて来ていた。
「……双葉?……ここは?……何が起こった?」
痛みに耐えながら、蓮は何とか現状を確認しようとする。
彼の認識としては、自分たちは先ほどまで網走監獄の敷地内にいた。
しかし今は、周囲を木々に囲まれた山の中にいるようだった。
そしてここには、その網走監獄まで一緒にいた者達が何人かいる。
彼の認識としては、自分たちは先ほどまで網走監獄の敷地内にいた。
しかし今は、周囲を木々に囲まれた山の中にいるようだった。
そしてここには、その網走監獄まで一緒にいた者達が何人かいる。
「………?……エボルトは?どこにいった?」
周りに自分がほとんどずっと一緒にいた人物の姿が消えていることに気が付く。
その人物の行方を探すため、蓮は何とか、自分が気を失う直前まで何があったかを思い出そうとする。
その人物の行方を探すため、蓮は何とか、自分が気を失う直前まで何があったかを思い出そうとする。
彼は先ほどまで、戦っていた。
そしてその中で、衝撃的な姿をした相手からの攻撃を諸に受けて、気を失った。
攻撃を受ける直前、彼は駆け出していた。
仲間のピンチを、救おうとして。
ここでようやく、蓮は最悪の可能性に気付く。
そしてその中で、衝撃的な姿をした相手からの攻撃を諸に受けて、気を失った。
攻撃を受ける直前、彼は駆け出していた。
仲間のピンチを、救おうとして。
ここでようやく、蓮は最悪の可能性に気付く。
「双葉……エボルトはどうなった?」
「……っ」
「……っ」
すがるような目付きで、蓮は双葉に問う。
自分が思い浮かべた可能性を、否定してもらうことを期待して。
けれども、それに対して双葉が返すのは、苦虫を噛み潰したような表情だ。
それは、蓮の考えていることが合っていると暗に言っているようだった。
自分が思い浮かべた可能性を、否定してもらうことを期待して。
けれども、それに対して双葉が返すのは、苦虫を噛み潰したような表情だ。
それは、蓮の考えていることが合っていると暗に言っているようだった。
「千雪さん………?何で………?居たって、こと、なの………?」
蓮の隣では、目を震わせながら見開いた妹姿の大崎甜花が、地面にへたり込んで虚空を見つめながら1人でブツブツと何かを言っている。
彼女は先ほど自分の目の前で起きた出来事を、受け止め切れずにいた。
彼女は先ほど自分の目の前で起きた出来事を、受け止め切れずにいた。
「おい、甜花、何が、あったんだ?答えて、くれ」
言葉を途切れ途切れに出しながら、蓮は甜花に問いかける。
その声は震えており、自分の考えを……エボルトが既に死亡していることを、否定してほしいという思いが含まれていた。
その声は震えており、自分の考えを……エボルトが既に死亡していることを、否定してほしいという思いが含まれていた。
「………あ、あっ、あっ」
蓮に問いかけられた直後、甜花は過呼吸になりながら頭を抱える。
「ヤダアアあああああああああああああぁぁぁーっ!!!!」
甜花は、大声で悲鳴を上げた。
受け止めきれない現実に、遂に感情が爆発した。
この悲鳴は、蓮が思い浮かべた最悪の可能性を、肯定する答えでもあった。
受け止めきれない現実に、遂に感情が爆発した。
この悲鳴は、蓮が思い浮かべた最悪の可能性を、肯定する答えでもあった。
◇
(くっ……話にならない!)
ナナは心の中で悪態をつく。
これまでの彼らの態度と、ここにいない人物から、一体何があったのかは少し察しがつく。
おそらく、桐生戦兎とエボルトが殺された。
犯人は大首領JUDOだ。
JUDOが拐ったはずの野原しんのすけがここにいることからも、そのことは推理できる。
これまでの彼らの態度と、ここにいない人物から、一体何があったのかは少し察しがつく。
おそらく、桐生戦兎とエボルトが殺された。
犯人は大首領JUDOだ。
JUDOが拐ったはずの野原しんのすけがここにいることからも、そのことは推理できる。
けれども、何故そうなったのかを詳しく聞ける状況ではない。
戦兎とエボルトの死を受け止められない状態にある人物が2人もいる。
それも、尋常では無い程に。
戦兎とエボルトの死を受け止められない状態にある人物が2人もいる。
それも、尋常では無い程に。
戦兎の話によれば、エボルトは本来危険な宇宙人のはずだった。
しかし今の彼らの反応は、そんな奴が死んだことに対するものとしたは異様だ。
大崎甜花の呟いた「千雪」という名から、まるでエボルトではなく身体側だった人物が死んだかのような反応だ。
しかし今の彼らの反応は、そんな奴が死んだことに対するものとしたは異様だ。
大崎甜花の呟いた「千雪」という名から、まるでエボルトではなく身体側だった人物が死んだかのような反応だ。
けれどもこのことについて、ナナはこれ以上考察できない。
腹の傷のせいで、彼女も考える余裕が無い。
腹の傷のせいで、彼女も考える余裕が無い。
(どうする?あの女を信じるか?)
ナナが迷うのは、佐倉双葉を信用するかどうか。
彼女に自分の治療ができるかどうかは分からないが、比較的精神状態は安定しているように見える。
雨宮蓮の態度からも、今はこちらの味方側として振る舞っていることは分かって来た。
しかし、前までは主催陣営側にいたという事実が、信じることに対して二の足を踏ませてしまう。
彼女に自分の治療ができるかどうかは分からないが、比較的精神状態は安定しているように見える。
雨宮蓮の態度からも、今はこちらの味方側として振る舞っていることは分かって来た。
しかし、前までは主催陣営側にいたという事実が、信じることに対して二の足を踏ませてしまう。
(……こうなったら、ダメで元々で…!)
野原しんのすけも状況についていけずオロオロしているため、他に頼れそうな選択肢は無い。
自分にしか見えない燃堂もオロオロしていて、ダブルオロオロにイライラする気持ちも出てきている。
―――殺してしまいたくなるほどに
もう死んでも良いんじゃないかと前まで考えて始めていたが、これだけ状況を混沌とさせられては死にきれない。
自分にしか見えない燃堂もオロオロしていて、ダブルオロオロにイライラする気持ちも出てきている。
―――殺してしまいたくなるほどに
もう死んでも良いんじゃないかと前まで考えて始めていたが、これだけ状況を混沌とさせられては死にきれない。
(…………? 今、何か………)
自分の思考に、何か違和感を感じた。
『うをあっ!?なんだありゃあっ!?』
突如、燃堂父が上空を見ながら叫んだ。
ナナも上の方に視線を動かす。
ナナも上の方に視線を動かす。
巨大な影が、この場所目掛けて降ってきていた。
◆
ジューダスとキャメロット達にとっては、鬼舞辻無惨は、最初の方はまともに動けない肉体にされた可哀想な人物、
そして前の東の街での出来事からは、あんな状態からでも虎視眈々とチャンスを狙っていた、危険人物だったという風に認識していた。
けれどもいつの間にか檀黎斗に始末されたことにより、結局本当はどんな者だったのかは分からずじまいな奴になっていた。
そして前の東の街での出来事からは、あんな状態からでも虎視眈々とチャンスを狙っていた、危険人物だったという風に認識していた。
けれどもいつの間にか檀黎斗に始末されたことにより、結局本当はどんな者だったのかは分からずじまいな奴になっていた。
そんな、死んだはずの者が今、自分たちの目の前に現れた。
何故生きているのか、どうして黎斗が連れていたモンスターと合体しているような姿になっているのか、彼らの中では戸惑いが出現して大きくなってきている。
しかしこんな状況でも、1つだけ確かなことがある。
何故生きているのか、どうして黎斗が連れていたモンスターと合体しているような姿になっているのか、彼らの中では戸惑いが出現して大きくなってきている。
しかしこんな状況でも、1つだけ確かなことがある。
鬼舞辻無惨は他者を攻撃した。
今の彼は前と同じく、自分たちの敵だ。
今の彼は前と同じく、自分たちの敵だ。
「フシュウウウゥゥゥ…!」
『ダッ』
「ピカッ!?」
『ダッ』
「ピカッ!?」
グロテスクな異形の怪物と化した無惨が、口から空気を漏らしながら、自分の敵目掛けて駆け出す。
けれども、すぐ近くにいる善逸の方には見向きもしない。
善逸のピカチュウの身体が小さくて視界に入っていないこともあるが、もう1つ理由がある。
今の無惨はほとんど正気を失っている。
自分の敵=鬼殺隊だという認識になっている。
けれども、すぐ近くにいる善逸の方には見向きもしない。
善逸のピカチュウの身体が小さくて視界に入っていないこともあるが、もう1つ理由がある。
今の無惨はほとんど正気を失っている。
自分の敵=鬼殺隊だという認識になっている。
その結果、刀…剣を持っている相手を、優先的に攻撃しようとしていた。
今この場にいる中では、剣を持って地上に立っている、キャメロットの方へ向かおうとしていた。
今この場にいる中では、剣を持って地上に立っている、キャメロットの方へ向かおうとしていた。
「! やあっ!!」
「ギャッ!」
「ギャッ!」
キャメロットは近付いてくる無惨に向かい剣を振るう。
ネコネコの実の能力がまだ残っていることにより、無惨の速度は決して遅くはない。
けれども、真っ直ぐ突っ込んでくる相手に対して、迎撃はそう難しいことではない。
奇襲だったためにナナは攻撃を受けてしまったが、今はっきりとこの場にいることを認識できているキャメロットにとっては対処可能な相手であった。
たとえ透明化しようとも、アルトリアとしての直感スキルもあるため、満身創痍に近くても反撃できた。
ネコネコの実の能力がまだ残っていることにより、無惨の速度は決して遅くはない。
けれども、真っ直ぐ突っ込んでくる相手に対して、迎撃はそう難しいことではない。
奇襲だったためにナナは攻撃を受けてしまったが、今はっきりとこの場にいることを認識できているキャメロットにとっては対処可能な相手であった。
たとえ透明化しようとも、アルトリアとしての直感スキルもあるため、満身創痍に近くても反撃できた。
『ビチ…ギチ…』
「これは…」
「これは…」
だからといって、これで問題は解決しない。
キャメロットが切りつけた傷は、すぐに再生を始める。
これこそが、無惨が復活した秘密。
ミーティの不死身の『なれはて』の特性だ。
キャメロットが切りつけた傷は、すぐに再生を始める。
これこそが、無惨が復活した秘密。
ミーティの不死身の『なれはて』の特性だ。
この光景を見て、キャメロットは無惨が復活したプロセスをだいたい察する。
壇黎斗は連れていたモンスターに無惨を喰わせて排除した。
しかし無惨は、内側からモンスターの体を乗っ取った。
彼女はその形で解釈した。
キャメロットとしては自分も丁度この舞台で、経口摂取したものの意識が内側に宿っている(今は眠っているが)。
支給品が関わっていることや、体が再生する特性があることから、ある意味今のキャメロットと無惨は近い状態にあると言えるかもしれない。
壇黎斗は連れていたモンスターに無惨を喰わせて排除した。
しかし無惨は、内側からモンスターの体を乗っ取った。
彼女はその形で解釈した。
キャメロットとしては自分も丁度この舞台で、経口摂取したものの意識が内側に宿っている(今は眠っているが)。
支給品が関わっていることや、体が再生する特性があることから、ある意味今のキャメロットと無惨は近い状態にあると言えるかもしれない。
「双連撃!」
無惨に向かって、もう1人の剣士…ジューダスも攻撃に加わる。
シャルティエとパラゾニウムを握りしめ、それぞれの剣で交互に斬りつける。
今回の双連撃は低空飛行しながらの突撃で、これを受けた無惨は切り傷を負いながら後ろの方へと吹っ飛ばされる。
シャルティエとパラゾニウムを握りしめ、それぞれの剣で交互に斬りつける。
今回の双連撃は低空飛行しながらの突撃で、これを受けた無惨は切り傷を負いながら後ろの方へと吹っ飛ばされる。
「ピッカアアアァッ!!」
善逸もダメ押しと言わんばかりに追撃を加える。
ピカチュウとしての技、10まんボルトを距離の離れた無惨に向けて浴びせ、更にぶっ飛ばす。
ピカチュウとしての技、10まんボルトを距離の離れた無惨に向けて浴びせ、更にぶっ飛ばす。
「ミ………ヒュ………」
無惨は倒れて動かなくなる。
ジューダス達がつけた傷は再生してきている。
しかし、善逸が浴びせた10まんボルトにより、痺れて動けなくなっていた。
ジューダス達がつけた傷は再生してきている。
しかし、善逸が浴びせた10まんボルトにより、痺れて動けなくなっていた。
「さて……こいつをどうする?」
善逸達は今は優位に立てたが、問題は残っている。
今の無惨の肉体には、不死性がある。
これへの対処法に悩まされる。
今の無惨の肉体には、不死性がある。
これへの対処法に悩まされる。
善逸から見れば、不死性は鬼の肉体の特徴である。
しかしそうだとするならば、太陽の光を浴びせるか、日輪刀で頸を斬らなければ殺せない。
今は真夜中で、太陽が出るまでは何時間もかかるし、日輪刀もここには無い。
まずそもそもとして、今の無惨は鬼の肉体ではないため、善逸が考えている方法では殺せないのだが。
しかしそうだとするならば、太陽の光を浴びせるか、日輪刀で頸を斬らなければ殺せない。
今は真夜中で、太陽が出るまでは何時間もかかるし、日輪刀もここには無い。
まずそもそもとして、今の無惨は鬼の肉体ではないため、善逸が考えている方法では殺せないのだが。
何にしても、今の無惨が厄介なことには変わりない。
今は動きを止めているが、回復したらまた攻撃を仕掛けてくる。
ミーティの本来は動きが遅い要素も、ネコネコの実などの影響でほぼ無いものになっている。
このまま戦い続ければ、善逸達の方が消耗するのも時間の問題だ。
今は動きを止めているが、回復したらまた攻撃を仕掛けてくる。
ミーティの本来は動きが遅い要素も、ネコネコの実などの影響でほぼ無いものになっている。
このまま戦い続ければ、善逸達の方が消耗するのも時間の問題だ。
「ブオオオオオオオォォォォッ!!!」
「ギイイイイアイイイィィィッ!!!」
「ギイイイイアイイイィィィッ!!!」
そもそも、今はそんな問題を考えている暇も無い。
無惨以外にも、厄介者がまだここにいるのだ。
無惨以外にも、厄介者がまだここにいるのだ。
『ブオンッ』
「きゃあ!?危ないじゃない!」
「きゃあ!?危ないじゃない!」
巨大な尻尾にぶつかりそうになった5歳男児姿の遠坂凛が怒鳴る。
しかしその声は相手には届いていない。
しかしその声は相手には届いていない。
この場では今も、ドラゴラムによりドラゴン化した魔王が、異形の巨人の背にのしかかっていた。
魔王は異形の巨人からその急所を覆っている鎧を剥がそうとしていた。
しかし、たとえ力が強くともドラゴンの細腕では思うように剥がせなかった。
なかなか上手くいかないことにより魔王の中では苛立ちが積もり、周りの状況が見えてなかった。
復活した鬼舞辻無惨が現れたことや、善逸達がそちらに気を取られていることにも気付いていなかった。
しかし、たとえ力が強くともドラゴンの細腕では思うように剥がせなかった。
なかなか上手くいかないことにより魔王の中では苛立ちが積もり、周りの状況が見えてなかった。
復活した鬼舞辻無惨が現れたことや、善逸達がそちらに気を取られていることにも気付いていなかった。
このために彼は、周囲の状況も気にかけない、より大掛かりな行動に出る。
「グオオオオオオオオォォォッ!!!」
『バサッ!バサッ!』
「ピカッ!?」
『バサッ!バサッ!』
「ピカッ!?」
その光景に気付いた善逸が思わず叫ぶ。
ドラゴン化した魔王は、その背中の羽を大きく羽ばたかせ始めた。
細い両腕で巨人の体をしっかり掴み、空中へと持ち上げた。
ドラゴン化した魔王は、その背中の羽を大きく羽ばたかせ始めた。
細い両腕で巨人の体をしっかり掴み、空中へと持ち上げた。
魔王は今、巨人の鎧を地面に叩き付けて割ろうとしていた。
そのために頑張って巨人を空中へと運んでいた。
自重だけでなく巨人の分の重さも加算されることにより、ただ飛び上がるよりも大きな負担がかかっていた。
しかしそれよりも、物事が上手くいかないことによる苛立ちにより体への負荷も気にかけずに、勢いで持ち上げていた。
そのために頑張って巨人を空中へと運んでいた。
自重だけでなく巨人の分の重さも加算されることにより、ただ飛び上がるよりも大きな負担がかかっていた。
しかしそれよりも、物事が上手くいかないことによる苛立ちにより体への負荷も気にかけずに、勢いで持ち上げていた。
「おい待て!止めろ!」
魔王の行動を見て、ジューダスは慌てて自分も空を飛んで追おうとする。
今巨人を地面に落とされたら、大いに困る。
魔王は今の地上の様子を全然分かっていない。
このまま巨人を地面に叩き付けられたら、大きな衝撃が発生するだろう。
もしそれで無惨が吹っ飛んで行方が分からなくなったりしたら大問題だ。
最悪の場合、こちらの味方側の誰かが下敷きなって潰される可能性もある。
巨人の中に潜り込んだ杉元にも悪影響があるかもしれない。
そのためにジューダスがキャメロット達に下を任せるつもりで、自分は飛び上がった。
この時既に、魔王はかなり高いところまで上がって行っていた。
今巨人を地面に落とされたら、大いに困る。
魔王は今の地上の様子を全然分かっていない。
このまま巨人を地面に叩き付けられたら、大きな衝撃が発生するだろう。
もしそれで無惨が吹っ飛んで行方が分からなくなったりしたら大問題だ。
最悪の場合、こちらの味方側の誰かが下敷きなって潰される可能性もある。
巨人の中に潜り込んだ杉元にも悪影響があるかもしれない。
そのためにジューダスがキャメロット達に下を任せるつもりで、自分は飛び上がった。
この時既に、魔王はかなり高いところまで上がって行っていた。
『ジュッ』
その時、一筋の赤く太い光が暗闇を照らしながら宙を走った。
「ガッ……アッ………!?」
赤い光は、魔王のドラゴン化した肉体を背中から、抱えている異形の巨人ごと貫いた。
魔王のドラゴンは脇腹に、巨人は右左胸の辺りに穴を開けられた。
魔王と巨人は、上空から力無く落下していった。
魔王のドラゴンは脇腹に、巨人は右左胸の辺りに穴を開けられた。
魔王と巨人は、上空から力無く落下していった。
(今度は何だ!?)
空中にいるジューダスは思わず光が飛んできた方に顔を向ける。
赤い光は、山の下腹部の辺り、ジューダス達も通った東側から放たれた。
赤い光は、山の下腹部の辺り、ジューダス達も通った東側から放たれた。
◆
そこには、大剣をやや上の方に向かって突き出す、半裸の巨漢が1人いた。
「チッ、やっぱ狙いはそれるか」
そう呟く巨漢…エシディシの身体の志々雄真実こそが、赤い光を放ち魔王を撃ち落とした張本人だ。
そのために使ったのは、今も手に持っている剣…エンジンブレードだ。
なお、本来のエンジンブレードにこんなことができる機能は無い。
ヒートメモリを使っても、せいぜい剣の周りに熱と炎を発生させられるくらいだ。
なお、本来のエンジンブレードにこんなことができる機能は無い。
ヒートメモリを使っても、せいぜい剣の周りに熱と炎を発生させられるくらいだ。
志々雄は今回、この武器に簡単な改造を施した。
それは、剣先に前の戦いで拾った石……エイジャの赤石を取り付けることだった。
前に戦った男(アクション仮面)が使った結果、強力な光線(ビーム)が出る効果があることを志々雄は見ていた。
だから自分もそれを使えないかと考えた。
それは、剣先に前の戦いで拾った石……エイジャの赤石を取り付けることだった。
前に戦った男(アクション仮面)が使った結果、強力な光線(ビーム)が出る効果があることを志々雄は見ていた。
だから自分もそれを使えないかと考えた。
その結論がエンジンブレードに取り付け、ヒートメモリと一緒に使ってその炎をビームに変えることだった。
もちろん、別に剣先に赤石を取り付けられるようなパーツがある訳ではないためそのままでは上記の使い方はできない。
考えを実行するために志々雄は、元から頭に被っていたエシディシの帽子をバラバラに解体した。
これにより、帽子の下の髪が解放された状態になっている。
そしてその布で剣先に赤石を巻き付けて固定した。
高温の体温のエシディシが元々身に付けていた布であれば、ヒートメモリの熱にも耐えるかもしれないからだ。
もちろん、別に剣先に赤石を取り付けられるようなパーツがある訳ではないためそのままでは上記の使い方はできない。
考えを実行するために志々雄は、元から頭に被っていたエシディシの帽子をバラバラに解体した。
これにより、帽子の下の髪が解放された状態になっている。
そしてその布で剣先に赤石を巻き付けて固定した。
高温の体温のエシディシが元々身に付けていた布であれば、ヒートメモリの熱にも耐えるかもしれないからだ。
ちなみに、余った布を前の戦いで失われた左目の方に眼帯として巻き付けてもいた。
左目に空いた穴は今も再生できていなかった。
これにより、距離感を上手くつかめず放ったビームも狙い通りのところへは撃てなかった。
左目に空いた穴は今も再生できていなかった。
これにより、距離感を上手くつかめず放ったビームも狙い通りのところへは撃てなかった。
志々雄が今回魔王を攻撃したのは空を飛んでいるところを偶然見つけたから。
自分が撃った龍(ドラゴン)が、この舞台で最初に遭遇した魔王だということには気付いていない。
改造したエンジンブレードが、考え通りのビームを出せるかどうかを試せそうな相手だと思ったからだ。
山奥の遠くの空を飛ぶ巨体であることが、格好の的となっていた。
自分が撃った龍(ドラゴン)が、この舞台で最初に遭遇した魔王だということには気付いていない。
改造したエンジンブレードが、考え通りのビームを出せるかどうかを試せそうな相手だと思ったからだ。
山奥の遠くの空を飛ぶ巨体であることが、格好の的となっていた。
そしてここにおいてはその考え通り、ヒートメモリを装填して剣を思い切り突き出したら、ビームが出た。
ヒートメモリの力で発生した炎と光が赤石に入り、その内部で増幅されて放出された。
そうして放たれたビームは、ドラゴンの皮膚や肉体、巨人の鎧も貫通する程の高威力を見せた。
布も考え通りに熱に耐え、ビームを出した後でも赤石は剣先に固定されたままだった。
ヒートメモリの力で発生した炎と光が赤石に入り、その内部で増幅されて放出された。
そうして放たれたビームは、ドラゴンの皮膚や肉体、巨人の鎧も貫通する程の高威力を見せた。
布も考え通りに熱に耐え、ビームを出した後でも赤石は剣先に固定されたままだった。
片目になっていたせいで狙いがそれたことについても想定の範囲内。
後はドラゴンが墜ちた先に行き、どうなったかを確認するだけだ。
後はドラゴンが墜ちた先に行き、どうなったかを確認するだけだ。
「こいつの技名は何とするか……この秘剣を使えるのはおそらくここだけ、何と呼ぼうか?」
志々雄はそんなことを呟きながら、僅かに笑みも浮かべて、獲物が落ちた場所を目指して暗闇の中を進んでいった。
◆
魔王と巨人は、同じ場所目掛けて落下するわけではない。
魔王の方はそのまま真下に向けて墜落していく。
しかし巨人の方は、直前まで叩き付けられようとしていた分、ビームを喰らった時にやや前の方に押し出された。
結果的に巨人が墜ちていくのは、山の斜面となっている所だった。
そこに落下した後、巨人の体は山の下に向かって転がる。
やがて、やや上向きの崖になっているところで、転がりで少しついた勢いをもって跳ねる。
その巨体が向かう先は、人が集まっている場所。
先に、柊ナナが投げ飛ばされた場所だ。
魔王の方はそのまま真下に向けて墜落していく。
しかし巨人の方は、直前まで叩き付けられようとしていた分、ビームを喰らった時にやや前の方に押し出された。
結果的に巨人が墜ちていくのは、山の斜面となっている所だった。
そこに落下した後、巨人の体は山の下に向かって転がる。
やがて、やや上向きの崖になっているところで、転がりで少しついた勢いをもって跳ねる。
その巨体が向かう先は、人が集まっている場所。
先に、柊ナナが投げ飛ばされた場所だ。
◆
なお、ここにおいては先に魔王の落下地点について話す。
言ってしまうと、だいたいジューダスが危惧していた通りのことが起きる。
言ってしまうと、だいたいジューダスが危惧していた通りのことが起きる。
「しま、ぐああああっ!?」
ジューダス自身も、巨体のドラゴンの落下に伴って発生した風圧により吹き飛ばされた。
赤い光が飛んできた方に気を取られて、風圧に対抗することができなかった。
元から消耗していたこともあり、ジューダスは空中での制御を失ってしまった。
赤い光が飛んできた方に気を取られて、風圧に対抗することができなかった。
元から消耗していたこともあり、ジューダスは空中での制御を失ってしまった。
その後に、ドラゴンは地面と激突した。
「きゃああ!?」
「ピカアアアッ!?」
「ピカアアアッ!?」
『ドオンッ』という轟音と共に、衝撃波が発生した。
周囲にいた者たちも皆、ジューダスと同じように吹っ飛ばされた。
周囲にいた者たちも皆、ジューダスと同じように吹っ飛ばされた。
◇
「ぐっ……うぅっ……」
呻き声を上げながら、遠坂凛が起き上がる。
「さっきのは……」
頭を押さえながら、凛は先ほどの出来事を振り返る。
直前まで、凛は他の者たちと同じく、巨人を運んで空に飛び上がったドラゴンを見上げていた。
その時、どこからともなく赤い光線が飛んできて、ドラゴンと巨人はそれに貫かれた。
そして、ドラゴンが自分たちのいる場所へと落ちてきた。
直前まで、凛は他の者たちと同じく、巨人を運んで空に飛び上がったドラゴンを見上げていた。
その時、どこからともなく赤い光線が飛んできて、ドラゴンと巨人はそれに貫かれた。
そして、ドラゴンが自分たちのいる場所へと落ちてきた。
「そうだ!みんなは!?」
ドラゴンが落ちてきた時、落下の衝撃と風圧で全員が吹っ飛ばされた。
ドラゴンが落ちた地面に特に近かった凛は、最も大きく吹っ飛ばされ、木に頭をぶつけた後にその根本へと落下した。
そして彼女は今、木の下で痛む頭を押さえながら現状確認しようとしていた。
ドラゴンが落ちた地面に特に近かった凛は、最も大きく吹っ飛ばされ、木に頭をぶつけた後にその根本へと落下した。
そして彼女は今、木の下で痛む頭を押さえながら現状確認しようとしていた。
『コツン』
「あいたっ」
「あいたっ」
凛の頭の上に、更に何かが落ちてきた。
それは頭の上を跳ね、凛の目の前の方に落下する。
それは頭の上を跳ね、凛の目の前の方に落下する。
「いったぁ………何、これ?」
それはキノコのような形状をしていた。
しかし、普通のキノコではなかった。
傘の部分が唐草模様となっており、その上には枝と思われるものがくっついていた。
枝の存在から、キノコというよりは果実のようでもあった。
凛はふと、目の前のそのキノコもどきを手に取ってしまう。
似たようなものを、何か見たことがある気もした。
しかし、普通のキノコではなかった。
傘の部分が唐草模様となっており、その上には枝と思われるものがくっついていた。
枝の存在から、キノコというよりは果実のようでもあった。
凛はふと、目の前のそのキノコもどきを手に取ってしまう。
似たようなものを、何か見たことがある気もした。
「って、こんなことしてる場合じゃ……」
凛はキノコ?を手に持ったまま、辺りを見回す。
そうして今度こそ、周りの様子を確認しようとする。
そうして今度こそ、周りの様子を確認しようとする。
「ドラゴンがいない!?…………いや、あいつか?」
最初に気になったのは、この惨状を作るきっかけとなったドラゴンが姿を消している点だ。
けれどもその答えはすぐに見つけられる。
地面が大きく抉れている場所の中央に、銀の長髪の男が仰向けに倒れている。
その男は脇腹から血を流している。
その傷の位置は、ドラゴンが赤い光線に貫かれた場所と同じだ。
凛たちはその瞬間を見ていなかったが、その男…魔王がドラゴンに変身していたことを、だいたい察することができた。
けれどもその答えはすぐに見つけられる。
地面が大きく抉れている場所の中央に、銀の長髪の男が仰向けに倒れている。
その男は脇腹から血を流している。
その傷の位置は、ドラゴンが赤い光線に貫かれた場所と同じだ。
凛たちはその瞬間を見ていなかったが、その男…魔王がドラゴンに変身していたことを、だいたい察することができた。
魔王は顔も上げられずに、ピクピクと体を痙攣させている。
一応まだ生きているが、かなりの重傷のようだった。
一応まだ生きているが、かなりの重傷のようだった。
「と言うかあいつ、あの時のやつじゃない?」
凛は魔王と以前に遭遇したことがあった。
東の街の方で、凛とキャメロットは魔王を相手に戦ったことがあった。
ここに来てからは今までドラゴンに変身していたものだから気付けなかった。
他の者たちが味方寄りの扱いをしていたのは、単純に互いに異形の巨人の方が脅威と判断していただけのことだろう。
東の街の方で、凛とキャメロットは魔王を相手に戦ったことがあった。
ここに来てからは今までドラゴンに変身していたものだから気付けなかった。
他の者たちが味方寄りの扱いをしていたのは、単純に互いに異形の巨人の方が脅威と判断していただけのことだろう。
「いや、それよりもキャメロットは……」
もし魔王が今後再び敵に戻るとしても、あの重傷ではどうにもできないだろう。
それよりもキャメロットの安否確認をしようとした。
巨人の足を受け止めたりもしていたが、キャメロットは前の戦いで満身創痍に近い。
そんな彼女のことを心配して、凛は周囲を見渡した。
それよりもキャメロットの安否確認をしようとした。
巨人の足を受け止めたりもしていたが、キャメロットは前の戦いで満身創痍に近い。
そんな彼女のことを心配して、凛は周囲を見渡した。
「凛!ご無事ですか!?」
「! キャメロッ……」
「! キャメロッ……」
凛より先にキャメロットの方から発見され、声をかけられる。
凛もその声が聞こえてきた方に振り向く。
凛や魔王とも離れたところにキャメロットはいた。
その背後を見て、凛は言葉を失う。
キャメロットはまだそこにいるやつに気付いていない。
凛もその声が聞こえてきた方に振り向く。
凛や魔王とも離れたところにキャメロットはいた。
その背後を見て、凛は言葉を失う。
キャメロットはまだそこにいるやつに気付いていない。
その時そこでは、鬼舞辻無惨が、透明化を解除してキャメロットに向けて爪を振り上げていた。
◇
「後ろ!」
「!」
「!」
凛が咄嗟に叫ぶ。
キャメロットもそれを聞いて、後ろを振り向く。
キャメロットもそれを聞いて、後ろを振り向く。
『ザンッ!』
「キャアッ!?」
「キャアッ!?」
無惨がキャメロットに向かって爪を振るった。
爪が届く直前の瞬間、キャメロットは咄嗟に腕で防御しようとする。
キャメロットは腕を傷付けられながらその場で地面を転がった。
爪が届く直前の瞬間、キャメロットは咄嗟に腕で防御しようとする。
キャメロットは腕を傷付けられながらその場で地面を転がった。
「キャメロット!」
「ピカッ!?」
「ピカッ!?」
別の方向に飛ばされたジューダスと善逸もキャメロットの現状に気付く。
彼らもまた、全員とは離れた場所にいた。
特にジューダスは、木の上の方にぶつかったようで、背中の羽が枝に絡まっていた。
ここから動き出すためには、この枝を切らなくてはいけない。
彼らもまた、全員とは離れた場所にいた。
特にジューダスは、木の上の方にぶつかったようで、背中の羽が枝に絡まっていた。
ここから動き出すためには、この枝を切らなくてはいけない。
彼らに対し無惨が早くに復帰できたのは、不死性による回復力の高さゆえ。
そしてバイオグリーザの透明化により、キャメロットの背後に気付かれずに近付いた。
そしてバイオグリーザの透明化により、キャメロットの背後に気付かれずに近付いた。
(傷が治ってない!)
凛は今つけられたキャメロットの腕の傷が治らないことに気付く。
前までは、賢者の石(グリード)の力のお陰で、キャメロットは致命的な傷でも再生出来ていた。
けれども今は、その力が失われている。
グリードも表に出てこない。
やはり前回の戦いで、賢者の石の再生能力に限界が来てしまっていたのだ。
前までは、賢者の石(グリード)の力のお陰で、キャメロットは致命的な傷でも再生出来ていた。
けれども今は、その力が失われている。
グリードも表に出てこない。
やはり前回の戦いで、賢者の石の再生能力に限界が来てしまっていたのだ。
(この距離じゃ間に合わない!)
無惨が再びキャメロットに対して手を振り上げる。
その鋭い爪がもう一度振り下ろされるまでに、凛達の助けが間に合う距離ではない。
その鋭い爪がもう一度振り下ろされるまでに、凛達の助けが間に合う距離ではない。
地面に倒れたキャメロットは、これを防ぐために動くことはできないだろう。
先は腕で防ぐことはできたが、今はそれを持ち上げることも難しい。
このままでは、その爪は致命的な心臓部に届くだろう。
そうなればいくらサーヴァントの体でも、霊核に攻撃が届き破壊され、消滅を免れない。
つまりこの状況は、キャメロット城にとってのチェックメイトという訳だ。
城(ルーク)の名を冠する者にこのような表現を用いるのも妙な話だが。
先は腕で防ぐことはできたが、今はそれを持ち上げることも難しい。
このままでは、その爪は致命的な心臓部に届くだろう。
そうなればいくらサーヴァントの体でも、霊核に攻撃が届き破壊され、消滅を免れない。
つまりこの状況は、キャメロット城にとってのチェックメイトという訳だ。
城(ルーク)の名を冠する者にこのような表現を用いるのも妙な話だが。
『バクッ』『ゴクッ』
なお、その表現を使うこと自体、まだ早いことでもあった。
◇
このままだとキャメロットは致命傷を負う。
そのことは凛にも察知出来た。
それを防ぐための手段を、凛は思い付いてしまった。
そのことは凛にも察知出来た。
それを防ぐための手段を、凛は思い付いてしまった。
ただしその方法は、人としての尊厳をドブに投げ捨てるような行いでもあった。
けれども、それをやらなければキャメロットを救うことはできない。
迷うことが許されるのはほんの一瞬の時だけ。
その一瞬で、凛は実行することを決めてしまった。
けれども、それをやらなければキャメロットを救うことはできない。
迷うことが許されるのはほんの一瞬の時だけ。
その一瞬で、凛は実行することを決めてしまった。
その方法とは、ずっと使わなかった支給品を使うこと。
それは本来、煉獄杏寿郎に支給された品だ。
前に東の街で雨宮蓮から渡されたものだ。
その中身を確認してはいたが、1つだけ、本来ならどうしても使うことを躊躇うような品があった。
ただせっかく貰ったものを捨ててしまうこともできず、デイパックの中に入れっぱなしだった。
それを今ここで、凛は取り出した。
それは本来、煉獄杏寿郎に支給された品だ。
前に東の街で雨宮蓮から渡されたものだ。
その中身を確認してはいたが、1つだけ、本来ならどうしても使うことを躊躇うような品があった。
ただせっかく貰ったものを捨ててしまうこともできず、デイパックの中に入れっぱなしだった。
それを今ここで、凛は取り出した。
それは、黄金の大きな芋羊羹だった。
カプセルの中に厳重に入れられていたものだった。
凛はそれに齧り付き、飲み込んだ。
―――慌てるあまり、先ほど拾ったばかりの変な模様のキノコ?も一緒に食べてしまった。
芋羊羹を取り出した後のデイパックもその辺に放り投げる。
カプセルの中に厳重に入れられていたものだった。
凛はそれに齧り付き、飲み込んだ。
―――慌てるあまり、先ほど拾ったばかりの変な模様のキノコ?も一緒に食べてしまった。
芋羊羹を取り出した後のデイパックもその辺に放り投げる。
その直後のことだった。
凛の野原しんのすけとしての肉体が、急激に丸々と大きく膨張した。
本来の野原しんのすけの身長と同じくらいの直径になるまで、腹は膨れ上がった。
凛の野原しんのすけとしての肉体が、急激に丸々と大きく膨張した。
本来の野原しんのすけの身長と同じくらいの直径になるまで、腹は膨れ上がった。
『ブーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!』
肛門から、大量の屁が放出された。
一気に放出された放屁の反作用で、凛はロケットのごとく凄まじい勢いで射出された。
一気に放出された放屁の反作用で、凛はロケットのごとく凄まじい勢いで射出された。
*
凛が食したもの名は、メガヘガデルⅡ。
これは食べた人間の体内で大量の屁を生成する性質がある。
体が丸く膨らんだのも、大量の屁が大腸内で急激に発生したからだ。
*
凛が食したもの名は、メガヘガデルⅡ。
これは食べた人間の体内で大量の屁を生成する性質がある。
体が丸く膨らんだのも、大量の屁が大腸内で急激に発生したからだ。
*
放屁で射出された凛は、真っ直ぐにキャメロットのいる方に向けて飛んでいく。
『ゴンッ』
やがて凛はキャメロットにぶつかり、彼女を弾き押し出した。
結果、さっきまでキャメロットがいた位置に凛が代わりに落ちることになる。
結果、さっきまでキャメロットがいた位置に凛が代わりに落ちることになる。
『ドスッ』
凛の5歳男児としての小さな肉体を、無惨の爪が貫いた。
(…………あーあ。やっちゃったなあ………)
体を刺された激痛を感じながら、凛は心の中で思い返す。
考えうる限り最悪の方法で、凛はキャメロットを救った。
しかしそもそもの話として、契約関係にあるマスターがサーヴァントを庇うこと自体、論外な話だ。
それでも凛は今ここで、キャメロットを庇ってしまった。
でも何故だか、後悔しているような気持ちは無い。
考えうる限り最悪の方法で、凛はキャメロットを救った。
しかしそもそもの話として、契約関係にあるマスターがサーヴァントを庇うこと自体、論外な話だ。
それでも凛は今ここで、キャメロットを庇ってしまった。
でも何故だか、後悔しているような気持ちは無い。
かつて、凛と同じく聖杯戦争のマスターである衛宮士郎が、バーサーカーの攻撃から自分のサーヴァントであるセイバーを庇って重傷を負った。
今回のことで凛もそのことを思い出す。
凛もその時は士郎をとんでもない大馬鹿者だと感じた。
でも今なら、あの時の彼の気持ちが分かるような気もする。
今回のことで凛もそのことを思い出す。
凛もその時は士郎をとんでもない大馬鹿者だと感じた。
でも今なら、あの時の彼の気持ちが分かるような気もする。
(これが、男心ってやつなのかしらね………)
今の自分は男の子の野原しんのすけの身体になっている。
だからその影響で女の子のキャメロットをどんな手段でも助けてあげたいと感じたのかもしれない。
奇しくも、前述の士郎が庇ったセイバーこそ、今のキャメロットの身体のアルトリア・ペンドラゴンでもあった。
薄れゆく意識の中、凛はそんなことを考えていた。
だからその影響で女の子のキャメロットをどんな手段でも助けてあげたいと感じたのかもしれない。
奇しくも、前述の士郎が庇ったセイバーこそ、今のキャメロットの身体のアルトリア・ペンドラゴンでもあった。
薄れゆく意識の中、凛はそんなことを考えていた。
『パクッ』
そんな凛を、鬼舞辻無惨は爪に刺したまま口に運んだ。
本来のターゲットでなくとも、丁度良く一口で食べられそうな小さな身体に、ネコネコの実で付与された狂暴性が食欲を掻き立てた。
こうして、この舞台における遠坂凛は、小さな身体のまま縦に裂けた口の中に運ばれた。そこで『バリボリ』と噛み砕かれ、その命を失った。
本来のターゲットでなくとも、丁度良く一口で食べられそうな小さな身体に、ネコネコの実で付与された狂暴性が食欲を掻き立てた。
こうして、この舞台における遠坂凛は、小さな身体のまま縦に裂けた口の中に運ばれた。そこで『バリボリ』と噛み砕かれ、その命を失った。
【遠坂凛@Fate/stay night(身体:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん) 死亡】
◆
「…………凛?」
キャメロットは呆然としたまま、鬼舞辻無惨を見上げて座り込んでいた。
目の前で起きた出来事を受け止められなかった。
目の前で起きた出来事を受け止められなかった。
「ピカアアアアアアアアアッ!!!」
「ウオオオオオオォォォォッ!!!」
「ウオオオオオオォォォォッ!!!」
ようやく、善逸とジューダスも追い付いてきた。
周囲に蔓延するオナラの臭さも気にかけずに、無惨に向けて突撃してきた。
周囲に蔓延するオナラの臭さも気にかけずに、無惨に向けて突撃してきた。
『ドンッ』『ザクッ』
「ギイイイイィィィッ!!」
「ギイイイイィィィッ!!」
善逸とジューダスの攻撃に無惨は再び吹っ飛ばされる。
2人はキャメロットの前に出て、無惨に対していつでも攻撃に戻れるように体勢を整える。
2人はキャメロットの前に出て、無惨に対していつでも攻撃に戻れるように体勢を整える。
(クソ……クソ……ッ!!また守れなかったのかよ俺は!!)
喋れない中、善逸の心に悔しい気持ちが激しく広がっていく。
またまた、鬼舞辻無惨の犠牲者が出てしまった。
無惨だけでなく守れなかった自分への怒りも現れてくる。
しかし今はまだ自分を責めている場合ではない。
まだ無惨は目の前にいる。
自分もかなり疲弊しているが、それでも今度こそ倒そうと無惨に向き直る。
またまた、鬼舞辻無惨の犠牲者が出てしまった。
無惨だけでなく守れなかった自分への怒りも現れてくる。
しかし今はまだ自分を責めている場合ではない。
まだ無惨は目の前にいる。
自分もかなり疲弊しているが、それでも今度こそ倒そうと無惨に向き直る。
ここで、異変が起きる。
「!?」
「何だ!?」
「何だ!?」
「ギュ……ガッ……」
突如、無惨の肉体が膨らみ始めた。
前にメガヘガデルⅡを喰った凛よりも、更に大きく膨張していた。
やがてその体積は、元の2.5倍程にまで膨れ上がった。
前にメガヘガデルⅡを喰った凛よりも、更に大きく膨張していた。
やがてその体積は、元の2.5倍程にまで膨れ上がった。
『バアンッ!!!!!』
次の瞬間、鬼舞辻無惨は破裂した。
◆
今更だが、凛が拾ったキノコ?の正体について、ここで説明する。
遠坂凛が拾ったそれの正体は、『ヒトヒトの実』だ。
これは本来、この舞台においてバリー・ザ・チョッパーの肉体となっていた、トニートニー・チョッパーが有する能力の元となった悪魔の実だ。
遠坂凛が拾ったそれの正体は、『ヒトヒトの実』だ。
これは本来、この舞台においてバリー・ザ・チョッパーの肉体となっていた、トニートニー・チョッパーが有する能力の元となった悪魔の実だ。
悪魔の実の能力者が死亡すると、その能力を持った実が世界のどこかにランダムで再び現れるという。
そしてこの舞台においても、バリーが死亡した後も、ヒトヒトの実がどこかに出現していた。
その場所こそ、今ほとんどの参加者達が集まっているこの山の中だったのだ。
そしてこの舞台においても、バリーが死亡した後も、ヒトヒトの実がどこかに出現していた。
その場所こそ、今ほとんどの参加者達が集まっているこの山の中だったのだ。
魔王のドラゴンが落下した時、その衝撃でヒトヒトの実は新たに生えた木の上から落ちた。
凛が拾ったのはそれだったのだ。
凛が拾ったのはそれだったのだ。
ついでに言っておくと、凛がメガヘガデルⅡの効果を引き出せたのは、実はヒトヒトの実のおかげな部分もあった。
メガヘガデルⅡは本来、食べた後に一瞬でその効果が出るようなものじゃない。
流石にある程度は消化される必要がある。
けれども今回、凛はヒトヒトの実と一緒にメガヘガデルⅡを食べた。
悪魔の実を食べた者は、その効果は直ぐに現れる。
その吸収性の高さにより、メガヘガデルⅡも一緒に直ぐ体内に吸収された。
それゆえに、食べて直ぐに屁が体内で生成された。
メガヘガデルⅡは本来、食べた後に一瞬でその効果が出るようなものじゃない。
流石にある程度は消化される必要がある。
けれども今回、凛はヒトヒトの実と一緒にメガヘガデルⅡを食べた。
悪魔の実を食べた者は、その効果は直ぐに現れる。
その吸収性の高さにより、メガヘガデルⅡも一緒に直ぐ体内に吸収された。
それゆえに、食べて直ぐに屁が体内で生成された。
そして今、鬼舞辻無惨はそんなヒトヒトの実とメガヘガデルⅡを食べた状態の凛を補食した。
何話か前に解説されたのと同じく、悪魔の実の能力者を食べた者は、悪魔の実の能力を引き継ぐ可能性がある。
その可能性が、この場でも適用されようとしていた。
何話か前に解説されたのと同じく、悪魔の実の能力者を食べた者は、悪魔の実の能力を引き継ぐ可能性がある。
その可能性が、この場でも適用されようとしていた。
ただし、悪魔の実にはもう1つ危険な性質がある。
悪魔の実を2つ食べた者は、体が木っ端微塵に破裂して死んでしまうと言われている。
悪魔の実を2つ食べた者は、体が木っ端微塵に破裂して死んでしまうと言われている。
そして無惨はここでは既にネコネコの実を食べてしまっている。
悪魔の実を、2つ食べたも同然の状態になっているのだ。
悪魔の実を、2つ食べたも同然の状態になっているのだ。
つまり!どちらにしろ鬼舞辻無惨はここで一貫の終わりという訳だ!
よって、【鬼舞辻無惨(身体:ミーティ+バイオグリーザ) 死
―――しかし、ここに例外が存在する。
◆
「ゲホッ!ゲホッ!オエッ!」
鬼舞辻無惨が破裂した後、辺りには黄土色のガスが撒き散らされた。
メガヘガデルⅡの効能も受け継いだことにより、無惨の体内で大量の屁が生成されていた。
そのせいで辺りは悪臭に満ちていた。
メガヘガデルⅡの効能も受け継いだことにより、無惨の体内で大量の屁が生成されていた。
そのせいで辺りは悪臭に満ちていた。
「奴はどうなった!?死んだのか!?」
顔をしかめながらも、ジューダスが無惨の様子を確認しようとする。
直前に無惨が膨張して破裂したところはジューダスも見ていた。
何でそうなったのかは分からずとも、これで無惨は死んだかもしれないとジューダスも思った。
死んでくれている方がこれ以上苦労しなくて済むから、そうであってくれとも願っていた。
直前に無惨が膨張して破裂したところはジューダスも見ていた。
何でそうなったのかは分からずとも、これで無惨は死んだかもしれないとジューダスも思った。
死んでくれている方がこれ以上苦労しなくて済むから、そうであってくれとも願っていた。
やがてオナラの霧は晴れ、その中心部の無惨がいた場所も見えるようになる。
ジューダスたちは目を凝らして、無惨がどうなったのかを確認しようとする。
ジューダスたちは目を凝らして、無惨がどうなったのかを確認しようとする。
「ゲホッ!エホッ!」
「……………は?」
今聞こえてきた咳き込む声は、ジューダスたちのものではない。
鬼舞辻無惨がいた場所からだ。
そして霧が完全に晴れた時、ジューダスたちは絶句することになる。
鬼舞辻無惨がいた場所からだ。
そして霧が完全に晴れた時、ジューダスたちは絶句することになる。
「うぐ……………何が、起きた?……ここはどこだ!?」
そこには、1つの人影が新たに現れていた。
そこにいたのは、前までいた呪いに侵された異形の怪物の姿ではない。
そこにいたのは、前までいた呪いに侵された異形の怪物の姿ではない。
そこにあったのは、1人の女の子の姿だった。
身体中を赤い獣のような毛と、緑のアーマーのような体表に覆われた、不思議な見た目をした少女だった。
身体中を赤い獣のような毛と、緑のアーマーのような体表に覆われた、不思議な見た目をした少女だった。
その姿のベースとなっているのは、ミーティという名の少女。
鬼舞辻無惨に最初に与えられた、アビスの呪いのみを受けたなれはての姿ではなく、
祝福を受けた獣人のようなif(もしも)の姿。
そんな肉体にバイオグリーザの要素を混ぜたようなもの。
鬼舞辻無惨に最初に与えられた、アビスの呪いのみを受けたなれはての姿ではなく、
祝福を受けた獣人のようなif(もしも)の姿。
そんな肉体にバイオグリーザの要素を混ぜたようなもの。
それがそこにいた人物……鬼舞辻無惨の、今の姿だった。
◆◇
悪魔の実を2つ食べた者は体が破裂して死亡する。
けれども本来の悪魔の実が存在する「ONE PIECEの世界」においても、例外は存在していた。
黒ひげ海賊団提督、黒ひげことマーシャル・D・ティーチは、最初に食べたヤミヤミの実の能力だけでなく、白ひげことエドワード・ニューゲートからグラグラの実の能力を奪い取って身に付けることを成功させていた。
具体的にどんな方法を使って実現したのかはまだ分かっていない。
分かっているのはティーチの体の構造が異形であること、だから2つの能力を手に入れられたかもしれないことだけ。
けれども本来の悪魔の実が存在する「ONE PIECEの世界」においても、例外は存在していた。
黒ひげ海賊団提督、黒ひげことマーシャル・D・ティーチは、最初に食べたヤミヤミの実の能力だけでなく、白ひげことエドワード・ニューゲートからグラグラの実の能力を奪い取って身に付けることを成功させていた。
具体的にどんな方法を使って実現したのかはまだ分かっていない。
分かっているのはティーチの体の構造が異形であること、だから2つの能力を手に入れられたかもしれないことだけ。
ここで重要なのは、はっきりとした理論は分からずとも、悪魔の実の能力を2つ宿す方法があるということだ。
今の鬼舞辻無惨も、その肉体の構造は異形だと言えた。
ミーティとバイオグリーザ、2つ分の肉体が融合したような状態になっていた。
そしてこれまでにおいて、無惨はミーティの分のみの時にネコネコの実の能力を入手した。
バイオグリーザの肉体の方では、補食された後に事実上乗っ取ったことで、バイオグリーザの肉体の時では実質的に悪魔の実を食べてない状態にできていた。
だから無惨はここで、悪魔の実の能力を2つ分獲得できた。
1つに繋がっている2つ分の肉体に、それぞれ2つ分の能力を宿すという形で。
ミーティとバイオグリーザ、2つ分の肉体が融合したような状態になっていた。
そしてこれまでにおいて、無惨はミーティの分のみの時にネコネコの実の能力を入手した。
バイオグリーザの肉体の方では、補食された後に事実上乗っ取ったことで、バイオグリーザの肉体の時では実質的に悪魔の実を食べてない状態にできていた。
だから無惨はここで、悪魔の実の能力を2つ分獲得できた。
1つに繋がっている2つ分の肉体に、それぞれ2つ分の能力を宿すという形で。
無惨がここで新しく得たのはヒトヒトの実の能力。
動物系でモデル不明のこの実の能力は、ヒトの姿と知性を手に入れること。
これにより、無惨はメガヘガデルⅡによる体の膨張・破裂の後の再生により、ヒトの姿を手に入れた。
知性も戻ってきたことにより、暴走状態も解除された。
動物系でモデル不明のこの実の能力は、ヒトの姿と知性を手に入れること。
これにより、無惨はメガヘガデルⅡによる体の膨張・破裂の後の再生により、ヒトの姿を手に入れた。
知性も戻ってきたことにより、暴走状態も解除された。
怪物の姿からヒトの姿になった無惨とどう向き合うか、それはこれからの対話次第となるだろう。
は鬼舞辻無惨と対話できるものならの話だが 。
は鬼舞辻無惨と対話できるものならの話だが 。
◆
「うっ……ぐっ……」
雨宮蓮は、倒れている状態から目が覚めた。
ついさっきも気絶状態から起きたばかりだったのに。
彼に残っている記憶は、 前に目覚めた直後に、佐倉双葉に見当たらない仲間の居場所を問い詰めていたところだ。
ついさっきも気絶状態から起きたばかりだったのに。
彼に残っている記憶は、 前に目覚めた直後に、佐倉双葉に見当たらない仲間の居場所を問い詰めていたところだ。
その時、突如として蓮は何かに弾き飛ばされた。
直前、双葉は上の方を見て、表情が青ざめた。
嫌な予感がした。
直前、双葉は上の方を見て、表情が青ざめた。
嫌な予感がした。
蓮は辺りを見渡す。
真っ先に目に飛び込んで来たのは、巨大な黒い影が倒れている姿。
異形の巨人が、上半身の鎧も割れた状態で、ピクリとも動かずにそこにいる。
真っ先に目に飛び込んで来たのは、巨大な黒い影が倒れている姿。
異形の巨人が、上半身の鎧も割れた状態で、ピクリとも動かずにそこにいる。
その巨人の下に、何かがあるのが見えた。
「―――双葉!!!」
佐倉双葉の体が、巨人の下敷きになっていた。
潰されているのは、彼女だけだった。
潰されているのは、彼女だけだった。
◇
佐倉双葉は、自分たちの真上から巨人が降ってきたことに気付いた。
彼女は咄嗟に、自分のペルソナのプロメテウスを展開した。
そうして、周囲の者たちを弾き飛ばした。
そのお陰で、彼らは巨人の巨体に潰されずに済んだ。
彼女一人が犠牲になることで。
◇
佐倉双葉は、自分たちの真上から巨人が降ってきたことに気付いた。
彼女は咄嗟に、自分のペルソナのプロメテウスを展開した。
そうして、周囲の者たちを弾き飛ばした。
そのお陰で、彼らは巨人の巨体に潰されずに済んだ。
彼女一人が犠牲になることで。
◇
「しっかりしろ!」
蓮は双葉に駆け寄る。
双葉は下半身を下敷きにされている。
蓮は双葉の脇に両腕をかけ、引っ張り出そうとする。
双葉は下半身を下敷きにされている。
蓮は双葉の脇に両腕をかけ、引っ張り出そうとする。
「双……」
ぐったりした様子の彼女に対し名前を呼び掛けようとしたところで、彼はあることに気付いて絶句する。
双葉の腹に、水晶のような大きな破片が深々と突き刺さっていた。
それは巨人が纏っていた鎧の破片だった。
彼女はそれが刺さった場所から、血を大量に流していた。
双葉の腹に、水晶のような大きな破片が深々と突き刺さっていた。
それは巨人が纏っていた鎧の破片だった。
彼女はそれが刺さった場所から、血を大量に流していた。
「おい!しっかりしろ!」
「う……」
「う……」
明らかに致命傷を負っていることに気付いても、蓮は呼びかけを止めなかった。
地面に座り、肩を持って支えるような形になって声をかけ続けた。
もうこれ以上仲間を失いたくない。
今の彼にあるのはその気持ちだけだった。
地面に座り、肩を持って支えるような形になって声をかけ続けた。
もうこれ以上仲間を失いたくない。
今の彼にあるのはその気持ちだけだった。
「ごめん、ね……」
こんなことになって、と続けられないほど双葉は消耗していた。
血を大量に失い、まともに思考することは出来なくなっていた。
血を大量に失い、まともに思考することは出来なくなっていた。
「わたしの、ことは………気に、しないで………」
心配をかけさせたくないと思ってか、双葉はそんな言葉を絞り出す。
気にするだなんて、そんなことできる訳がないと蓮は思う。
気にするだなんて、そんなことできる訳がないと蓮は思う。
「わたしは………あなたの知っている、佐倉双葉じゃ、ない………」
「え?」
「え?」
振り絞るように出されたその言葉に、蓮は呆気に取られる。
確かに今の双葉の身体はルッカという別人のものだ。
けれどもそんなことは百も承知、この舞台にいるものは別人の姿になっていることがそもそもの大前提。
だからこれを理由に先ほどのような言葉が出るはずがない。
確かに今の双葉の身体はルッカという別人のものだ。
けれどもそんなことは百も承知、この舞台にいるものは別人の姿になっていることがそもそもの大前提。
だからこれを理由に先ほどのような言葉が出るはずがない。
「わたしは、あなたとは別の世界……並行世界の佐倉双葉」
並行世界/パラレルワールド、その単語はここに来てからも何度か聞いた。
けれども、まさかこんなところで聞くとは思ってなかった。
けれども、まさかこんなところで聞くとは思ってなかった。
「ゴホッ………ごめん、わたしが勝手に、あなたを、わたしのジョーカーに、重ねてた」
息も絶え絶えになりがら、吐血しながら、双葉は言葉を続ける。
同時に、涙も流していた。
同時に、涙も流していた。
「あなたに、とっての、彼女は、まだ、無事の、はず」
自分はあくまで蓮にとっての双葉とは別人であることを強調する。
だからと言って、納得できる訳がない。
今ここで命の灯火が消えそうになっているのは、今この場にいる双葉だからだ。
双葉が弱々しくなっていく度に、蓮の焦燥も加速する。
だからと言って、納得できる訳がない。
今ここで命の灯火が消えそうになっているのは、今この場にいる双葉だからだ。
双葉が弱々しくなっていく度に、蓮の焦燥も加速する。
「だか、ら、わたしの、こ、と……は…………」
「待て、おい!おい!」
「待て、おい!おい!」
話している途中で、双葉は首をガクッと落として意識を失った。
蓮が呼びかけ続けても、反応を返さない。
このまま、2度と目を覚まさないのではという考えが頭をよぎる。
血の気が引いていく感覚があった。
更に仲間を失うことに対しての、恐怖と絶望に襲われそうになった。
蓮が呼びかけ続けても、反応を返さない。
このまま、2度と目を覚まさないのではという考えが頭をよぎる。
血の気が引いていく感覚があった。
更に仲間を失うことに対しての、恐怖と絶望に襲われそうになった。
「どいてください」
前から声がした。
蓮がその声の主の存在を初めて確認したのはついさっきのこと。
巨人が落下してくる直前の時。
けれどもその時の彼は、こんな風にはっきりとした声を出せるような状態ではなかったはずだ。
それこそまさに、今蓮の腕の中にいる、命の消えかかっている少女と同じように。
蓮は奇妙に思いながら顔を上げて、声の主の姿を確認する。
蓮がその声の主の存在を初めて確認したのはついさっきのこと。
巨人が落下してくる直前の時。
けれどもその時の彼は、こんな風にはっきりとした声を出せるような状態ではなかったはずだ。
それこそまさに、今蓮の腕の中にいる、命の消えかかっている少女と同じように。
蓮は奇妙に思いながら顔を上げて、声の主の姿を確認する。
「!?」
その姿を見て、蓮は絶句する。
その人物は直前と同じく、腹の傷は全く治っていない。
周囲が明るければ内臓も見えそうだ。
ただし、蓮が言葉を失った理由はそこではない。
その人物は直前と同じく、腹の傷は全く治っていない。
周囲が明るければ内臓も見えそうだ。
ただし、蓮が言葉を失った理由はそこではない。
「いいから、そいつを置いて、どけ」
言葉の語気が強くなった。
その人物は蓮に双葉から離れて、自分に任せるようにと言う。
けれども、その言葉に納得できない。
蓮は困惑しながらも、睨むような表情をしてしまう。
その人物は蓮に双葉から離れて、自分に任せるようにと言う。
けれども、その言葉に納得できない。
蓮は困惑しながらも、睨むような表情をしてしまう。
「チッ」
『パアンッ』
「い゛っ!?」
『パアンッ』
「い゛っ!?」
舌打ちと、何かが弾けたような音が聞こえた。
同時に、蓮の額に大きな衝撃がぶつかった。
蓮は後方へと吹っ飛ばされ、双葉から離された。
これで血が出るようなことは無い、しかし痛みは確かに額を走っていた。
同時に、蓮の額に大きな衝撃がぶつかった。
蓮は後方へと吹っ飛ばされ、双葉から離された。
これで血が出るようなことは無い、しかし痛みは確かに額を走っていた。
相手がしたことは至極単純、何もないところへのデコピンだけだ。
それにより、指が空気の塊を弾き飛ばした。
蓮を吹っ飛ばしたのは、たったそれだけのことだ。
それにより、指が空気の塊を弾き飛ばした。
蓮を吹っ飛ばしたのは、たったそれだけのことだ。
「ま……待て!」
そいつが双葉に近付いていくのを蓮は止めようとする。
しかし、倒れた蓮は止めることはできない。
しかし、倒れた蓮は止めることはできない。
そいつは次に、双葉のお腹の方に手を伸ばす。
腹に刺さっていた破片をポイッと抜いて、どこかへと放り捨てる。
腹に刺さっていた破片をポイッと抜いて、どこかへと放り捨てる。
『チョン』
「え……?」
「え……?」
行われたことは、雨宮蓮が心から望んでいたようなことだった。
その人物は双葉の腹の傷に触れた。
すると、一瞬で、その傷が塞がれた。
破けていた服も一緒に直り、まるで新品のようになっていた。
双葉の時間だけが巻き戻されたかのようだった。
すると、一瞬で、その傷が塞がれた。
破けていた服も一緒に直り、まるで新品のようになっていた。
双葉の時間だけが巻き戻されたかのようだった。
彼女は完全に、傷を治されていた。
意識はまだ戻ってないが、スースーと寝息を立てており、命がまだ失われていないことを示している。
意識はまだ戻ってないが、スースーと寝息を立てており、命がまだ失われていないことを示している。
「…………じょう、すけ、くん?」
上記の現象を引き起こした人物の後ろから、更に新しい声が聞こえた。
◆
『バゴオッ!』
「んがあああああああぁぁぁーっ!!!」
「んがあああああああぁぁぁーっ!!!」
倒れた巨人のうなじ付近が弾け飛ぶ。
残っていた鎧のパーツなどが吹っ飛ぶ。
その下に露になった肉の部分から、1つの人影が這い出てくる。
残っていた鎧のパーツなどが吹っ飛ぶ。
その下に露になった肉の部分から、1つの人影が這い出てくる。
「ブハアッ!!ゼェ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…………どうなった!?」
出てきたのは、巨人の体の中に尻から潜り込んでいた杉元佐一だ。
杉元は本当に、尻からうなじまで、巨人の肉体を掘り進んだのだ。
杉元は本当に、尻からうなじまで、巨人の肉体を掘り進んだのだ。
巨人には肛門が無いから、尻から入った後は肉を掻き分けて進まなければならない。
けれども、胃は存在するから、そこまでたどり着ければその中に沿って移動し、食道の方までも行ければ、前に進むのは少し楽になる。
呼吸ができないし藤原妹紅の炎の力で中を照らすにしても酸素が足らないだろという問題点については、中で刀を外に突き出して小さく穴を開けることである程度は解決していた。
それができるのは鎧に阻まれない背中部分までだけで、できたとしてもどちらにしろ取り込める空気量は少ないし、穴の開いた肉もすぐ塞がるため、かなりキツいことには変わりなかったが。
けれども、胃は存在するから、そこまでたどり着ければその中に沿って移動し、食道の方までも行ければ、前に進むのは少し楽になる。
呼吸ができないし藤原妹紅の炎の力で中を照らすにしても酸素が足らないだろという問題点については、中で刀を外に突き出して小さく穴を開けることである程度は解決していた。
それができるのは鎧に阻まれない背中部分までだけで、できたとしてもどちらにしろ取り込める空気量は少ないし、穴の開いた肉もすぐ塞がるため、かなりキツいことには変わりなかったが。
それに杉元も、途中で大きな異変があったことには気付いている。
胃の中を移動していた時に、巨人ごと空中へと持ち上げられた。
急な揺れで何が起きているのかも分からない状況では、さすがに移動を一旦止めた。
胃の中を移動していた時に、巨人ごと空中へと持ち上げられた。
急な揺れで何が起きているのかも分からない状況では、さすがに移動を一旦止めた。
困惑している中で、杉元の顔のすぐ横を熱を持った赤い光が走った。
この時は杉元もまた死ぬのかと思った。
その後、巨人の身体は落下し、山の斜面を転がった。
その時は杉元も合わせて胃の中を転がらされて目を回した。
転がらされながら「アブバババババババ」みたいな感じの声も漏らしていたが、それは誰にも聞き取れる訳がなかった。
この時は杉元もまた死ぬのかと思った。
その後、巨人の身体は落下し、山の斜面を転がった。
その時は杉元も合わせて胃の中を転がらされて目を回した。
転がらされながら「アブバババババババ」みたいな感じの声も漏らしていたが、それは誰にも聞き取れる訳がなかった。
そんな風になっている途中で、杉元は食道に着いた。
正確に言うと、胃の中を転がり滑ったことで食道に偶然突っ込まされた。
刀を持っていたために、食道の壁を切付けながら。
急に狭い穴に入ったことで、杉元も食道に着いたことに気付いた。
その頃にはもう、転がって跳ねて落下した後のことだった。
正確に言うと、胃の中を転がり滑ったことで食道に偶然突っ込まされた。
刀を持っていたために、食道の壁を切付けながら。
急に狭い穴に入ったことで、杉元も食道に着いたことに気付いた。
その頃にはもう、転がって跳ねて落下した後のことだった。
杉元はそこで、食道の奥の方(口がある方)を目指して動きながら、周りを刀で何度も刺していった。
うなじがそろそろ近いと思い、本体である康一を叩こうとしてのことだった。
何度も転がったために上下左右が分からなくなったため、やたらめったに周りを突き刺した。
もう穴開け酸素補充もできないところまで来たため、必死に康一を探した。
うなじがそろそろ近いと思い、本体である康一を叩こうとしてのことだった。
何度も転がったために上下左右が分からなくなったため、やたらめったに周りを突き刺した。
もう穴開け酸素補充もできないところまで来たため、必死に康一を探した。
刀を刺していく内に、やがて刃先が何か固いものにぶつかった。
巨人の鎧とは違う、巨人の喉の骨だとしてもそれにしては小さい。
そのことから、そこが康一の居場所の可能性が高いと判断した。
巨人の鎧とは違う、巨人の喉の骨だとしてもそれにしては小さい。
そのことから、そこが康一の居場所の可能性が高いと判断した。
杉元は何度かその周囲を刀で突き刺した後、手を使って必死に掘っていった。
やがて外の光が見えてきたところで、力を振り絞って炎をぶっぱなし、自分が外に出るための穴を開けた。
幸いなことに、落下したことで鎧にヒビが入って割れていたことで、杉元はそれをぶっ飛ばして穴を開けることができた。
そして今、これまでまともに出来なかった分、酸素を求めて呼吸を荒げながら外に出た。
脱出した場所は巨人のうなじ、つまり杉元は確かに目的を達成していた。
やがて外の光が見えてきたところで、力を振り絞って炎をぶっぱなし、自分が外に出るための穴を開けた。
幸いなことに、落下したことで鎧にヒビが入って割れていたことで、杉元はそれをぶっ飛ばして穴を開けることができた。
そして今、これまでまともに出来なかった分、酸素を求めて呼吸を荒げながら外に出た。
脱出した場所は巨人のうなじ、つまり杉元は確かに目的を達成していた。
巨人の体内にいたものだから全身体液まみれで、臭いも酷いことになっている。
胃の中は消化液が溜まっていた訳ではなかったが、それでも少しは分泌されていたため、服や肌の一部が溶けている。
胃の中は消化液が溜まっていた訳ではなかったが、それでも少しは分泌されていたため、服や肌の一部が溶けている。
こうなるまでの過程の中、目標の康一がどうなったのかは杉元は分かっていない。
鎧の欠片と一緒にぶっ飛ばしてしまったのかどうかも不明だ。
とにかく脱出するのに必死になってしまった。
だからこうして、息を何とか落ち着かせようとしながら、周囲を見回して状況を確認しようとしていた。
鎧の欠片と一緒にぶっ飛ばしてしまったのかどうかも不明だ。
とにかく脱出するのに必死になってしまった。
だからこうして、息を何とか落ち着かせようとしながら、周囲を見回して状況を確認しようとしていた。
「あれは……」
そして杉元も、今この場所で何が起きているのかを認識する。
◇
「わあ、やっぱり、じょうすけくんだあ」
杉元が内側からうなじを吹っ飛ばした時、本体の康一も鎧のパーツと混じって追い出された。
そんな彼の今の姿は、悲惨なものになっていた。
左腕の肘から先が無くなっている。
これは杉元に刀を刺されたため切れ込みが入り、炎で吹っ飛ばされた時に千切れていった。
身体中もあちこち傷だらけだ。
そんな彼の今の姿は、悲惨なものになっていた。
左腕の肘から先が無くなっている。
これは杉元に刀を刺されたため切れ込みが入り、炎で吹っ飛ばされた時に千切れていった。
身体中もあちこち傷だらけだ。
そして何より目立つのは、顔の左半分のほとんどが抉れていることだ。
これも杉元からの攻撃が原因だ。
普通の人間なら、こうなったら生きてはいけない。
脳も大きく損傷している。
巨人能力者の生命力と脊髄を脳機能の代替わりにできる特色が無ければ、既に死んでいる。
脳機能の全てが脊髄に行けた訳でもないので、今の康一はまともに動けない、周りを認識できない。
精神は前から壊されていたが。
これも杉元からの攻撃が原因だ。
普通の人間なら、こうなったら生きてはいけない。
脳も大きく損傷している。
巨人能力者の生命力と脊髄を脳機能の代替わりにできる特色が無ければ、既に死んでいる。
脳機能の全てが脊髄に行けた訳でもないので、今の康一はまともに動けない、周りを認識できない。
精神は前から壊されていたが。
「よかっ、たぁ。じょうすけくん、ぶじ、だったんだねえ」
虚ろな片目を見開いて、康一は一人で勝手に話し続ける。
とても弱々しい声だった。
その声の向かう先は、致命傷を負っていた佐倉双葉の傷を塞いだ者だ。
康一は、その人物のことを「東方仗助」と認識していた。
傷を直す能力を使うところを見たために、そうなっていた。
[おまけに言うと、実写的には同じ顔になるからというのもある]
[近くにいるのにももう一人、本来の身体なら同じ顔の奴がいる]
とても弱々しい声だった。
その声の向かう先は、致命傷を負っていた佐倉双葉の傷を塞いだ者だ。
康一は、その人物のことを「東方仗助」と認識していた。
傷を直す能力を使うところを見たために、そうなっていた。
[おまけに言うと、実写的には同じ顔になるからというのもある]
[近くにいるのにももう一人、本来の身体なら同じ顔の奴がいる]
「ごめん……ごめんねえェェェ…………ぼく、こんなんなっちゃったあァァァ……アハハ……」
康一は呻くような声で話す。
まだ無事な右目からは涙がさめざめと流れている。
相手の返答は待たない、一方的に話し続ける。
まだ無事な右目からは涙がさめざめと流れている。
相手の返答は待たない、一方的に話し続ける。
「ぼくねえ、みんなみんな、ころしちゃったんだあァ……」
出てきたのは、懺悔の言葉だった。
実際に康一が直接的に命を奪ったのは4人。
しかしここにおいては、溢れ出る罪悪感がそれ以上の被害をもたらしたと錯覚させていた。
実際に康一が直接的に命を奪ったのは4人。
しかしここにおいては、溢れ出る罪悪感がそれ以上の被害をもたらしたと錯覚させていた。
「それにねえ………おなかもとってもすくんだあァ………」
アマゾンの溶源性細胞の感染のこともある。
どれだけ罪の意識を感じていても、食欲を抑えきれなくなる。
目の前の『仗助くん』のことも、腹を満たす餌に見えてくる。
どれだけ罪の意識を感じていても、食欲を抑えきれなくなる。
目の前の『仗助くん』のことも、腹を満たす餌に見えてくる。
「だからねえ……もう、もりおうちょうには、かえれないなあ………」
涙が更に流れる。
それは、康一の中にある凄まじい絶望の量を表している。
それは、康一の中にある凄まじい絶望の量を表している。
同時に、同等の量の涎が口から血と混じって流れ出る。
もう、食欲も限界だった。
もう、食欲も限界だった。
「おねがい……じょうすけくん………に げ て」
そう言った後、康一の頭の横にスタンド像が現れる。
それは、エコーズではあったが、ACT1でも2でも3でもない。
3つの形態の特徴がランダムに混ざり合い、毎秒変化して、一定の形を保てなくなっている。
康一の滅茶苦茶にぐちゃぐちゃになってしまった精神が反映されているようだった。
それは、エコーズではあったが、ACT1でも2でも3でもない。
3つの形態の特徴がランダムに混ざり合い、毎秒変化して、一定の形を保てなくなっている。
康一の滅茶苦茶にぐちゃぐちゃになってしまった精神が反映されているようだった。
「アハ、アハハ、アハハハハハハハハハハハハハッハッハアァァァーッ!!!」
スタンド像を伴いながら、康一は狂った笑い声と共に駆け出す。
肉体は食欲に支配され、目の前の餌を殺し、補食しようとしていた。
親友の姿をしている(と認識している)のも関わらず、ただ真っ直ぐに向かっていった。
肉体は食欲に支配され、目の前の餌を殺し、補食しようとしていた。
親友の姿をしている(と認識している)のも関わらず、ただ真っ直ぐに向かっていった。
相対する人物の元に、まずスタンド像の方が先に近付く。
エコーズだったものは攻撃しようとする。
エコーズだったものは攻撃しようとする。
それの拳が届きそうになる刹那、相手はスタンド像の前で人差し指を立てて、横に動かして空中をなぞった。
『ピッ』
「アッ……」
「アッ……」
次の瞬間、エコーズだったものは胴体を両断された。
連動して、康一の胴体も両断された。
連動して、康一の胴体も両断された。
切られた上半身がずり落ちる前に、康一の眼前に相対していた人物が現れる。
そしてそいつは、静かに片手を開きながらゆっくりと前に突き出した。
そしてそいつは、静かに片手を開きながらゆっくりと前に突き出した。
『ポン』
そいつは、康一の胸を手の平で軽く押した。
やったことは、ただ、それだけだ。
やったことは、ただ、それだけだ。
『ボン』
その一撃で、全ては終わった。
エレン・イェーガーだった広瀬康一の肉体は、弾け飛んだ。
粉々に、細切れに、バラバラになった。
分断されていた下半身も一緒に、衝撃波と共に原型を留めぬ肉片と化した。
エコーズだったもののスタンド像も、ボロボロになって崩れた。
全て、森の木々にぶつかりながらも、背後の方に吹っ飛んでいってこの場から消え去った。
血の一滴、細胞の一片すらも、ここには残らなかった。
エレン・イェーガーだった広瀬康一の肉体は、弾け飛んだ。
粉々に、細切れに、バラバラになった。
分断されていた下半身も一緒に、衝撃波と共に原型を留めぬ肉片と化した。
エコーズだったもののスタンド像も、ボロボロになって崩れた。
全て、森の木々にぶつかりながらも、背後の方に吹っ飛んでいってこの場から消え去った。
血の一滴、細胞の一片すらも、ここには残らなかった。
意識も完全に消失するその瞬間まで、彼は目の前の相手を東方仗助だと誤認したままだった。
『あり…がと…』
最後に、そんな声が聞こえた気がした。
【広瀬康一@ジョジョの奇妙な冒険(身体:エレン・イェーガー@進撃の巨人) 死亡】
◆
「何だよ……何が起きてるってんだよ!?」
一部始終を見ていた杉元が叫ぶ。
彼は巨人の鎧の残骸の上にいた。
本体がいなくなったことで巨人の肉体は消え失せても、鎧の結晶は残っていた。
彼は巨人の鎧の残骸の上にいた。
本体がいなくなったことで巨人の肉体は消え失せても、鎧の結晶は残っていた。
杉元が叫んだのは、広瀬康一が身体の一部も残さずに消されたのを目撃したため。
『あいつ』がこんなことをしたことも、これができるだけの力を秘めていたことに驚愕している。
それだけでなく、視覚的な変化も起きていた。
『あいつ』がこんなことをしたことも、これができるだけの力を秘めていたことに驚愕している。
それだけでなく、視覚的な変化も起きていた。
「……どうしたんですか?そんな顔をして」
杉元が険しい表情で自分を見ていることに、相手は不思議に思っているような言葉を発する。
彼女は、自分に起きている変化に気付いていないようだった。
彼女は、自分に起きている変化に気付いていないようだった。
「ナ……ナナおに……じゃなくて、おねえさん?」
「ヒッ…!?」
「ヒッ…!?」
野原しんのすけと大崎甜花も目を覚まして、異変に気付く。
杉元と蓮の視線の先にいるその人物の顔を見て、自分の顔を青くする。
杉元と蓮の視線の先にいるその人物の顔を見て、自分の顔を青くする。
「何やってんだよ、柊!」
「何って……『人類の敵』を、始末した、だけ、ですが?」
「何って……『人類の敵』を、始末した、だけ、ですが?」
事も無げに、何の疑問にも思ってないかのように、中心にいる人物…柊ナナは言う。
『ブッ グア ピギッ ピィー ピ パ』
その顔の側面は裂けており、中から「別の生き物」の顔が覗いていた。
◆
これはいわば、このバトル・ロワイアルの主催者が望んでいた現象だ。
かつてシルバー・チャリオッツ・レクイエムが起こした「精神を入れ替えた生物をこの世に存在しない別のものに変える」、これを意図的に引き起こすというものだ。
かつてシルバー・チャリオッツ・レクイエムが起こした「精神を入れ替えた生物をこの世に存在しない別のものに変える」、これを意図的に引き起こすというものだ。
それが今ここで、柊ナナに与えられた斉木楠雄の肉体で起こり始めている。
誰よりも早く始まった理由、それは差異エネルギーにある。
主催陣営が現象のために利用しようとしている差異エネルギー、これを集める集積装置、それは参加者に与えられた肉体そのものだ。
肉体に直接エネルギーが集まるように、仕掛けが施されている。
誰よりも早く始まった理由、それは差異エネルギーにある。
主催陣営が現象のために利用しようとしている差異エネルギー、これを集める集積装置、それは参加者に与えられた肉体そのものだ。
肉体に直接エネルギーが集まるように、仕掛けが施されている。
そして差異エネルギーは元々「斉木楠雄のΨ難の世界」から発生した概念。
その世界から来た斉木楠雄の肉体は、差異エネルギーが集まりやすかった。
その世界から来た斉木楠雄の肉体は、差異エネルギーが集まりやすかった。
もう一つ、「無能なナナの世界」における、能力者という名の人類の敵という概念。
その世界において、人類の敵は実在する。
ここにいるナナはまだそれを知らないが、能力者は20代~40代頃になると、肉体が人間からかけ離れた怪物の姿に変貌することがある。
そんな仕組み(メカニズム)が存在する世界から来た精神であるため、主催者の目的との相性が良かった。
主催者の目的も言い換えれば、あらゆる人を、生物を、人類の敵(怪物)に変えることなのだから。
その世界において、人類の敵は実在する。
ここにいるナナはまだそれを知らないが、能力者は20代~40代頃になると、肉体が人間からかけ離れた怪物の姿に変貌することがある。
そんな仕組み(メカニズム)が存在する世界から来た精神であるため、主催者の目的との相性が良かった。
主催者の目的も言い換えれば、あらゆる人を、生物を、人類の敵(怪物)に変えることなのだから。
そんな2つの世界のものを掛け合わせたからこそ、この結果が導き出された。
彼女が少し前に違和感を感じた妙な殺意も、これが起こる兆候だった。
そもそもの最初のきっかけは、鬼舞辻無惨に致命傷を負わされて投げ飛ばされたこと。
これが「別のもの」の次元に繋がるための小さな綻びと言えるものになった。
そして今、巨人が落ちてきた衝撃で、吹っ飛んで頭を打った時に開花した。
彼女が少し前に違和感を感じた妙な殺意も、これが起こる兆候だった。
そもそもの最初のきっかけは、鬼舞辻無惨に致命傷を負わされて投げ飛ばされたこと。
これが「別のもの」の次元に繋がるための小さな綻びと言えるものになった。
そして今、巨人が落ちてきた衝撃で、吹っ飛んで頭を打った時に開花した。
彼女は自分の状態に先ほどまでの違和感を感じていない。
その精神がねじ曲げられてきている。
殺意の急激な膨張に、思考が塗り潰されてきている。
自分の世界の能力者の怪物化の要素が混じったことにより、肉体の変異だけでなく殺意…暴力衝動の発生まで起きていた。
自分の肉体の異変も、自分が異常な行動をとっていることも認識できなくなっている。
その精神がねじ曲げられてきている。
殺意の急激な膨張に、思考が塗り潰されてきている。
自分の世界の能力者の怪物化の要素が混じったことにより、肉体の変異だけでなく殺意…暴力衝動の発生まで起きていた。
自分の肉体の異変も、自分が異常な行動をとっていることも認識できなくなっている。
肉体の変異により、腹の傷も気にしなくなっている。
治らずとも、行動できる分には耐えられるようになっていた。
と言うより、痛みを感じていないようだった。
治らずとも、行動できる分には耐えられるようになっていた。
と言うより、痛みを感じていないようだった。
そしてこの現象は、肉体が持つ能力にも影響を及ぼしている。
本来斉木楠雄が持つ能力が、更に解放されてきている。
佐倉双葉を直したのは対象の状態の時間を1日巻き戻す復元能力だ。
なおこの能力は、1つの対象につき24時間に1回しか使えない。
本来斉木楠雄が持つ能力が、更に解放されてきている。
佐倉双葉を直したのは対象の状態の時間を1日巻き戻す復元能力だ。
なおこの能力は、1つの対象につき24時間に1回しか使えない。
それから念動力(サイコキネシス)の出力も急上昇した。
もしかしたら本来の斉木楠雄よりも上がっているかもしれない。
広瀬康一を破壊したのもこれだった。
もしかしたら本来の斉木楠雄よりも上がっているかもしれない。
広瀬康一を破壊したのもこれだった。
『何なんだ<殺す>あの顔は!?』
『怖<殺す>い…どうして…?』
『だけ<殺す>ど、双葉を助<殺す>けた…』
<殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す>
<殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す>
『怖<殺す>い…どうして…?』
『だけ<殺す>ど、双葉を助<殺す>けた…』
<殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す>
<殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す><殺す>
他者の思考も流れ始めている。
テレパシー能力も覚醒してきている。
けれども、ナナはそれを認識できない。
『この世に存在しない別のものへの変化』と『能力者の怪物化』の仕組みが、ナナの思考に殺意を与える。
他者の思考を受け取っても、殺意のノイズが掻き消してしまう。
テレパシー能力も覚醒してきている。
けれども、ナナはそれを認識できない。
『この世に存在しない別のものへの変化』と『能力者の怪物化』の仕組みが、ナナの思考に殺意を与える。
他者の思考を受け取っても、殺意のノイズが掻き消してしまう。
それでもなお、彼女らしさは残っている部分はある。
佐倉双葉が致命傷を負っていたのを見て、思わず治してしまった。
理由としては主催陣営の情報目的というのもある。
どちらにしても、この時は殺意を抑えて助ける道を選べた。
変わってしまっても、周りの者達が協力者だという認識も変わっていない。
佐倉双葉が致命傷を負っていたのを見て、思わず治してしまった。
理由としては主催陣営の情報目的というのもある。
どちらにしても、この時は殺意を抑えて助ける道を選べた。
変わってしまっても、周りの者達が協力者だという認識も変わっていない。
ただその代わり、殺意は広瀬康一に対してぶつけられた。
そのために必要以上の力が彼にぶつけられた。
明らかに手遅れの状態ではだったが、それを意識していたかどうかは彼女自身にも分からない。
能力者を殺すという使命としてなのか、それとももう終わらせてあげた方が彼のためだという慈悲の気持ちがあったのかも不明瞭だ。
そんなことまで考えられるような状態でもない。
そのために必要以上の力が彼にぶつけられた。
明らかに手遅れの状態ではだったが、それを意識していたかどうかは彼女自身にも分からない。
能力者を殺すという使命としてなのか、それとももう終わらせてあげた方が彼のためだという慈悲の気持ちがあったのかも不明瞭だ。
そんなことまで考えられるような状態でもない。
だからこうして、周りの反応に対して不思議そうな顔をしている。
思考の異常により、自分の言動のおかしさにも気付けない。
自分が何をしでかしたのかを分かっていない。
思考の異常により、自分の言動のおかしさにも気付けない。
自分が何をしでかしたのかを分かっていない。
柊ナナが今後も周りと協力し合えるかどうか、それはまた今後の話とする。
【C-4 山/真夜中】
【志々雄真実@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-】
[身体]:エシディシ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:疲労(大)、左目から後頭部にかけて貫通する大穴(この部分のみ再生力低下中)、左目を隠すように布を巻いている、頭の帽子無し
[装備]:エンジンブレード+ヒートメモリ@仮面ライダーW +エイジャの赤石@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、炎刀「銃」@刀語、アルフォンスの鎧@鋼の錬金術師、時雨(三分の一程折れている)@ONE PIECE、秋水(鍔が一部欠けている)@ONE PIECE、坂田銀時の首輪、グリードのメモ+バリーの注意書きメモ
[身体]:エシディシ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:疲労(大)、左目から後頭部にかけて貫通する大穴(この部分のみ再生力低下中)、左目を隠すように布を巻いている、頭の帽子無し
[装備]:エンジンブレード+ヒートメモリ@仮面ライダーW +エイジャの赤石@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、炎刀「銃」@刀語、アルフォンスの鎧@鋼の錬金術師、時雨(三分の一程折れている)@ONE PIECE、秋水(鍔が一部欠けている)@ONE PIECE、坂田銀時の首輪、グリードのメモ+バリーの注意書きメモ
【C-3 山/真夜中】
【我妻善逸@鬼滅の刃】
[身体]:ピカチュウ@ポケットモンスターシリーズ
[状態]:疲労(特大)、ダメージ(大・処置済み)、全身に火傷、精神的疲労(極大)、怒り(特大)、困惑
[装備]:なし
[道具]:なし
[身体]:ピカチュウ@ポケットモンスターシリーズ
[状態]:疲労(特大)、ダメージ(大・処置済み)、全身に火傷、精神的疲労(極大)、怒り(特大)、困惑
[装備]:なし
[道具]:なし
【鬼舞辻無惨@鬼滅の刃】
[身体]:ミーティ@メイドインアビス + バイオグリーザ@仮面ライダー龍騎
[状態]:成れ果て?、ネコネコの実 モデルレオパルドの能力者+ヒトヒトの実(モデル不明)の能力者、激しい屈辱感、ミーティの祝福ifの姿とバイオグリーザを擬人化したような姿が混ざったような姿になっている、困惑
[装備]:いのちのたま@ポケットモンスターシリーズ
[道具]:基本支給品
[身体]:ミーティ@メイドインアビス + バイオグリーザ@仮面ライダー龍騎
[状態]:成れ果て?、ネコネコの実 モデルレオパルドの能力者+ヒトヒトの実(モデル不明)の能力者、激しい屈辱感、ミーティの祝福ifの姿とバイオグリーザを擬人化したような姿が混ざったような姿になっている、困惑
[装備]:いのちのたま@ポケットモンスターシリーズ
[道具]:基本支給品
【ジューダス@テイルズオブデスティニー2】
[身体]:神崎蘭子@アイドルマスター シンデレラガールズ
[状態]:疲労(絶大)、ダメージ(極大)、天使化、魔王ブリュンヒルデ、飛行中、困惑
[装備]:シャルティエ@テイルズオブデスティニー、パラゾニウム@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品、ルナメモリ@仮面ライダーW、新八の首輪
[身体]:神崎蘭子@アイドルマスター シンデレラガールズ
[状態]:疲労(絶大)、ダメージ(極大)、天使化、魔王ブリュンヒルデ、飛行中、困惑
[装備]:シャルティエ@テイルズオブデスティニー、パラゾニウム@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品、ルナメモリ@仮面ライダーW、新八の首輪
【キャメロット城(グリード)@御城プロジェクト:Re(鋼の錬金術師)】
[身体]:アルトリア・ペンドラゴン@Fateシリーズ
[状態]:グリードとの肉体共有、マスターによるステータス低下、疲労(極大)、上半身ほぼ裸(魔力で編んださらしは巻いてる)、服の破片や煤等が体中に貼り付いている、スカート部分が破れてる、精神疲労(大・キャメロットの精神)、複雑な心境(キャメロットの精神)、体温上昇、咳気味、グリードの精神の沈黙、賢者の石内の命がほぼ枯渇、右腕に引っ掻き傷、茫然自失
[装備]:エターナルソード@テイルズオブファンタジア
[道具]:
[身体]:アルトリア・ペンドラゴン@Fateシリーズ
[状態]:グリードとの肉体共有、マスターによるステータス低下、疲労(極大)、上半身ほぼ裸(魔力で編んださらしは巻いてる)、服の破片や煤等が体中に貼り付いている、スカート部分が破れてる、精神疲労(大・キャメロットの精神)、複雑な心境(キャメロットの精神)、体温上昇、咳気味、グリードの精神の沈黙、賢者の石内の命がほぼ枯渇、右腕に引っ掻き傷、茫然自失
[装備]:エターナルソード@テイルズオブファンタジア
[道具]:
【魔王@クロノ・トリガー】
[身体]:ピサロ@ドラゴンクエストIV
[状態]:疲労(大)、魔力残量ほぼ無し、ダメージ(大)、貧血気味、不安気味、左脇腹に貫通している傷穴、瀕死、意識朦朧
[装備]:破壊の剣@ドラゴンクエストシリーズ、
[道具]:基本支給品×5、精神と身体の組み合わせ名簿×2@オリジナル、電動ボート@ジョジョの奇妙な冒険、物干し竿@Fate/stay night、リンク@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド(身体)の死体、ケロボール@ケロロ軍曹(瞬間移動は約5時間使用不可)、魔神の斧@ドラゴンクエストシリーズ、エレン・イェーガーのプロフィール、「特級呪具『天逆鉾』@呪術廻戦、吉良吉影の首輪、アドバーグ・エルドルの首輪、桃白白の首輪
[身体]:ピサロ@ドラゴンクエストIV
[状態]:疲労(大)、魔力残量ほぼ無し、ダメージ(大)、貧血気味、不安気味、左脇腹に貫通している傷穴、瀕死、意識朦朧
[装備]:破壊の剣@ドラゴンクエストシリーズ、
[道具]:基本支給品×5、精神と身体の組み合わせ名簿×2@オリジナル、電動ボート@ジョジョの奇妙な冒険、物干し竿@Fate/stay night、リンク@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド(身体)の死体、ケロボール@ケロロ軍曹(瞬間移動は約5時間使用不可)、魔神の斧@ドラゴンクエストシリーズ、エレン・イェーガーのプロフィール、「特級呪具『天逆鉾』@呪術廻戦、吉良吉影の首輪、アドバーグ・エルドルの首輪、桃白白の首輪
※マシンディケイダー@仮面ライダーディケイドは近くに倒れています
※ランダム支給品0~1(煉獄の分、刀剣類はなし)、煉獄の首輪、逆刃刀@るろうに剣心は近くに置かれています
※ランダム支給品0~1(煉獄の分、刀剣類はなし)、煉獄の首輪、逆刃刀@るろうに剣心は近くに置かれています
※遠坂凛の首輪はどこかに吹っ飛んでいきました
【C-3 山(善逸達のいる場所からは離れている)/真夜中】
【柊ナナ@無能なナナ】
[身体]:斉木楠雄@斉木楠雄のΨ難
[状態]:腹部へ斬傷(出血無し)、腹部に穴傷、貧血気味(特大)、自分への不安、燃堂の死へ形容し難い感情、燃堂の幽霊?への困惑、「別のもの」に変化し始めている、超能力覚醒始め・出力増大中、思考に殺意のノイズ、自分の異常に無自覚
[装備]:フリーズロッド@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド
[道具]:基本支給品×2、ライナー・ブラウンの銃@進撃の巨人、ランダム支給品0~2(確認済み・燃堂の分含む)、病院内で手に入れた道具多数、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル、杖(破壊済み)@なんか小さくてかわいいやつ、竈門炭治郎の日輪刀(刀身が半ば程で折れている)@鬼滅の刃、バギブソン@仮面ライダークウガ、アタッシュショットガン@仮面ライダーゼロワン、松平の拳銃@銀魂、如意棒@ドラゴンボール、首輪(脹相、燃堂力)
[身体]:斉木楠雄@斉木楠雄のΨ難
[状態]:腹部へ斬傷(出血無し)、腹部に穴傷、貧血気味(特大)、自分への不安、燃堂の死へ形容し難い感情、燃堂の幽霊?への困惑、「別のもの」に変化し始めている、超能力覚醒始め・出力増大中、思考に殺意のノイズ、自分の異常に無自覚
[装備]:フリーズロッド@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド
[道具]:基本支給品×2、ライナー・ブラウンの銃@進撃の巨人、ランダム支給品0~2(確認済み・燃堂の分含む)、病院内で手に入れた道具多数、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル、杖(破壊済み)@なんか小さくてかわいいやつ、竈門炭治郎の日輪刀(刀身が半ば程で折れている)@鬼滅の刃、バギブソン@仮面ライダークウガ、アタッシュショットガン@仮面ライダーゼロワン、松平の拳銃@銀魂、如意棒@ドラゴンボール、首輪(脹相、燃堂力)
【杉元佐一@ゴールデンカムイ】
[身体]:藤原妹紅@東方project
[状態]:疲労(特大)、ダメージ(中)、全身に切り傷(再生不可)、霊力消費(特大)、再生中、一回死亡、服が少し溶けてる、全身から激臭
[装備]:神経断裂弾装填済みコルト・パイソン6インチ(0/6)@仮面ライダークウガ、三十年式歩兵銃(3/5)+三十年式銃剣@ゴールデンカムイ、和泉守兼定@Fateシリーズ
[道具]:基本支給品×6、神経断裂弾×26@仮面ライダークウガ、ラッコ鍋(調理済み・少量消費)@ゴールデンカムイ、鉄の爪@ドラゴンクエストIV、青いポーション×1@オーバーロード、魔法の天候棒@ONE PIECE、ランダム支給品×0~1(確認済)
[身体]:藤原妹紅@東方project
[状態]:疲労(特大)、ダメージ(中)、全身に切り傷(再生不可)、霊力消費(特大)、再生中、一回死亡、服が少し溶けてる、全身から激臭
[装備]:神経断裂弾装填済みコルト・パイソン6インチ(0/6)@仮面ライダークウガ、三十年式歩兵銃(3/5)+三十年式銃剣@ゴールデンカムイ、和泉守兼定@Fateシリーズ
[道具]:基本支給品×6、神経断裂弾×26@仮面ライダークウガ、ラッコ鍋(調理済み・少量消費)@ゴールデンカムイ、鉄の爪@ドラゴンクエストIV、青いポーション×1@オーバーロード、魔法の天候棒@ONE PIECE、ランダム支給品×0~1(確認済)
【大崎甜花@アイドルマスターシャイニーカラーズ】
[身体]:大崎甘奈@アイドルマスターシャイニーカラーズ
[状態]:疲労(極大)、ダメージ(特大)、服や体にいくつかの切り傷(処置済み)、胸の辺りに切り傷、胸の辺りの服が破けて中が少し見えかけている、精神的ショック(特大)、戦兎やナナ達への罪悪感、深い悲しみ、決意(大)、桑山千雪(身体)の返り血が顔に付いている、出血(小)、混乱
[装備]:PK学園の女生徒用制服@斉木楠雄のΨ難、戦極ドライバー@仮面ライダー鎧武、カブトロックシード@仮面ライダー鎧武、メロンエナジーロックシード@仮面ライダー鎧武
[道具]:基本支給品、デビ太郎のぬいぐるみクッション@アイドルマスターシャイニーカラーズ、甘奈の衣服と下着
[身体]:大崎甘奈@アイドルマスターシャイニーカラーズ
[状態]:疲労(極大)、ダメージ(特大)、服や体にいくつかの切り傷(処置済み)、胸の辺りに切り傷、胸の辺りの服が破けて中が少し見えかけている、精神的ショック(特大)、戦兎やナナ達への罪悪感、深い悲しみ、決意(大)、桑山千雪(身体)の返り血が顔に付いている、出血(小)、混乱
[装備]:PK学園の女生徒用制服@斉木楠雄のΨ難、戦極ドライバー@仮面ライダー鎧武、カブトロックシード@仮面ライダー鎧武、メロンエナジーロックシード@仮面ライダー鎧武
[道具]:基本支給品、デビ太郎のぬいぐるみクッション@アイドルマスターシャイニーカラーズ、甘奈の衣服と下着
【雨宮蓮@ペルソナ5】
[身体]:左翔太郎@仮面ライダーW
[状態]:ダメージ(極大)、疲労(極大)、SP消費(特大)、体力消耗(特大)、怒りと悲しみ(極大)、ぶつけ所の無い悔しさ、メタモンを殺した事への複雑な感情、喪失感(特大)、右手の親指と人差し指の欠損、混乱
[装備]:T2ジョーカーメモリ+T2サイクロンメモリ+ロストドライバー@仮面ライダーW、鳴海荘吉の帽子@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品×6、ハードボイルダー@仮面ライダーW、ダブルドライバー@仮面ライダーW、スパイダーショック@仮面ライダーW、新八のメガネ@銀魂、ラーの鏡@ドラゴンクエストシリーズ、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル、2つ前の放送時点の参加者配置図(身体)@オリジナル、ジューダスのメモ、大人用の傘
[身体]:左翔太郎@仮面ライダーW
[状態]:ダメージ(極大)、疲労(極大)、SP消費(特大)、体力消耗(特大)、怒りと悲しみ(極大)、ぶつけ所の無い悔しさ、メタモンを殺した事への複雑な感情、喪失感(特大)、右手の親指と人差し指の欠損、混乱
[装備]:T2ジョーカーメモリ+T2サイクロンメモリ+ロストドライバー@仮面ライダーW、鳴海荘吉の帽子@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品×6、ハードボイルダー@仮面ライダーW、ダブルドライバー@仮面ライダーW、スパイダーショック@仮面ライダーW、新八のメガネ@銀魂、ラーの鏡@ドラゴンクエストシリーズ、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル、2つ前の放送時点の参加者配置図(身体)@オリジナル、ジューダスのメモ、大人用の傘
【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】
[身体]:孫悟空@ドラゴンボール
[状態]:体力消耗(極大)、ダメージ(特大)、決意、深い悲しみ、混乱
[装備]:アクションストーン@クレヨンしんちゃん、テレパスキャンセラー@斉木楠雄のΨ難+オリジナル
[道具]:ドリルクラッシャー@仮面ライダービルド、サッポロビールの宣伝販売車@ゴールデンカムイ、基本支給品、ライズホッパー@仮面ライダーゼロワン、仮面ライダーブレイズファンタステックライオン変身セット(水勢剣流水無し)@仮面ライダーセイバー、スペクター激昂戦記ワンダーライドブック@仮面ライダーセイバー、工具箱、コブラロストフルボトル@仮面ライダービルド、ロケットフルボトル@仮面ライダービルド、グレートドラゴンエボルボトル@仮面ライダービルド、スイーツパクト&アニマルスイーツ(うさぎショートケーキ)@キラキラ☆プリキュアアラモード
[身体]:孫悟空@ドラゴンボール
[状態]:体力消耗(極大)、ダメージ(特大)、決意、深い悲しみ、混乱
[装備]:アクションストーン@クレヨンしんちゃん、テレパスキャンセラー@斉木楠雄のΨ難+オリジナル
[道具]:ドリルクラッシャー@仮面ライダービルド、サッポロビールの宣伝販売車@ゴールデンカムイ、基本支給品、ライズホッパー@仮面ライダーゼロワン、仮面ライダーブレイズファンタステックライオン変身セット(水勢剣流水無し)@仮面ライダーセイバー、スペクター激昂戦記ワンダーライドブック@仮面ライダーセイバー、工具箱、コブラロストフルボトル@仮面ライダービルド、ロケットフルボトル@仮面ライダービルド、グレートドラゴンエボルボトル@仮面ライダービルド、スイーツパクト&アニマルスイーツ(うさぎショートケーキ)@キラキラ☆プリキュアアラモード
【特殊状態表】
【佐倉双葉@ペルソナ5】
[身体]:ルッカ@クロノ・トリガー
[状態]:気絶
[装備]:ルッカのヘルメット型テレパスキャンセラー@クロノ・トリガー+斉木楠雄のΨ難+オリジナル
[道具]:テレパスキャンセラー×21@斉木楠雄のΨ難+オリジナル
【佐倉双葉@ペルソナ5】
[身体]:ルッカ@クロノ・トリガー
[状態]:気絶
[装備]:ルッカのヘルメット型テレパスキャンセラー@クロノ・トリガー+斉木楠雄のΨ難+オリジナル
[道具]:テレパスキャンセラー×21@斉木楠雄のΨ難+オリジナル
※広瀬康一の首輪はどこかに吹っ飛んでいきました
[支給品紹介]
【メガヘガデルⅡ@クレヨンしんちゃん】
元は煉獄杏寿郎に支給。
劇場版作品『黄金のスパイ大作戦』に登場。
食べると大量のおならが出てしまう。
その勢いはすさまじく、食べた量が多ければ、空を飛んだり建物を壊したりしてしまうほどの威力になる。
おならが出る前にお腹がとても大きく膨らむ。
芋羊羹の形でカプセルの中に入れられている。
【メガヘガデルⅡ@クレヨンしんちゃん】
元は煉獄杏寿郎に支給。
劇場版作品『黄金のスパイ大作戦』に登場。
食べると大量のおならが出てしまう。
その勢いはすさまじく、食べた量が多ければ、空を飛んだり建物を壊したりしてしまうほどの威力になる。
おならが出る前にお腹がとても大きく膨らむ。
芋羊羹の形でカプセルの中に入れられている。
| 155:幕間:カメオ出演 | 投下順に読む | 157:[[]] |
| 154:集結:その①~俺、参上!~ | 時系列順に読む | |
| 柊ナナ | ||
| 我妻善逸 | ||
| 杉元佐一 | ||
| 魔王 | ||
| ジューダス | ||
| 広瀬康一 | GAME OVER | |
| 遠坂凛 | GAME OVER | |
| キャメロット城 | ||
| 鬼舞辻無惨 | ||
| 大崎甜花 | ||
| 雨宮蓮 | ||
| 野原しんのすけ | ||
| 佐倉双葉 | ||
| 150:Awake | 志々雄真実 |