チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
集結:その①~俺、参上!~
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実のことを言うと、杉元と善逸には、この先に待つものが何であるかは一応予測できていた。
前に山の麓の病院に現れた巨人、広瀬康一。
巨人化解除後も暴走したままで、神楽を殺害していった相手だ。
ここまで地響きを起こす程の相手となると、そいつである可能性が最も高い。
前に山の麓の病院に現れた巨人、広瀬康一。
巨人化解除後も暴走したままで、神楽を殺害していった相手だ。
ここまで地響きを起こす程の相手となると、そいつである可能性が最も高い。
けれども、杉元は未だナナにそれを説明できずにいた。
ナナが妙に焦っており、話すタイミングを掴みにくくなっているのもある。
そもそも杉元自身は康一本人に会ったことがなく、神楽の話の正確性もどこまで信じていいものかという問題も少し残っている。
ナナが妙に焦っており、話すタイミングを掴みにくくなっているのもある。
そもそも杉元自身は康一本人に会ったことがなく、神楽の話の正確性もどこまで信じていいものかという問題も少し残っている。
今のところ、ナナに詳細な説明をする余裕は無い。
地響きはもう、すぐそこまでに近付いて来ていたからだ。
地響きはもう、すぐそこまでに近付いて来ていたからだ。
◆
『オオオ■■■■オォオオォ■■■オオッ!!!』『アアアアア゛ア゛アァア゛■■■■ア゛アアァアッ!!!!』
(くそっ、もう近付いて来ている…)
(くそっ、もう近付いて来ている…)
雄叫びが先ほどよりも近くなってきた。
柊ナナ、杉元佐一、我妻善逸は今その雄叫びが聞こえてくる方に向かっている。
雄叫びの主からの逃げ場は無いと判断したため、隠れるにしてもより正確に近い位置を割り出してからという考えもある。
だが声の近付いて来る速度的に、このままではそのための時間が無くなるかもしれない。
最初に雄叫びを聞いてから、時間もまだ全然経っていなかった。
柊ナナ、杉元佐一、我妻善逸は今その雄叫びが聞こえてくる方に向かっている。
雄叫びの主からの逃げ場は無いと判断したため、隠れるにしてもより正確に近い位置を割り出してからという考えもある。
だが声の近付いて来る速度的に、このままではそのための時間が無くなるかもしれない。
最初に雄叫びを聞いてから、時間もまだ全然経っていなかった。
「柊、多分あの声の奴はもうすぐここを通る。今のうちにその辺の木の影にでも隠れておくべきだ」
「……ええ、そうかもしれませんね」
「……ええ、そうかもしれませんね」
先行していたナナに杉元が提案する。
これは、康一の件を話せるようにするためでもあった。
ナナも少し間を置いた後でそれを了承する。
真っ直ぐ進んでいたところから少し横に逸れ、隠れ場所になりそうな大きな木がある方に向かおうとする。
これは、康一の件を話せるようにするためでもあった。
ナナも少し間を置いた後でそれを了承する。
真っ直ぐ進んでいたところから少し横に逸れ、隠れ場所になりそうな大きな木がある方に向かおうとする。
「で、実はな、俺は向こうの奴について心当たりが…」
ついでに、杉元は巨人のことを一応知っているとナナに移動しながら話そうとした。
その瞬間のことだった。
その瞬間のことだった。
『シュン』
「え?」
「え?」
「ピカ?」
「え?」
「え?」
「ピカ?」
突如として、彼らの目の前に1人の男が現れた。
白い長髪の禍々しい服装の男だ。
その男は、手に謎のボール状のものを持っていた。
白い長髪の禍々しい服装の男だ。
その男は、手に謎のボール状のものを持っていた。
「「「「…………」」」」
ナナと男の目が合う。
同時に少しの時間、4人の間では沈黙が流れていた。
互いに、現状を何とか把握しようとしていた。
同時に少しの時間、4人の間では沈黙が流れていた。
互いに、現状を何とか把握しようとしていた。
「ッ!」『バッ』
最初に長髪の男の方が動く。
片手に持っていた大剣を構え、ナナ達の方に向ける。
その表情には少し焦りが見えた。
彼にとっても、現状は予想だにしない出来事だった。
片手に持っていた大剣を構え、ナナ達の方に向ける。
その表情には少し焦りが見えた。
彼にとっても、現状は予想だにしない出来事だった。
「おい待て!今はそんなことしてる場合じゃねえ!」
攻撃体勢に入ろうとした男に対し、杉元が制止しようとする。
対する男の方はまだ警戒気味の様子で、剣を向けながら少しだけ後退りする。
対する男の方はまだ警戒気味の様子で、剣を向けながら少しだけ後退りする。
「おい!!そこの奴ら!!逃げろっ!!」
新たな声が聞こえた。
その声は上の方から聞こえてきた。
だが、この瞬間はその声が聞こえてきた方に顔を向ける暇は無い。
地響きが、もうすぐそこまで来ていた。
そしてこれを発生させていた原因の姿も、すぐに現れる。
長髪の男にとってはそいつは背後から現れたため、振り向く分杉元達よりは少し遅れてそいつの姿を確認する。
その声は上の方から聞こえてきた。
だが、この瞬間はその声が聞こえてきた方に顔を向ける暇は無い。
地響きが、もうすぐそこまで来ていた。
そしてこれを発生させていた原因の姿も、すぐに現れる。
長髪の男にとってはそいつは背後から現れたため、振り向く分杉元達よりは少し遅れてそいつの姿を確認する。
そいつは、杉元達の思っていた通り巨人だった。
しかし、姿が違っていた。
大きさは前より少し小さく6m程だ。
それよりも異常だったことは、体のほとんどが黒い異形と化していた。
何よりも目を引いたことは、頭部が最もおかしなことになっていたことだ。
頭部の方は体とは違い、水晶のような硬質の物体で覆われていた。
しかし、姿が違っていた。
大きさは前より少し小さく6m程だ。
それよりも異常だったことは、体のほとんどが黒い異形と化していた。
何よりも目を引いたことは、頭部が最もおかしなことになっていたことだ。
頭部の方は体とは違い、水晶のような硬質の物体で覆われていた。
その頭部の形を、杉元と善逸は見たことがある。
病院で暴走した康一が呼び出したもの…エコーズACT3と同じ形だった。
何故異形の巨人の頭がその形になってしまっているのかまでは分からない。
けれどもこのおかげで、この奇妙な巨人の正体もまた、広瀬康一であることを杉元と善逸は察することができた。
病院で暴走した康一が呼び出したもの…エコーズACT3と同じ形だった。
何故異形の巨人の頭がその形になってしまっているのかまでは分からない。
けれどもこのおかげで、この奇妙な巨人の正体もまた、広瀬康一であることを杉元と善逸は察することができた。
しかし、それが分かったからと言ってすぐにどうにかできる訳ではない。
正体を分かっていない者達にとっても、それは同じだ。
異形の巨人は、その視線を地面にいる者達に移す。
そうして直ぐ様、そちらの方に向かって来た。
巨人を確認した者達は一斉に、そいつに背を向けながら走って逃げ出した。
正体を分かっていない者達にとっても、それは同じだ。
異形の巨人は、その視線を地面にいる者達に移す。
そうして直ぐ様、そちらの方に向かって来た。
巨人を確認した者達は一斉に、そいつに背を向けながら走って逃げ出した。
◆
約4時間前のことだ。
食酒亭に移動した魔王は、そこの食料等を漁りながら休憩を始めていた。
ケロボールのワープ機能が使えるようになるまで待つためだった。
食酒亭に移動した魔王は、そこの食料等を漁りながら休憩を始めていた。
ケロボールのワープ機能が使えるようになるまで待つためだった。
食酒亭には、直接的に魔力回復効果のあるような代物はなかった。
けれども、食事と休憩のおかげで魔力は少しだけなら回復した気はする。
※食酒亭は元々ハイファンタジーな世界のもののため、そこにある食料類もある程度なら魔力を含んでいたために、多少の魔力回復に役立ったものとします。
けれども、食事と休憩のおかげで魔力は少しだけなら回復した気はする。
※食酒亭は元々ハイファンタジーな世界のもののため、そこにある食料類もある程度なら魔力を含んでいたために、多少の魔力回復に役立ったものとします。
食事が終わった後は、とにかく何もしないでただ休息した。
食酒亭には一応宿泊施設もついているため、そこで睡眠も1時間ほどとらせてもらった。
そのおかげで体力もけっこう回復できた気もする。
食酒亭には一応宿泊施設もついているため、そこで睡眠も1時間ほどとらせてもらった。
そのおかげで体力もけっこう回復できた気もする。
休んでいて少し暇な間、食酒亭の中を少し調べたりもした。
……途中で何か売春宿のレビュー記事としか言えないようなものを見つけたが、これは見なかったことにした。
自分の現状の雰囲気にあまりにも合わなさすぎるからだ。
今はそんなものを気にしている場合ではない。
……途中で何か売春宿のレビュー記事としか言えないようなものを見つけたが、これは見なかったことにした。
自分の現状の雰囲気にあまりにも合わなさすぎるからだ。
今はそんなものを気にしている場合ではない。
とにもかくにも、魔王は食酒亭の中で体力と魔力をある程度回復した。
時間が経ち、ケロボールのワープ機能も使えるようになった。
準備を終えたと判断した後、魔王はそのワープ機能を使った。
ワープ先はランダムになるが、前から考えていた通り、自分自身の運も良いものでなければ生き残ることはできないだろうからだ。
時間が経ち、ケロボールのワープ機能も使えるようになった。
準備を終えたと判断した後、魔王はそのワープ機能を使った。
ワープ先はランダムになるが、前から考えていた通り、自分自身の運も良いものでなければ生き残ることはできないだろうからだ。
魔王は運に身を任せ、ケロボールを使ってワープした。
その結果は、はっきり言って最悪だった。
その結果は、はっきり言って最悪だった。
◇
「畜生どこのどいつか知らねえがよくもこんな時に出てきやがったな!!」
走りながら杉元が魔王に文句を言う。
今回、魔王が急に目の前に出てきたせいで杉元達は一旦別の場所に隠れることができなかった。
おかげで、暴走する康一の巨人を背に全員で逃げるはめになっている。
今回、魔王が急に目の前に出てきたせいで杉元達は一旦別の場所に隠れることができなかった。
おかげで、暴走する康一の巨人を背に全員で逃げるはめになっている。
しかしこれに対し、魔王だけを責めるのも筋違いなところもある。
魔王自身も来たくてこのタイミングで現れた訳ではないのだ。
この舞台におけるケロボールのワープ機能のワープ先はランダム。
今回はたまたま、杉元達の目の前にワープしてしまったのだ。
けれども魔王がそれを弁明することはない。
今のところは、魔王はまだ彼らを敵と認識している。
とりあえず今のところは、背後にいる巨人の方が脅威だと認識しているため一緒に逃げているだけだ。
決して気まずいからとかではない。
杉元達に対して何か言うことも無く、黙って走り続けていた。
魔王自身も来たくてこのタイミングで現れた訳ではないのだ。
この舞台におけるケロボールのワープ機能のワープ先はランダム。
今回はたまたま、杉元達の目の前にワープしてしまったのだ。
けれども魔王がそれを弁明することはない。
今のところは、魔王はまだ彼らを敵と認識している。
とりあえず今のところは、背後にいる巨人の方が脅威だと認識しているため一緒に逃げているだけだ。
決して気まずいからとかではない。
杉元達に対して何か言うことも無く、黙って走り続けていた。
「おいコラ無視してんじゃねえぞ!!」
「揉めてる場合でもないぞ!!」
「揉めてる場合でもないぞ!!」
魔王に怒鳴る杉元に対し、上空から諌める声が聞こえる。
それは、康一をこの場に連れてきた張本人のものだ。
直前の戦いで彼が巨人化・新たな暴走を始めたところをその目で確かに見た者、魔王蘭子化したジューダスだ。
それは、康一をこの場に連れてきた張本人のものだ。
直前の戦いで彼が巨人化・新たな暴走を始めたところをその目で確かに見た者、魔王蘭子化したジューダスだ。
ジューダスとて、この場に杉元達がいることを分かっていて連れてきた訳ではない。
目指していたのはこの山の向こう側にある網走監獄だ。
進行方向にたまたま、杉元達が存在してしまった。
本人達もこのような逃げ回る事態にするつもりはなかったのだが、もうこうなってしまった現状は変えられない。
ジューダスとしては初対面の相手ではあるが、手伝ってもらうしかない。
目指していたのはこの山の向こう側にある網走監獄だ。
進行方向にたまたま、杉元達が存在してしまった。
本人達もこのような逃げ回る事態にするつもりはなかったのだが、もうこうなってしまった現状は変えられない。
ジューダスとしては初対面の相手ではあるが、手伝ってもらうしかない。
「端的に言うぞ!後ろの巨大な怪物は広瀬康一!おそらくだが本来は殺し合いに乗ってなかった!けれども力に飲まれて暴走している!もう殺してでも止めるしかない!」
「やっぱそういうことかよ!」
「え!?どういうことですか!?」
「やっぱそういうことかよ!」
「え!?どういうことですか!?」
ジューダスが上空から叫んで巨人の正体を伝える。
察していた杉元はその言葉の意味をすぐに理解できるが、ナナはそうではない。
察していた杉元はその言葉の意味をすぐに理解できるが、ナナはそうではない。
「とにかくこいつを網走監獄の方に連れていく!そこに協力できる者達がいるはずだ!」
「あっ、あんたもしかして雨宮達のこと知ってんのか!?」
「なら話が早い!一緒に連れていくぞ!」
「あっ、あんたもしかして雨宮達のこと知ってんのか!?」
「なら話が早い!一緒に連れていくぞ!」
杉元が走りながら後ろの上の方を振り向き、ジューダスの姿を確認する。
雨宮達から、街の方で別れた他の協力者達の話は聞いていた。
その中の1人であるジューダス、銀髪の少女という特徴は一致している。
何故か頭から角と背中から4枚の黒い翼を生やしているが、それを気にしている余裕は無い。
とにかく今は味方として信じる他ない。
雨宮達から、街の方で別れた他の協力者達の話は聞いていた。
その中の1人であるジューダス、銀髪の少女という特徴は一致している。
何故か頭から角と背中から4枚の黒い翼を生やしているが、それを気にしている余裕は無い。
とにかく今は味方として信じる他ない。
「………いや、ここで倒す方が話は早い」
「!? ちょっと待て!」
「!? ちょっと待て!」
杉元達はとりあえずこのまま網走監獄まで走り続けるつもりだった。
しかしここで、魔王が逆の行動をとる。
少しだけ加速して杉元達よりも前に出て、そこで振り返って剣を構える。
狙うは、暴走している異形巨人の方だ。
しかしここで、魔王が逆の行動をとる。
少しだけ加速して杉元達よりも前に出て、そこで振り返って剣を構える。
狙うは、暴走している異形巨人の方だ。
先に呟いた通り、魔王としてはここですぐに巨人を倒した方が良いと考えた。
その方が手っ取り早いというのもある。
もう一つの理由としては、網走監獄の方に向かってしまったら、敵が増える可能性を考えてしまったからだ。
元々網走監獄の方にはモノモノマシーンのために行けたら良いという考えはあった。
しかし、そちらの方には周囲にいる者達の協力者がいるとたった今聞いた。
焦る気持ちが、そいつらと出会してしまう前に巨人問題を解決するべきなのではという考えと行動に移してしまった。
その方が手っ取り早いというのもある。
もう一つの理由としては、網走監獄の方に向かってしまったら、敵が増える可能性を考えてしまったからだ。
元々網走監獄の方にはモノモノマシーンのために行けたら良いという考えはあった。
しかし、そちらの方には周囲にいる者達の協力者がいるとたった今聞いた。
焦る気持ちが、そいつらと出会してしまう前に巨人問題を解決するべきなのではという考えと行動に移してしまった。
「フンッ!」
魔王は巨人に向かって剣を振るう。
選択した技は、魔力を消費せずともある程度遠距離攻撃ができる「しんくう波」だ。
真空の刃が、巨人の頭に向けて飛んでいく。
選択した技は、魔力を消費せずともある程度遠距離攻撃ができる「しんくう波」だ。
真空の刃が、巨人の頭に向けて飛んでいく。
『キンッ』
しかしそれは、巨人の顔に掠り傷一つも付けれなかった。
硬質化の能力で覆われたその頭部は、空気刃程度では敵わなかった。
巨人は何事もなかったかのように向かって来る。
硬質化の能力で覆われたその頭部は、空気刃程度では敵わなかった。
巨人は何事もなかったかのように向かって来る。
「ならば…!」
魔王はそれでもなお続けて巨人に立ち向かっていく。
剣を大きく振りかぶり、巨人の方に向かって走っていく。
剣を大きく振りかぶり、巨人の方に向かって走っていく。
「ギイイイアアアア■■■アアアァァァッ!!!」
巨人は足を大きく上げ、自分に近付いて来る魔王を踏み潰そうとする。
魔王に向かうのは左足の方だ。
魔王に向かうのは左足の方だ。
「ドラゴン斬り!」
そう叫びながら魔王は剣を振るった。
巨人が足を踏み下ろそうとした瞬間に、巨人の足と魔王の剣がぶつかった。
刃が当たったのは、巨大な足の真ん中の辺りだ。
巨人が足を踏み下ろそうとした瞬間に、巨人の足と魔王の剣がぶつかった。
刃が当たったのは、巨大な足の真ん中の辺りだ。
『ズバッ』
魔王の剣は、巨大な足を斬り裂いた。
魔王が大きく振るったことにより、剣は足のかかと辺りまでを大きく斬り裂いていた。
魔王が大きく振るったことにより、剣は足のかかと辺りまでを大きく斬り裂いていた。
今回使った技のドラゴン斬りは、身体側のピサロが持っていた技だ。
この技は本来、ドラゴンの硬い鱗を斬るための技だ。
そのため、ドラゴンの属性を持つ相手に対してはダメージを大きく与えられる。
今回の相手である異形の巨人はドラゴンの要素は無い。
だがカラスアマゾンの特徴の発現により、硬質化していない部分でもアマゾン細胞によりある程度は硬くなっている。
巨人の黒い足からそれが見てとれたため、魔王はドラゴン斬りを発動することを選択した。
その試みは今回は正しかった。
初めて使う技ではあったが何とか成功し、踏み潰される前に足を大きく斬ることができた。
この技は本来、ドラゴンの硬い鱗を斬るための技だ。
そのため、ドラゴンの属性を持つ相手に対してはダメージを大きく与えられる。
今回の相手である異形の巨人はドラゴンの要素は無い。
だがカラスアマゾンの特徴の発現により、硬質化していない部分でもアマゾン細胞によりある程度は硬くなっている。
巨人の黒い足からそれが見てとれたため、魔王はドラゴン斬りを発動することを選択した。
その試みは今回は正しかった。
初めて使う技ではあったが何とか成功し、踏み潰される前に足を大きく斬ることができた。
「ビイイイイイィィィッ!!!」
足を斬られたことで、巨人はバランスを崩す。
元々頭部が硬質化で覆われていたことにより重くなっていた。
それに加えて足が片方大きく斬られたことにより、まともに立ってはいられなくなった。
元々頭部が硬質化で覆われていたことにより重くなっていた。
それに加えて足が片方大きく斬られたことにより、まともに立ってはいられなくなった。
『ズウン……』
巨大な体は右側に傾いていき、やがて倒れた。
倒れると同時に、その方向にあった木々もいくつか巨体に押し潰されて一緒に倒れていった。
倒れると同時に、その方向にあった木々もいくつか巨体に押し潰されて一緒に倒れていった。
「うおっ!?……意外とやるじゃねえか……」
巨人が倒れたことにより、杉元達も足を止めて立ち止まる。
魔王のことはここで初見だったため、まさかここまでやれるとは思ってなかった。
そして巨人が転倒したのならば、確かに話は変わってくるかもしれない。
魔王のことはここで初見だったため、まさかここまでやれるとは思ってなかった。
そして巨人が転倒したのならば、確かに話は変わってくるかもしれない。
「そうだ、確かそいつのうなじの中に康一って奴がいるんだ!だからその中、を…………」
「……どうやって?」
「……どうやって?」
話している途中で、杉元はあることに気付き声が止まる。
ナナもそれに気付いて指摘する。
ナナもそれに気付いて指摘する。
巨人の弱点であるうなじは、硬質化が形成したエコーズACT2のもののような肩パーツに覆われていた。
口の方から攻撃しようにも前々から述べていたように、頭部もまた同じように硬質化で覆われている。
杉元達は迷い悩み、動きを止めたままにしてしまう。
口の方から攻撃しようにも前々から述べていたように、頭部もまた同じように硬質化で覆われている。
杉元達は迷い悩み、動きを止めたままにしてしまう。
「これくらい直接叩き割って…」
「気を付けろ!再生するぞ!」
「気を付けろ!再生するぞ!」
魔王は先のしんくう波と違い、直接攻撃することで硬質化を突破しようと考えた。
しかし実行に移す前に、ジューダスから警告が飛んでくる。
しかし実行に移す前に、ジューダスから警告が飛んでくる。
「ビビュイイイイィィィ■■ィィッ!!!」
巨人が再び雄叫びを上げると同時に、警告通りの現象が起きる。
魔王が切った左足が、蒸気を出しながら接着されて元に戻っていく。
足が治った後、巨人は倒れた状態のまま再び暴れ始めようとする。
魔王が切った左足が、蒸気を出しながら接着されて元に戻っていく。
足が治った後、巨人は倒れた状態のまま再び暴れ始めようとする。
「■■■■!!!ブオオオッ!!!■■■■!!!」
「危ねえ!!」
「危ねえ!!」
等身大の人間ならば、寝っ転がったままじたばたしても大したことは起きない。
しかしそれをやるのが巨人ならば、周囲の被害は甚大なものになる。
巨人が体を揺らす度に、周囲の木々が破壊されていく。
杉元達は、激しく動く巨人やそれに破壊されて飛んでくる木の破片を避けるために離れようとする。
しかしそれをやるのが巨人ならば、周囲の被害は甚大なものになる。
巨人が体を揺らす度に、周囲の木々が破壊されていく。
杉元達は、激しく動く巨人やそれに破壊されて飛んでくる木の破片を避けるために離れようとする。
『ブチッ』
暴れる巨人が仰向けになった時、尻から生えていた硬質化によって形成された尻尾が外れた。
そのエコーズACT1のもののような形をした尻尾は、上に向かって飛んでいく。
その先には、飛行していたジューダスがいた。
そのエコーズACT1のもののような形をした尻尾は、上に向かって飛んでいく。
その先には、飛行していたジューダスがいた。
「月……閃光!」
ジューダスは咄嗟に技を繰り出す。
三日月の軌跡を描くように手に持つ剣、シャルティエを斬り上げる。
剣は切り離された尻尾にぶつかり、それが来た軌道を逸らす。
尻尾はジューダスにぶつかりそうなギリギリのところを通り過ぎて、彼の後ろの方へと飛んでいった。
三日月の軌跡を描くように手に持つ剣、シャルティエを斬り上げる。
剣は切り離された尻尾にぶつかり、それが来た軌道を逸らす。
尻尾はジューダスにぶつかりそうなギリギリのところを通り過ぎて、彼の後ろの方へと飛んでいった。
◇
「外れるのなら……直接剥がすまで!」
一連のことを見ていた魔王が次の行動に出る。
「ド・ラ・ゴ・ラ・ム!!」
魔王がそう叫ぶと、彼の肉体に変化が起き始める。
まずは、その体躯が段々と大きくなっていく。
次に、皮膚が人間と同じような肌色から、赤い鱗を持つ爬虫類のような質感のものへと変化していく。
背中からは羽が、頭部からは角が生えていく。
まずは、その体躯が段々と大きくなっていく。
次に、皮膚が人間と同じような肌色から、赤い鱗を持つ爬虫類のような質感のものへと変化していく。
背中からは羽が、頭部からは角が生えていく。
「………マジかよ」
魔王の変化を見ていた杉元が思わず言葉を漏らして呆気にとられる。
魔王の肉体は、ピサロのものから巨大な赤いドラゴンのものへと変化した。
ここにいる巨人にも引けを取らない程の大きさを持っていた。
魔王の肉体は、ピサロのものから巨大な赤いドラゴンのものへと変化した。
ここにいる巨人にも引けを取らない程の大きさを持っていた。
これはピサロの肉体が有していた呪文の1つ、ドラゴラムの効果によるものだった。
ドラゴラムは、巨大なドラゴンへと変身することができる強力な呪文なのだ。
なおその分、使うのに必要な魔力は多いものでもある。
しかし魔王は、なけなしの魔力を使ってでもこの呪文を使うことにした。
これで魔力は再びほとんど空になってしまっていた。
けれども、変に節約することを考えていてはこの状況を乗り越えられないと判断したのだ。
ドラゴラムは、巨大なドラゴンへと変身することができる強力な呪文なのだ。
なおその分、使うのに必要な魔力は多いものでもある。
しかし魔王は、なけなしの魔力を使ってでもこの呪文を使うことにした。
これで魔力は再びほとんど空になってしまっていた。
けれども、変に節約することを考えていてはこの状況を乗り越えられないと判断したのだ。
「ギャオオオオ!!」
ドラゴンと化した魔王が巨人に対して威嚇のつもりか咆哮する。
次に仰向けに倒れている巨人の背中に対し、ドッシリとのし掛かり馬乗りとなる。
相手の身動きが取れないようにしたところで、鋭い爪を持つ両腕を伸ばす。
ドラゴンの腕は、巨人の頭部と肩を覆う硬質化の鎧をガッシリと掴む。
次に仰向けに倒れている巨人の背中に対し、ドッシリとのし掛かり馬乗りとなる。
相手の身動きが取れないようにしたところで、鋭い爪を持つ両腕を伸ばす。
ドラゴンの腕は、巨人の頭部と肩を覆う硬質化の鎧をガッシリと掴む。
「グオオオオオ!!」
「ギイイイイイイイイィィッ!!」
「ギイイイイイイイイィィッ!!」
ドラゴンは鎧を直接引っ張って、強引に剥がそうとしていた。
しかし、それで鎧は剥がれない。
『ギ…ギッ…』と軋む音はするが、割れたり離れたりする様子は見られない。
しかし、それで鎧は剥がれない。
『ギ…ギッ…』と軋む音はするが、割れたり離れたりする様子は見られない。
「スウウゥ……ゴオオオオ!!!」
力任せだけで解決できないと察したのか、ドラゴンは大きく息を吸い込む。
そのすぐ後に、口から火炎を放射した。
ドラゴラムの呪文で変身するドラゴンは、炎を吐く能力を持つ火竜なのだ。
ドラゴンの炎は巨人の頭部付近に命中する。
しかし、それにより鎧が融けたり剥がれやすくなる様子は見られない。
ドラゴンは再び、力を入れて強引に引き剥がす方を試みようとする。
そのすぐ後に、口から火炎を放射した。
ドラゴラムの呪文で変身するドラゴンは、炎を吐く能力を持つ火竜なのだ。
ドラゴンの炎は巨人の頭部付近に命中する。
しかし、それにより鎧が融けたり剥がれやすくなる様子は見られない。
ドラゴンは再び、力を入れて強引に引き剥がす方を試みようとする。
「くそっ、あれでもダメなのかよ…!」
杉元はこの状況を見ているしかなかった。
2体もいる巨体相手には迂闊に近付けないでいた。
こんな怪獣プロレスに、等身大サイズの者達が割り込む余地は無いのが普通だ。
巨人は背中に乗られてまともな抵抗ができない状態ではあるが、足の方はフリーでありじたばたと激しく動いていた。
それにぶつかれば大きなダメージを負うだろう。
2体もいる巨体相手には迂闊に近付けないでいた。
こんな怪獣プロレスに、等身大サイズの者達が割り込む余地は無いのが普通だ。
巨人は背中に乗られてまともな抵抗ができない状態ではあるが、足の方はフリーでありじたばたと激しく動いていた。
それにぶつかれば大きなダメージを負うだろう。
「くそっ、どうすれば……」
この状況でも杉元は自分にできることを探そうとする。
やがて、その答えを見つけることになる。
やがて、その答えを見つけることになる。
◆
「そうだ、ケツからだ!」
「急に何を言い出すんですか!?」
「急に何を言い出すんですか!?」
杉元の発言にナナが驚きの声を上げる。
なお、杉元はこの下ネタじみた発言を真面目なつもりで言っていた。
なお、杉元はこの下ネタじみた発言を真面目なつもりで言っていた。
「おいあんた!そいつの足を止めてくれ!俺が中に入る!」
「何だって!?……………いや、分かった!!」
「何だって!?……………いや、分かった!!」
杉元は空中のジューダスに巨人の足の動きを止めるように頼む。
ジューダスは一瞬困惑しながらも、これを了承する。
ジューダスは一瞬困惑しながらも、これを了承する。
杉元の狙い、それは巨人の体内に侵入し、内側から本体の康一を攻撃することだ。
その侵入経路となりうるのが、お尻だった。
頭部はさっきから言っているように鎧が邪魔をする。
背中側からはドラゴンがのし掛かっているから入れない。
必然的に、体内から攻めるならお尻から入るのが最も近い状況にあった。
邪魔な尻尾も外れている今がチャンスだ。
その侵入経路となりうるのが、お尻だった。
頭部はさっきから言っているように鎧が邪魔をする。
背中側からはドラゴンがのし掛かっているから入れない。
必然的に、体内から攻めるならお尻から入るのが最も近い状況にあった。
邪魔な尻尾も外れている今がチャンスだ。
ジューダスは杉元の発言から、その狙いのことを一応は分かっている。
本気でお尻から攻めるつもりがあるようなことについては、一瞬正気を疑いはした。
けれども状況を見れば、確かにもうそれしか手段は無いようにも思えてくる。
ドラゴンだっていつまで巨人を押さえ込めるかも分からない。
ふざけたように思える作戦でも、ここは乗るしかない。
本気でお尻から攻めるつもりがあるようなことについては、一瞬正気を疑いはした。
けれども状況を見れば、確かにもうそれしか手段は無いようにも思えてくる。
ドラゴンだっていつまで巨人を押さえ込めるかも分からない。
ふざけたように思える作戦でも、ここは乗るしかない。
(俺はどうしよう……雷とかはアイツに当たるかもしれないし……)
なお、善逸の方はと言うと、巨人を止めるために動くことはできなかった。
ピカチュウの電気の技ならば、巨人を麻痺させて動きを止められるかもしれない。
しかしそれも絶対成功する訳ではないし、他の問題もある。
巨人の上に乗るドラゴン…魔王の方も技の影響を受ける可能性もある。
善逸達からしてみれば、魔王はまだ本当に安全な相手かどうかは分からない。
しかし今のところは一応味方寄りの動きをしてくれている。
そのため、下手に攻撃に巻き込んで後から関係を悪化させたりしたら問題だ。
それに杉元は今善逸達より先に空中にいるやつ、ジューダスの方に頼んでしまった。
この修羅場で焦ってしまっているのもあるかもしれないが、そっちの方も巻き込まないようにするため、善逸は今は迂闊に攻撃できない状況にあった。
ピカチュウの電気の技ならば、巨人を麻痺させて動きを止められるかもしれない。
しかしそれも絶対成功する訳ではないし、他の問題もある。
巨人の上に乗るドラゴン…魔王の方も技の影響を受ける可能性もある。
善逸達からしてみれば、魔王はまだ本当に安全な相手かどうかは分からない。
しかし今のところは一応味方寄りの動きをしてくれている。
そのため、下手に攻撃に巻き込んで後から関係を悪化させたりしたら問題だ。
それに杉元は今善逸達より先に空中にいるやつ、ジューダスの方に頼んでしまった。
この修羅場で焦ってしまっているのもあるかもしれないが、そっちの方も巻き込まないようにするため、善逸は今は迂闊に攻撃できない状況にあった。
「ハアアアアアッ!!」
他の者が悩んでいる間にもジューダスは行動を起こす。
空中から、シャルティエの剣先を下に向けて急降下する。
空中から、シャルティエの剣先を下に向けて急降下する。
『ドスッ!』
その剣先が突き刺さったのは、巨人の左足の平の裏の辺りだ。
「今だ!行けっ!」
ジューダスが勢いよく刺したことで、巨人の左足が地面に叩き付けられる。
足の裏を貫通し、剣は地面にも突き刺さっていた。
返し等がついている訳では無いため、これで足が地面に固定された訳ではない。
だからジューダスは、剣を掴んだまま押し込もうとする。
こうして少しでも、足が地面から離れないようにするためだ。
巨人の方もまだ脚を暴れさせ続けようとはしているため、これも長くは保たない。
だからジューダスは杉元に対し、急かすように呼び掛けた。
足の裏を貫通し、剣は地面にも突き刺さっていた。
返し等がついている訳では無いため、これで足が地面に固定された訳ではない。
だからジューダスは、剣を掴んだまま押し込もうとする。
こうして少しでも、足が地面から離れないようにするためだ。
巨人の方もまだ脚を暴れさせ続けようとはしているため、これも長くは保たない。
だからジューダスは杉元に対し、急かすように呼び掛けた。
「よしっ!」
杉元は背中から炎の羽を一瞬出して巨人の方に向かって跳ぶ。
巨人の右脚の方はまだ暴れているが、左側だけでも押さえ込めていれば一瞬だけならお尻に近付く隙はできていた。
勢い良く跳んだ杉元は巨人のお尻の上へと着地する。
そしてそこから、巨人の体内の方へと侵入しようとする。
巨人の右脚の方はまだ暴れているが、左側だけでも押さえ込めていれば一瞬だけならお尻に近付く隙はできていた。
勢い良く跳んだ杉元は巨人のお尻の上へと着地する。
そしてそこから、巨人の体内の方へと侵入しようとする。
しかしここで、問題が起きる。
「………はあぁっ!?ケツ穴が無えっ!?」
思わず口に出してしまう。
巨人のお尻には、侵入口に使えそうな肛門が存在しなかった。
巨人のお尻には、侵入口に使えそうな肛門が存在しなかった。
「進撃の巨人」の世界において、巨人は食事を必要としない。
消化液を出す胃は一応存在するが、食べた物の栄養を吸収する腸もまた存在しない。
自我を持たない無垢の巨人の場合、人間を積極的に補食しようとはするが、食べられた人間はやがてある程度溶かされた状態で吐き出されることになる。
巨人の消化器官の仕組みはこのようになっているため、ウ○コを出すための肛門は元から存在していなかった。
消化液を出す胃は一応存在するが、食べた物の栄養を吸収する腸もまた存在しない。
自我を持たない無垢の巨人の場合、人間を積極的に補食しようとはするが、食べられた人間はやがてある程度溶かされた状態で吐き出されることになる。
巨人の消化器官の仕組みはこのようになっているため、ウ○コを出すための肛門は元から存在していなかった。
「うおあぁっ!?」
巨人はまだ暴れ続けているため、杉元の立つお尻の上も揺れている。
これにより、杉元はバランスを崩す。
お尻の上から、地面の方へと落ちてしまう。
これにより、杉元はバランスを崩す。
お尻の上から、地面の方へと落ちてしまう。
「危ないっ!!」
杉元は地面に落ちた後少し転がる。
杉元が落ちた場所は、じたばたしようとして上げられた巨人の右脚の下の方だった。
このままでは、杉元は巨人の右脚に潰される。
それを見たナナが叫ぶ。
しかし彼女では助けるためには間に合わない。
ジューダスや善逸も同じだった。
杉元が落ちた場所は、じたばたしようとして上げられた巨人の右脚の下の方だった。
このままでは、杉元は巨人の右脚に潰される。
それを見たナナが叫ぶ。
しかし彼女では助けるためには間に合わない。
ジューダスや善逸も同じだった。
◇
「ハアアァッ!!」『ガキィ!』
けれどもここで、杉元と巨人の脚の間に入り込んできた者がいた。
それは先ほどまではこの場にいなかった者だった。
そいつは、剣で杉元を潰そうとしていた巨大な脚を受け止めた。
それは先ほどまではこの場にいなかった者だった。
そいつは、剣で杉元を潰そうとしていた巨大な脚を受け止めた。
「キャメロット!?」
杉元を助けた者にジューダスが反応する。
それは東の街の方で別れた協力者の1人であるキャメロット城だった。
それは東の街の方で別れた協力者の1人であるキャメロット城だった。
「何があったんだ!?」
ジューダスが驚くのは彼女が現れたことではない。
彼女の姿は、とんでもないことになっていた。
服が焼けたように黒ずんでボロボロで、上半身なんかはほぼ裸になっていた。
彼女の姿は、とんでもないことになっていた。
服が焼けたように黒ずんでボロボロで、上半身なんかはほぼ裸になっていた。
ちなみに、胸元については一応さらしのような白い胸当てが巻かれていて、かろうじて大事な部分は隠されていた。
魔力をほとんど消費してしまった状態の彼女だが、この部分だけは一応隠せるように魔力を使ってそれを編んでいた。
他の部分は魔力の節約のために、直せないままでいる。
魔力をほとんど消費してしまった状態の彼女だが、この部分だけは一応隠せるように魔力を使ってそれを編んでいた。
他の部分は魔力の節約のために、直せないままでいる。
「私たちも敵に遭遇したのよ!で、逃げてきたって訳!」
また別の声が聞こえてきた。
声の方向に目を向けて見れば、5歳男児になっている者の姿が見える。
キャメロットと行動を共にしていた遠坂凛だ。
凛は簡潔に自分たちに起きた出来事を伝えた。
ついでに、遭遇した敵はまだ倒せずにいること、問題はまだ解決していないも分かるように発言した。
声の方向に目を向けて見れば、5歳男児になっている者の姿が見える。
キャメロットと行動を共にしていた遠坂凛だ。
凛は簡潔に自分たちに起きた出来事を伝えた。
ついでに、遭遇した敵はまだ倒せずにいること、問題はまだ解決していないも分かるように発言した。
「あなた達も窮地のようでしたので、咄嗟に入らせてもらいました」
剣で巨人の脚を受け止めながら、体と声を震わせてキャメロットが杉元に呟く。
キャメロットと凛は、前回遭遇した志々雄から逃亡した後、バイクに乗りながら網走監獄方面に向かった者達との合流を目指した。
さらしだけ編んで直しておいたのもこのタイミングだ。
そのために山に入ったのだが、木々が薙ぎ倒されてできた道があり、山の中で異常事態が起きていることを察知した。
それに沿ってバイクを走らせてみれば、異形の巨人の脚に潰されそうになっている者の姿が見えた。
だからキャメロットは咄嗟にその人物、杉元を助けようとした。
キャメロットと凛は、前回遭遇した志々雄から逃亡した後、バイクに乗りながら網走監獄方面に向かった者達との合流を目指した。
さらしだけ編んで直しておいたのもこのタイミングだ。
そのために山に入ったのだが、木々が薙ぎ倒されてできた道があり、山の中で異常事態が起きていることを察知した。
それに沿ってバイクを走らせてみれば、異形の巨人の脚に潰されそうになっている者の姿が見えた。
だからキャメロットは咄嗟にその人物、杉元を助けようとした。
よく見ると、凛が立っている場所の後ろの方に、彼女らが乗ってきたバイクのマシンディケイダーが横倒しになっている。
咄嗟に駆け付けるために急に乗り捨ててしまったため、このような状態になってしまった。
凛もバイクが倒れる前に咄嗟にそこから飛び下りたのだ。
咄嗟に駆け付けるために急に乗り捨ててしまったため、このような状態になってしまった。
凛もバイクが倒れる前に咄嗟にそこから飛び下りたのだ。
「助かった!ありがとう!」
杉元が立ち上がり、キャメロットにお礼を言いながら彼女を背に駆け出す。
再び、巨人のお尻の方に向かっていた。
同時に、自分も持っている武器である刀を取り出し、移動しながら鞘から抜く。
土方歳三が扱う名刀、和泉守兼定だ。
再び、巨人のお尻の方に向かっていた。
同時に、自分も持っている武器である刀を取り出し、移動しながら鞘から抜く。
土方歳三が扱う名刀、和泉守兼定だ。
『ドスッ』
その名刀を、杉元は巨人のお尻に突き刺した。
「おりゃあああああああぁっ!!!」『ズパッ』
杉元は思いっきり刀を下ろし、肛門の無いお尻の肉を切り裂いた。
『ガシッ』
杉元は刀を仕舞い、次に両手で裂いた肉の切り口に両手をかける。
「ぐぎぎ…」
そしてこれを、腕に力を込めてこじ開けていく。
杉元は今、この自分で作った穴から侵入しようとしていた。
お尻が2つに割れていないのならば、自分で割ってしまえばいい。
穴が無いのならば、自分で開発してしまえばいいだけの話だったのだ。
杉元は今、この自分で作った穴から侵入しようとしていた。
お尻が2つに割れていないのならば、自分で割ってしまえばいい。
穴が無いのならば、自分で開発してしまえばいいだけの話だったのだ。
「見ててくれよ姉畑先生!俺は不死身の杉元だ!」
杉元は、今は亡きこの舞台にいた唯一の(一方的な)知り合いの名を叫ぶ。
彼ならばきっと、この異形の巨人のことも自然の動物の一つだと思って(色んな意味で)タチ向かうことだろう。
そんな彼の気持ちを想像しながら、杉元は自分が作ったお尻の穴に顔を押し込める。
同時に、体全体から炎を発し、相手の中を焼いていく。
肛門に繋がる大腸も無いのならば、邪魔な肉を焼き払いながら進もうという考えだ。
彼ならばきっと、この異形の巨人のことも自然の動物の一つだと思って(色んな意味で)タチ向かうことだろう。
そんな彼の気持ちを想像しながら、杉元は自分が作ったお尻の穴に顔を押し込める。
同時に、体全体から炎を発し、相手の中を焼いていく。
肛門に繋がる大腸も無いのならば、邪魔な肉を焼き払いながら進もうという考えだ。
これまでの戦いの疲弊はまだ残ってはいるが、この試みを成功させなければどのみち問題は解決しない。
それがたとえ巨人の体内への侵入という、明らかに危険すぎる行為であってもだ。
生き物の体内に入る経験だけなら、吹雪をやりすごす目的で鹿の腹に入ったことはある。
もちろんそれとは状況が違いすぎることは理解している、諦めないために理由付けしているだけだ。
杉元は残る力を限界まで振り絞るつもりで、巨人の肉を掻き分けて、よじ登って奥の奥の方へと進んでいく。
ケツだけに、決意を高めながら。
それがたとえ巨人の体内への侵入という、明らかに危険すぎる行為であってもだ。
生き物の体内に入る経験だけなら、吹雪をやりすごす目的で鹿の腹に入ったことはある。
もちろんそれとは状況が違いすぎることは理解している、諦めないために理由付けしているだけだ。
杉元は残る力を限界まで振り絞るつもりで、巨人の肉を掻き分けて、よじ登って奥の奥の方へと進んでいく。
ケツだけに、決意を高めながら。
やがて杉元は、完全に体全体を穴の中に埋めることになる。
足先までも内側に入った段階で、巨人の再生能力により杉元が作った傷口は閉じていく。
そうして杉元佐一は、この場から姿を消した。
足先までも内側に入った段階で、巨人の再生能力により杉元が作った傷口は閉じていく。
そうして杉元佐一は、この場から姿を消した。
◆
(ほ、本当に入っていってしまった………)
杉元が巨人のお尻の中に消えていったのを見て、ナナは呆気にとられていた。
(………これ、本当に大丈夫なのか?)
ナナは杉元の状況を心配する。
彼の試みは、どう考えても無茶だった。
第一に巨人の体内で呼吸が保つとは思えない。
不死者という特殊な身体だからそれはまだ解決できる可能性はあるが、それも絶対ではない。
第二に本当にこの方法で巨人の体内の本体にたどり着けるのか分からない。
体内の地図があるわけでもないし、中も真っ暗なはずだ。
たとえ炎で光源を確保できたとしても、自分が体内のどの辺りにいるかなんて分からないのではと思ってしまう。
彼の試みは、どう考えても無茶だった。
第一に巨人の体内で呼吸が保つとは思えない。
不死者という特殊な身体だからそれはまだ解決できる可能性はあるが、それも絶対ではない。
第二に本当にこの方法で巨人の体内の本体にたどり着けるのか分からない。
体内の地図があるわけでもないし、中も真っ暗なはずだ。
たとえ炎で光源を確保できたとしても、自分が体内のどの辺りにいるかなんて分からないのではと思ってしまう。
『オイ!アイボウ!オイ!』
(それにあの今はドラゴンになっている奴のことも心配だ。あいつも味方になれるのか?)
(それにあの今はドラゴンになっている奴のことも心配だ。あいつも味方になれるのか?)
さっきから憑いてきている燃堂父(ナナは燃堂の父親だとは思ってない)が呼び掛けているのは無視している。
それよりも考察に思考を割きたがっていた。
ナナは、今はドラゴンに変身中の先ほど山中に突如出現した男、魔王について考えていた。
あの男は、自分たちと遭遇したばかりの時、明らかに敵意を向けていた。
巨人というより大きな脅威が現れたからとりあえず味方してくれたが、次はどうなるか分からない。
もし仮に杉元の作戦が上手くいったとて、今度はこのドラゴン男がこちらに牙を剥いてくる可能性だって考えられるのではないだろうか。
ちょうど巨体をもつドラゴンに変身したばかりであるのなら、なおさらこのままその力がこちらに向けられることを考えてしまう。
更に現れたキャメロット達が味方してくれるとしても、そういった不安要素が消える訳でもない。
それよりも考察に思考を割きたがっていた。
ナナは、今はドラゴンに変身中の先ほど山中に突如出現した男、魔王について考えていた。
あの男は、自分たちと遭遇したばかりの時、明らかに敵意を向けていた。
巨人というより大きな脅威が現れたからとりあえず味方してくれたが、次はどうなるか分からない。
もし仮に杉元の作戦が上手くいったとて、今度はこのドラゴン男がこちらに牙を剥いてくる可能性だって考えられるのではないだろうか。
ちょうど巨体をもつドラゴンに変身したばかりであるのなら、なおさらこのままその力がこちらに向けられることを考えてしまう。
更に現れたキャメロット達が味方してくれるとしても、そういった不安要素が消える訳でもない。
『オイ!ナンカヤベーゾ!オイ!』
(クッ、さっきからうるさい!)
(クッ、さっきからうるさい!)
燃堂父が言っている内容をよく聞かずに、ナナは苛立ち始めていた。
彼女にとっては今も彼は幻覚の可能性が高いという認識だ。
他に考えたいことのあるナナにとっては、この瞬間は燃堂父の言葉は邪魔でしかなかった。
彼女にとっては今も彼は幻覚の可能性が高いという認識だ。
他に考えたいことのあるナナにとっては、この瞬間は燃堂父の言葉は邪魔でしかなかった。
『うおおお!?出たああああ!!?』
「さっきからいったい何を…!」
「さっきからいったい何を…!」
騒音に我慢ができなくなって、ナナは燃堂父の声が聞こえてきていた後ろの方を振り返った。
そこにいたモノを目にした瞬間、ナナの思考が一瞬だけ停止した。
そこにいたモノを目にした瞬間、ナナの思考が一瞬だけ停止した。
ナナのすぐ後ろには、燃堂と同じくここにいてはならないモノが存在していた。
『ドスッ』
「あがっ、ハッ…?」
「あがっ、ハッ…?」
それが何なのかを正確に認識する前に、ナナの腹部に突き刺さるものがあった。
それは、先端の尖った3本の指だった。
それらは、明らかに人間のものではなかった。
それは、先端の尖った3本の指だった。
それらは、明らかに人間のものではなかった。
「なん、で……こい、つが…?」
ナナは顔を上げてそこにいるモノの顔を確認する。
そいつの顔は、口元が破壊されて大部分にヒビが入っていた。
そんな風にしたのは、ついさっき巨尻の中に消えていった杉元だ。
杉元が確かに、殺害して処分したはずの奴だった。
その時に行動を共にしていた全員で、死んだことを確かに確認した奴だった。
同時にナナにとっては、結局自分が理解できなかった、自分を友と呼んだ者の直接の仇と言える奴だった。
そいつの顔は、口元が破壊されて大部分にヒビが入っていた。
そんな風にしたのは、ついさっき巨尻の中に消えていった杉元だ。
杉元が確かに、殺害して処分したはずの奴だった。
その時に行動を共にしていた全員で、死んだことを確かに確認した奴だった。
同時にナナにとっては、結局自分が理解できなかった、自分を友と呼んだ者の直接の仇と言える奴だった。
『シュー……シュー……』
破壊された口元から空気が漏れ出る音がする。
そこにいたのは、燃堂力を喰い殺し、杉元佐一に銃殺されたはずのミラーモンスター。
大首領JUDOが連れて来た、バイオグリーザだった。
そこにいたのは、燃堂力を喰い殺し、杉元佐一に銃殺されたはずのミラーモンスター。
大首領JUDOが連れて来た、バイオグリーザだった。
◇
「ピカアァッ!!?」
ナナが突如現れたバイオグリーザの掌に腹を刺された直後、隣にいた善逸もそいつの存在に気付く。
「ピカアアアアァァァッ!!!」
善逸は驚きながらも、慌てて「でんこうせっか」の技をバイオグリーザに向けて放つ。
善逸のピカチュウとしての身体は、このバイオグリーザ?の損傷のある顔部分にぶつかった。
ぶつかった瞬間、このモンスターの体がよろめく。
けれども、ナナの腹にはそいつの手刀はまだ刺さったままだ。
善逸のピカチュウとしての身体は、このバイオグリーザ?の損傷のある顔部分にぶつかった。
ぶつかった瞬間、このモンスターの体がよろめく。
けれども、ナナの腹にはそいつの手刀はまだ刺さったままだ。
(畜生!何で気付けなかった!何でこいつがいるんだよおっ!!?)
善逸は悔やみながら混乱する。
この緑色の人間の大人程の大きさのあるモンスターは、確かに杉元佐一が口内に直接銃を撃ち込んで倒したはずだった。
それは善逸も確かに見ていた。
その後はピクリとも動かなくなり、生きている気配は全く見せなかった。
しかし今ここで、このモンスターはとんでもないタイミングで現れやがった。
まるで、自分を倒した杉元がいなくなるのを待っていたかのようでもあった。
この緑色の人間の大人程の大きさのあるモンスターは、確かに杉元佐一が口内に直接銃を撃ち込んで倒したはずだった。
それは善逸も確かに見ていた。
その後はピクリとも動かなくなり、生きている気配は全く見せなかった。
しかし今ここで、このモンスターはとんでもないタイミングで現れやがった。
まるで、自分を倒した杉元がいなくなるのを待っていたかのようでもあった。
『ブンッ!』
「チュアッ!?」
「チュアッ!?」
バイオグリーザ?は、ナナを刺したまま両腕を大きく振り回す。
ナナのいない方の腕は、でんこうせっかの後に空中にいた状態の善逸にぶつかり撥ね飛ばす。
ナナは、振り回された遠心力により掌が腹からすっぽ抜ける。
同時に、あらぬ方向へと投げ飛ばされる。
投げられたナナは、地面に落ちた後、山の斜面を転がり落ちていった。
現在は真夜中、周囲に光源の無い山奥から落ちていくナナの姿は、やがてすぐに見えなくなっていった。
ナナのいない方の腕は、でんこうせっかの後に空中にいた状態の善逸にぶつかり撥ね飛ばす。
ナナは、振り回された遠心力により掌が腹からすっぽ抜ける。
同時に、あらぬ方向へと投げ飛ばされる。
投げられたナナは、地面に落ちた後、山の斜面を転がり落ちていった。
現在は真夜中、周囲に光源の無い山奥から落ちていくナナの姿は、やがてすぐに見えなくなっていった。
「なっ…!?まさか、黎斗がいるのか!?」
杉元が巨尻の中に入った後、巨人から離れて空中に戻ったジューダスも異常事態に気付く。
ジューダスから見ると、バイオグリーザは壇黎斗が連れていたモンスターだ。
風都タワーから離れた後の黎斗がどうなったのかを知らない彼からしてみれば、これは黎斗の仕業としか思えない。
ジューダスから見ると、バイオグリーザは壇黎斗が連れていたモンスターだ。
風都タワーから離れた後の黎斗がどうなったのかを知らない彼からしてみれば、これは黎斗の仕業としか思えない。
「ちょっと待って、黎斗は裏切ったってこと!?」
「彼まで敵に…?」
「彼まで敵に…?」
ジューダスの反応を見て、同じく巨人から距離をとっていたところだった凛とキャメロットも混乱し始める。
彼女達からしてみれば、黎斗は一応協力者の1人だったはずなので、ジューダスの発言は彼が単純に裏切ったからこうなったと捉えてしまう。
彼女達からしてみれば、黎斗は一応協力者の1人だったはずなので、ジューダスの発言は彼が単純に裏切ったからこうなったと捉えてしまう。
「ピカ……(いや、違う……)」
これが壇黎斗の仕業ではないことを理解しているのは、この場では善逸だけだった。
同時に彼は、今回のことの『真犯人』についても、1つ目星がつき始めていた。
同時に彼は、今回のことの『真犯人』についても、1つ目星がつき始めていた。
そいつのことを思い浮かべることができたのは、今のバイオグリーザから醸し出される『殺意』や『敵意』等からだ。
善逸は今のそいつの雰囲気を、感じたことのある覚えがあった。
けれども同時に、自分が今想像したことを信じられないという思いもあった。
何故なら自分が今思い浮かべた相手は、この殺し合いで既に死んだと発表された者だった。
善逸は今のそいつの雰囲気を、感じたことのある覚えがあった。
けれども同時に、自分が今想像したことを信じられないという思いもあった。
何故なら自分が今思い浮かべた相手は、この殺し合いで既に死んだと発表された者だった。
(おい……ふざけんなよ……!!)
善逸はそれでも、自分の想像が合っている可能性があるとも思ってしまっていた。
まず、善逸はここでそいつが死んだ瞬間は見ていない。
そして善逸が知る通りなら、そいつのしぶとさ・生への執着心は、それはそれはとてつもなく凄まじいもののはずだからだ。
まず、善逸はここでそいつが死んだ瞬間は見ていない。
そして善逸が知る通りなら、そいつのしぶとさ・生への執着心は、それはそれはとてつもなく凄まじいもののはずだからだ。
想像が段々と確信に変わっていくに連れて、善逸の中には怒りが生じてくる。
ただでさえここに来る前の戦いでも、奴に対して何度も怒りを抱かされた。
奴さえいなければ、自分を育ててくれた爺ちゃんは腹を切らなかった。
兄弟子も自分が殺すことにだってならずに済んだ。
他にもたくさんの人が、こいつのせいで、こいつのために、死んでいった。
こんな気持ちにされるのは、炭治郎が一度鬼にされた時以来のことだ。
ただでさえここに来る前の戦いでも、奴に対して何度も怒りを抱かされた。
奴さえいなければ、自分を育ててくれた爺ちゃんは腹を切らなかった。
兄弟子も自分が殺すことにだってならずに済んだ。
他にもたくさんの人が、こいつのせいで、こいつのために、死んでいった。
こんな気持ちにされるのは、炭治郎が一度鬼にされた時以来のことだ。
『ピシッ パキッ』
でんこうせっかがぶつかった部分から、バイオグリーザの顔のヒビが更に大きく広がっていく。
ヒビは顔だけでなく、頭全体にまで広がっていく。
やがて『パリンッ』や『ビシャッ』という音を立てながら頭部は全て割れていく。
割れた破片は地面へと落下する。
そしてその顔の下にあるものの姿を見せることになる。
ヒビは顔だけでなく、頭全体にまで広がっていく。
やがて『パリンッ』や『ビシャッ』という音を立てながら頭部は全て割れていく。
割れた破片は地面へと落下する。
そしてその顔の下にあるものの姿を見せることになる。
「なっ…!?」
「えっ…!?」
「えっ…!?」
まるで、仮面が割れて、そこに隠された素顔を晒すかのようであった。
それを見たことで、ジューダス達も今のバイオグリーザの中身が何者なのかを察することになる。
それを見たことで、ジューダス達も今のバイオグリーザの中身が何者なのかを察することになる。
そこに現れ出た顔を善逸が直接見るのは初めてだ。
けれども以前に、その顔のことは病院内のテレビでの放送で確認していた。
それに、その顔そっくりな姿に、こいつはかつてなったこともあった。
本人にその記憶はまだ無いだろうけども。
けれども以前に、その顔のことは病院内のテレビでの放送で確認していた。
それに、その顔そっくりな姿に、こいつはかつてなったこともあった。
本人にその記憶はまだ無いだろうけども。
(鬼舞辻無惨!!!)
バイオグリーザの体の上に現れたのは、この殺し合いで鬼の始祖のものとして与えられた、ミーティの顔だった。
そして今ここで、それを操る精神は、件の鬼の始祖…鬼舞辻無惨だった。
◆
ミラーモンスターという存在は、本来は「命」が無いらしいと言われることがある。
彼らは元は神崎士郎と神崎優依の兄妹が描いた「絵」が、ミラーワールドで実体化したような存在でもあるためだ。
そのために、彼らは現実世界では短い時間しか存在できない。
彼らが現実世界の人間を補食するのも、本物の命を手に入れるためだと言われることもある。
彼らは元は神崎士郎と神崎優依の兄妹が描いた「絵」が、ミラーワールドで実体化したような存在でもあるためだ。
そのために、彼らは現実世界では短い時間しか存在できない。
彼らが現実世界の人間を補食するのも、本物の命を手に入れるためだと言われることもある。
そんなミラーモンスターの一種であるバイオグリーザが最初に補食したのは、不死身の肉体であるミーティである。
不死の肉体、それは永遠の命そのものとも言える。
これは、未だ謎多き秘境であるアビスの呪いがもたらしたものである。
そんなものの永遠の命を取り込むということは、アビスの呪いも一緒に取り込むも同然の行為だった。
不死の肉体、それは永遠の命そのものとも言える。
これは、未だ謎多き秘境であるアビスの呪いがもたらしたものである。
そんなものの永遠の命を取り込むということは、アビスの呪いも一緒に取り込むも同然の行為だった。
そうしてバイオグリーザにもたらされたもの、それは本物の命による肉体だ。
現実世界でも、制限時間無しに永遠に活動できる肉体であった。
受肉した、とも言い換えられるかもしれない。
現実世界でも、制限時間無しに永遠に活動できる肉体であった。
受肉した、とも言い換えられるかもしれない。
これを得ることができたのは、相手側の肉体が接種していた悪魔の実の影響もあるかもしれない。
悪魔の実には、確定ではないが、能力者を直接食べることで能力を継承できる可能性がある。
そして動物系の悪魔の実には、それ自体に意思が宿るとも言われている。
つまり、動物系の悪魔の実は命を持っていると言えるかもしれない。
バイオグリーザが継承してしまった悪魔の実の能力もまた動物系、つまりは命そのものだ。
このこともあり、バイオグリーザには本物の「命」が宿ったと言えるのだ。
悪魔の実には、確定ではないが、能力者を直接食べることで能力を継承できる可能性がある。
そして動物系の悪魔の実には、それ自体に意思が宿るとも言われている。
つまり、動物系の悪魔の実は命を持っていると言えるかもしれない。
バイオグリーザが継承してしまった悪魔の実の能力もまた動物系、つまりは命そのものだ。
このこともあり、バイオグリーザには本物の「命」が宿ったと言えるのだ。
そして最後に説明したいのは、ミーティの肉体のもう1つの性質だ。
アビスの呪いにより変化してしまったその肉体には、魂を完全に閉じ込める性質があった。
このため、完全に殺さなければ中の魂は永遠に苦しみ続けることになる。
そして不死身の肉体を殺すには、超火力を持つアビスの遺物で、肉体を細胞の一欠片も残さず一気に消滅させるしかない。
アビスの呪いにより変化してしまったその肉体には、魂を完全に閉じ込める性質があった。
このため、完全に殺さなければ中の魂は永遠に苦しみ続けることになる。
そして不死身の肉体を殺すには、超火力を持つアビスの遺物で、肉体を細胞の一欠片も残さず一気に消滅させるしかない。
しかしこの舞台においてその肉体にもたらされた結末は、ミラーモンスターに補食されて取り込まれるというものだった。
ミラーモンスターの体内で、その肉体は一度分解されて取り込まれた。
しかしそれは、この肉体を完全破壊できるアビスの遺物によるものではない。
バラバラに分解されても、中の魂…鬼舞辻無惨の精神は解放されなかった。
肉体と一緒に、ミラーモンスターの一部となっていた。
無惨の意識はずっと、ミラーモンスターの中にあった。
ミラーモンスターの体内で、その肉体は一度分解されて取り込まれた。
しかしそれは、この肉体を完全破壊できるアビスの遺物によるものではない。
バラバラに分解されても、中の魂…鬼舞辻無惨の精神は解放されなかった。
肉体と一緒に、ミラーモンスターの一部となっていた。
無惨の意識はずっと、ミラーモンスターの中にあった。
精神ごと磨り潰されて取り込まれたことで、ミラーモンスターの精神の一部となり、自分が鬼舞辻無惨だという自覚を失っていた。
だが生への執着心から来る脅威の精神力により、意識そのものは残っており、ずっとミラーモンスターの視点で殺し合いの行方を認識・観測していた。
ミラーモンスター自身の意識にも影響を及ぼしていた。
だから腹を空かせたバイオグリーザは、ずっと黎斗の命を狙っていた。
自分を、こんな目に合わせた張本人だったから。
黎斗のこともそうだが、燃堂力についても、実際に殺害したのは無惨だと言えるかもしれない。
だが生への執着心から来る脅威の精神力により、意識そのものは残っており、ずっとミラーモンスターの視点で殺し合いの行方を認識・観測していた。
ミラーモンスター自身の意識にも影響を及ぼしていた。
だから腹を空かせたバイオグリーザは、ずっと黎斗の命を狙っていた。
自分を、こんな目に合わせた張本人だったから。
黎斗のこともそうだが、燃堂力についても、実際に殺害したのは無惨だと言えるかもしれない。
そしてバイオグリーザとして一度死んだことで、そのミラーモンスターとしての意識は破壊された。
だが取り込んだ肉体の不死性もまた、悪魔の実の能力と一緒に継承されていた。
だから殺されても、こうして復活できた。
肉体が一度死んで甦ったことで、肉体の中でバラバラになっていた意識が再構成された。
ミラーモンスターの意識が死んだことで、肉体の主導権も得ていた。
だが取り込んだ肉体の不死性もまた、悪魔の実の能力と一緒に継承されていた。
だから殺されても、こうして復活できた。
肉体が一度死んで甦ったことで、肉体の中でバラバラになっていた意識が再構成された。
ミラーモンスターの意識が死んだことで、肉体の主導権も得ていた。
そんな彼の中に湧き上がるもの、それは大きな怒りだ。
記憶が全て戻った訳ではない。
自分が何者だったのか、何をしたかったのかもまだ分かっていない。
精神状態としては、産屋敷の館を襲撃しようとしていた直前くらいまで遡っている。
記憶が全て戻った訳ではない。
自分が何者だったのか、何をしたかったのかもまだ分かっていない。
精神状態としては、産屋敷の館を襲撃しようとしていた直前くらいまで遡っている。
今の無惨は、ただ怒りと本能のままに他者を襲う、ただの「鬼」だ。
◇
そして目覚めた無惨は、うつろな意識のままで行動を開始した。
何か騒ぎが起きているらしい山奥に向かって登って行った。
そこで、獲物を発見してしまった。
今の無惨にとっては、目に映るもの全てが敵だ。
バイオグリーザに喰われる直前にあった屈辱と、この舞台に来る前の鬼殺隊に対する敵意がそんな状態にさせていた。
何か騒ぎが起きているらしい山奥に向かって登って行った。
そこで、獲物を発見してしまった。
今の無惨にとっては、目に映るもの全てが敵だ。
バイオグリーザに喰われる直前にあった屈辱と、この舞台に来る前の鬼殺隊に対する敵意がそんな状態にさせていた。
甦った後、体のバイオグリーザの能力も残っていた。
それにより、透明化して近付いていった。
だから誰にも気付かれなかった。
それにより、透明化して近付いていった。
だから誰にも気付かれなかった。
(鬼、狩リ、どモ……今夜、おまエ達は、皆ゴロ、し……)
今の無惨は、鬼殺隊とそれ以外の区別がついていない。
だから、ナナのこともたまたま目についたために襲った。
一度この身体を破壊した杉元を避けるように待っていたのもほとんど無意識だ。
今の無惨は、ただ本能のままに自らの敵を屠ろうとする、ただの獣も同然だ。
多分、今はまだ。
だから、ナナのこともたまたま目についたために襲った。
一度この身体を破壊した杉元を避けるように待っていたのもほとんど無意識だ。
今の無惨は、ただ本能のままに自らの敵を屠ろうとする、ただの獣も同然だ。
多分、今はまだ。
【鬼舞辻無惨@鬼滅の刃(身体:ミーティ@メイドインアビス + バイオグリーザ@仮面ライダー龍騎) 復活】
【C-3 山/真夜中】
【我妻善逸@鬼滅の刃】
[身体]:ピカチュウ@ポケットモンスターシリーズ
[状態]:疲労(特大)、ダメージ(大・処置済み)、全身に火傷、精神的疲労(極大)、怒り(特大)
[装備]:なし
[道具]:なし
[身体]:ピカチュウ@ポケットモンスターシリーズ
[状態]:疲労(特大)、ダメージ(大・処置済み)、全身に火傷、精神的疲労(極大)、怒り(特大)
[装備]:なし
[道具]:なし
【鬼舞辻無惨@鬼滅の刃】
[身体]:ミーティ@メイドインアビス + バイオグリーザ@仮面ライダー龍騎
[状態]:成れ果て、頭はミーティ・首から下はバイオグリーザ、ネコネコの実 モデルレオパルドの能力者、激しい屈辱感、正気喪失中
[装備]:いのちのたま@ポケットモンスターシリーズ
[道具]:基本支給品
[身体]:ミーティ@メイドインアビス + バイオグリーザ@仮面ライダー龍騎
[状態]:成れ果て、頭はミーティ・首から下はバイオグリーザ、ネコネコの実 モデルレオパルドの能力者、激しい屈辱感、正気喪失中
[装備]:いのちのたま@ポケットモンスターシリーズ
[道具]:基本支給品
【ジューダス@テイルズオブデスティニー2】
[身体]:神崎蘭子@アイドルマスター シンデレラガールズ
[状態]:疲労(絶大)、ダメージ(極大)、天使化、魔王ブリュンヒルデ、飛行中、腕にエコーズの音の文字(<逃げて!>)が貼り付いている
[装備]:シャルティエ@テイルズオブデスティニー、パラゾニウム@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品、ルナメモリ@仮面ライダーW、新八の首輪
[身体]:神崎蘭子@アイドルマスター シンデレラガールズ
[状態]:疲労(絶大)、ダメージ(極大)、天使化、魔王ブリュンヒルデ、飛行中、腕にエコーズの音の文字(<逃げて!>)が貼り付いている
[装備]:シャルティエ@テイルズオブデスティニー、パラゾニウム@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品、ルナメモリ@仮面ライダーW、新八の首輪
【キャメロット城(グリード)@御城プロジェクト:Re(鋼の錬金術師)】
[身体]:アルトリア・ペンドラゴン@Fateシリーズ
[状態]:グリードとの肉体共有、マスターによるステータス低下、疲労(極大)、上半身ほぼ裸(魔力で編んださらしは巻いてる)、服の破片や煤等が体中に貼り付いている、スカート部分が破れてる、精神疲労(大・キャメロットの精神)、複雑な心境(キャメロットの精神)、体温上昇、咳気味、グリードの精神の沈黙、賢者の石内の命がほぼ枯渇
[装備]:エターナルソード@テイルズオブファンタジア
[道具]:
[身体]:アルトリア・ペンドラゴン@Fateシリーズ
[状態]:グリードとの肉体共有、マスターによるステータス低下、疲労(極大)、上半身ほぼ裸(魔力で編んださらしは巻いてる)、服の破片や煤等が体中に貼り付いている、スカート部分が破れてる、精神疲労(大・キャメロットの精神)、複雑な心境(キャメロットの精神)、体温上昇、咳気味、グリードの精神の沈黙、賢者の石内の命がほぼ枯渇
[装備]:エターナルソード@テイルズオブファンタジア
[道具]:
※マシンディケイダー@仮面ライダーディケイドは近くに倒れています
【遠坂凛@Fate/stay night】
[身体]:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん
[状態]:疲労(大)、精神的ショック(大)
[装備]:
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品0~2(煉獄の分、刀剣類はなし)、煉獄の首輪、逆刃刀@るろうに剣心
[身体]:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん
[状態]:疲労(大)、精神的ショック(大)
[装備]:
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品0~2(煉獄の分、刀剣類はなし)、煉獄の首輪、逆刃刀@るろうに剣心
【広瀬康一@ジョジョの奇妙な冒険】
[身体]:エレン・イェーガー@進撃の巨人
[状態]:疲労(超絶大)、溶原性細胞感染、食人衝動、巨人化(アマゾンの特徴発現、硬質化によるエコーズのような形のパーツの出現)、精神崩壊、暴走
[装備]:
[道具]:基本支給品、タケコプター@ドラえもん、精神と身体の組み合わせ名簿@チェンジロワ
[身体]:エレン・イェーガー@進撃の巨人
[状態]:疲労(超絶大)、溶原性細胞感染、食人衝動、巨人化(アマゾンの特徴発現、硬質化によるエコーズのような形のパーツの出現)、精神崩壊、暴走
[装備]:
[道具]:基本支給品、タケコプター@ドラえもん、精神と身体の組み合わせ名簿@チェンジロワ
【魔王@クロノ・トリガー】
[身体]:ピサロ@ドラゴンクエストIV
[状態]:疲労(大)、魔力残量ほぼ無し、ダメージ(大)、貧血気味、不安気味、ドラゴラムによりドラゴンに変身中、異形の巨人に馬乗り中
[装備]:破壊の剣@ドラゴンクエストシリーズ、
[道具]:基本支給品×5、精神と身体の組み合わせ名簿×2@オリジナル、電動ボート@ジョジョの奇妙な冒険、物干し竿@Fate/stay night、リンク@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド(身体)の死体、ケロボール@ケロロ軍曹(瞬間移動は約6時間使用不可)、魔神の斧@ドラゴンクエストシリーズ、エレン・イェーガーのプロフィール、「特級呪具『天逆鉾』@呪術廻戦、吉良吉影の首輪、アドバーグ・エルドルの首輪、桃白白の首輪
[身体]:ピサロ@ドラゴンクエストIV
[状態]:疲労(大)、魔力残量ほぼ無し、ダメージ(大)、貧血気味、不安気味、ドラゴラムによりドラゴンに変身中、異形の巨人に馬乗り中
[装備]:破壊の剣@ドラゴンクエストシリーズ、
[道具]:基本支給品×5、精神と身体の組み合わせ名簿×2@オリジナル、電動ボート@ジョジョの奇妙な冒険、物干し竿@Fate/stay night、リンク@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド(身体)の死体、ケロボール@ケロロ軍曹(瞬間移動は約6時間使用不可)、魔神の斧@ドラゴンクエストシリーズ、エレン・イェーガーのプロフィール、「特級呪具『天逆鉾』@呪術廻戦、吉良吉影の首輪、アドバーグ・エルドルの首輪、桃白白の首輪
【杉元佐一@ゴールデンカムイ】
[身体]:藤原妹紅@東方project
[状態]:疲労(特大)、ダメージ(中)、全身に切り傷(再生不可)、霊力消費(特大)、再生中、一回死亡、しりのなかにいる
[装備]:神経断裂弾装填済みコルト・パイソン6インチ(0/6)@仮面ライダークウガ、三十年式歩兵銃(3/5)+三十年式銃剣@ゴールデンカムイ、和泉守兼定@Fateシリーズ
[道具]:基本支給品×6、神経断裂弾×26@仮面ライダークウガ、ラッコ鍋(調理済み・少量消費)@ゴールデンカムイ、鉄の爪@ドラゴンクエストIV、青いポーション×1@オーバーロード、魔法の天候棒@ONE PIECE、ランダム支給品×0~1(確認済)
[身体]:藤原妹紅@東方project
[状態]:疲労(特大)、ダメージ(中)、全身に切り傷(再生不可)、霊力消費(特大)、再生中、一回死亡、しりのなかにいる
[装備]:神経断裂弾装填済みコルト・パイソン6インチ(0/6)@仮面ライダークウガ、三十年式歩兵銃(3/5)+三十年式銃剣@ゴールデンカムイ、和泉守兼定@Fateシリーズ
[道具]:基本支給品×6、神経断裂弾×26@仮面ライダークウガ、ラッコ鍋(調理済み・少量消費)@ゴールデンカムイ、鉄の爪@ドラゴンクエストIV、青いポーション×1@オーバーロード、魔法の天候棒@ONE PIECE、ランダム支給品×0~1(確認済)
◆
(こいつ、は……ずっと、気付いて、いた……?)
『うおおおおお!?大丈夫か相棒おおおおぉぉっ!!?』
『うおおおおお!?大丈夫か相棒おおおおぉぉっ!!?』
ナナは山の斜面の上で、腹から血を流しながらぐったりと倒れてしまっている。
燃堂父はそれに対して空中であたふたしながら心配している様子を見せる。
燃堂父はそれに対して空中であたふたしながら心配している様子を見せる。
燃堂父は、無惨が近付いて来ていたことに気付いていた。
前の様子を思い返して、ナナもようやくそのことが分かった。
前の様子を思い返して、ナナもようやくそのことが分かった。
(もう少し、こいつのこと、信じてやるべきだった、か……)
今さら思っても仕方のないことだが、この燃堂父の忠告をナナは無視するべきではなかった。
一応、攻撃される直前に気付けたおかげで、即死するようなところにダメージを受けるのは防げた。
しかし、腹からはまだ血が流れ続けている。
このままでは体がもたないかもしれない。
一応、攻撃される直前に気付けたおかげで、即死するようなところにダメージを受けるのは防げた。
しかし、腹からはまだ血が流れ続けている。
このままでは体がもたないかもしれない。
(………いっそ、このまま死ぬのもありなのかも、な……)
ふと、そんなことも考えてしまう。
自分はこれまで、斉木楠雄の力を使えた感覚がある。
燃堂(父)も、近付いて来ていた敵に気付いていたことから、幻覚ではない可能性が高くなる。
こいつが見えるのもまた、斉木楠雄の能力の影響かもしれない。
このままでは自分が憎む能力者達と同じになる、そんな考えは常に頭の片隅にあった。
殺し合いを乗り切るまでは耐えるという考え方もあるが、むしろ今を良い機会として、この危険な力を持つ能力者の肉体を道連れにすることを実現するべきかもしれない。
予知と思われるダサい巨大ディケイドについても、むしろ自分が死ねば確定した未来にならないのではなんてことも考えてしまう。
多大な疲労と、血が流れることで思考能力も低下してきているからか、こんな悲観的寄りなことも考えてしまう。
自分はこれまで、斉木楠雄の力を使えた感覚がある。
燃堂(父)も、近付いて来ていた敵に気付いていたことから、幻覚ではない可能性が高くなる。
こいつが見えるのもまた、斉木楠雄の能力の影響かもしれない。
このままでは自分が憎む能力者達と同じになる、そんな考えは常に頭の片隅にあった。
殺し合いを乗り切るまでは耐えるという考え方もあるが、むしろ今を良い機会として、この危険な力を持つ能力者の肉体を道連れにすることを実現するべきかもしれない。
予知と思われるダサい巨大ディケイドについても、むしろ自分が死ねば確定した未来にならないのではなんてことも考えてしまう。
多大な疲労と、血が流れることで思考能力も低下してきているからか、こんな悲観的寄りなことも考えてしまう。
そんな時だった。
ようやく、時系列が繋がる時が来た。
ようやく、時系列が繋がる時が来た。
『ヒュン』
「………え?」
「………え?」
ナナの近くに、突然4人の人間が現れる。
少し前、JUDOの襲撃によって離れてしまった大崎甜花、雨宮蓮。
JUDOに拐われたはずの野原しんのすけ。
そして、主催陣営の1人のはずの佐倉双葉。
少し前、JUDOの襲撃によって離れてしまった大崎甜花、雨宮蓮。
JUDOに拐われたはずの野原しんのすけ。
そして、主催陣営の1人のはずの佐倉双葉。
網走監獄でJUDOから逃げるために、斉木空助に操られたしんのすけによる瞬間移動が、ナナのいるこの場所にたどり着いた。
リアルタイムにしてだいたい1年と10ヶ月くらい前。
とても長かった瞬間移動が、今、ようやく終わった。
とても長かった瞬間移動が、今、ようやく終わった。
そしてこの瞬間をもって、今回の話は一区切りとさせてもらう。
合流を果たした彼らがどのような会話を交わすか、それについて語るのはまだ後のこととさせてもらう。
彼らが突然現れたことについてナナは非常に困惑しているだろうが、しばらくはそのままの困惑状態でいてもらう。
(杉元にもしばらく尻の中にいてもらう)
合流を果たした彼らがどのような会話を交わすか、それについて語るのはまだ後のこととさせてもらう。
彼らが突然現れたことについてナナは非常に困惑しているだろうが、しばらくはそのままの困惑状態でいてもらう。
(杉元にもしばらく尻の中にいてもらう)
そのお詫びにはならないだろうが、最後に1つだけ、予定を宣言する。
この舞台におけるバトル・ロワイアル・パロディの最後の戦いは、このまま、この山の中で行われることになるだろう。
【C-3(善逸達のいる場所からは離れている)/真夜中】
【柊ナナ@無能なナナ】
[身体]:斉木楠雄@斉木楠雄のΨ難
[状態]:精神的疲労(極大)、腹部へ斬傷(出血無し・痛みあり)、腹部に穴傷(出血中)、貧血気味(特大)、自分への不安、燃堂の死へ形容し難い感情、燃堂の幽霊?への困惑
[装備]:フリーズロッド@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド
[道具]:基本支給品×2、ライナー・ブラウンの銃@進撃の巨人、ランダム支給品0~2(確認済み・燃堂の分含む)、病院内で手に入れた道具多数、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル、杖(破壊済み)@なんか小さくてかわいいやつ、竈門炭治郎の日輪刀(刀身が半ば程で折れている)@鬼滅の刃、バギブソン@仮面ライダークウガ、アタッシュショットガン@仮面ライダーゼロワン、松平の拳銃@銀魂、如意棒@ドラゴンボール、首輪(脹相、燃堂力)
[身体]:斉木楠雄@斉木楠雄のΨ難
[状態]:精神的疲労(極大)、腹部へ斬傷(出血無し・痛みあり)、腹部に穴傷(出血中)、貧血気味(特大)、自分への不安、燃堂の死へ形容し難い感情、燃堂の幽霊?への困惑
[装備]:フリーズロッド@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド
[道具]:基本支給品×2、ライナー・ブラウンの銃@進撃の巨人、ランダム支給品0~2(確認済み・燃堂の分含む)、病院内で手に入れた道具多数、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル、杖(破壊済み)@なんか小さくてかわいいやつ、竈門炭治郎の日輪刀(刀身が半ば程で折れている)@鬼滅の刃、バギブソン@仮面ライダークウガ、アタッシュショットガン@仮面ライダーゼロワン、松平の拳銃@銀魂、如意棒@ドラゴンボール、首輪(脹相、燃堂力)
【大崎甜花@アイドルマスターシャイニーカラーズ】
[身体]:大崎甘奈@アイドルマスターシャイニーカラーズ
[状態]:疲労(極大)、ダメージ(特大)、服や体にいくつかの切り傷(処置済み)、胸の辺りに切り傷、胸の辺りの服が破けて中が少し見えかけている、精神的ショック(特大)、戦兎やナナ達への罪悪感、深い悲しみ、決意(大)、呆然自失、桑山千雪(身体)の返り血が顔に付いている、出血(小)
[装備]:PK学園の女生徒用制服@斉木楠雄のΨ難、戦極ドライバー@仮面ライダー鎧武、カブトロックシード@仮面ライダー鎧武、メロンエナジーロックシード@仮面ライダー鎧武
[道具]:基本支給品、デビ太郎のぬいぐるみクッション@アイドルマスターシャイニーカラーズ、甘奈の衣服と下着
[身体]:大崎甘奈@アイドルマスターシャイニーカラーズ
[状態]:疲労(極大)、ダメージ(特大)、服や体にいくつかの切り傷(処置済み)、胸の辺りに切り傷、胸の辺りの服が破けて中が少し見えかけている、精神的ショック(特大)、戦兎やナナ達への罪悪感、深い悲しみ、決意(大)、呆然自失、桑山千雪(身体)の返り血が顔に付いている、出血(小)
[装備]:PK学園の女生徒用制服@斉木楠雄のΨ難、戦極ドライバー@仮面ライダー鎧武、カブトロックシード@仮面ライダー鎧武、メロンエナジーロックシード@仮面ライダー鎧武
[道具]:基本支給品、デビ太郎のぬいぐるみクッション@アイドルマスターシャイニーカラーズ、甘奈の衣服と下着
【雨宮蓮@ペルソナ5】
[身体]:左翔太郎@仮面ライダーW
[状態]:ダメージ(極大)、疲労(極大)、SP消費(特大)、体力消耗(特大)、怒りと悲しみ(極大)、ぶつけ所の無い悔しさ、メタモンを殺した事への複雑な感情、喪失感(特大)、気絶中、右手の親指と人差し指の欠損
[装備]:T2ジョーカーメモリ+T2サイクロンメモリ+ロストドライバー@仮面ライダーW、鳴海荘吉の帽子@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品×6、ハードボイルダー@仮面ライダーW、ダブルドライバー@仮面ライダーW、スパイダーショック@仮面ライダーW、新八のメガネ@銀魂、ラーの鏡@ドラゴンクエストシリーズ、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル、2つ前の放送時点の参加者配置図(身体)@オリジナル、ジューダスのメモ、大人用の傘
[身体]:左翔太郎@仮面ライダーW
[状態]:ダメージ(極大)、疲労(極大)、SP消費(特大)、体力消耗(特大)、怒りと悲しみ(極大)、ぶつけ所の無い悔しさ、メタモンを殺した事への複雑な感情、喪失感(特大)、気絶中、右手の親指と人差し指の欠損
[装備]:T2ジョーカーメモリ+T2サイクロンメモリ+ロストドライバー@仮面ライダーW、鳴海荘吉の帽子@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品×6、ハードボイルダー@仮面ライダーW、ダブルドライバー@仮面ライダーW、スパイダーショック@仮面ライダーW、新八のメガネ@銀魂、ラーの鏡@ドラゴンクエストシリーズ、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル、2つ前の放送時点の参加者配置図(身体)@オリジナル、ジューダスのメモ、大人用の傘
【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】
[身体]:孫悟空@ドラゴンボール
[状態]:体力消耗(極大)、ダメージ(特大)、決意、深い悲しみ、斉木空助により精神操作中(後1秒もせずに解除)
[装備]:アクションストーン@クレヨンしんちゃん、テレパスキャンセラー@斉木楠雄のΨ難+オリジナル
[道具]:ドリルクラッシャー@仮面ライダービルド、サッポロビールの宣伝販売車@ゴールデンカムイ、基本支給品、ライズホッパー@仮面ライダーゼロワン、仮面ライダーブレイズファンタステックライオン変身セット(水勢剣流水無し)@仮面ライダーセイバー、スペクター激昂戦記ワンダーライドブック@仮面ライダーセイバー、工具箱、コブラロストフルボトル@仮面ライダービルド、ロケットフルボトル@仮面ライダービルド、グレートドラゴンエボルボトル@仮面ライダービルド、スイーツパクト&アニマルスイーツ(うさぎショートケーキ)@キラキラ☆プリキュアアラモード
[身体]:孫悟空@ドラゴンボール
[状態]:体力消耗(極大)、ダメージ(特大)、決意、深い悲しみ、斉木空助により精神操作中(後1秒もせずに解除)
[装備]:アクションストーン@クレヨンしんちゃん、テレパスキャンセラー@斉木楠雄のΨ難+オリジナル
[道具]:ドリルクラッシャー@仮面ライダービルド、サッポロビールの宣伝販売車@ゴールデンカムイ、基本支給品、ライズホッパー@仮面ライダーゼロワン、仮面ライダーブレイズファンタステックライオン変身セット(水勢剣流水無し)@仮面ライダーセイバー、スペクター激昂戦記ワンダーライドブック@仮面ライダーセイバー、工具箱、コブラロストフルボトル@仮面ライダービルド、ロケットフルボトル@仮面ライダービルド、グレートドラゴンエボルボトル@仮面ライダービルド、スイーツパクト&アニマルスイーツ(うさぎショートケーキ)@キラキラ☆プリキュアアラモード
【特殊状態表】
【佐倉双葉@ペルソナ5】
[身体]:ルッカ@クロノ・トリガー
[状態]:気絶(すぐに目覚めるものと思われる)、MP消費(大)
[装備]:ルッカのヘルメット型テレパスキャンセラー@クロノ・トリガー+斉木楠雄のΨ難+オリジナル
[道具]:テレパスキャンセラー×21@斉木楠雄のΨ難+オリジナル
【佐倉双葉@ペルソナ5】
[身体]:ルッカ@クロノ・トリガー
[状態]:気絶(すぐに目覚めるものと思われる)、MP消費(大)
[装備]:ルッカのヘルメット型テレパスキャンセラー@クロノ・トリガー+斉木楠雄のΨ難+オリジナル
[道具]:テレパスキャンセラー×21@斉木楠雄のΨ難+オリジナル
| 153:一九九九年の君へ | 投下順に読む | 154:[[]] |
| 152:早すぎるΨ会? | 時系列順に読む | 149:仮面ライダーSPIRITS WONDERFUL 大首領と22のカメンライド |
| 柊ナナ | ||
| 我妻善逸 | ||
| 杉元佐一 | ||
| 147: そういや、魔王(クロノ・トリガー)とピサロって、どっちも場合によっては仲間にできる魔王キャラだよね。……いや、別に…。ちょっと言ってみただけです。 | 魔王 | |
| 153:一九九九年の君へ | ジューダス | |
| 広瀬康一 | ||
| 150:Awake | 遠坂凛 | |
| キャメロット城 | ||
| 117:VIVID VICE -曇天の道を- | 鬼舞辻無惨 | |
| 146:Last Surprise①~ガチャは悪い文明~ | 大崎甜花 | |
| 雨宮蓮 | ||
| 野原しんのすけ | ||
| 佐倉双葉 |