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  • チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
  • Last Surprise⑤~You are the HERO~

チェンジ・ロワイアル@ ウィキ

Last Surprise⑤~You are the HERO~

最終更新:2024年07月21日 19:23

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全てはJUDOの計画通り…と言うには、想定外のことも多々あった。
けれども、大まかなところはJUDOの思惑通りになってしまった。
JUDOが今回網走監獄の来たのは、もちろんここに来た者達の破壊のためだが…それ以外のことの方がどちらかと言えばメインだった。
JUDOは、最初から戦兎からネオディケイドライバーを奪うことを主な目的としてここに来た。

そのための作戦の一つとして、ファイナルフォームライドを使うことを考えた。
ファイナルフォームライド(以降、FFRと略して表記する)…それは、ディケイドやディエンドが持つ他のライダーを変形させる力だ。
変形させられたライダーは、基本的に元から味方していたものなら変形後も自由に動ける。
ただし、ディエンドライバーというアイテムによって召喚された意思の無いライダーや、ディケイド激情態の使用するFFRならば、例え味方でなくともFFRを発動したディケイドの望むように動かされてしまう。
ちなみに、その例となった召喚ライダー・ディケイドと敵対ライダーはどちらもブレイド→ブレイドブレードだったりする。
このFFRで変形させた相手を操り引き寄せる力には、何らかの方法で自力でFFRしない限りは逃れられない。

これを利用し、ネオディケイドライバーを持つ者を自分の下に引き寄せて奪うことを考えた。
ただし、この作戦には多くの問題があった。
まず、今のJUDOが持つFFR用のカードはクウガ~キバまでの平成一期と呼ばれるシリーズのライダー達の分だけだ。
ネオディケイドライバーでそれらのライダーにカメンライドしてもらわないと、この作戦は使えない。
いや、そもそもの話として、ディケイドライバーで別ライダーにカメンライドした状態でFFRは効くのかという問題もあった。
ディエンドライバーのカメンライドで召喚されたライダーならばFFRは効くが、同じカメンライドでもディケイドが変わったものに効いた例は存在しなかった。

だからJUDOは、網走監獄に来る前に試してみた。
まずは前にも何度かやっていたように、アタックライド・イリュージョンの力で分身を2体作った。
次にそれらの分身にそれぞれアギト・ブレイドへとカメンライドさせた。
そしてそれらに対し、FFRを使ってみるという実験を行ってみた。
その結果は、成功だった。
ディケイドアギトとディケイドブレイドは、それぞれアギトトルネイダーとブレイドブレードへと変化した。
少なくともこの殺し合いの場においては、ディケイドライバーでカメンライドしたライダーでも、FFRの効果はあるようだった。
もしかしたら効果があったのは、ディケイド激情態だからこそだったからかもしれない。

そしてもしこの作戦を使う場合の最後の問題は、どうやってネオディケイドライバーで平成一期のライダーにカメンライドするよう誘導するかということについてだ。
それについては、モノモノマシーンから手に入れたアイテムであるアナザービルドウォッチがヒントになった。
そのウォッチを新たに入手したことで、アナザーライドウォッチは元になった同じライダーの力を用いないと破壊できないという性質があることを知った。
JUDOはそのアナザービルドウォッチを入手する前に、アナザーライドウォッチを1つ手に入れていた。
それが、檀黎斗から奪った荷物に紛れ込んでいたアナザーカブトウォッチであった。

JUDOはこれら2つのアナザーライドウォッチを利用して、FFRを用いる形での作戦を組み立てた。
まず第一として、アナザーライドウォッチは同じライダーの力でないと破壊できないことを相手側に理解させないといけない。
ただし、そのことを自分の口から言う訳にもいかないだろう。
自分から言ってしまっては、罠であることを看破される可能性がある。
だからまずは、相手がよく使っているビルドと同じ力を持つアナザービルドウォッチを用いる。
それを使ってアナザービルドを作り出してけしかけ、向こうがそれを倒せば、相手側もアナザーライドウォッチの性質を理解する。
そして次にアナザーカブトを作り出しけしかければ、相手側はそれを倒すためにカブトにカメンライドするだろう。
そこをFFRすることで、こちら側に引き寄せ、奪うことを考えた。

この作戦を実行するために必要なもの、それはアナザーライダーに変身させるための素体となる者だ。
その素体に使えそうな者を、JUDOは既に1人確保していた。
それは、先ほどの戦いでアリナ・グレイの結界キューブの中に閉じ込めた野原しんのすけだ。
この作戦を構築していた間は、まだしんのすけを人質にしておびき寄せる方面で考えていた。
そうしてのこのことネオディケイドライバーを持つ者が自分のいる方に来た場合、まずはしんのすけをアナザービルドにして暴走させるつもりだった。
そしてアナザービルドが倒され、ウォッチが破壊されたのならば、すかさずしんのすけを次はアナザーカブトにしてけしかけるつもりだった。

ただし、これに少し変更を加えた作戦も考案していた。
それはもし、網走監獄にいる者達がモノモノマシーンからスイーツに該当する品を引き当てた場合のことだ。
前に述べたように、JUDOはクウガ・ペガサスフォームの力で網走監獄に桐生戦兎達がいることを探知し、そこでの会話を盗聴できるようにしていた。
そしてJUDOは、モノモノマシーンからエリシオのカードというアイテムを引き当てていた。
前にも記述したように、このカードはスイーツがあればそこに含まれるキラキラルというものを奪い、カードモンスターという怪物を生み出せるようになる。
もしこのカードをアナザーライドウォッチに対し使ってみれば、アナザーライダーの特性を引き継いだカードモンスターを生み出せるかもしれなかった。

しんのすけをアナザーライダーにする場合、もしかしたら何らかのきっかけで正気を取り戻してこちら側に歯向かってくる可能性も考えられた。
2度もアナザーライダーにする場合だと、耐性がついてそのリスクが上がるかもしれなかった。
だからもしカードを使うための条件がそろった場合は、こちら側から出向き、持っているアナザーライドウォッチの内1つはカードと共に使用することを考えた。
そしてもう片方はしんのすけに使い、カードモンスターや自分と共に襲わせようと思った。
どうせなら、向こう側にとって害になるものが多い方がより破壊しやすくなるだろう。

この作戦の場合だと、スイーツを食べられる前に手早くカードを使わねばならない。
そして最後にFFRでネオディケイドライバーを奪うことを考えると、こっちの場合でも使用するアナザーライドウォッチはビルドの方が先の方が良いだろう。
まあ、わざわざFFRを使わずとも全員ただ破壊することが出来れば、ネオディケイドライバーを奪うのも手間はかからないのだろうが。
とにかく、もしもの時のための作戦のため、ビルドのウォッチは先に使うべきだ。
そしてカードも早く使わねばならないことも考えると、カードはビルドのウォッチの方に使うことにしようということになった。
向こうが慣れ親しんでいるでらしいビルドでそういうことをやれば、向こう側に与えられる最初の衝撃も大きくなるだろう。
その後、タイミングを上手い事見計らってしんのすけもアナザーカブトにすれば、作戦が成功する確率も上がるだろう。

FFRで変形させた分身達については、一応出したままにしておくが、隠しておくことにもした。
これらは武器や乗り物として役立つ可能性はあったが、何らかのきっかけがあってFFRが解けて人型のライダーに戻る可能性も考えられた。
それを見られてしまえば、自分の作戦がバレてしまう可能性ももしかしたら僅かにでもあるかもしれなかった。
だから、何らかの異常事態が起きない限りは戦力として表に出さないことにした。

こうして色々と作戦についての考えをまとめた後、JUDOは網走監獄の盗聴を始めた。
そうしてしばらくして、網走監獄にいる者達がスイーツを入手したことを察知してしまった。
だからJUDOは、待ち伏せするのを止めて自分から攻める方の作戦に切り替えた。

途中、主催陣営の者が明らかにおかしな形で乗り込んで来る異常事態があり、隠して控えさせていたFFRさせた分身達を呼び出してしまった。
幸いそれがきっかけで作戦がバレることはなかった。
アギトトルネイダーの方は、自分が出したアナザービルド改めノワールビルドにボトルに吸収されて消されてしまうというハプニングはあったが。
本体ではなく存在の曖昧な分身体であったために、表面的にだけでなく全体が吸われてしまったのだろう。
それにより人型のライダーに戻らず、FFRのことがバレるきっかけにならなかったのは不幸中の幸いだったかもしれない。

主催陣営の介入という異常事態があったために、ここまでの戦いで他の者達を破壊することは出来なかった。
だがこれがあったからこそ、アナザーライダーは同じライダーの力でないと完全に倒せないという情報が、明確にネオディケイドライバーを持つ者に伝わった。

途中、黒色のライダーであるジョーカーのライダーパンチを喰らった時は少し危なかったかもしれない。
JUDO自身のパンチにより相手の拳から親指と人差し指を奪っていたおかげで、威力が下がってコンプリートフォームの解除までで済んだのだろう。
それにこのおかげで、少しの間は動けないフリをすることもできた。

これにより、ネオディケイドライバーを持つ者…桐生戦兎が遂にこちらの思惑通りにカブトにカメンライドした時、FFR用のカードをディケイドライバーに装填することができた。
ゼクターカブトに変形させた桐生戦兎を自分の下へ引き寄せることができた。
念願のネオディケイドライバーは、遂にJUDOの手の中に入った。
本来はきっと自分(この肉体)のものであろう変身ベルトを勝手に利用していた不届き者の命も破壊できた。

21の歴史(物語)の力を持つ最低最悪の真の破壊者が、遂に降臨した。

もはや、誰にも止められない。


◆


「…………戦………兎、さん……?」

甜花は、今目撃した出来事を理解できなかった。
理解したくなかった。

しんのすけを元に戻そうとした戦兎が突如カブト虫のような姿に変形させられたかと思うと、何かに操られるように飛んで行った。
飛んで行った先で、戦兎は変身ベルトを奪われたのか変身を解除させられて地面にうつ伏せに叩きつけられた。
そして倒れて身動きがすぐに取れない状態のまま、背中を撃たれた。

撃たれた戦兎から血が流れ、彼の周囲の地面を赤く染める。
離れた位置の甜花にはその様子がはっきりと見えたわけではない。
けれども、撃たれた後の彼が一度血を吐いたきりピクリとも動かなくなったのは見えていた。

桐生戦兎は…これまで自分を助けてくれていたヒーローは、死んだ。
最期に何かを言い残す暇もなく、理不尽に、あっさりと殺された。

「い……や…!」

少し時が経つにつれ、甜花は否が応でも理解させられていく。
彼女の精神はこれに耐え切れない。
絶望、甜花の中にその二文字が現れてきていた。
だが、このことに対くる悲鳴を上げている余裕もなかった。


「ウ、グ……ガアアアアーッ!!」
「きゃああっ!!?」

戦兎が居なくなったことで、アナザーカブトが再び甜花の方目掛けて襲いかかってきた。
これまでゆっくり目だった動きが、急に加速したようだった。
止めようとしていた戦兎がいなくなった瞬間、しんのすけの意識が更に暗闇の中に堕とされた。
これにより、アナザーカブトの『力』は、更に中の人の状態に構うことなく無理矢理に動こうとしていた。
このままでは、しんのすけの命も危ない状態にあった。

◇

『甜花!クッ…!』

甜花の悲鳴を聞いてエボルトはそっちの方にも気を取られる。
だが、そちらの方ばかり気にするわけにもいかなかった。
エボルトはJUDOへの攻撃のためそっちの方に向かっていた。

油断していたつもりはなかった。
戦兎がアナザーカブトの相手をしていた頃、気でも失っていたのか何故か動きを止めていた。
だがそれが動けないフリである可能性も考えていた。
だからもしもの時のために、JUDOのいる方にも気は配っていた。
スチームライフルは手元にないため、エネルギー弾を手の中に溜めて、向こう側が動いたらこれを放って攻撃するつもりだった。

だがまさか、戦兎の方に遠隔で変形させ、操る技を持っているなんてことまでは予想できなかった。
放ったエネルギー弾も、それのせいで戦兎が盾になってしまいぶつけることが出来なかった。
今になって思えば、向こう側は最初からこれを行うチャンスをずっと伺っていたのかもしれない。
こんなことができることを、この瞬間まで隠し通されてしまった。
そのせいで今、戦兎が殺されてしまった。
計画が全て、狂ってしまった。


計画を新たに練り直すにしても、そんなすぐに出来ることでもない。
まずは、再び立ち上がって来たディケイドをどうにかしないといけない。
逃げるとしたら、スチームライフル…の一部のトランスチームガンの力が必要だ。
それを拾うためには隙を作らなければならない。
そのためにも、JUDOの方に攻撃しに向かうのを止めなかった。
…だが、それだけじゃない所もあった。
戦兎を殺され、自分の計画を台無しにしたJUDOに対し、エボルト自身の「怒り」も微かに存在していた。
エボルトはまだそのことに対し、無自覚であった。

エボルトはそのままエボル・ラビットフォームの脚力に任せて、スピードを付けてJUDOに接近しようとしていた。
このままいけば、向こうが奪ったベルトを付け替える前に辿り着きそうではあった。
相手が奪う選択肢をとった以上、戦兎の持っていた方を使うことは向こうのパワーアップに繋がることは明白だった。
それをされる前に、変身ベルトを弾き落とそうとしていた。

その時、不思議なことが起こった。

『何ィッ!?』
「消えた…!?いや、これは…!?」
「ほう…」

ここで起きた現象を、エボルトだけでなく蓮と双葉も目撃した。
JUDOの持っていたネオディケイドライバーが突如、マゼンタの光となって解れるように消滅した。
消滅した際に出た光が、JUDOの腰の白いディケイドライバーに集まって行った。
その次の瞬間、白のディケイドライバーがマゼンタ色に染まった。
ネオディケイドライバーが消え、その代わりに通常のディケイドライバーがネオディケイドライバーに変化した。
本来のディケイドの手に渡ったことで、ネオディケイドライバーの力が吸収された。
それは以前、JUDOが風都タワーでアナザーディケイドウォッチの欠片から力を吸収したのと同じような現象であった。
過去と未来のディケイドライバーが一つになった。
そうとしか見えないだろう現象が、今この場で起きた。

エボルトが間に合わなかったのは途中で甜花の方に気を取られたからなのかもしれない。
そんなことを考えるのはもう後の祭りだ。
こうなっては、パワーアップを防ぐために攻撃するだなんてことはもうできない。
それでも、エボルトはこの瞬間もJUDOの方に攻撃を仕掛けるために向かうのを止められなかった。

『ハアッ!』
「フンッ!」

エボルトがJUDOに対しパンチを仕掛ける。
しかし、それはあっさりと避けられてしまう。
ベルトを付け替えるまでもなく力を吸収して一つになったことで、JUDOはもうネオディケイドの激情態となった。
それにより、スペックは更なる向上を遂げていた。
それに加えてほしふるうでわの効果で素早さが上がっていることもあり、エボルトの攻撃を避けるのも簡単だった。
例えエボルトが、エボル・ラビットフォームになって体力を回復していたとしても。

「このっ…!」
「待ってジョーカー!その体じゃ…!」

雨宮蓮もJUDOに対し莫大な怒りを抱いていた。
蓮もエボルトに続いて再び戦いに赴こうとする。
だが双葉が蓮の体の状態を気に掛けて、止めようとする。

その間にも、JUDOは次の行動を起こしていた。
新たなアイテムを取り出していた。
このアイテムの存在は前の山中での戦いの後にも言及されていた。
それがようやく、使えるようになった。


『W OOO FOURZE WIZARD GAIM DRIVE GHOST EX-AID BUILD ZI-O』
『ZERO-ONE』

JUDOはそのアイテム…ケータッチ21を取り出し、これを操作する。
これにより平成二期、そして令和最初の仮面ライダー達の名が次々と詠唱される。
JUDOはネオディケイドライバーを一旦取り外して腰の横に取り付け、ケータッチ21をそれがあった腰の中央に取り付ける。

『FINAL KAMEN RIDE! DECADE COMPLETE 21!』

その音声が鳴り響くと同時に、大量のライダーカードが出現しディケイド激情態の全身を包み込む。
それらのライダーカードが集まって、ディケイドの新たなコンプリートフォームの姿を作り出す。
胸部のヒストリーオーナメントのカードの配置は右側に平成一期、左側にジオウを除く平成二期の最終フォーム、そして胸の中央にはジオウの最終フォーム「グランドジオウ」のカードが存在していた。
頭頂部のディケイド・コンプリートフォームの入っている部分、ディケイドクラウンには、その上に更にゼロワンの最終フォームである「ゼロツー」のカードが縦に並んで入っていた。
また、通常のコンプリートフォームには無いマントも出現していた。
そのマントの裏側には、平成ライダーシリーズの所謂1号(主役)ライダー、2号ライダー、ファイナルアタックライドのカード、ファイナルフォームライドのカードまで大量に貼り付けられていた。
まさに全身カードまみれのカード怪人、そう形用できるような存在だった。

仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム21。
実は私たちの世界においては真っ当に活躍できたという記録がまだ無いディケイドの強化された姿。
その顔面は、ディケイド激情態の姿に合わせて悪魔のような形相をしていた。
そんな新たな姿を携えて、破壊者はエボルト達の前に立ちはだかる。


◆


場面を再び、大崎甜花と野原しんのすけのいる方へと戻す。
こちらでもまだ、戦いは続いていた。
…いや、ここで起きていることを戦いと言えるかどうかは、少し疑問が感じられるものかもしれなかった。

「ひぃ、ひぃんっ!」『ガンッ』『ガンッ』
「グガァアアッ!!」
「キャアアッ!!」

甜花は自分に対して向かってくるアナザーカブトに対し、必死になって残された無双セイバーを振るっていた。
無双セイバーの刃はアナザーカブトの体を何度か打つ。
しかし、効果は全くなかった。
甜花の無双セイバーはアナザーカブトの体表に傷一つ付けられなかった。

通常でも結果は変わらなかっただろうが、今の甜花では余計にそういったことをするのが難しい状態にあった。
戦兎の死のせいで、甜花の精神状態はボロボロだった。
このことを心の中で整理できていない状態のまま、まともに戦うだなんて土台無理な話であった。

甜花はアナザーカブトのパンチを受け、吹っ飛ばされる。
そのパンチの威力は高く、これにより甜花の変身が解除される。
戦極ドライバーに付けられていたウォーターメロンロックシードも、弾みで外れてしまっていた。

しんのすけが飲み込まされたアクションストーンのエネルギーは、まだアナザーカブトを強化していたようだった。
エボルならそれでもまだ何とか対応は出来ていたようだった。
だがエボルほど強くはなく、メンタル状態も良くない甜花ではこれに対抗できる確率は、0%だった。

「ウオォ…?」

甜花を殴り飛ばした後、アナザーカブトは地面に落ちたウォーターメロンロックシードに目を付けた。
アナザーカブトはそれを拾い、まじまじと眺め始める。
それがかつて、自分の下に支給された品であることを分かっていないかのようだった。

「ガヴ!」
『バキッ』

そしてなんと、そのロックシードを口元に運んで齧りついた。
齧りつかれたロックシードは、素体となっている孫悟空の肉体の筋力のおかげか、砕けてしまった。
ロックシードに付けられていたウォーターメロン(スイカ)の意匠を、本物と同じと認識し、食べ物だと思ってしまったようだった。
素体にされている野原しんのすけでも、本来だったら南京錠の形をしているロックシードに対しそのような認識をしてしまうことは無いだろう。
だが、しんのすけはやはりまだ5歳の幼稚園児であり、今は暴走状態で視界に映るものの認識がかなり曖昧だ。
本来
なら仲間である者達に対し襲いかかってしまっているのもそのためだ。
比較するには少々無理のあることかもしれないが、アクションストーンだってかつては飴玉と誤認して食べてしまったこともある。
口の中で舐めて溶かす飴玉と誤認したアクションストーンの時と違い、ロックシードのことをスイカと認識しているためか、口の中に入れたそれを歯で噛み砕こうとしていた。

『バリ』『ボリ』
「……ペッ!ペッ!」

だが、せっかく噛み砕いて口の中に含んだロックシードを、アナザーカブトは吐き出してしまった。
あまり美味しくなかったようだった。

「ひぃ…はぁ…!」

アナザーカブトがウォーターメロンロックシードに気を取られていた隙に、甜花は倒れた状態から何とか立ち上がってアナザーカブトから離れようとしていた。


「あっ…!」

離れようとした先で、甜花はあるものが落ちているのを見つけた。
それは、ノワールビルドによりボトルの中に吸収されて消えたはずの、メロンロックシードであった。
ノワールビルドが浄化されたために、そのロックシードが復活したようだった。
近くにメロンエナジーロックシードの方は無い。
どうやら、ノワールビルドが浄化された時に起きたクリームの破裂により、バラバラに飛ばされてしまったようだった。
甜花はそのロックシードの方に駆けつけ、拾った。

◇
なお予め先にここで記述しておくと、ノワールビルドの浄化によりボトルに吸われていたアギトトルネイダー…に変形していたディケイドの分身は特に復活したりはしていない。
成分を吸われた際に、ダメージを受けたのと同じ扱いとなってアタックライド・イリュージョンとしての効果は失われていた。
ノワールビルドがボトルを使えていたのは成分だけはその中に保存されていたためだ。
◇


「へ、変身…!」
『メロン!』『ロックオン』
『ソイヤ!メロンアームズ!天下御免!』

甜花は慌て気味にロックシードを起動し、戦極ドライバーにセットする。
そしてすぐさまカッティングブレードを下げ、妹の姿からアーマドライダー斬月・メロンアームズの姿に変身した。

(戦兎さん…)

このロックシードが復活したのは、戦兎がノワールビルドを倒したおかげであることを甜花は察する。
戦兎の死はまだ飲み込めていないが、ほんの少しだけ戦う意志が再生してきた。
これを再生した彼のためにも、頑張らないといけないという思いが出始めて来た。


「オ、アア…」
「………やあああぁーっ!!」

甜花は新たに手元に出現した大盾のメロンディフェンダーと無双セイバーを構え、アナザーカブトに向かって突撃する。

「オアアッ!」
『ガンッ』
「ひぃ…!」

アナザーカブトが再びパンチを繰り出してくる。
甜花はそれを、メロンディフェンダーで何とか受け流す。

「やあっ!たあっ…!」
「グッ…アッ…」

再び、甜花は無双セイバーをアナザーカブトに向かってがむしゃらに振るう。
体を刀で打たれているアナザーカブトは、これに対し先ほどと違い苦悶の声を漏らす。
相手側の体力の低下と、甜花の精神状態が少し回復した影響か、ダメージを与えられているようだった。

「やあああーっ!」
「グバッ…!」

甜花は自分にできる限りの力を入れ、無双セイバーを一閃させる。
それに勢いよく打たれたアナザーカブトは、今度はそちらの方が地面を転がされることになる。

『メロンスカッシュ!』

甜花はカッティングブレードを一度倒し、必殺技発動の準備をする。
戦極ドライバーから音声が流れると同時に、甜花の持つ無双セイバーにエネルギーがチャージされていく。

「はあ…はあ…」

甜花は息を少し荒げながら、倒れたアナザーカブトに近付いて行く。
その際に力を込められるよう、無双セイバーを両手で握りしめるためにメロンディフェンダーから手を離して地面に落とす。

「やああぁ…!」

そしてトドメの一撃をアナザーカブトに当てるため、雄叫びを上げながら無双セイバーの切っ先を天に向けて振り上げた。


「ガハッ…!」
「ひっ…!?」

甜花が無双セイバーで勢いよく斬りつけようとしたその時、アナザーカブトが血を吐いた。
それを見た甜花は、刀を振る途中で手を止めてしまった。

甜花が刀を止めてしまった理由、それは先ほどの戦兎の死だ。
戦兎は死ぬ直前に、一度吐血した。
遠くからでも、それはギリギリ見えてしまっていた。
それからもう一つ、目の前にいるアナザーカブトは、本来なら仲間であるはずの人物が無理矢理変貌させられたものであることは甜花も分かっていた。
そしてその中身は、肉体は大人でも、本来は僅か5歳の幼稚園児の男の子であることも話は聞いていた。

吐血を見た甜花は思ってしまった。
このまま自分が刀を振るってしまえば、戦兎のように相手は死んでしまうんじゃないかと。
戦兎を殺したディケイドや、自分を洗脳していたDIO等の酷い人達と同じになってしまうのではないかと、そんな風に感じてしまった。
ただでさえ人間相手なのに、まだ5歳の子供となればなおさら抵抗感が出てしまっていた。

何故アナザーカブトが急に吐血したのか、その理由までは甜花はすぐに分からなかった。
けれどもそれは、とても単純なことだった。
先ほどウォーターメロンロックシードを無理矢理噛み砕いた際に、口の中を一部切ってしまっていたからだった。

そんなことも露知らず、甜花はアナザーカブトの前で大きな隙を晒してしまった。
アナザーカブトは甜花が動きを止めた一瞬の間に、片手の平を相手に向けた。

「ハアアーッ!!」
「きゃああああぁぁーっ!!?」

アナザーカブトの手の平から、エネルギー波が発射された。
それは、素体となっている孫悟空の肉体が持つ技、かめはめ波の片手バージョンだった。
片手で放たれたのは一瞬、撃った者も体力のかなり少ない状態ながらも、威力は十分だった。
かめはめ波は斬月・メロンアームズの胸部辺りの装甲に命中した。
甜花はそのダメージにより変身を解除させられながら吹っ飛ばされる。
そして今回も、ダメージを受けたはずみで戦極ドライバーからロックシードが外れてしまっていた。


◇


「ガヴ、ガヴ…」

甜花を吹っ飛ばした後、アナザーカブトは立ち上がった。
けれども、そいつはすぐに甜花の方に向かおうとはしなかった。
アナザーカブトは先ほどと同じように、甜花が落としたロックシードに対して果物の意匠を本物と誤認して齧りついていた。
暴走状態にあるためか、食べ物ではないということを学んでいないようであった。
体力が更に減って力を入れられないためか、先ほどよりは上手く噛み砕けずに苦戦しているようだった。

「うう……ふ、うぅっ……!」

甜花は吹っ飛ばされた先でうめき声を上げながら、体を震えさせながらゆっくりと上半身だけ起き上がらせた。
上半身を起こした後、やがて彼女の両目から涙が流れ始めた。
せっかく戦兎がロックシードを直して遺してくれたのに、それを上手く活用できなかった。
そのせいで、戦兎を喪ったことによる大きな悲しみと絶望がぶり返してきていた。
もはや、自分ではどうしようもできないという、多大なる無力感に苛まれていた。
前々からの、ダメダメな甜花に戻ってしまったと感じていた。

「………アレは……」

ふと横の方を見てみると、そこにまたロックシードとは別のものが落ちていることに気付いた。
甜花が"それ"を初めて見たのはこの網走監獄の中でのことだった。
甜花は体勢を変えて、這いながらそれがある方へと近づいて行った。

甜花は"それ"がある所に辿り着くと、拾い上げる。
その後いわゆる女の子座りと呼ばれる、両足の側面全体が地面にぺたんと着く座り方に姿勢を変える。
そして拾ったものの外側の皮を剥き、中に詰まっていた寒天のような果肉を取り出す。
それは、ここでエボルトから渡された後に甜花が投げ捨てたはずの、ヘルヘイムの森の果実であった。
その投げ捨てた先に、甜花は辿り着いてしまった。
果実は、これまでの戦いの余波にも巻き込まれなかったのか無傷だった。
…いや、もしかしたら余波には巻き込まれた上で、何度か吹っ飛ばされた先の最終的な到達地点がここなだけだったのかもしれない。
どちらにしても、直接的に攻撃に巻き込まれたことはなかったようだった。

「………これを、食べれば…」

甜花の中に、本来ならばするはずのない考えが出てきていた。
この果実を食べてしまうと、人としての理性を失い、怪人になってしまうと教えられた。
だが、人を超えた新たな力を手に入れられる可能性が僅かにあるという話も聞いた。

甜花は今、絶対にしてはいけないだろうことを考え始めていた。
その僅かな可能性に賭けてこの果実を食べ、新たな力を手に入れることを。

その選択肢は、はっきり言って最悪のものであった。
確かに、理性を残したまま新たな力を手に入れられる可能性は僅かながらにある。
しかしそうだとしても、人間でなくなってしまうことには変わりない。
しかも、食べるのは妹である大崎甘奈の肉体だ。
甜花は今、妹ごと人間を止めることを考えてしまっているのだ。

「…………なーちゃん……ごめん……ごめん…………ごめんなさい…!」

それでも甜花は、この果実を食べようとした。
ヒーローが居なくなってしまった今、他に手段がなかった。
…もしかしたら、絶望により自暴自棄気味になっているところもあるのかもしれない。
甜花の胸の中は、妹に対する多大な罪悪感でも一杯だった。
それでも、自身の行動を止められなかった。


甜花は泣きながら、自分(妹)の口に目掛けて、果実を運ぼうとした。


『ガシッ』
「…………え?」


今にも甜花が果実を食べそうになった、その時だった。
果実を持つ甜花の腕を、何者かが掴んだ。
甜花はその何者かのいる方に顔を向ける。
そこには、いるはずの無い者がいた。


◇



そこにいたのは、桐生戦兎だった。

…いや、それは甜花の知る桐生戦兎とは少しだけ違っていた。
その戦兎は、髪の毛が乱れていなかった。
服装も派手な赤っぽいツナギではなく、ベージュ色のコートを羽織っているのが目立つものだった。
顔は同じでも、まるで別人のようだった。

それもそのはずだった。
何故なら甜花の知る桐生戦兎は、佐藤太郎の姿をしているものだったからだ。
そして今甜花の目の前に現れたのは、本来の桐生戦兎であった。
…厳密に言えば顔は佐藤太郎のものに変えられたものであるが、それが正義のヒーロー・仮面ライダービルドとして活動していた桐生戦兎の姿であった。

甜花の腕を掴んだ戦兎は、口を閉じたまま首を横に振る。
『それだけはしてはいけない』、そう言っているかのようだった。

その後、戦兎は背後のやや上の方に顔を向ける。
すると、その先の空間に異変が起きる。

空間が一瞬、波紋のようなものを出しながら歪んだ。
その波紋の中央が光ったかと思うと、そこからあるものが出現した。

それは、先ほど戦兎が変形させられた物体…それを小さくしたかのようなものだった。
それもそのはず、その出現した者の方がそれのオリジナルだからだ。
仮面ライダーカブトの変身アイテム、カブトゼクターが突如この場所に出現した。
東の街で主を失ったそれが、元々備わっていたワープ機能でこの網走監獄までやってきた。

現れたカブトゼクターを戦兎と甜花は視線で追う。
そいつはやがて、甜花の目の前にやってきた。
カブトゼクターはしばらく、甜花を見つめていた。
その次の瞬間、奇妙な出来事が起きた。

カブトゼクターはまず、甜花の持つヘルヘイムの森の果実に近付いた。
すると、まるでその果実に粒子となって吸い込まれるかのように、カブトゼクターと果実が融合した。
融合したその果実は、形を変え始めた。

融合した果実とカブトゼクターは、ロックシードへと変化した。
新種であるためロックシードにならないはずだったのに、確かにそうなった。
このロックシードには、仮面ライダーカブト・ライダーフォームの顔の意匠が施されていた。

ヘルヘイムの森の果実が、別種のライダーのアイテムと融合してロックシードに変化するという現象の例は、過去にも存在した。
それが起きたのは、『武神の世界』と呼ばれる世界だった。
その現象と同じようなことが、今この場においても起きてしまっていた。

果実がロックシードになるのを見た後、甜花は再び戦兎の方に顔を向ける。
戦兎は『これでいい』と言うかのように首を一度縦に振った。

その直後、桐生戦兎はまるで霞のように消えてしまった。
まるで、最初からここにはいなかったかのように。
けれども、変化した果実…カブトロックシードは確かに、甜花の手の中に残されていた。

…甜花には全く知る由の無いことだが、今ここで起きた出来事は、かつて同じく新種のヘルヘイムの森の果実を手にしてしまったものが経験したことに、類似していた。


今見えたものはもしかしたら、ただの幻覚だったのかもしれない。
それでも、この出来事は確かに、甜花の心に変化をもたらした。
絶望しかなかった心に、希望が芽生え始めていた。


「……ごめんなさい。なーちゃん、戦兎さん。ありがとう。甜花……頑張りましゅ!……あうう…噛んじゃった…」

少し言葉は噛んでしまったが、彼女の中の決意はしっかりと立っていた。
今度こそ、戦兎が託してくれた想いに応えるために。
彼がいなくなった分も、自分がヒーローとなって頑張れるように!

さあ、祝え!新たなるヒーローガールの誕生を!


『カブト!』

ロックシードの起動と同時に、甜花の頭上でクラックが開き、展開前のアーマーが出現する。
そのアーマーは、仮面ライダーカブトの顔面の形をしていた。

『ロックオン』

甜花はロックシードを戦極ドライバーの中央にセットする。
それと同時に、変身者の出陣を盛大に知らせるためのほら貝の音を中心とした待機音楽が流れ出す。
そしてこれまでも何度か言った、自らを奮い立たせるためのあの言葉を叫ぶ。

「変身!」
『ソイヤ!』

甜花はカッティングブレードを下げ、妹の顔でカブトの顔面のアーマーを頭から被る。
アンダースーツも装着され、アーマーが展開していきアーマードライダーとしての形を作っていく。


『カブトアームズ!天の道!マイウェイ!』

アーマードライダーが一体何のアームズを装着したのかを知らせる音声が流れる。
こうして現れたその姿は、私たちの世界においてはアーケードゲーム上でしか戦う姿を見ることのできないものであった。
アーマードライダー斬月・カブトアームズ。
天の道を行き、総てを司る力を纏った青目を持つ紅白の武者が、この網走監獄の中に降り立った。


◇


『バリ』『ボリ』
「…ペッ」

先ほどよりも時間がかかったが、アナザーカブトはメロンロックシードも噛み砕いてしまった。
それもアナザーカブトはすぐに吐き出してしまった。
そして辺りを少し見回した後、その視線は再び甜花をロックオンする。

だが、その姿は以前と違う。
醸し出す雰囲気も、変わっていた。
彼女が向ける青の双眸が、覚悟を決めて迷いを捨てたことを伝えているかのようだった。

甜花の右手には、仮面ライダーカブトの武器である、カブトクナイガンも握られていた。
アーマードライダー特有のアームズウェポンとして、その武器が召喚されていた。
甜花はカブトクナイガンからクナイフレームを抜き取り、クナイモードへと変形される。
その次にカッティングブレードに手を伸ばし、それを2度下げた。

『クロックアップ』

その音声は、本来の仮面ライダーカブトのベルトから鳴るものと違い、戦極ドライバー特有の音声で流れた。

『クロックアップ』

それと同時に、アナザーカブトの体からも音声が流れた。

2人のカブトの力を持つ者が動き出す。
両者共に、同時にクロックアップの加速した時間の中に入門する。
これで、互いの動きはどちらともに通常と変わらないスピードに感じるようになる。

「ウオアアアアアァーッ!!!」

アナザーカブトが甜花のいる方に向けて突撃してくる。
それに対し、甜花は動かずに冷静に相手を見ていた。
甜花は、自分が狙うべき場所を見定めていた。

アナザーライダーの特性は甜花も聞いている。
同じライダーの力でなければ、変身アイテムであるアナザーライドウォッチを破壊できない。
しかし今、甜花は相手と同じカブトの力を持つ姿になっている。
ウォッチの破壊自体は可能な状態だ。
だから、あとはどうやって破壊するかだ。

しんのすけがどこにウォッチを埋め込まれてアナザーカブトにさせられたか、その場所を思い出す。
狙うべきは、そこだ。
そこだけ狙えば、相手を殺さずにも済むはずだ。


「アアアアアァァーッ!!」

アナザーカブトが甜花に対して腕を振り上げる。
一瞬、アナザーカブトの胸の辺りががら空きとなった。

「………やあああああああああぁぁぁーっ!!!」

甜花は手に握ったカブトクナイガンの刃を、勢いよくアナザーカブトに向けて突いた。
その刃は、アナザーカブトの胸の中央に突き刺さった。
そこは、JUDOがしんのすけに対してウォッチを埋め込んだ場所であった。

甜花の刃は、しんのすけの体内にあったウォッチだけを、的確に貫いた。

「オ、カッ…」

甜花が刃を刺し込んだ後、アナザーカブトは動きを止めた。
その時にはもう、お互いにクロックアップの効果は切れていた。

甜花はゆっくりとアナザーカブトの胸から刃を引き抜く。
すると、アナザーカブトの胸に空いた穴から、砕けたアナザーカブトウォッチの残骸がこぼれ落ちる。
同時に、アナザーカブトへの変身が解け、中から孫悟空の肉体の野原しんのすけが今度こそ出てきた。
その胸に、刃による刺し傷等は見受けられなかった。

ようやく孫悟空の姿に戻ったしんのすけは、体力の消耗が激しかったためか気を失っていた。
そしてそのまま、その場に仰向けに倒れ込んでしまった。


◇

「お、終わっ、た……」

しんのすけが倒れた後、甜花もその場に座り込んだ。

「戦兎さん……甜花、やったよ…」

アナザーカブトを倒し、しんのすけを元に戻したことで、甜花の中に達成感が発生していた。
同時に、脱力感も感じていた。
決着は一瞬だったが、疲労感は凄まじかった。
けれどもこれで、問題は確かに1つ解決した。
ヘルヘイムの森の果実から自分を助けた戦兎に対して報いることもできたとも、感じていた。
甜花は安心したかのように、その場でへたり込んでしまっていた。


………だが、安心するのはまだ早かった。
戦いはまだ、終わっていない。



『グアアアアアアアアアアァァァーッ!!!』
「!?」

甜花の耳に悲鳴が入ってきた。
エボルト達のいるはずの方角からだった。

最低最悪の破壊者という脅威が、まだ残存していた。

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