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Prrr!Prrr!(体内無線によるコール音)
???「ボス、朗報です。列車が動き始めました。…えぇ、奴らも乗ってます。(たくさんの鴉に囲まれながら大樹の上にて立つサイボーグの男) 」
クラウス「そうか。突然の大雪とそれが晴れた件…やはり(自身は拠点にいながら無線を受け取っている) 」
???「どうやら白玉楼のほうで妙な異変があったようで。連中はそこにいたらしいですぜ。まったく驚きましたよ。街に辿り着いたと思ったら突然の大寒波。これじゃあ探し物もできやしねぇってね。―――このまま任務を続行します。えぇ、街ごとブッ飛ばしてやりますよ。天の聖杯はキチンと回収します。ですので―――(そう言いかけた時だった) 」
クラウス「待て。作戦は変更する(無線の奥で???が驚いたように声を出した)『なぜです? ここで連中を吹っ飛ばしておけば……』 (その言葉を遮るように、彼はある人物の名を告げる)―――『黎明卿 』が動き始めた。」
???「――――ゾクッ(その名を聞いたとき、殺意と恐怖がごっちゃになった感情が湧く)黎明卿……『"新しきボンドルド" 』が? なぜ? 奴は今確か……ッ! 」
クラウス「我々同様、監視を付けていたのかもしれない。あの男ならやりかねん。ある意味では500年前の生き証人であり、天の聖杯に深く関わった科学者だ 。―――今の段階で手荒な真似はするな。お前はこのまま監視を続けろ。戦いの場は必ず私が用意しよう。―――その時まで待て、『ライラック・レイブン 』」
???→ライラック・レイブン「……了解です、ボス。引き続き監視を続けます(そう言って無線を切り、向こう側へと進んでいく列車を見ながら)……ケッ、運の良い連中だ。(そう言って鴉を模したようなパワードスーツと機械の身体を駆使し、巨大な翼を広げた)行くぞゾンビ鴉ども。―――"痛み"だ 。連中に至高の痛みを味わわせてやるぞ!!(そう言って別の方向へと飛び、遠くからの監視を行う)」
?????「おや、反応が動き始めましたね。ついに「天の聖杯」が、いえ、あの子が自らの足で進み始めたのですか。おめでとう、「ヒカリ」。アナタにはたくさんのお礼が言いたい。―――是非、また会いたいですね。」
― 所在地不明:通称『観測所』 ―
セイバー(佐々木小次郎)『む……これは此方の声が届いているという事になるのか。現代絡繰の通信に拘るというのは、難儀な話よなぁ……。 こちら『セイバー』 白玉楼の異変を解決、無事『聖杯』と『落し子』の旅立ちを見届けた。私はこれといって用向きもない故其方へ合流しようかと考えているのだが……如何する』
アサシン(ソリッドスネーク)『此方『アサシン』。現在『月面旅行中』だ。月見酒には近過ぎて最悪だろう、暫くは地上で待機していてくれ』
セイバー(佐々木小次郎)『其方はここと違って阿鼻叫喚の地獄絵図なのであろう。そなた単独では荷が重かろうが……ああそうだ、『バーサーカー』も丁度其方へ向かったと報せがあった。面識はあるか? 奔放な男だがうまく使ってやれ、戦力にはなろう』
アサシン(ソリッドスネーク)『バーサーカーが……?奴は『西部』で消息が途絶えたと…… む、噂をすれば……件のバーサーカーからの無線だ、繋ぐぞ』
バーサーカー(???)『————————』
アサシン(ソリッドスネーク)『何……いや待て、その『声』……まさか……貴様ッ!!』
バーサーカー(???)『—————準備運動は万全だな、兄弟———————』
アサシン(ソリッドスネーク)『リ”ィ"キ”ッドオ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”ォ”ォ”ォ”——————————————!!!!!!』
VIDEO
BGM♪:【素材】メタルギアソリッドゲームオーバー
白玉楼のあるエンテン村から電車で旅立った
「あなた」 たちは、次なる目的地へと向かう。
無人の駅を降りると、そこは人里離れた未開の土地を思わせる閑散とした風景が広がっていた。
いわば、自然意外に何もなかったのである。
天王寺璃奈 「………こ、これは……〖 ゜▿゜ 〗(あまりにも殺風景すぎて唖然としている) 」
ホムラ「………ええ…何もありません…ね… …降りる駅間違えちゃったとか…?(あははと苦笑しながら) 」
ヒロ「なんだ……?がらーんとしてるな…(周りを見て) 」
メディ 「いえ、そんなはずは… 本来この旅路は、最終目的地である『
願いの谷 』への最短ルートを事前計算したうえで移動しているものですので、この場所を通過するのは問題ないかと。……とはいえ、今晩宿泊する場所が見当たらないのは、確かに困りますね… 」
――――――……け…て…… ……すけ……て……
あなた「……―――?(駅前で立ち往生している中、どこからか聞こえてきた「声」に振り返る)…… …… …… ―――!(その方角を静かに見据えると、衝動的に突き動かされたかのように林の中へと駆け出していく) 」
ヒロ「……!?おい!どうした…!?(林の中へ駆け出したあなたを追いかけていく) 」
ホムラ「…あ……!(我先に駆けていく
「あなた」 を制しようと手を伸ばすが、既に遅かった)………(何故かすぐに追いかけようとはせず、何処か物々しく表情に陰りを見せる) 」
天王寺璃奈 「……きっと、また何かを感じたのかな…? ……ホムラちゃん…?…具合、悪い……?(彼女の顔をそっと伺いながら) 」
ホムラ「…… …… ……! ……あ、いえ…!なんでもありません…っ…… ただ…なんとなくだけど……"嫌な予感"がして… と、とにかく追いかけましょう…!(我に返る様に首を振るい、あなたの後を追いかける) 」
天王寺璃奈 「………(どこか不安げな面構えをするホムラを無表情の顔で気にかける様に見つめ、自分もまた遅れてその後を追う) 」
何処までも続く林道を数分かけて過ぎていくと、彼らの前に巨大な壁と重厚感のある石の門扉が歓迎する。
よく見ると、その門扉の表面には、次の文字が深く掘り込まれていた――――
――――「 カラテチスシト カクイ モララミ マナモセ カクスイイ カニモイト 」――――
あなた「………?(天高くそびえ立つ壁と門扉に行く手を阻まれた
「あなた」 は、幼子が大人を見つめるようにその門扉…特に、刻まれた謎の文字を見上げる) 」
天王寺璃奈 「はぁ、はぁ……! すぅ……はぁぁ……(息を切らして走ってきたため、門扉の前へ到着すると乱れた呼吸を整えようと深呼吸する)……? ……こんなところに、大きな扉……とても古そう… それに、何か、書いてある……? 」
メディ 「……(悠然とした足取りで遅れて合流する)……この文字…ひょっとすると…――― ピロリ、ピロリ…♪(瞳を閉ざすとヒューマギアモジュールを起動させ、何らかのデータを閲覧し始める)…………該当データを一件検知しました。以前、
リューズ島 で考古学者のロビン様から見せていただいた古文書の中に、「月の言語」と呼ばれる古代文字の一種を閲覧したことがあります。おそらく、この扉に彫られた文字こそが… 」
ホムラ「月の言語…?そういえば、ロビンさんはあらゆる言語を勉強されていましたものね…♪…
メディ ちゃん、もしかしてこの文字が読めるの…? 」
メディ 「はい。我々ヒューマギアは、一度視認した映像はデータとして永久保管されますので… 以前目にしたロビン様の古文書を参考に翻訳してみます。 ピロリ、ピロリ…♪ (瞳を閉ざし、翻訳作業に入る)…… …… …… ……翻訳が完了いたしました。 」
――――「 Towards the moon jump three times 」――――
メディ 「……意味は、「月に向かって三回跳べ」…だそうです。 月の言語は、一見はカタカナを適当に羅列した文章にしか見えませんが…これは英語の文章のアルファベットをQwertyキーボードで半角カナ入力したものです。もっとわかりやすく説明すると、パソコンのキーボードを見てもらった時、例えば、「T」のキーにはひらがなの「か」があり、「O」には「ら」があります。月の言語はそのような仕組みとなっているようですね。 」
天王寺璃奈 「言われてみれば、確かに…!(パソコンに詳しいためか、実物を見なくてもキーボードの位置を容易く思い出しては納得したように頷く)……ちょっと、面白いかも。今度、同好会のみんなに自慢しよっと… ……それにしても、「月に向かって」…?(夜空を仰ぎ、そこに浮かぶ月を瞳に収める)……あ、そういえば今夜は満月なんだね…綺麗……〖*╹▿╹*〗 」
あなた「……ポフッ、ポフッ、ポフッ…!(
メディ の翻訳を頼りに、門扉の前で月に向かって三度跳んだ) 」
ホムラ「ほぇ~…世界にはたくさんの言語があるのですね… …でも、そんな、三回跳んだだけでこの硬そうな扉が開くとは思えませんが―――」
……ズッ……ズズズッ……ズズズズズッ……!!!(三回跳んだ
「あなた」 へ応えるかのように、分厚い石の門扉が地響きを起こしながら開かれていく)
ヒロ「…………月に向かって3回…(あなたをみて)………Towards the moon hit(ふと呟く) 」
ホムラ「開いちゃったあ!!?💦(鳩が豆鉄砲を食ったように目をぱちくりさせながら、開かれていく扉に唖然と口を開く) 」
メディ 「……ピロリ、ピロリ…♪(開かれていく門扉をスキャニングする)……よく見るとこの扉、一見するとただの古い石門に見えますが…"その内側は機械となっている"みたいですね。門扉の前に立つ人間が、暗号通りのモーションを行ったかどうかを検知し、一致すれば開かれる…概ねそのような仕組みなのでしょう。……何故、こんな辺境の地にこのようなものがあるのかは存じませんが… 」
天王寺璃奈 「………この先へ行けば、きっとわかるはず。…どうする?(
「あなた」 に視線を送りながら) 」
あなた「……! ……… (璃奈と目を合わせながらも、開かれていく門扉の先にある未開の地に興味の眼差しを向け、
「あなた」 はその一線を超える様に歩き出す) 」
ホムラ「………―――――――」
ヒカリ「………気づいてるわね、ホムラ?(精神世界より、いつになく厳かな声音を彼女へ投げ込む) 」
ホムラ「――――(…うん… ……まさか、「この地」にあるなんて思いもしなかったけれど… これも運命の導きなのかな……だとしたら、「私たち」は…―――) 」
ヒカリ「……もう「あの子」たちには隠せないわ。来るべき"その日" が来たのよ…覚悟して。」
ホムラ「―――――(………うん……―――)(突き刺さる想いに痛めるように、少女は翡翠色のコアクリスタルが輝くその胸に両手を当てる) 」
天王寺璃奈 「………ホムラ…ちゃん…?(彼女の様子を不思議そうに見つめては何度も傾げる) 」
ホムラ「――――……! ……ううん、なんでもないですよ。 …私たちも、行きましょう。(そして、少女たちもまたその一線を越え始めた―――)」
ヒロ「…………あぁ(ホムラを訝しむような目で見ながら歩き出す) 」
月光が照らす林の道を渉っていくと、蜃気楼のようにその風景が滲みだし、変わっていく。
それは、外側から内側の景色をカモフラージュするかのようであった。
少しずつ変わっていく景色、そして一行の前に飛び込んだのは―――
自然の世界から乖離された、広大な機械都市だった。
高層ビルを彷彿とさせるビル群が立ち並ぶメトロポリスの風景が広がるそこは、
無機質ながらも月の光を浴びて幻想的な輝きを放っていたのだった。
天王寺璃奈 「――――!? ……こ、ここって……!(自然から人工物だらけの景色へと少しずつ変わっていく中、ついに本性を現したその不可思議な景色に驚愕する)……さっきまで、こんな大きな建物…見当たらなかった…なのに、どうして、急に……それに、ここは、いったい…っ……Σ〖 ゜o゜ 〗(何度も周囲を見渡しては動揺している) 」
メディ 「……私も、正直とても驚いております…。いったい、何がどうなっているのか…。衛星ゼアと情報共有し、現地調査いたします。ピロリ、ピロリ…♪(再びモジュールを起動する) 」
ヒロ「…………さっきの光景とは全く違うな(驚いた顔で周囲を見ている)……林の中に隠された街…ってやつか? 」
ホムラ「 コツ…コツ…… ………(乾いた土から、いつの間にか金属板を踏み鳴らしながら、変わりゆくその景色を静かに一望する)………(驚きもある、疑問もある。けれど、それ以上に赤毛の少女の顔には何処か、「不安」の色が強く滲み出ていた―――)」
あなた「………!?(夜に包まれながらも昼間のそれに比肩する輝きを放つ大都市に目を奪われていた) 」
――――…た…けて…… ………すけ……て……
天王寺璃奈 「……でも…なんだかとっても静かだね……私たちが知っている都会の喧騒とか、まるで聞こえない………こんなところに、本当に人が…? ……ううん、もしかすると……住んでいるの…人ですら、ないのかもしれない… 」
あなた「――――!!(最初に感じ取った「声」が脳裏に強く反響すると、その声のする方へまた駆け出していく) 」
メディ 「ピロリ、ピロリ、ピロリ…―――(……ここは… なるほど、そういうことでしたか…―――)(衛星ゼアとの交信を終え瞳を開ける)……みなさん、ここは…――――!あ、主様…!?(何かを語り出そうとした矢先に走り出した
「あなた」 に目を丸くし、急いで追いかける) 」
月面を思わせる大地―――そこには、大勢の人影があった。
しかし、誰も彼もが虚ろな目を浮かべている。
「生きたい」という野心も欲望もなく、ただ、自らが行っている"奉仕"こそが当たり前のことなのだと自覚し、
各々が静かに行動していた――――
うさ耳を生やした住人たち『 カツーン……カツーン……!(手にしたつるはしを何度も大地へと振り下ろす、その行為を淡々と繰り返している。汗を流し、涙を流し、時に「血」を流しながら…それでもやめようとはしなかった。否、やめたくても、やめられなかったのだ―――)』
奴隷(シャモ)「ウ、ウワァーッ!(木箱に詰められた灰色の石のようなものを運んでいたが、疲労の末に転倒し盛大に零してしまう) 」
アンゴル「小僧ッ!サボるんじゃないッ!!(転倒した奴隷の背に、これでもかとビシバシ鞭を強く打つ) 」
指揮官「いいかぁ!期限は差し迫っている!これ以上の遅延は許されんッ!(指揮棒を振り回しながら現場で必死になって指示や鼓舞を行う) 」
奴隷猫「どうして365日24時間も働き続けなければならないのですか?どうして…(泣く泣く石のようなものを鑢で研磨している) 」
奴隷(ネイマール)「ウッ、ウゥゥ…アァァッ…ァ…!(泣き崩れる) 」
レイセン「…ぁ……うぅっ……(中には華奢な少女ですら酷使され、必死にスコップで穴を掘り続けている。よく見ると、奴隷と思われる人の首には、みな共通してチョーカーのようなものが首に嵌められていた) 」
はらぺこあおむし「しくしく…(採掘場でハロウィンのアルバイトの残業をさせられている) 」
無人機「キィィーン…(いくつもの小型の無人機が周囲を飛び回り、現場を監視している。取り付けられているのはカメラだけではなく銃器も積んである) 」
奴隷の青年(北村)「……も、もういやだ……――――もういやだああああああぁぁ……!(そんな時、一人の青年がつるはしを投げ捨てて叫ぶ)腹が減ったよぉ…眠たいよぉ……頼むから休ませてくれよぉぉ…!!(指揮官と思われる人物に懇願するよう迫る) 」
スティーブ「(ツルハシ片手に手慣れた挙動で掘り進めている) 」
奴隷のデデンネ君「給料が出デンネエエエエエエエエエ!!!!(”ひっさつまえば”で地面を掘っている) 」
鱗滝指揮官「根性が足りんッ!!!(奴隷の青年に理不尽なビンタを下す) 」
指揮官「 貴様ぁ!この、バカタレがぁぁぁああああ!!(迫ってくる青年を指揮棒で叩く)休んでいる暇などないッ!見てわからんのかッ!!さっさと働け。さもなくば処刑するッ!! 」
リセットさん「クォラァーーーッ!!!諦めるなよ、諦めるなよお前ら!!なんでそこですぐに諦めようとすんねん!!諦めたらそこで試合終了やねん!!手を止めるな!働けぇ!!(奴隷の分際で同僚に叱責…と見せかけ、密かに激励しているようだ) 」
奴隷(内海成彰)「すべてはぁぁぁああああああああナンバ重工のためぇええええええええええええええええええええええええええええええええ!!(栄養失調で死亡) 」
アンゴル『働け!働け!(指揮官に続いて複数の輩が押しかけ、一斉に青年を袋叩きするように蹴りを入れ続ける)』 」
奴隷の青年(北村)「うッ……ぐぅッ……!ぐふっ、うぅっ……!!(ビンタされたり指揮棒で叩かれたり蹴られたりして虫の息になる) 」
レイセン「はっ、はぁ……はぁ…っ……――――(……すけ……たすけ…て………―――) 」
ポプ子「竹書房ァ——————!!!!!!竹書房ァ——————!!!!!!(岩盤を竹書房に見立て拳で採掘している) 」
あなた「――――!!?(声のする方…採掘場が見える高台へ駆けつけるとそこに広がる凄惨な光景に大きく目を見開いた) 」
メディ 「――――!シッ…隠れてください…!(身を乗り出そうとする
「あなた」 たちを抑え、高台の物陰に隠れながら採掘場の光景を俯瞰する)………まるで、奴隷制度ですね… 見てください…原住民と思われる人たちの首に、何か嵌められています。みな…何らかの弱みを付け込まれて、あのようなことを……(目を細めながら) 」
天王寺璃奈 「……酷い……っ…(思わず目を伏せたくなるような光景に、恐怖で身が震えている)……なんとかしてあげたい…けれど……(周囲を徘徊している指揮官やその兵と思われる人たちに委縮する) 」
ホムラ「……っ…(痛めつけられる者、働き続ける者…想像を絶するような苦しみに囚われている奴隷たちを目に、少女もまた心を強く痛める) 」
ヒロ「…………許せねぇ……(グッと拳を握りしめる)…(璃奈の様子を見てそっと彼女の肩に手を添える) 」
指揮官「くそ……黎明卿が勘付く前に最終防衛ラインを築けというが……。無理があるのではないか?……そもそもあの"怪物"は……(小声でブツブツ) 」
青髪の奴隷「だー……同じ動作の繰り返しってのも肩凝ってくるな……芸の一つでもないってのかね(他と比較して一挙一動、疲労感を感じさせずひたすら桑を振り下ろす奴隷が一名。どこから持ってきたのかさりげなく隣の奴隷にボトル入りの水を渡す)一口ずつ回していきなぁ はー首いって……—————ん。(何を思ったのかあなた達の隠れる物陰を一瞥)—————首いって(確かに一瞥をやり、再び採掘作業に戻った) 」
エースバーン「 ヒ ュ ン ッ ――― (刹那、満月を背に一羽の兎が夜空へと跳び出し―――)――― シャオラァッ!!(採掘場へと突撃落下すると同時に兵の一人を、持ち前の脚力で強く蹴り飛ばした)…… ス タ ン ッ …!(その後、採掘場のど真ん中へ颯爽と降り立ったその兎は、全員の視線を一斉浴びる。兎の首には、チョーカーは嵌められていない―――)」
アンゴル『ぐわぁッ!!(一人の兵が、突如現れたエースバーンに蹴り飛ばされてしまう)はっ、はっ…申し上げます!採掘場に『レジスタンス 』が現れましタァ!!(指揮官と思わし人物に密告)』
ショッカー戦闘員『イーーーッ!!(奴隷を酷使していた兵団が、反旗を翻した
エースバーン を取り囲んでいく)』
エースバーン「……俺は逃げも隠れもしねぇ…――――かかっこいやクソ野郎どもがァッ!!!(怒れるエネルギーを火炎に変え、兎の脚部が燃え盛る) 」
指揮官「ダニィ!? こ、これ以上連中に邪魔されてたまるか! すぐさま迎撃しろォオおお!!(大慌て) 」
レオモン「―――― ダ ッ ダ ッ ダ ッ ダ ッ ダ ッ ダ ッ (エースバーンの出現と同じくして一人の獣人が現れる)―――― シ ャ キ ッ ! ! (兵に走り向かっていき、刀を振り抜く)」
うどんげ「―――― んもー…慎重に「作戦」を遂行しましょうって言った傍から…仕方ないですねー。『ラビー』はせっかちちゃんだったことを失念していた私にも責任がありました。ま、そういうことですから? カ シ ャ ン ッ (塀から身を乗り出し、アサルトライフルを携えてやってくる)――― やっちゃいましょうか☆ 『レジスタンス』、出動ですよー!」
キャロット「―――ってい!! (大岩を跳び越えて参上すると共に、レオモンと抜群のコンビネーションを発揮して兵共を徒手空拳でなぎ倒していく) 奇襲成功!……なのかなぁ?(呑気に首を傾げながらも、こちらへ迫る兵に追撃の鉄槌を下す)」
アンゴル&ショッカー戦闘員『ぐゎあああああぁぁッ!!! イーーーーッ!!! (謎の兎たちの奇襲に遭い、兵が次々と蹂躙されていく)』
無人機「キィィィイイイイイイン!!(空を埋め尽くすように徒党を組んでレジスタンスに向けて一斉射撃) 」
青髪の奴隷「チッ……間の悪いこった、嫌いじゃねえけど……(
エースバーン 、レオモンの登場に舌打ちし桑を捨て駆け出し)看守殿借りるぜッ!!(アンゴル達の装備していた警棒をすれ違いざまに奪取、『杖』の如くなぎ払い) ゴ オ ッッ (『魔炎』が扇状に拡散、
エースバーン 、レオモンの両者に襲いかかる) 見物客か? 遠慮しねえでステージに上がったらどうだ(『あなた』達の足場に『ルーン文字』を浮かび上がらせる 三秒後に『爆発』する) 」
天王寺璃奈 「あ、あれは……!?(
エースバーン を筆頭に、次々と参戦する原住民と思わしき人物らに目を奪われる)……な、何が起こっているのか、わからないけれど…私たちも、じっとしてちゃダメだと思う……! 」
ホムラ「……そうですね、璃奈ちゃんの言う通り… 私たちも――――!?(
「あなた」 に突撃のアイコンタクトを送ろうとした矢先、咄嗟に感じた殺気に光の膜を展開。自身を含め一行を爆発から守るも…)―――きゃああああぁぁ!!?(爆発の衝撃で崩れた高台から落下してしまう)ひゃんっ……あい、たたた……(尻もちをつきながらも立ち上がる) 」
ヒロ「…………行くか!(璃奈の言葉に乗るように) 」
あなた「……! !? (ホムラの視線に頷いて突撃しようとするが、爆発に出鼻を挫かれてしまう)……!?(ホムラのお陰で直撃は免れたものの、同様に尻もち落下して立ち上がる)……!(だが直後、聖杯の剣を手に青髪の奴隷へと特攻する) 」
メディ 「ちょっ、お待ちください――――っ!?(爆発によって瓦解する足場に、璃奈をお姫様抱っこで 」
レオモン「む…… ぬぅ…!――――――獣王拳!(『魔炎』を浴びながらも青髪の奴隷に拳を突き出し、獅子顔型の衝撃を放つ) 」
エースバーン 「っとぉ……!?(扇状に広がる火炎を跳躍回避する)……へっ、俺とやろうっての?上等…ッ…!!(青髪の奴隷へ跳び膝蹴りを繰り出す) 」
指揮官「まずいまずいまずいまずい逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ……よし!(通信機を起動させ連絡)HQ!HQ!レジスタンスが現れた!あと……はっ!(その時、彼の目に映った赤い髪の少女)『こちらHQ、どうした!?』――――天の、聖杯。天の聖杯を発見!繰り返す。天の聖杯を発見! 」
白髪の奴隷「ビシィッ!!バシィッ!!(ショッカー達の群れの中を堂々と歩き、を次々と爆散させながら進み続ける)せめて痛みを知らずに安らかに逝くが良い…… 」
キャロット「バリバリバリッ…――――“エレ爪(クロ)!!”(帯電する拳で兵を感電させていく)…あれっ…?なんだろう…あの人たち…?敵の増援とは思えない…むしろ……(反対側からやってきた
「あなた」 一行を見据えながら) 」
指揮官「作戦通り、『OPERATION:MF 』の実行を要請する!!――――『了解、OPERATION:MFを実行する。それまで現場を維持せよ!』(通信が切れ、そして彼からは不気味な笑い声が)ふへ、ふへへへへ、レジスタンスども、そして天の聖杯!お前達はもう終わりだ……最強の『MF部隊』がやって来るぞ! 」
青髪の奴隷「おっと……(手にするは警棒、にも関わらず今度は『槍』の如く巧みに振るいあなたの剣撃を難なく受け流し、鋭い『突き』で
エースバーン の蹴りを相殺する)動きは素人だが悪かねえ目をしている。スカサハが好みそうな『勇士』の目……って奴か?(歯を覗かせて笑い)遊んでやりてえがそうもいかねえ。雇い主から『自らの意思』で離れられねえのが奴隷って奴なのよ(含みのある物言いでそう告げ、奴隷、レジスタンス、そして『出口』へ順に目配せ。あなたに視線を戻し片目を瞑る) 」
あなた「……?(青髪の奴隷と対峙しつつ、彼の視線の先を見る) 」
ショッカー戦闘員『イーーーーッ!!!(白髪の奴隷の無双に吹き飛ばされていく)』
エースバーン 「何を訳分かんねえことを…――――ん?(その時、並列する
「あなた」 の姿に気づく)……お前も、俺たちの敵なのか…?(……いや…違う……?じゃあ、この人間は、一体なんだ……??)(ただただ不思議に
「あなた」 を見つめ続ける) 」
レオモン「ん、あれは………もしや……(
「あなた」 達の姿を捉え) ……今はとりあえず、目の前の相手に集中するんだ。…話はそれからでいい。(キャロットに) 」
白髪の奴隷「奴隷達の退路は私が守って見せよう。どうせ先の短い命だ、殿も悪くない…スゥーッ…(流れる様な動きと深く、長い呼吸をもってその場で構え) 」
キャロット「わかった!レオモンも気を付けてね…! 鈴仙!みんなの状況は!?(うどんげの方へ振り返る) 」
うどんげ「なんかすっげー強そうな白髪のおじさんがなんとかしてくれたので大丈夫ですね!(白髪の奴隷を見据えながらキャロットに)この場にいる全員の避難が確認できたら我々もトンズラぴょんしましょう。急がないと、「奴等 」が来ちゃいますからね…―――」
ヒロ「っておわぁっ!?(爆発に吹っ飛ばされる)ってぇ…なんだぁ!?(土刀を構え) 」
レオモン「……ああ。各自、健闘を祈ろう。―――――(キャロットにそう告げ、再び交戦しにいった) 」
青髪の奴隷「——————(M.F小隊……アーチャーの野郎を殺った連中か。出来ればこいつらには今ぶつけたくねえ)——————悪いな、ちと響くぜ(常人の領域を逸脱した残像さえ残さない動きで『あなた』へ間合いを詰め、警棒の先端で『軽く』ひたいを突く。多少の痛みはあるがダメージはない)受け流したな!!俺の必殺の一撃を!!!!!(棒読み迫真) 」
―――(あなたの『心』に直接青髪の奴隷のものと思しき声が流れ込む。その声色からして事態は深刻であることがうかがえる) 『悪いな、余裕がねえから直接お前に『縁』を一時的に繋がせてもらった。手短に伝えるぜ。 今からここに、お前達と敵対する連中の『最高戦力』その一角が来る。 狙いは天の聖杯……ホムラとかいう姉ちゃんだ。言っちゃなんだが、連中には『勝っちゃいけねえ』。奴隷はレジスタンス連中に任せてさっさとここを離れろ 』
天王寺璃奈 「わわっ…ありがとう、
メディ … …『レジスタンス』……?(物々しい雰囲気の中、混乱を極める現場を静かに観察する) 」
ヒロ「レジスタンス…か(剣を構えた手を止める) 」
いつの間にやら無人機の代わりに無数の鴉たちが空中を埋め尽くしていた。
その鴉のほとんどはどこか腐食しているようで、まるでゾンビのよう。
バサバサと現場を囲うように地上の者たちに睨みを利かせている
あなた「――――!?(警棒を通じて伝わる青髪の奴隷の言葉に、はっと気づかされる)……―――!!(刹那の内に感じ取った警告に、
「あなた」 はホムラをはじめ仲間たちを連れて離れようとするが…時すでに遅く、その"最悪の事態"…頭上を飛び交う無数の鴉に驚愕する) 」
エースバーン「……バーロー……――― もう"来ちまった"よ… (うどんげの忠告を無碍にするように、上空の鴉を見上げて畏怖するようにその身が硬直する) 」
―――――♪ッ!!!!! (次の瞬間、周囲に鳴り響くドラムなどの音。それらは拳の利いた音階をへて現場の混沌さをさらに引き立てるような不協和音染みた音色を響かせていく)
ホムラ「ふぇ―――― ひ や ぁ ッ ! ! (耳を劈く様な不協和音の音色に思わず膝をついてしまう) 」
あなた「……!!?(ホムラと同じくして、その不気味な音色にやられ、つい剣を手放してしまう) 」
ライラック・レイブン「キィィィイイイイイイン!(遥か地平線からすぐにこちらの現場へと飛んでくる。そして彼等の真上まで来ると捻り込みで一気に地面スレスレへ)ひゅ~、あれが発動したってんで来てみたら、やっぱ俺が一番乗りか。だよなぁそうでなくちゃあなぁ!(巨大なカラスを彷彿させるデザインの黒々としたサイボーグの肉体。ニヤリと口元を歪め)見つけたぜ天の聖杯。俺の名は『ライラック・レイブン 』!大人しくする必要はねぇ。無理矢理ってのが俺の主義でな。来てもらうぜ(ビッ指差して戦闘態勢)……いい音楽だろ?俺、こう見えても前はジャズ奏者でよお。そう―――――ジャズが聴こえたら、俺が来た合図だ!! 」
白髪の奴隷「ぐうっ、この音…!来たか……まさに天から墜ちる凶星に相応しい 」
青髪の奴隷「……。(警棒を担ぎ、あぐらをかいて腰を下ろす)———————お早いお着きで、『レイヴン』 鳥目だってのによく道に迷わなかったもんだ 天の聖杯つっても小娘一人掻っ攫うだけだろう。言っちゃあれだが俺一人で充分な仕事じゃねえのか 」
エースバーン 「あッ…が……!(頭蓋に響く音色に頭痛のような痛みが走る)はぁ…ッ……はぁ…ッ……(兎の脳裏に過るは、かつて得体のしれないサイボーグの敵に挑み、無様に散った敗北の記憶。その忌々しい記憶を音色に呼び起される)……あん…にゃろう…ッ……!(無理矢理不敵な笑みをつくってみせる。だが、その自慢の足は震えている。武者震いなどではない、純粋な「恐怖」によるものだった―――) 」
天王寺璃奈 「……嫌な、音楽……(耳を塞ぐ)……!「天の聖杯」……ひょっとして…――――(その用語を口にした謎の男「レイブン」に驚きながら、恐る恐るホムラの方へと振り向く) 」
ライラック・レイブン「ハッ、抜かしやがれ。俺は直々にボスに命令されてる。手柄を横取りされてたまるか。……それに、あれは極上の女だ。極上の女には極上のジャズ奏者である俺が良く似合う(謎理論)テメェはそこで俺の演奏でも聴いてなぁ。代金はいらねぇ。 おーおー怯えちゃってまぁ。カラスが怖いか?ん?……食われたくなきゃあ、引っ込んでることだなぁくひひ(
エースバーン を見て) 」
ヒロ「…………嫌な音だ……!(耳を塞ぐ)狙いはホムラちゃんか! 」
ホムラ「……っ……(影より出でたレイブンと対立しながら、よろよろと立ち上がる)……そう…「貴方たち」…でしたかっ……(彼の肉体を見やり、
恣慰ヶ丘学園 での出来事…サイボーグ忍者が脳裏を過った) 」
あなた「――――!!(天の聖杯…ホムラを狙うレイブン。彼の背に、視えるはずのない男《クラウス》の影を垣間見ると…)―――― チ ャ キ … !(地面に横たわる聖杯の剣を再び握りしめ、ホムラを守るように一歩前へ出る) 」
ヒロ「…その子は連れて行かせねえよ(ホムラを守るように彼女を腕を横に出し制する) 」
青髪の奴隷「……………………。(腕を組み状況を俯瞰して見る。ライラック・レイヴンの実力をよく知る彼は、肩を落とし首を横に振った)んじゃま……賑やかしの演出ぐらいは担当させてもらおうかね。ライヴには派手なパフォーマンスが付き物だろうよ(杖を斜めに降り腰を上げる。明確に『敵対者』としての立場を強調するように、ホムラを睨みつける) 」
エースバーン 「……るせぇ……るっせぇんだよ…ッ…!てめぇの趣味悪ぃ音楽も、その声も…!!"次こそ"ブッ倒してやるから…そこを動くなよ…!!(意図せず
「あなた」 と共にレイブンと対峙する) 」
白髪の奴隷「……悲しいな、誰も彼も、争いは止められんか 」
ライラック・レイブン「お、お、お、お?(ホムラを庇おうとする
「あなた」 の姿を見て、そして―――)ダァーーーーーーッハッハッハッハッハッ!!! こりゃあいい!! 悪~い怪物から御姫様を守る王子様ってか? いいねぇ。そういうの、壊してやりたくなるんだよ。――――至高の痛み(ペイン)で、テメェのすべてを、壊したくなるんだよぉおお!!(ボディから現れたのはミサイルやら熱光線兵器やら銃火器やら、まるで人型の戦闘機を思わせる装備である。背中に取り付けられた巨大な翼を大きくはばたかせながら威嚇する) 」
メディ 「―――― ザ ッ … (ホムラを睨む青髪の奴隷の視線を遮るように彼の前に立ちはだかる)いいえ、そんなものは結構です。ホムラ様は誰の所有物でもありません。連れ去るものならば…全力で排除いたします。 」
うどんげ「ちょっ…ラビー!相手が悪すぎます!ここは一度撤退を―――!(
エースバーン を呼び止めようとするが) 」
あなた「……?! …… …… ………!! (物騒な装備を纏うレイブンの"威嚇"に一瞬退きかけるが、果敢にも柄を握り直して颯爽と駆け出した) 」
エースバーン 「―――うるせぇってんだよッ!!(それがレイブンへの返答か、うどんげへのものかは定かではない。だが癪に障った兎は燃える足底を月面を焼き尽くすと、
「あなた」 と同時にレイブンへと跳びかかった) 」
白髪の奴隷「……力で以て相手を支配し、従わせる……許されよう筈も無い、が… 」
ヒロ「…………んな装備で屈すると思ってんのか?(レイブンの装備を見ても動じず)璃奈ちゃん、下がってて(璃奈に背を向けたまま) 」
ライラック・レイブン「オーケーオーケー!!殺されたいヤツは大歓迎だッ!演奏は始まったばかりだからな、たっぷり味わっていけ!!(第一掃射はミサイルの群れ。無数とも言える数のそれは無茶苦茶な軌道をへて、この区画ごとフッ飛ばす気かというほどの火力で着弾していこうとする 」
ホムラ「……!待って…! ……っ……(何かよからぬ気配を察して、駆け出していく
「あなた」 を呼び止めようとするも遅く…半場自棄気味に
「あなた」 を追いかけサポートに徹するよう身構える) 」
青髪の奴隷→クーフーリン「おう、きっちり守ってみせな。 我が名は『クーフーリン』アルスターの猛犬……光の御子、んで今は……『月の都』のしがない守衛Aってところだ。モブ如きを相手に遅れとるんじゃねえぞ、異邦の旅人(片手を眼前に突き出し真一文字に振り抜く。それだけの動作で『炎』を表すルーン文字を7つ空中に刻みつけ、そこから火炎弾を飛ばす。その一部はメディに迫っていたライラックレイヴンのミサイル『偶然』ぶつかり相殺していた)」
あなた / ホムラ『……! / ここは私が…!(光の膜を展開しながらミサイルの直撃を防ぎつつ、またホムラの能力で爆炎を吸収しつつ被ダメを抑えながらレイブンへと迫っていく)……!!(そして、ホムラが吸収した火炎を上乗せした燃える剣で斬りかかる)』
エースバーン 「こんなものッ…!(自慢の脚力でこちらへ迫るミサイルを蹴り飛ばしていく)――― ぅおらぁッ!!(
「あなた」 の剣がホムラの聖なる火炎を纏うように、自分も自らの熱で生み出した火炎を纏う足でレイブンへ回し蹴りを繰り出す) 」
白髪の奴隷→トキ「はああーっ!!北斗流弧陣!!(病人然とした立ち姿からは想像も付かないであろう、異常な速度で周囲を駆け回り、ミサイルを弾いて回る)ナギッ!ナギッ 」
うどんげ「あー、もー!ほんっと世話が焼けますねぇ!いいですよもう、ここまできたらやってやりますよ!!(岩陰に隠れながらクーフーリンへ照準を合わせ援護射撃を行う) 」
ライラック・レイブン「―――――!(あなた/ホムラと
エースバーン がミサイルを躱したのを見てなるほどかなりの修羅場を越えてきたなと改めて感じ)バッ!!(巨大な翼を盾代わりに閉じる。そして―――)ドガァァアアアアアア!!!(爆音と共にあなた/ホムラと
エースバーン の炎が炸裂する。火炎と煙が舞い上がり、
「あなた」 たちにも見えないほどに視界が遮られている) 」
メディ 「……!(剣型武器「プログライズホッパーブレード」を携え火炎弾の荒らしを潜り抜けていく)……っ…!!(剣を右から左へ、左から右へ持ち替えながら行う華麗な剣裁きでクーフーリンと打ち合う) 」
あなた / ホムラ『……!!(激しく暴発する炎に一度後退) ブォンッ…!(剣で黒煙を斬り払い、レイブンの出方を待つ)……気を付けて…彼の武装、何か秘密が…』
エースバーン 「ちぃッ…!!(渾身の蹴りを防がれ、更に苛立ちが顔に出る) 」
天王寺璃奈 「う、うん…!(後方にある物影へと隠れる) 」
クーフーリン「飛び道具だけが売りじゃねえだろう、月の戦士よ。生憎『魔眼持ち』には嫌な思い出しかねえ……火加減はできねえぜ(警棒を燃やし、それを難なく握りしめたまま優曇華に目線だけで照準を合わせ)—————シッ!!(足首を捻り素早く方向転換、槍の如く投げつけ) ゴッッ(裏拳を
メディ の手首へ軽く当て、斬撃の軌道を逸らし首をひねるだけで回避)パンッッッ パスッッ ヒュバッッ(手刀を作り次々と手首や腕、手の甲に軽く当て軌道を逸らしては回避を繰り返し近接戦を繰り広げ)————『アンサズ』(合間にルーン文字を刻みつけ火炎弾を無作為にばらまく。これを回避すると『偶然』にもミサイルに当たらずに済む 」
ライラック・レイブン「(モクモクと煙が晴れていく中)……そんなもんかぁ?テメェらの炎(ジャズ)はよぉ!(完全に視界が晴れたとき、そこに見えたのは傷ひとつない翼だった)天の聖杯ホムラ。お前が炎を使うことは知ってる。だが、最古の技術にして最新鋭のテクノロジーを搭載した俺の翼にゃあ温かったぜ?…タバコ持ってくりゃあよかったぜ(バッと翼を広げて宙へと飛ぶ)お前は炎に対してかなりの耐性を持つと聞くが……それはどこまで持つかなぁ!!!(地上に向かって再度ミサイル群発射。加えて機銃掃射によってミサイルの大雑把な隙を少なくする) 」
キャロット「――――危ないッ!!(稲妻の如く空間を駆け出し、うどんげへと投擲された槍を上空へと蹴り飛ばした)…鈴仙!みんなの避難は無事終えたよ!(彼女の傍へ降り立つ) 」
トキ「(しれっと避難民に混ざって逃げる) 」
ヒロ「…よし(隠れた璃奈を見て)………(身体中からショットガンのようなものが生え、ミサイル群に向けて土弾を乱射する) 」
アスラン・ザラ 「やめろ!俺は敵じゃない!(避難民に混ざって逃げる) 」
あなた / ホムラ『……!? / これは……いけないッ…!(流星群の如く降り注ぐミサイル、そして前方から濁流の如く押し寄せる銃弾に対し、何重にも展開した光の膜で防御を試みるが…)――――ひゃああぁッ…! / ……!!(膜の破裂、その衝撃で吹き飛ばされる)』
レオモン「―――――こちらも無事、完了だ。(キャロットと同様、再び戻ってきた) …下がれエース。お前はすぐに顔に出る。(
エースバーン の前に立ち) 」
カズヤ「(避難民を抱えて行く) 」
エースバーン 「ッ――――“フェイント”!!(重火器による攻撃を喰らったかのように見せかけ、寸でのところで回避していくが…)―――がッ…!(右足を撃ち抜かれ、挫いてしまう) 」
うどんげ「んひぃぃぃいいっ…助かりましたよキャロット…… おっとぉ?私の「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)」はそんな安売りできるようなものではなくてですねぇ…ええ、ええ、それはもうお高くつきますとも…!この瞳が開眼したその時こそ、貴様の最期となるだろう…クックックッ……(厨二オーラ全開) 」
ライラック・レイブン「ヒュー!こりゃあいい、壮観だッ!! ―――――もっといいのあるぜおい!!(そう言って準備するのは熱光線砲。発射まであと数秒、それを補完するように銃器掃射やミサイルなどで弾幕を張り、土弾などを撃ち落としたりする) 」
メディ 「ピロリ、ピロリ…―――(…むっ、なかなかの手練れですね。予測演算が悉く対応されるとは―――)――― ズザザァーッ…!(剣を振るって、ヒロと交代するように距離を置く) 」
エースバーン 「ぜぇ…ぜぇ…っ……そう言われて「はいそうですか」と大人しく退けるかよ…!特に、「あいつ」は…あいつだけは…ッ…!(眼前のレイブンを睨みつけながらレオモンに。そ鋭い眼差しは、因縁の敵に向けられるソレであった)………(そんな時、傍らにある小石に目を向ける) 」
クーフーリン「そうかい、じゃあ使わねえでくれ(言葉に裏はなく厄介なものを未利用な目でそう告げる)へっ……レイヴンも大概だがあんたもすばしっこいな。俺の狼犬と競わせたら面白そうだ(徒手空拳の打ち合いにも関わらず火炎弾を一つ生み出し)——————(レイヴンの蓄積するエネルギーを一瞥、小さく舌打ちし)っっと、クソ!外したかァーーーッ!!(ゼロ距離で発射。火炎弾はヒロ、
メディ の顔面すれすれを素通り。ホムラ達に直撃……ではなく彼女の近くの床に辺り、爆風が『レイヴンの射程範囲外』へ偶然にも飛ばそうとする) 」
ホムラ→ヒカリ「ホムラ、あなたの攻撃じゃ奴には届かない!私が代わるわ!(ここでヒカリと交代する) ―――調子に乗らないッ!!(レイブンへ掌を突きつけると、手中から飛び出した閃光が真っすぐに進行。ミサイルや銃弾をも飲み込んでレイブンに迫る) 」
ヒロ「……っ!(クーフーリンの火炎弾に迎え撃つように土刀を構えるが、すれすれを通ったのを見て手を止める)…なんの、つもりだ……? 」
レオモン「よせ!感情に飲み込まれてしまっては、それこそ奴の術中にはまるだけだ…!ん……どうした、エース。 」
ライラック・レイブン「……変わりやがった!あれが……『ヒカリ』か(ギッと歯軋り)面白れぇ!!真正面からどかっと行こうや!!(狂気に満ちた笑みを見せて―――)ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!(熱光線、発射。ヒカリの閃光とぶつかり合う) 」
エースバーン 「 ゴ ッ (地面に転がるその小石を足の爪先で蹴り上げる) トッ…トッ…トッ……!!(小石をサッカーボールのようにリフティングすると、それはみるみると一つの火球となっていく。そして…)――― 食らいやがれッ!!(それは、月の民なら誰もが知る、自身の得意技“かえんボール”―――火球をレイブンへ目掛けて素早く蹴り飛ばした) 」
あなた / ヒカリ『……!! / くッ…うぅぅ…っ…!!(閃光を放つヒカリを
「あなた」 が支え、拮抗するが…)―――― きゃあああぁッ…!! / ……!!(レイブンの火力が閃光を上回り、そのまま吹き飛ばされてしまう)…はぁ……はぁ……っ…そんな……!どうして…っ…?(地に伏せられ、悔しそうにレイブンを睨み上げる) 』
レオモン「――――!む、これは………(得意技を放つ
エースバーン の姿を見て) 」
キャロット「あれは…!ラビーの得意技!!いけーっ、やっちゃえ~!! 」
うどんげ「………ふっ、命拾いしたな……(はぁぁぁぁぁ~~~~~、焦った、ちょーーー焦った…!人生張ったりかましてみるものね…てゐの受け売りなのが癪だけど…)おおっとあれはー!ラビが放つ渾身の一撃!“かえんボール”!!相手のゴールにシュウウウウウウウウウウッ!!! 」
クーフーリン「日夜問わず採掘作業でガタが来てるんだよ、言わすなやー!(ヒロへ間の抜けた声を張り上げ)ったく……狙われてるとわかっててなんで手前から突っ込むかね……わからねえでもねえけどよ(口を尖らせ背越しにヒカリを一瞥。肩の上で拾い上げた警棒を弾ませる)————っと忘れてた。仕事だ仕事(目視しなくても充分なのか、ノールックで火炎弾を『正確』に狙いを定めヒロへ三発打ち込んだ) 」
ゾンビ鴉「ギャアギャアギャアギャア!!(ゾンビ鴉の群れがかえんボールへと飛び込んでいく。一匹一匹潰されながら、さながら死を恐れていないかのように束になって止めにかかる。そして最後の一匹でようやく軌道をずらすことに成功し、主のレイブンを守った)」 」
エースバーン 「なッ゛―――(レイブン本人に相殺されるならまだしも、無数の鴉如きに渾身の技をいなされてしまい、愕然とする)……そん、な……ッ……――― がぁ…ああぁッ……!!(右足に深手を負いながらも無理して攻撃を繰り出したためか、その反動による激痛に襲われる) 」
キャロット「……うそ…っ……そんな…ぁ…!!(かえんボールを打ち消された。それは、一縷の希望が立たれたものと同然とするように、少女もまた唖然となる) 」
ライラック・レイブン「知らねぇのかぁ?ここの科学力をよぉ。(軌道がずれたかえんボールを眺め、すぐにヒカリたちを見下ろす)お前の閃光は確かに強い。だが、それは高々500年前のってレベルだ。ここにあるのはそれを遥かに超越したものばかりだ。歴史の重みってヤツだな。……簡単に言えば、なにも特別なのはお前だけじゃあないって話だッ!!(そう言って地上に堕天使の如く舞い降りてくる) 」
あなた / ヒカリ『……! / ……知ったような口を…!(ギリィと歯を食いしばり睨みつけながら立ち上がる)はぁ、はぁ……その程度で、私を打ち負かしたつもりでいちゃ……あ、ぅ……! / ……!?(よろめくヒカリを
「あなた」 が咄嗟に支える)』
メディ 「……!主様、ヒカリ様…!っ……(すぐに加勢に向かおうとするも、クーフーリンに遮られてしまう) 」
ライラック・レイブン「いいねぇ、その顔堪らねぇ……!!(そう言ってどこからともなく取り出したのはピカピカに磨かれたサックス。目を閉じて彼は一心にそれを吹き始めた。)――――♪(それはこれまでの不協和音とは違い見事な演奏。戦闘中であるのに思わず聞きほれてしまうほどの腕。だが、真に恐ろしいのは……)『ギャアギャアギャアギャア』(周囲のゾンビ鴉たちが豹変していく。血走った眼はさらに濃くあり、見る見るうちに骨格が変化していく。彼のもう一つの能力、音による霊媒術。自身をゾンビ鴉の群れに守らせながらも、まだまだたくさんいるゾンビ鴉たちに対象を襲わせる) 」
うどんげ「ラビー…ッ!!(アサルトライフルを投げ捨て急いで
エースバーン のもとへ駆けつける)ほんとにもうっ…!どうしてあなたはいつもいつも…と、とにかく薬を……あ……(ポシェットをまさぐるも何かを察する)………そうだ…手持ちの薬品、もう底を尽きちゃったんだった……(右足を抑えながら悶える
エースバーン を他所目に狼狽の顔色を窺わせる) 」
クーフーリン「(
メディ の行く手を腕で制するだけでなく、ホムラ/ヒカリの身を案ずる面々に、戦場の現実を知る戦士の、突き刺すような冷徹な目を向ける)—————今、天の聖杯の周りに立てば命はねえ。生者の世界で『隣人を救えるのは生者だけ』だ。 あんたは、今、ここで、死人になりてえのか?(『念押し』と言わんばかりに警棒を横へ一振りしヒカリの周囲を火の壁で囲む。ライラックレイヴンの標的を、彼女一人に絞り込むかのように。)—————生者にのみ許された『可能性の明日』を拒むか。『勇猛な戦士』として友の傍で死ぬか。よく考え選ぶこったな 」
エースバーン 「ぐぅ……あああぁぁ…ッ……!(右脚の激痛に苛まれる中、ゾンビ鴉に襲われ更に見悶える) 」
ゾンビ鴉「ギャアギャアギャアギャア!!!!!!(より狂暴になったゾンビ鴉たちがヒカリたちに襲い掛かる。くちばしは剣の切っ先のように、羽根の一部が硬質化して剃刀のように鋭くなり、サイボーグ忍者以上の機動力で斬り裂きや突き刺しを群れでしにかかる) 」
ヒロ「…なっ!?(ノールックで投げられた火炎弾が直撃する)な、なんて、やつだ…! 」
ヒカリ→ホムラ「――――!(レイブンが奏でる死の音色に踊る鴉たちを振り払う最中、同様に襲われている
エースバーン を、精神世界の中でホムラが見据える)――― ごめん、ヒカリちゃん!(なんと、我が身を呈して
エースバーン のもとへ駆け寄り、「彼女」に襲い掛かる鴉から庇うように包み込む)……っ……大丈夫…私が、みんなを守るから……っ…(カラスに突かれながらも、そんな中で
エースバーン へ母性的な笑みを浮かべ安堵させようとする) 」
あなた「……!(ホムラが
エースバーン を守るように、自分は彼女たちを守るように剣を握りしめ、鴉たちの攻撃に対応するように振り回していく) 」
レオモン「むっ…!おのれ、穢れた鴉どもめ…!――――獣王拳!(ゾンビ鴉に拳を突き出して獅子顔型の衝撃を放つ)…エースッ!!(
エースバーン に駆け寄る)……だから言わんことではない。言いたくはないが………お前のその足ではもう、戦うことは不可能だ。―――――〝ベンチ〟へ戻れ。 」
エースバーン 「――――!……お前……っ…(自分を庇うホムラ。自分と同じくして傷だらけでありながらも、微笑みを絶やさず向けてくれる彼女に、兎の痛みは何処か和らいでいくような感覚へと陥る) 」
ライラック・レイブン「ニィィ…(ホムラの様を見てさらに興奮するという異常な感覚の中、音色を更に激しくする。それに合わせてゾンビ鴉の攻撃も激しくなる)(さぁどうする。このままぶちのめされるのか?それともなにか手があるってかぁ? ――――それともッ!)(期待と愉悦の眼差しを向けながらも演奏を止めない 」
キャロット「こ、このぉ…!!きゃっ…!(
エースバーン たちを守る様に電撃を放ちながら鴉を追い払おうと試みるも、鋭い斬撃に掠めてしまう) 」
ヒロ「…大事な仲間を見捨てて掴む可能性の明日なんざいらねえ!(土刀をクーフーリンに突きつける) 」
ギ ュ ゥ ゥ ゥ ウ ン ッ ――――― (だが、レイブンのその期待を遮るかのように、遠い空にジェット音が轟く。夜空の満月に浮かぶ影…それはみるみると大きくなり―― 接近し ――採掘場へと降り立った)
黒いフェイス「 ズ オ ォ ン ッ ―――― ズ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! (落下する大きな影に、月面に巨大なクレーターが出来上がる。巻き起こる硝煙が晴れていくと、そこには―――)―――― ブ ル゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ … ッ … ! ! (かつて、「あなた」たちが対峙した黒い起動兵器が出現したのだった) 」
だが、顔つきの起動兵器だけではない。奴の双肩にも、それぞれ二つの人影があった―――
ライラック・レイブン「――――どうぅわっ!?(ノリに乗っていた演奏が途切れる)て、て、て、テメェ……(眉をピク尽かせながら黒いフェイスの方を見て)……おい、いってぇどういう了見だ? OPERATION:MFが出ていたのを忘れたか?これは俺たち、いや、俺のヤマのはずだぜ?――――なぜテメェが出てくる『黒いフェイス 』!!(バッと怒りをあらわにし) 」
白衣の男「―――― 『天の聖杯』が都に現れたとの報告を受けてきてみれば…へぇ…事実だったんだねぇ。(黒いフェイスの右肩に居座っていた白衣の男は、ホムラをはじめとする一同を愉悦に孕んだ表情で俯瞰していた) 」
ローブの人物「――― バ サ バ サ ァ ……(そして白衣の男に対し、黒いフェイスの左肩には…黒いローブに身を包んだ謎の人物が立っている)………(素顔は覆われているものの、差し込む月光によって僅かに見えた口元から、女性であるのが分かる) 」
クーフーリン「チッ……そうかい。なら『救う明日』ではなく『救えぬ今日』と共にくたばっていきな(警棒をヒロの土刀の峰に振り下ろして床に伏せ) トン ッ (流れるような動きでヒロの胸部に警棒の先端を当てる。そして) 『アンサズ』 (直接『炎』のルーン文字を彼に刻みつけ、炎の渦がヒロを足元から飲み込もうと襲いかかった)——————(黒いフェイス着陸の余波を背に受け、背越しに増援の姿を視界に収める)千客万来だな。そうまでして手に入れてぇもんなのか、天の聖杯ってのはよ 」
天王寺璃奈 「――――!? ……あ、あれって…まさか……!(
リューズ島 で対峙した黒いフェイスを指しながら思わず声を荒げてしまう) 」
あなた「……!!(忘れもしない大型の起動兵器「黒いフェイス」を目に愕然とする)……!(そして、その双肩に居座る二つの影にも、同様の眼差しを向ける) 」
メディ 「かの起動兵器は……! ………?(
リューズ島 で交戦した黒いフェイスに目を見張りつつ警戒心をさらに強めるが、ふと…ローブの人物の姿に釘付けになる) 」
キャロット「うわわわっ……で、出た……!奴らの「用心棒」…それに、「プロフェッサー」まで…!!(黒いフェイス、そして白衣の男を指しながら慌てふためく) 」
うどんげ「――――『機関』の"総戦力"が、ついに集結しましたか…っ…… (レイブン、黒いフェイス、白衣の男、ローブの人物…四人姿を捉え、ぽつりと呟いた) 」
黒いフェイス「喚くなよォ…レイブン。わざわざ『クラウス』の兄貴がテメェ一人行かせたってのにもたもたしやがってよォ…!「全員」で迎えに行けとお達しよォ…! フ、フッフッフッ……まさかこんなところで再び会うことになるとはなァ~…会いたかったぜ、「天の聖杯」…!(長く鋭い爪をホムラへ突きつけながら)…あぁん…?誰かと思えば…あん時のムシケラ共もいたのかァ…!(
「あなた」 たちを嘲笑するように) 」
ホムラ「はぁ…はぁ……っ……あなた、は……!(最悪な状況下による最悪な相手との再会。少女にとってこれ以上とない絶望感が湧き起る) 」
レオモン「……よもや、新手が現れるとは。……もはや、ここまでというわけか……。(黒いフェイス達の姿を目の当たりにし、諦観の意を言葉にした) 」
ライラック・レイブン「――――ッ!?(両肩に乗っていた白衣の男とローブの人物を見て顔色を変える)……ちっ、ボスがいったのか。しゃーねぇ。ちょいと遊び過ぎた見てぇだしな。……ほかの部隊のメンバーに先越されるよかマシか(サックスをしまい、戦闘状態を軟化させる。今度は遊びはなしに、冷徹な殺戮者としての顔を見せながら
「あなた」 たちに、にらみを利かせる) 」
白衣の男→戦極凌馬「……(プロフェッサーと呼ばれた男は、傷だらけのホムラを見てふぅむ…と顎元を摩る)…なるほど、あれが天の聖杯が持つ命の共鳴というものか。君たちの行動はずっと監視させてもらってたよ。(空を飛び交う無人機を指しながら)…さて、と…無駄な足掻きは止めたまえ。いくら君たちでもこの状況を理解できないわけがあるまい。……そうだろう?(にんまり、と満面の笑みを「あなた」たちへ見せつける)」
ローブの人物「…プロフェッサー、能書きは時間の無駄なので手短にお願いいたします。そもそも喋らないでください。(凌馬に毒のある言葉を言い放つ)………(
メディ の視線を察知し、互いに見つめ合う) 」
???「ヒーッヒッヒッヒッヒッヒ!レイブン!ちょいとアンタ遊び過ぎだよ!アタシの分はちゃんと残ってんだろうねぇ!!(奥の方から聞こえる中年の女性のような声。そして現れたのが……)――――ガシャン、ガシャンッ!(四本のオクトパスマニュピレーターを器用に操りながらこちらへと近付いてくる、『太った中年女』の形をしたボディーを持つ女サイボーグ。顔のたるんだ皮膚を揺らしながらバリバリとポテチを喰っている) 」
ホムラ「(
エースバーン を優しく撫でおろし、レイブンたちのもとへ詰め寄っていく)―――― やめて…!あなたたちの目的は…私のはず…っ… この子たちは…関係ない……!(「彼らには手を出すな」と、両腕を広げる) 」
黒いフェイス「ブッハッハッハッ…!こいつぁ泣けるじゃねえかァ…!愛しい女が命乞いとはなァ…?(ホムラの勇気ある行動を嘲笑う) 」
???→アンバーレッド・オクトパス「―――MF部隊、アンバーレッド・オクトパス!! あーあーみみっちいガキどもだねぇ。こんなのが敵なのかい? ……てか戦闘終わっちまってんじゃあないかい!!まったく、来て損したよ(そう言うとまたいきおいよくポテチを食べまくる)」
戦極凌馬「うぐッ…!あ、相変わらず毒舌だねぇ、『ミディ 』は………ほぅ…?(ローブの人物とやり取りを交わす中で、詰め寄るホムラに気づき冷徹な眼差しを向ける) 」
天王寺璃奈 「………『
ミディ 』……?(凌馬がつぶやいたその名前に、何か聞き覚えがある様に脳裏を巡らす) 」
???2「(オクトパスがやってきたと同時に巨大な狼がやってくる。その上には両腕のない幼女が跨るような格好をした機械の様で、狼と一体化している。頭を目を覆うようなプロテクターとバイザーがされており、グルルと自身も狼のように唸っている)……怒り、怒り……スンスン、この匂い、特別なエーテル……これが天の聖杯…!」 」
ローブの人物→ミディ「……―――― ブ ワ ァ … ッ … ! (自らを纏う黒いローブを脱ぎ捨てる。現れたその姿は、美しい青緑色の髪にコバルトブルーの瞳を持つメイド服の女性。だが、更に特徴づけるものは―――メディと同じ「ヒューマギアモジュール」をその耳に装着していたことだった)――― これ以上の問答は不要と判断。機関長の命のもと、ただいまより「天の聖杯」を回収いたします。(ヒューマギアの女性は無機質な声音を上げながらホムラただ一点を俯瞰する)」
ライラック・レイブン「――――ブラックアウト・ウルフ 。戦闘態勢をとれ。妙な事をする奴がいたら噛み砕いてもいい(ウルフの名を冠する幼女と狼の複合体サイボーグに指示を出す) 」
レオモン「……! 『天の聖杯』………我々は元より、抗うべくして立ち上がり、立ち向かった。そして、我々は……その戦いに敗北を強いられた。しかしそれもまた、覚悟の上。あなたが自らを差し出す必要はない……(ホムラを宥めようと言葉をかける) 」
???2→ブラックアウト・ウルフ「わかった……無駄な抵抗、よせ。(「あなた」たちに言って聞かせるように)」
天王寺璃奈 「っ―――――!!?(本性を現したローブの人物…
ミディ と名乗るその女性に、酷く仰天したように双眸が泳ぎ始める)……う、そ………あ、あれは……そんな……っ……(「間違いない」―――そう判断したように声を震わせながら、目の前の現実から目を背けてしまいそうに退いてしまう) 」
クーフーリン「—————そいつには及ばねえよレイヴン、ウルフ。————天の聖杯(問答に割って入、腕で臨戦態勢に入る二人へ制止を促す)そこの嬢ちゃんに全部諦めさせる手っ取り早い方法がある。その方が輸送も楽だろう 」
メディ 「……あれは……――――? ……璃奈様……?(自分と同じヒューマギアの
ミディ に驚きを示す中、何かに動揺する璃奈に気づいて振り返る)……っ……??(璃奈と
ミディ 、二人を交互に見比べてはその因果関係を見出そうとするも、その情報がない自身にはただ疑問符を浮かべるだけだった) 」
ホムラ「……今すぐ退きなさい…でなければ…私は――――― 私を「消滅」させます。 私が消えれば、困るのは…あなたたち…(まるで、何かを覚悟するように拳を強く握りしめる) 」
戦極凌馬「気づいていたか…だがどうするのかね?今の君にそんな力があるとでも―――― 」
ホムラ「――――試して…みます…?(自身の胸のコアクリスタルが光輝くと、その身が赤く発光する。否、よく見ると天から注がれた赤い閃光に身を包んでいたそれは、照準光だった―――) 」
戦極凌馬「……!まさか…自ら天空の「僕」(デバイス)…「セイレーン」を制御しているというのか…!? 」
ホムラ「……これは照準光。その速さは光と同じ。そして、ほんの少し出力を上げるだけで…私《天の聖杯》一人を消滅させるには十分な威力となります。次に合図を送れば…私の身体はこの世界から消滅する。貴方たちが動くよりも速く――― ……どうします? 」
戦極凌馬「(彼女の覚悟に閉口する)……意外だね。天の聖杯である君がそんなことを言い出すとは…―――― 「楽園」への扉、君が開いてくれるというのか? 」
ホムラ「……それが、貴方たちの望みならば―――― 」
天王寺璃奈 「……!(そんな中、一人覚悟を決めたホムラを他所目に我に返る)……やめて……ダメだよ、ホムラちゃん…!この人たちについていくなんて…!そんなの、ダメ……! 」
ブラックアウト・ウルフ「……アイツ、なんの話してるの?(レイブンに) 」
エースバーン 「ぜぇ……はぁ……ぜぇ……っ…――― お、おい……お前、まさか……(地に伏せながらホムラを見上げ、その背に負った覚悟を垣間見る) 」
ライラック・レイブン「ガキは黙ってろウルフ。……おう、クーフーリンよぉ。テメェなに企んでやがる(考えが読めないのかじっとりと) 」
クーフーリン「——————(腕を組みホムラの覚悟を見届け、心底残念そうに首を横に振った)いやなに、後腐れなくしてやろうとしただけだ。ただま、お節介が過ぎたかねぇ……もう必要はなくなった。肝の座った嬢ちゃんだよまったく —————とはいえ『仕事』は『仕事』だ。放っておけばあれらはクラウスの計画を阻む壁になる。何をすべきか、言うまでもねーだろ 」
あなた「――――!!(ホムラの行動からすべてを察した
「あなた」 は彼女を連れ戻そうと手を伸ばす―――) 」
黒いフェイス「―――― ム゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ッ゛ ! ! (ホムラを連れ戻そうとする
「あなた」 へ爪を振りかぶり、強烈な三閃を刻む)…おおっとォ、つい手が滑っちまった…!こいつァいけねェ…!(ヘヘヘと嘲笑を零しながら) 」
あなた「 ! ? (黒いフェイズの斬撃を聖杯の剣で咄嗟に受け止めようとするが、その瞬間――――今まで壊れることのなかった剣が細切れにされ、その破片と共に岩壁へと叩きつけられてしまった) 」
レオモン「……くっ………(ホムラの覚悟を前に、片膝をつき、ただ静観するしかなくなっていた…) 」
メディ 「――――!?主様ッ…!!(吹き飛ばされた
「あなた」 のもとへ急いで駆け寄っていく) 」
ライラック・レイブン「―――――(意図を読み取り)へぇ、面白いこと考えるじゃあねぇか。オイ、俺にやらせろ。実はまだちょっと暴れ足りなくてよぉ。(へへへと笑いながら) 」
ホムラ「……璃奈ちゃん…―――― 「その子」(
「あなた」 )のこと、頼みます…(
「あなた」 たちの方へ振り返ることなく、ただ静かに背中で語ると、少女は連中のもとへ引き寄せられるように歩み出す―――) 」
黒いフェイス「クックックッ…素直だねぇ!そういうの好きだぜ、天の聖杯。(こちらへ歩み寄るホムラをその巨手に掴む) 」
戦極凌馬「……(ホムラの身体にある異変を発見したのか、目を細める)――――傷だらけだね。 」
あなた「………!!(
メディ に抱き寄せられながら身を起こす中、凌馬の言葉が
「あなた」 の心に深く突き刺さった) 」
戦極凌馬「…まさか今頃気づいたのかい?自分の相棒がこれほど傷ついているというのに、君は自分しか見えていない。天の聖杯と同調した人間―――どれほどかと期待すらしていたが…君は実に愚かだ。愚かで、悲しいほど、哀れだ――― パ チ ン ッ (
「あなた」 に憐みの眼差しを向けると、指を鳴らす) 」
黒いフェイス「…天の聖杯、確かに頂いた…!―――― 行くぞお前らァ!! ギ ュ オ オ オ オ ォ ォ ォ オ オ ン ッ ! ! ! (ホムラを掴み、そして連中を自らの巨体に乗せた黒い起動兵器は夜空へと浮上しながら飛行形態へと変形。再び轟音を鳴らしながら、月の都の中央部にある巨大な樹木の天辺へと飛び去っていった) 」
ライラック・レイブン「――――(黒いフェイスの行くぞという掛け声は聞いていた。しかし、彼の方針は決まっているかのように鋭く、残された者をジッと見ていた。さながら獲物を狙う猛禽類のよう……) 」
クーフーリン「待て、お座りだレイヴン、ウルフ。広範囲を消すなら俺の領分だろうが。(ホムラの姿が見えなくなるまで静観を通し)—————すまねえな嬢ちゃん。この世界にはもう、手前の『大切な人』とやらはいねえよ。あるのはこの救いもねえ洗浄だけだ……そうだよな、『マンティス』(指をパチンと打ち鳴らす。ただそれだけで——————) 『焼き尽くす炎の檻<ウィッカーマン>』 ゴ オ ッッッ (宝具が発動。何の前触れもなく無人機を含む一切合切を無慈悲に焼く業火があなた達を、革命戦士達を包み込み、追い討ちをかけるように発火した洞窟の天井が崩れ落ちることで『姿が見えなくなる』) 」
あなた「……! ……!! ……!!!(黒いフェイスに連れ去られていくホムラ。意識朦朧としながらも、頭上へと上がっていく連中を追いかけんと自らの身体に鞭打ち走り出す。だが、余力はもうない。走れば走るほど疲弊する体…)―――――… ト サ ァ … … ! ! (やがて、
「あなた」 は倒れ伏す。その視界が黒く覆われる寸前まで、「彼女」へその手を伸ばしながら…) 」
ウィッカーマン「(一方、発火した瓦礫の向こう側) ギ ギギギ ギ ギギ (クーフーリンに召喚された木々の巨人があなた達に覆いかぶさる形で『屋根』になり、発火する瓦礫から安全と『退路』を守っていた。 向こう(レイヴン達側)からすればその様子は炎と瓦礫に詐欺られ見えることはなく、匂いの識別にも時間がかかるだろう) 」
ライラック・レイブン「(ミサイルや銃器を再度放射しようとしたとき、クーフーリンの突然の行動にハッとなる)――――な、なにしやがるテメェぇえええええええええ!!!(鬼のような剣幕でクーフーリンに食って掛かる)テメェまでどういう了見だ!?俺のお楽しみを邪魔しやがってぇえええ!! 」
うどんげ「あばばばっ……ななななっ、なんだがヤバいことになってしまいました…!!脱出しますよおおおおぉぉぉ!!!(瀕死の
エースバーン を肩へ担ぎ、瓦礫が降り注ぐ中採掘場を急いで抜け出していく) 」
ブラックアウト・ウルフ「……ッ!!(あまりの熱と臭気に後退り) 」
メディ 「主様…ッ…!(倒れた
「あなた」 を抱き上げ、レジスタンスたちと共にその場を後にしだす)璃奈様、ヒロ様!我々もまずは避難を! 」
アンバーレッド・オクトパス「おーおー焼ける焼けるーハッハッハッハ!(バリバリムシャムシャ) 」
天王寺璃奈 「あっ―――!(倒れた
「あなた」 を
メディ と一緒に抱き起す)…う、うんっ……!(その後、レジスタンスたちを追いかけるように脱走しようとするが―――)――――(ふと、その背後―――彼らが飛んでいった遥か先にそびえ立つ巨大樹に一瞥を与えるのだった) 」
レオモン「なッ…… ……!!い、いかんっ!このままでは………総員、退避だ!(声を上げ、その場から退いていく) 」
クーフーリン「死体を貪り損ねた烏に文句言われる筋合いはねーな(炎を背に耳をほじくりながら片目を閉じる)あんたは遊び過ぎだレイヴン。天の聖杯に無意味な損傷を加えた挙句、彼女を奪取しかねなかった連中を潰せなかった。クラウスの目的を考えりゃ、優先順位ぐらい付けられるはずだぜ。 ともあれ、もう誰も天の聖杯を奪い返しにこない、これ以上の成果があるか? 」
キャロット「こっちこっち!ついてきて…!(遅れて避難する璃奈たちをかの地へと誘導しながら共に脱走する) 」
ライラック・レイブン「(正論とも言えるクーフーリンの言葉に青筋を浮かべていく。オロオロしだすウルフと遠くからゲラゲラ笑っているオクトパスを傍目に手を伸ばしかけたときだった―――) 」
???3「やめんかレイブン。たかだか餌をとられたぐらいで一々盛るな。酒が不味くなる(のっそのっそと歩いてきたのは日本の鎧甲冑にもにた型のサイボーグ。白髭を生やした老人で片手に酒を持ちゴプゴプと飲みながらクーフーリンたちに向かって歩いてきた) 」
ライラック・レイブン「(かの声にハッとなったように動きを止める)……―――スカイブルー・マンティスッ! (思わず息を吞むほどの緊張感が現れる。なにを隠そうこの老人……『MF部隊最強のサイボーグ』であるのだから。レイブン、ウルフ、オクトパスが束になっても敵わないほどのすご腕。彼にとっては頭が上がらない存在である。) 」
クーフーリン「(降参と言わんばかりに両腕を上げレイヴンをあしらっていたところに、見知った老人が現れ)おいおいおいおい火事場に酒持ち込むんじゃねえよ、胃袋燃やしてえのか爺さん って胃袋もうねえか。ははははははは!(気の知れた仲なのか陽気に笑っている) 」
???3→スカイブルー・マンティス「ハッハッハッ、そう言うお主も派手にやったなぁ。なんじゃこれ?人形か?(目を細め、そしてその人形の体勢や隙間などを瞬時に見通す)――――あぁ、お主の言う通り胃袋なんぞとうの昔にないわい。けどな、飲まずにいられるかってんだ。クソまずい酒でもないよかマシだ。―――ホレ、お前等なにをしとるか。さっさと持ち場に戻れぇい(そう言ってオクトパスやウルフを返す)」
ライラック・レイブン「―――ッ!(ウルフやオクトパスが帰る中、ギロリとクーフーリンを睨み、自身も飛行態勢に移る)……(ケッ、マンティスのお気に入りだからってデカい顔しやがって……―――)(そのまま飛んでいった) 」
クーフーリン「そらそうだ、酒は胃袋で楽しむもんじゃねえわな。腹の中に治りゃクソミソ一緒とはよくいったもんだわはははは!(オウクパスやウルフが返されるのを見届けるまで、マンティスと肩を組んでバカ笑いをし) ——————で、何しに来た。そろそろ俺も潮時ってか(口は談笑のまま、目だけが『死地』にあるような緊張感に染まり、眼球が横にある老人の顔を捉える) 」
スカイブルー・マンティス「(その目を真っ直ぐに受け止め、老いたとは思えぬほどの眼光で返すや)――――ホレ、お主も飲め(同じ酒を渡す)クソ不味い酒じゃからな。お主も道連れにしようと思うてのガハハ。(豪胆に笑った後)……あまり目立つ行動はするべきではないな。クソ不味い酒では済まなくなることもある。 」
クーフーリン「お節介なジジイだ。塩を送るのか酒を振る舞うのか……どっちかに絞ってほしいもんだぜ。いや……酒のつまみにゃ、悪かねえ塩味か。(その場にあぐらをかき、燃え盛る木の人形を花代わりに、他愛のない愚痴を零しながら不味い酒に付き合うのであった—————) 」
メディ 「さあ、始まりました第5章。突然の波乱に主様たちの行方はどうなるのか…次回もお見逃しなく。 」
飛電或人「はぁ~あ~…今回も俺の出番は無しかな~…ねぇ~
メディ ?そろそろ俺にもオファーちょうだいよ~(ぶーぶー) 」
メディ 「こうしておまけコーナーに出させいただいているだけ光栄だと思えませんかね?そんなことより或人社長、いつもの〆、よろしくお願いします。 」
飛電或人「それはそれ!これはこれだから!!💦 も~…なんか乗せられてる気がするな~……じゃあ「月」に因んだギャグでもかますかな~…むおっほん! 月曜日がはじマンデー!! はいッ!アルトじゃ~~~~~~ないとーーーーッ!!!m9( ゚д゚ ) 」
飛電或人「マジレスされると困っちゃううううううううううううううううううううう 」
天の聖杯ホムラが、機関に捕らえられたその小一時間後
真夜中の上空を空挺が行く。
目標は
月の都 があるとされているポイント。その内部で……
無線からの声「"スネーク" 、たった今、天の聖杯が奴らの手に渡ったという情報が入った。事は急を要する。君の役割はわかっているな?(無線越しのスネークと呼ばれた"少女"に語り掛ける) 」
???「(気だるげに長椅子に寝転ぶようにして足を組みながら)わかってるわ"レーメ少佐"。天の聖杯の奪還、でしょう?(ゆっくりと身を起こす。青みがかった短髪の少女は黒のタンクトップの上から戦闘服を羽織り始める。その他装備の取り付けに銃器の最終チェック)そうそう、今回助手もつけるんですって? 」
レーメ少佐(無線)「そうだ。今回無線越しではあるが君をサポートしてくれるプルシュイ博士だ。彼女は天の聖杯の研究をしており我々よりもずっと詳しいだろう。何かわからないことがあれば無線に連絡するといい。 」
プルシュイ博士「よろしくスネーク。何かわからないことがあったら聞いてね。いつでもサポートするから(柔和な声でスネークに) 」
???「オッケーよろしく! ……じゃあ、そろそろつく頃だから、ね。(任務は先ほど言った通り天の聖杯の奪還、保護だが、それよりもまず現地にいるレジスタンスと合流するのが先決だということだ。無線越しの二人に見守られながら、彼女は降下の準備をする。漆黒の世界たるこの光景に幻のような都などあるのかと半信半疑だが、それでも期待せずにはいられない) 」
レーメ少佐(無線)「それからスネーク。君のコードネームだが、少々問題があってな。いや、特段問題と言える程のものでもないのだが。実は、現地にも『スネーク 』の名を冠するエージェントがいるという噂らしい。 」
???「ハァ!?ちょっと、スネークって私だけじゃなかったの!?…なぁんだ、他にもいるのかぁ。ったく、私という存在を差し置いてスネークを名乗るなんて…… 」
プルシュイ博士(無線)「そうカッカしないの。恐らく別の組織の者かもしれないわ。アナタがその人物に間違われてもいいの?(ぶー垂れているスネークをなだめるように)コードネームはすでに決まっているそうよ。――――『ユリアナ 』。そう、本作戦においてあなたのコードネームはユリアナよ。良い名前じゃない 」
???→ユリアナ「いい名前って言われてもなぁ。ったく、いいわ。やった気ようじゃないの。(その後、現地における身の振りなどを教えてもらったあと、彼女は開かれた扉の前に立つ)……――――じゃあ、行ってくる!」
無線「うむ、鳥になって来い!健闘を祈る!!/頑張ってねユリアナ!! 」
今、ひとりの少女のスニーキングミッションが開始される。
だが、彼女は知らなかった。そこに潜む強大な影に―――
あなた「―――――………!(深い眠りから目覚め、がばっと上半身を起こす)……!?(だが、勢い良く起き上がったことで体に残る痛みが悪化し、苦痛にまつ毛がぴくりと揺れる) 」
メディ 「……主様!(起き上がった
「あなた」 に気づいて傍へと寄ってくる)よかった…お目覚めになられたのですね。ですが、今は安静に…相当な深手を負っていらしているので…(宥めるようにその手を触れる) 」
あなた「……! …… (包帯だらけの手に触れられた
メディ の手。ヒューマギアであるが故に人としての温もりこそはないが、その優しさに心は温まる)……!(ふと、ホムラのことを思い出して辺りを見渡すが、そこに彼女がいないことを知り、現実は現実だったのだと思い知らされ、首を垂れる) 」
天王寺璃奈 「…よかった…(
メディ に続けてやってくる)……ここは、レジスタンキャンプ。さっきの人たちがアジトとしている場所なんだとか。……はい、これ。給食だって。食料不足で、量は少ない…て言ってたけど。(小さなお盆に盛られたシチューを差し出す) 」
キャロット「…あっ♪ お目覚めかなー?(「あなた」の背後からひょこっと顔を出す)さっきはごたごたがあって紹介し遅れちゃっけど…私は「キャロット 」!あそこで毛繕いしているのが「レオモン 」!向こうでシチューを独り占めしているのが「鈴仙 」!…で、あっちで眠っているのが「ラビー 」だよ!よろしくねー♪ガルチュー♪(「あなた」の耳たぶにスキンシップの甘噛みをする) 」
うどんげ「独り占めとは人聞きの悪い!私はただ私の分だけニンジンが少なかったので徹底抗戦していただけですよーっだ!!(地獄耳) 」
ありがとうさぎ「私は四天王の一角。『閃光のありがとうさぎ』 」
エースバーン 「………(「あなた」同様、全身に幾つも包帯の巻かれた兎が簡素なダンボールベッドの上で深い眠りについている) 」
パンダ「同じくレジスタンス四天王『鉄血のパンダ』 」
はらぺこあおむし「(レジスタンスキャンプでハロウィンのアルバイトをしている) 」
キリン「同じく四天王、『逆襲のキリン』 」
ピカマン「そして我こそが『進撃のピカマン』 」
月の都 に反省を促すレジスタンス四天王「「「「₍₍(ง🎃)ว⁾⁾ 鳴らない言葉をもう一度描いて ₍₍ᕦ(🎃)ᕤ⁾⁾ ₍₍ʅ(🎃)ว⁾⁾」」」」
ヨクバリス「やってみせろよ、ウサギィー!(シチューを食い荒らしている) 」
タブンネ「なんとでもなるはずだ! 」
デデンネ「ピカマンだと!? 」
ピッピ「₍₍(ง🎃)ว⁾⁾鳴らない言葉をもう一度描いて₍₍ᕦ(🎃)ᕤ⁾⁾ ₍₍ʅ(🎃)ว⁾⁾₍₍🙏⁾⁾₍₍🎃⁾⁾赤色に染まる時間を置き忘れ去れば₍₍₍(ง🎃)ว⁾⁾⁾哀しい世界はもう二度となくて₍₍ᕦ(🎃)ᕤ⁾⁾ ₍₍ʅ(🎃)ว⁾⁾🙏🎃荒れた陸地が こぼれ落ちていく₍₍ ʅ(🎃) ʃ ⁾⁾一筋の光へ(レジスタンスへ反省を促すギエピーダンス) 」
カンウシアン「そんなものはないじゅうざん(レジスタンス四天王を一刀両断する) 」
エースバーン 「………っ…… …っ…っ…… …っ……――――――― ぅぅぅううううるせええええええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!(目覚めると共にピッピを蹴り飛ばす
) 」
あなた「……?!(シチューを口へ運ぼうとしたとたんに耳を甘噛みされびくっと飛び跳ねる)……?……(キャロットの自己紹介から、月の民の面々をひとりずつ見渡していく) 」
キャロット「あ、起きた。(起き上がった
エースバーン を見て)………ねっ?愉快なメンバーでしょっ♪(そんな面々から
「あなた」 たちへ視線を向ける)……君たちは旅人さん?「
月の都 」へようこそー!……て、歓迎したいところなんだけど…ごめんねぇ…こんなことになっちゃって…(´・ω・`)(しょんぼりと耳が萎れる) 」
ピッピ「ギエピイイイイイイイイイイイィィィーーーー!!!(蹴り飛ばされピンボールのように洞窟のあちこちにぶつかりながら飛び跳ねていく)…ど、どうして僕がこんな目に……(ピクピクッ…) 」
革命戦士モルペコ「若者がたらふく高カロリー食を!!好きなだけ!!貪り食える未来を!!我々は作らなければならない!!ならないんだ!!!!!(厨房にありったけの食材をかき集め、探し物を探しに来た夢追い人、海賊モール・P・ロジャー) 」
ヒロ「…………まさか、ホムラちゃんが…(俯いた表情でシチューを食べている) 」
ルナトーン「(あ!やせい の ルナトーン が あらわれた! しかし まだ"だいばくはつ"しないようだ!▽) 」
スタルキッド「……!?!!?(ルナトーンに困惑している!) 」
マホイップ「うるせえカスタードホイップでも食ってろ(モルペコのケツにホイップ袋を突き刺し注入する) 」
ユリアナ「――――(クリアリングしつつ周囲の物陰に潜みながら足を進める。そして体内無線を起動)(『こちらユリアナ、レーメ少佐、聞こえる?』) 」
天王寺璃奈 「……愉快……〖* ゜▿゜ *〗(ホムラのことをはじめ様々な一件で精神的に参っていたが、各々にバカ騒ぎをしている連中に少しだけ心が軽くなったような気がした)……そういえば、「レジスタンス」って……? 」
革命戦士モルペコマン(ピカマン)「なんか進化した。 」
レーメ少佐(無線)『あぁ聞こえるとも。どうやら
月の都 の潜入に成功したようだな』 」
ユリアナ「(『そろそろマーカーポイントに突く頃合いよ。レジスタンスはやっぱりそこにいるみたい。彼等と合流するわ。……でも、本当に大丈夫なの?私のことを信用してもらえるかしら?だってこれ、極秘任務なんでしょ?』)) 」
キャロット「あ…そっか…君たちはまだこの都に来たばかりだっけ?ここはね、私たち「月の民 」たちが暮らす小さな都なんだ。と言っても、私は元の世界からこの地に引き込まれて、縁あってこの地でお世話になっているんだけどね。最初は私もびっくりしたな~…見たこともないような装置に囲まれて、なのにお月様は奇麗に拝めるもの。とっても不思議なワンダーランド!ってときめいちゃったな~…✨ 」
うどんげ「不思議なワンダーランドって…お腹が空いて空腹~みたいな感じですね。 あ、どうも。私は鈴仙・優曇華院・イナバと申しますっ!……え?名前が長い?じゃあお好きなように呼んでください♪みなさんからは「鈴仙」とか「うどんげ」とか「イナバ」とかいろいろ言われてるので! 」
レーメ少佐(無線)『そうだ。極秘任務だ。ゆえにここでは『天の聖杯の保護団体』からのエージェントと名乗るがいい。すでにその為の偽装も済んである。……気をつけろユリアナ。レジスタンスたちのアジトとはいえ、ここも安全ではない。彼らといち早く合流し、天の聖杯を奪還してくれ。以上だ。切るぞ』(通信は切れる) 」
キャロット「なんだよー(うどんげへぷうっと頬を膨らませる)……でもね…そんな私たちの都が、ある日あの連中に征服されちゃったんだ… 「
月の都 のテクノロジーをよこせ」だとか、「真の天の聖杯の在処は何処にある?」とか言ってきて…私には何のことだがさっぱりで……でも、あいつら全然聞く耳持たなかったんだ。私たちみたいな立派な耳もないじゃ仕方ないかなー。(ぺろっと舌を出す) 」
天王寺璃奈 「……そんなことが… 酷い話…だね……(天の聖杯……この都に、ホムラちゃんに関係するものが……?)(同情と疑問の色を伺わせながら話を聞いている) 」
ヒロ「………ここに、あいつらが狙っている不思議な力がある…ってことか?(キャロットに) 」
メディ 「…先程衛星ゼアとの交信で得た
月の都 について、私から説明します。ここはその昔、月で起きた戦争によって、その剥がれた大地の表面が宇宙空間を漂い、偶然にもこの混沌世界へ流れ落ちたことから誕生したのだそうです。実際に、鉄やケイ素などが含まれた地面が月面と全く同じ成分からできていることからも伺えます。 」
メディ「何より特徴的なのは、その卓越した科学文明 です。人類が長年かけて築き上げてきた文明が、月ではその当時から既に完成していたらしく…むしろ、月面の一部と共にこの世界に流れ落ちてきた文明がこの世界で発見され、今の文明が築かれたと言っても過言ではありません。即ち、全ての科学文明は月に起因している可能性が極めて高く、この都は…その事実を決定付ける紛れもない遺産なのです。 」
うどんげ「そちらの方の言う通りです。月とは、それはそれは計り知れないほど深い歴史の中で、人間には決して到達し得ない文明を築き、脈々と受け継がれてきたのです。それは、この都も然り。 科学だけでなく医学においてもそうです。我々月の民や、この世界の人間たちの営みをより豊かにしてくれる。こうも言われたことがありますね…月の文明は「神をも創り出す」って。…まっ、それもすべて過去の栄光みたいなものですよ。今の我々の姿を、当事者たちが見たらなんと嘆くでしょうかねぇ… 」
天王寺璃奈 「す、すごい……っ… 月って、そんなにすごいところだったんだ…てっきり何もないものだと思っていたけれど…この世界の月はは、私の知ってる常識とはまた違うものなのかな… ……だから、そっか… そのテクノロジーを悪用する人たちがいても、おかしくない…今回の事件のように… 」
キャロット「そういうことだね。(ヒロと璃奈に)…でも、今の今まで、この
月の都 を襲ってくるような連中は居なかったんだ。それだけ、この世界の人間たちが、私たち月の民と友好的だったってことだよ…♪だから、もともと意固地だった月の民も、次第に心を開いて…今じゃこの都へ辿り着いた人たちを心から歓迎するようになったんだよ。こんな風にねっ♪(そう言って今度はヒロの耳にも甘噛み) 」
エースバーン「―――いいや、違うな。 (キャロットの言葉を遮るように冷たい声音を言い放つ)所詮人間なんて、その本性はどす黒いんだよ。俺たちはあまりにも"穢れ"を知らなさすぎる!…いや……もう、諦めて穢れることを受け入れてしまったんだ……っ…(ギリリッと拳を強く握りしめる)……だから今回のような事態を招いたんだろッ!人間なんか…俺は信用しない…ッ…!! (そう言うと洞窟の奥へと去っていく) 」
キャロット「……ラビー…… まだ、"あの時"のこと を…(重症で足を引きずりながら去っていくエースバーンを背に、悲しげな瞳を浮かべる) 」
あなた「………(
エースバーン の嘆きに目を奪われていた
「あなた」 は、その姿が見えなくなるまでただ見送り続ける) 」
天王寺璃奈 「……あの子…えっと、ラビー…だったっけ…?…なにか、あったの…?(不安そうにキャロットへ尋ねる) 」
キャロット「……うん… ラビーもね、私と同じで、もとは自分の世界に住んでいたんだ。ポケモンの彼女は、幼い時…まだヒバニーだった頃、パートナーの人間と一緒に冒険していたんだって。最初は、とっても仲良しだったらしいけれど…ある日、バトルに負けて…その日から連敗続きになって、ついにトレーナーから「いらない」って突き放されちゃったんだってさ… 」
うどんげ「文献によると、ポケモンという生物には個体値というものがあります。まあすべての生物にもありますけど。誰にだって得手不得手があるように、生まれながらにして先天的な才能を持つ者、逆に何をしても失敗ばかりする無能者、どっちつかずの凡人へと別けられる。ラビーは…その個体値が低かった… だから、捨てられたのだと思い込んでいるのですよ。 」
メディ 「……だから、人間に対してあのような憎しみを持ってるのですね。 」
ピッピ「僕にも個体値はあるっピよ!…え?聞いてない?それにどうせ知能指数は0なんだろって?うるせー!知らねー!(外野へ屁をこく) 」
6Vヌマクロー「 強いポケモン 弱いポケモン そんなの人の勝手 ・・・▼ 」
ヒロ「おわっ…!?(キャロットの甘噛みを喰らい)な、慣れないな…そういうあいさつ…(キャロットに)…個体値で選別……強いポケモンだけを集めてってことか…‥(
エースバーン を見て) 」
キャロット「……いつか、ラビーももう一度人間に心開ける時が来るといいけどなぁ………あ、ごめん、話が反れちゃったね。えっと、何の話してたんだっけ…?鈴仙の今日のパンツの色だった?私は水色だと思う♪(ぇ 」
うどんげ「趣旨が大分逸れてますが!!あと水色じゃないです!💦 ……えっと、まあ…以上が
月の都 の現状ですね。それで、貴方たちが気になっていた「レジスタンス」とは、いわば急遽結成された反乱軍です。
月の都 を征服した連中から奴隷たちを開放し、賊共を駆逐するために戦う組織みたいなものです。まあ、兵力差も戦力も奴らの比にはなりませんが…それに、我々の最たる科学技術も、今では奴らの手中にありますからね…なかなか厳しい状況ではあります… 」
レイセン「…あの……!(
「あなた」 たちのもとへ歩み寄ってくる)…先程は、助けていただきありがとうございました…!(一同に深くお辞儀する) 」
天王寺璃奈 「……私は黒かな…(ぁ …それが、レジスタンス…まるで、戦争みたい……?(やってきたレイセンの方へ振り返る)…ううん。でも、あの場所から抜け出せてよかったね……?(レイセンの首に嵌められたチョーカーに気づく)……これ、他の人たちにも同じもの、あった。なんだろう…?でも、レジスタンスのみんなには、ない… 」
ヒロ「白 」
うどんげ「それは、奴隷の証です。「機関」に所属する「プロフェッサー」と呼ばれる男が開発したものらしいですが、起爆装置が内蔵されていて、逆らうとボンッ!…です。昨日も、一昨日も、その犠牲者が数人出ました。無理矢理外そうとすれば自動的に爆破するよう設定されてるので、解除には…プロフェッサーから制御装置を奪うしかありません。これにより、奴隷となってしまった月の民はみな奴らの軍門に下り、強制労働させられているのです。 」
メディ 「セクハラですね。お仕置きが必要でしょうか?(ヒロの喉元へ注射器を突きつける)……奴隷の首輪、ですか…なんと恐ろしい… 」
キャロット「やり方が汚いよ、あいつら…!私たちの仲間を奴隷に盾にして、都をめちゃくちゃにして…それなのに、とんでもなく強くって…その上「用心棒」まで付けてきて…こんなこと、言いたくないけれど……勝てる見込みが、全然なくって……(次第に声が震えだす) 」
モルペコ「残飯と生ごみをを漁り『食べれそうもないもの』を錬金術で錬成、再構築して食料にして来たけどそれも底をついてきたペコ。真面目な話、みんなにはたらふく食わせてやりたいんだモル…… 」
うどんげ「(弱気になるキャロットを宥めるように彼女の頭を撫で回す)……先程、
メディ さんから事情はお聞きしました。これは私たち月の民の問題。願わくば、
「あなた」 たちはここで見たことをすべて忘れて静かに立ち去ってほしかった…けれど、大事なお仲間が連れ去られてしまった…そこで…… 」
メディ「はい。主様が休息されていた間に話し合った結果、我々も、誘拐されたホムラ様を奪還するため、この地に留まってレジスタンスの皆様と合流し、共にかの敵へ抵抗することを決めました。 とはいえ、真っ向から立ち向かうのは得策ではありません。今は先程の戦いの傷を癒しながら、次に向けて新たな作戦を考案しなければなりません。 」
天王寺璃奈 「そうだね…ホムラちゃんとヒカリちゃんのことも、それに月の民のみんなも、放ってはおけない。私も、微力ながらお手伝いする。………それに……(そんな時、先程対峙したヒューマギア「
ミディ 」の姿が過る)……私自身の、ためにも。(まるで自分に言い聞かせるように、小さく呟く) 」
ユリアナ「―――――あらあら、だとしたら"私"の出番かしら(隠れて話を聞いていたらしく、物陰からぬっとあらわれる) 」
あなた「………(戦いに乗り出そうとする一同。そんな中で
「あなた」 は、黒いフェイスに細切れにされ、見るも無残な形となってしまった聖杯の剣を取り出し、弱気な眼差しを浮かべるのだった)………?(突然現れたユリアナに顔を上げる) 」
キャロット「ほえ~?だぁれ…?(ユリアナに何度も傾げる) 」
メディ 「……?(やや俯きかける璃奈に、小さく小首を傾げる) 」
月光仮面「 『札がどれだけ劣悪だろうとテーブルには着ける』 受け売りだ (暗闇の底で鈍い光を放つ、声質の男が会話に割って入る)俺は『 月光仮面 』、ダンボールとカロリーメイトをこよなく愛するヒーローだ。(台本らしき紙を都度チラ見しつつ、ユリアナの登場に合わせうどんげ、メディへ歩み寄ってくる)そこの女と同系統の特殊部隊員だ。助力を申し出たい」
トキ「虐げられる者たちの為、誰かが立ち上がらねばならない……ならば、この俺も立とう 」
うどんげ「あっ、あれはァーーーッ!!!(月光仮面の姿を捉えるや否や目を輝かせる) どこの誰かは知らないけれど~♪誰もがみんな知っている~♪月光仮面のおじさんは~♪正義の味方よ よい人よ~♪
月の都 の正義のヒーロー『月光仮面』!!私ファンなんです!サインください!ついでに食べかけのカロリーメイトもください!(図々しく詰め寄っていく) 」
やたら声がエロいカエル「ゲッコウガァ…♡ 」
ユリアナ「あぁ怖がらなくてもいいわ。私は救援よ。詳しくは言えないけど『天の聖杯の保護団体』に雇われたエージェント。ユリアナって呼んで。よろしく(敵意を感じさせない。年相応のにこやかな笑みで)――――!?(月光仮面を見てビクッと肩を震わす)(特殊部隊員? そんな報告は聞いてないけど……いや、もしかしたらどこかの組織のかもしれないし、少佐が手回ししてくれたのかも。今は確かめようがないから、こうして話し合いをすることが先決ね) 」
キャロット「あっ!さっきの採掘場で見たとっても強いおじさんだー! ユリアナっていうんだ~!うぅ~ん♪少しでも人手がいると助かるよ~♪ガルチュー♪(ユリアナに抱き着く) 」
メディ 「……(このお方は……いえ、今は黙っておきましょう…)(月光仮面を静かに観察)…天の聖杯の保護団体…?かの者たちの他にも、ホムラ様を知る者が…?………(じーっとユリアナを見つめる) 」
トキ「病で先の無い身だ……君たちに越えられる為に俺は居る(あまり味の良く無さそうなシリアルバーを手で小さく千切りながら口に運び) 」
月光仮面「若いのによく知っているなその歌。日本ではそいt……俺の伝承がそのように歌え注がれたと聞いている。あとカロリーメイトはなけなしの在庫しかない。余ったソイジョイで我慢してくれ(うどんげにソイジョイを三ダース渡す(押し付ける))此方からは『武器』『補給物資』を提供できる。その代わり、戦闘員としてレジスタンス諸君には前線を維持していただけないだろうか ユリアナ?……。ああ、新しいコードネームか。『スネーク』というのもシャレが聞いていて気に入っていたんだがな。連鎖的にコブラが駆けつけて来そうだろう(冗談めかしく談笑しユリアナへ握手を求める。顔は白いターバンを深くかぶっているため見えない) 」
うどんげ「ウッヒョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ(ソイジョイを受け取り発狂) 家宝にしよ (仏壇にソイジョイを供える) なんと心強いバックアップ!流石は正義のヒーロー月光仮面!ラジャーです!!(敬礼) 」
ユリアナ「おわわ! はいはいどうも(キャロットを撫でながらにこやかに)えぇ、信じられないでしょうけど。私はただ命令を受けただけの兵士。詳しい話は助けてからその団体の人に聞くといいわ(
メディ に肩を竦めて見せる)…!(私の前のコードネームを知ってる?じゃあ、少佐が)あぁどうも。気に入ってたんだけどね。まぁ私が来たからにはもう安心よ。VR訓練で様々な想定の戦場は渡り歩いたからね(そう言って月光仮面と握手) 」
あなた「……!(ユリアナ、月光仮面、トキと、次々と集まる助っ人に
「あなた」 の瞳に僅かな光が灯る) 」
天王寺璃奈 「たとえ味方が少なくたって…私たちには、私たちにしかできない戦い方、きっとあると思う。……やろう…!みんなの失ったものを、取り戻すための戦いを。 」
メディ 「…そうと決まれば善は急げです。各自、準備に取り掛かりましょう。主様はここで傷を癒していてくださいね。体力を回復させることも、必要なことですから。 」
あなた「……(
メディ へこくりと頷く。そして、胸のコアクリスタルへそっと触れる。命を分け与えてくれたホムラの存在を、その心で確かめるように…―――) 」
― 月待塔・三十夜「月宮殿」 ―
ホムラ「………(宇宙ステーションを思わせる広大な空間の中、赤毛の少女は十字架に張り付けにされたような態勢で謎の装置に拘束されたまま浮遊している) 」
黒いフェイス「しっかし女のくせに恐ろしいことをしてくれるわァ…大人しそうな顔をして自分を消滅させるなど…そんなことすれば奴らも道連れにするだろうによォ…!(ホムラから離れた位置にて、拘束されえた彼女に向けて狡猾な笑い声を零す) 」
戦極凌馬「…計算づくだよ、全部ね。(まるで、そのすべてを見透かしていたかのように目を細めながら、同様に聖杯の少女を見据えていた) 」
黒いフェイス「…端から脅しだったと? 」
戦極凌馬「…そうではない。あの者(
「あなた」 )にコアクリスタルを与えたのは、君に刺された心臓の代用をさせる為だ。天の聖杯のコアには、全ての生命の情報が記録されている。故にどの生命体とも同調が可能であり…経験、感情などと言った記録を行い、行く行くは声明を管理する役目を担うシステムとなり得る……それを利用したのさ。 」
黒いフェイス「ほゥ…そんなことができるとはなァ…? 」
戦極凌馬「コアはね、常にそうやって外的情報を蓄積しているのさ。彼らの傷の連動は同じコアを介しての…言わば、情報交換。見方によっては確かに命が繋がっているとも言えるが、いざとなればそれを切り離すことだってできる。 」
黒いフェイス「そいつァ…どういうことだ…? 」
戦極凌馬「あの時、僕(デバイス)に攻撃命令を下す直前に、あの者に残りのコアを渡すつもりだったのだろう。それであの者の心臓は完全に再生される。当時の実験報告書によれば…天の聖杯はコアを失ってもしばらくは存在するらしいからねぇ…何のためかは知らないが、そういう風に作られているんだとさ…実に興味深い。 」
黒いフェイス「ムシケラの命なんぞどうでもいい。天の聖杯を失うわけにはいかなかった、そういうことだ。 」
戦極凌馬「 まーね。……さて、ではそろそろ次の段階へシフトしようか。これより天の聖杯のコアからすべての生体情報をいただく。それで『 アイオーン 』は完全起動を果たす…!我々が待ち望んだ、『真なる天の聖杯 』が目覚めるのさ!」
ミディ 「……天の聖杯はどうなるのでしょうか?(ここで、ずっと無言だった傍らのヒューマギアが口を紡ぐ) 」
戦極凌馬「当然、人格はズタズタ…まあ、よくて「廃人」だろうねえ。 」
ミディ 「……なんとまあ悪辣な。その性格の悪さは凌馬様のようですね。 」
戦極凌馬「酷いことを言うじゃないか!😨(ガーンッ) けど悪く思わないでくれたまえよ?彼女はそう造られた運命なのだから。(そうして、黒いフェイスと
ミディ と共にその場を後にする) 」
ホムラ「………ん…っ…… ……ぁ………こ、こは……(凌馬たちが消え去ってしばらくした後、ようやく目が覚める) 」
クラウス「――――目が覚めたか、天の聖杯(黒いフェイスたちとすれ違うように、靴音を響かせながら歩いてくる) 」
ホムラ「……! あなたは……っ…(学園以来の再開に、眼前の男を睨む)………そう…やはり、知っていたのですね… 『ここ』に私たちの"すべて"があることを。 」
クラウス「そうだ……。(短く答え、しばらくの沈黙。学園時とはまるで変ったように言葉が少ない)……私の築きたい「楽園」を築く為にはここの科学力は必要不可欠だった。その為の前準備だ。(少し横に移動するように足を運んで)……気分はどうだ?痛みなどはないか? 」
ホムラ「…お気遣いは無用です。私なんかの痛みよりも、この地に住まう民の皆さんの方が、はるかに大きな痛みを抱えている…――― 理想のために犠牲を強いる行為は、相変わらずのようですね…クラウス。(もはや以前のような「さん」付けもなく、明確な敵意を剥きだした声音を放つ) 」
クラウス「……私が憎いか?それもそうだろう。私がやっていることは人類最後の大罪にして、楽園最古の大罪だ。―――とは言ってみたが、やはり気に入らないのは無理もないか。―――ならばどうすればいい?お前に頭を下げ、懇願すればいいのか? ――――"すまなかった"。"お前の力が必要なんだ""どうか助けてくれ"……こう言えばよかったのか?(ホムラに近付きながらも、本来なら隠しきっていた冷徹な仮面が落ちかけている。彼の感情が見え始めていた)私が世界の破壊者に見えるか?私が恐怖の大王だとでも?(バイザーで目は見えないが、ホムラではない行き場のない怒りに満ちた視線を感じ取ることが出来る) 」
ホムラ「……っ……(バイザーで覆われた彼自身の「眼」(まなこ)を垣間見ることはできない。だが、殺戮兵器宛らの冷徹な声音を通じ、彼の本心に近づこうとしていた)……クラウス、あなたは……(一歩、また一歩と詰め寄ってくる男の気迫に、言い淀んでしまう) 」
クラウス「…(直後、スンと収まったかのように感情がクールダウンしていく。そして冷静な態度で懐からペンダントを取り出した。カパリと蓋がひらくと……)――――私の"妻"だ。この世界に堕ちたとき、神が、世界が私に与えた唯一無二の希望《ヒカリ》だ。 (そこに映るはふたりの男女。ひとりは当時のクラウス。まだ人間味があり写真に映るということでかなり緊張している。そしてその隣には車いすの女性。驚くことに――――『ホムラやヒカリにそっくりな柔和な女性、否、女神を思わせるほどに美しい女性だった』) 」
ホムラ「――――!(ペンダントに映る「真実」に少女はその眼を大きく見開いた。そこに映る、嘘偽りのない彼自身の記憶…思い出に、閉口する) 」
クラウス「前の世界でも、この世界でも、暗闇と混沌に包まれた私の人生に対し手を差し伸べてくれた。私というクズに与えられるにはあまりにももったいないくらいのな……だが、彼女は死んだ。私は怒りにのまれ神を、世界を呪った。そして問うた。『―――与えるのなら、なぜ奪うのか? 奪うのなら、なぜ与えるのか? 』。――天の聖杯、これが世界の在り方だ。誰かから与えられた物は最後には奪われる。そして奪った物をまた別の誰かに与えている。それが世界の、歴史の流れというモノだ。私は……その『連鎖』を終わらせる(確固たる意志を述べ、ペンダントを閉じる) 」
ホムラ「……命はその姿形を変えて循環(めぐ)る。生と死の螺旋の隙間に、生まれる「希望」と消えゆく「絶望」があり、その繰り返しによって命が育まれていくのだと…そう思っていました。そう、私にも定かな答えはない。すべては神《 お父様 》のみぞ知る。 」
ホムラ「それでも、思います。連鎖とは、決して悲劇だけを生むものではない。天の聖杯である私ですら生を受けたのです。 与えられることも奪われることも、生まれことも消えることも…その二律背反の運命にこそ、命としての答がある。終わらせるべきものではありません。 」
クラウス「命としての答え、か(ここで初めて見せる嘲笑的な笑み)……その運命、いや、その法則を捻じ曲げる術はすでに整えてある。――――『私が永遠に与え続けるものになること 』でな(ここで口にする意味深な言葉。ここに彼の目的のすべてが詰まっているといっても過言ではない) 」
ホムラ「……(男の業深い望みに、少女は再び閉口するのだった―――) 」
― 月待塔・一夜 ―
警備兵「………(月待塔内を1人、警備をしている)………ん……? ………気のせいか。 」
警備兵「……大体、こんなとこに、人なんか入ってくるわけが――― ! ? (そう独り言を漏らしていた最中に突如、全身が動かせなくなる) 」
警備兵「(――――――――――なっ……!? な、なんッ…だ、これ…… くっ、くそっ、う、動けない……いったい、どうなって………!! ――――がっ!? ) (全身はまるで〝停止〟させられているかのように動かず、さらにそんな状態の中、首筋に強い衝撃が与えられた) 」
警備兵「―――― バ タ ッ ! ! (全身の拘束が解け、気絶に陥りそのまま倒れ込んだ) 」
―――コツ、コツ、コツ、コツ…コツ…(倒れた警備兵に近づいてくる足音) タ ッ タ ッ タ ッ タ ッ タ ッ タ ッ タ ッ タ ッ ―――(そして、異なるような足音が警備兵から遠のいていった……)
にょぽむ「は~~~~~~~ランジュ早くこっち来ねーかな~~~~~ちょ~~~~~ボコしてぇ~~~~~~^^ 」
あいさん「やめて歩夢!ランジュは何も悪くないの!(※元スクールアイドル部) 」
にょぽむ「るせぇ!この裏切り者ー!!!(あいさんを〆る) 」
あいさん「火に油だったああああああああ(んひいいいいいいいいっ) 」
ヒロ・ヤマト「やめろ!戦闘する意志のないものを!(しおってぃーのシャワーのホースを断線させたあと、
ちゃちゃまる宅 に砲撃。にょぽむを取り押さえる) 」
ぶろりー「貴様らが戦う意思を見せなければ、俺はこの
ちゃちゃまる宅 を破壊しつくすだけだぁ…! 」
ちゃちゃまる「₍₍(ง🎃)ว⁾⁾ 鳴らない言葉をもう一度描いて ₍₍ᕦ(🎃)ᕤ⁾⁾ ₍₍ʅ(🎃)ว⁾⁾ ₍₍🙏⁾⁾ ₍₍🎃⁾⁾ 赤色に染まる時間を置き忘れ去れば ₍₍₍(ง🎃)ว⁾⁾⁾ 哀しい世界はもう二度となくて ₍₍ᕦ(🎃)ᕤ⁾⁾ ₍₍ʅ(🎃)ว⁾⁾ 🙏 🎃 荒れた陸地が こぼれ落ちていく ₍₍ ʅ(🎃) ʃ ⁾⁾ 一筋の光へ (怒りのあまりガンガー化したちゃちゃまるがガンガー走りで突進してくる) 」
クローン様「いつまでたってもジェネシスが撃てない(腹いせに突進してきたちゃちゃまるをちゃちゃまる宅ごとジェネシスで吹っ飛ばす) 」
ヒロ・ヤマト「やめてよね…本気で喧嘩したらちゃちゃまるが僕に敵うはずないだろ?(ちゃちゃまるをやめてよねの構図で組み伏せる) 」
ゴルーシ様「(腹癒せにヒロにドロップキックする) 」
ピカマフティビダン「(ヒロの顔面をお好み焼き用の鉄板(よく冷えてる)に叩きつける) 」
ヒロ・ヤマト「グハァ!またお前か!(ゴルーシ様のドロップキックを喰らう)あつうくない!(鉄板を顔面に喰らう) 」
しわしわピカチュウ「(奴隷制度により奴隷にされた上ボロ雑巾のような扱いを受けてしわしわになっている) 」
加賀「 余計なことしてくれたバイト(注文とは異なる麦粥出した魔女)はクビよ。(無名の飯屋にて、キルケーと神父、ヒロをちょん切った) 」
キルケー「 いやあのあなた誰ですか 」
サーバルちゃん「 わかんないや! 」
シャモ「 そんな奴知るもんか! 」
ワイト「 ワイトは知っています。………………………………誰だよ 」
ヨハン「潜水艦の艦娘だ! 」
闇サトシ「 う る せ え な あ ! ? 」
だーれだ!!!!!!(丸いシルエット)
関羽「 そんなものはない。 」
ヒロ「ああっ!ヒロの首がちょんぎられた!この人でなし! 」
タケシ「お前ら人間じゃねえッッッ!!!!!!!! 」
少年「 イッヅビガヂュゥゥゥウウウウウウウウウウッ!!!!!(丸いシルエットを見て) 」
ピッピ「 残念!それはピッピ!!!! 」
少年「 FuuuuuuuuuuuuuuCK!!!!!!(ピッピを見て発狂) 」
竜宮レナ「 嘘だッッッ!!!!!! 」
武藤遊戯「 なぁにこれぇ 」
にょぽむ「うるせえええええええええええええええええええええええええええええええええしらねえええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!(
ちゃちゃまる宅 と法隆寺と無名の飯屋とヒロの楽屋とマサラタウンにクッソ臭いぬか漬けをたたきつける) 」
あいさん「ぬか漬け…おいしいのに…(しくしく…) 」
ぶろりー「(ほんへに) 帰 れ る と い い な ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
スペちゃん「 (ほんへは)あげませぇん!!!!!!!!!!!! 」
加賀「 私を含め、いっそのこと全員解雇としましょう。 」
ぶろりー「お前達がほんへする意思を見せなければ、俺はあの月を破壊しつくすだけだぁ…! 」
デ デ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ン ☆ (※本編には一切影響ございません)
メディ 「―――……戦闘準備を行っている途中、一つ問題点が発生しました。武器や防具などの戦闘用品はなんとか調達できたものの…他にも肝心なものが見抜かっておりました。 」
キャロット「戦う準備はできたってことだねー!(しゅっ、しゅっとシャドーボクシングしている)……え?他の…肝心なもの…?なんだろう……あ!わかった!ニンジンだ!! 」
メディ 「当たらずとも遠からず……そう、食料と薬品の不足です。現在、レジスタンスキャンプに貯蓄されている物資はかなり枯渇している模様で、持ってあと半日が限界との推測が建てられます。また、主様やラビー様のように、重症患者の手当てには、わたくしが所持している今の薬品で賄うのはとても難しいです。聞けば、この都は科学の他に、医療技術も優れているとお聞きしましたが…鈴仙様……? 」
うどんげ「………薬品、かぁ~……(はああああぁとクソデカ溜息を吐き出す)……はい、確かにあります。この月の都で唯一、万能薬を製造しているところ… それが私の住んでいる「延々停 」ってお屋敷なんですがね…(口の端を紡ぐたびに何故か口元が引きつり出す) 」
キャロット「…あ……!(うどんげの表情から何かを思い出したように声を上げる)……そうだった…鈴仙ところのお屋敷…今は…あいつらに占領されて… その時に鈴仙、追い出されちゃったんだよね…… 」
うどんげ「 バァンッ(唐突の壁パン) …アンチキショ~…許すまじ…!「お師匠様」に任された、あの方の大事なお屋敷を…!(ぐぬぬ) それを私は……ああ、こんな失態…恥ずかしくて見られたくない……はぁぁぁぁぁ~~~~、「永琳お師匠 」ぉぉぉぉ~~~~…orz(おんおん泣き始める) 」
レオモン「……ならばまずは、そこを奪還するのが先決か。しかし……うーむ。(考え込む) 」
天王寺璃奈「……?「永琳 」って…あの、寄宿舎の保健室にいる永琳先生のこと…?〖 ゜o゜ 〗? 」
うどんげ「んえっ!?(がばっと起き上がるや否や璃奈にずいっと詰め寄る)お、お師匠様のお知り合いだったのですか!?そ、それで…!?お師匠様は今も元気にされてますか!?(更にずいずいっと迫る) 」
パンダ「(助けてえーりんを踊っている) 」
ヒロ「…………あっ!(璃奈の言葉を聞いて)そうか、あの時の…! 」
Party Parrot「Answer her name 」
ユリアナ「――――カタカタ(腕に取り付けたコンピューターをいじりながら
月の都 の簡単な様子を調べている)ぁぁ~こりゃあすごい。物理的なのはもちろん、システム的なセキュリティーも万全。月の塔に近付けば近づくほどにセキュリティーレベルが強くなっていってる。簡単に行き来できるのは相応のクリアランスを持っている者だけ、か。(ブツブツ) 」
Party Parrot1.2.3.2「八意永淋」「エーリン・ヤゴコロ」「100%大丈夫デース」「タスケテエーリン 」
天王寺璃奈 「う、うん……元気、だよ… この世界に来てから気を失っちゃった「あの子」の容態を見てくれたのも、永琳先生だったの…〖 ╹▿╹;〗(詰め寄られてたじたじ)……それにしても、まさか、永琳先生の別荘がこんなところにあったなんて…あの人、腕利きのお医者さんって、すごく評判だから。あの人が作った薬なら…確かに、効果は期待できる。(小さく頷く) 」
Party Parrot teacher「 NO. The answer is…… YAGOKORO OPPAI 」
ピッピ「( ゚∀゚)o彡えーりん!えーりん!助けてえーりん! 」
All Part Parrot「₍₍(ง🎃)ว⁾⁾鳴らない言葉をもう一度描いて₍₍ᕦ(🎃)ᕤ⁾⁾ ₍₍ʅ(🎃)ว⁾⁾₍₍🙏⁾⁾₍₍🎃⁾⁾赤色に染まる時間を置き忘れ去れば₍₍₍(ง🎃)ว⁾⁾⁾哀しい世界はもう二度となくて₍₍ᕦ(🎃)ᕤ⁾⁾ ₍₍ʅ(🎃)ว⁾⁾🙏🎃荒れた陸地が こぼれ落ちていく₍₍ ʅ(🎃) ʃ ⁾⁾一筋の光へ 」
メディ 「……?ユリアナ様、それは…?(彼女が操作するPCを覗き込む)……決まりですね。ではまずは、そのお屋敷へ攻め込みましょう。幸いにも、このレジスタンキャンプには都内のあらゆる場所へと通ずる地下通路があります。敵の監視を掻い潜り、付近のマンホールから屋敷へ突撃をいたしましょう。 」
月光仮面「む、見た所物資の補給へ出るようだな。ならばこれを持っていけ(>>分厚い紙の束<<)ダンボール箱、潜入任務スニーキングミッションの必需品だ。ダンボールをいかに使い分けるかによって任務の成否が決定されるといっても過言ではないだろう。ただしいかにダンボール箱といえど素材は紙だ、手荒な扱いをするとすぐダメになってしまうぞ。真心を込めて使うんだ、そうすればダンボール箱もきっとお前に答えてくれる(ここまで7秒弱) 」
ユリアナ「ん?あぁ、これ?へへへ、凄いでしょう?最新式の小型のパソコン。任務中でもこうして持ち運び自由! ……これで、
月の都 のを見てたの。あんまり踏み込むと奴らに気づかれちゃうから触り程度でしかないけど……ここのセキュリティー作った人、多分すごい天才よ。並のハッキングじゃあ相手にならない(
メディ に) 」
ユリアナ「ファッ!?(月光仮面がダンボール箱を取り出したのを見て)ちょ……アナタねぇ(こめかみを押さえつつ)こんなのが役に立つはずないじゃない!アナログの時代じゃないのよ?今や高度な演算能力で監視や管理が行われる時代。こんなの役に立つわけないじゃない。……VR訓練でもこんなの使ったことないわよ。 」
月光仮面「 ダンボールを使え お前 新兵 すぐ死ぬ 俺ベテラン ダンボールで生き残り OK? 」
天王寺璃奈 「……ダンボール……すごく、イイっ…〖* ゜▿゜ *〗✨(月光仮面から貰ったダンボール紙に無表情ながら目を輝かせる) 」
レオモン「……とはいえ、怪我人を連れまわすわけにもいくまい。…私はここに残るとしよう。 」
うどんげ「(璃奈の言葉にほっと安堵する)なればこそ!お師匠様のために私は今こそ立ち上がる!! 敵は「延々停」にありぞ~~~~!!!(ビシィ!とかの地を指さす) 」
メディ 「わたくしもレオモン様とここに残り、無線通信にてみなさまのバックアップをいたします。それに、重症の主様とラビー様、非戦闘員の璃奈様の護衛も務めなければならないですからね。皆さまの御武運をお命致します。 」
ユリアナ「―――うっ!(な、なんなのよこの圧は……でも、ダンボールなんていらないでしょフツー)(苦い顔をしながらもダンボールを持つ)…無線通信?あ、それなら私の体内無線との連絡も取れるようにしない?どう?(
メディ に) 」
メディ 「……
月の都 の監視を…?(ここで目を鋭く細める)……確かに、高度な科学技術が満遍なく施された都です。並大抵のハッカーでも打ち破るのは困難…ならば、敵にはかなりの手練れがいるみたいですね。サイバー攻撃ならば、微力ながらわたくしもお手伝いいたします。 」
メディ 「…ええ、かまいませんが…(ユリアナに。まだ少し距離間があるものの、彼女の提案を受け入れる様に小さく頷く) 」
キャロット「よ~~~しっ!どうやら決まったみたいだね♪ 私も頑張るよー! 」
月光仮面「ちなみに俺は現在使用できるダンボールの八割をレジスタンスの新兵とお前達に支給してしまった。ストックに余裕がないので不本意だが光学迷彩で陰ながら延々停への潜入を遠隔でサポートする ナノマシンの体内無線も支給されているのか。なら俺の周波数も伝えておこう『19920911』だ。思うところもあり基本単独行動に徹するが戦闘時でなければ増援に行ける。必要なら呼べ 」
ユリアナ「もーそんな警戒しなくたっていいって。私は必ず任務を全うする。誰も見捨てたりなんかしないから(そう屈託のない笑みで
メディ と無線の通信を共有し)……あ、ちょっと上司に連絡するわね。―――――、―――――。(そう言って体内無線で少佐や博士と連絡を取り始める) 」
月光仮面「……。(通信……か。依然としてバーサーカー、リキッドと連絡が取れないのが気掛かりだ。 アーチャー『エミヤオルタ』、ライダー『クリストファーコロンブス』が消失した現在、これ以上抑止力の消失は避けたいが……) 」
メディ 「……(何者かと交信を始めるユリアナを他所目に、レジスタンス一同へ振り返る)―――― それでは、作戦開始! 」
月の都 の東側――― そこには、竹林に覆われた古い和風建築の大きな屋敷がひっそりと建っていた。
満月の光が照らす庭園は不気味なほど静寂に包まれ、敵兵の姿は視認できないが…
うどんげ(月戦型)「――― ガ コ … (屋敷付近にあるマンホールをゆっくりと開き、そこから静かに顔を覗かせて周囲をクリアリング)………いいですね。(辺りに誰もいないことを確認すると地上へと身を乗り出し、後の者たちへ催促のサインを送る) 」
キャロット「よいしょ~…っと!(マンホールから跳び出す) 鈴仙ところのお屋敷…久しぶりに来たかも~。…それにしても、鈴仙のその恰好、かっこいいね!✨ どうしたの?(彼女の戦闘服をまじまじと見つめる) 」
ユリアナ「(前後左右、果ては上空にもクリアリングを行いながら建物に近付いていく)……あれが例の。ん~ジャパニーズ風の建物ね。抹茶とか飲めそう(小並感) 」
うどんげ(月戦型)「ふっふっふ~…これはですねぇ、璃奈さんに作成していただいた私専用の戦闘服ですっ!憧れの月光仮面からいただいた武器もたくさん装備してますからね、気合ばっちりですよ。(誇らしげに鼻を高くする)……さて、運がいいのかどうか…思っていたよりも敵の姿が視えませんね。このまま中へ突入しましょう。縁側の下にも隠し扉へと通じるものがあります。……まあ、てゐが悪戯でよく使っていたものですが…😓(建物の陰に隠れ、屈みながら縁側へと忍び寄っていく) 」
ヒロ「…やっぱすごいな璃奈ちゃん(うどんげの格好を見て)これが、和風か… 」
うどんげ(月戦型)「(縁側の下へと潜り込み、頭上の窪みを手で押し上げ、暗闇の室内へと上がり込む)えっと、確かこの辺に…―――― (真っ暗な中、感覚を頼りに手探りで照明のスイッチを見つけ、起動する)………って、ここ私の部屋じゃない!!てゐの奴~~~~っ!いつのまにこんなものまで…ッ……😡(怒り心頭)…とりあえず、屋敷内への侵入は完了。ここから、屋敷二階にあるお師匠様の実験室の隣に、薬品を保管してる貯蔵庫があります。…行きましょう。(部屋の扉を開け、廊下に人気が無いのを確認すると忍び足で渡り、階段をゆっくり上っていく) 」
キャロット「ほえ~~~♪ここが鈴仙のお部屋かぁ~~~!パンツかニンジンないかなー?(勝手にクローゼットを漁ろうとする) 」
うどんげ(月戦型)「やめて…(建前)やめて…っ!!💦(本音)(キャロットの首根っこを後ろから掴んで無理矢理部屋を出る) 」
ヒロ「…………ニンジンだけにしといたほうがいいと思います(糸目) 」
ユリアナ「(階段を上がりながら後方も確認)……妙ね、ここまでなんの障害もなく辿り着けるだなんて。―――もうすぐ貯蔵庫ね。私はドアの前で見張っておくから、皆は薬を。 」
キャロット「 ぴえん (無理矢理連れ出される)オッケー♪ (ユリアナの合図を受け、軽い足取りで貯蔵庫室前へ)……あれれ?鍵、かかってないよ……?……お邪魔しま~~~…―――――(不思議に思いながらも扉を開けようとした、次の瞬間―――)」
うどんげ(月戦型)「あ、言い忘れてましたけど、パスワード解かずに開けようとするとトラップが発動するので気を付けてくださいね^^ 」
キャロット「先に言ってよぉぉぉぉぉ~~~~~~~!!!!(天井から落ちてきた金属たらいが脳天に直撃して目が星になる) 」
うどんげ(月戦型)「うさぺろっ☆(・ㅅ< ) じゃあヒロさん。その壁にある装置に「にーと」って打ち込んでください。それでセキュリティロックが解除されるはずです。 」
ヒロ「いったそー……(キャロットの頭を撫でる)お、おう…(指定されたパスワードを打ち込む) 」
バゴーーーンッ!!!(ヒロの顔面にトラップのグーパンが飛んでくる!)
うどんげ(月戦型)「すみません、間違えました^^ 正しくは「ほうらい」(蓬莱)でした(・ㅅ< )(結局自分で打ち込んで解除する) 」
ヒロ「ゲハァッ!!!(グーパンされて廊下で伸びる) 」
うどんげ(月戦型)「……っと……?…… …… ……よかった…見たところ薬品はすべて無事のようですね。これだけの数があれば数週間は余裕でしょう。もっとも、一日でも早く都を奪還したいところですが、ね…(部屋中にある棚に並列された瓶の一つを手に取る) 」
ユリアナ「(見張りをする中、足元にこの場には不釣り合いな物を見つける)……なにこれ(しゃがんでそれを摘まみとってみる。なにかの欠片のようで若干香ばしい匂いがする)―――カタカタ(これを分析、そして驚愕する。)――――(今は大事な薬を探している途中。余計な騒ぎを起こさせまいと、体内無線で
メディ と繋ぐ)『
メディ 聞こえる?私よ。ちょっと聞きたいんだけどいいかな?』 」
キャロット「うぇぇぇ~~~ん……(´;ω;`)(ひりひりと痛む頭を撫でられながら部屋へ入る)ほんとう!?よかった~…!じゃあ、あとはここにある薬をキャンプへ持ち帰るだけだね! 」
メディ (無線)「――― こちら
メディ 。どうなさいましたか?(ユリアナに応える) 」
トキ「(音も、気配も無く……一向に付き従っている)ふっ……暗殺術たる所以か、こういう形で役に立つとはな 」
ユリアナ「…『この永遠亭で不釣り合いな物を見つけたの、データ送るわね(パソコンを操作して送信)……"スナック菓子の食べかす"かなにか?なんだけど……。周囲を見て見てもそれらしい影はないし……ねぇアナタの演算で生物反応とか確認できる?』 」
メディ 「……確認いたします。 ピロリ、ピロリ…―――(ユリアナ視点の映像を媒体に視認情報を感知するが…―――)――――! 頭上に生命反応があります!! 」
アンバーレッド・オクトパス「(屋根裏にてポテチを貪りながらアームを器用に動かして)―――ドッゴォオオオオオオ!!(待ち構えていたと言わんばかりに鈴仙たちに凶悪なアームを伸ばして襲いかかる)」
ユリアナ「――――ッ、しまったッ!!(思わず声を張るも、オクトパスの攻撃のほうが早く、貯蔵庫にいる彼女らの護衛に間に合わなかった) 」
うどんげ(月戦型)「 ピ ク ―――(お菓子の咀嚼音にうさみみを僅かに揺らすと、咄嗟に振り返る) ひょわっ―――!?(間一髪身を屈めてアームを回避しつつ、頭上の敵に強化型アサルトライフルを突きつける)なっ…あんなところに潜んでいたなんて…っ…! 」
キャロット「きゃんっ…!(突然の襲撃に対応しきれず、アームに薙ぎ払われて棚へ盛大に激突する)…ったぁ~~~い……!……えっ…!?あっ!あいつは……!(見覚えのある敵の姿に仰天する) 」
アンバーレッド・オクトパス「(ファットウーマンということでその図体はかなりのもの。まるで動く鉄球のようでもある)ウワァーッハッハッハッ!!怖いかい?怖いかい?(ポテチを平らげて袋を投げ捨てながらアームで器用に舞い降りてくる)――――恐怖(フィアー)だ。恐怖(フィアー)を感じな!(アームが不気味に蠢きながら)そして、笑え。笑うんだ……恐怖に笑いな!―――Laugh and grow fat《笑う門には福来る》!!(アームの先端からは鬼火のような青い炎、そして両手にはふたつのボウガン) 」
アンバーレッド・オクトパス「―――私の名は、アンバーレッド・オクトパス!! 赤い恐怖に笑ってみろ! アハハハハハハハハハハハハハハ!!!(敵意を剥き出しにした笑いと視線を向けながら対峙する) 」
――― Vs. アンバーレッド・オクトパス ―――
トキ「激流に身を任せ同化する…(アームを流れる水の様に受け流し)恐怖……成程、それがお前の戦い方か 」
うどんげ(月戦型)「っちゃー…よりにもよってMF部隊の一角に遭遇してしまいましたか……ですが!遅かれ早かれこうなることは覚悟の内!総員、戦闘態勢!!ヒロさんとトキさん、キャロットは前衛!私とユリアナさんは後衛で応戦です! ズダダダダダッ!! (オクトパスに射撃し始める) 」
ユリアナ「このッ!!(M90を駆使し連続射撃開始) 」
キャロット「おっけー…!(起き上がると戦闘用の爪付きグローブを装着し、拳を振り抜く)――― ってい!!(高い跳躍からオクトパスへ距離を詰め、その顔面へ殴りかかる) 」
アンバーレッド・オクトパス「おぉっとっと!(アームで自身に巻き付かせるようにして防御し、うどんげやユリアナの射撃、キャロットのグローブ攻撃を防ぐ)…恐怖に笑え!(アームの隙間からボウガンを放つ。矢の先端には猛毒が塗ってあり、銃とは違って発射音がほとんどしない) 」
ヒロ「ガッテン!(土刀を出し、オクトパスにぶん投げる) 」
うどんげ(月戦型)「ッ―――!?(毒矢が右腕を掠める) っ゛……(この痛み…毒か……!)(右腕に生じる痺れを受け、棚に陳列された数ある薬品の中から瞬時に目当てのものを見定めると)―――パシッ キュッ、ポンッ…♪ (掴んだ一つの瓶「解毒剤」を手慣れた挙動で開けると右腕の掠り傷に塗り込む)貴重なお薬をこんなところで消耗してしまうのがよっぽど痛いですねー……にしてもアレ、厄介ですね…(くねくねと動くアームを赤い瞳で睨みつける) 」
キャロット「ほっ…!てやぁッ!(壁を蹴ってボウガンの毒矢を跳び越えつつ、今度はかかと落としを繰り出そうとする) 」
トキ「二指真空把!!(ボウガンの矢を指で止め、オクトパスに投げ返す)なんという波状攻撃…… 」
アンバーレッド・オクトパス「ふんぬ!!(キャロットのかかと落としをアームで弾き、トキの投げ返しにも動じずにボウガンで叩き落とす)やるねぇ!だが、本当の恐怖はここからだよ!(そういうとアームもろとも全身が透明化していく)ウワァーッハッハッハッ!!(次の瞬間壁を突き破り廊下へと出る) 」
あの喧騒が嘘のように、建物はシィィーーンと静まり返る。
サイボーグ特有の駆動音やアームの軋む音も一切聞こえない。
まるで何事もなかったかのような静寂が全員を包み込んだ。
だが、各々が本能でわかる――――『奴はまだこの建物の中にいる』と。
うどんげ(月戦型)「ちょっ…それ反則!!(サイボーグ相手に幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)による精神攻撃は無意味…頼れるのは、璃奈さんと月光仮面から譲り受けたこの装備だけ…ならば――――)(リロードを行いながら、透明化したオクトパスが突き破った廊下へと身を投げ出す) 」
キャロット「くぅぅっ…硬いよぉ~…! あっ…!?消えた…っ…?ど、どこに……!?(同じく廊下へ跳び出して周囲に警戒する) 」
――【CALL】――(ユリアナの体内無線に『識別不能』の相手から通信が入る)
???『(ノイズ混じりだが辛うじて男性であるとわかる声室)—————此方の行動が制限されている、悪いが手短に伝える。 今からお前の端末に『邸内に俺が貼った地雷』の位置情報を送る。 オクトパスは広範囲の空間掌握に長けたMFだがそれが仇になるだろう。うまく使え』
ヒロ「……姿を消せるとは、厄介な敵だな(キャロットに続くように) 」
ユリアナ「…え?あ、――――!『じ、地雷!? わ、わかった……!』(謎の男性より送られたデータをすぐさま確認)皆、落ち着いて聞いて。ゴニョニョ……(全員に地雷の位置情報を小声で伝える)奴は透明化してこっちの隙を狙ってる。云わばハンター。自分が狩る側と信じて疑わない。そこを利用するの。 」
うどんげ(月戦型)「……(地雷…なるほど…)――― キャロット、「耳」、すませてね。(彼女と背合わせに前方180度を確認する) 」
キャロット「……わかったよ、鈴仙…!(爪先に微弱の電流を走らせ充電を始める) 」
トキ「成程……狩る側の心理を利用するという事か…(その場で胡坐座り)……良かろう、俺もそれに乗ろう 」
アンバーレッド・オクトパス「……(なんだいあの小娘ども。この状況に慌てふためかないなんて生意気な。まぁいいさ。このアームとボウガンさえありゃあすぐさまあの世行きさ)(ソロソロと音を立てない器用なアーム捌きでうどんげたちに近付いていく)……ザリッ(ほんの一瞬、アームの胴体部分が畳と擦れる音がした) 」
うどんげ(月戦型)&キャロット『――― ピ ク ッ ―――(擦れる音に、少女たちのうさみみが揺れる) ズダダダダッ!! (音のした方角へ向けうどんげが射撃を行い) “エレ爪(クロ)”ッ!! (キャロットの爪から放射状に電撃が迸り、二人の遠隔攻撃が視えない相手を牽制していく)』 」
アンバーレッド・オクトパス「―――――かかったなこのアホがッ!!(確かに音のした方向にアームは存在した。しかし本体はその真反対にいた。アームの一本を長く伸ばして回り込ませ、わざと音を出させたのだ。言うなれば囮作戦)このオクトパス様を出し抜こうなんざ1000年早いんだよ!!(残りのアームからビームのような鬼火を出そうとしたそのとき)―――――カチリ(ほんの一歩横に進んだときなにかを踏んだ)ん?――――え゛!?(次の瞬間、凄まじい威力を孕んだ衝撃が閃光とともにオクトパスを襲った) 」
うどんげ(月戦型)「ふふっ…かかったのはどちらだったでしょうかねえ~♪地雷にかかるように遠距離射撃で誘導したんですよ。キャロット、ナイスです。(ハイタッチ) 」
キャロット「いえ~~い♪(ハイタッチを交わす)にしてもすごい爆発だね~!誰が仕掛けたの? 」
アンバーレッド・オクトパス「うぐぐ…す、ステルス機能がッ!(姿が現れ始め、バチバチと火花を上げている)地雷だって?まさか……そんなものを仕掛ける余裕なんざなかったはずッ!!(立ち上がってギッと睨みつける)くそ、だが勝ったと思うんじゃあないよ。私ぁまだまだ動けるんだからねぇ!!(すべてのアームを伸ばし鞭のようにしならせて、強烈なラッシュをしかける) 」
ユリアナ「…あ~、ちょっとね(はぐらかすようにキャロットに)―――来るよ!!(アームの動きに対し、パルクールでもするかのように壁などを利用して躱しながら射撃) 」
ヒロ「瞬時に地雷を仕掛けたってのかい?…たいしたやつだ(土の蔓を作り、アームのラッシュに対抗する) 」
うどんげ(月戦型)「っとぉ…! カシャンッ―――(玉切れのアサルトライフルを投げ捨てながらアームを側転回避)パシッ―――ダン、ダン、ダンッ!!(スローモーションの最中、逆さ立った瞬間にレッグホルスターよりベレッタM92を抜き取り、次に足が地に着くまでに何度も発砲)ズザァー…!(両脚が地に就くと物陰に身を潜め、衣服の内側より四次元収納ボックスを取り出す) 」
キャロット「姿を見せたらこっちのもんだよ!(自慢の脚をバネの様に曲げ、勢い付けた跳躍でアームの乱打、更にはオクトパス本体さえも跳び越えその背後へ)――――ていッ!!(稲妻を纏った回し蹴りをその背に炸裂させる) 」
アンバーレッド・オクトパス「こんのぉおおおお!!(ユリアナやうどんげの射撃に怯み、キャロットの痛烈な蹴りが背中に爆音と共に響く)ぐああああああああッ!!(ドスンと大きな音を立てて吹っ飛び)……もうかまうもんかい!!なにがなんでも殺してやるッ!!(建物の外へ逃げるように移動し、自身は隠れながらアームのみを伸ばして窓から鬼火を放射していく) 」
うどんげ(月戦型)「 ギ ュ オ ン ッ (四次元収納ボックスを起動すると瞬時に手元にビームスナイパーライフルが転送される)………―――― そこですッ!バシュン、バシュン、バシュンッ!!!(持ち前の動体視力で乱雑に動く各アームの関節部に狙いを定めて細いビームレーザーを三発発射し、一時的にでもアームの動きを止めようと試みる) 」
キャロット「熱いッ……!(…で、も……!こんなの、ラビーの痛みなんかに比べたら―――)―――へっちゃらだいッ!!(鬼火がいくつか被弾しながらも、根性だけで火傷の痛みを払い除けようと意地を張る) 逃がさないッ!(本体を追って自分も建物の外へ身を投げ出す) 」
アンバーレッド・オクトパス「ぐああ!あ、アームがッ!!(感覚の中でアームに異常を覚える。うどんげのビームスナイパーライフルでアームの機能が一部不能になった)くそうこんなときにぃい!――――ハッ!?(外に現れたキャロットを目視し)おぉぉぉおおおちぃいいいろおおおおおおおおおお!!!(必死の形相でキャロットにボウガンを連射) 」
ヒロ「……アームが伸びた…!俺も少しでも動きを…!(アームに土の蔓を絡ませ、動きを止めようと試みる) 」
うどんげ(月戦型)「――― キャロットーーーッ!!(二階通路からライフルを構え、キャロットに向けられた毒矢を正確無比に撃ち落としていく) 」
キャロット「(にぃッ―――――)―――― お 前 が ね ッ ! ! ! (うどんげの援護射撃の恩恵に口角を上げると、この時のために盛大に溜め込んだ稲妻が脚部を纏い、オクトパスの顔面へ落雷の如き凄まじい踵落としを炸裂させる) 」
アンバーレッド・オクトパス「―――――ッ!!(襲い来るキャロット。アームは間に合わない。すかさず腕をクロスさせるが)ドガァァアアアアアアッ!!!!(踵落としが轟音を上げて炸裂する)ぎゃああああああああ!!(断末魔を上げながら崩れる屋根と共に地面へ落下)うがぅ!……ぐ、が……(最早満身創痍といった感じに、ボタボタと血らしき液体を流しながら這いつくばっている) 」
キャロット「 ス タ ン ッ … ! ! …はーっ……はーっ……!(そのまま瓦礫と共に庭園へと着地し、肩で息を切らしながら這いつくばるオクトパスを見下ろしている) 」
ユリアナ「――――キャロット、無事!?(建物から出てキャロットの近くへ)……コイツ、まだ息が(銃口を向けながら警戒) 」
キャロット「…うんっ…なんとか、ね…!(ユリアナへ応えながら) 」
アンバーレッド・オクトパス「(――――その時、彼女の様子が急変した。突如としてガタガタと震え怯え始めたのだ)恐怖が、恐怖が来る……あぁ、あぁあああ!!!(まるで幻覚でも見ているかのような鬼気迫る形相で)あの子は!あの子はどこ!!?私のかわいい娘!!私の大事なアニー!!どこなのぉお!?……あぁ、赤い、赤、赤、赤、赤、赤、炎、血、泥……中に、あの子が……お、おうぅええええええッ!!!(突然の嘔吐。食べたばかりのポテチを吐き出しながら虚ろな瞳で叫び散らす)お菓子、お菓子はどこ!?あの子が最期に食べてたの!!あの味、あの形、娘が食べていたのよぉおお!!!(それはまるで慟哭。人間だった頃の記憶だ。)」
うどんげ(月戦型)「……っ…!?(突然狂い始めたオクトパスの照準レンズを通じて見続けていたが、居たたまれなくなりレンズから離れ肉眼で遠めにその様子を二階より俯瞰する)あの様子…何が起こっているのですか……? 」
キャロット「な、な、な…っ…!?なん、なの……ッ…?(豹変したように震えだす目の前の女性に慄き退いてしまう) 」
アンバーレッド・オクトパス「笑えない……こんなの笑えない……あはは……笑えない…怖い…怖い(精神が崩壊する直前の光景、その色。アンバーレッドはその象徴たる色なのだ)――――『ダミーシステム:疑似聖杯、起動シマス』(突如彼女から漏れるアナウンス。そして――――)ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!?(かつてのサイボーグ忍者同様、肉体が変化していく)ズジュウウウッギチギチギチギチギチッ!!!(機械の身体を一部突き破るように生えてくる肉の触手。腕と足は退化したように取れ落ち、機械の触手と肉の触手のみが蠢いている。まさにフリークス) 」
キャロット「うッ゛……!?(グロテスクな音と共に生えてくる肉と鋼の触手に戦慄し、再び数歩退いてしまう)…ど、どうしよう、鈴仙…っ……(醜悪なその相貌にすっかり戦意喪失してしまっている) 」
ユリアナ「――――な、なに、あれ……?(機械と怪物が融合したようなおぞましい姿に後退りしようとするが)……でも、ここで負けるわけにはいかないッ!!(銃を強く握り戦闘態勢) 」
うどんげ(月戦型)「怖気づいてはダメですッ、キャロット!(二階から飛び出して着陸する。前衛の彼女と交代するように自ら前へ踏み込み、手元へ出現させたガトリングガンを持ち上げて、いつでも砲撃できるように身構える)…奴らは既に人の身を捨てたのです。情に感化されては、貴女も彼女の様になりますよ…? 」
ヒロ「………!あれは…!(オクトパスを見て)………!(キャロットを見て、彼女の方へ)大丈夫か! 」
フリークス・オクトパス「う゛わ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!(触手を器用に動かしながらにじり寄ってくる。だが動くたびにダメージを負っているのか火花と血飛沫が宙を舞っている) 」
キャロット「……あ…う、ぁ……ッ……!(ヒロの言葉も耳に届いていないほど、かなり精神的に追い込まれてしまっているのか全身と声が震えだしている) 」
キャロット「で、でも……!私、あんなの…(うどんげの忠告を、そうだと理解していても体が言うことを効かない)……あ…う、ぁ……ッ……!(ヒロの言葉も耳に届いていないほど、かなり精神的に追い込まれてしまっているのか全身と声が震えだしている) 」
ユリアナ「――――ちっ!! どいてて!!(キャロットをどかせて、自身は手榴弾を投擲)そうぅらぁあ!!!(オクトパスの下にコロンと落ちてそれはものの見事に爆発) 」
フリークス・オクトパス「ぐわぁああああああッ!!(まだ人らしい断末魔を上げながら、爆発にのまれ触手の破片をベチャベチャとぶちまける) 」
うどんげ(月戦型)「………っ…(すでに肉体(からだ)は限界を超えている…にもかかわらず、尚も動き出そうとする… …こんなの、まるで…月の民の奴隷たちと、おんなじじゃないっ…)(顔をしかめながら立ち往生していたが、キャロットの様子を見かねてトリガーに指を弾こうとした、その時―――)―――!(キャロットを押しのけ先手を打ったユリアナに目を見開いた) 」
ヒロ「……!(キャロットの様子を見て、そっと彼女の肩に手を添える)………大丈夫か?(もう一度、優しく声をかける) 」
ユリアナ「ダメージはまだ通るわ!相手の移動速度も遅い。距離を開けながら射撃をすれば的確にダメージを与えられる! でも、触手には気を付けた方がいい!伸びたり縮んだりできるみたいだからね! 」
うどんげ(月戦型)「……ヒロさん、キャロットを頼みます…(フードを目深に被り直し、決意を固める) ―――― 合点ッ!!! ズドドドドドドッ!!! (ガトリングガンのトリガーを弾き、長い銃砲が次第に回転速度を上げながら銃弾を次々と撃ち込ませていく) 」
フリークス・オクトパス「うぐ、ぐぐううああああああああッ!!(ガトリングとM90による掃射にはその巨体はあまりに大きな的過ぎた。触手を伸ばして攻撃を阻もうとするも、弾幕に阻まれ一つまた一つと朽ちていく。それでも這いつくばりながら徐々に近づいてくる) 」
うどんげ(月戦型)「 ガ シ ャ ン ッ !(ガトリングガンを投げ捨て、瞳を閉ざす)……せめて、その最期は清らかに―――― 幻波“赤眼催眠(マインドブローイング)”(兎の赤い眼。それは、一度目を合わせてしまうと狂気の幻想へと誘う邪眼とも言われた。だが、少女は本来の効果とは異を成す目的でその眼光を女性へと放つ。"狂気"に囚われた彼女を、自らの"狂気"と相殺し、彼女自身の記憶の奥底に眠る「在りし日の思い出」を蘇らせる――――) 」
フリークス・オクトパス「―――――ぁ(一瞬にして変わる光景。
月の都 ではなく、どこにでもあるような街並み。自分の姿も人間の…しかも元のスタイルの良い頃だった自分に戻っており)『……ここは、私の街』(そして遠くで手を振っているのは……)『あぁ、アニー、そこにいたのね。もう、またお菓子ばっかり食べて……しょうがない子ね。それにしてもいつも同じ味ばかりで飽きないのかしら?』(光さす方向へと、彼女は歩いていった)……(そして、現実では彼女はゆっくりと目を閉じて動かなくなる) 」
ピッピッピッピッピッピッピッピッピッ(そのとき、謎の音がオクトパスの肉体から聞こえてくる。それはだんだん早くなり、まるでカウントダウンのような……)
ヒロ「…………!離れろ!(謎の音を聞き、うどんげに叫ぶ) 」
うどんげ(月戦型)「……ふぅ……―――――!(目論見通り上手く能力が発動したのも束の間、時を刻む無機質な音と共に叫ばれたヒロの声で我に返り、急いで跳躍退避した) 」
\(フィァァアアアアアアアアアアアア/チュドォオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!! (彼女の象徴たる恐怖という叫び声と共に、オクトパスの肉体は爆発四散)
キャロット「きゃんっ……!(爆風の余波で尻もちをついてしまう)……あ、ぁ……!(次から次へ起こる事態に、純粋な兎はただただ混乱するしかなかった) 」
ユリアナ「……お、終わった――――ッ!ゼェ、ゼェ……【CALL音】……『なに?少佐?』 」
レーメ少佐(無線)『素晴らしい。どうやらアンバーレッド・オクトパスを倒したようだな!……彼女は元々はなんてことはないタダの主婦だった。母娘共に美しく、街でも評判だったらしい。ところが、テロリストたちがその街に爆弾を仕掛け、一家諸共吹っ飛ばしてしまったらしい。彼女の娘が直前まで食べていたもの。それが娘と自分とを繋ぐ楔だった。だから彼女は延々と食べ続けた。来る日も来る日も、娘が最期に食べた味を忘れないようにな……』
ユリアナ「…『それであんなにぶくぶく太ったみたいな見た目してたのね。サイボーグになっても、壊れた心は治らなかった……他のMF部隊もそうなの?』(そうだ、と短く少佐が答えたのを聞いて)『かなりキツイわね。……大丈夫、任務は続行する。それじゃあ』(体内無線を切る)……あ、薬は大丈夫?割れたりとかしてない? 」
うどんげ(月戦型)「……何もかもが狂ってる。それでも、月は穢土(このよ)を照らし、人はその狂夢に魅入られる。まさに"狂気の沙汰"(ルナティック)ね……―――(オクトパスの最期を見届けてその瞳を閉ざすと、赤く輝くその瞳は再び消失して元に戻る)……無理もないですね。この娘は戦い慣れはしているけれど、あのような悍ましい形(なり)を見たことがない。私は月面での戦争でいくつも見てきたから、慣れてはいるけれど…いえ、「慣れる」なんて……それもまた、"狂って"ますね…(自嘲気味に目を伏せる) 」
うどんげ(月戦型)「…ええ、目的の薬品はなんとか無事です。今の爆発を聞き付け追手が来る前に急いで帰還しましょう…!(震えるキャロットの背を摩りながら) 」
ユリアナ「…残弾は、よし!私が最後尾になるから、早くキャンプに移動しましょ!ホラ、アナタも立って!!(キャロットに) 」
キャロット「う、うんっ……なんか、ごめんね…っ……(うどんげに支えられながら覚束ない足取りで撤退していく) 」
無事、目当ての薬品の奪取に成功したレジスタンスはアジトへと戻るのだった―――
― レジスタンキャンプ ―
メディ 「……みなさま、ひとまずお疲れさまでした。鈴仙様たちお陰で薬品が、別動隊のお陰で食料が無事確保できました。次の目的は…奴隷となってしまった月の民たちの解放です。 」
ピ ィ ョ ン――――(壁に映し出されたホログラムウィンドウ。そこには、工場と思わしき場所とその地図などの情報が一斉に映し出されていた)
メディ 「情報によると、奴隷に嵌められたチョーカーの制御は、この工場内にある制御コンピューターが一斉管理しているとのことです。延々停の時と同様に、工場付近にもいくつかマンホールがあるため、地下から工場内部へ潜入して制御コンピューターを破壊。奴隷を一斉解放し、少しずつ我々の勢力を拡大していきましょう。 」
うどんげ(月戦型)「…もぐもぐ…この工場はもともと製造ラインが数年前より停止していたはずですが…おそらくそれを奴らが何らかの目的で改築し、再起動させたのでしょうね。(パンを頬張りながら) 」
メディ 「キャロット様は、先程の戦いで精神的なショックを受けてしまったため、復帰まで一時的に戦線離脱することとなりました。なので、次はわたくしも現場へ出動いたします。 」
ユリアナ「カタカタ(パソコンをいじりながら)……工場の制御コンピューターか。たぶんそこにもいるんじゃあないかな。(先のオクトパス戦を思い出し)……それにしても、連中ずいぶんと備えがいいっていうか、こっちに対する反応がいいっていうか。……こっちの居場所ってバレてないわよね?(顔を青くしながら) 」
メディ 「大方、少数勢力のレジスタンスが直接本拠地へ乗り込むことはなく…むしろ、周りの小規模施設から制圧していく傾向を予測しているのでしょう。そのため、我々が狙いそうな施設を推測し、そこにMF部隊を仕向けたのだと考えられます。特に、これから向かう工場にはその一角が潜んでいる可能性は大いにあります。先程は不意を突かれてしまいましたが、次は「端から敵がいる」ことを前提に、要警戒して作戦に当たりましょう。 」
うどんげ(月戦型)「了解(ラジャー)です!それでは、休息も準備もばっちりなので行きましょうか…! 」
ユリアナ「……そうね。オクトパスみたいなのがまだ3機もいるって思うと、正直気がめいっちゃうけどねナハハ。 」
― 謎の工場 ―
地下道から難なく工場内部へと侵入したレジスタン一行は、
メディ の感知機能によって敵兵の監視を掻い潜りながら 奥部へと突き進む。
しばらくすると一行は、広く拓けた空間へと出る。
そこには、数多の機械装置の他に…
無数に並列する巨大な円柱のガラスパイプ――中で青緑色に輝くエネルギーが上から下へと流れ落ちている――を目撃した。
メディ 「……あれは、ひょっとすると…―――――(ガラスパイプを伝っていくエネルギーから情報を検知しようとするが…) 」
戦極凌馬「――― そう、あれは「エーテル 」だ。(コツコツと靴音を鳴らしながら一行の前に姿を現わす)……ようこそ、エーテル製造工場へ。私がその責任者―――「戦極凌馬 」だ。覚えていてもらえると嬉しいね。(にっこりとした不気味な笑顔を浮かべるその様は実に飄々としていた) 」
うどんげ(月戦型)「――― チ ャ キ ッ (突然現れた凌馬へ狙撃中を突きつけ、いつでもその脳天を撃ち抜けるように身構える)……白昼堂々と私たちの前に現れるなんて…随分と余裕がおありのようですね。「プロフェッサー」? 」
ユリアナ「―――ジャキッ(同じく銃口を向け、睨みつけるように狙いを定める)……これがエーテルですって。信じられない……そんなのが工場で製造されてるなんて。 」
戦極凌馬「っとと…(二人に銃を突きつけられ潔く両手を上げる)まあまあ、落ち着きたまえ。……君たちの狙いは概ね理解できる。奴隷君たちの解放だろう?それなら、この先にある制御室にコンピューターがあるから好きにするといい。プロテクトはかけていないから安心したまえ。 」
うどんげ(月戦型)「……あっさりと受け渡すのですね。あれだけ月の民のみんなを酷使していたのに。…それとも、もう用済みとでも言いたいのです?(冷静を繕っているが、その赤い眼には僅かながら憤りが含まれている) 」
戦極凌馬「まー…そういうところだね。彼らはよく働いてくれたよ。おかげで目的の一つが達成された。今更命を奪ったところで時間の無駄だからね。そんなことよりも、私には他にやるべきプロセスがある。(一同が目撃したエーテルを自らも横目に促しながら) 」
メディ 「……それが、あのエーテルですか?(鋭い眼差しを突きつけながら) 」
戦極凌馬「ちょうどいい。せっかくだから君たちにも教えてあげようじゃないか。……ご存じかどうかは知らないが、大地にも血液の様にエーテルが流れていて、その血管とも呼べる部分を『地脈』と呼ぶ。ここはその地脈からエーテルを吸いだすために私が急遽改築した工場だよ。 」
戦極凌馬「…君たちと最初に会ったあの採掘場を覚えているかな?あそこの地下には豊富なエーテル粒子が感知されていた。
月の都 の地脈には、月面と癒着した大地がその化合によってエーテル粒子の生成速度が活発化しているからね。エーテル粒子を取り込んだ鉱石を採掘し、その鉱石を粒子ごと溶かして液体化したものが、あのパイプラインに流れているエネルギー体さ。搔き集めたエネルギーをああして凝縮することで、より濃度の高いエーテルが摂取できるという仕組みだよ。 」
うどんげ(月戦型)「そんな理由で、こんな工場を勝手に立てて…いったいなんのためです…?(凌馬を睨みつけながら) 」
戦極凌馬「すべては天の聖杯の真の力を得るためだよ。だが、天の聖杯は既に同調されてしまった…それでは彼女から真の力を引き出すことはできない、そ・こ・で・だ…!(人差し指をちょんちょん突き出す)…私は、「これ」を使うことによって、再度天の聖杯と同調できるのではないかと仮説を立てた。(小さな結晶体のようなものを見せつけるように取り出す) 」
うどんげ(月戦型)「…なんですか、それは。(見せつけられた結晶体を見据えながら) 」
戦極凌馬「知ってるかい?エーテルは気体から液体へ、そして液体から固体へと変質する。このエーテルが結晶化したものが「クリスタル」になる。エーテルが血液なら、クリスタルは心臓とも呼べるだろう。もっとも…大量に抽出されたエーテルから生み出されるクリスタルのはこんな掌サイズの大きさなんだけどね。 だからこそクリスタルは、国家のエネルギー政策、軍事勢策に欠かせないものとして、世界政府もその力を欲しているものだが… 」
戦極凌馬「…でもまあ十分だよ。このより素晴らしい濃度を持つクリスタルを生み出し、そして…天の聖杯と同調に不可欠な「コアクリスタル 」を作り出す。それを体内に移植することで、天の聖杯と疑似同調できるのではないかと、私は考えたのさ。 」
メディ 「…天の聖杯…ホムラ様は、既に主様と同調が成されています。人為的に同調を行ったところで、ホムラ様の力を引き出すことなど、不可能と思われますが…? 」
戦極凌馬「…単純に考えればそうなるだろうねぇ。けど、簡単な話さ。今我々の手中にある天の聖杯から直接エネルギーを吸収し、それを疑似コアクリスタルへと注ぎ込めばいい。そうすることで、同調に必要なコアクリスタルを完成させることができる。ここまでは私の計算内だ。あとは、その完成されたコアクリスタルをクラウス主任の身体へ移植するだけだ。 」
うどんげ(月戦型)「…そのコアクリスタルを人間の体へ移植させて…何をしようというのです? 」
戦極凌馬「……かつて、天の聖杯が誕生し目覚めた時…彼女が持つ史上最強の僕(デバイス)が起動した。それはこの世界の大半以上を焼き尽くし、世界崩壊の寸前まで追いやったと言われている。天の聖杯が封印され、すべて僕(デバイス)もその機能を停止し、地上から姿を消した。……では、世界を焼いた最強の僕(デバイス)はどこへ消えたと思う? 」
うどんげ(月戦型)「……――――ッ!? ま、まさか…っ……! (表情が青褪め、照準を定めていた狙撃中を下ろしてしまう) 」
戦極凌馬「…そう、ここ《 月の都 》さ。今も尚眠り続けているその最強の僕(デバイス)の名は――――『 アイオーン 』。 」
戦極凌馬「 「アイオーン」こそが天の聖杯が誇る真の力であり、世界を変革できる最強の力なのさ!…そして、コアクリスタルを移植したクラウス主任が、今日!その真の天の聖杯《アイオーン》と同調し、プロジェクトは達成される!! あぁぁ……研究者としてこれほどぞくぞくすることはない。早く見てみたいものだ、最強の僕(デバイス)が見せる究極の力を…!!(バッと両腕を高らかに広げ、狡猾に高笑いする) 」
ユリアナ「…一体、どういう、こと? 最強の僕(デバイス)? アイオーン? そんな話、聞いて、ない……そんなの少佐も博士も、教えてくれなかった……(カタカタと瞳を震わせながら冷や汗を全身に) 」
メディ 「……これで合点がいきました。何故あなた方がホムラ様を狙うのか…何故
月の都 を支配下に置いたのか…そして、今になって総力を上げてホムラ様を誘拐したのか… この
月の都 に眠る古代兵器の起動をするために、あなた方はホムラ様を…(目を細めて敵意を剥きだす) 」
うどんげ(月戦型)「…この都に、そんなものがあったなんて……し、信じられません…っ…… そんなこと、誰も教えてくれなかったのですよ…? 」
戦極凌馬「知らないのも無理はない。この情報は、かつて天の聖杯を生み出した「とある科学者」が闇に葬った真実そのものだからだ。故に、アイオーンに関する報告書はこの世に存在しない。だが、私は探究心が強くてね…散り散りとなってしまったピースを闇より掬い上げ、真相に至った。
月の都 が何故このような辺境な地に存在し、そして外部から見えないようにカモフラージュを施したのか?それは言わずもがな、その最強兵器を世間に認知させないためだよ。もっとも、今の月の民の者たちは、そんな事実を知らされていなかったみたいだけどねぇ。(うどんげの表情を愉快そうに伺いながら) 」
戦極凌馬「……おっと私としたことが、ついおしゃべりが過ぎてしまったようだ。だが、このクリスタルからコアクリスタルを生成し、天の聖杯から吸収したエネルギーを注入してしまえば、あとは終いだ。もう月の民にも都にも用はないさ。もちろん…――― 君たちにも、ね。(パチンッと指を鳴らす) 」
ブラックアウト・ウルフ「――――ヒュバッ!!(機械の影から跳躍し、轟音を上げながら着地)グルルルルルル……(下の大狼が殺意をにじませ唸り、上の幼女が怒りに口元を歪ませている)怒り…怒り…怒り…ッ! 怒っていいんだ。怒りを爆発させていいんだぁああああッ!!(それは自らに言い聞かせるような咆哮。それに合わせて大狼も遠吠えを行う)我慢しないぞ!!わたしも、吠えてやる!ワォォオオオオオオオオオオオ!!」
サイボーグ忍者(????)(ステルス)「(ひとりのサイボーグ忍者が陰で、尚且つステルス迷彩を駆使して盗み聴いていた)……! ………そういうことか……。 ……一刻も早く、知らせてあげないと………――――!(その場を立ち去ろうとした矢先、ブラックアウト・ウルフの出現を目の当たりにする) 」
うどんげ(月戦型)「な――――ッ!?(目前に現れ出でた大狼にめを奪われてしまい、凌馬からウルフへ狙いを定めるように構える)―――総員、戦闘態勢ッ!! 」
戦極凌馬「 ニ ヤ リ … ―――(ウルフにこの場を任せて自身は結晶体を握りしめてその工場を後にする) 」
ブラックアウト・ウルフ「(バチバチと音を立て、電磁波のようなものが流れると、上の方から大鎌が舞い降りてくる。両腕のない彼女はこの特殊な電磁波で浮かせて扱うようだ)もう泣くのは終わり。どうせなら泣かせてやる! わたしは、ブラックアウト・ウルフ!! わたしの憤怒(フューリー)で、目が見えなくなるほどに泣き叫べぇええええ!! 」
メディ 「…っ……! ジ ャ キ ン ッ (アタッシュカリバーとプログライズホッパーブレードを取り出して二刀流の構えを取る) 」
ブラックアウト・ウルフ「う゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!(回転ノコギリの要領で大鎌を回転させ一向にブーメランのように投擲。そしてすかさず、大狼の図体と爪や牙を駆使した突進を繰り出す) 」
うどんげ(月戦型)「くぁ…っ……!!(回転しながら勢いよく飛んできた大鎌に右肩がかすれ、破かれた布と共に僅か鮮血が飛び散る)…うぅっ…兎に狼狩りは荷が重すぎますねぇ…! ダキュン、ダキュン、ダキュンッ!! (狙撃中からエネルギービーム弾を数発放って応戦する) 」
ヒュ ン オ ッ !! (紅炎一閃、暗闇を真一文字に引き裂き一振りの『薙刀』がウルフの操る大鎌を撃ち落そうと飛来する)
メディ 「 はっ! グ ル ン ッ ―――― ザ キ ィ ィ イ ン ッ ! ! (側転回避で大鎌を受け流した直後、本体の爪牙による攻撃を二刀の武器で受け止める) グググッ……想像以上のパワーですね…ッ……(拮抗時、武器に受けた衝撃からそのダメージ量を算出している) 」
ブラックアウト・ウルフ「―――――ピキーン(ウルフの目は見えない代わりに、センサーのような機構をもったバイザーが取り付けられている。大狼が持つ野生の狩猟本能による戦略性と、サイボーグ技術による先読み並びに熱感知のお陰で……)――――ビュン!ビュン!ビュン!(巧みに銃撃を躱しつつ)ぬああああ!!(純粋なパワーだけならオクトパスをも凌駕するその前足で
メディ を弾き)―――――!(薙刀によって弾かれた大鎌を引き戻しながら距離を取った)グルルルルルル!(大狼ともども唸り声をあげてジリジリとタイミングを計っている) 」
巴御前「 ┣¨ ゴオ ッッ (宙を舞う薙刀の近くへミサイルの如く飛来し、薙刀を掴み取りながら壁に足を突き刺して着地。 『隻腕』の女武者が白髪を翻し降り立った)——————抑止の守護者(サーヴァント) ランサー、巴御前。戦働きが為戦場へ『帰還』致しました。 状況はアサシンと共有しております。手負いの身ではありますが、及ばずながら助太刀致す(灼熱を灯す薙刀を一振りし、ウルフの攻撃を一身に受ける盾を買って出るべく、最前列に立つ) 」
うどんげ(月戦型)「なんっつーパワーとスピードですかねぇ…っ…!それならばッ!幻爆“近眼花火(マインドスターマイン)”! シ ュ ド ド ド ド ァ ッ ―――― ズ ド ド ド ド ド ッ ! ! ! (背後へ跳躍しながらローブをはためかせるとその内側より数機の小型ミサイルが発射され、次々とウルフへ降り注ぐ) 」
サイボーグ忍者(????)(ステルス)「………っ…!これは…………また…… ……今ここで、巻き込まれるわけには。――――――――(交戦を見届けるようにその場から立ち去っていく…) 」
ユリアナ「…クソ、弾が全然当たらない!!なにか、弱点とかそういうのがあれば……。 」
メディ 「ッ……!(弾かれた反動を生かしてくるりと回転しながら自身も後退していく)……!ご協力、感謝いたします。(巴御前の姿を捉えながら二つの武器の柄頭を突き合わせる) \ドッキングライズ !/ グルングルングルン――― ザ キ ィ ン ッ ! (二刀武器をドッキングし、二対の刃を持つ武器へと変形させる) 」
ブラックアウト・ウルフ「(巴の姿を感知しさらに苛立ったのか)どいつもこいつも、邪魔しやがってこんちくしょうがぁあああああああッ!!(怒りが増幅すると同時に電磁波の効力も上がる。工場を構成する金属の壁がベリベリと剥がれ、それらは全身を守るようにして囲う)ズドドドドドドドド!!(小型ミサイルをその鉄片で防ぎながら再度一向に突進してくる。大鎌を自在に振り回すそれは鎌倉武者の勢いそのものかそれ以上か) 」
メディ 「狼とは本来、人間より卓越した聴覚と嗅覚、筋力を掛け持っています。本来の弱点である腹部も分厚い腹筋によって克服されており、またサイボーグ化によって更に硬質化している以上はそこを突くのは現実的とは思えません。…ですが――――(電磁波を発するウルフの行動に目を細める)―――敵を構成する貴金属を消耗させれば、あるいは…!(ウルフが突進してくる最中、工場内のいたるところに目を配らせ、何かを探し出そうとしている) 」
ヒロ「………ありゃあ、ただもんじゃないな(ブラックアウトウルフを見て) 」
巴御前「攻撃は私が受けましょう。その間にどうか突破口を!! ガッッ ベ ゴ ンッッ(負けじ五指を『突き刺して』鉄製の壁を怪力を以ってして難なく引っぺがし) キュ オ (身の丈を遥かに超える合金製のそれを担いでいるにも関わらず前方へ駆け出す) ふ”んッッッッ!!!!(そのまま壁を盾代わりに、押しつぶさんとばかりにウルフへ振り下ろしにかかった 」
うどんげ(月戦型)「んげげぇッ!?そんなのアリですかぁ!?(ミサイルを蹂躙する姿に仰天)……敵の目はバイザーで覆われている以上、私の波長を操る程度の能力も制限されてしまいますし、困りましたね…とぁああ…!?(攻めあぐねているところに突撃され慌てて大鎌を掻い潜るように避ける)―――ッ!ダン、ダン、ダンッ!!(擦れ違いざまに抜き取ったハンドガンでその背面へ射撃する) 」
ブラックアウト・ウルフ「ぬうううおおおお!!!(怒りに任せて巴とぶつかる。ガチガチと鍔迫り合いでもするように同じく鉄片で押していく)――――!!(優曇華の背後からの射撃に気づき)ニィイ!(これはある種の裏技、弾丸を電磁波で寸での所で止めてそっくりそのまま弾き返す) 」
巴御前「┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨(蒸気のようなオーラが全身から漲り、絶えず火花を散らし、剛力同士の衝突で重力奈波を発生させながら拮抗する。その迫力、最早怪獣映画のそれ)ッ……ッ……!! 肉を灰に、骨を焼き焦がす忿怒……この霊基に深く刻まれた咎そのもの……! 幼子にこのような業を背負わせる外道の所業、断じて許しはせぬ……ッ!!(『鬼』らしき八重歯を食いしばり、片腕ながらも一歩前へ前進し駄目押し。強引に推し通ろうとする) 」
うどんげ(月戦型)「んえぇうっそ―――――ひゃんッ…!!(そのまま羽化冴えれた銃弾が全身を掠めていく)…いっ゛…つつ……下手に重火器を使用するのは控えるべきでしたか…しかし、これでは……っ…(掠り傷部分を手で押さえつけながら) 」
ブラックアウト・ウルフ「ぐぬぬんうぬぉおおおおおあああああああ!!(そんな巴に対し、まさしく子供らしく怒りに任せて押し返そうとするウルフ。しかし、大狼が冷静な判断を下して、一旦飛び上ることにより拮抗を外す。ウルフは若干納得はしていないようだがそ大鎌を高く掲げて目に見えるレベルの電気エネルギーを溜め始め、そして―――)ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオ!!(大鎌を振るって稲妻の斬撃波を放った) 」
ヒロ「…どうしたんだ、
メディ ちゃん…(何かを探している
メディ を見て) 」
巴御前「あれは……!(『雷返し』!?いやそれ以上……まずいッ)皆様、私の後方へッ!! (そう叫ぶや先の衝突で盾としては不十分な壁を前へ突き出し、自ら進んで雷の衝撃波に身を投じる)ッッ あ” ガ……あ”あ”ァ” ァ!”……ッッッ!!!!(壁を貫通して恥肉を焼き焦がし、切り刻む程の電圧。全身に容赦無く降りかかるそれを『根元』で受けることで拡散を抑え、味方への被害を最低限にしようとする) 」
メディ 「ピロリ、ピロリ…―――――!(工場内を隈なく見渡し、あるものに目が留まる)……!(その直後に飛んできた稲妻の斬撃波の余波に吹き飛ばされそうになるも、これを何とか耐えてみせる)……電気……――――!これです!(何かの結論に到達すると顔を上げる)――― ヒロさん、壁に大穴を開けてください!!(そう言うと自信は踵を返して天井部を見上げる) っはああぁッ!! \アルティメットストラッシュ ! !/ (すると、ウルフではなく天井部に向かってエネルギー斬撃波を解き放った) 」
ユリアナ「クソ!なによこの状況……オクトパスのときよりヤバいじゃない!!……銃も近接も、あんな化け物レベルじゃあ歯が立たない…(絶望にのまれそうな表情をする) 」
うどんげ(月戦型)「わっ、わああぁ…っ…!!ちょ…なんて無茶なことを…!(身を挺して電撃を軽減してくれた巴御前に絶句して言葉を失いかけるも、慌てて彼女のもとへ駆け寄っていく)――――!(
メディ さん、いったいなにを…?)(そんな最中、突然あらぬ方向に攻撃を飛ばす
メディ を訝しむように見つめる) 」
ザ キ ィ ィ イ ン ッ ――――ブ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ー ー ー ッ ! ! ! (
メディ の放つ斬撃が天井に炸裂。すると、その表面に取り付けられた排水パイプが断裂され、そこから噴水が発生。頭上からウルフの全身にへと滝のように降り注ぐ)
ブラックアウト・ウルフ「ウハハハハハハハ!!どーだ!怒れ……怒っていいんだぁああ!!わたしも怒る、みぃぃんな怒れぇええええ!!(咆哮と高笑い。しかしそれは
メディ の的外れな攻撃で一気に消える)な、なに? なにを……(思わず天井を見上げて) 」
ヒロ「…あぁ!(土を纏わせ肥大化させた腕を壁に向けて振り上げる) 」
ブラックアウト・ウルフ「―――――!?(降りかかる水。電気を扱う上で耐電対策、水の対策はしてはいた。しかし……)ウギギギギギイギギイギイギイギギイギギァアアアアアア!!!?(バチバチと全身を先ほど放った電気のそれがまとわりついてくる)バチバチバチッ!!ズァアアアアッ!!(電気を振り払うように身振りをした。呼吸を荒くし狼共々一行を睨みつける)よくもやったなこんちくしょうがぁああああああああッ!!!!(さらに怒りは爆発するも、相応のダメージがいっているのか少しふらつきが見られる) 」
巴御前「 カ…… ゲ ホッッ…… (身に纏うような黒煙。魔力で構成されたエーテル体である為腐臭こそしないが、代わりに彼女を構成するエーテルの一部が粒子となって黒煙に混ざって消えていく)これしき、あれの嘆きに比べれば、『子』の戯れのようなもの右腕に薙刀を出現させ、杖代わりに立ち上がる。敵意は有らず、何処か哀れむような目でウルフの姿を捉える)————この短時間で策を打ち出しましたか。流石、現文明が産んだ賢人。軍師としての素養があるようですね 」
ギ、ギギィッ……ギュゥゥン……ッ……!!(だが、ウルフが荒々しく叫べば叫ぶほど、その体に異変が発生。屈強な筋肉に走る熱量が鎮まったようにその機能が徐々に低下し、動きが鈍り始めていく―――)
ブラックアウト・ウルフ「――――――!!?(大狼や大鎌を操ろうとするも思うようにいかない。しかも幼さを模した機体にすらもまるで重しが乗っているかのように自由が利かなくなっている) 」
メディ 「……そう、機械は水に弱いといいます。しかし、ただの水ではあまり意味を成さないのです。今、あなたに降りかかったのは「海水」―――この
月の都 は海に面しており、その海水を吸い上げてライフラインや工業施設に役立てています。海水には塩が含まれており、塩水に晒された金属は錆び付きやすい。 」
メディ 「そして…海水を浴びた金属は、電流を流されるとその腐食が促進されます。 電気にはプラス極とマイナス極があり…電気メッキの原理により、貴方が先程放った電撃がプラスである場合、体の金属はイオンになって腐食します。また、空気に晒されることによってさらにその腐食化は進行していく。(ヒロに破壊された壁。そこかから流れる風に髪の毛が靡いている)あなたの全身に施された武装の9割以上が貴金属だったのが仇となりましたね…!(全身の機能が停止しかけていくウルフに) 」
ブラックアウト・ウルフ「――――ハァ、ハァ、ハァ、ハァ(もはや力なく呼吸を繰り返すだけ、かと思いきや)―――――ドクンッ!(突如ウルフの中で妙な脈動が起こる)……あ゛、あ゛あ゛ぁ……ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!(それはあまりに甲高い咆哮、否、悲鳴にして慟哭。さっきまでの威勢がまるで嘘のように、まるで幻覚に怯えるように身を捻り始める) 」
巴御前「げぇむ機しかり、精密機械の虚を突いたといったところでしょうか。加えて海水による腐食まで計算づくとはお見事。ええ、私のswitchもポカリスエットによって儚く散ったものです……ゲホッッゲホッッ 」
うどんげ(月戦型)「おおっ!流石
メディ さん!一休さんも唸る頓智に脱帽せざるを得ませんね…! ……!? (正気と思いきや、突然様子が一変したウルフに再び身構え直す) 」
ヒロ「……… 上手いことやったもんだな
メディ ちゃん(
メディ を見て) 」
メディ 「…む……!(慟哭のような雄叫びを上げる狼へ、虚空を振り抜いた武器を突きつける) 」
ブラックアウト・ウルフ「う゛わ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!パパ―!!ママー!!どこ、どこにいるのぉおおおおお!!!やだよぉおおお!!暗いよぉおお!!!(狼の上で、さながら芋虫かなにかのように身を捩りながら)息が、出来ない……ぐる、じいい……目が痛い、よぉお……なにも、見えない、よぉおお…くさい、よぉ…パパァ、ママぁ……どこ、どごに、いるの……ひとりにしないでぇええええええええええ(まさしく発狂。これまでサイボーグ技術とサイコセラピーによって保って来た精神が一気に崩壊した。オクトパスと同じように)」
アナウンス『ダミーシステム:疑似聖杯。起動シマス』
ヒロ「…………!(あれは、この前と…同じ…!)(土刀を構え) 」
フリークス・ウルフ「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■―――――ッ!!!!!(最早獣とも機械とも判別がつかないほどの金切り声が響き渡る。ウルフの頭部を覆っていた機械のそれは一気に砕け中から機械の触手と変異した肉の触手が伸び出てくる。そして下の大狼にも影響が出て、所々肉が飛び出てくる。そして―――――)グルルルルルル(大狼はこの幼子の代わりに大鎌を加えた) 」
巴御前「———————(悲痛な叫び。庇護されるべき子が本来背負うべきでない宿業、戦場の定め。理解こそしているが、瞳は小さく凝縮し小刻みに震える)—————。(それでも——————)レイセン・優曇華イナバ、
メディ 殿。『オクtパス』の一件……その宿業を背負わせたこと、今ここで詫びさせていただきたい。勝手だとは承知ですが願わくば…… 彼女、ウルフの宿業…………その幕引きは私めに『救わせて』いただけませんか。(とうにその覚悟は決めていた。目の前の有様を受け止め、直視する真紅の双眸はそのように語っていた) 」
うどんげ(月戦型)「っ……これは、あの時と…――――(オクトパス戦で起きた悲劇がフラッシュバックし、変わり果てていくその姿に眉を顰めるが…)――――!(巴御前からの頼みにうさ耳がぴくりと揺れ、そのフードの内側が陰る)………わかりました。(フードをぎゅうと深く被って素顔を覆うと、入れ替わるように静かに後ずさる) 」
フリークス・ウルフ「いかりは、もういらない……おこっても、パパと、ママは戻ってこない……怒ってもいいことなんてない。……返シテ……返して…返してコロシテ返してコロシテコロシテ返して……――――ガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!(再度咆哮。この地点でウルフの正気は消失した。目的のみ達成する為のマシーンにして過去に囚われた憐れな怪物。彼女の姿はまさにMF部隊がなんであるかを物語っていた) 」
メディ 「―――(変貌遂げるウルフを、記憶データに残るサイボーグ忍者が重なり閉口する)……貴女は―――……かしこまりました。(うどんげ同様、彼女の真意を悟る様に深く頭を下げるとその構えを解く) 」
ヒロ「…………(巴の言葉を聞き、土刀を土に戻す)………(ウルフの姿を見て、グッと拳を握りしめる) 」
巴御前「——————忝い(一歩前に出、心からの感謝を背越しに屈折のない笑顔で伝え)聖観世音菩薩……。私に、力を……旭の輝きを——————(発火した『薙刀』を上空へ投げ放つ。天井に大穴を開け、
月の都 の中空へ落ちて/昇っていく)宝具『着弾』まで15秒!! それまでどうか、援護を頂きたく!!(そう一方的に告げるや一心不乱に駆け出す。脇差を抜きはなち、本来立つことさえ叶わない肉体を彼女の心が、胸に宿った熱が突き動かし蒸気機関が如く前進する) 」
フリークス・ウルフ「(怪獣映画さながら重心を低くしながらの突進。安定感こそないが暴走状態特有の勢いは最早先ほどとは比べ物にならない) 」
ユリアナ「……くそ、黙って見てられるかっての!!(巴の援護をするべく取り出したるはスナイパーライフル。ウルフの足の関節部を的確に狙い撃っていく) 」
うどんげ(月戦型)「っ――――!お任せを!! 散符“栄華之夢(ルナメガロポリス)” (跳躍後、密度の高い弾幕をウルフに向けて放射状に放っていく) 」
巴御前「ン”ら”ァ” ァ” ッッ ァ”(身に流れる鬼の血、それに宿る力を際限なくふるい起こし脇差の横薙ぎが突進とかち合う。刃は呆気なく折れ、肋骨のほとんどがあえなく殆ど逝くグロテスクな音が鳴る)キ” ィ” ッッ(白目が赤く染まる、口橋から血が滲むほどに歯を食いしばって受け止める。骨が入ったなら筋肉で支えればいいと言わんばかりに一身に突進を受け止め、頭部を抱え後方へは行かせまいとふん縛り) ゴッッゴッッ!!!!(密着した状態で肘鉄を数発繰り出す) 」
メディ 「了解いたしました…!(指の間に挟まれた数本の注射器を剥きだされた皮膚部に向けて起用に投擲する) 」
フリークス・ウルフ「――――ッ(関節部を撃たれバランスを崩して勢いがなくなってく中、弾幕を頭の触手で叩き切っていくもあまりの密度に押し切られ被弾していく。それでも雄叫びを上げながら彼女は巴に向かって行く) 」
ヒロ「おう!(土の千本をウルフに向けて放つ) 」
フリークス・ウルフ「んがああああああああああ!!!!(巴の肘鉄に耐えながらも狼は咥えていた大鎌をなんとか操り巴を斬ろうとする。そして首を刈っ切るにはベストポジションまで持って行けた時―――)ザクザクサクッ!!(
メディ より投げられた注射器が刺さり一瞬怯む 」
巴御前「 あ” ァ” が……ッ ッ ———————(繰り返される突進で耳鳴りが強くなり意識が遠くなる。白紙化される視界、ただただ全力で抑え込むと言う己に課した命令さえも意識からかき消えていく)—————(——————。あれ、私は何を……位置……?位置……なんの、何を、なんの 為に……あれ、 あれ )————— (瞳が消え、肉体よりも、魂よりも、それらをここへ繫ぎ止める精神が消し飛んだ—————) 」
『ランサー、知っているか。現代には『君の名残りを』という書籍がある。
物語……まあ巻物だが、お前と義仲の間に『義高』という子を授かったという設定なんだそうだ』
『さて、生前の巴御前ならいざ知らず。人理の影法師たる私めにそのようなお戯れめいたお話をなさるのですか。存外、遊びを好まれるのですねキャスター』
『——————俺らは物語の具現のようなもんだ。あんたにも、そんな物語があったかもしれねえぜ、巴御前』
巴御前「(ここへ繫ぎ止める意識が砕け散る—————『それがどうした』 私の魂は、かつて抱いた熱は『ここ』にある。かりそめの命にあろうとも、かつてあった願いがここにある)あ”あ”ぁ”ぁ”ァ”ァ”——————ッッッ!!!!!!(シンプルな『頭突き』、それも自らの角がひしゃげ、へし折れる程の。)3……2…‥ 1…… (その最中、『着弾位置を守る』という命令を通したが故か、朦朧とする中でも秒読みを繰り返していた) 」
――――
月の都 の空へ陽光が差し込んだ。
巴御前の解き放った薙刀は宙空にて『日輪』の如き灼熱を得て、再び戦場へ帰る。
地に触れれば瞬く間に爆ぜ、一帯を灼熱に包む槍が今まさに、着弾しようとしていた
――――宝具【真言・聖観世音菩薩】――――
フリークス・ウルフ「―――――ドゴォオオッ!!(頭突きがクリーンヒットし、完全に朦朧状態となる。こうなっては回避も攻撃もできない)……あ(そのとき、ほんのわずかながら感じた『熱』。それは自身の上から落ちてくる――――) 」
巴御前「—————(このままでも私は勝つ、人理の礎になる。けれどそれは……)……。…………(熱を感じ動作が停止したウルフの頭に手を添える。腰を落とし、彼女の頭を自らの足に寝かしつけ、あやすように手で髪を程化した) 日が『堕ちます』よ……。いかなる戦場にも、いかなる地獄にあっても、陽は沈み……眠りと安らぎの後夜明けは訪れるのです。お帰りなさい、お休みなさい……——————— (傍に宝具が着弾する。地平に落つる日のような閃きの後、爆炎の波が襲いかかる。その最中にあっても、ウルフへ向ける眼差しは変わらずにいた) 」
フリークス・ウルフ「―――――ぁ(巴の所作。それかかつて感じた感覚。彼女にとっては遥か遠い理想卿。もう戻れるはずのない場所が、欲しくてほしくてたまらなかったその温もりが……彼女の内側に溜まっていた生きる事への怒りを洗い流し)う、ひっく……うぇぇ……うぇえええん……(機械と化した体に流れるはずのない涙と、まだ年端のいかぬ幼女の嗚咽が漏れ出た) 」
巴御前「(——————空を顎見る。これから帰るのであろう場所へ想いを馳せる。けれども、見下ろせば、地獄へ堕ちそうな哀れな子鬼が一人。これを放ってそこへ逝くわけにはいかない)——————。(あの若人らは強い—————— ここで私が出るまでもなく、この子を超えて前へ進んだのだろう。それでも尚、運命が私という英霊を選び取ったのはきっと)———————大丈夫、側にいますよ (————この一言だけでよかった、そういう運命だったのだ。涙を拭い、罪を洗い流し、黄泉にあろう本当の親の元へ届けてみせる。 “役目”を終えた嘗ての戦姫、その残影は戦場が生んだ宿業を連れて、獄炎の中へ潔く消えた) 」
ユリアナ「……終わった、の?(業火に包まれるその場を見て怪訝そうにしながらも銃を構えながら遠目に確認する)……目視では確認できない。敵は完全に沈黙したみたいよ(フゥ、と安堵の息をもらしつつ) 」
メディ 「……巴様…―――――(夜を昼の如く照らす火炎の激しさに目を伏せていたが、そこにあの狼も、そして共に戦った女武者の姿がないことを知ると、そこにい広がる灰燼に全てを悟った)………行きましょう。私たちの目的を果たしに。(そのまま一同を先導し、奥部へと向かう) 」
― 工場・制御室 ―
プルシュイ博士(無線)『(突如ユリアナに送られる無線)大丈夫ユリアナ? かなり、顔色が悪そうよ。まぁ無理もないわ。敵とは言え、あんな小さな子供だったんだもの。……ブラックアウト・ウルフ。彼女は元々小さな村で両親に愛されて育った子だったらしいわ。けど、内乱で村を追われ、避難キャンプに訪れた時……敵と間違われて毒ガスが振りまかれたの。奇跡的に彼女は助かったけど両親は死んで、彼女自身は目をやられた。……目が見えない中でずっと彷徨ってて、崖に堕ちた時に両腕を失ったのだとかね。……あの大狼は、そんなあの子を救ってあげたのよ。理由はわからない』
ユリアナ「……『そう、わかった。ありがとう』(体内無線を切って)……そうね、やあるべきことをやりましょう 」
メディ 「……(制御室にある巨大モニターを前にすると、アンロックされたままのコンピューターを起動。手慣れた動作で操作を行っていく)……見つけました。これですね。(奴隷たちを縛る制御プログラムを発見・解除する) 」
レイセン「……カ チ ャ …―――!(何の前触れもなく外れチョーカーに驚きながらも、まるで夢みたいな事実に感動して目が潤む)……よかった…これで……! 」
奴隷の青年(北村)「う、うわあああああああああああああああああい、やったあああああああああああああ!!!(首輪が外れ、奴隷の身から解放され歓喜する) 」
はらぺこあおむし「(奴隷扱いするブラック企業から解放されたのでハロウィンのアルバイトの残業代を貰う) 」
奴隷(シャモ)「ありがとう! 」
奴隷丸「あらやだぁ…❤じゃあ今回は帝国ビールで優勝していくことにするわねぇ。(キンキンに冷えたビールで解放を祝う) 」
メディ 「…目的は達成しました。これで都内にいるすべての月の民たちが開放されたはずです。…しかし、先程の戦極凌馬という人物が言っていたことが本当なら…ホムラ様も、この
月の都 も危険です。すぐにキャンプへ戻り、今こそ敵の本陣へ乗り込む最後の戦いに向けた準備を始めましょう。 」
ユリアナ「――――最後の戦い、か。問題はどうやってあそこへ行くかよね……。 」
メディ 「……!(ユリアナの言葉に耳を傾けながらコンピューターの画面に視線を落とした時、何かのファイルを見つけクリックする)……これは…(すると、何かの塔のような図形が画面いっぱいに映し出される)……この形は…確か、
月の都 にそびえ立っていた、あの巨大樹…?……見たところ、内部はエレベーターそのものとなっているようですね。もしかすると、その頂上に…―――」
メディ 「……カチャ…(ヒューマギアモジュールから伸ばしたケーブルをUSBポートへ接続し、その情報をコピーする)……この塔の解析を行ってみましょう。今の我々の戦力ならば、きっと打開策があるはずです。 」
工場を制圧し、奴隷たちを解放した一行は再びキャンプへと戻る。
月の都 の平穏のため、そして…天の聖杯を巡る、最後の戦いに向けて―――
エースバーン 「………――――(穏やかに佇む静かなる海。夜空に浮かぶ満月ではなく、海面に反映するソレへ俯き見つめていた。霞む視界に、かつての思い出が流れ出す) 」
――― ニーッ♪(兎の脳裏に浮かぶは、幼き頃の思い出。出会って間もない相棒の少年と冒険を続ける日々。いつかは二人で果ての未来を見るのだと、そう信じてやまなかった―――)
だが、その未来は命の灯火が潰えるよりも前に、ある日忽然と来てしまった。
少年はボロボロになった小さな兎を置き去り、一人先に歩いていく。
体にも、心にも、深い傷を負ったウサギは…彼を追いかけることができないまま、暗闇に包まれた―――
エースバーン「――――………俺が……強かったら… (そう何度も望んできた。だが、口で言うほど簡単ではない。あの日々から肉体(からだ)は進化しても、精神(こころ)はずっと弱いまま。それは、他ならぬ自分自身が一番理解していた) 」
あなた「………(
エースバーン を追って海へと訪れる)……(何も告げず、彼女の傍へ近寄っていく。いや、たとえ言葉を交わせたとしても、
「あなた」 はきっと何も告げなかっただろう。無言のまま、彼女の隣に居座り始める) 」
エースバーン 「………!(忽然とやってきた人間の
「あなた」 にぴくりと反応する)………んだよ… 俺を…嘲笑(わら)いに来たのかよ…っ……(
「あなた」 から目を伏せながら自嘲気味に乾いた笑みを零す) 」
エースバーン 「……お前だって、ただの人間のくせに… だから仲間だって、連れ去られてしまったんじゃねえか……!そんなお前に、馬鹿にされるのも、同情されるのも――――(居たたまれない衝動に声を張り上げそうになるが―――) 」
あなた「………(ゆっくりと首を
エースバーン の方へ向ける。その無表情の瞳は、温かく、優しく、けれど…どことなく寂しさもあった) 」
エースバーン 「―――――ッ!(そんな
「あなた」 の瞳に、兎の瞳孔が揺れる。
「あなた」 の瞳は、まるで今の自分を写し込む合わせ鏡のようであり、他人として責めることなどできない…そんな風に感じたのだから) 」
エースバーン 「…憎い相手を倒す力も…仲間を守る力もないのに…… 」
あなた「…… …… …… 」
エースバーン 「…大事なもんを奪われて…自信を無くして……希望なんか、あるわけないのに…… 」
あなた「…… …… …… 」
エースバーン 「……それなのに、どうして…そんな瞳(め)を俺に向けるんだ……? 」
あなた「…… …… …… 」
エースバーン 「……――― 気に入らないんだよッ!!最初に「お前」に出会った時から!どうして…どうしてそんな瞳(め)で俺を見つめる…っ…!?何もわかってないくせに!何でも分かったような瞳(め)で見て…っ!!お前にッ…!俺のッ…!!何が分かるんだよ…ッ!?(声を荒げながら顔を近づけ、一方的に怒号を浴びせる) 」
あなた「………(それでも、表情ともに変わらないその瞳で見つめ続ける。何かを伝えたいわけじゃない、何かを分かってほしいわけじゃない。ただ…―――"わかり合いたかった"。 その"想い"だけは、確かだった) 」
エースバーン 「……っ……(種族の違い、価値観の違い、経緯の違い…様々な違いが二人の間を遮る中で、その揺るぎない瞳から
「あなた」 の"想い"が伝わってくる。今はまだ、言葉にはできない…この形容し難い感情、今までに感じたことのないものに、兎はただ動揺を隠しきれなかった) 」
エースバーン「………お前も…そうなのか…?…俺と、同じだって、言いたいのか……? (燃え盛る怒りの炎がやがて鎮まるように、一歩、また一歩と後ずさる)……バカかよ…そんなわけ、あるもんか…… (不貞腐れたように目を逸らして) 」
エースバーン 「…俺は………俺は……っ……――――(込み上げてくる複雑な感情に居たたまれなくなり、踵を返して立ち去っていく) 」
あなた「……! ……… (立ち去る
エースバーン を呼び止めようと差し出した手を、静かに下ろす) ……… (こういう時、言葉を介することができたら…と、噤んだ唇の端を落とす) 」
天王寺璃奈 「………(しばらくして、
「あなた」 のもとへ歩いてくる)……ここに、いたんだ… …さっき、ラビーとすれ違った。なんだか、とっても深刻そうな顔をしていたけれど……何か、話をしていた…? 」
あなた「………(璃奈の問いかけに答えづらいのか、つい海面に映る自分の顔へと目を逸らしてしまう) 」
天王寺璃奈 「………(俯きかける
「あなた」 の横顔からその真意を悟る)………私からも…大事な、話がある。……ついてきて。 」
あなた「……?(顔を上げて、どこかへ向かう璃奈の背へと着いていく) 」
レジスタンキャンプのある洞窟には、入り下った道があった。
そこを辿っていくと、薄暗かったはずの洞窟に仄かな輝きが灯り始めていく。
その先にあったのは、あの夜空に浮かぶ月のように白く輝く花が広がる園だった。
風も吹かないのに穏やかに揺れている花は、見る者の心を優しく撫でる様に、美しい光を放ち続けている。
天王寺璃奈「……綺麗なところだよね。この花、「月の涙 」って名前。月にしか咲かない幻の花なんだって。キャロットちゃんから教えてもらったんだ。(光り輝く花園を前にしゃがみ込み、目の前に揺れる一輪の花をじっと見つめる) 」
天王寺璃奈「……この花はね…手にすると幸せになれる んだって。花のこととか、迷信とか、まったく興味がなくて…でも私は、この花が好き。なんだか…ホムラちゃんとヒカリちゃんに、似ているような気がするから。」
あなた「………(璃奈と一緒にしゃがみ込んでその花を見つめる) 」
天王寺璃奈 「……「二人」が、言ってたんだ…―――――」
― 璃奈の回想・白玉楼・露天風呂 ―
ヒカリ「……(白湯気が湧き立つ中、もの哀しげな瞳を浮かべると一度堅く閉ざした)…… …… ……そろそろ頃合いなのかもしれないわね…(ふぅ、とため息をつくと、ゆっくりと瞳を開けて胸にある翡翠色のコアクリスタルにそっと触れた)……あれは、今から500年のことよ…―――」
ヒカリ→ホムラ「(ここでホムラに交代する)……私とヒカリちゃんは、二人で一つの『天の聖杯』 。この世界を消し去ることができるほどの力を与えられて生まれた存在でした。ある時、「私」は自我を持つ存在としてこの世に目覚めました。 」
ホムラ「けれど、目覚めたばかりの「私」は…自我を保つことができないほど不安定であり、自らの「僕」(デバイス)のコントロールも誤り…この世界の大半にも及ぶ陸地を焼き払ってしまったのです。 」
(回想)黒いフェイス「フン…その様子、知らないようだなァ。ならば冥土の土産に教えてやろう。「天の聖杯」っつーのはよォ…その昔、世界を焼き尽くした大いなる力を持つ存在よォ…!天の聖杯は伝説として受け継がれてきた…だが!伝説は今ここに実在するゥ…! 」
メディ 「…僕(デバイス)とは…?ヒカリ様が戦闘の際によく名を呼ぶ、あの「セイレーン」のことでしょうか? 」
ホムラ「…はい。僕(デバイス)とは、天の聖杯に与えられた力。遥か天空に眠っている神の剣(つるぎ)とも言われたことがあります。天・海・地…様々な場所に僕(デバイス)は眠り、天の聖杯の力に応じて目覚め、力を与える。その力はとても強大で…だからこそ、無暗に操ろうとすれば危険が伴います。 」
ホムラ「そして暴走の末、僕(デバイス)は沈静化されました。私もまた、私を生み出した「ある科学者」によって、この力が二度と目覚めることのないよう封印され…この姿、この人格《ホムラ》となって眠りにつきました。……それが、500年前の出来事です。 」
メディ 「……あの時、
リューズ島 でロビン様から、かつての研究者たちが遺した「天の聖杯」に関する報告書を拝見いたしました。この世界に流れるエーテルに、"混沌"と呼ばれる歪みが混ざり込み…それが原因となって人格が半壊したのだと… 以降封印され、500年という長い年月を経て…我々はあの島で、ホムラ様と出逢った。そして、主様とホムラ様は…命の同調を行い、運命共同体となってしまわれましたのですね。 」
ホムラ「…私たちの出会いは、運命だったと思います。でなければ、ヒカリちゃんは目覚めなかった。 あの時の戦い(※第2章・劇団員戦)で、ヒカリちゃんは「あの子」を守りたい一心で出てきちゃったんです。 自分に施した封印を解いて、天の聖杯としての力も使って… 私が使うこの力は、そんなヒカリちゃんの、天の聖杯の余剰エネルギーだったんです。 」
ホムラ「……あの場所…夢の中の「楽園」で、私とヒカリちゃんはいつも話をしていました。いつか、私たちが目覚める時が来たら…その時は「楽園」に還ろうって。還って、私たちの本当の目的を果たそうって。 」
ホムラ「………それはまだ、言えません… …でも…… 」
ホムラ「……時々、思うんです… 私が傍にいると、「あの子」はもっと多くのものを失ってしまうんじゃないかって… だから…私が傍にいない方が、「あの子」も、世界も、きっと幸せになれる…そんな気がするんです…―――」
ホムラ「………ごめんなさい……私、なんてことを……(悲しげな瞳で、伏し目になりながら) 」
天王寺璃奈 「……(目を伏せるホムラを見つめて、その真意を察して彼女の隣へ寄っていく)…ホムラちゃんってさ…よく謝るよね。それって…ヒカリちゃんの――― 聖杯の力を気にしているから…? 」
ホムラ「……! ……… (図星を刺され気まずそうに目を逸らしてしまう) 」
天王寺璃奈 「…私ね……いや、「あの子」もきっと、ホムラちゃんがそんな風に謝らなくてもいいように…・哀しい顔しなくてもいいようになりたいと願ってる。……ううん、必ずなるよ。 」
ホムラ「…璃奈ちゃん…… 」
メディ 「力はそれを使う者の心の形だと、或人社長は仰っていました。ホムラ様とヒカリ様の力は、皆様を「守る」力だと、私は思います。 」
天王寺璃奈 「…守られた人たちは、みんな笑顔になる。ホムラちゃんやみんなが、いつも笑顔でいられるように…私たちは、ずっと傍にいる。たとえ、ホムラちゃんが私たちの傍を離れようとしても… 」
ホムラ「……私が、みんなを…「守る」……?(恐れで閉じ込めていた自分の力。それを肯定して受け止めてくれる二人に驚きの眼差しを向ける) 」
天王寺璃奈 「…哀しみを笑顔に変えて、明日を生きる力にする。…私にそう教えてくれた人がいた。私は、その言葉を信じて…変わった。だから、ホムラちゃんも、ヒカリちゃんも、きっと心の底から笑える明日が来るよ。 」
ホムラ→ヒカリ「璃奈ちゃん…―――(再びヒカリへ切り替わる)―――………(ずっと語らずにいた過去を明かしたためか、いつになく憂いを帯びていた) 」
天王寺璃奈 「………ごめんね… そして、ありがとう……ほんとのこと、話してくれて… 」
ヒカリ「……いいのよ。これでももう、みんなのことは信用しているから。それに…「あの子」と命を分かち合った時から、早かれ遅かれ伝えるべき時は来るものだし。……でも、ひとつだけ… あの子にはこのことは教えないで。少なくとも、今は、まだ……―――」
天王寺璃奈 「――――……君には、まだ内緒にしててって、言われけど… たぶん、今がその時なんじゃないかなって、思って…。 」
エースバーン 「……―――! (たまたま花園を通りかかったところ、
「あなた」 と璃奈を発見し慌てて陰に身をひそめるように壁に背凭れ、二人の会話へ静かに耳を立てる) 」
あなた「…………(璃奈から告げられたホムラとヒカリの吐露に、胸をそっと抑えつける) 」
天王寺璃奈 「……あの時、ホムラちゃんがどんな思いで私たちのもとを去っていったのか…分からないわけじゃない。「自分がいない方がいい」なんて、そんな…哀しいことを言ったホムラちゃんの心は……きっと、誰よりもつらくて、苦しくて、痛かったと思う。 」
(回想)戦極凌馬「自分の相棒がこれほど傷ついているというのに、君は自分しか見えていない。天の聖杯と同調した人間―――どれほどかと期待すらしていたが…君は実に愚かだ。愚かで、悲しいほど、哀れだ―――」
あなた「……(さっきの戦いで突きつけられた凌馬の言葉に心を抉られる) 」
天王寺璃奈 「…それは、ホムラちゃんと繋がっている「君」なら……ううん…たとえ、繋がってなんかいなくても、ここまでずっと傍にいた君になら、分かってくれるはず。」
天王寺璃奈 「……
メディ の憶測だけどね…ホムラちゃんは、あの人たちと、刺し違えるつもりなんじゃないかって。自分が天の聖杯であることを罪だと思い込んで、それで…―――」
あなた「――――!!(その言葉に
「あなた」 は酷く動揺したように璃奈の横顔を見つめた)………(そして、ホムラの決死の覚悟がそれほど重いものだったのだと改めて思い知らされ、項垂れてしまう) 」
天王寺璃奈「……いつか、みんなと「楽園 」に行きたいって…そう言っていたのに……ね……っ…(ポーカーフェイスの眼から、涙が溢れ出してくる) 」
天王寺璃奈「………最初は、君の失ったもののすべてを取り戻すための…それだけの旅だった。でも、ホムラちゃんと出逢って、ヒカリちゃんとも出逢って…私たちの旅には、他にも大切な何かの為にあるんじゃないかって …そう思うようになった… 」
あなた「…… …… ……(その言葉を受けて、これまでの冒険の日々を思い返す―――)」
天王寺璃奈「…私だって、もっといろんなものを見てみたい…いろんな人と繋がりたい……!もっともっと、旅を続けていたい…!こんなところで…立ち止まりたくないよ…っ……(ぽたり、と一つの涙粒が落ちていく)」
ピ チ ョ ン ――――(少女の流した一粒の涙が、月の涙の花弁へと滴り落ちる。その涙に、花はまた輝きを帯び始める)
あなた「………(璃奈の涙に濡れた、その一輪の花を摘む)………(そして、その花を、そっと彼女へ差し出した) 」
天王寺璃奈「――――!(差し出された月の涙の花にはっとなる。潤んだ瞳に映る美しい花を呆然と眺め、それが「あなた」による慰めだと気づいて人差し指で涙を拭った)………ありがとう…。でもそれは…ホムラちゃんに渡してあげて。この花によく似た、ホムラちゃんに――― (花を摘まんだ「あなた」の手を両手で優しく握りしめながら、そっとその胸へと突き返した) 」
あなた「……! …… …… …… (自分と璃奈の手に挟まれたその一輪の花を静かに見つめ、今は傍にいない…けれど、まだ心の何処かで繋がっている「彼女」を重ねる) 」
あなた「………――――!(そして、
「あなた」 はその花を胸のポッケへ挿し込んで、璃奈と一緒に立ち上がる。大切なことを気づかせてくれた少女と向き合いながら。その瞳にはもう、弱さも躊躇いも、寂しさもない。かけがえのない誰かと共に、明日への旅の期待の胸を膨らませる、あの時の
「あなた」 によくに似た瞳を浮かべて―――)」
天王寺璃奈 「――――!(その瞳に、少女もまた同じ"想い"を抱く。忘れもしなかった、あの旅の始まり《スタートライン》に立っていた自分と重ねながら―――) 」
天王寺璃奈「……行こう、ホムラちゃんを助けに…!」
あなた「………!(強かに頷く) 」
エースバーン 「………――――(二人のやり取りを陰で耳にしていた中で、何かを想い始めたかのようにその場を後にするのだった―――)」
最終更新:2023年03月22日 01:20