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― 某国、某所 ―
乱れる呼吸。滴り弾ける汗。
絶対に死守しなければならないアタッシュケースを胸に抱え、
彼女―――『イーティス』は、絹のような白髪を振り乱し夢中で駆ける。
日が陰ろうとしている黄昏時、室外機のファンがいやに響く細く入り組んだ裏路地。
そこを
イーティスから遅れて、複数の靴音が追いかけてきていた。
黒尽くめの兵士「(先頭の男がマシンガンを突き出し、引き金を絞る)バラララララッ!!! 」
イーティス「っんなのよ、もうッ!!(全力で駆けながら姿勢を低くして凶弾から逃れ、弾丸は服や耳元を掠めていく) こ ―――のっ!!(路辺に積み上げられたガラクタを倒して兵士の進行を妨害する) 」
黒尽くめの兵士「 ヒュウッ! ダ―――ダダンッ! ダダダンッ!!(障害物など意にも介さぬ様子で軽々と飛び越え、マシンガンによる銃撃を続ける) 」
イーティス「ハァ、ハッ…はぁっ…! しつこいっての!!(入り組んだ路地を曲がり、射線から外れて逃走を続ける) 」
黒尽くめの兵士「(彼女を追って同じ路地へ入り、ただ追い続ける。なんの策もない愚直な追走だった。しかしそれは彼女との運動能力の差を浮き彫りにし、確実に『目標』との距離を縮めていく) 」
イーティス「…ッ……ッ……っ…!?(全力疾走しながら肩越しに振り返る。徐々に追いつかれつつある事実に肌が粟立ち、青ざめた表情を浮かべる)(まずい、まずいまずいまずいまずい……ッ! このままだと追いつかれる!ダメ、それだけは絶対に―――ッ!!)く、そっ……!! 」
イーティス「 バッ! ピ!ピ!ピ!(懐からリモコンを取り出し、正面上方の室外機や看板などにかざしてスイッチを押す。一見、対象物には何の変化も起きないが……)(よし、これで―――) 」
黒尽くめの兵士「(
イーティスとの距離を詰めながら、再び銃弾の雨を浴びせようと銃口を上げた、その時、) 」
イーティス「出力最大――――――『らくらくリモくん』ッッ!! (彼女はかざしたリモコンを、後方の兵士たちに向かって振り抜いた。するとあろうことか、リモコンを向けられて『対象』となった室外機や看板たちは、さながらアクセルをベタ踏みした車のように弾き出されて黒尽くめの男へと飛来する) 」
黒尽くめの兵士「――――ッっ!!?? ゴ ッ シ ャ ア ア !! (飛来した物体は兵士たちの足元に激突し、大きな砂埃を巻き上げた) 」
イーティス「は…… ハ、ハッ…!(息を切らし汗を浮かべながらも、「してやった」と言わんばかりに引きつらせた笑みをその唇に見せる) 」
黒尽くめの兵士「――――ビュオッ…!!(風切り音を鳴らし、砂塵を割って飛び出してくる。数は減ったものの、依然として
イーティスを狙い追走を再開する) 」
イーティス「~~~~~っッ!!?(安堵も束の間。たまらず声にならない悲鳴を上げ、再びリモコン―――『らくらくリモくん』を駆使しながら逃走する) 」
これは、限りなく希望の薄い賭けかもしれない。
もう足を止めて楽になってしまおうと考えた瞬間だって、一度や二度ではない。
だがしかし、誰よりも……彼女自身が、この決意を諦めることを許さなかった。
息も絶え絶えの彼女を突き動かすものは――――。
イーティス「はぁ、はぁっ…ハッ………はぁっ―――――――!!! 」
制作 : 赤ちゃん牧場
「記憶」とは、あの空に漂う雲のようなものだ
不安定な形を維持することもなく何処からともなく現れては、風に流され、消えていく
だから誰も覚えていない、いや…覚えていたいなんて思うことなどないと思うが
だがふと空を見上げると、覚えていないはずのあの形を、どこかで見た気がする…そんな錯覚を覚えることがある
シナリオ : 黒い羊
誰かがそれを「 既視感《 デジャブ 》 」と呼んだ
世界人口の7割以上が体感する不思議な現象ではあるが、
それほどに、デジャブを感じることは何も異常なことではない
キャラクターデザイン : わんぶれら
だが、その不確かな記憶が「実際は確かである」ことは明かされていない
もしかすると、人は気づいていないのかもしれない
脳の奥底に隠された身に覚えのない記憶が、既にあなた自身が体験していたものであることを―――
監督 : わったん
「 時間がない、急いで 」
……ここは、どこだ……?
「 こんな悲劇は、二度と思い出さなくていい 」
俺は…何を、していたんだ……?
「 あんたが、生きていてくれるなら…―――― 」
俺の前で泣いている、お前は…誰なんだ……?
「 ラ……オッ…… 」
呼んでいるのか…俺の名前を…?知っているのか、俺のことを…?
「 ライ…ット…… ライオ…ト……―――― 」
……お前は…一体、誰なんだ……
劉狼「―――――――― 『 ライオット 』!! 」
何処かの事務所と思われる某一室。青年は、気が付くと棒立ちしていた。
恐らく誰かの話を聞いている最中に眠気が襲ってきたのだろう、思わず居眠りしかけていたのだ。
そんな中、厳めしい一喝によって目覚めた青年の目に飛び込んだのは、
茫然と佇む彼を何度も呼び覚まそうとその名を呼び続けていたた人狼の男。
その背後で、面白おかしそうにひょっこりと顔を出した眼鏡の少女。
青年の仲間と思われる二人の顔を見つめ、現実に呼び起されたのだと気づいてびくりと双肩を震わせた。
アナウンス「エマージェンシーコール エマージェンシーコール―――(喧々たるサイレンと共にアナウンスが室内に響き渡る) 」
劉狼「呆然とすることなかれ。これより討伐作戦のため現場へ向かうのだ、気を引き締めよ。(中華風の武闘着を纏う灰色の人狼。厳格たる表情から繰り出される鋭い眼光は、人間はおろか同族の獣ですら畏怖するものであった) 」
アナウンス「 「ラステルム」城下街E-12にて機械生命体「ヒトガタ」を観測 」
アサギ「んもー、先輩ってば…さ~てはまた徹夜でオンライン(ゲーム)籠ってたっスね?まっ、あたしも徹夜明けなのは一緒なんスけど~。帰ったら早く続きしたいし、さくっと片付けちゃいましょ♪(黒縁の眼鏡をかけた翡翠髪の少女。隣の人狼と対比し、快活で愛嬌のある笑顔をひとつ浮かべてみせる) 」
アナウンス「 『 反復《 オーバーラップ 》 』の発生は確認できていない。現象が発生する前に、該当エリア担当である『第3調査兵団』は速やかに現場へ直行し、敵機体を討伐せよ。繰り返す―――」
ライオット「……あ、ああ……!(二人の発言に加えて紛れるアナウンスから状況を察したように思い出し、ぎこちない相槌を二つする)わ、わるい…!どうやらまた、この俺に「女神の囁き」が届いたようだ…やれやれ、これは何かの前兆なのかもしれないな。(フッ、と伏し目がちにほくそ笑む) 」
アサギ「…あー…また、例のあれっスか?先輩の厨二くさ…ゲッフン、先輩の中で広がる独特の世界観…確か、「最後の楽園《 ラストリゾート 》」とか言いましたっけ?(小馬鹿にするようにぷぷぷと笑う) 」
劉狼「戯れている場合ではない。たとえ如何なる任務であろうと初心を忘れるな。だいたい、貴殿という者はいつも―――(くどくど) 」
ライオット「だーーーっ!!うるせえうるせえ!
アサギも師匠もうるせえよ!(もみ消す様にぶんぶん手を振って有耶無耶にしようとする)……っし…!(バチンと、気合を入れるように両頬を叩く) 」
ライオット「 じゃあちょっくら――― 世界を救いに行くかぁ!! 」
― AM10:00 ラステルム王国・城下街 ―
機人《 ヒトガタ 》「ガチャン、ガチャン、ガチャン―――(蒼色のカラーリングが施された機械人形。体はとても華奢でありながらも、その洗練されたボディーには一切の無駄がない。そんな機体だが、目立った破壊・殺戮活動は行っていない。まるで、何かを偵察しているかのような立ち振る舞いであった―――) 」
劉狼「……あれが標的の機械生命体。(すでに民間人の避難が終え、閑散とした城下街に並ぶ建造物の屋根上から標的を俯瞰している) 」
アサギ「んー…今のところたったの一体しか見えないっスねー。特に目立つような行動もしていないようですけど…?(同様に待機しながら、額に手を当て遠方を見渡す仕草を取る) 」
劉狼「油断大敵ぞ。奴がいるところには件(くだん)の『反復現象』が起こっている可能性が高い。未だ賊共との因果関係は謎に包まれてはいるが、被害は確実に拡大しているのが現状…。先日も他部隊の『レギュレイター』の一団員が「反復化」に陥ったのだ。我々が落ちてしまえば、身も蓋もない話d――(またくどくどと説教じみた小言を呟いていると…) 」
ライオット「 っはーーーーはははは!!!天が俺を呼んでいるッ!世界を救えと囁いているッ!! (そんな湿気臭い小言を吹き飛ばすように、仁王立ちで声高らに発する)どこかで見ているそこのお前!我が「閃光のライオット」の活劇をその目に焼き付けろッ!! たァーーーーーッ!!! (屋根から盛大に飛び出し、機人の前に堂々と降り立った) 」
アサギ「 あれまっ (劉狼の小言を、本人が見ていないところでうざったそうに両耳の穴を塞いでいたが、我先に飛び降りていった
ライオットにぎょっと目を見張った)…先輩、相手が一体だからって調子に乗ってまスね。(屋根上から地上を覗き込みけらけら笑う) 」
劉狼「~~~~~~~ッ゛(悶絶しかける表情を片手で覆う)
ライオットには忍耐の修行を改めてつける必要があると判断した。貴殿はここで待機せよ。(アサギを置いて、自らも飛び降りる)……
ライオットよ、後で話がある。(カチャリと両腕に備えられたガントレット『 牙突《 ウォルファン 》 』を付け直すように身構えて彼に並び立つ) 」
ライオット「師匠!昼飯は焼肉でもいきますか!!一仕事終えた後の焼き肉、最高だぜ!!(劉狼には目もくれずバシバシと両拳をぶつけ合いないながら眼前の敵へただただ不敵な笑みを送り続ける) 」
劉狼「……(こやつ、拙僧の大好物で機嫌を取ろうとしているが、その魂胆は丸見えぞ…)……よかろう。ならば話は食事の後だ。(拳に握力を籠め、青年と同じく戦闘態勢に入る) 」
機人《 ヒトガタ 》『ダン、ダン、ダン、ダンッ―――(そんな時、奥地より複数の機械生命体が次々となだれ込むに出現。中には紅色にカラーリングがされたものいれば、素手の状態でいる個体、エネルギーブレードの様な武器を握った個体など様々であった)』
アサギ「――― 前方より13機の増援が確認っス!!(いつの間にか構えていたのは、華奢な少女には似つかわしくない重量感のある重火器『 爆破《 スターマイン 》 』。そこから展開されたスコープの内側に、遠方から急接近する複数の敵機体を視認していた) 」
劉狼「本陣が来たか…
アサギは後方支援、
ライオットは先行して攪乱せよ!流れた敵機は拙僧が対処する。往け! 」
ライオット「 っしゃァッ! こっから俺の――― 暴走時間《 ワンマンライブ 》だ (こうして何度も踏み込んできたのだろう、その痕跡が見れるボロボロのシューズで強く地面を踏みつけ、爆発的なロケットスタートで駆け抜け始める) 」
第3調査兵団・戦闘員 ――― 『 ライン・オーレット 』
機人《 ヒトガタ 》A「 ヒ ュ パ ン ッ (最初に姿を現し、大人しかったはずの機体もまた戦闘隊に入り、その手に蒼い光剣を握りしめて
ライオットへと接近を開始する) 」
ライオット「闇を照らせッ、『 閃光《 グリント 》 』!!(疾駆の最中、何もない手中に弾ける光。それが棒状に具現化され、一本の光槍を成して掴まれる) グ ル ル ル ル ッ ――― ズ ダ ァ ン ッ !(片手のみで器用に振り回した槍を両手に握り直すと同時に切っ先を地につけ、棒高跳びの要領で一度頭上へその身を持ち上げると――)―― ぜ ぁ ッ ! !(遠心力を乗せた斬撃を眼前の敵へ目掛け、その脳天をかち割らん勢いで振り下ろす) 」
機人《 ヒトガタ 》A「 ガ ギ ィ゛ ィ゛ イ゛ ィ゛ イ゛ イ゛ ン゛ ッ゛ ! ! (防衛本能に則るままに光剣を掲げるように並行に構え、振り下ろされた重い斬撃を受け止めにかかる。だが、秒単位でその重力は倍増し、足元の地盤が陥没し、併せて細い脚部が無理やりに折り曲げられていく。耐えきれない衝撃に光剣は砕け)――― ザ ギ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! (一刀両断され、盛大に爆散した) 」
ライオット「 ボ フ ン ッ ――― ! (爆煙の内側より割って飛び出し、続けて増援の一機に狙いを定める) 爆ぜろリアル!弾けろシナプス! (両手に握られたはずの光槍がその姿形を変え、今度は「双剣」と成る。ナイフ程のリーチを誇る獲物、その一本を逆さ持つと) ザギィンッ、ギャギィンッ、ザギィィインッ!! (三角形の軌跡を描きながら敵の一体を翻弄しつつ左右から斬りつけていく)ずぇぁッ!(最後、振り向きざまに鋭い一閃をそこに刻み込む) 」
機人《 ヒトガタ 》B「 ザ ッ ギ ィ ィ ―――― ン ッ … ! ! (三閃によって斬り落とされた両腕。成す術もなく退きかけたのも束の間、その胴体は切り捨てられ、上下に別れた機人がそれぞれに爆散してしまう) 」
機人《 ヒトガタ 》C&D『―――― バ ッ ! ! (黒煙が上がる
ライオットの背後…その死角より、二機が跳びかかりながら迫る―――)』
――― ダ キ ュ ン ッ 、 ダ キ ュ ン ッ ! ! (大気をも貫く鋭い弾丸が
ライオットに襲撃する二体の胸部に風穴を開ける) 」
機人《 ヒトガタ 》C&D『 チ ュ ボ オ ア ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ン ッ ! ! ! (胸を撃ち貫かれ、花火のように上空にて爆散)』
アサギ「――― ス チ ャ (後方屋根裏、ブローン姿勢で重機関銃を構えていた。銃口から煙を噴かしているところから、援護射撃を行っていることが読み取れる) お背中がら空きっスよ、先輩~ (スコープから顔を出し、遠距離先にいる
ライオットへにまにまとした悪戯な笑みを送る) 」
第3調査兵団・戦闘員 ――― 『 胡桃田浅稀 』
ライオット「バカ言え。俺《 先輩 》の背中(うしろ)にはお前《 後輩 》がいるからな!(不敵な笑みと共に一瞥を
アサギに送り、再び相対する敵へと駆けていく) 」
アサギ「♪~(「先輩」のいっちょ前な台詞に口笛を吹く)いやぁ、照れるっスね~(にへら顔を浮かべる。一見無防備そうなその姿勢の頭上背後には敵機体が一体既に忍び寄っていたが――)―― っよ! (逆立つように両手を地につけ、背後から忍ぶ敵へノールックの後ろ蹴りを見舞って蹴散らす) 」
アサギ「あたしもいつか、自分の背中看(み)てくれる優秀な後輩ができるよーに、がんばらなきゃっスねぇ~(横髪をさらっと掻き上げながら武器を拾い上げて構えだす) バキュン、バキュンッ、バキュンッ!!(三連射撃で牽制) 」
機人《 ヒトガタ 》E「(
アサギの射撃に対しバックステップを踏みながら辛うじて回避しつつ後退していく)ダダダダダッ!!(片腕が銃砲へと変形し、彼女に狙いを定めて反撃の一手に出る) 」
アサギ「 んしょ (タンッ――トンッ―――タンッ――!)(重量感のある火器を両手に抱えながら、加えて傾斜な屋根上という不安定な足場ながらも、軽い身のこなしで反復横跳び接近を行う並外れた機動力を発揮。流れてくる銃弾を見慣れた様子で華麗に受け流していく) にょっ (勢いを付けたニーキックで顎を蹴り上げ、その隙に背後へ旋回) 」
アサギ「 ガ シ ャ ァ ン ッ (間髪入れず軽々と振り回す重火器で上空へ打ち上げるように殴り飛ばし) ばんっ♪ (敵の背中にすかさず銃口を突きつけ、零距離発砲) よっ (敵が爆散する前に俊敏な跳躍後退で離れていく) 」
機人《 ヒトガタ 》E「 ボ グ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! (
アサギに討ち取られた一体が上空にて爆散した) 」
劉狼「 シ タ タ タ タ ッ ――― フ ン ッ ! ( ザ シ ィ ィ イ ン ッ ! )(黒鉄のガントレットから鉤爪を展開しつつ、地面から建物の壁へ、壁から再び地へと翻弄するように駆る狼はその敏捷い走行で敵機を横切り、擦れ違いざまにその首を深く掻き切った) 」
第3調査兵団・副団長 ―――『 劉狼 』
劉狼「 ン゛ン゛ッ゛!! ( ギィンッ、ギャギィンッザギギンッ、ギャギィンッ!!! )(敵の急所を突いた直後は即座にその胴体に次々と爪痕を描いていくと――)―― ハ ァ ! (爆散寸前となった機体へ右脚をめり込ませ、勢い良く蹴り飛ばした) 」
機人《 ヒトガタ 》F&G『 ガ ァ ア ン ッ ――― ボ ッ グ ァ ア ァ ァ ア ア ア ァ ア ン ッ ! ! ! (劉狼により切り刻まれた挙句蹴り飛ばされたガラクタが顕在するもう一体に激突したその瞬間、衝突の衝撃がトリガーとなったのか、破裂寸前だった機体がもう一機をも巻き込んで盛大に火柱を上げて爆発する)』
劉狼「 グ ッ !( グ ッ !) (火柱を背後に両の拳を強く握りしめ「押忍」の構え。そこから眼前の三体目を見据えると) ダ ッ ――― ド ッ、ギ ィ ン ッ、グ ド ッ、 メ ギ ィ ッ ! ! (瞬間的に距離を摘めたと思えば既に拳は敵の胸を穿ち、顔面、鳩尾へ繋げるように無駄の無い乱打を叩き込む。その武術、流水の如し) これにて〆の段 (最後にアッパーカットで一瞬浮かせると、付き合わせた両拳を敵の胴体へ炸裂させる) 」
機人《 ヒトガタ 》H「 メ キ メ キ メ キ ィ ッ ――― ズ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! (浮かされ、無防備になった低空状態から繰り出された絶大的な破壊力を誇る両拳突きに機械の身体がものの一瞬で亀裂が生じ、そのまま彗星が落下する勢いで壁へと叩きつけられ、瓦礫と共にその身も崩れた) 」
ライオット「っと―― ヘァッ!! (仲間たちがそれぞれ敵機体を撃破してる一方で複数相手に包囲されながらも、ゴゴラーゼ(開脚旋回)によるアクロバティックな回転蹴りでこれを退ける。跳躍と同時に瞬間的に顕現させた光刀でその首を斬ろし、何体かを蹂躙していく)……ん?(何かに気づいたのか、赤く点滅する自身の武器に視線を落とす) 」
―― ⚠RELEASABLE⚠ ―― (ライオットが所持する武器「閃光」の表面に表示されたアラート。その意味は、「解除可能」――)
ライオット「 ニ ッ ――決めるか (そのアラートが何を示すか理解して大胆不敵に笑い、「閃光」をグローブに変えて両腕に纏う) "ブースト"ッ!! (その一声をトリガーに武器は強い光を帯び、僅かな粒子を零してその底力の片鱗を解禁する)――― さァ、アンコールなしのクライマックスといくかァ!(最後に残った一体を見据え、肉薄) 」
機人《 ヒトガタ 》I「―――!!(最後の一機が
ライオットの気迫に警戒して身構えるが―――)」
ライオット「オラオラオラオラァ―――(既に相手の懐へと潜り込むとマシンガンの勢いで乱打を打ち込み、何度も殴り穿つ。砕かれ、剥がれ落ちていく敵の残骸を撒き散らしていく怒涛の進撃の果てに、一瞬停まり、そして――)――― ぜぇ ぁ あ ッ ! ! (――トドメの一手、振り抜いたコークスクリューをその無機質な顔面へとぶちまけ、盛大に殴り抜ける) 」
機人《 ヒトガタ 》I「 ボ グ ゥ ォ ォ オ ン ッ ! ! ! (顔面にめり込んだ光の拳に、頑丈な表面をいとも容易く抉られて、弾丸の如き速度で平行に殴り飛ばされると――― その遥か先で爆裂したのだった) 」
ライオット「 タ ン ッ … ―――― (殴り抜けた態勢で地に降り立つと、腕に纏う光は消失した) ……決まった…見たか、俺の大進撃なバトルアクション!そろそろ映画の出演オファーが届いてもいいと思うのだが?(これ見よがしに鼻を高くして有頂天に浸かる) 」
アサギ「それはないっスねー。先輩張り切り過ぎて共演役者も舞台装置もぜんぶぶっ飛ばしそうで危なっかしいもん。(ヾノ・∀・`)ナイナイ (屋根上から飛び降りて合流) 」
劉狼「(硝煙が立ち込め、機械残骸が散乱する城下街の通路真ん中で周囲を見渡す。敵を全て討伐し終えたのを確認し、強かな相槌を打つ)……任務完了だ。これより本部へ帰還する。(踵を返して来た道を戻っていく) 」
アサギ「おわおわりーっ♪は~~~、帰ったらそろそろ積みゲー消化しないと…あ、その前に録画しといた昨日のアニメ見なきゃだ。(などと戯言を破棄ながら後頭部に腕を回して劉狼に続いていく) 」
ライオット「おいおい、ゲームもいいがまずはメシだ!焼肉焼肉ゥーッ!!FOOOOOOO~~~!!(二人に続こうとしたその時―――)―――?(ズボンのポケットに感じた違和感から、中に入っていた物を取り出す) 」
ライオットの手に握られたもの、それは「懐中時計」。
太陽と月が施された星座盤を彷彿とさせる文字盤が施された綺麗なデザインをしている。
一見はただの時計…ただ、針は12時を指したまま動かない。
ライオット「………(がさつで粗暴な青年には似つかわしくない、その美しい懐中時計を見つめる)………"まだ、思い出せない"。 俺は、一体いつから「こいつ」を…―――」
アサギ「……?せんぱ~~い!腹減って動けないんスか~~!?それなら先に二人で食べちゃいますよー! 」
ライオット「――――………!ま、待ちやがれ!!先輩の俺を差し置いて抜け駆けとは許さねえぞ!(懐中時計を慌ててポケットへ突っ込み、遠退いていく二人の後を急いで追いかけていくのだった) 」
そうだ、気が付いたら俺は「こいつ」を持っていた
壊れて動かない不良品だが、何故か捨てることができなかった
理由は…わからない。ただ、持っていると、いつか分かる気がするんだ
身に覚えのない、あの『 記憶 』が何なのかを――――
『 LAST RESORT 』
#1:山が震え羊は逃る
― ラステルム王国・城下街・焼肉店「大将NIKU-JYU」 ―
ライオット「っくぅ~~~~~~!!やっぱ一仕事終えた後のビールはうんめぇぇぇぇええ~~~~!!(生ビールジョッキを片手に酒をぐびぐびと豪快に喉へ流し込み、たまらなさそうに口角を上げた)…あ、すいませーん!牛バラ、ネギタン塩、ホルモン、豚カルビ…あと、ビールお替りオネシャス!(通路沿いの店員へオーダー) 」
はらぺこあおむし「(焼肉店でハロウィンのアルバイトをしている) 」
劉狼「やれやれ、まだ正午を過ぎたばかりだというのに… 食べ過ぎは夜にも響く。そこそこに控えよ。して
アサギも、食事中の携帯の使用は控えよ(次々運び込まれる生肉を淡々と焼いている) 」
アサギ「っはーい(片手でスマホをつつきながら肉を口へ運んでいる) けどあれっスね。せっかくなら「はかせ」も呼べばよかったんじゃないスか?除け者にするとまーた後で怒られますよ。……ん-っ♪(などと言いながら、劉狼が焼いてくれたカルビを取って美味しそうに頬張る) 」
劉狼「博士の件は致し方なし。あのお方は常日頃より昼夜が逆転している故、今頃は夜勤明けで熟睡中と言えよう。…む……(狙い定めていたカルビを取られ唖然とするがすぐにハラミを網の上に置いて焼き始める) 」
ライオット「けどそんなんで博士大丈夫なんかよ?明日って確か「兵団式」があるんじゃなかったか?俺たち全員強制参加しなきゃならねえっつー…(何食わぬ顔で劉狼が焼いてくれたハラミをはじめ、網の上の肉をひょいひょいかっさらって頬張っていく) 」
劉狼「左様。明日の朝、我々『レギュレイター』の記念すべき10部隊目の編成に伴う「兵団式」が行われる。新人団員が増えたことにより、今一度我々組織の理念、そして調査に当たっている事件への警戒心を強め、より一層任務に励むために不可欠な行事である。我々「第3調査兵団」もまた、博士を含めて全構成員で参加する予定だ。……ぁ……(今度こそと狙っていた肉を悉く持っていかれ、渋々新しい肉を焼き始める) 」
アサギ「お偉いさんのありがた~~~いお言葉をいただけるっつーわけっスね。高校時代以来の集会なんてだるいっスね~。先輩もそう思わないっスか?(糸目がちに背を丸くしながら、また網の上に横たわる肉を取る) 」
ライオット「だなー…朝早くからの集合ってのがなぁ…どうせなら昼近くまで寝てたいもんだ…(倦怠感を丸出しにしながらも異常な速さで網に焼かれる肉を取り始める) 」
劉狼「まったく、貴殿らは…気がたるんでいるぞ。我々レギュレイターは、
政府軍に所属する多くの兵士、または貴殿らが在籍している士官学校より選抜されたエリートで構成されているのだ。その自覚を持ち、もっと毅然たる態度で日々の任務や日常生活を過ごし……ウゥ……(焼いても焼いても一向に手元に入ってこない焼肉に、そろそろ涎が垂れ始めている。今度はありったけの生肉を焼き始める) 」
アサギ「でも、ししょー?はかせは「睡眠不足にならないようしっかり睡眠は取るらよー?はかせは毎日15時間以上寝ないと体が持たないらー」って言ってたんだし、もーちょっとその辺は寛容にしてくれたっていいじゃないスかー。あ、「だったら早寝を心掛けよ」ってのはナシっすよ?あたしはこう見えて夜は(ゲームで)めちゃくちゃ忙しいんで。先輩なんかより。(インテリっぽく眼鏡をくいっとあげながら、良い感じに焼けた牛バラを摘まんで口へ運ぶ) 」
ライオット「なに!?俺だってなぁ、これでもやることは山のようにあんだ!まずは体力づくりのための筋トレ!次は肉体維持のためのプロテインづくり!戦略シミュレーション構成の勉強(という名のゲーム)!ゼミの課題(※最近サボりがちだが)!次のライブに向けた演奏練習!それから、それから…ええい、そんなことより肉だ肉だー!(ガッガッガッ(劉狼が焼いてくれた大量の肉を一気にかすめ取り豪快に白米と一緒に喉へと流し込んでいく) 」
劉狼「は、博士の言葉はあまり鵜吞みにするな…人間はそれほどの睡眠時間は必要となしない…ッ…(
アサギに取られる肉を名残惜しそうに見つめる)貴殿らの事情はともかく、明日の兵団式への参加は義務だ。寝坊・遅刻することのないよう、帰ったらすぐに明日に備えて……クゥ~ン……(大好物の焼き肉が食べられず密かに泣き始める) 」
アサギ「あ、そだ。事務所戻る前にちょっとコンビニ寄ってもいいっスか?買い物があるんスが、すぐ終わるんで。 」
ライオット「おっ。さては例の魔法のカードだな。なら俺も何か買って帰るか……?(財布の中を見て「んげぇ」と絶句)やっべ…今月ピンチなの忘れてたわ…師匠申し訳ない!今回の俺の分建て替えといてくれ!!来月入ったらすぐ返すから!(などと言いながら惜しげもなく劉狼が焼いてくれた肉をがつがつ頬張る) 」
劉狼「クゥ~~~ン……(空腹の限界で耳に入らなかった) 」
― 第3調調査兵団事務所 ―
ライオット「ふぃ~~、食った食ったー♪やっぱ焼肉は最高だなー!(腹を摩りながら事務所へ入ってくる) 」
劉狼「ヤキニク…ヤキニク……オニク…ニク……(結局あの後ラストオーダーによりろくに食べることができなかったのか、涎と涙を流し意気消沈しながら帰還する) 」
――― ド タ タ タ タ タ ッ ! (帰ってきた三人の声を聞き付け、事務所奥の通路から大きな足音と共に小さな影が押し寄せてくる)
ライオット「さぁ~ってと…とりあえず昼寝でもして、それから……ん?……あ……おおおおおおお!?!?!??(目前から迫って来るその影の正体を知るや否や仰天) 」
白衣の幼女「―――― ど こ 行 っ て た ら ー ー ー ! ! ! ( ドォーーーンッ!! )(
ライオット目掛けロケットのように頭突きを仕掛ける) 」
ライオット「(やっべ!!!!!!!) 師匠、お許しくださいッ!!!! (傍にいた劉狼を反射的に盾にする) 」
劉狼「拙僧、焼き肉、もっと、食べたかった―――― ヘ ボ ガ ァ ア ッ ! ! ? ( ド ゴ ォ オ ッ ! ! )(飛んできた幼女の小さな頭が腹にめり込み、「く」の字に曲がりながら壁に激突する) 」
白衣の幼女 →
ラタリア「キミたち!!「はかせ」を除け者に何処へ行って来たって~~~~???(床にくたばった劉狼の背を足場に、だぼだぼの白衣を着た幼女が頬を膨らませぷりぷり怒っている) 」
第3調査兵団・団長兼メカニック兼オペレーター ――― 『 ラタリア・リル・トゥーユ 』
ライオット「いッ…いいや俺たちは…!!い、今任務から帰還したばかりで…!!決して任務後の昼飯に焼き肉行ってきたとかそんなんじゃなくて!!(わたわたと両手を振って全否定) 」
ラタリア「ふぅ~~~~~ん???(スンスン(
ライオットの身体を嗅ぎ始める)……香ばしい炭の匂いがするら。あと、酒臭い。やっぱり焼肉行ってきたんら?そうらね??……劉狼! (
ライオットをじーっと上目遣いに睨みつけたあと、足元に転がる劉狼をぐいっと踏みつける) 」
劉狼「ンゴォッ(悲鳴)……え、ええ…その通りで、ございます…しかし、拙僧は全くと言っていいほど肉を堪能できておらず、実質昼食は取っていないも同然…ゴォオッ!?(言い訳したせいかぐりぐり踏み躙られ更に悲鳴を上げる) 」
ライオット「い、いや違うんだって博士!!だってほら、博士は夜勤で今頃爆睡してるだろうから、起こすのも不味いなと思ってさぁ~…?な、なあ、
アサギ!?(後輩に同調を促そうとするが…) 」
アサギ「はかせ~~♪お土産買ってきたっスよーっ♪(コンビニ袋から大量のスイーツを見せびらかす様に取り出す) 」
ラタリア「ほわぁ~~~~♪そ、それは…っ!二日前に発売したばかりの新商品らね…っ♪忙しすぎて買いに行く暇もなかったけど…ありがとらよ~~~!やっぱり
アサギはデキる娘らね~。特別によしよししてあげるらよ~♪(
アサギの頭をだぼだぼの長袖でぽんぽんする) 」
アサギ「いやぁ~…それほどでもぉ~…あるっスかね~~~?(
ラタリアが撫でやすいようしゃがむ)……… ド ヤ ァ (
ラタリアがお土産のデザートに夢中になっている隙を見計らい、
ライオットへ振り返り盛大などや顔) 」
ライオット「(あの裏切り者~~~~~~~~ッ゛!!!!!こうなることを分かってて、わざとコンビニに~~~~!!!)(生意気な後輩のどや顔にぎりりと憤慨) 」
ラタリア「
ライオットと劉狼はお話があるら。あとではかせの部屋へ来るよーに。(
アサギからコンビニ袋を受け取り上機嫌で奥へと消えていく) 」
ライオット「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!(説教不可避いいいいいいいいいいい!!!!) 」
劉狼「セッソウ…ヤキニク…タベタカッタ…デ、ソウロウ……(踏んだり蹴ったりである) 」
― ラステルム王国・世界政府駐屯エリア・広場 ―
翌日の朝7時前――
先日、機人が出現した王国都市部付近に設けられた政府駐屯エリアの広場に、多くの政府関係者たちが集う。
式はまだ始まっていないのか、みな散り散りに立って談笑を交えていた。
ライオット「おーおー、集まってんな~…みんな張り切っちゃって……ふぁぁぁ……ねっむ……(寝ぼけた様子で集合場所へと赴く) 」
アサギ「先輩、結局夜はロクに眠れてなかったんじゃないスか?あんなにがっつり昼寝してたらそりゃそーか。(面白おかしそうに
ライオットの寝ぐせをつんつん突いて遊んでいる) 」
劉狼「背筋を伸ばせ
ライオット。他の団もいる前だ、任務に努めるつもりで気を引き締めよ。(毅然とした佇まい) 」
アサギ「でもししょー?はかせはまだおねんねしますよ??(
ライオットの寝ぐせを摘まんで伸び縮みしながらまだ遊んでる) 」
ラタリア「くぅ……くぅ…… うえへへ…ドーナツの浮き輪…メロンソーダのプール…甘くて、美味しいパラダイス……Zzz (劉狼に背負われた態勢で寝言を呟きながら爆睡している) 」
劉狼「(博士ーーーッ!起きてくだされ!!仮にも我が団の団長がこんな姿勢で居眠りしていたら…拙僧まで恥ずかしく…!!)(背負っている
ラタリアへ小声で叫びながら狼狽する) 」
ヒロ「(腕を組んで周りを見回している)…どんどん集まってるようだな… 」
第1調査兵団・戦闘員 ――― 『 大友浩之 』
アルタール「HEEEeeeeeeY!!!そのイカしたツンツンヘアーな後姿は…もしやもしやするとぉ~~~~???(
ライオットの背後から忍び寄り、ばっと彼の前へ跳び出す)WOOOOOooooow!!やはりユーだったな、
ライオット!!
アサギまでいて…ハウ・アー・ユー!?(宇宙服を模した奇抜な装いを纏う青年が、二人に大手を振る) 」
第5調査兵団・戦闘員 ――― 『 アルタール・クレベスト 』
ライオット「おわっ…!?びっくりした…誰かと思えば、「アル」じゃねーか!んだよお前も来てたのかよ!グッ、グッ、ゴンッ (親友・アルタールとグーパンを打ち合う挨拶)つか、やっぱその衣装かよ…そのヘルメット、まだ外さないつもりなんだろうな…? 」
アサギ「あーっ、アル先輩じゃないっスかー!ちっすちっすー☆(快活に手を上げて挨拶)最近あたし等バンド活動休止中でなかなか会う機会なかったんで、なんか久しぶりっスね~。 」
ヘザー「(車椅子を動かしながら位置に着き)……しかしまあ、第3隊の連中は随分と早いみたいで……あっ博士起きてください、もうすぐ始まりますよ(
ラタリアとそれ以外で露骨に違うトーンで声を掛け) 」
第6調査兵団・団長 ――― 『 [[ヘザー]]・タウンゼント 』
ヒロ「……(腕時計を見る)遅いな、マコの奴… 」
薬師寺九龍「(苦い顔でタバコをくゆらせながら)あ~あ、なんで人員増強っつって警察からも招集すっかねぇ。しかもなんで俺?ありえねぇだろ俺生活安全課だぞ。ハァ、俺のサボリライフが……(ブツブツぼやきながらこれから先起こることへの不安に心を覆われる)……あ、どもっす。警察署生活安全課の薬師寺九龍っす。まぁ皆さんどうぞよろしく。(それぞれの調査隊員に) 」
第4調査兵団・戦闘員 ――― 『 薬師寺九龍』
アルタール「YEAH!!!いつか大物ミュージシャンになることを夢見る以上、こいつぁやすやすと外すわけにゃあいかねえさ!(宇宙ヘルメットをこつこつ叩きながら)Oh my…!!そうだぜ
ライオット!任務に明け暮れてすっぽかしがちだったが、そろそろバンド活動の復帰を目途に動いた方がいいんじゃねーのー!?俺のロックなハートが疼きに疼きまくって、抑えることなんたできやしねーぜー!!HOOOOooooooーーー!!!(エアギター) 」
ライオット「あいっからわずテンションたっけーなぁ…こちとら寝不足だってんのによぉ。まあでも、そうだな…疼いてるのは俺もそうだ。ぼちぼち三人での活動を再開させても良いかもn―――!?(そう言いかけた時、背後から強引に誰かに引っ張られる) 」
ヒロ「あぁ、どうもよろしく(九龍に一礼) 」
ラタリア「ふにゃ~…?(二人に呼ばれて顔をぴくりと動かす) 」
劉狼「むっ、これはこれは…
ヘザー殿。ご無沙汰しています。(車椅子に乗ってきた
ヘザーに深々とお辞儀) 」
ガトウ「若い奴らがはしゃいでんなと思ってきてみれば、
ライオットじゃねえか!!元気してたかぁこの~~~~!(筋骨隆々な高身長の男性。鍛え上げられた鋼の腕を
ライオットの首へ回し、男同士のスキンシップを行う) 」
第2調査兵団・団長 ――― 『 大門我藤 』
ライオット「うおおおおっ、
ガトウ先輩…!?お、おおおおお疲れ様です!!(かしこまった態度でその大柄な男へ律儀に挨拶する)う、ういっす…!なんとか…!元気有余り過ぎて、夜全然眠れなかったすんが…(苦笑を零しながらも小粋なジョークをかます) 」
ガトウ「たっはは!んだぁ、寝不足かぁ?夜更かしはあかんぞお前。筋肉にも睡眠は必要なんだ。寝れるときはしっかり寝とくんだぞ?…ていうか、お前…最近筋トレサボってねえだろうなぁ~?継続してやらねえと筋肉はつかねえぞー!俺なんて毎日6時間以上はやらねえとそわそわしてなぁ…っと、向こうでウチの団員が呼んでるっぽいな… またな、
ライオット。(去り際に彼の頭をわしわしと撫で回して立ち去っていく) 」
ライオット「うっす!がんばりやす!!(尊敬する先輩に可愛がられてどことなくにやけながら、去っていくガトウへ敬礼した) 」
ヘザー「お久しぶり、劉狼副隊長……別に態々頭を下げなくても良いでしょうに、面倒な性分ね…… ……向こうは暑苦しいったらりゃしない、これ一応ちゃんとした式典でしょうになーにを騒いでるんだか 」
ネオン「………そろそろ、兵団式の開始時間ですね。(腕時計を見やり、静かに広場を見渡すのは、蒼い救護衣装に身を包んだ眼鏡の少女) 」
第4調査兵団・メディック ――― 『 雨宮 祢遠 』
マコト「おはよーございまーす!(元気の良い挨拶でやってくる)あれ、間に合った? 」
第1調査兵団・戦闘員 ――― 『 [[マコト]] 』
エクレイル「記念すべき10つ目の部隊が結成されたことで開かれる今回の兵団式… 全部隊がこうして一堂に会するなど、めったにないことだが、なかなかに、壮観だな…。(国のコートを羽織った凛々しい顔つきの男が微動だにせず佇んでいる) 」
第7調査兵団・団長 ――― 『 エクレイル・ロザ・バントレット 』
薬師寺九龍「(あ、確か同じ兵団の人……しかも女の子だ。あーあ、なぁんで俺はこうも年頃の女の子ってのに縁があるのかね。あ、胃が痛くなってきた)おいっす、確かアンタ俺と同じ班の人だよね。…………胃薬とか、ない?(ネオンに挨拶がてら苦笑いをしながらこれから降り注ぐであろう災難への救援を求む) 」
ヒロ「どこを寄り道してたんだ、同じ時間に出てきたはずだろうに(やってきた
マコトを見て) 」
アレックス・ディノ「……第1調査兵団の団長として、こうしてここまで大規模な話になるとは、感慨深いものがある。……全部で十部隊、か(遅れる、いや、わざと『遅らせた』かのように姿を現す、サングラス姿の青年) 」
第1調査兵団・団長 ――― 『 アレックス・ディノ 』
ネオン「…薬師様ですね、おはようございます。(能面のような顔で深々と挨拶)はい、こちらがご所望の胃薬でございます。一錠で、最速でも約5分後には効果が表れます。(肩にかけているポーチからサッと錠剤を差し出す) 」
ヘザー「全員……とは言わないまでも、兵団発足して以来の集まり方してるわね……当然と言えば当然だけど……うわっ(アレックスとヒロ姉妹が目に入り)(……こいつら、出て来て大丈夫か……?) 」
マコト「いやー、道が混んでて…(言い訳丸出し)あ、もしかして一緒に来れなくて寂しかった?(からかうようにヒロに)あ、団長も来たみたいよ 」
薬師寺九龍「え、速すぎない?(薬の即効性にビビりつつも)…でもまぁありがたいよ。俺刑事やってんだけどさぁ~、こういう戦闘とかそんな、ねぇ? 縁がないって言うかハハハ(嘘である)アンタは?同じように招集されたとか? 」
メトロ「(はわわっ…ここに居る人たちみんな、世界政府本部から移ってきた方や士官学校で優秀な成績を収めたエリートの方ばかりと聞きましたが…そんな中で、私みたいなのがいてもいいんでしょうか…ううっ…)(だぼだぼの大きなコートをを羽織った小柄な少女が、周囲の兵士から漂う大人びた佇まいに動揺している) 」
第10調査兵団・メカニック兼オペレーター ――― 『 [[メトロ]]・シモーネ 』
ヒロ「俺は混まずに来たんだが?というか俺もお前も徒歩だろうが(
マコトの頭に軽くチョップ)あー団長おはよう 」
ネオン「刑事の方でしたか。(真顔でまじまじと九龍の全身を見つめる)……私は、政府士官学校・看護科より招集されました。ゆくゆくは政府本部の救護班への傭役を目指しているので、いい機会だと思っております。 」
アレックス・ディノ「ようヒロ、兄妹揃って元気そうで何よりだ。周りも揃ってきたな。……オレたちレギュレイターも大所帯になったものだ…… 」
ナガタ「(リストに目を通すだけで身震いする面々だ……しかし外部の腕が立つ人間を取り入れるとはいえこれが軍部の光景なのか?あまりにも開放的な……。まさか、社交辞令として冗談を飛ばすとかそういうルールが……!?)くっ……だとしたらまずい。ここで良好な人間関係を築けなければ後々作戦に支障がブツブツブツブツ(黒の短髪、平均的な身長、至って標準的な東洋人の青年が壁の隅に向かって呪詛めいた何かを唱え続けている)フトンガフウットンダイヤチガウソレハウケナイ 」
第10調査兵団・戦闘員――― 『 ナガタ・イトー』
仮面ライダーアギト&氷川さん「 いやぁ~まさか俺まで声がかかるだなんて思ってもなかったよ。でもまぁ、仮面ライダーとして出来る事はキッチリやりたいし。ねぇ氷川さ―――――ちょ氷川さんなんでこのタイミングでコーヒー零しちゃうんですか。も~ぶきっちょ…って氷川さんなんでまたコーヒー注ぐんですかやめてくださいまた零れ…………あーあ、やっちゃった 」
第4調査兵団・戦闘員 ――― 『 仮面ライダーアギト&氷川さん』
バンレッジ「(筋骨隆々とした肉体。青い救護衣装の上から軍用のベストを羽織った姿で姿勢正しく現れ)……
ヘザー隊長、気持ちは分かるが、第一も真っ当な前線の調査兵団だ。隊長に至ってはもう変装する気もないレベルだが、それでもだ…… 」
第6調査兵団・メディック ――― 『 バンレッジ・カテプ』
薬師寺九龍「士官学校って…おいおいエリートかよ。ウチのバカにも見習わせてやりてぇよ。あ、いやね、知り合いに君くらいかな? それくらいの女の子がいるんだけどとんだはねっ帰りで…………爪の垢を煎じて飲ませたいってねははは(
アリーサのことを思い浮かべつつネオンに笑みを見せる) 」
マコト「あ、団長おはよー(頭を押さえつつ)オレたちが来た時はこんなに人が増えるなんて思わなかったなー… 」
ネオン「はぁ…(何一つ表情を崩さない顔で話を聞いていたところ、腕時計を見やる)……間もなくです。(前方を見やる) 」
調査兵団(司会)「これより、レギュレイター全部隊による兵団式を行う。最初に、「ティネル・カルロウ」総司令官による軍事。全員、起立! 」
ザ ッ ―――― ! ! (全団員の足並みが一斉に揃う)
ティネル「 フ ワ ァ ――― ! (腰元まで伸びた白銀色の髪を揺らしながら壇上へ駆け上がるのは、堂堂たる顔つきをした麗人。一つ一つの挙動に一切の無駄を感じさせないカリスマ性を醸し出す彼女は、多くの兵団を前にひとり悠然と立った) 」
レギュレイター・総司令官 ――― 『 ティネル・カルロウ 』
ティネル「レギュレイター・総司令官の「ティネル・カルロウ」だ。以後、よろしく。(世界政府本部「中将」より、本組織のトップに抜擢されたという彼女。その眼力は極めて鋭く、まさに精鋭揃いの団員たちの先頭に立つに相応しい佇まいであった)……ここに選ばれたのは、高い志を持ったものばかりだ。君たちの勇気、情熱を誇りに思う。しかし、この五大国は絶え間なく『反復現象《オーバーラップ 》』の脅威に脅かされている。今一度説明しておこう。 」
アレックス・ディノ「(……総司令、こうして顔を見るのは久しぶりだな……第一兵団を任されておいて、総司令の顔を見るのが久しぶりというのもまたおかしな話だが……オレの立場は、また特別だしな)(そう思考を巡らせて、どこか落ち着かない様子で) 」
ライオット「……(あれが俺たちのトップか…なんか、すっげー怖そうだな…)(隣に立っている
アサギに小言を囁く) 」
アサギ「(なんでも、噂によると生粋の叩き上げで将校まで上り詰めたエリートの中のエリートみたいっスよ。あたしらとは次元が違うっスね)(
ライオットに) 」
劉狼「(シッ…貴殿ら、私語は慎まれよ)(ライトットと
アサギを一瞥) 」
ティネル「『 反復現象《オーバーラップ 》 』とは、特定の人間が0時を基準に、24時間前と同じ行為を繰り返す不可思議現象のことだ。一度この現象に囚われてしまうと、被害者は自発的に停めることはできず、延々と同じことを繰り返し続ける。これにより、大多数の人間が同様の現象に陥った時、最悪の場合街のインフラは機能せず、市民の生活や国家に大損害を与えることになる。 」
仮面ライダーアギト&氷川さん「へー、トップの人女の人なんだ。すっごい美人だなぁ。真魚ちゃん怒るかなこんなこと言ったらハハハ(あ、こういう時はシャキッとするんだ氷川さん) 」
メトロ「(延々と、同じことを、繰り返す……考えただけでも、なんだかぞっとします…っ…)(演説を聞きながら息を呑む) 」
薬師寺九龍「(おいおい同じことを繰り返すって…………サボってたらサボってるのをそのまんまか?それはそれで、いいのか?いや、ダメだ。飽きる。サボリにはバリエーションがないといけねぇ) 」
コンラード「(恰幅のいいというには肥満が過ぎる金の頭髪にカールした髭が特徴の男が胸を張って襟を正し、総団長の言葉に耳を傾ける)・・・・・・。…………カサカサカサ(その一方で後ろに組んだ手は指先だけがザリガニの足のようにわさわさと忙しなく動いていた)(ええええええ……おもっくそ異能魔術の類なんだが!?何で私ここに配属された!?部下か!?私の部下が原因かこれ!?くっ……周りの隊の連中と言い癖が強すぎる!!胃が今から痛い!!ええいまともな会話できそうな同僚を探さなければ!!部下でもいいぞ!!) 」
第10調査兵団・団長 ――― 『 コンラード・ボルトーレ』
ヘザー「(……流石は中将上がり、浮足立ってるこいつらと違ってトップらしい演説だわ……反復《オーバーラップ 》現象、この調査の為に集まった我々が、期間は短いと言えど結果を出せていない……兵団はもっと焦るべきなのに……) 」
ティネル「これに対抗し、世界政府本部から数名、そして政府士官学校より多数の突起戦力者を選出して特殊組織が結成された。優れた身体能力と冷静な分析解明ができると判断された者たちが、この「レギュレイター」の一員となり、 そして今日…この場に集った。 」
ティネル「我々『 レギュレイター 』の目指すものは二つ。「 反復現象《オーバーラップ 》 」の解明と、その被害の抑制だ。 我々は、反復現象については、その根源たる真相を解明できておらず、多くの謎を抱えている。だからこそ、諸君の存在がその為の要となる。各団、各団員たちが団結し合わなければ、この苦境を乗り越えることはできない。個々の能力に己惚れるな。各団がそれぞれの役割を認識し、協調性を持って任務に努めよ! 」
ヒロ「…………(総司令は健在………か。おそらく呪いの類だとは思うが…) 」
アルタール「(Woohoo!盛り上がってきたねぇ~!そうだ、この高揚感…ステージに立つ前の心境と同じ…!これからはじまる「ライブ」に胸躍らせる感じ!くぅ~~~~ッ、たまんねえなぁ~~~~!!) 」
エクレイル「(我が友も、反復現象の犠牲となった… 諸悪の根源は、この私が必ず討つ…!)(憤りに拳を静かに振るわせる) 」
ネオン「……(眼鏡をくいっとあげながら演説を静聴し、時にゆっくりと相槌を打つ) 」
ガトウ「………(素肌を剥きだした両腕を組みながら、厳つい表情で耳を傾けている) 」
ナガタ「………(よかった!全員緊張感のある面持ちになった!そうだよ軍人ってこういうのだよ! 俺も早く打ち解けて協力しながら功績を上げないとな!) 」
ライオット「……(反復現象……この事件を追っていけば、いつか思い出す日が来るのだろうか… 俺は……―――)(懐から取り出した懐中時計へ視線を落とす) 」
ティネル「今日、この日の志を忘れるな。第10調査兵団という新たに結成された部隊をもって…改めて今日この時から、総員438名、世界政府公認調査兵団『 レギュレイター 』の一員だ! 」
調査兵団(司会)「続いて、各団・団長の挨拶―――(そのまま司会進行を行おうとした、次の瞬間…) 」
アナウンス「エマージェンシーコール エマージェンシーコール―――(突如、広場一帯にサイレンが鳴り渡った) 」
アレックス・ディノ「……!!(真っ先に反応し、辺りを見渡し、そのままどこへでも対応できる場所へと飛び退く)……皆! 」
劉狼「―――!(何事……よもや、これは……!!)(式の最中に轟くサイレンにぴくりと獣の耳を微動させる) 」
アナウンス「五大国・各都市部にて、複数の機械生命体の反応を感知。同時に、反復現象の発生が確認された模様。レギュレイター全部隊は転送装置「ヴァーチャル・スキャナー」を使い、各担当の当該国へ帰還し、現場へ急行せよ。繰り返す――― 」
ライオット「いきなりかよ…っ…!それも…―――― 」
アサギ「うい……五大国全域って…今までありなかったことが起こってるっス…! 」
アナウンス「警戒レベル上昇。警戒レベル上昇。レギュレイター全部隊は至急現場へ急行せよ 」
ティネル「(ついにこの時が来たか…と決意に一度目を閉ざすと――)――― 兵団式は中断とする!総員!ただちに現場へ急行せよ! 」
コンラード「 ふぬぉっふ!?(いいいいいいきなり!? い、いかん!こういう時こそ上司としての体面を保たなければ!さもないと私は……私は……)聞いたな第10調査兵団!いいか!!まずは何よりも己と味方の万全を整える事からだ!!己の状態を万全に仕上げられない者に他者の命運を背負う資格はないッ!!事前に配った業務マニュアルに目を通し、各自の医療キットを活用!コンディションの簡易チェックを速やかに終え出動準備!!細かな異常でも報告を怠るな!!直ぐに私かメディックへ報せるようにッ!!(ふわふわパンケーキ焼くだけおじさんになってしまう!!) 」
エクレイル「今度は五大国の広域で一斉に発生か…!だが、窮地こそ好機!今こそ反復現象の真相に近づけるかもしれん!第7調査兵団!出撃だッ!!(コートを翻しながら駆け足で広場を後にする) 」
ヘザー「……五大国都市部、それもほぼ同時って……過去最大級じゃない……第6兵団、直ぐに出れます!
バンレッジ!出るわよ!他の連中にも喝入れときなさい! 」
メトロ「ふえぇっ!?どど、どうしよう…っ…こんなときは……!あ、は、はいっ!え、えと…マニュアル、マニュアル…わわぁっ…!?(不器用な面が発動して取り出したマニュアルを落としてしまう) 」
アルタール「What!?フライングとはいけ好かないなぁ~!!まだチューニングも終わってないってのによぉ~~~!! 」
ガトウ「…ッし!!早速出番かぁ…!俺たちも行くぞ!!(剛腕を掲げ、各団員たちを引き連れ踵を返す) 」
薬師寺九龍「……おいおいマジかよ勘弁してくれよ。終わったら映画観に行こうと思ってたのによぉお!! 」
片桐「―――グビッッッ あ"ー お堅い女の声っていうのは警報よりひでえもんだ。幾らか酔い覚めになったか……。酔い覚めちまったなぁぁぁ~~~くそがよォ~~~(会場の入り口にもたれかかりながらフラフラと現れ) 第4調査兵団諸君、聞いたなァ~~~~~……44秒で支度しろ。あと九龍ゥ お前はバーボン買ってから出動だァ 」
片桐「あ、1秒でも遅れたら公務執行簿外で死刑な 」
第4調査兵団・団長 ――― 『片桐 貴兵』
アレックス・ディノ「……なんだかほっとした。此処自体が危ないわけでもない。そして……皆いい目をしている。皆、信用できる。そう確認出来て安心した。……アレックス・ディノ以下、第一調査兵団。各団との連携、ホットラインを維持したまま至急任務準備。出るぞ 」
仮面ライダーアギト&氷川さん「なんだって!? 世界のピンチだ。俺達も行きましょう氷川さーーーーーーーーちょ氷川さん、そっちは第6調査兵団です!!俺達はこっちですよ氷川さん!!氷川さん方向音痴じゃないのになんでそんな風に……ちょっと氷川さん丸腰で行く気ですかもぉおおおおおおおおお!! 」
ネオン「要請が入りました。九龍様、我々もただちに現場へ向かいましょう。(既に嵌められている手袋をぎゅっと引っ張り、真顔ながらも気合を入れる) 」
ラタリア「ん~……うるひゃいなぁ……はかせはいまおねむなんらよ…(未だに劉狼の背で睡眠から抜け出せない団長) 」
バンレッジ「勿論だ、
ヘザー隊長……!お前ら、直ぐに装備を用意しろ!出撃だ、急げ! 」
劉狼「
ライオット、
アサギ。我らも早急に持ち場へ戻るぞ。この事態…先日の規模とは比較ならない。心しかかかれよ。して、博士!!お目覚めを!!緊急事態ですぞ!!! 」
アサギ「了解っス!(o≧▽゚)o(愛嬌の籠った敬礼) 」
薬師寺九龍「あれ?片桐さん?なんでアンタ……あ゛(団長であることに気づき)44秒っておい4で統一するのなんスか?(なんとか気持ちを持ち直した直後)―――――は?バーボン?ちょっと待ってなんで俺?え?――はぁ!?しかも死刑!?おかしすぎんだろ俺だけ!! ……あ~悪い、先行っててくれ。俺は今から、アハハハ(ネオンに笑いかけクルッと方向転換し)チクショォォォォオオオオオオオ!!!(ダッシュで外へと駆け抜けていく) 」
ライオット「……(懐中時計を強かに握りしめる)……っしゃ!行こうぜ…! 」
ヴァニタス「(烏羽のように艶のある黒の頭髪、王子的と女性的ともとれる中世的な青年が
コンラードの肩を叩き会場の外へ駆けだす)そうそう肩筋張ると逆効果ですよタイチョ。戦場なんて何度でも行くものなんだから。 あ、君現場の人? 緊張しないで、僕は流れ弾んて飛ばさないし、流れ弾飛んできても避けられるから。普段通りにね……あれ?メカニック?ごっめーん★チームメイト把握してないんだ★(
メトロや他団員に軽快なノリで接する) 」
第10調査兵団・戦闘員―――― 『[[ヴァニタス]]・クライム』
ヒロ「オーライ! 」
アレックス・ディノ「……さて。『アスラン・ザラ』、出る!(そう言って飛び出そうとして)……あ 」
ヒロ「……………… 」
俺はこの時、知る由もなかった
これから起こりうる事、そこで出会う「あいつ」との出会いから
俺の運命は既に決まっていたということを―――――
― 五大国・各都市部 ―
調査兵団『こちらへ!落ち着いて避難してください!!(各国、各都市部にて、混乱する民間人の避難誘導を行っている)』
機人《ヒトガタ》『ザッ、ザッ、ザッ、ザッ―――――(ラステルム王国の東西各都市部にて、先日都市街を徘徊していた機械生命体の軍勢が進行していた。だが、それだけではなかった―――)』
機花《ハナガタ》『ファサ、ファサ、ファサ…――――(ラフレシアを彷彿とさせる機械で構成された植物型の怪物が、プラリーニ王国に出現。不気味にツタの様な機械触手を蠢かせながら、逃げ惑う民間人を追うように接近していた)』
機魚《サカナガタ》 / 機鳥《トリガタ》 / 機虫《ムシガタ》『カパパパ…(大海が広がる
マリマロン王国では都市近くの海岸にて魚の怪物が) コケケケケッ (殺風景な大地が広がるウェスター王国の上空より鋼の翼を羽搏かせる怪鳥の群れが) カサササササッ…! (エフィリア王国の建造物一帯を這いまわる羽虫のような群集が徘徊し、各国はこれらの未知なる生命体が人々の生活に侵攻していた)』
エクレイル「こちら第7調査兵団!現場へ到着し、民間人の避難誘導も完了した!各団員は戦闘態勢へ! 」
ガトウ「(装甲車の上に乗って現場へ馳せ参じる)こちら第2調査兵団。目標を確認した。これより速やかに対象を討伐する!(鋼鉄鎧のような武具を纏い、ガチンッと拳をぶつけ合う) 」
アルタール「HOOOOoooooーーー!!オーディエンスがいねえのは寂しくて湿気るが、来る本番ライブに向けたウォーミングアップと思えば!ぶいぶい掻き鳴らしていくぜェ~~~~!!!(機械生命体どもを見据えながらヘドバン) 」
片桐「こちら第4調査兵団。民間人の避難誘導進行中。敵対対象の防衛ライン突破を確認したため迎撃と並行して行う、よろしくどーぞ(無線を乱雑に切り、床に置いたジェラルミンケースから"出刃包丁")雨宮アァァ……お前は万が一民間人に危害が及んだ場合に備えて待機だァ……現場のおっちゃん共は二の次でいいかたなァ~~~ グビッ(そう気だるげに吐き捨てるやボトルから酒をラッパ飲みし始める) 」
ヘザー「こちら第6調査兵団、現着!!(車椅子のまま散弾銃を携えて現れ)メディック!隊員何人か連れて逃げ遅れの救護を!もう被害が出てる!! 」
ネオン「かしこまりました。それから、飲酒はほどほどにお願いします。(片桐の背後でぺこりと相槌し、後方へ退く) 」
メトロ「各団員のガジェット最終調整、完了してます!いつでも起動できます!(ノートPCを片手に後方バリケードにて待機している) 」
バンレッジ「了解だ、隊長…!お前ら、急ぐぞ!民間人の救護を優先しろ!魚型だ、上陸してくる可能性がある、急げ!(短機関銃を片手に、第6,第5の面々に檄を飛ばしながら海岸へ) 」
エクレイル「ふんッ――― ジ ャ キ ィ ッ ! (虚空へと伸ばした手に握られたのは、自身のガジェットである黒槍「 漆黒《シュバルツ》」 。その長柄を握りしめ、切っ先を眼前の敵群へ突きつけた)―――― 総員、賊共を討伐せよッ!!(槍を携え、特攻する) 」
機花《ハナガタ》『 フ ァ サ フ ァ サ ァ ア ! ! (鋼鉄の花弁を揺らしながら、第1、第2調査兵団の団員共へ突撃していく)』 」
機魚《サカナガタ》「 シュビビビビビッ!! (海面より顔を出した魚型の機械生命体がトビウオの如く跳び出し、地上にいる第5、第6調査委兵団に向かってその獰猛な牙を立てながら突撃していく) 」
コンラード「>>こちら第10調査兵団!繰り返すこちら第10調査兵団!市民の諸君におかれましては落ち着いて!冷静に!秩序を持った避難へのご協力を願いたい! 安心したまえ!属共は我々が包囲している!!時間には充分ッッッッ余裕があるので安心してくれたまえ!いーね!!<< (装甲車の中からスヘルメットを被り安全を確保したうえでピーカー越に避難誘導へ徹する)ととととところで
メトロ君これ本当に大丈夫なのかね!?何やら前例がない事態のようだがこのバリケード本当に大丈夫なんだろうね!!私はデスクワークだからね!!本当に!! 」
ガトウ「敵が進撃を開始!迎撃する!! ガ チ ャ ン ッ ! (顔面を鉄仮面で覆い、フル装備した防具で誰よりも早く迎え撃たんと突撃していく)ぬおおおおおぉぉッ!!(鋼鉄の如し鉄壁を誇る盾型ガジェット「鋼城《 ルーク 》 」を構えて機花を強引に押し出す勢いで猪突猛進) 」
機人《ヒトガタ》『ジジジ……!!(エネルギーブレードを携え都市部を跋扈する機械生命体、その群れが第4調査兵団の存在を感知する)……カシャン、ヒュウッ――――!!(ブレードを構えて臨戦態勢をとり、第4調査兵団へと急接近しブレードを振り抜く)』
機虫《ムシガタ》A/B/C『カサカサカサ……(壁面を這い回り、なにかを確かめるように触覚を揺らし…)…ブブブブブブブッ――――!!(第10調査兵団の存在を感知。耳障りな羽音を響かせながら、団員達へ飛びかかる)―――ブシュウッ!(1体の個体が突出し、酸のような液体を吐きかける)』
メトロ「きっと大丈夫です!恐らく!いえ、多分!(※曖昧)西区を担当している第9調査兵団のみなさんがなんとか抑えてくれているみたいですので、こちらも頑張りましょう!(PC画面に映し出される王国俯瞰図に、敵勢力とレギュレイターの位置座標が表示されており、それを確認しながら戦況を把握しようとする) 」
アレックス・ディノ「ハロ!(各戦線へ向かうそれぞれの皆に取り出したハロを投げ)全戦線にハロを設置した。各団の連携はハロを経由してオレたち第一兵団が音頭を取る!ヤバそうになったらハロを通じてその戦線へ『オレが行く』!!全戦線、気を抜かずとも安心して戦ってくれ!!……第一兵団も続いて作戦開始。行くぞ! 」
片桐「これが最後の一杯になるかもしれねえだろォ……多めに見ろォォォ……(腕をだらりと垂らしたまま人型へ足音を立てない歩法で距離を詰め……) パ ン ッ (出刃包丁を横一文字に一閃、素人による卓球のサーブのような動作ですれ違い様振りぬき最前線に並ぶヒトガタの首を同時に切り落とす) ヒトガタか、アタリ引いたなァァァ……慣れてるからなァこういうのがァァァ ドンッ ドンッ (鮫の口を模した拳銃型のガジェット"MAG"を内ポケットから抜き後方へノールックで射撃。兵団へ襲い掛かった数体を打ち沈める)ラインを超えるなァ。 お前らは盾構えて防衛線維持してろォ 」
アルタール「端っからアゲてくぜぇ~~~~~~!!!Yeah、YeaaaaaAAAAAH!!!!(エレキギターを模したガジェット「 奏星《 アステロイ》 」を構え、ロックミュージシャンのような大胆な動きでその爆音を掻き鳴らしていく。その音色に反応し、ギター内部から出現した複数小型端末ユニット「サテライト」が瞬間展開。迫りくる機魚の群れを吹き飛ばすような衝撃波を放って迎撃する) 」
第4調査兵団兵「ヒィッ…!申し訳ありません!(片桐に救われた戦闘員が慌てて後方へ撤退していく) 」
ヒロ「よし……行くか!(アスランの呼応に応え、一見何の変哲もないバットを構える) 」
機人《ヒトガタ》『ギギギ ギィ……ドガァン!(片桐による鮮やかな攻撃に、一気に前列の機人が爆散する)――――ザザザッ!!(しかし、そこはさすがの物量。瞬く間に機人は新たな隊列を組み、「脅威」と認識した片桐を四方から取り囲む)ダッ ギ ュ ン ッ ッ !!(エネルギーブレードを突きつけ、片桐に四方同時攻撃を仕掛ける―――!)』 」
ヴァニタス「うっっっっっわきったなァ~~きんもぉ~~! 触りたくないッッッ なァ!("背中"に浮遊し回転する光輪型のガジェット、"ハーシェル"の力を駆使し空中を自在に駆け、ガジェットから"光剣"をファンネルよろしく射出。ムシガタを空中から次々と串刺しにする)
メトロちゃん元気ー?隊長胃痛起こしてたらどうにかしてあげてね★ ああ後敵の位置情報把握したらマップに反映して共有よろしくゥ! 」
ヘザー「案の定、上陸して来たわね……!突っ込んで来るタイプならやり易くて助かるわ、"展開"!!執行四脚《フォーレグ・イグゼクター》ッ!!(車椅子が即座に音を立てて"変型"し、
ヘザーの腰から延びる2m程の4本の鉄のアーム、そのうちの二本が彼女の両足の代わりに地面を踏みしめ、残りの二本の先端が刃に変型、近くの機虫を片っ端から切り裂き、
ヘザー自身もライフルで機魚を撃ち落とし始め) 」
ライオット「ピクッ―――(西区の方角から轟いた爆音へ振り返る)…あれは…第4もすでにおっぱじめたようだな…! 」
劉狼「余所見は禁物ぞ。我々はこの東区の敵を駆逐するのだ。
ライオット、
アサギ!今回は敵数が多い…陣形を崩さず、互いの背を預け合うのだ!(自身のガジェット「牙突《 ウォルファン 》」を鉤爪形態にし敵と睨み合う) 」
アサギ「ういっすういっす!まかせてちょーよっ☆(重火器ガジェット「爆破《 スターマイン 》」を抱え上げる) 」
ラタリア「(もうすっかり目覚めたのか、後方に停車しているレギュレイター専用の特殊装甲車の車内でノートPCを通じ戦況を俯瞰)敵機体は今も増殖中らね。寝首を掻かれないよう、互いの死角を潰し合いながら攻めるらよ~。 」
アレックス・ディノ「続け。オレたちはすぐに終わらせて落ち着かないといけない。気合を入れろ!『正義《 ジャスティス 》』!!(そう言って自らの足元に転がってきた一台のハロを踏み潰すようにするとそれがそのまま脚に張り付き、全身に広がって真っ赤な装甲として凝固する)……第一兵団は『一番』を背負っていると知れ!!(そう言って腰から光剣を取り出し、蒼い線を残しながら一瞬で戦場を駆け抜け、機花を次々と切り裂き、その陣に風穴を開けていく) 」
マコト「オウ!(アスランの問いかけに応え、バットのようなものを取り出す)行くぞ!(「KF9」と書かれたメモリーカードのようなものを取り出し、バットに空いている穴に差し込む) 」
片桐「よしよし、おっちゃんは寂しがりだからなァァ……俺だけ見てくれないと拗ねるからなァ……いいぞォォォハーレム (コンマ数秒、肉眼でほぼ同時に見える攻撃の遅れが見えたヒトガタ個体の首根っこを掴み) ガガッガガガ ガンンッッッッ(掴んだヒトガタを円を描くように振り回し全方位からの攻撃を難なく防ぎ)……あーあ、ハンバーグになっちゃったよなァ お友達ィィィ(スクラップ同然になったヒトガタの残骸をバラまくように12時の方向へ投擲、3時の方向へノールックで射撃しつつ6時の方向へ駆けだし、時計回りに次々と出刃包丁でヒトガタを切り刻んでいく) 」
機魚《サカナガタ》「(アルタールの爆音波に吹き飛ばされたり、
ヘザーの広域に及ぶ迎撃に次々と沈められ、地に横たわる)ザパァンッ―――バシュバシュバシュッ!!(再び海面から顔を出した増援機がその身を震わせ、鱗のような小型刃を散乱させていく) 」
機花《ハナガタ》『ザキィン――ザキィンッ―――ザキィィインッ―――!!(アスランの華麗な剣裁きにより、儚げに花弁を散らしながら倒れていく)ダンッ、ダンッ、ダンッ…―――シュルルゥッ!!(しかし、後方から迫る二軍が再びアスランをはじめ、ヒロ、
マコトへその機械のツタを伸ばして襲い掛かっていく)』 」
薬師寺九龍「んだらぁああ!!!(とにかく最前線でガジェットを振り回す)ブィィイイイイイイイン!!(巨大なチェーンソー状のそれを棍棒のように乱暴に扱いながらバッタバッタとなぎ倒していく)なめてんんじゃねぇえぞオラア!!(機嫌が悪いのか大声で怒鳴りながら) 」
マコト「食らええええ!!!(バットの先端からボールが出てくる。スイングを行うとボールが機花の方に飛んでいき、次々と撃ち落としていく) 」
メトロ「……!り、了解しました!(
ヴァニタスに大きく相槌を打つと、コンソールを叩きながらマップの隅々まで見逃さないように確認作業に徹する)2時の方角より敵機増援を確認です!その数、23体!! 」
アレックス・ディノ「そっち行ったぞ!!(そう言いながらもサーベルを投擲、ヒロたちへツタを伸ばすそれに突き刺してから急接近しての蹴撃を突き刺し、そのまま蹴り飛ばすと同時にその周りの機花を)うおおおッ!!(グルリと回転しながら引き抜いた剣と蹴りで次々と吹き飛ばす) 」
エドガー「各兵団へ。遠隔連絡ユニット、ハロを各地へ撒いた。人員・物資の補充、救助等の要請に活用してくれ(無線へそう告げるや、ビルの高層階から飛び降り、アスランと背合わせに) 各隊への配備を確認した。幾らか楽させられるだろう(背越しにそう伝え、ポケットからサファイアのようなヘキサゴン状の水晶型ガジェットを"複数"取り出し、それをばら撒く)"フラガラック"……実践運用は初めてだな、有難く使わせてもらおう(最も手近にある自身のガジェットを"殴りぬく") 」
第1調査兵団・副団長 ――― 『[[エドガー]]・アルクイン』
アギト「ふっ!はぁああ! でやああああ!!(仮面ライダーに力量を活かしながら機械生命体を素手で殴り倒していく)氷川さん援護を……―――――って氷川さんなにやってんですか!またそのガトリング砲のパスコードわからなくなったんですかもぉおおお不器用なんだからホラ貸してくださいホラもう!!(G3-Xを身に着けた氷川さんと武器の取り合いでもみくちゃ) 」
エクレイル「はああぁぁッ!!(黒槍を豪快且つ華麗に振り回しながら、上空より迫る怪鳥をたった一人で駆逐していく) これ以上、民間への危害を加えることは許さないッ!!徹底的に駆逐してやる!!んはァッ!!(槍を勢いよく投擲し、上空の怪鳥どもを次々と貫く。槍は爆風の衝撃で再び主の手元へと戻る) 」
キィィィィ イ キィン ガガガガガガガガガガンッッッッッ(
エドガーの拳を受けた水晶から運動エネルギーを増幅させた直線状のビームを射出。それはばら撒かれた水晶から水晶へ次々と移動し、その過程でハナガタを次々と打ち抜く)
ヘザー「速いわ数が多いわ……でもアルタールの攻撃範囲も広いから、現状私達はかなり相性が良……っ!(執行四脚《フォーレグ・イグゼクター》の足代わりの一本のみが接地し、他の三本のアームが小型刃から防御態勢を取り、本体がライフルで増援機に向けて射撃)飛び道具も持ってる…!総員!貰うなよ! 」
機花《ハナガタ》『ガンガンガンッ―――チュボオオオォンッ!!(
マコトの放ったボールに風穴を開けられ、順番に爆散)ボギャギャギャアアァンッ!!(アスランの止まらぬ進撃に蹂躙され、更に花弁を撒き散らしながら破裂していく) チ ュ ン ッ ――― チュボボボボッガアアアアァァァアンッ!!!(
エドガーが放つ閃光に焼き尽くされ、火柱に包まれながら激しい爆発の中へと溶けるように消えていく) 」
機虫《ムシガタ》『ドガンッドガンッドガガガァン―――!!(それはまるで花火でも打ち上げたかのように次々と撃破され、目に見えて数が減ったようだった)ヴヴヴヴヴ……ブシャアァァアアアッ!!!(群れのうち23匹の機虫が互いに身を寄せ合い、一体の鋼の塊になる。耐久性能を格段に上昇させ、その鋼の塊は強力な酸を撒き散らしながら
ヴァニタスへ突進していく―――!!)』 」
機人《ヒトガタ》『 ボ ォ ッ ゴ ォ ォ オ ォ ン !! (片桐の芸術的とまで言える殺陣―――数秒と経たぬ内に、包囲していた機人が爆散する)―――ザンッ!!(その爆風から数体が割って飛び出し、最前線でチェーンソーを振り回す薬師寺九龍に、背後からにブレードを構え突撃していく)』 」
ガトウ「 ガ チ ャ ァ ン ッ ―――― 吹 き 飛 べ ぇ ァ ッ ! ! ! (盾に内蔵されたパイルバンカーの先端が顔を出し、眼前にいた機花の一体に目掛け突貫。ひとたまりもない一撃を炸裂させると同時に敵軍に向けて突き飛ばし、丸ごと爆破させた) 」
機魚《サカナガタ》「ゾゾゾゾゾッ…―――― ド ォ ン ッ ! ! (海面から跳び上がった雑魚どもが宙で絡み合い、一体の巨大なサメとなる)シャババババッ!!(浮遊した態勢から大口を開き、
ヘザーたちに向けて牙型ミサイルを発射) 」
機人《ヒトガタ》『――――ヒュウウッ ザッギィイィインッ!!(死角――上空から3体の機人がアギトの頭上へ落下しており、エネルギーブレードを突き立てんと強襲する―――!!) 」
機花《ハナガタ》「――― ボ ゴ ォ オ ン ッ ! ! (その時、大地を裂くように割って現れた、ひと際大きな個体がアスランたちの前に出現。広域まで伸びる長いツタを蠢かせながら威嚇すると)―――ジャキィンッ!!(それらの先端が鋭利なものへと変形し、串刺しにしようと複数のツタが彼らに迫る) 」
ヴァニタス「へぇ……結構固まってるねェ。ハハッ いかにも虫って感じだ! うんうん方角、位置共に正確!ありがとうねっ、いいチームメイトに恵まれた感じだァ!(笑顔で感謝を告げると、意図的に無線を"ミュート"にし)……ハッ、いかにもっ虫って感じだ。 蛆が……直視……するなッ!!(ガジェットの"許容出力を超えた"エネルギーを足元に凝縮。真空空間を生み出し、それをムシガタに向かって一気に踏みつけ、凝縮した空間の拡散によって生じる重力波で藻屑にしようとする) 」
アレックス・ディノ「来てくれたか、エディ。任せていいな?オレは空中から敵集団に突っ込んで荒らし回る。この地点は任せた(そう言うとフワリと浮き上がり、次の瞬間には急加速して上空へ消える。真っ青な線を引き、上空から敵を見て)……行くぞ!!(そのまま勢いをつけて地上へ急降下、衝撃波と共に地面へ『着弾』する) 」
片桐「今のやばかったなァ……俺死んだな、死んだよなァ……生きてるじゃねーかやったァァァァ……(爆炎をバックに悠々と歩を進め、残っていた包囲網個体の首をチョクスリーパーでねじ切る)アギトォ……九龍ゥ……そっち行ったぞォォ(そう気だるげに言うが特にカバーしようと動かない) 」
薬師寺九龍「くそうなんでだぁ……なんで俺がこんな目に合ってんだぁああ……なんで……(グルンとヒトガタの方を向き)なんでバーボン代経費で落ちねぇえんだよ!俺持ちなんだよふざけんなぁあああ!!(ガジェットのギアを更に上にまで)ギュィィィィィィィィイイイン!!!!(回転数と威力がさらに増す)生活安全課の刑事を最前線に出してんじゃねぇええ!!(青筋を走らせ、真っ赤になった顔でヒトガタ数体へと向かって行き)オオオオラァアアアアアア!!(叩きつけるようにぶん回し破壊を試みる) 」
アルタール「HEEeeeY!!これは見事なシャークだなぁ!?解体ショーは俺の専売特許ではないが…いや、ライブパフォーマンスの一つに使えるか…?ま、いいさ!ヒャッホォォォオオーーーッ!!(ギターを逆さ持ち、剣型の斬撃形態に切り替えてミサイルを軽快なステップで斬り落としていく) 」
エドガー「ああ、暴れてこい隊長(一瞬目配せして任せろと伝え、出現した巨大なハナガタ個体を見上げる)ヒロ、
マコト。炙れた個体のカバー任せていいか。どれ、起訴は抑えた……。応用と行こうか 拡 散 。 (広範囲に水晶型のガジェットを投擲、巨大ハナガタを囲うように空中へ停滞させ) 凝閃ッ!! (親ユニットである目の前の水晶へ"正拳突"。運動エネルギーをビームへ変換し、プリズム状の水晶から多方向に拡散。空中へ停滞させた子ユニットの水晶へ放たれ、それらが一斉にビームを反射し巨大ハナガタへ集中砲火する) 」
ヘザー「第5,6より各隊員へ、こっちのは合体して巨大化した…!そっちも気を付ける様に…!!(ハロに向かって大声で叫び)距離を詰めた方が良さそうね、このままだと被害が増える…!(再び執行四脚《フォーレグ・イグゼクター》のアーム二本を設置させ、サメに向かって猛ダッシュ。迫り来るミサイルを本体がライフルで撃ち落とし、残りは二本のアームで弾き飛ばしながら突き進む) 」
仮面ライダーアギト&氷川さん「 ――――うわ!敵が来てる!避けてください氷川さん!(そう言うや彼と一緒に別方向へ飛ぶも)ズドッ!!(3体のエネルギーブレードが地面に突き刺さった勢いで謎の爆発が起き)ぐぅぅうううううううわぁああああああああああああああああああああ!!!(※1カメラ) 」
仮面ライダーアギト&氷川さん「 ぐぅぅうううううううわぁああああああああああああああああああああ!!!(※2カメラ) 」
仮面ライダーアギト&氷川さん「 ぐぅぅうううううううわぁああああああああああああああああああああ!!!(※3カメラ)」
仮面ライダーアギト&氷川さん「 ぐぅぅうううううううわぁああああああああああああああああああああ!!!(※4カメラ)」
仮面ライダーアギト&氷川さん「 ぐぅぅうううううううわぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!(※5カメラ)(ここで氷川さんも錐もみ状に吹っ飛ぶことで一緒にダメージを受けたことを演出) 」
ヒロ「了解(
エドガーに応えるようにバットを構える)マコ、メモリーをMA8に合わせて遠距離にいる敵を叩いてくれ。俺は近くのやつを叩く!(バットの先端のハッチが開き、ライトセーバーのようなものが出てくる) 」
機花《ハナガタ》「ズボボボォンッ!!(反射し合うビームの集中砲火にツタが次々と焼け落ち、丸腰になったと思われたが…)――― ファサファサァァァアアアッ!!!(荒れ狂うように花弁を撒き散らす。それらは空中で次々と爆発を帯びはじめ、怒涛の爆撃を撒き散らしながら進撃していく) 」
機魚《サカナガタ》「ガッギャアアァァアアンッ…!!(空中にて
ヘザーと真っ向から突撃し、火花を散らしながら衝突し合う。その最中で大口を開け、彼女を丸のみにしようと迫るが…) 」
ナガタ「うぉぉぉおぉ!!!うわああぁぁあああああ!!ああ!!ああああああ!!(ムシガタへひたすら機関銃型のガジェットを照準すら合わせず乱射。殆ど命中していないがそれに気づかず"効いていない"と錯覚し、パニックを起こしながら後退していく)こ、こちらナガ……ナガタ!!ダメだ!!き、効かない!効いてないよぉ!!助けて、助けて!!助けてえええ!! 」
機虫《ムシガタ》『ギュイイィイィイ―――メ゛ ッ ゴォォオ ッ ――――………!!!(
ヴァニタスが文字通りに踏み下す凝縮されたエネルギーを一身に受け、地上へと墜落する。その強大な圧力に、本来電気回路の異常から引き起こされる爆発すら許されず、ひどく歪曲し、薄く延ばされた鉄塊として地上に転がる) 』 」
機人《ヒトガタ》『ギュオォオッ ギ ャ リ リリ リリィ ―――――― ボ ォ ッ ゴ ォ ォ オ ォ ン !!(薬師寺九龍によるぶん回しに為す術もなく、金属を削り断ち切る音を響かせて爆散する)』 」
機人《ヒトガタ》『ボッガアァアアアァァァンン!!!!(アギトに強襲した機人も謎の爆発で四散していた) 」
メトロ「ナガタさん!こちらを!!(ナガタへサプレッサーのような小型換装パーツを投げ渡す)オートエイム機能が搭載されたサブガジェットです!それでおそらく全弾命中できるはずです! 」
ヘザー「ヌルい……!顎の力が、全然足りてないわァッ!!(執行四脚《フォーレグ・イグゼクター》の四本のアームの内、足代わりに接地していた二本を機魚の口内へと突っ込み……)千 切 れ ろ ッ!!(内側からその身体を引き裂く) 」
ナガタ「違う違う違う!効いてないんだァ!!効いてないんだよォ!!当たっても効かないんだこいつらァ!!(※当たってない)クソ!クソぉ!こんな化け物が相手だなんて聞いてない……聞いてなかったんだァ!!(投げ渡された小型パーツを受け取りすらせず背を向けて走り出そうとする) 」
マコト「了解!(
エドガーの応答に答え)任せろ兄貴!(メモリーカードを取り替え、進撃してくる遠方の機花に向けてボールを連射する) 」
機人《ヒトガタ》「 ズ ゥ ン ッ ―――!(最後に残された一体が地上へ着地するや否や、九龍に向けて刺突の態勢で特攻していく) 」
メトロ「ええええぇっ!?(ど、どう見ても当たってないだけなんですけど…)(大汗) 」
薬師寺九龍「……ゼィ、ぜぃ……(少し冷静になったのかふとアギトの方を見て)……アイツ等遊んでんのか?(キレそう)……(つーか片桐って刑事。マジかよ。ガチモンの殺しの技じゃねぇか。俺や
アリーサみたく喧嘩に特化した戦いじゃない。急所を確実にぶっ貫いて息の根を止めるっていう……警察が覚えていい技じゃねぇだろ)(同じ不良警官であってもその中身のどす黒さの方向性が全く違うことに一種の君の悪さを感じていた。) 」
巨人型ガジェット「 ィィィィイイイイイイイ イ イ >> コラー!! << ┣¨ ギュ ォォォォ ----------z______ン (遠方、本部の方向から大気を切り裂く高音が急接近し、ナガタへ近づくムシガタを踏みつぶしながら"白い鋼鉄の辛うじて人型と認識できるガジェット"が着陸。 生えた叩きよろしくムシガタを平手打ちする)やめなっさーーーーい!! ベシーーーーンッ 」
機魚《サカナガタ》「―――― バ ギ ャ ア ア ァ ァ ア ン ッ ! ! (豪快に引き裂かれた鉄塊が、血肉のように謎のオイルと残骸を散らしながら深い海底へと沈んでいくのだった) 」
薬師寺九龍「……―――――やべっ!!(咄嗟の反応で振り回そうとするも得物が重すぎるため叶わず)だったら!!(特攻してくるヒトガタをジャンプで躱し)オラァどうしたぁああ!!(咄嗟の喧嘩殺法。落ちていた拳大の石を手にヒトガタの頭に叩き込む) 」
機虫《ムシガタ》「バギィィィインッ―――チュボガアアアァァアアアンッ!!!(突如現れた巨人型ガジェットのひとたまりもない平手打ちに大きく吹き飛ばされ、遠方で大破した) 」
エドガー「調整をミスったか、道具は優秀だが使い手が下手なのは問題だな。反省しよう(憤慨し襲い掛かってくる巨大ハナガタに対し、顎に手を当てて観察するように見上げ) シンプルに壊すぞ、悪く思うなよ博士 せいッ (メタルギアが内部からぶっ壊れる威力の鉄山靠を正面から巨大ハナガタへぶちまける) 」
ナガタ「 え っ ………… え っ (ドン引き) 」
ヒロ「うおおおおおお!!!!!!(機花に目掛けてライトセーバーを振るっていく) 」
アレックス・ディノ「……思ったより戦線の状況は悪いようだな(勇気の灯火が弱さを照らし出してそうな感じの体術で敵陣で無双する中、指を組んで集中し)……各陣へ告ぐ。オレを『増やす』(そう言って静かに目を瞑ると……) 」
機人《ヒトガタ》「ズザザァーーッ…――― ゴ ッ ! (かわされたことで双脚を地につけて反動を解消。そのまま踵を返そうとしたところを岩石で頭を強打され、ひるんでしまう)……ガシャン、ガシャンッ……!(身を大きく反りながらながら、対峙する九龍から退こうとするが…) 」
機花《ハナガタ》「 メ゛ ゴ ォ゛ ッ゛ ―――(瞬間的に懐へと潜り込んだ
エドガーの渾身の鉄山靠がその身に炸裂。巨大な体躯がものの見事に屈折し、その全身が瞬く間に罅入っていくところに――)ザキン、ザキン、ザキンッ―――チュボガアアアァァァアアンッ!!(ヒロの追撃となる乱切りでブツ切りにされ、粉々に大破するのだった) 」
巨人型ガジェット→ロナ「 ガションッ ウィィィィン おいしょーっと! (胸部のハッチが開き、中からオレンジ色の宇宙服のようなジャケットに身を包んだ少女が飛び降りる。もじゃもじゃにカールした赤髪、緑色の瞳、アライグマのような目元の痣、そばかす。そして何より)おおおおお、遅れました!ロナ・リンカーネイション!ほほほほ本日付でちゃくにんしましたたったあ!あ、あの!敵!敵対象はどこです、か!!(戦場にはおよそ似つかわしくない、ド天然な田舎娘だった) 」
ハロ→AEGIS《神楯》「ガショガショガショガショガショガショ(各戦線に設置されたハロの内それぞれ一体ずつが質量保存の法則など様々な物を無視しながら展開され、人間大の人型兵器となる。それぞれがアレックスの意思と同調して動く、『機械仕掛けの影分身』。)『各陣に加勢する。露払い、雑魚散らしは任せろ』(そう言うと各戦線にて、それは本体のアレックスと比べても遜色ない動きで戦闘を開始する) 」
メトロ「ほわーっ!あの方が、本日着任予定の…えと、ロナさん!助かりました、ありがとうございます! 」
ヴァニタス「チッ ヘナチョコめ……(それこそ虫を見るような目でナガタを見下ろし、ミュートにしていたマイクを元に戻しその場で急降下)ごめんカバーが間に合わなかった!大丈夫かナガタ!ケガはないか!(べたべたと肩、顎と順に触り)うん大丈夫だなよかった!(ろくに確認していないがよかったことにする)…………。(張り付いた笑顔のままロナからススススと距離を取った) 」
機械生命体・増援群『ボギャン―――ズギャァンッ――――ズボガァンッ――ボッガアアァァアアアンッ!!!(各戦線に投下されたAEGISにより、各機械生命体の増援機体がことごとく蹂躙され、破壊されていく)』
薬師寺九龍「(ヒトガタが仰け反り、自分から退こうとするのを見て、『勝機』を感じとる)うぉおぁあああああ!!(その隙にガジェットを握り住め大きなアーチを描くようにヒトガタに振り下ろした) 」
ヘザー「
マリマロン王国、第6隊より!こっちは魚型を片付けた!他は……(変形したハロに向かって叫んでいたが、展開し始めたのを見てドン引き)……アレックスね、こういう真似するのは……何処からこさえて来たのやら… 」
機人《ヒトガタ》「 ギ ィ ン ッ ―――― ズギャアアアァァァアアンッ!!(トドメの一撃を振り下ろされ、九龍により最後の一体が盛大に爆散した) 」
仮面ライダーアギト&氷川さん「 ああ!機械生命体が……やりましたよ氷川さん!!(拳をグッと握りしめる中、G3-Xのヘルメットを脱いで要潤に似たイケメンフェイスをさらしニヤリと微笑む氷川さん) 」
片桐「おう、よくやったなお前らァァァ(戦闘の余波でウィンドウが割れた酒屋から紙袋一杯につめたウィスキーを手に現れ手を振る)初陣にしては上出来だァ……生きてれば70点、及第点だァ……(各隊員にハイタッチしながら周り)九龍ゥゥウ……お前20点だァ…… ポンッ(大股で歩み寄り肩に手を置く)何故かわかるかァ…… 」
ガトウ「……(周囲の戦線が静まり返ったのを確認すると)…こちら西区担当・第2調査兵団!目標の機械生命体の討伐を完了した。これより残骸の後始末作業に入る。(ハロを介して連絡) 」
薬師寺九龍「……は?(戦闘疲れからか思わず素が出る)20点?俺が?……ワッツ? なんで? おかしいだろオイ最前線で戦ってた俺に、は? なぜかわかるか?わかるか!! ……いや、待って!なんで俺だけ20点!?理由聴いても!? 」
エクレイル「第7もただいま討伐完了した。我々も残機の回収作業に移行する。以上。 」
エドガー「いい連携だった。お陰で早く片付いたな(ヒロと
マコトにハイタッチしながらすれ違い、ハロ越しに通信を始める)こちら第1調査兵団。ハナガタ討伐完了を確認した。団長の分身ユニットが各方面へ援護に向かっている。必要に応じて活用してくれ 」
コンラード「うおっしゃァァァァーーーーーーッ!!(装甲車の中でガッツポーズを取り歓喜の悲鳴を上げる。その後勢いのままにハッチを開け、装甲車から転がり落ちた)あだだだ!う、ううむ……うむ!全員よく無事だったな!ナガタも間一髪だったいやよかった!(醜態を咎めず肩を叩いて無事を祝い、笑顔を他団員にも振りまく) だがロナ!!貴様!!初日から遅刻どころじゃないからね君!!昨日も出席していなかっただろう!!頼むよう本当に!! 」
ヒロ「ナイスアタック(
エドガーのハイタッチに応じる)ガジェットは無事かい 」
ネオン「皆様、お疲れ様でした。(主に前線で戦った団員達一人一人にお辞儀しつつ、その怪我の具合を欠かさずチェックしている)九龍様もお疲れ様でした。右腕に微かな擦り傷がありましたので、こちら治療して"おきました"。(気づけば、いつの間にか彼の腕部に絆創膏が張られていた) 」
マコト「お疲れ~!(
エドガーのハイタッチに応じ)疲れたからおんぶしてー(全く疲れてない声色でヒロの腕に組み付く) 」
アルタール「Yeaaaaah!!オーシャンビューでの初ライブも見事に決まったぜェ~~~~!!!(一人勝手にソロ演奏している) 」
片桐「 酒 キュポン グビグビ(店からくすねた酒を堂々と飲みながら)プハァ…… わかるかァ……祝杯は盗品じゃなくて買ったやつで罪悪感なく祝いたいんだよォ……九龍、 薬師寺九龍ゥゥ……だからお前20点だァ……(胸を指でついてそれだけ告げ、無線を繋いで歩き出す)こちら第4調査兵団……ヒトガタはなんか爆発したァ……民間人に被害なし、よろしくどうぞォ…… 」
バンレッジ「戦闘終了、了解!前線でやり合ってくれたお陰で被害は最小限で済んだ、流石は第5、第6の隊長達だ 」
ロナ「すすすすすす、すみません!すみません!"アリエル"と一緒に出勤すると勘違いしてこう……入り口で揉めまして!すみませんすいばせん!!(何度も頭を下げ、垂れ糸目で泣き出す)うえーん……初日からしまらないですぅ…… 」
ヒロ「他のところもケリがついたか…で、団長はどこに…?(辺りを見渡し)………ってオイ、こんなとこでくっつくな離れろ!(組みついてくる
マコトを引き剥がそうとする) 」
薬師寺九龍「え、うぉああ!? ホントだ。もう治ってる。やっぱすごいなアンタ(ネオンの洗練された技術に感嘆の意)……――――(片桐が答えた理由。しかしその意味が一瞬わからずフリーズ。数秒後、彼が無線で話している姿を見ながら)……いや、それはアンタの……いや、アレじゃね? いや、アレじゃんアレ。ほらアレだよ(脳の処理が追い付かずアレしか言えない)アレだよなぁあオイアレェ!アレだよアレアレアレェ !! ――――テメェの飲酒配分と盗品が原因=テメェのせいじゃあねぇか!! 」
メトロ「敵増援機体の反応は感知されませんでした。ほっ…ひとまず、これで終わりましたね…(PCをぱたんと折り畳もうとするが…ふと、その手を止めてもう一度開く)あれ……ラステルム東区を担当しているはずの第3調査兵団にハロが行き届いていないみたいです…?いや…これって……!(画面を見て大きく目を見張る) 」
ガトウ「……あん?なんだって?
ライオットんところの報告がまだ届いてないと…?(その頃、第2側。オペレーターの団員からその胸の報告を聞き付け、顎元を摩る)…あいつ…まさか遊んでんじゃねえだろうな……?いや、あいつの実力を俺が知らないわけがない…そんなことはないはずだが……? 」
アレックス・ディノ「……お疲れ(そう言ってヒロたちの方へ戻り)おせっかいだったか?(そうAEGISを通して他兵団の皆に問いかけ)……何?(
メトロの報告を受け、脳内ネットワークを確認し全ハロの現在地を洗う) 」
エクレイル「……なに?それは本当か?(同刻。団員からの報告に耳を疑う)……劉狼氏にラタリア氏。我々レギュレイターに多大な戦果を齎した二人が所属する部隊。噂には、なかなかに腕の利く新人団員も二人いると聞く。少数部隊とはいえ、その実力は他の団に勝るとも劣らぬ。それが…―――― 」
ヘザー「……ふぅーっ……(落ち着いた事を悟ると大きく息を吐き、ガジェットを再び車椅子の形態に戻して腰かけ)ご苦労様、
バンレッジ。とりあえずそっちは……え?第3から連絡が途絶えてるって……ちょっと!博士は!? 」
メトロ「ラステルム王国東区にて、広域のジャミングを感知!敵機体は一機のみ残存!けど……この生体反応は…アンノウン…?機械生命体とは違う「何か」と交戦しているようです!」
アルタール「What!?おいおい、
ライオットの奴…なにもたついてんだよ~!残り一体なんざさっさと片付けてくれよ、なあ…?………なあ……?(声のトーンが、不安げに低くなる) 」
ネオン「……今回の未曽有の襲撃といい今までとは明らかに何かが違う。…不穏な気配がしますね。 」
アレックス・ディノ「……嫌な予感がする(パンと手を鳴らして、その現場に最も近いAEGISのうち一機を操作するのに集中する。同時に他のAEGISはハロへと戻る)『……念のため一番近いAEGISを現場に向かわせる。巡航形態なら恐らく三分と掛からない』 」
片桐「(無線を繋いだまま眉を顰め、酒を飲む手を止める)……第3が一体相手に……? これまでにそんな個体が出た前例はあったか。ざっと資料見た限りじゃなかったが(気だるさは消え、第4調査兵団の方へ早足で戻る)予定変更だ。薬師寺、アギト、氷川、雨宮……お前らは残れ。他団員は規定に従い引き続き一般人を避難誘導しろ。必要なら他兵団と合流、連携し人命保護を優先だ 」
ネオン「かしこまりました。 」
コンラード「ジョジョジョジョ冗談じゃないかね???第3といえばあれだよ君ィ……あの博士が所属するとこだよ?きっとあの若造が報告を怠って……(すっと横から
メトロの計器を覗き込み)ぐ、ぬぬぬ……!こ、こういう場合はどうすれば……!?救助に向かうか、いやしかし一般人の避難誘導がまだ……くっ、ぐぬぬぬう……! 」
薬師寺九龍「アンタがアレだからこうなって――――え、(突然態度が変わった片桐に狼狽し)……残れ?おい、どういうことだ?……"事件"はまだ終わってねぇってか?(しかしただならぬ雰囲気を感じ取りそれ以上は突っ込めず)――――団長の命令だ。人命保護! 女子供、老人を優先しろ。怪我人はジャンジャン連れてこい! 」
ヘザー「機械生命体じゃあない……?イレギュラーに乱入されてるって事じゃない…!援護に向かわせて!ハロ!第3の現在地は?最短ルートで向かっても時間は掛かるけど、放置する訳にはいかないわ!博士も勿論だけど、一隊全員との連絡が取れないなんて以上よ! 」
アレックス・ディノ「こういう時こそ慌てるものじゃない。そもそもたった四人の部隊だ。負荷を大きくかけるのが間違い……各兵団の団長は、各戦線の対応を行いながら自己判断で対処を決めろ。オレは最も近い場所のAEGISで向かう 」
ロナ「はい!はい!救助に向かいましょう団長!!アリエルも行けるって言ってまーす!!(はつらつとした笑顔で挙手しつつ巨人型ガジェット、アリエルとべしべしと叩く)あ、そうですよね民間の方の救助を優先しないと……。………
ヴァニタス、さん!一緒に行きましょうよ!(にぱー) 」
ヴァニタス「(あ、やべ猪女だこいついやアライグマか)……スゥゥゥゥゥ……あー……ほら?ナガタも大分グロッキーだしね?(笑顔を張り付かせたまま両腕を広げ肩をすくめる) 」
仮面ライダーアギト&氷川さん「 ……?なんで、待機? 確かに人命救助も大事だけど、やっぱり心配だし行きましょう氷川さ――――(しかし氷川さんはアギトの肩を掴んでゆっくりと首を横に振る。目の前の人を救い出すのが最優先。なにもそっちをおろそかにするわけではない。気になるのは山々ではあるがと氷川さんの瞳は物語っている)……わ、わかりました。どうぞ団長!俺達は俺達で頑張りますんで! 」
ヒロ「第三が?………嫌な予感がするな(
マコトを引き剥がし)我々も救援に向かうか、団長 」
メトロ「……この反応…(レーダーに映る謎の機体をクローズアップし、細部まで解析する)……機械生命体のような未知の機体に…人が重なっている…?ロナさんのガジェットに類似したものと思われますが…それにしても……――― 」
― ラステルム王国・東区 ―
ライオット「……っし…!どうだ…!(すべての機人を殲滅したのだろう、やり切った表情をひとつ浮かべ握られていたガジェット「閃光」を消滅させる) 」
劉狼「…討伐対象の全滅を確認。ふむ、これで該当エリアは鎮圧完了だ。 」
アサギ「な~んか昨日より敵が多くてダルかったっスね~…。どこもかしこもこんな感じなんスかね?(自身のガジェットを椅子代わりにぺたんと座り込む) 」
ラタリア「そうみたいらよ~。でも、どの部隊もみんな順調に任務をこなしてるみたいらね。敵の残存反応が次々と消滅してるら。(装甲車内にて。ノートPCのウィンドウに映る五大国各エリアの俯瞰図を見ながら無線で応える) 」
ライオット「えッ!それってさァ…?俺たちが一番ノリ…ってコト!?(ハチワレみたいな顔になる) っしゃー!ほんじゃまあ、お隣の第4の方にでも助けに行ってやるか~(後頭部に腕を回して移動しようとするが…)………あん?(ふと、顔面の目の前を横切る蛍火のような光に歩みを止めた) 」
ライオットが目移りした謎の赤い光。
蝶のようにふわふわと飛んでいく「それ」が向かっていく先に、同様の光が四方八方から飛んできているのが見えた。
光群はまるで何かに吸い寄せられるように飛来し、その先には…
既に開かれたアタッシュケース内に立てかけられた、砂時計の形をした小型装置があった。
ラタリア「ん、ちょっと待つら…!(怪しい光源と、それらが吸い寄せられていく謎の小型装置に目を細め、解析を始める)………これは……っ…(クローズアップした光の正体に目を見張る) 」
アサギ「なんスか、あれ?あんなの、さっきまでありましたっけ?交戦に没頭してて気づかなかっただけっスかね…?(周囲を舞う赤い光、そしてそれらを取り巻く謎の装置をむむむと見据える) 」
劉狼「スンスン……蛍火のようだが、どうやら虫と言った生命ではないようだ。むしろ…どこか、賊共と同じ機械の匂いがする…(並外れた獣の嗅覚で光源の正体を突き止めようとする) 」
ラタリア「劉狼の勘は当たってるら。その光に見えるもの…その正体は、「ナノマシン」らよ。人間の肉眼ではまず確認ができないくらいの極小の機械生命体…と言ったところらね。それで、あの謎の装置に…それらナノマシンが次々と集められているみたいらね。あれは…なんら……?(解析データを前に腕を組む) 」
ライオット「……なんだかよくわかんねーけど、機械生命体の類ってんなら、破壊しておいた方がいいんじゃねえのか?後々厄介なことになりそうだし。……っし!俺に任せとけ!(片腕をぶんぶん回しながらアタッシュケースに向かって歩み迫っていこうとするが――――) 」
イーティス「 ―――――待ちなさいっ!! (機人の残骸の山となり、黒煙立ち昇るその場にはまるで不釣り合いな少女が姿を現す) 」
イーティス「それはアンタなんかが手に触れtえほっ、えほっ……!うう、煙くさっ……サイアクなのだわ………!(顔をしかめて不機嫌そうに眼前の煙を払い、その手のままに
ライオットを指差す)いい、とにかくそれは!アンタなんかが手に触れていい代物じゃないのだわ!さっさと離れなさい!(しっ、しっと手で払うようなジェスチャーをしながら
ライオットと謎の装置の間に割って入る) 」
ライオット「 おわっ!!? (突然聞き慣れない少女の叫声に仰天して慌てて退いてしまう)な、な、な……なんだぁ…!?(目を丸くしながらただ茫然と
イーティスの挙動を見つめるしかできなかったが…)……ん……?こいつ……っ…――――(そんな少女の姿を改めて捉えた瞬間、脳裏に衝撃が過る――) 」
――― なんだ…この、胸騒ぎは… 俺の中で疼いている、この感覚は……
ライオット「 !! (なんだこいつ…見ているだけでざわつく俺の何か…!その存在を断じて認めるわけにはいかないと、俺のプライドがそう呼んでいる…ッ!!ハッ……まさか、こいつまさか…ッ!!長年と続く因縁の宿敵!!?ああそうだ間違いない!まさにそんな奴と再会したようなこの感じ…!)――― おのれここで会ったが100年目!今こそ決着をつけてやるッ!!(反抗するようにビシィと
イーティスを指さす) 」
アサギ「……(まーた厨二患ってるよこの人…)(もう見慣れた光景なのか、はぁと溜息をつく) 」
劉狼「…民間人の避難は既に完了しているはず。この危険地帯に斯様な娘がいるとは…(ふむ、と顎元を摩りながら
イーティスを見つめるが、ただの民間人と勘違いしているのか、とりわけ警戒心は剥きだしていない) 」
ラタリア「んんん~…?( ,,`・ω・´)(車内から肉眼で
イーティスの姿を観察し、再度PCのライブカメラに映る彼女を見やる) 」
イーティス「はぁ!?(汗)初めて会ったのに何言ってんの!??アンタさてはIQ5なのだわ!!?(
ライオットの因縁付けに仰天する)(溜息もつかれてるし……こいつらの日常風景なの…!?) 民間人の避難が完了?あっそ、そりゃ結構なお手並みなのだわ。確かに殲滅も迅速だったし…ふ~ん……まあまあかもね(まるで何の変哲もない世間話をするように口にするが、劉狼との会話がどうも食い違っている…) 」
ライオット「なッ…!?なんだと!?俺はこれでも士官学校からレギュレイターに選ばれたエリートオブエリートなんだぞ!?その辺の凡人と一緒にするな!バーカバーカ!! 」
イーティス「はっ……ハァ!?よりにもよって、この天才のアタシを「バカ」呼ばわりですってぇぇぇぇぁあん……!!?!?(ブチブチブチブチブチ(顔面のありとあらゆる血管がキレる音がする(ぉ)アタシがやる気をなくしたらどーすんのだわ!世界の損失よ!?!世界に詫びるのだわバカザル!!(ある意味で
ライオットと同類の可能性)」
ライオット「テン、メェ゛…ッ…!?っるせぇぇええ!!この…ッ、天才の俺に向かってぇぇぇえええええ!!!(「バカザル」に反応し、はらわたが煮えくり返るように拳を震わせる)…おい、アイツ頭高くない…?(プルプル)(
イーティスを指しながら
アサギに振り返る) 」
アサギ「どうする先輩!?処す?処す?(怒り狂う先輩に面白おかしく思ったのか謎便乗して茶化す) 」
劉狼「……??(ここで、互いの発言の食い違いに早速違和感が過る)……ともかく、その得体のしれぬ装置から離れよ。民間へ危害を加えるものやもしれぬ故、それは我々レギュレイターが回収する。 」
イーティス「あぁいや、その必要はないのだわ。だって―――(にこ、と……温度のない笑みを浮かべ、少女は続きの言葉を結ぶ) 」
イーティス「 この装置はアタシが仕掛けたものだから。 」
劉狼「――――― なに?(ここで、人狼の眼差しが鋭くなる) 」
ラタリア「カタカタカタ…(
イーティスとの対話を傍らで録画しつつ、謎の装置の解析作業に徹している) 」
イーティス「……プッ……クックックッ…! あ――――っはっはっはっはっ!! (可笑しくてたまらない様子で体が反るほどに高く笑い、収まると同時に長く息を吸い込み―――)ごきげんようザコキャラども!!アタシの名は『イーティス』!アンタたちザコキャラどもが必死こいて嗅ぎ回ってる「反復現象《オーバーラップ》」を引き起こしまくってる張本人なのだわ!!(包み隠すことなく、あけすけに、この時を待っていたと言わんばかりに、少女は深く笑みを刻み言い放つ) 」
イーティス「五カ国同時多発なんて初めてのスケール感でしょう?きっとみんなドキドキしたのだわ……思ったより対応が早かったのはちょい誤算だったけれど、まあ良しとするのだわ(横髪を指でクルクルと弄びながら) 」
アサギ「ちょちょちょっ…!?反復現象《オーバーラップ》の用語はあたしたち側しか共有されていない秘密事項のはずじゃ!?なんで知ってんスかあの人!?(
イーティスを指さしながら
ライオットたちに) 」
劉狼「……!?よもや…貴殿のような娘が…俄かには信じがたいが、どうやら唯者ではないらしい。その真偽を確かめるためにも、一度本部へご同行を願おうか。 」
ライオット「……なるほど、どーりでいけ好かねえ奴とは思ってたぜ…お前がすべての「黒幕」だったということかよッ…!!(グッと握り拳をつくり、
イーティスを睨みつける)いろいろ掻き回してくれやがって…何が狙いかは知らねえが、大人しくお縄に捕まりやがれ!この俺がお前を連行してやるからよぉ!!(首をコキコキと鳴らしながら) 」
イーティス「(髪を梳かすように手ぐしを入れて風に靡かせるように払い、瞼をわずかに下ろす。鋭い眼光は、「じゃあ、お遊びはここまで」と暗に突きつけるようなものだった)やってみればいいのだわ。できるものならね(懐から懐中時計――「ユナイタルウォッチ」を取り出し正面に翳す)」
イーティス【サイナス】「 キ ュ ィ ン ―――――!! (瞬間、時計から紫紺の光が弾け、流線型のエネルギー光がイーティスの全身を包み込む。秒針が時を刻むような音を立てながら周囲に星を散りばめたような空間が展開され、その点と点をひときわ眩い光が星座を描くように結ばれていく。描かれた星座空間から装甲が現出し、イーティスの全身に自動的にユナイタルが装着され―――瞬く間に、白と青を基調とした騎士のような姿に変身した)―――遊んであげるのだわ、ザコキャラども(純白のユナイタルソードを挑発的に突きつける) 」
ライオット「ッ゛―――!!?(
イーティスが取り出した懐中時計に驚愕を覚える。彼女が手にしているものこそ、自分が所持していた例の懐中時計と全く同じ形状だったからである)……おまッ…なんでそれを…ッ…!!?(吃驚に指先を震わせながら、彼女が持つ「ソレ」に対して問い詰めようとした次の瞬間、瞬く光と共に装甲が張り巡らせていく彼女の全身に釘付けになり、言葉を失う) 」
ラタリア「装着した!?見たこともない形状に装甲…本部に記録されているどの兵器にも類を見ないものら…!(画面越しに
イーティスが顕現した未知なる姿へ釘付けになる) 」
アサギ「っひゃー!かっこいいっス!あたしもああいう素敵スーツで変身してみたいっスね~……って、ヤバくない???(呑気に感傷に浸っていたが、ふと冷静に戻ると強そうな雰囲気に眼鏡がズレかける) 」
劉狼「むッ――!あの娘…なにやら底知れぬ力を秘めているようだ。油断するな…!総員、戦闘態勢ッ!かの娘を取り押さえるのだ!! 」
ライオット「(ずっと追い求めていた懐中時計の在処、その正体。真実を知っていそうな人物が目の前に現れたことに驚愕を隠し切れないが、それでも…)……お前から聴きたいことが山のようにできた。まずは、そのムカつくツラを引っぺがしてやる…!!「閃光《 グリント 》」ッ!!(両手に顕現した光を棒状に伸ばし、長槍に形成して握りしめると…)―― つぁッ!! (一度の踏み込みで
イーティスへと肉薄し、巧みに振り回しながら何度もその鋭い先端を振り下ろしていく) 」
アサギ「ちょちょっ、先輩!?よくもまー単身で突っ込みますね…相手のアレ、結構ヤバそうですけど… 仕方ないっスね、ここは頼れる後輩が面倒を見なくっちゃですねー!(鈍重な大型重火器ガジェット・爆破《 スターマイン 》を抱き上げるように身構える)―― ぶっ放すっス!!(ズダダダダダッ!!)(後方からの援護射撃を行い、無数の銃弾が
イーティスへと飛来する) 」
劉狼「あの外観…件の機械生命体と何処かしこで酷似している気もするが、今まで目撃されたどの個体にもないと見る。心してかかれ…!(ガントレット型ガジェット・牙突《 ウォルファン 》を突きつけるように戦闘態勢へ)――むんッ!!(俊敏な動きで周囲を飛び交いながら翻弄しつつ、死角から殴りかかる) 」
ラタリア「次から次へと、気になる要点がたくさん現れて対処するのが大変らよ~…!(カタタタタ…)(ノートPCの小さな画面では表示しきれないほどの多くのウィンドウ。光源、謎の装置、懐中時計、そして
イーティスが纏う謎の装甲機体…それらひとつひとつの解析をひとりだけで行おうとするが、天才科学者と称された彼女でもそれは困難を極めていた)…あ、そだ!各団に応援要請を出すら!せめて解析班だけでもこっちに回してくれたら……って、あれれ…?(目をぱちくりさせる。傍から見れば「困ったなあ」と悠長な表情に見えるが、本人にとってはかなり深刻な一面に直撃していた。それは…) 」
ラタリア「―――― あの敵機体から強力なジャミングが発生されてて、応援要請できないら…(あはは、と乾いた苦笑と共に冷や汗を流す) 」
イーティス【サイナス】「―――――ズガガガガガガガガガッッ!!!(ろくに防御態勢すら取らずに棒立ちのまま、
ライオットが放つ長槍による連続切り、アサギによる援護射撃をもろに被弾する) ズ ッ ド ォォォ オォオ ォ オ ン ッッ ! ! ! (そしてしまいには、死角より襲いかかる神速の一撃までもその身に叩き込まれ、大気を揺らすような轟音を響かせた。寸分の隙も見せない熟達した連携攻撃にたった1人で相対するには、
イーティスはあまりに浅略だった――――) 」
イーティス【サイナス】「―――― ガ シ …… (――かに、思えた。まるでダメージを感じさせない緩慢な動きで、接着した劉狼の腕を想像を絶する握力を以て握り締める) つ か ま え た ♪ グルン ―― ブォ オ ン ッ!!!(腕を掴んだ劉狼を武器にするように軽々と振り回し、接近してる
ライオットに対して振り下ろし、例え彼に避けられようが構うまいと思い切り地面に叩きつける)彼女にも仕返ししないとね フォン ビビビビィッ!!(腰に備えた、ファンネルのような遠隔操作武器・パイルを2基飛ばし、
アサギに対してビームを放つ)(あとはあの幼女……大方後方支援の司令塔でしょう。あれは放っておいても平気、通信はこのユナイタル【サイナス】が完全にジャミングしているからね―――) 」
劉狼「なにッ゛――(なんという硬さ…!それにこの握力…人間の娘とは思えぬ力―――)――グオオオォッ!!?(軽々と振り回され
ライオットと激突してしまい、挙句の果てに地へと叩きつけられる) 」
ライオット「(―――!?)こいッつ、硬すぎんだろッ…!!?(乱れるように振り回した長柄の斬撃にびくともしない人型の装甲にぎょっと仰天)てんめ―――どあふっ?!(更に追撃を仕掛けようと身を乗り出した次の瞬間、視界を覆う影…振り回される劉狼に対処しきれず激突し、後方へと吹き飛ばされる)……師匠ッ…!!ッ…こいつ…マジかよ…!!(あの機械生命体と同じだとたかをくくっていた…だが、こいつのソレは明らかに違うッ!!)ずおおらぁぁーッ!!(長槍を振り回しつつ二刀に変形し、再び斬りかかっていく) 」
アサギ「っちゃー…手応えなしっスね…あの機械生命体とは違って頑丈っス!そしたら~…――― ガ チ ョ ン ッ ! (ライフル形態へ変形し、スコープに
イーティスを捉えようとするが――)やっば、気づかれちった―――!?(飛行子機・パイルに「げっ」と口を開け、バックステップによる後退)――ダキュンッ、ダキュンッ!!(ロングレンジライフルによる一点集中式の狙撃へ切り替え、二基のパイルを迎撃しようと試みるが――)――いっつ…!?(ビームが右肩を掠め、僅かに表情が歪む) 」
イーティス【サイナス】「ちょっと軽すぎなのだわ~?ちゃんとお肉食べてる? ドグシャアッ!!(地に叩きつけた劉狼を蹴っ飛ばす) あはははっ!!勢いだけね!(ユナイタルソードで二刀の斬撃をいなし続ける)ほら、アンタも「天才」だっていうならどうにかして見せなさいよ!アタシを連行するんでしょうっ!?ほらほらほらぁッ!!(いなすだけだった剣技は徐々に苛烈さを増して
ライオットを圧倒する) 」
【サイナス・パイル】「 ビビッ!ビビッ! ビビビィッ!!(依然として
アサギに対し高速移動しながら光線を放ち続けている) 」
劉狼「ぐふぁッ!!(蹴り飛ばされるも、何とか受け身を取って反動を和らげる) もはや取り押さえるどころではいくまい…! ガ キ ィ ン ッ ! (ガントレットから鉤爪形態へと変形。両腕の鋭い爪を交差させて虚空を撫でるように斬り払い、突撃) ウオオォッ!!(ザギンッ、ギャギィンッ、ザギギィインッ!!)(獲物を駆る獰猛な獣の如き勢いでその爪で何度も掻き切るように鋭い斬撃を与えようと試みる) 」
アサギ「ちょわわわっ!!タンマタンマっ!(鈍重な武器を抱えながらも器用な身のこなしで辛うじて光線を受け流すのに必死だった) 」
ライオット「くそッ…くそくそくそッ!!(拮抗する攻防一戦はやがてすぐに逆転され、攻めを得てとする
ライオットが防御を余儀なくされるほどに追い込まれていく) んだよアイツの装甲!!まるで俺たちの攻撃が効いてねえ!!しかもなんか無駄にかっこいいのが余計ムカつく…!(ボソッ) ……博士!奴の解析にどんくらいかかる!?(無線を通じて
ラタリアへ) 」
ラタリア「んー…それがらね~…がんばってやってはいるんらけど… 相手が未知の兵器を用いている以上、どーやってもかなり時間がかかりそうで… そうらね~…この調子らと…数日ぐらい?最悪一週間はかかるかもらね~…(悠長な発言とは対照的に、コンソールを異常な速さで操作している) 」
ライオット「待てるかぁぁぁぁああああああーーーッ!!(憤慨) 」
アサギ「へーきへーきっス!あたしと先輩は二徹でスマ〇ラしたことありますからよゆーっしょ!(そんな談笑を交えながら光線を避けつつ、その間際に重火器の銃口を地につける。その先端をぐりぐりと擦り付け、何かを植え付けているようにも見えた) 」
ライオット「あれで平気なのはお前だけなんだよ!!お陰で俺は死にかけたんだからなぁ!?(アサギに怒鳴りながらも、その一方で後輩の彼女が成そうとしていることを瞬時に察したようにアイコンタクトを送る)師匠!!俺が行くッ!(自ら囮を買って出て再び
イーティスへ迫り、二刀をガントレットに変形させ殴り掛かる)この天才を出し抜いたことは認めてやる…!!だがッ!俺は負けねえッ!!(容赦なく殴りつけていく) 」
イーティス【サイナス】「(カッコイイ…!?ふふん、ザコザルのくせに多少は見る目があることは認めてやるのだわ…!!)(ホクホク) なに企んでるかは知らないけど、暖簾をそんなに殴りつけたって何にもならないわよ!(
ライオットの猛攻をうざったそうに払い続けていた)アタシもただ殴られてるだけなのも飽きたし……そろそろ仕掛けようかしら―――― 《ヒストリカ》 ド ウ ゥ ゥ ゥ ゥ ウ ン ………!!(腹の底に響くような重低音とともに、
イーティスから波動のようなソナーセンサーが放たれる。その次元に存在する以上避けようはなく、その場にいる全員がセンサーに感知されることになる)」
劉狼「貴殿等、戦闘中の戯れは控えよ――――ムッ!?(
イーティスから放たれる波動のようなものに警戒心を剥きだす) 珍妙な異能の類か…?いやしかし、博士が動けない以上、ここは拙僧が出るしかない…!(全神経を集中させ、疾駆)ヌオオオォォォオオッ!!( ヒ ュ ド ド ド ド ッ !)(残像すら描かぬ颯の如き速さを交えた拳の乱打を真っ向から叩きこもうとする) 」
ライオット「まだだッ…!オラオラオラオラァッ!!!(たとえ払いのけられようとも、食らいつくように師の劉狼と合わせて互いに左右から殴りかかっていく) 」
イーティス【サイナス】「――――!!!(劉狼の急接近から放たれた強力な乱打、それを挟み込むように放つ
ライオットのラッシュにイーティスの身体が大きく振動する―――!!) ヒ ュ オ オ ッ ……… (…が、インパクトの瞬間に聞こえるはずの殴打音はただの一度も響くことはなく、ただ
ライオットと劉狼の乱打が風を切る音が鳴るのみ)……どうしたのだわ?一発も当たっていないようだけれど(依然、リーチの中。手を伸ばせば触れ合える間合いで佇んでいる) 」
劉狼「 !!? (両者から挟み込んでの至近距離による高速乱打。それすらも受け付けない神業を披露した眼前の敵にただただ驚愕を隠せないでいた)こ、これは――――!(そんな時、
イーティスを挟んで向かい側にいる
ライオットの視線を感じ取り、彼をアイコンタクトを受け取って突如飛び退いた) 」
ライオット「ッ…!!?(にゃろう…ッ…!師匠との連携すら…つか、一度も当たらねえってどういうことだッ…?!どんなチート使ってんだこの女!!)(焦燥感を募らせながらも、遠方にいるアサギの表情に一瞥を与え「機は熟した」と言わんばりに強かに頷く。そして、劉狼と共に
イーティスをその場へ残すように跳び上がると)―――― 今だッ!やれッ、アサギィ!! 」
アサギ「 派手にイクっスよ~~~~~!! (
ライオットの合図を受け、
イーティスに向けてサムズダウンを送ると、ガジェットの側面に備えられたトリガーを強く踏み込み、"起動"する) 」
チ ュ ボ ン ッ ―― チ ュ ド ォ ン ッ ―― チ ュ ボ ォ ォ ン ッ ―――― チ ュ ド オ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ オ オ ン ッ ! ! ! ! ! (
アサギの起動を皮切りに、
イーティスの周囲にて、既に埋め込まれた「地雷」が一斉破裂。火柱の包囲網が
イーティスを焼き尽くしていくが―――)
ライオット「 やったか!!? (着地後、激しく渦巻く爆炎を見据える) 」
イーティス【サイナス】「―――――やってない。し、効かないのだわ。なんなら地雷の事だって知っていたしね(立ち昇る業火の中から”無傷”で現れる。文字通り彼女は無敵だった―――)はあぁ…ザコキャラを弄ぶのは楽しいわね…♪ この『ユナイタル』を傷つけることなんて、アンタ達には絶対に不可能なのだわ。この戦闘強化スーツは核爆発にだって耐えられる計算なの。こんな適当な火薬を寄せ集めただけの爆発では到底火力不足よ(ソードを持たない手の指を立てて、気分が良い様子で話す) 」
アサギ「ほら~~~~~!!!先輩がへんなフラグ立てるから~~~~!!!(地団太を踏む) 」
劉狼「なんということだ…よもやこれほどの実力を秘めていたとは…ッ…!迂闊…ッ…! 」
ラタリア「わわわ~っ…!ガジェットによる攻撃は通用しない、おそらくあの波動によって行動パターンも読まれていると思うら…!しかも、そろそろ起動してもおかしくないガジェットの「ブースト」が例のジャミングのせいか全然発動しないら…! 三人とも絶体絶命ら~…!こうなったら、はかせも直接出るら…?でも、後衛に徹しないと余計みんなのお荷物になるら…むむむ…どうしよどうしよ…(困った困ったと頭を抱えている) 」
ライオット「ちげーよバカ!!俺のせいじゃねえし!!つか何なんだよアイツ!核兵器並みの火力をぶち込んでも傷一つついてねえッ!!本当にあの機械生命体と同類なのか!?(アサギとそんなやり取りをしている中、
イーティスが発した『ユナイタル』というワードに聞き耳を立てた) 」
ライオット「――――― 『 ユナイタル 』……?(初めて聞く用語だった。当然、彼女が纏うその装甲ですら。だが、彼女が零したその言葉から、どこか違和感が過る。それはまるで、"既視感"ともいえるような感覚を―――) 」
ライオット「……"俺は、『そいつ』を知っている"……?(戦意喪失でも、意気消沈でもない。まるで何か重大なことを冷静に確認するように、脳裏に過る違和感という名の茨をかき分けるように、最奥に眠る「記憶」を探ろうと巡らせる) 」
イーティス【サイナス】「……?(
ライオットの呟く言葉に首を傾げる)まあいいのだわ、どうせ聞くに堪えない戯言……悪いけど、アンタたちにはここで犠牲になってもらうことにしたのだわ。悪く思わないでね(ユナイタルソードを振りかぶり、標的を
ライオットへと定める)じゃあ……まずはアンタから。さよなら――――(立ち尽くす
ライオットに凶刃を振り下ろした) 」
アサギ / 劉狼 /
ラタリア『 ライオットッ!! / 先輩ッ!! 』
「 こんな悲劇は、二度と思い出さなくていい。あんたが、生きていてくれるなら…―――― 」
「 このままだと、俺たち二人は…――――!? 逃げるぞッ!来いッ!! 」
ライオット「――――――(これは…"いつもの"…っ……!?)(二つの声だけが鮮明に聞こえる定まらない空間の中で、辺りを必死に見渡し始める) 」
「 全部やり直すのよ!この後悔も、この屈辱も…怒り憎悪絶望だって!やり直せばッ!! 」
「 こんな自分自身を受け入れないで、誰を受け入れられるってんだッ!!俺は諦めねえぞッ!!! 」
イーティス「――――――(…なに……このビジョン……っ…?私の中に、突然…流れ込んで……?)(突然変わり果てた視界――自身にとっては初めての経験となる異空間のような不可思議な景色に、ただただ困惑する) 」
「 ……誰も信じない。誰も信じたくなんかない。そんな私を信じようとしてるなんて…あんた、ほんとバカね… 」
「 俺はお前を信じる。信じてみてえんだ。 」
「 バカっ!!もういい…もういいのよ……私のことは忘れて、あんたは未来に進んで…!私は、もう…っ… 」
「 ぜってぇ忘れない。忘れたとしても、いつか思い出してやる。……必ず…」
青年と少女。二人の間に過った走馬灯のようなビジョン。それは彼・彼女にとって、「身に覚えのない記憶」。
経験したことのない出来事。発したことのない言葉。辿ったはずのない記憶。
その相違が、矛盾が、二人の時間を釘さすように停止させる―――
ライオット&
イーティス『―――― っ は ぁ … … ! ! ? (凍結された感覚から我に返るように目覚め、遅れた呼吸を取り戻す)』
ライオット「ぜぇ…はぁ…っ……!(胸元を強く握りしめ、滴る汗が滲む地面へ俯きながら、「自分のものではないはずの記憶」にただただ混迷に囚われる)……今のは…ッ……?!(…だが、今までよりも、強く、焼き付けるようだった…っ……何故、今になって…ッ…?) 」
イーティス【サイナス】「…はぁ……はぁ…っ……!(いつの間にか、
ライオットに振り下ろそうとしていた光剣を握る手は下ろされ、彼から数歩退いていた。身に纏う装甲の内側にて、深く潜り込んでいた海の底から顔を出したように大きな呼吸を繰り返し、鳴り止まぬ胸の鼓動を押さえつけようとその手で抑え込んでいた)…今のって…っ……?(なんなの…何なのよ、今の…!?私の中で、知らない記憶が強烈に流れ込んで…) 」
劉狼「……!?…奴の動きが、止まった… しかし、
ライオットも…… 」
アサギ「…先輩のあの顔…いつも言ってる「先輩の世界」って奴に没入してるときのあれっスか…?危うくやられそうになってたかもしれないこんな時に、なんで…??でも…いつもとはなんか、様子が変っスよ……(劉狼と並んで二人の様子を伺っている) 」
ライオット「………?! (ふと、目の前の機械生命体…その中にいる少女・
イーティスを見上げる。フルフェイスの仮面で見えるはずのない彼女の表情を伺いつつ、このやり場のない感情の行方を探る。そして、気づく。目の前にいるこの少女もまた、自分と近しい何かを感じ取ったのだと) 」
イーティス【サイナス】「………!?(仮面越しに
ライオットと目が合う。言葉こそ介さなかったが、
ライオットの顔色を窺う限り、皮肉にも彼と同じく得体の知れない現象に襲われたことを察する。それは自身が巻き起こした反復現象とは異なるもの…つまり、自分ですら把握できない何かを感じ得た事実――それも、目の前の相対したばかりの青年と共に――に、ただただ思考が混濁に包まれていく) 」
ライオット「――――!?(ふと、ポケットから感じる違和感に、中へその手を突っ込む。内側より取り出したのは、あの懐中時計。その盤面を見やり、ある事実に目を見張った)………"動いた"…ッ…!?(12時を指したまま動かなかったはずの針が、「1時」にその先端を傾けていたのだ) 」
イーティス【サイナス】「ぇ゛―――!?(未だ整理が追い付かない中、追い打ちをかけるように視界に飛び込んできたライオットの懐中時計に目を皿にする)……な、なんで…ッ……――――なんでアンタが『ソレ』を持っているのよ…ッ!?(唇を震わせながら、わなわなと痙攣する指先で「ソレ」へと突きつける) 」
アサギ「…先輩、どうしちゃったんっスか…!?相手もなんか急に手を止めちゃったし……?(
ライオットから取り出した懐中時計を見据える)…「アレ」、確か…先輩がいつも持ち歩いているっていう…… 」
ライオット「……――――(わからねえことばかりだ。「コイツ」を手にした時から。いつか理解(わ)かる日が来るかもしれないって、そう信じて持ち続けていた… もし、今が…"今"が、その時だってんなら…―――)(ようやく動き始めた懐中時計を強く握りしめ、跪いていた態勢からゆっくりと立ち上がる) 」
ライオット「――――(俺にも、できるのか…?アイツのように…?(相対するイーティスの姿をその眼に捉える)…いや、できるはずだ…!それに、「やらなくちゃならねえ」…!そう言われている気がする…!だったら、俺は…俺は…―――!(懐中時計「ユナイタルウォッチ」に視線を落とし、眦を決した表情を露わに、その時計を勢い良く正面へと翳した) 」
ライオット「 カ チ リ――― キ ュ ィ ン ! (時計天面ボタンを押すと、時計から紅白の光が弾け、流線型の光が星座空間となって周囲に展開) バ ッ バ ッ バ ッ (空間内に瞬く星々のような光、その点と点を繋ぎ合わせて星座を描くように印を結んでいく) 」
ライオット【クラクス】「 カ チ ャ ガ チ ャ ガ ギ ャ ン ッ !(すると、描かれた星座より現出した装甲が全身へ自動的に装着され――― 瞬く間に、白と赤を基調とした騎士の如し姿に変身を遂げた) ズ ゥ ォ ン ッ ―――― ! ! (装着完了と共に大気中へと一気に迸る衝撃。それは夜空に浮かぶ星々のように煌めいていた) 」
アサギ「ウソでしょ!!?せせせっ、先輩まで…"変身"しちゃったっスよ…!?……め、めちゃくちゃかっこいいっス…!✨(感激のあまり、つい両手を合わせてうっとり見惚れている) 」
劉狼「……こ、これは…っ…!?
ライオット…なのか……!?しかし、あの姿、何処からどう見ても…(敵であるイーティスと瓜二つの姿へと変化を遂げた
ライオットに、驚きを隠せず茫然とする) 」
ラタリア「ほわわわわぁ~~~~っ!!?(画面越しに映る
ライオットの新たな姿に、興奮収まり切れぬ幼子のそれと同じ眼差しを輝かせる)ここっ、これは…とんでもない瞬間をこの目にしてしまったのら…! 」
イーティス【サイナス】「――――(ライオットの変身を、その一部始終を唖然としながら見届けていた。目の前で起こることすべてに対し脳がその理解に追い付かず、合理的に処理しようと思考を巡らせようとするも、叶わない。なぜなら…――)……っ…(なんで……こんな奴が持ってるのよ…っ…?世界に二つとない、この私がつくり出した『ユナイタルウォッチ』を…!それに…適合者でなければ変身できないはずの『ユナイタル』にまで…!こんなことは、想定外が過ぎるわ…!) 」
イーティス【サイナス】「…っ……!(落ち着きなさい…落ち着くのよ……た、たとえ今目の前で起きていることが事実だとしても、私の「計画」を阻む奴はみんな払い除けるだけ…!それに、こんな奴をさっさと始末して、ウォッチを回収してしまえばいい…!もう、"ここ"まで来たんだ…後戻りは、できない……!)(自身が手繰るサイナスと瓜二つの姿を持つ相手へ、再びユナイタルソードを突きつけるように構え出す) 」
ライオット【クラクス】「 グッ、グッ…! (全身に纏われた装甲を確かめるように、変わり果てた自分の両手へ視線を落とす。何度も握り直す仕草を取ることで、自分もまた、
イーティスと同じ『ユナイタル』になれたことを驚きながらも強かに実感する)……これが…俺の、『ユナイタル』…!名前は…―――?(顔を上げ、フルフェイスに搭載されたインターフェース、そのモニターを通じ『 Crux 《クラクス》 』というネームを発見する) 」
ライオット【クラクス】「―――― 『クラクス』…?それが、こいつの…!……ッし…!なんだかよく分からねえことばかりで、モヤモヤも晴れねえが… とにかく、立ち止まるのは俺の性に合わねえ!!今はただ、動き出した「こいつ」と…何もかもブチ抜いてやるぜぇッ!!!(大いなる謎を秘めたスーツ『ユナイタル:クラクス』と完全適合し、大胆に身構えた) 」
ライオット【クラクス】「 こっからが俺の――― 暴走時間《 ワンマンライブ 》だ 」
イーティス【サイナス】「アンタみたいなイレギュラーは放っておく訳にはいかない…!今、ここでっ…必ず始末する…ッ!! ギ ュ ゥ ッ (軽く膝を折って蹴り足にありったけの力を込め、) ダ ァ ンッッ !! (ひときわ大きなコンクリートの破砕音を鳴らして
ライオットとの間合いを潰し、先程そうしたように高く振り上げた光剣を、彼の脳天目掛け打ち下ろす――!) 」
ライオット【クラクス】「ッ―――!(動かし方は分からねえ…けど何とかなるはずだッ!!) ド ン ッ ――― バ シ ュ ゥン ッ ! (胸元の水晶体を殴りつけ、そこから翡翠色に輝く光剣「ユナイタルソード」を引き抜いた) ッ゛ ! ! ! ( ガ ギ ィ゛ ィ゛ イ゛ イ゛ ン゛ ッ゛ ! ! )(咄嗟に振り抜いた刃で、
イーティスの凶刃を今度こそ受け止める。鋼を穿ち合うような残響が鳴り渡り、その衝撃が迸る)――― づぇ゛ぁ゛あ゛ッ゛!!(受け止めていた態勢から強引に押しのけるように身を起こし、彼女の光剣を見事に弾き返した) 」
ライオット【クラクス】「――― いくぞァッ!!(その直後、記念すべき一歩目として地盤を大胆に踏み鳴らす。それだけで生身の時にはありえなかった小さな地響きが起こり、瞬く間に
イーティスへと肉薄すると)ギッ、ギギィンッ、ガギィンッ、ギャギィィインッ!!(振り回される光剣同士で衝突し合い、煌めく彗星のような火花を散らしていく) 」
イーティス【サイナス】「づッ―――――――!??(『ユナイタル:サイナス』の本気の一撃が…”受け止められた”…!?)(この事実がどれほど彼女に衝撃を与えたか。勢いをそのままに光剣を弾き返され、互角の渡り合いを演じる
ライオットに強く歯噛みする)ギャギィッ、ガギンッ!!ギャリリィィィ……ッ!(激しい流星のぶつかり合いの中で翡翠色の光剣を捉え、鍔迫り合いに持ち込む) 」
イーティス【サイナス】「いい気になってるんじゃないわよ……!ろくに使い方も分からないくせッ!!(―――そう、ユナイタルを扱う上でのアドバンテージはこちらにある…!一気に畳み掛けるッ!)フォンッ! バキュンバキュンバキュンッ!!(2基のパイルがサイナスの背から飛び出し、鍔迫り合いの最中にある
ライオットの背を狙い撃つ) 」
ライオット【クラクス】「しまッ――― づぁ゛…ッ…!!(調子に乗るあまり見逃していたパイルの射撃に背中を許してしまう)…ぐッ……――(一本じゃほぼ互角…だったら…!!)―――「閃光《 グリント 》」ッ!!(突如閃いた策。それは自身が持つガジェットを呼び起こすこと。再び叩きつけた胸元の水晶体から、"二本目"となる蒼いユナイタルソードを引き抜くことで、二刀流となった) 」
ライオット【クラクス】「 しゃッ!やっぱり両手に握ってる感じが、俺にはしっくりくる!!( ファルルルッ――― ギャギギギギギィンッ!! )(身を乗り出すと共に宙で水平に傾倒、そこから横軸回転により苛烈さを帯びた回転斬りで一基のパイルを両断)――― づ ぇ え い ッ ! ! (爆破したパイルの爆風、その死角から襲ってきたもう一基の射撃をしゃがんで回避しつつ、擦れ違いざまに斬り伏し、破壊する) 」
アサギ「あの素早いユニットを、あっさり斬り落としたっス…!(一瞬のうちに二基のパイルを破壊した
ライオットの剣裁きに息を呑む) 」
劉狼「まさか
ライオットが、あの機械生命体のような珍妙な装甲を纏うとは… だが、初見とは思えぬほど見事に同調したあの動き…いったい、何が起こっている…?(一寸の違和感もぎこちなさも感じさせない
ライオットの挙動を静観) 」
ラタリア「カタタタッ…(あの「ユナイタル」…パワードスーツの類らね。けど、
ライオットとの適合率はあの女の子に劣らず極めて高いと見た。順応するのが早すぎるら…!)(戦況に驚かされながらも傍らで解析を行い続ける) 」
イーティス【サイナス】「二本目……ッ!?(――いや!あれはユナイタルの装備じゃない、さっきも見た光になって形態が変化する武器…!与えたダメージが返って冷静にさせたっていうの…!?パイルも破壊された、それも不意の一撃以外は無傷で―――何なのよこの適応力!実験に実験を重ねたアタシとの差をまるで感じさせないなんて…!?こいつ、ただのバカじゃない……ッ!!) ――― ザ ァ ッ !! 吹き、飛べぇッ!! (
ライオットの懐へ踏み込むと同時に、腹部を目掛けて高く蹴り上げようとする) 」
ライオット【クラクス】「ぐゥ゛――― ド ゴ ォ ッ ! ! (
イーティスより繰り出された槍のように鋭い蹴りが腹部に炸裂し、宙へと蹴り上げられてしまう。しかし…)――― グ ル ン ッ (蹴り飛ばされた反動をそのままモノにするように身を縮めて回転し、華麗に着地する)すげぇパワーだ…「こいつ」じゃなきゃ、意識が飛んでたかもしれねえなぁ…!?(仮面の内側で「へっ」と不敵に笑い、身を低くしながら傾倒すると駆け出し始める) ダンッ、ダンッ、ダンッ、ダッ、ダッ、ダ、ダ ―――― (一歩ずつ駆け出す度に、その速度は徐々に加速を帯びる) 」
ライオット【クラクス】「 ズ ァ ッ ――― ! ! (最高速度に達した時、それはもはや滑走するような態勢となって
イーティスへと迫った)―――パイルッ!!(
イーティスがそうしたように、自身も見様見真似に態勢を取る。その意思に呼応するようにクラクスの腰部に備えられたパイル二機が一斉に射出され、左右から挟み込むように射撃を開始。本体である自身は真っ向から双剣で斬りかかっていく) 」
アサギ「あれって…さっきのユニットじゃないスか!先輩、なんで使い方知ってるんスか!?(パイルを射出させた
ライオットを指して驚嘆) 」
イーティス【サイナス】「なッ―――(―――「学習した」…っ!!?こいつ、アタシを見て戦闘の中で成長しているっていうの!?)障壁を展開!子機からの射撃を防いでっ!!(残った二基のパイルで側方にバリアを展開して射撃を防ぐ) くッ――― ズ バ ァ ア ッ … !!(そして
ライオットの真っ向からの斬撃を、光剣を持ち上げ”一撃は”辛くも捌く。が、スーツによる感覚鋭化を以てしても
ライオットの振るう二刀目を取り零してしまい、肩部から腰にかけての一閃が浅くも刻み込まれる) 」
イーティス【サイナス】「っ―――パイル・ジェット!!(核爆発にすら耐えうるスーツに刻み込まれた斬痕。考えるまでもなく最大の脅威である
ライオットから距離を取ろうと、パイルに指令を出す)ガチャッ、ギュオンッ!!(残存する二基のパイルが背部に装着され、スラスターとしての機能を持ち上空へ飛翔する)―――《ヒストリカ》、発動 ド ウ ゥ ゥ ゥ ゥ ウ ン ………!!(ソナーセンサーを放ち、
ライオットを感知。瞬間に、
イーティスの眼前に広がるモニタに幾つものウィンドウが立ち上がり、センサーから収集した戦闘データから相手の行動パターンを予測する演算が始まる) 」
イーティス【サイナス】「 キ ュ オ ン ――――ガッチャ…!(演算完了…!アンタがどんなに優れた身体能力を持っていようが、この《ヒストリカ》に掛かれば「未来予知にも比肩する行動予測が可能」なのよ…!はっ、アタシ相手に良く頑張った方だけれど…これでアンタはゲームオーバー!)(上空から水平に身体を倒し、地上の
ライオット目掛け両手を突き出し、エネルギーが集まる)最大出力、消し飛べぇッ!!! チ゛ュドォォォォォ―――――ンッッ!!!(
ライオットの回避行動まで予測したレーザービームを上空から彼の頭上目掛け放つ) 」
ライオット【クラクス】「チッ―――!("入った"…だが、浅い!)(斬痕を見て悔しそうに小さく舌打ちする)―――!?(追撃を仕掛けようと剣を振るうがその頃には
イーティスに上空へと逃げられ、空ぶる。その一瞬の隙が仇となり、頭上を仰いだころには隕石の如き勢いでレーザーが眼前まで迫る。受け止める態勢に入る間もなく、避けることだって不可能と思われたが―――) 」
ライオット【クラクス】「――――!?(窮地に追い込まれたと思われたその刹那、クラクスの瞳が発光。それと同時に、モニターフェイスを介して見えるすべての事象が灰色に染まり、目に映る一切が遅鈍化していることに衝撃を覚える)――――"見える"ッ!!(防御も回避も不可能と思われたレーザーをが被弾。しかし、受けたのは「残像」。本体は閃光の柱からすり抜けるようにその身を翻し、残像をその場に残して爆風から素早く遠のいた) 」
ライオット【クラクス】「(考えるよりも先に身体が動く。
ライオットの本能が彼自身を思わぬ境地へと突き動かしていく)――― 飛 べ ぇ ぇ え え え ッ ! ! ! (獣のように雄叫ぶとパイルがその声に反応して背部に装着。スラスター点火に伴い爆発的な勢いで上空へと飛翔するのだった) ギ ュ オ ォ ン ッ ――― ! ! (勢い止まらず、
イーティスすらも越えて彼女の頭上へと舞い上がる) 」
劉狼「ライオッt―――!?(閃光に呑まれる
ライオットへ思わず叫びかけたその瞬間、まるではじめから被弾しなかったものとしてするりとレーザーから抜け出した彼の姿に仰天する)……今、確実に餌食となったと思ったが…何の錯覚だ…ッ…?(何度も目を開閉させて目の前の現実を受け入れられずにいた) 」
イーティス【サイナス】「――――そんな―――バカなことが―――――嘘でしょう……ッ!!??(あの白く紅い彗星が飛翔するのを、視界の端で捉えることが精一杯だった。モニターフェイスの裏で目を見開き、必中だったはずのレーザービームを躱して自身の頭上に飛翔した
ライオットを衝撃に打ちひしがれながら見上げる) 」
ライオット【クラクス】「 ず ぇ ぇ ぁ ぁ ぁ あ あ あ ー ー ー ッ ! ! ! (驚愕する
イーティスとは一方に、自身の身に起きることの違和感には一切目もくれないようにただ叫ぶ。スラスター噴射からの爆発飛行から、彼女との空中戦へと乗り出していく) 」
ガ ギ ィ ン ッ ―― ギ ャ イ ン ッ ―――― ド ォ ゥ ン ッ ―― ザ ギ ィ イ ン ッ ―――― ズ ダ ァ ン ッ ! ! ! (紅と蒼――二つの光が白昼の空を大きく舞い、金属がぶつかり合う衝突音を掻き鳴らしながら飛び交う。双星は曲線を描き、その速度を落とすことなく交錯し、星屑のような火花を散らして青空を輝かせていく)
ライオット【クラクス】「 ―――"分かる"!(刃が交わる度に、迫る相手の切っ先が被弾しないようピンポイントに弾き返し)――"判る"!!(再び迫る凶刃を寸での所で受け流し)――"解る"!!!(反撃の一手を浴びせる。そんな苛烈な空中戦の最中で、青年は興奮に、躍動に、熱狂に、徐々に口の端が吊り上がっていく) 」
アサギ「…すぎょい……先輩、早すぎて目でも追いつけないっス…!(上空を飛び交う二つの光を唖然と見上げながら) 」
劉狼「…ああ、拙僧にも解る…あれは、人間の領域を遥かに超えている…! 」
ラタリア「―――!(今の動き…明らかに人間離れした動きらね… 彼女(
イーティス)が発動した観測能力と同類とも言える…まさに、"次に起こりうる事象のすべてが視えている"みたいら…!) 」
迫りくる
イーティスの攻撃の軌道を看破し、尋常ではない機動力でそのすべてを掻い潜る
ライオット。
はじめて装着したはずのユナイタル。初見でありながら、慣れ親しんだような挙動に踊り、
イーティスの攻撃を次々と回避しては弾き返し、そして反撃を繰り返していく。
それはまるで、「 既視《 デジャヴ 》 」ともいえる感覚であった―――
イーティス【サイナス】「はっ、ハァッ…!ハァッ…!!( ギ ャ イ ン ッ ! ! ズ ド ォ ッ ! ガ ギ ィ イ ン ッ ! ! )(《ヒストリカ》による行動予測が追いついていない…!?いや、違う!演算は完全に行われている!だったらこれは――「この状況」は一体何なの!?行動を予測した上で、完全な隙きを突いているはず!だのに次の瞬間には観測していない応手で上手を取られて、次々と防がれていく…!)(そんな
ライオットと対比するように、少女は混迷に、苛立ちに、或いは恐怖に呑まれ、その口唇を引き攣らせていく) 」
イーティス【サイナス】「ハァ、ハァ……! 例外、例外例外…!アンタは例外よッ!アタシの計画は完璧だったはずなのに…こんな”イレギュラー”が…っ…!そもそも有り得ない、起こり得ない!こんな事はぁッ!!アタシの前から消えろぉおぉおぉおぉおッ!!!(感情を乱されて勝負を焦ったか、純白のユナイタルソードの切っ先を突き出し愚直に突進する) 」
ライオット【クラクス】「 ズ ッ ド ォ ン ッ ! ! (
イーティスの渾身の突きが胸元に炸裂――)―― シ ュ ゥ ゥ ゥ ウ … … ! (――した。だが、それは咄嗟に交差して塞いだ双剣であり、本体は無事であった) せ い や ァ ッ ! ! (×状に振り抜いて
イーティスを引き剥がすと…)――― ぬぇぇぇぁああッ!!(双剣を振り下ろし、そのまま二人ともに大地へ急降下。激しい轟音と共に地へと打ち付けられ、砂塵が舞い上がる中から飛び出して態勢を整え直す) 」
ライオット【クラクス】「 ガ ッ ―― チ ィ ィ イ ン ッ ! ! (その後、二対の光剣の付け根を合体させることで、槍のように長さを帯びた両剣へと変形する) だららららァッ!!(グルルルッ――― ギッ、ギィンッ、ギャギィンッ!!)(生身での戦闘にて得てとしていた長物を扱う時と変わらぬテクニックで両剣を巧みに振り回しつつ、上下左右に振り抜きリーチを効かせた斬撃で牽制していく) 」
イーティス【サイナス】「 ド ッ ゴ ォ ォ オ オ !! がっ、は……ッ!!(背中から落ちるように大地に叩きつけられ、強靭なスーツすら衝撃が貫通し意識が飛びかける)ガシャッ、ズザザァッ!!(痛みに呻く暇も、呼吸を整える隙など無い事は分かっていた。すぐさま飛び起き、
ライオットより繰り出される鋼の銀光を捌き続ける)ギンッ、ギャリッ! ギャインッ、ズバッ!ギャンッ…!!(が、ついに差が表れ始めた。同じ装備を扱うものが並んだ時に浮き彫りになる、自力の差。ユナイタルを発明した少女と、それを駆る生粋の戦士が持つ運動能力の差―――) 」
イーティス【サイナス】「く、そ…!あってたまるか…!こんな事が、あって…たまるかあ…ッ!!(《ヒストリカ》を以てしても斬撃を取り零し、
イーティスが駆るサイナスに徐々に傷が増え続け、漏電からバチバチと嫌な音を立てはじめる) 」
ライオット【クラクス】「―― ギ ィ゛ ン゛ ッ゛ ! ! (強い残響と共に弾かれ後ずさると共に両剣を再び二刀流として切り離し、その両手に握りしめる。握力が強くなるにつれて、光剣の輝きが激しく帯び始め、エネルギーが集束していくのがわかった) さァ―――― 決 め る ぜ ッ ! ! (限界点に達したボルテージを解き放たんと、双脚を突き出し全速力で駆け出していく) 」
ずっと停まっていた俺の時間が、ようやく動き出したみてえだ。お陰で、一つだけ思い出しかけた。
守りてえもんがあった…"あったはず"なんだ。もうすっかり忘れてしまったかもしれねえが…
いつか必ず、見つけ出す。そして、今度こそ、「忘れねえ」って決めたんだ―――
ライオット【クラクス】「―――― ぅ る あ゛ あ゛ あ゛ ぁ゛ ぁ゛ ぁ゛ あ゛ あ゛ あ゛ ッ゛ ! ! ! (強い唸りと共に、両腕を縦横に振り抜いて十字状の斬撃を刻み込んだ) 」
イーティス【サイナス】「―――― 嫌゛ ぁ あ ぁ あ ぁ あ ぁ あ ぁ ッ ! ! ! (ザ ッ ギ ィ ィ ィ ィ ィ ン ! ! !) (もはや為す術もなく胸に十字状の斬痕を刻み込まれ、凄まじい勢いで吹き飛ばされ瓦礫の山に激突した) 」
ライオット【クラクス】「 シ ュ ゥ ゥ ゥ ウ … ッ … …――――(最初からクライマックスを演じた青年と、彼が駆る謎の機体。二つの動きが完全一致した態勢のまま微動だにしなかったが、すべてを出し切ったかのように装甲の隙間から蒸気が溢れ出すと―――) 」
ライオット「――――どあ…っ…!?(身に纏っていた装甲は弾けるように消滅し、元の懐中時計「ユナイタルウォッチ」へと戻る。宙に浮いていたその時計をキャッチし、再び盤面を見つめる)………(…なんだったんだ…「こいつ」の力… 俺は、この力を何処かで……?)(1時を指したまま、再び動かなくなった時計を呆然と眺め出す) 」
アサギ「……や、やったっス……!あの手強い相手を、先輩が…!!(感激のあまりぴょんぴょん跳ねている) 」
劉狼「……ああ… 本当に、よくやってくれた…(仲間であると共に弟子でもある彼の勇ましい背に、感慨深そうに強かに頷くのだった) 」
ラタリア「うんうんっ♪さすがは、博士が見込んだだけのことはあるらっ!(だぼだぼの長袖で拍手を送る) 」
イーティス【サイナス】「ガラガラ……バチ、バチバチッ(瓦礫を退かし辛うじて立ち上がるも、全身の装甲が幾箇所も破損しており漏電していた)……(アイツの変身は解けた、でも……)(周囲の第3調査兵団の面々を見回す)……(さっき受けた攻撃は、致命傷。いくらユナイタルを装着していても、これでは分が悪い……)……『
ライオット』、とか言ったわね………覚えてなさい……ッ ギュオンッ! ゴ オ オ ォ ォ ォ ォ ォ … … …(パイル・ジェットを起動し、空中へ飛翔しその場から撤退していく) 」
ライオット「ッ―――!?(瓦礫の音に振り返り、激しい損傷を受けた
イーティスの機体を見て目を見開く) お、おい待ってくれッ!!お前には聞きたいことがあるんだッ…!(そう言って彼女に向けて駆け抜けながら手を伸ばそうとするも、既に遅れてしまいただただ頭上を見上げる) 」
ライオット「―――お前は何者なんだ!?この力(ユナイタル)は何なんだ!?どうしてこいつ(時計)を持ってる!?教えてくれッ、なあッ…なあぁッ…!!?(だが、ライオットの切なる叫びはジェット音にかき消され、彼女は決して届かない。虚しくも、空の向こうへと消えていくその小さな光を見届けることしか、できなかった―――) 」
ライオット「………(空の彼方へ消える光芒を呆然と見届け、取り残された懐中時計に視線を落とす)……信じてれば…また、俺たちは惹き合うのだろうか… (謎や疑惑は積もれど…今はただ、"そう"することにした) 」
アサギ「せんぱ~~~~い!(呆然と佇む
ライオットへ駆け寄り、こつんと小突くような軽いタックルをしかける)いろいろ苦戦しちゃったけども、あの強敵をあっさり退けちゃうなんて…流石「先輩」っス! 」
劉狼「…
ライオット(そう呼びながら彼のもとへ歩み寄っていく) 貴殿の活躍ぶり、見事であった。思い煩うことは数多くあるかもしれぬ。だが、一つだけ言える確かなことは…貴殿のお陰で、我々も、そして民人も救われたということだ。感謝する。そして、よくやった。(うんうんと微笑ましく頷く) 」
ラタリア「んしょっ…(装甲車からひょいっと飛び降りて
ライオットたちのもとへ駆け寄っていく)
ライオット~~~!(がばっとダイブしてそのまま抱き着く)よくがんばったのら~!無事で何よりなのら~!痛むところはないらか?お腹空いてるなら、はかせのチョコバーを特別に分けてあげるらよ~(袖の内側から飛び出したチョコバーで
ライオットの頬をつんつんする) 」
ライオット「…お、おうっ…
アサギ!そ、そうだろ…!お前も先輩の俺を見習って精進するんだな!がはは!(有頂天気味に豪快に笑う)…師匠!そ、そんな…俺は……は、はい!!(改まったように恐縮する)うおっ、とと…!はかせ…ありがとう。ああ、俺は平気だ…チョコは帰ってから食うよ(チョコバーに頬をぐりぐりされながら苦笑) 」
ガトウ「―――― ライオットーーーッ!!(その時、遠方よりガトウをはじめ、他の団員が駆けつけてくる) っはは、なんだ…心配して駆けつけてきたが、杞憂だったみたいだな。ま、俺の可愛い後輩が早々くたばるわけねえっての。あいつの筋肉もなかなかのものだからな!(違 」
エクレイル「第3のメンバーは全員無事か…!?なんとか間に合ったか…!(慌てて現場へ急行してくる) 」
メトロ「ジャミング発生源と、謎の機会生体反応の消失を確認しました!第3調査兵団のみなさんも全員無事のようです!(担当国の都市街にて、ノートPCに映る生体反応から状況を判断し、ほっと胸を撫で下ろす) 」
アルタール「ヒュ~♪たーっく、
ライオットの野郎、ヒヤヒヤさせやがってよぉ~~~!まあこれで、任務完了ってことだな~!HOOOOOOooooooーーーーー!!!! 」
AEGIS《神楯》「……全員無事のようだな(まるでタイミングを見計らったかのように、上空から赤い機兵が舞い降りる。アレックスの集中した意識が入り込んでいる、今の『本体』) 」
ネオン「敵機体は全機討伐完了。負傷者・死亡者の報告は無し。かつてない異常事態でしたが、事なきを得てよかったですね。 」
片桐「葬儀屋に予約入れてなくてよかったなァ……棺桶代も浮いておじさんはァァァほっとしたよなァァァ…… 」
ウィーン・マルガレーテ「 ーーーーーーザッ(なぜか高所に立ち第3を見下ろしながら)……随分とてこずったようじゃない。先が思いやられるわ(謎強キャラムーブをかましながら自分の髪をファッサーと撫でる) 」
コンラード「やめなさいよこのくたびれたおっさんはもォォォォーーーッ!!( 救急医療セットやら軍用レーションやらを全部乗せして背負いながら) ……ハッ! セッセコセ(慌てて医療キッドを背に隠し、後ろ手を組んで咳払い)ンン! ご苦労だった。速やかな討伐、感心である。うむうむ 」
ヴァニタス「(担当区画で後頭部に腕を組み寝そべりながら)それはよかった!うちの隊長もう現場にすっ飛んじゃったけど……まあショック死は免れたね! 」
ライオット「先輩…!?それに、団長のみんなまで…!(駆けつけてくれた面々に瞳の色が嬉々に輝く) 」
劉狼「救援、感謝いたします。思わぬ敵の襲撃に遭ったとは言えど、討伐に時間をかけてしまい申し訳ありません。」
アサギ「それにしても、さっきの人(
イーティス)…逃がしちゃいましたね。これに懲りてもう悪さしなきゃいいんスけどね~…(どうしたもんかと後頭部に腕を回す) 」
片桐「お前ェのことはァァァァ……第5のお隣さんからよく聞いてるぞォ(フラフラと
ライオットへ近付きだらんとした腕で握手しつつしれっと酒入りボトルを口へ近付ける)新兵の内から祝杯の味を覚えるのはァいいことだァァァ…これがやみつきになって勝利に貪欲になるゥ……ほら飲めライオントイレットくん…… お前らが全員無事ってとこから察するに電波障害でも出てたかジャミングでも受けてたんだろォ……機械生命体にしちゃ頭が回る、苦戦もするさなァァァ 」
コンラード「だからやめなさいってばこの酔いどれは!!(片桐を
ライオットからひっぺがそうとはがいじめにするがうんともすんとも言わない)ぐあああ力強い!飲むなよ!飲むんじゃないよ君ィ! 」
ライオット「か、片桐団長!?お、俺はライオンでもトイレでもな―――!(おっ…旨そうな酒…!)(酒好きのため思わずそれに目を奪われる)いただきまs―――!?(いただこうとしたところを
ラタリアに没収されてしまう) 」
ラタリア「はいはい、宴会なら後でみんなでやるらよ~ ……(あとではかせがいただこ…) (横取りしたボトルを摘まんでポケットに入れる)みなのもの!よくやったのら!なんかいろいろあったけど、終わり良ければすべて良し!てなわけでぇ、これから撤収するらよ~! 」
ウィーン・マルガレーテ「 ……ねえ、勝利を祝うのはいいのだけど、早く部下たちに連絡を寄越した方がよくないかしら?人命救助も終わりかけてるだろうし……皆指示を待っていると思うわ。 」
片桐「あぁァァア……そういえば部下居たなァァ…… お前副隊長だったろィ(マルガレーテを指さし)1日隊長権限やるからァ……後始末全部やれェ…… 」
ウィーン・マルガレーテ「 ――――――。(仕事丸投げ。本来なら激怒を禁じ得ないものだが)……私が、一日団長?(トゥンク)……ふん、見る目はあるようね。でも、仕事の丸投げはよくない。中年の大人として恥を知りなさい。特別にやってあげるわ(言葉とは裏腹に顔がにやけてる) 」
片桐「(こいつ操縦しやすいな……まあなんかやらかしたらこいつが勝手にやったことにしよ) …………(一瞬、
ライオットへ味方に向けるそれではない疑心に染まった眼を向け、すぐにボトルを口に含んで店員が避難したコンビニのドアをこじ開けに行く)酒ほじゅー酒ほじゅー…… 」
ガトウ「気ぃすんな劉狼!同じ団長の好(よし)みだ。それに、ウチの後輩がいつも世話になってるからな。こっちこそ、礼を言いてえ。 ……さぁ~~て、お前ら!一度現場へ戻って状況整理。問題なければ適宜本部へ帰還だー! 」
AEGIS《神楯》「……そう、だな。オレは……ほれ、ハロを渡しておく。話はそいつにしろ(そう言って第三への面々へハロを投げ渡し)……オレは……まだ少し用事がある(そう言って巡航形態へ変形。奇しくも同じように推進器の音を鳴らして流れ星のように消える) 」
アサギ「おーっ♪かわいいっスね~♪(ハロを受け取る) さてさて、じゃああたしたちも… 」
ラタリア「…さて、と…(放置されたままのアタッシュケースの方へと歩み寄る。その中にあった謎の小型装置を静かに観察し、起動スイッチらしきものを発見して装置を一度停止させる)……いろいろと解析する必要があるらね。(折り畳んだアタッシュケースごと装置を回収する) 」
マコト「兄貴がもたもたしてるから遅れたじゃないか〜(ヒロにおぶさりつつ現れる) 」
ヒロ「人一人おぶってんだぞ、歩きやがれってんだ…(ぜぇぜぇと息を切らしつつ)ええい、降りろぉ…!(ぶっ倒れる) 」
マコト「おっつ〜(…………ちっとも降りようとしない) 」
ヒロ「………だぁぁかぁらぁぁ……降りろって言ってるだろ、重いんだよぉ!(
マコトを振り払おうとする) 」
マコト「いやぁんケダモノ〜!(ドッタンバッタン) 」
ヘザー「(軍用車の後部座席から車椅子で降り、周囲を見回すなりため息を吐き)……アンノウンはともかく、死者、重症者共に無しってのは本当みたいね……この緩い雰囲気からして……まあ、杞憂で済んだなら何より (運転手に振り返り) 私達も本部に戻るわ、色々聞きたいことはあるけれど、その辺は戻ってから聞けばいいか… 」
ライオット「……ス…(面々が立ち去っていく中、一人静かに懐中時計を見つめる)………(いつか、すべて思い出せる日が来ることを密かに願いながら、時計をしまい込んでその場を後にするのだった) 」
五大国全域で起こった反復現象に関与する事件は収束した
全ての引き金となった張本人…あの「イーティス」と名乗った人物。彼女が見つかるのも時間の問題だろう
このまま、何事もなく事件が無事解決し、同じ時間が繰り返されることもなくなればいい
………そう願っただけなのに、この時俺たちは思いもしなかった
彼女との出会いから…事態は、思わぬ方向へと動いていくことを―――
仮面を被った少女「(鉄塔に佇み、ラステルム王国・東区で起きた一部始終を俯瞰していた)ふふ~ん……見ぃつけた―――」
#1:山が震え羊は逃る
最終更新:2023年10月26日 22:39