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― 2012年8月31日 ペガサス国・コールドビル ―
仮面の男「 バ サ バ サ バ サ ァ ――――― (ネオンライトが照らす夜の大都会。この国を代表する超高層ビルの屋上に立ってその街並みを俯瞰していた。ある種族によって大量虐殺が行われたこのビルからは、どことなく血腥い腐臭が漂っていた―――) 」
仮面の男「……またもやしてやられたか。まさか、『暁の錬金術師』までも動いていたとはな…… それにあの隻眼の小僧…時空間を辿ったであろう時の粒子が纏われていたところを見れば、あれも未来から…。(以前の時代で遭遇したデイブレイク、そして交戦したうずまきボルトの両者が脳裏に過る)……いよいよ俺の野望に狂いが生じてきている。だが、今度はそうはいかん。 」
仮面の男「 パ キ ィ ――――― “口寄せ「穢土転生」” ――――― ン ッ ! ! (両の手を勢いよく合わせた) 」
メ キ メ キ メ キ ィ … ―――― ボ ゴ ォ ン ッ ! ! ! (仮面の男の前方に棺と思わしき物体が地面から割って姿を現す)
ギ ギ ギ ギ ィ ー ー ッ …… ―――――― ガ ァ ン … ッ … ! (立て掛けるような棺の扉がゆっくりと自由落下し、その中に眠る『 遺体 』が露わとなる――――)
仮面の男「 こ の 『 と っ て お き 』 を 使 っ て な 」
― タイムライン・シャトルバス内 ―
トランクス「―――……奴の次の移動先が早くも判明しました。『 2012年8月31日 』です。この日…某国にて「ある英雄」により大量虐殺が行われた凄惨な大事件が発生しました。しかし真相は…その英雄は真犯人に濡れ衣を着せられただけでした。『
マイテイ人 』という、この
カオス界にのみ存在する戦闘種族が絡んだ事件です。結果的に真犯人の目論見は潰え、無事に解決されましたが……またしても物騒な時代に飛んだものだ…(タブレットに映し出されたデータを閲覧しながら眉をひそめる) 」
ツムリ「先程いた2020年から…さらに大きく8年前に飛びましたね… ここまでくるともはや我々も知らない境地まで来たって感じがします。(車内で栄養補給も兼ねて紙パックジュースを飲んでいる) 」
未来・綴理「大丈夫。何が起きても、さやはボクが守るからね。よしよし。(さやかの隣で彼女の頭を撫で回している) 」
村野さやか「あの、夕霧先輩……そうしてくれるのはとてもありがたいのですが…毎度毎度距離が近いですね……いや、距離が近いのは未来も現在(いま)も変わらない……?(首を傾げながらもいいようにされている)…となると…2024年から計算すると、12年前にもなるんですね……(うわぁ…と感心している) 」
大賀美沙知「うひゃー、私らがまだ子供の頃の話だよ。(メタァ! いつの時代も仲良しだねー、お二人(さやかと綴理に) 」
未来・綴理「うん。さやとボクはとっても仲良し。(沙知へVサイン)だからさやはボクが守る。(そしてまた彼女をなでなでする) 」
村野さやか「んもー…!だからわかりましたから~!>< 💦 (またいいようにされて困惑)………(夕霧先輩……さっきの時代で受けたあの怪我…でも、本当に綺麗さっぱりに治っている…… 何がどうなって…(撫でられている最中に綴理の綺麗な素肌を伺う。セージとの戦いで確かに負傷したはずだったが、嘘のようにその傷跡が消えていることに未だ不思議に感じていた) 」
ヒロ「(キャキャロットにボコされた傷で倒れている) 」
村野さやか「……あの、夕霧先輩。私のことはいいのでそれよりも重症なヒロさんを……(汗(ヒロを横目に) 」
未来・綴理「ボクが治すのはさやだけだよ。あとは沙知。(即答) 」
村野さやか「ええぇ……(しょうがないのでヒロの治療をひとりで行い始める) 」
門矢士「……!もうすぐ着くぞ。(前方に見えるワームホールを見据え、そこへ目掛けてアクセルを強く踏み込んだ) 」
― 2012年8月31日 PM20:00 ペガサス国・ハイウェイ ―
ギ ュ オ ォ ォ ォ ォ … ッ … … ――――― ! (大都会の高速道路(ハイウェイ)上に灰色の壁が広がり、そこからシャトルバスが顔を出す。長い長い道路の先には、特徴的なほどに大きくそびえ立つ超高層ビルが佇んでいた―――)
村野さやか「……!着いた…ここが、12年前の世界……(バス車内から見渡す夜の大都会の街並みを見渡す)……?あれは……?(前方に見える超高層ビルを見据えて首を傾げる) 」
トランクス「ここは「ペガサス国」。そして、前方に見えるあの高いビルがこの街の象徴とも言える「コールドビル」です。 ですが、あのビルこそが…先ほどお話しした大事件の現場でもあるんです。しかも…(取り出したタイムファクター発見器に視線を落とす)……時歪の因子(タイムファクター)も、そのコールドビル方面を指している…!しかもこの強い反応…この時代の時歪の因子(タイムファクター)だけでなく、あの仮面の男も同時にそこにいる…!次こそ…次こそ奴を仕留めなければ…ッ! 」
ツムリ「……また…戦いの予感ですね……(心苦しそうにそのビルを見据える) 」
村野さやか「………(仮面の男に対する怒りにも近い野心を抱くトランクスを傍目に、躊躇うような仕草をとるが…)……あのっ……トランクスさんは…夕霧先輩と同じく「未来」から来たんですよね……?それから、確か…タイムジャッカー?でしたか…?その時空犯罪者を負って今日まで戦ってきたと先日お聞きしましたが…もうどれくらい続けているのですか……? 」
射命丸文「普通にこれから大惨事が起こっちゃうわけですよね、色々大丈夫なんでしょうか… 」
アスラン・ザラ(非情)「知識としてはある。派手な時代を選んだものだな、ヤツの趣味か? 」
ヒロ「…………………………(あの時の、光景……)(さやかに治療を受けて全快。あたりを見渡す) 」
トランクス「………(さやかの問いかけに一度伏し目がちになるが、すぐに毅然とした態度で向かい合う) 僕がいた世界…村野さんたちにとっては未来ですが、その時代では…人造人間という悪逆道の限りを尽くす殺戮ロボットによって人類の多くが滅ぼされた、過酷な世界なんです。僕も奴らに立ち向かい、それでも勝てず…「大切な恩師」を犠牲に、僕は過去の世界へ飛び、人造人間を倒すための手掛かりを探しに行きました。結果的に力を付けたことで人造人間は倒しました。それからもいろいろありましたが…今は、僕がいた時代のように、何処かで最悪な未来に進んでしまった世界を救うために、こうしてタイムパトロールになりました。 」
トランクス「………大切な人たちをたくさん失いました。今でも夢に出てくることがあります。でも、今の僕には"励み"なんです。僕だけが生き残ったことにはきっと何か大きな意味が、成し遂げなければならない使命があるのではないかと信じて。それを果たすために、戦いに身を投じる日々を選びました。それが僕…サイヤ人・トランクスの人生です。(フッ、とはにかんだ) 」
村野さやか「……!(言葉だけでは到底想像もできないような壮絶な人生を知り、静かに絶句する。彼のはにかんだ笑みに隠された過酷な日々を垣間見て、思わず感情が溢れかけた)………ご、ごめんなさい…。そうとは知らず、私…っ…… 」
トランクス「ふふっ…いいんですよ、気にしないでください。……時間の流れは決して変えられない。変わるようなことがあってはいけない。だから僕は、こうして前に進み続けている。村野さん、貴女もそうじゃないですか。だからここまでついてきた。そんな貴女の行動力は、きっと、失った時代を取り戻せる…!僕は信じていますよ。大丈夫です。夕霧さんもついていますからね。 」
未来・綴理「 イエーイ (トランクスに続けてさやかへダブルピースを送る) 」
村野さやか「……トランクスさん…(彼と綴理の笑顔を交互に見やり、不安げな心が落ち着いていくのを感じた)……はいっ……! 」
門矢士「………(トランクスたちの会話を運転しながら耳を立てていた)……このままビルの駐車場へ向かうぞ。(そうして真っすぐにコールドビルへ一直線に走らせる) 」
― コールドビル ―
トランクス「――――……!( バ ァ ン ッ ! )(シャトルバスから降り立った後、一同を先導しながら発見器の示すビル屋上へとついに踏破した)……反応はここで間違いないはずだ……!どこにいる…っ……!?(周囲を警戒しながら、強風が吹き荒れる屋上一帯を見渡すが…) 」
仮面の男「―――――――― よ お (トランクスたちが辿ってきた出入り口の上に、男は待ち構えていたかのように居座っていた) 」
未来・綴理「――――!(仮面の男のどす黒い声に振り返り、反射的にさやかの前に出ながらその出方を伺う) 」
トランクス「……!!(仮面の男の呼び声に牙を剥くように振り返り、鋭い眼光を突きつける)……貴様…ッ…!さっきの時代ではよくも…よくも、あんな惨いことを……!存在するべきでない歴史とはいえ、あんな後味の悪い結末を齎した貴様を…俺は許さない…ッ! 」
うずまきボルト「もうてめェーの御託には付き合わねェー……!!(──キ ィ ン!!)(仮面の男を視界に入れた瞬間、飛雷神で肉薄し)飛雷神斬り!!(その身体に斬撃を突き入れるが……) 」
大賀美沙知「現れたか、シャア・アズナブル(仮面違い) 」
ヒロ「草加ァ!(刀を構える)俺たちが来るのを待ち構えていたのか!(仮面の男を見て) 」
ボ ゴ ォ オ ン ッ ―――― ! ! ! (ボルトの電光石火の如き斬撃が、仮面の男が居座る高台に直撃する。瓦礫が音を立てて崩れていくが、そこには男の姿はなく――――)
仮面の男「―――― そうがなるな。もはや"過ぎた"ことだ。(どうでもいい、と嘲笑で一蹴しながら、いつの間にか彼らの反対側から姿を現した)……それはこちらの台詞だ、小僧。俺とてお前らにはうんざりしていたところだ。だからわざわざ足跡をつけてここにおびき寄せたわけだ。この時代で、お前らを確実に消し去るためにな。(仮面の内側で、赤い右目が歪に発光する) 」
ツムリ「……貴方の狙いは何なんですか?英寿の、創世の力を奪って…何故こんな歴史改変を繰り返すのです…? 」
射命丸文「ああ、なるほど……最初から私達を釣り出す為に、こんなわかりやすい惨劇の場を選んだという事ですね!!何という頭脳プレー!!(カメラを構え) 」
仮面の男「……言うなら…気まぐれであり、計画でもあり、道楽のためでもあり、平和のためでもある。歴史上誰もが成し得なかったことで、俺はこの混沌とした世界のすべてをひっくり返す…!今まで陰に落とし込まれていたこの世界の真相も"落ちてくる"だろう…!」
村野さやか「……??いったい……何を言っているんですか…っ……?(仮面の男の目論見が理解できず、ただただ困惑する) 」
大賀美沙知「……傲慢だね。自分がこの世界の闇を暴こうっていうわけかい? 」
仮面の男「お前たちのような凡人に話したところで何になる?なあ…――――『 アスラン・ザラ 』?(ここで、なぜか彼に謎の同調を促す) アスラン・ザラ…お前の存在は"特異"だ。何故お前のような奴がこの世界にいるのか?その疑問の果てに、俺はある一つの仮説を導きだした。「この世界そのものを俯瞰するというとはどういうことなのか?」とな。 」
アスラン・ザラ(激情)「俺……いや、今は俺達か……ともかく、俺達が!!?どういうことなんだ!!!!分かりやすく話せ!!!!!! 」
アスラン・ザラ(非情)「世界を俯瞰する……まさか……「ヤツ」との関係の事か? 」
うずまきボルト「(安易に飛雷神斬りしても当たらねェー……!!) 」
アスラン・ザラ(■情)「……俺達が特異だと……? 」
仮面の男「アスラン・ザラ…お前だけではない。浮世英寿もそうだった。この世界に誘われる者の中でお前たちだけは"違った"…!だからこの世界の因果に囚われることなく、その自由意志を許された…!その力があれば…俺はこの因果を断ち切り、やがてこの世界を本当の意味で支配できるということだッ…!そんなお前たちを抑え込み、時間と空間を超越した先に、俺もまた同じ境地に… いや…"それすらも凌駕した存在へと昇華する"!だからこそ、お前たちはここで確実に始末する…!(ギュウと力強く拳を握りしめる) 」
仮面の男「……さて… 少々取り乱したが、話を戻そうか。俺に代わり、お前たちを葬る者について、冥途の土産に語ってやろう。かつて、この時代は歴史上多くの血が流されたと聞く。弱肉強食に満ち溢れた世界…弱き者は滅び、戦うことを選んだ強き者だけが生き延びる選択を得られた。"英雄"の概念も威光も覆され、世界の在り方が反転したともいえる。たった一人の革命家の手によって、世界は恐慌に包まれた。 」
仮面の男「……だが……そんな奴が"もう一人"いたとしたら?歴史の影に隠れた、まさしく黒歴史のみに生きる存在がいたとしたら? 」
トランクス「……何が、言いたいんだ…ッ……!?(仮面の男の含みのある言葉に眉を顰める) 」
ツムリ「……??(英寿"も"……この人は、一体何の話をして……)(英寿本人と行動を身近にしてきた自分ですら、漢の語る言葉の真意を掴めずにいた)……!先程トランクスさんが話していたという、あの…… 」
仮面の男「 "革命の銃声は鳴らされた"のだ。今、見せてやる――――― 」
仮面の男「 パ キ ィ ――――― “口寄せ「穢土転生」” ――――― ン ッ ! ! (両手を勢いよく合わせた) 」
メ キ メ キ メ キ ィ … ―――― ボ ゴ ォ ン ッ ! ! ! (仮面の男の前方に棺が地面から割って姿を現す) ギ ギ ギ ギ ィ ー ー ッ …… ―――――― ガ ァ ン … ッ … ! (立て掛けるような棺の扉がゆっくりと自由落下し、その中に眠る『 遺体 』が彼の前に曝け出された――――)
トランクス「……!?こ、これは……なんだ、「それ」は…ッ……!?(謎の「遺体」を前に咄嗟に身構える) 」
門矢士「……!(飛び出してきた棺、その中に眠る何者かの遺体に目を細める) 」
仮面の男「……これこそが、お前たちを葬るためだけに用意した俺の"とっておき"だ。その存在そのもので誰も彼もが畏怖する恐怖の象徴。古代に生きた王族の血を引く『 マイテイ人 』。かつてこの歴史にて、ある祓魔師(エクソシスト)が古代のマイテイ人を現世に甦らせ、かの革命家と共に世界を荒し尽くしたという。だが…そんな古代人を従える本来の『王』はいなかった。いや、その遺体は闇に葬られたというべきか。だから俺があらゆる手段を尽くして入手した…その遺体を。 」
仮面の男「 そいつの名は『 リーヴォ 』 ―――― 古代マイテイの王族にして、かの革命家と同じ"超特化型マイテイ人"だ! 」
仮面の男「―――― キ ュ ゥ ォ オ ン ッ (その遺体にかざす。するとウォッチの針が読み込むように一回転し―――) \ リ ー ヴ ォ / (灰色だったウォッチは、一瞬で遺体の男性の顔を象った「アナザーウォッチ」へと変貌を遂げた) カ チ リ … ―――― \ リ ー ヴ ォ / (アナザーウォッチの天面のボタンを起動すると…) ギ ュ オ ン ッ ! ! (入手したばかりのアナザーウォッチをその遺体へと埋め込んだ) 」
射命丸文「確かに、この世界を基準に考えれば私達は"遺物"です、が……そして、アレは…… 」
リーヴォ「 シ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ … ッ … … ―――――― ! (色褪せた遺体が徐々に活気づいたようにかつての色と活力を取り戻し、その全身から蒸気が溢れ出していく) カ ッ ! (勢い良く開眼することで全身に張り巡らされた神経が覚醒したように微動する) ボ ッ グ ゥ ォ オ ン ッ ! ! (窮屈な棺を両腕を振るって粉々に粉砕し、ついに現世に解き放たれた) 」
リーヴォ「…… ゴ キ …… ボ ギ ッ ……! (全身の骨を豪快に掻き鳴らしながら周囲を静かに眺め回す)…………何処だ、此処は…… マイテイ……ではないようだが…。(レンガ造りが特徴的な
マイテイ国とはまるで違う大都会のぺガス国の風景をコールドビルの屋上から眩しそうに俯瞰する) 」
トランクス「そん、なッ―――――!!?(ついに目覚めた遺体の正体を知り、かつてないほどの驚愕と戦慄が同時に過った) 」
村野さやか「……!えっ、あ…えっ……?(先程まで全く息をしていなかったはずの遺体が9に目覚めたことにも驚いたが、何より…醸し出される圧倒的なオーラを前に尻込みしてしまう)……こ、これが……っ…噂に聞く、「マイテイ人」……?想像以上の、気迫を感じます……っ…(一般人でか弱い少女の自分には、その醸し出される覇気を前に気を失いかけつつあった) 」
トランクス「……そうですッ……『マイテイ人』とは…先程も説明した通り、カオス界のみに存在する戦闘民族です…っ…。僕のようなサイヤ人と似ていますが、マイテイ人には様々な特徴があり、基本的には5つに分類されます。 」
トランクス「格闘に優れ、拳法や武道を使い肉弾戦による戦闘ができる「格闘型」。射的に優れ、精密な銃撃やスタイリッシュな銃撃ができる「射撃型」。剣術に優れ、どんな種類の剣でも素早く且つ力ある斬撃ができる「剣術型」。魔術に優れ、攻撃を主体とした魔法を使うことができる「魔術型」。そしてその4つの型の能力をすべて有し、どんな戦闘スタイルでも巧みに活かすことができる上に基本能力値がどれよりも高いとされる「特化型」の5つです…!このようにマイテイ人には各々に得手不得手があり、更には上下関係も存在するんです。 」
トランクス「……しかしマイテイ人には更にその上の…"特化型をも上回る型"が存在するんです…!歴史上ではあまり類を見ない、もはや「伝説」とも言える強大な戦士…!全ての戦闘スタイルを完璧にこなし、能力値は特化型を更に上回るもの…それこそが―――― 」
――――――― 『 超特化型 』なんです…ッ…!!!
射命丸文「……私の知ってる個体とは別のようですが、アレは………ちょっと不味いかも知れませんね…… 」
トランクス「……かつて…いや、それこそ僕たちが今いるこの時代こそ、その『超特化型マイテイ人』の暗躍によって世界が踊らされ、そして震撼した時なんです…!混沌世界を窮地から救ってくれた"英雄"たちが束になっても勝てるかどうかが疑わしい程の究極にして驚異的な強さを持つ…!そんな奴が、"歴史の影に更にもう一人眠っていた"なんて…ッ……!!(戦慄に身震いしながらもリーヴォを睨み返す) 」
未来・綴理「……!(タイムファクター発見器が強い反応を示していることに気づいて「あっ」と声を上げる)……出た…!あれが、あの人が…この時代の時歪の因子(タイムファクター)だ……!だけど…これは、"不味い"かもしれない。ボクでも、正直…。(リーヴォより迸る覇気を前にして、はじめて弱音を吐き捨ててしまう) 」
ツムリ「……これは、確かに…っ…… 英寿を含めた、歴代のデザ神をかき集めても勝てるかどうかわからない程の強さを感じます……!(放たれる覇気を前に、思わず息を呑んだ) 」
ヒロ「………あいつの他にも…あんな化け物がいたというのか! 」
大賀美沙知「…落ち着け綴理。君が諦めたら、さやかも、現代の君も終わりなんだ。(敢えて綴理を奮い立たせるように言う) 」
未来・綴理「……う、うん…っ…!わかってるよ、沙知。さやは……さやだけは、絶対に守り抜いてみせる……! 潤せ、『夕霧』―――――(解号を唱え、その手に藍色の
斬魄刀を顕現する) 」
リーヴォ「 フ ゥ ゥ ゥ ゥ ー … … ッ … … ! (蒸気の如き勢いのある溜息を吐き出し、対峙する者の一人一人を闘志の瞳に捉えていく)……強そうな奴がちらほらいるが、大概は有象無象のようだなァ…。 そしてお前かァ…この俺を呼び覚ましたのはよォ……(背後に佇む仮面の男を睥睨する) 」
大賀美沙知「それでこそだ。さやかは任せな、盾くらいにはなってやるから(さやかの前に立ち) 」
仮面の男「……お前の身体に歴代の名だたるマイテイ人の「ウォッチ」を予め仕込んである。 今のお前は全盛期以上の強さを手にしていると言っても過言ではない。存分に暴れるといい。 」
リーヴォ「……俺の全盛期を知っているような口ぶりだなァ…?生意気なことを言いやがる。だが……グッ、グッ…(何度も拳を握りしめる)……悪い気はしねェ。ここが何処でテメェらが何者かは知らねェが…まとめて潰してやる。俺は常に闘いに飢えた戦士だからなァ…!( ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ )(全身から迸る絶対的な覇気が、周囲の空間を捻じ曲げていく) 」
射命丸文「命の危険をハチャメチャ全開に感じておりますが!!ワタクシ!!これはこれで面白そうだという知的好奇心が抑えられません!!!(シャッターを連続で切り続け) 」
トランクス「(なんという…凄まじい気の昂りだ…ッ…!あのブロリーにも近いものを感じる…だが、これは……)……あんな奴を放っておいては、この苦にどころか宇宙そのものが破壊し尽くされてしまう…ッ…!なんとしても、ここで倒してみせるッ……!!ハアァァァァアアアアッ!!!( バ シ ュ ウ ウ ウ ゥ ゥ ゥ ウ ウ ン ッ ! ! ! )(最初から全力を発揮せんと超サイヤ人化する) 」
村野さやか「……っ…!夕霧先輩…!みなさん…っ……! 」
門矢士「……ッ……(俺に攻めて、ディケイドの力があれば……―――――)(そんな時、リーヴォの背後にいる仮面の男に一瞥を与える) 」
桐生一馬「確かに一筋縄じゃいかねぇな。だが…… それが戦わねえ理由にはならねぇってことぐらい、お前らはわかってるはずだ バサァッッ (白スーツと赤シャツを一瞬で脱ぎ去り、龍を刻んだ背を現にする) 仮面野郎、一つ重要なことを忘れているぜ。 俺も……そしてここに集った奴等全員が、『超』えてきたってことを……! 」
リーヴォ「いい面構えになってきたなァ…そうだ、それでいい!この殺伐とした空気こそが、俺が渇望(もと)める闘いの舞台に相応しい…!(力強く拳を引き抜き、戦闘の構えを取る。それだけで対峙する者の戦慄を煽り、死期をひしひしと感じさせる) 」
リーヴォ「 俺と闘うなら、"死"を覚悟しろよ? さァ…―――― は じ め よ う か ァ ッ ! ! ! 」
うちはサスケ「なんてチャクラだ……!!!マダラやカグヤ並み……いや……下手したらそれ以上か……!!!(びりびりと肌で気迫を感じ、即座に構え)行くぞ!!ボルト!! 」
トランクス「なんとしてもお前を倒す…「未来」の為に…ッ!!ハァッ!!!(爆発的な速度で一気に距離を詰めると真正面から殴りかかった) 」
うずまきボルト「とンでもねェーチャクラだ……!!(コードやデイモン並みじゃねェーか……!!今のオレでこんなの倒せんのか……!?)ああ、行くぜ師匠!! 」
未来・綴理「……っ……(さやは、ボクが…守る……でも……っ…)(そう決意したにもかかわらず、やはりリーヴォの覇気を前にして尻込みしてしまう)……ッ…―――― や ぁ ッ ! ! (斬魄刀『夕霧』を握りしめ、トランクスに続いて果敢に斬りかかっていく) 」
リーヴォ「……――――― ン ハ ァ ッ ! ! ( ド グ ゥ ッ ! ! )(繰り出されたトランクスの拳に対してこちらも鉄拳を突き出して応える。衝突し合う互いの拳…だが、圧倒的パワーを持って1秒も経たない間にトランクスを押し出した) ッ ハ ァ ー … … ッ … ――――― ド ド ド ド ド ッ ! ! ! (浅い呼吸を経て繰り出すは、目にも留まらぬ高速乱打。その勢いは獅子が迫るが如し。その一撃一撃はあまりにも重く、トランクスを悉く蹂躙していく) 」
リーヴォ「 ピ ッ (続けて接近してきた綴理の刃を片手の二本指のみで受け止め、微動だせず固定する) パ ッ … ――――― ヘ ァ ッ ! ( バ シ ュ ゥ ン ッ ! ! )(不敵な笑みと共にその御刃を解放したと思いきや、間髪入れず彼女の腹部へ掌を突き付け、零距離で緋色の気弾を放った) 」
トランクス「ぐぐッ…――――― ぐああぁぁぁああッ…!!?(圧倒的力の差に突き出された挙句その全身に怒涛の乱打が次々と炸裂。唾液を撒き散らしながら殴り飛ばされる)ズザザァー…ッ……!ハァ……ッ…!すごい"圧"だ…ッ……!生半可な覚悟だと間違いなく押し潰されてしまう…ッ!ッハ!!!(ズドドドドッ!!)(今度は遠距離からの気弾撃ちを試みる) 」
未来・綴理「――――!?(ウソ――――)―――― っ あ゛ ! (刀身を受け止められて呆気取られていたところに気弾を撃ち込まれて吹き飛んでいく) ザ グ ン ッ ――― ズ ギ ャ ギ ャ ギ ャ ギ ャ ァ … ッ … ! ! (だが咄嗟に刀を地面に突き刺しその反動を解消。辛うじて着地に成功する) バ ッ ――― 君臨者よ!血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ!真理と節制 罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ!破道の三十三“蒼火墜”ッ!( ボ ォ ン ッ ! ! )(トランクスと呼吸を合わせて蒼い炎弾を発射する) 」
射命丸文「凄いですッ!!!圧倒的な圧力に恥じず、接近戦を挑んだ人たちが次々に返り討ちに……!!っていうか普通に接近戦は無理筋じゃないです? ……という訳でお見せしましょう、これぞ暗夜の礫って所です……さあ!目潰しくらいはお願いしますよ!!餌はこの建物に沢山ある筈ですからね!!(指を振ると共に、鴉の小さな群れが何処からともなく現れ……リーヴォ目掛けて、弾丸の様な速度で一斉に飛び掛かる!!) 」
リーヴォ「 ス … ッ … ―――― ガ ッ ガ ッ ガ ッ ! ! (こちらへ迫る遠距離攻撃を見据えると腰を落とす。被弾する寸前、気弾と炎弾を器用に掬い上げて、それは宛らジャグリングのように文字通りに手玉に取って回し始めたのだった)――― そ ォ ら 返 す ぞ ォ ッ ! ! ! ( ボ ォ オ ン ッ ! ! )(回転する最中に自身の気を混ぜ込んだそれらが倍に肥大化し、トランクスと綴理に豪速で投げ返すという人間離れした神業を見せつける) 」
アスラン・ザラ(■情)「う、うわああああッ!!!(機体も展開しないうちに、その余波を受けてまるで紙きれのように吹き飛んでいく。その途中で必死に装甲を展開、硬い身体で地面に転がる) 」
リーヴォ「小賢しい真似を…―――― ス ッ (胸元にかざした片手で「手刀」を形作ると―――)――― シ ェ ァ ッ ! ( ズ オ ォ ン ッ ! ! )(振り抜いた手刀より鋭利な真空波が飛び出し、射命丸が手繰る群烏を一掃した) 」
アスラン・ザラ(非情)「な、何をやっている雑魚!!(咄嗟に装甲を展開していたため■情ほど吹き飛ばされてはいないものの、尻餅をついている) 」
トランクス「なッ――――(あんな芸当もできるのかッ…!?)(根っからの武闘派とは思えないその器用な立ち回りに呆気取られていたが…)――― ッ゛ ! ? (ギィンッ、ッギィンッ、ギャギィンッ!!)(反射的に抜剣した刃を振り抜き、返却された気弾などを斬り弾く)…ッ……!こちらが放ったものより倍になっている…?気弾に触れた時に自分の気を流し込んで、その主導権を塗り替えたのか…!?あの一瞬でそんなことまで……!! 」
アスラン・ザラ(純情)「いっけぇーーーーー!!!(スラスターを全開にしてその勢いに抗うと、盾を構え、それを投擲、内蔵機構により遠隔操作しビームヤイバで刺し貫こうとする) 」
ヒロ「遠距離でもダメってか!!(土弾を連射する) 」
未来・綴理「不味いッ―――― ギ ギ ィ ィ イ ン ッ ! ! (返された炎弾を叩き斬ることで直撃こそは免れる)…ふぅ……っ……!近づいても駄目、遠くからでも……っ…(距離を保ちながらリーヴォの様子を伺う) 」
村野さやか「夕霧先輩!トランクスさん!アスランさん…!(返り討ちにされたり余波で吹き飛ばされる■情のアスランを心配そうに見守る) 」
リーヴォ「 フ ハ ァ ッ ―――― ヴ ィ ヨ ン … ッ … ! ! (交差した両腕を振り抜くと同時に、その手に緋色のエネルギーブレードが纏われた) 来いよッ!!ハァッ!! (ギィンッ、ザギィィインッ!!)(まずは純情アスランの刺突を片方の刃で弾き、もう片方による逆袈裟斬りで返り討ちにする) ギィンッ、ギャギィンッ! (ヒロの土弾も容易く斬り崩すと―――)―――― ダ ァ ン ッ ! (―――ようやく一歩目を踏み込んだ。だが、その一歩目で瞬間的にヒロの目と鼻の先に移動しており、彼の頭部を掴んでいた) 」
リーヴォ「 ゼ ァ ァ ァ ア ア ッ ! ! ( ズ ガ ガ ガ ガ ガ ァ ァ ツ ! ! ! )(そのまま掴んだヒロを押し倒し、彼"で"地面を抉りながら屋上一帯を駆け巡る) そ ォ ら ァ ッ ! ! ( ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ィ ―――― ド ォ オ ン ッ ! ! )(今度は壁へ叩きつけてガリガリとその表面をヒロ"で"削り、最後には尻もちをついた非情アスランへヒロを叩きつけた) 」
射命丸文「うわっ、まさかここまで一瞬で……コールドビルの死肉目当ての野良だったから良いものの………小細工は通用し無さそうですが、それでも正面からやり合うより幾分かマシそうですね……かくなる上は……(カメラを構えながらリーヴォ達と距離を取り)まあサポートに徹するしか無いですよねとりあえず 」
リーヴォ「よそ見してる場合かよ。俺の"拳"は何処にいようが届くぜ? ―――― ヴ ヴ ン ッ ! (今度は両腕に拳骨型のエネルギーが纏われる) ハァ! ハァ!! ハァ!!! フハァッ!!!! ( ドムッ ドムッッ ドムッッッ ドムッッッッ ! ! ! )(横綱のようにコシを踏んだ態勢から両拳を突き出すと、そこから拳骨型の高圧エネルギー弾が次々と解き放たれ、様子を伺うトランクスや綴理、射命丸たちへと乱射された) 」
ヒロ「なっ……ぐがぁっ…!?(非情アスランへと叩きつけられ、ダメージで倒れ込む) 」
トランクス「んなッ―――― くゥッ!!(シュンッ―――シュンッ――シュンッ!!)(放たれる拳骨エネルギー弾を高速移動で回避していく) まだだッ!ハァッ!! (今度はリーヴォの背後へと旋回し、その首筋目掛け回し蹴りを繰り出した) 」
村野さやか「……!?ひ、ヒロさん…!(倒れたヒロへと駆け寄っていく)大丈夫ですか……っ…?ひ、ひどい傷……!(彼を優しく抱き起すが、その傷具合に声を震わせる) 」
未来・綴理「っ――――!(拳骨エネルギー弾を側転回避しつつ、さやかとヒロのもとへと近寄っていく) えいっ ( ザ グ ッ )(何をトチ狂ったのか、突然ヒロの身体に斬魄刀を突き刺し、すぐに引き抜いた。すると驚くことに、彼の傷が一瞬で完治したのだった)………さやが気にかけたから、今回だけ、特別。(ヒロにそう告げると再びリーヴォへと特攻していく) 」
村野さやか「ちょおッ…?!夕霧先輩!!いきなり何をして――――!?(ヒロを尽き刺した彼女に絶叫するも、そのヒロの身体が完治したことに気づき、以前見た謎の回復が追憶する)……また、治ってる……っ…?(夕霧先輩…いったい、なにを……)(果敢に立ち向かっていく彼女を茫然と眺めていた) 」
アスラン・ザラ(純情)「!?(遠く離れていたのにも関わらず、自らに斬撃が届き)バカな……!!遠当ての精度が段違いだ……!!!!(装甲の破片をばら撒きながら吹き飛ばされ、地面を数回擦りながら吹き飛んでいく) 」
アスラン・ザラ(激情)「なめる!!!なあああああッッッ!!!!!(猛回転しながら純情の影から飛び出し、ビームサーベルを右つま先から展開。それを重力による加速も乗せてリーヴォの頭へと踵落としのごとく振り下ろす) 」
ヒロ「さ、さやかちゃん…!(抱き起こされ)こ、ここにいたら君まで……!?(綴理に突き刺され驚きの表情を見せるも、傷が完治したのを見て)………す、すまないな…(綴理の後ろ姿を見て)…(何の刀だ…あれ…!?) 」
リーヴォ「 ゲ シ ィ ッ (トランクスの蹴りが首筋にクリーンヒット。しかし…)……マッサージにもならねえなァ…――― ガ シ ッ (そんな彼の脚部を掴み―――)――― そ ォ い ッ ! (一回転した後に空中へと投げ飛ばす) 弾けて、爆ぜろォァッ ! ! ! ( キ ュ イ ン ッ ―――― ポ ォ ー ピ ィ ー ッ ! ! !)(手中に蓄えた気弾を最小限まで圧縮した状態で、頭上へと投げ飛ばしたトランクスへと豪速級で投げ放つ。被弾すればその極小サイズに似合わない超特大級の爆発を引き起こす、それを――――) 」
射命丸文「いや、速っ――――――――(想定以上の速度のエネルギー弾が直撃し、撃墜される) 」
リーヴォ「ほォ―――― ギ ッ ギ ィ ィ イ イ ン ッ゛ ! ! ! (振りかざした片腕で激情アスランの力強いビームサーベルを受け止める。それの衝撃は大きく、リーヴォを起点に屋上に陥没が出来上がる程であった)……ギリッ……ギリリリッ……いいパワーだ…ッ…!そうだ、そうやって俺を押し込んでみろッ!!( ガギィンッ!! )(純粋なパワーのみで推し量る激情にはじめて喜びを含んだ眼差しを向けるとサーベルを振り払う)ドラララララァッ!!!( ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ )(間髪入れず激情アスランへ殴打による超高速ラッシュを叩き込む。その速さは、"1秒間に15発も"叩き込む程であった 」
トランクス「しまッ――――― うぐあああぁぁぁああああああッ!!! (チュボガアアアァァァアアアンッ!!!!)(空中に手花火の如き盛大な爆発に巻き込まれ、黒煙を纏いながら力なくビルの屋上へと墜落してしまった)ぐッ…ァ……!まだ…ッ……やれる……!!(両腕に力を込めて起き上がろうとする) 」
未来・綴理「こっちだよ――――ギャギィンガリィンッ、ギャギャギィンッ、ザキィンッガギィンッ!!!(無表情な態勢から繰り出すとは思えない人外離れした高速剣舞をリーヴォへと仕掛ける) 」
リーヴォ「ヘェハハハハァッ!!!(ガギギギンッザギャギィンッ、ガッギャンギギィンッ、ガギィンッ!!!)(エネルギーブレードを纏った両腕を素早く振るい綴理と剣戟に躍り出る。穿ち合う互いの斬撃がその余波として周囲の地面や鉄骨を斬り裂き、未曽有の被害を齎していた) 小娘にしては出来るようだが…まだ俺には届かねえなァッ!!ヘァァッ!!(ザギンッ、ザギィンッ、ザギンッ、ザギィィィインッ!!!)(綴理を菱形状に斬り伏した) 」
リーヴォ「よそ見すんなって――――― バ リ バ リ ィ ッ (ヒロの背後へ瞬間的に出現。その時には既に両腕に稲妻が纏われており―――)―――言ってんだろうがァァァアッ!!!( ズ ガ ア ア ァ ァ ァ ァ ア ン ッ ! ! ! )(帯電したラリアットをヒロの背面へと繰り出し、壁へと強く叩きつけた。その衝撃が稲妻状の覇気となって空間一帯に迸り、壁が倒壊した) 」
桐生一馬「 フッ…… せ"い"ッ!!と"り"ゃ"ァ"ァ"!!(倒壊した壁の影から現れ、叩きつけられたヒロを追撃の圏外へ押し出すように腕で後方へやり、 リーヴォへショルダータックル→ 全身を使った打撃を装いつつ両手でリーヴォの両手をグラップしにかかる → 本命、合金ロボと打ち合っても砕けない頭蓋による頭突きを繰り出す) 」
ヒロ「うおっ!?(ラリアットを喰らい、壁に叩きつけられる。それと同時に崩壊した壁の下敷きになる) 」
リーヴォ「うおッ―――ズザザァー…ッ…!(不意打ちのショルダータックルを喰らいそのまま桐生とつかみ合いの態勢を維持したまま退かれていく) ゴ ギ ッ ! ! (そこに強烈な頭突きを顎に受けてはじめて怯みを見せた…かのように思われたが――――)―――― 悪かねェ…ッ…!だが足りねえなァッ!!( ド グ ゥ ォ オ ン ッ ――― バ シ ュ ゥ ゥ ウ ン ッ ! ! )(頭(こうべ)を元に戻すと同時に不敵な笑みを見せつけると桐生へ反撃のアッパーをめり込ませ、続けて零距離で気弾を放って牽制した) 」
未来・綴理「やば―――― ぎ っ゛ ! ! ? ( ブ シ ャ ア ア ァ ァ ッ ! ! )(◇状…即ち、胴体ではなく肢体を斬り付けられ、その純白のような肌身から鮮やかな鮮血が噴き出した)……ッ……!!(だがバク転した後にはその斬傷や血痕は元通り完治する。完治した、はずだったが…)……はぁ……はぁ……!(何故か、息を切らしていた) 」
桐生一馬「 ぐォ……ッ……ッ(魂が拳で黄泉へ押し出されるような衝撃が走る、脳は縦に揺さぶられふわりと宙へ……) ――――――――!!(気弾が被弾する寸前、目を見開き咄嗟に回避しようとするが、背後へ先に打撃を喰らい沈んだヒロが脳裏をよぎり) チュ ボ ァ ァ !!!! (零距離の気弾が被弾、爆炎から焼け焦げた腕を交差する桐生が飛び出し、よろめきながらも着地する) いい"大砲"を持ってるじゃねぇか……! 」
リーヴォ「 とっとと ( ダ ッ ダ ッ ダ ッ )―――― く た ば り な ァ ッ ! ! ! ( バ ゴ ォ ン ッ ド ゲ シ ィ ィ ッ ! ! ! )(起き上がろうとするトランクスへと駆け出し、容赦なく殴りつけて叩き伏し、追撃で強く蹴り飛ばした)……回復能力か…?だが、"限界"はあるようだなァ…?あと何発耐えられんだろうなァ……?(息を切らす綴理を見据えて邪悪な笑みを浮かべる) 」
アスラン・ザラ(激情)「こいつ……速ッ……!!!!(ラッシュを受けて、物理攻撃をほぼ無力化するはずのフェイズシフト装甲が勢いよく歪んでいく)ううあああああ!!!!(その衝撃で吹き飛ばされるもすぐ立て直し、今度は四肢全てからサーベルを発振させ振り回し、組み付こうとする) 」
村野さやか「……!!夕霧…先輩……っ……!(傷を受ける度に治る身体。それでも、傷つく先輩を見る毎に、居たたまれない気持ちに心が苦しめられていく) 」
一心「(シュバっとちょうやくし、刀を上段に)ハーッハッハッハッハッ!! 龍の次は鬼ときたか。ゆくぞ!(リーヴォの頭蓋めがけて振り下ろし) 」
射命丸文「タンク役やってくれてる彼女がそろそろ限界の様ですね……この状態だと全員崩されちゃいますか……こうなっても、小細工は延々と続けさせて貰いますよ…!(強烈な突風を発生させ、瓦礫を断続的にリーヴォへと飛ばし続ける) 」
リーヴォ「……テメェこそ、鍛えられた腹筋だな。(被弾しながらも耐え抜いた桐生の根性に感心するかのように顎を突き上げる) ……その根性も見事なもんだ…がッ!( ズ ラ ラ ラ ラ ラ ァ ッ ―――― ヒ ュ ン ヒ ュ ン ヒ ュ ン ッ ! ! )(大胆不敵な笑みを浮かべつつ腕を束るとその背面に輪光の如く緋色の光剣を無数に顕現されていく) そこまでだなァッ!! ( シ ュ バ バ バ バ バ ァ ッ ! ! )(激情アスランとそして彼と同じ線上にいた桐生に対しも同様に、それらの光剣が意思を持つかのように飛び出し、四方八方から斬り裂いたり突き刺したりするオールレンジ攻撃を仕掛けた) 」
リーヴォ「ほーォ……これまた―――― ガ ッ ギ ィ ィ イ ン ッ ! ! (一心の気を察知して瞬間的にエネルギーブレードを片手に纏い、振り返ると同時に彼の斬撃を受け止めた)――――強そうなのが来たなァ…!?ヘァァァッ!!(シュボボォ…ッ…―――― ボ ォ ォ ォ ァ ァ ア ア ア ッ ! ! ! )(その瞬間、纏う光剣が赤熱しついに発火を帯びる。高熱を帯びたブレードで一心を焼き斬るように斬り返した) 」
リーヴォ「……生ぬるい風吹かしやがる。こうやるんだよッ!!( ヴ ィ ヨ ワ ア ァ ァ ァ ァ ア ア ッ ! ! ! )(素手を振り回す。たったそれだけの行動で大気中の気流を掻き乱し、射命丸が巻き起こした突風をはるかに凌ぐ竜巻を発生させて瓦礫諸共彼女の突風を呑み込み、吹き飛ばす) 」
トランクス「 う゛ ぐ あ゛ ぁ゛ あ゛ ッ゛ ! ! ! (リーヴォの情け容赦のない二連撃を受けてしまい、ついにコールドビルの屋上から叩き落とされてしまった) 」
ツムリ「……!?トランクスさん…っ…!!!(落下していく彼へ手を伸ばすが、空しく―――) 」
桐生一馬「生憎根性と度胸でのし上がっていく業界にいたんでな。 魔法って奴か……!(今俺に出来ることは真正面からコイツにぶつかる事……"対策"は後ろの奴等に任せる……) う"お"オ"オ"オ"オ"―――――ッッ!!(脇目も振らず瓦礫を蹴散らしリーヴォへ全力で走る。) ┣¨ス ザグザグザウッッ(右肩、脇腹、左腕、背中に光剣が突き刺さり、刳り、切り裂き鮮血の即席を残すが、リーヴォ本体が"彼以外"に向かわないよう、力技で間合いへ飛び込み…) ッッシャァ!!!!(浮遊、二重、三重に回転してからの踵落としを頭部へ振り下ろしつつ着地 → すかさず顎目掛けアッパーカットを繰り出す) 」
ザビーダ「ふあぁ~~…(ツムリの中から出てきて緊張感のない大あくび)ん……なんだ、どした。やけに騒ぐじゃねえか…… 」
一心「ギギギギギギギギギギ!!(光剣から放つ灼熱。比類なき剣気と豪気をはらんだ炎の中で、彼は笑う)ザシュウウウウウウウウウウウウウウ!(あえて斬られた。脇から左胸にかけての一文字から血は、……【噴き出さなかった】)……あぁぁ、これよ。(スタッと地面に降り立ち)やはり斬りあいとはこうでなくてはな(竜胤の力、不死は血を流さず)さぁ、もっと斬りあおうぞ……っ! 」
ツムリ「ちょお、ザビーダさん!?たた、助けてくださいっ!今までにないくらいとんでもなく強い人に、みなさん苦戦を強いられて…!(リーヴォを指し示しながらザビーダに詰め寄る) 」
リーヴォ「―――― ド オ ォ ゥ ッ ! (桐生の、捨て身の突撃から繰り出された踵落しを交差した両腕で受け止めにかかる) ッ―――― ド グ ゥ ォ オ ン ッ ! ! (が、絶え間なく繰り出されるアッパーカットに初めてその体が宙へと浮かされる) ク ル ル ル ル … ッ … ―――― ス タ ン ッ (空中に手身を縮めるように回転しながら華麗に着地する)……ッッッハァ!!やるじゃねェか…!!今のはまあまあ効いたぜェ……!ただの人間にしちゃあなァッ!! 」
ザビーダ「ん~……あぁ……なるほどねぇ……やれやれ。 コキッコキッ(首を鳴らす)あ゛~~~よく寝た。(中で寝ていたらしい) ……………(目を細めてじっとリーヴォのほうを見据える) 」
リーヴォ「 ッ ス ゥ ゥ ゥ … ―――――― “レベル4”ッ!! ( ボ ゴ ォ オ ン ッ ! ! ! )(大きく息を吸うと、肢体の筋肉が一瞬で膨張。筋骨隆々な肉体にさらに磨きがかかった) ウォーミングアップはこの辺でいいだろう。さァ…―――― 上 げ て い こ う か ァ ッ ! ! ! ( メ ゴ オ ォ ン ッ ! ! ! ! ! )(膨張した拳を振り上げ、それを真下の地面へと炸裂させる。そうすることにより―――) 」
―――― ガ ラ ガ ラ ガ ラ ガ シ ャ ア ァ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ッ ! ! ! ! ! (コールドビルの屋上が一瞬で粉砕され、倒壊。瓦礫と共に屋上にいた戦士たちが、超高層ビルから落下していく――――!)
未来・綴理「ハーッ……ハァ……ッ……!さやは……ボクが―――――!!?(瓦解する屋上に驚愕する) さや…ッ!! (落下しそうになる彼女を抱き寄せて、“瞬歩”による空中歩方で彼女と共に滞空する) 」
村野さやか「ふぇ――――きゃあああぁぁぁあっ!!?(崩れゆく屋上に沈んでいくが―――)――――!夕霧先輩……!(彼女に助けられたことで難を逃れる) 」
ツムリ「(―――!?) きゃああぁっ!? (瓦礫と共に落下していく) 」
射命丸文「――――っとぉ!!(リーヴォから返された突風の中を突き抜け、倒壊するビルに突っ込み……落ちて行く皆を"風"で浮かせ、ゆっくりと地面に降ろす) 」
アスラン・ザラ(激情)「こんなものでええええええ!!!!!(飛び交う光剣をすり抜け、強襲形態へ変形しながら飛び出すも、崩れた屋上を目の当たりにし)な……!?(その直後、その余波に吹き飛ばされる) 」
ザビーダ「ん…うおっ!?――――――――――ビュオオオオオオオッ(自身が風となってツムリを包み込み、落下の勢いを和らげていく) 」
桐生一馬「しまった……他の奴等が……!(共に戦う面々を順に見やる。滞空手段を持つ文、アスラン、綴理、それに抱えられるさやか。明らかに只者ではない一心、ツムリに至ってはザビーダの姿が視界に入ったため、リーヴォの) チッ……!(瓦礫から瓦礫へスムーズではないものの何とか飛び交い) フゥ…… オラァッ!! (落下の加速、全体重を乗せたことによる圧の伴う拳を力任せに、中空からリーヴォ目掛け振り下ろす) 」
トランクス「―――――……ハッ!(先に落下していた最中、ふと目を開けると遥か頭上で瓦礫がこちらへと迫るように落下しているのを見据え、そこに仲間たちの姿も垣間見た) いけないッ!!ハァッ!!(バシュゥゥウウンッ!!)(すぐに気を再生させて打ち上げロケットのように飛び出し、彼らのもとへと合流していく)ハァァァァアアアアアアーーーーッ!!!(その勢いを殺さず、リーヴォへと突撃していく) 」
ザビーダ「フゥ~……あぶねえあぶねえ。(そして地につくと、ツムリをお姫様だっこしている状態だった) 」
大賀美沙知「間一髪だったねぇ。(いつのまにか綴理にしがみついている) 」
リーヴォ「―――――(腕を組んだ態勢で逆さまに落下する。その瞳は閉ざされていたが、頭上からの桐生、下方からのトランクスの気を察知すると)―――― カ ッ ! (開眼。2ndステージへと突入した空中戦に、武人は心躍るように口の端を吊り上げた) ム゛ ゥ゛ ン゛ ッ゛ ! (全身から気を爆発的に放出し、桐生とトランクスを迎撃するように吹き飛ばした) 」
リーヴォ「沈んでろッ!!( ド ピ ュ ピ ュ ピ ュ ピ ュ ッ ! ! ! )(まずは四人のアスランたちへ指先からの緋色の気弾をマシンガンのように拡散射出して撃ち落とす) 次は貴様等だァッ!! (すると今度はサスケとボルトに狙いを定め、足場など関係ないと言わんばりに大気を蹴り、二人に殴りかかる) 」
一心「応ッッッ!!(敵を相手にしているとは思えないほどにフレンドリー。崩れ行く足場もすさまじい体幹で耐えながら)空中戦か。それも一興ッッッ!!(瓦礫から瓦礫へと飛ぶように接近して)かぁああああああっ!!(納刀の構えから高速の居合による十文字斬り。それはかつての修羅の腕を切り落としたとされる奥技・葦名十文字) 」
ツムリ「あ…ぁ…っ……?すみません…ありがとうございます……!(お姫様抱っこされながらザビーダにぎこちなく頭を下げる) 」
未来・綴理「……さち、重い…(ぇ) 」
アスラン・ザラ(非情)「クソッ!!お前達俺の指示を聞け!!!」 アスラン・ザラ×3「「「……了解!!」」」 アスラン・ザラ「「「「散開ッ!!!(四人のアスランが同時に蒼い光を糸の如く引きながら空に花を咲かす)」」」 」
桐生一馬「 バチ バチ バチ ッ ッ (拳と放出される気が衝突、ほんの"一瞬"だけ拮抗するが届くことは愚か、瞬く間に押し返され……) !? (触れてすらねェ……!) ぐぁ”ァ”ァ"ァ"ッ!!(ふっ飛ばされ倒壊し落下する屋上の残骸へ叩きつけられ、土煙に飲まれる) 」
ザビーダ「言ったろ、護ってやるって。(ツムリを降ろす)お怪我はございませんか、姫。…な~んて、な。(ツムリの前で片膝つき、悪戯っぽく笑う) 」
リーヴォ「 ズ ッ バ ァ ア ン ッ ! ! (一心の十文字斬りが盛大に全身へと炸裂する。衣服の切れ端と共に僅かながら鮮血も噴き出し、はじめて攻撃が被弾した) ニ ィ ッ …―――― やるじゃねェーか (シャフ度目に一心の姿を捉えて心地よさそうに目元を綻ばせる) 褒美を取らせるぜ、「上」を見な (一心へ「上を見ろ」と顎で促す。そこにはペガサス国をいつの間にか覆うら雷雲。先程射命丸に齎した乱気流によって自らが形成したものであった) 受け取りなァ ―――――― “ライメイ” ッ ! ! ! (片腕を振り下ろした) 」
――――― ズ ッ ガ ア ア ァ ァ ア ア ン ッ ! ! ! ! (雷雲から紫電が迸り、一心にピンポイントで落雷が襲撃し、彼を感電させた)
トランクス「ぐあァッ……!!(放出された覇気だけで吹き飛ばされるも武空術で空中に押し留まった)…ハァ…ハァ……!天候さえも従えるなんて…これが、"超特化型マイテイ人"の力なのか…ッ…!ハアアァァァアッ!!(だが臆することなく再びリーヴォへと迫り、殴りかかる) 」
うずまきボルト「サスケさんッ!!!(突っ込んでくるリーヴォを見て、咄嗟にサスケに触れ)ッ!!(飛雷神でその一撃を回避するも、直接触れられていない衝撃だけで傷を負う)あれはサスケさんの麒麟みてェーな……!!くそ、雷遁・迅雷箭!!(それを見て雷遁チャクラを発生させ、リーヴォに向けて投げつける) 」
ツムリ「ほわ~……――――!(呆然としていたが我に返るように首を振るう) ざ、ザビーダさん…!どうか、皆さんにお力添えを…! 」
ヒロ「……メ(やるじゃねえか………(瓦礫から這い出てくる)あの野郎、打つ手は…ないのか…!?(土の蔓に乗って浮上しながら) 」
射命丸文「攻撃方法の範囲までも広すぎますね……とりあえず、そう……彼らの援護に徹するべきでしょうか… 」
リーヴォ「 バ リ バ リ ィ ッ … ! ! (ボルトの雷遁が直撃し感電するも…)――――俺にそんなもんは効かねェッ!!!フンッ!!!( バ リ ィ ィ イ ン ッ ! ! ! )(全身を大の字に広げると帯電するボルトの雷遁を弾き飛ばしたのだった)ドッゴッ、ゲギギギッ、バゴドゴォンッ!!(向かい来るトランクスと空中で殴り合いに発展し、互いに上下を反転させ合いながら拮抗するが―――)――― 遅 え ェ ッ ! ! ( ド グ ゥ ウ ン ッ !)(鋼鉄の如き拳骨でトランクスを殴り落とした) 」
うちはサスケ「……ヤツの実力のほどは分かった。最初から全開で行くしかねェー……!!(飛雷神でボルトに連れられ、輪廻写輪眼と永遠の万華鏡写輪眼を展開し)須佐能乎!!(崩れ落ちるビルを更に押しのけるように、山とも見紛う巨体が顕現する。完成体須佐能乎。地形を容易く変える神の領域の力。二本の太刀を振るい、その力の全てをリーヴォだけを標的に集中し打ち込む) 」
ザビーダ「ん、あぁ…… クルクルクルッ カシャッ ―――――――― バ ァ ン ッ ! !(例によって例の如く、戦闘へ入る際のブースト作業) 」
リーヴォ「余裕こいてんじゃねェよ( バ シ ュ ゥ ン ッ ! ! )(頭上遥か先にいる射命丸とヒロに向けて、なんと目から貫通性の高いビームを放った) ク ィ ン ―――― ク ィ ン ―― ク ィ ン ――――― ク ィ ン ―――― ! ! (そのビームは一直線に伸びるものかと思われたが、その途中途中で角度をつけて屈折し、例え回避されようが旋回してどこまでも追跡するものとして二人へ急襲する) 」
大賀美沙知「……いいじゃないか、先輩の一人くらい(淡々と)おっと、さやかもいたね。 」
リーヴォ「……!?ホォ……ホォ、ホォ、ホォ……!!ハハハッ、やるじゃねェーかッ!!!(サスケが顕現した完成体須佐能乎に興奮するように嗤った)そうでなくちゃあ――――― な ァ ッ ! ! ! ( ゴ ギ ィ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! ! )(交差する両腕、即ち素手のみでその万物をも裂く強大な斬撃を"受け止めた") ン ハ ァ ッ ! ! ! ( バ ギ ィ ィ イ ン ッ ! ! ! )(そして受け止めるのみならず今度は両腕を振り抜いて"弾き飛ばした")ヒィハハハハァッ!!!(バシュンッ、バシュンッ、バシュゥンッ!!!)(そんなサスケへ次々と気弾を撃ち込んでいく) 」
射命丸「ぶっこいちゃあ居ませんよ!!(追尾してくる……逃げるのは無理筋か、仕方ない……)なんなら見せて差し上げましょう天狗の速さ!皆さま色々見せて下さってる様ですし、ね……!!「幻想風靡」!!(瞬間移動にも等しい、文字通りの超加速。一瞬にしてビームを振り切ってリーヴォへと突っ込み、すれ違い様に大量の風の刃をリーヴォに向けて放つ) 」
村野さやか「わっ、私は重くありませんよ…!?って、そんなこと言ってる場合じゃなくて…!みなさんが…!(落下していく彼らを見据えながら) 」
未来・綴理「おけ。二人とも、ふり落とされないようにしっかり掴んでてね――――― ギ ュ オ ン ッ !(爆発的な脚力で空中を蹴り抜け、トランクスたちのもとへと接近するように落下した) 」
一心「バチバチバチバチバチバチ……ッ!!(紫電が肉体を穿ち感電。本来なら脳髄はおろか骨も内蔵も焼き切るほどの威力だが)ぬぅぅんん!!(一瞬の硬直、それよりもさらに短い間隔で復活。そして)ふんぬぉおお!(次元の隙間から何かを取り出す。それはすさまじく巨大な十文字槍)血がたぎってきたわ!!(刀と槍の二刀流。さっきよりも生き生きとした顔でリーヴォに向かう) 」
村野さやか「 ふ ぇ ――――― ひ ゃ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ っ ! ? ! ? ! ? (前触れもなく級落下し始めた綴理によって絶叫マシンのような恐怖が襲い掛かり、デフォ目で涙を流す) 」
ザビーダ「―――――――― ビ ュ オ オ オ オ オ オ オ ッ (緑風が自身を包み、ブーストされていく)さぁて……いっちょ一暴れしてやるとするか!―――――――――サイクロン! ゴオオオオオオオオオオオッ(自身が大きな竜巻となり、リーヴォを強襲) 」
トランクス「ぐッ…が…ッ……!!(リーヴォとラッシュを繰り広げるが、繰り出される一つ一つの攻撃事態がとてつもなく重く、押し返されえていく) うわああぁぁあああッ!!( ボグゥォンッ!! ) (ついには殴り落とされ、瓦礫を貫きながら垂直に急落下していく) 」
ヒロ「…うまく、よけれるか…!(土の蔓に乗ってビームの追跡から逃げつつ、リーヴォに土弾を連射する) 」
大賀美沙知「うぉぉぉぉぉ~~!シートベルトはないのか~い!?(綴理にしがみつきながらどこか楽しんでる) 」
リーヴォ「いいじゃねェか…そうこなくちゃあなァッ!! ん…? (あの雷撃を耐え抜いた一心を嗤いながら迎え撃とうとしたその時、ザビーダの横槍である竜巻が迫ってくるのを横目に促す)む…ッ……!(この程度の竜巻…!!) フハァッ!!! ( ボ ォ ン ッ ! ! )(あえて自ら巻き込まれることで竜巻に囚われるが、台風の目に自身を位置することで気を放出し、その竜巻を消滅させた)ヘェハハハ…惜しかったなァ――――ッ゛!?( ザ ギ ィ ィ イ ン ッ ! ! )(ザビーダを嘲笑する最中、射命丸の超加速による風刃をその身に受けて血が噴き出した) 」
リーヴォ「……テメェらもいよいよ"本気"って感じだなァ…?(ヒロの土弾を受けながらも微動だにしない) いいぜ…そうこないと楽しくねェ! グ グ グ ッ … ――――― ズ バ ァ ン ッ ! ! ! ! (片腕にエネルギーブレードを顕現すると同時に深くまで振り抜く。そして勢いよくその場で力強い一閃を描いた) 」
ズ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ァ … ッ … … ―――――― ! ! ! ! (リーヴォが齎した一線により、その真横にあるコールドビルに太い斬痕が斜めに描かれる。その直後、地響くような音共に断裂された超高層ビルの半身が倒壊したのだった)
射命丸文「ああもう、こんな風に身体を這って本気を出す様な真似はしたくなかったんですがね!!しっかり攻撃し続けてくださいよ皆々様ぁ!!(更に加速を続けながら、リーヴォの周辺を飛び回って往復し、その度に風の刃を放つ。風切り音すら置き去りにし、敢えて攻撃の"隙間"を作り、倒壊するコールドビルを速度に任せてぶち抜きながら) 」
ツムリ「――――!?ビルが……真っ二つに……!?(地上からその壮絶な光景を見上げ、絶句した) 」
ザビーダ「――――――何っ!?(竜巻化が解除されたように空中でザビーダの姿が露わになり、地へ足つく) おっ、やるねぇ。(射命丸の一発が入ったのを見て) 」
未来・綴理「(……あれは…流石にヤバいね…)――――― もっと早くなるよ ( オ ォ ゥ ン ッ ! ! ! )(リーヴォによって切り崩され倒壊するコールドビルを見据えると、その巨大な残骸がこちらへと迫るよりも落下の加速を帯びていく) 」
桐生一馬「 ブォ ンッ (倒壊し続けるビルから視界を覆うほどのブロックがリーヴォへ飛来。 自ら投げ飛ばしたそれの背後にしがみつき、彼の間合いに入った瞬間) フッ !!(ザビーダの竜巻に合わせブロックを蹴り砕く、宙を舞う破片の中を飛び交い、リーヴォの頭上で動きを止めると) せい……ィヤ"ア"ァ"ッッ!!!!!(蒼いオーラを凝縮し、触れる物を焼く"龍"を顕現させる。 渾身の回し蹴りと同時に、桐生ごとリーヴォを口に収め焼き尽くそうと龍が噛み砕きにかかる) 」
ザビーダ「んなっ……!?……ウソだろ……(リーヴォが起こした光景を前に、呆気に取られる) 」
リーヴォ「なにッ―――――!!?(こちらへ落下する瓦礫を見据えて最初はスルーした。だが、突如破裂したその残骸からきりゅうがかおをのぞかせたことであっけとられたように瞳孔が縮小した) ウ゛ グ ゥ゛ ッ゛ ! ! ? ( ズ ッ ガ ア ァ ァ ア ア ン ッ ! ! )(轟々と燃える蒼龍に噛み砕かれるような凄まじい一撃が盛大に炸裂し、体内で骨身が軋むような音を上げた)――――― ゴ ハ ァ ッ ! (そして、ようやく致命傷を受けたかのように初めての"吐血"を見せた) 」
一心(?)「かぁああああああっ!!(猿叫がごとし声で槍の刺突からの螺旋状に舞うかの如し斬撃をリーヴォへと繰り出す) 」
トランクス「ぐ…ゥゥ…ッ……!!!(両の拳に力を込めて落下を押止め、滞空する) ガ ッ ――――― シ ュ バ バ バ バ バ ッ ! ! (両手で素早く印を組み、前方へと強く突き出した) ッハァァァァアアアアアアアアアアア!!!!! ( バ シ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ン ッ ! ! ! ! )(そこから特大級の気弾を発射し、リーヴォ諸共倒壊するビルを滅さんとする) 」
ヒロ「………当たった!?(桐生の攻撃を見て) 」
リーヴォ「ハ、ハ……ヘェハハハハァ…ッ……!!いいぜいいぜェ……もっと撃ち込んで来いよォァッ!!!(口辺から垂れる吐血を腕で拭い、それでも男は小粋気味に嗤い続ける) シ ェ ァ ァ ア ア ッ ! ! ( フ ォ ン ッ ―――― ド グ ゥ ォ ン ッ ! ! ! )(一心の鋭い斬撃を紙一重で受け流し、擦れ違いざまに鋼鉄をも穿つ強力な肘打ちをその顔面にめり込ませ、叩き落とす) 無駄なことを…消し飛ばしてやろうかァッ!!!(そして、こちらへ飛来するトランクスの特大気弾に向けて掌をかざし、受け止めようとするが――――) 」
桐生一馬「オ"オ"オ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ーーーーーーーッ!!!!!(青龍の本体、背中に龍を刻んだ男が繰り出す渾身の蹴り。しかしそれをぶつけ続ける最中、自らも身に纏う業火に焼かれ続ける。 雄叫びを上げ、リーヴォと事実上の我慢比べに持ち込んだが――――)―――――が ふ" ッ ……!!クソ ォ”……ッ ッ (喀血、今まで蓄積されたダメージが全て表面化し限界を迎えた。それに合わせ青龍の姿も一瞬にして四散、 残された桐生は一心とすれ違うように落下してく) 」
未来・綴理「――――散在する獣の骨!尖塔・紅晶・鋼鉄の車輪!動けば風 止まれば空!槍打つ音色が虚城に満ちる!破道の六十三“雷吼炮”!!( バ シ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ン ッ ! ! ! )(さやかと沙知を連れた状態で落下する最中、帯電エネルギーを纏った掌を下方のリーヴォへと狙いを定め、落雷が如く強力な稲妻を発射した) 」
リーヴォ「なんだとッ―――― んぐゥッ…!!(頭上から降り注ぐ綴理の稲妻に押し潰される。電撃こそは効かないものの、その衝撃によって一時的に隙が生じる) 」
射命丸文「お望み通り、さあご覧あれ……!これぞ「猿田彦の先導」という奴ですよ……!!(トランクスの気弾を止める、リーヴォのその手目掛け……加速の勢いを乗せた跳び蹴りを放ち、そのまま下方へと突き抜けて行く) 」
未来・綴理「 離れるよ ( シ ュ ン ッ ! )(リーヴォの動きを一時的に抑えたのを確認すると、頭上より迫る巨大なビルの残骸から逃げるように瞬間移動し、一足先に三人で地上へと着地する) 」
うちはサスケ「チィッ!!(生身で須佐能乎を受け止めやがった!!)ぐうっ!!(気弾の一発一発が須佐能乎に罅を入れていく。絶対防御が意味をなさないほどの攻撃力を前に、そのチャクラ像が砕けるも)地爆!!天星ッ!!!(そう叫んでリーヴォへ手を向ける。輪廻眼の力がその場に重力球を発生させ、リーヴォを封印せんとその場の瓦礫や地面が捲り上がって爆ぜる。そして、トランクスの一撃と共に、天の星が組み上げられていった……!!) 」
リーヴォ「ごッ―――――?!(突き出した手が射命丸の蹴りに弾かれて、ついに無防備な態勢を曝け出してしまった) な゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ? ( ボ ゴ ボ ゴ ボ ゴ ボ ゴ ォ ォ オ ン ッ ! ! ! ) (サスケの齎した類まれな忍術によって全身に磁石のように次々と残骸が接着し、やがてそれらによって埋め尽くされてしまった――――) 」
トランクス「――――― ス タ ン ッ ! (そして地上へと着地する。幸いにも降りかかる残骸は全てサスケの“地爆天星”によってリーヴォの封印にすべて使われたため、安全に着地することに成功した)……やった……!奴を、封じた……!(コールドビルは消失し、代わりにそこに出来上がった天の星を見上げた) 」
村野さやか「はぁ……はぁ……し、死ぬかと思いました……っ……(青ざめた表情でふらふらと地上に足を付ける)……でも、これで……! 」
未来・綴理「……うん、ボクたちの勝ち、かな。いえーい。 」
ツムリ「…本当に、危ないところでしたね……っ…… 」
うずまきボルト「あれは地爆天星……!!(サスケのオッチャンが使えば大筒木のクソヤローどもだって封印できる最強の封印術だってばさ……!!!)……やったんだな……サスケのオッチャン……!!!(流石にあれが完璧に決まっちまえばあのヤローだって……!!) 」
ザビーダ「やれやれ……とんだ人騒がせな野郎だ。 」
うちはサスケ「ああ。地爆天星は完全に決まっちまえばカグヤすらも封印できる。あの時はナルトと協力して術を発動したがな……今回も完璧に決まった。中から封印を解く術なんぞ……(だが……この胸騒ぎは何だ?ヤツの完成体須佐能乎すらガラス細工の如く割るパワー……あの底なしにすら見える戦闘力を……恐れているのか……) 」
アスラン・ザラ(■情)「……決まった、のか……? 」
アスラン・ザラ(非情)「……これで終わりなら、それに越したことはないんだがな…… 」
一心(?)「(フッ飛ばされた際瓦礫に埋もれていたが)ガラガラ……べぷっ!(痰を吐き鼻をグキリと戻す)封印、な。さて……あれほどのたまが? いや、異能に関しては儂は不得手よ。気にするべくもなしか 」
これにて、超特化型マイテイ人「リーヴォ」との戦いに終止符が打たれ――――
―――――――― ピ ギ ッ゛
――――――――――― ることはなかった
ボ グ ゥ ォ オ ン ッ ! ! ! ! !
ペガサス国上空に完成された天の星が"砕ける"
瓦解する星は残骸の滝となって大都会に降り注ぎ、広域に砂塵と衝撃が舞い上がる
誰もが呆気取られる中、夜空に輝く月光に、何者かの影が照らされた――――
リーヴォ「――――――――(サスケに構築された天の星が"あった"と思われるその中核部に、男は浮遊しながら一同を鳥瞰するように睨んでいた。その赤い眼光は月光よりも眩く、鋭く、輝いている――――)―――― ようやく目が覚めてきたってところだ。長ェ間眠っていた俺の心臓がな。(何度も握力を試す様に握り直す仕草を取りながら、ゆっくりと彼らのもとへと着地した)……当然、まだ「終わり」じゃあねェんだろ?(渇望する闘争心は鎮まることを知らない。この男の狂気的な眼差しはそう物語っていた―――) 」
うちはサスケ「ッ!!まさか……地爆天星を力づくで……!!!(尾獣すらも容易く縛り付ける自らの地爆天星を、更に容易く破り、降り立つその男を見て戦慄の表情を浮かべる)……下手したらマダラやカグヤより強いなんてもんじゃねェー……こいつは……確実にマダラ、カグヤより……強い!!! 」
トランクス「なッ゛―――― ! ? (安堵したのも束の間、瓦解の音と共に復活を遂げたリーヴォに戦慄が過り、咄嗟に身構えた)……あの封印術を、無理矢理振りほどいた…というのか…っ……!なんて奴だ…ッ……!! 」
未来・綴理「…………やっぱり、そう簡単には、いかないか……(落ち着きながらも、何処か緊迫感を含んだような震える声音で呟いてさやかの前に出る) 」
射命丸文「………いやぁー……結構頑張ったんですけどね、最終的にこうなっちゃいますかぁ……(地爆天星をぶち破ったリーヴォを、ただシャッターに収め) 」
村野さやか「ひっ―――――!?(突然絶望の淵に叩き落とされたように表情が青褪める) 」
ツムリ「そんな…っ……!あれだけの連携を経ても尚、まだ…っ……(絶句する口元を手で抑える) 」
うずまきボルト「(サスケさんの地爆天星が完全に決まったのに……内側から破りやがった……!!!)……おいおい、これ本当に勝てンのかよ……!!!(コードでもここまでイカレた強さはしてねェーぞ……!!!完全体のイッシキやデイモン……いや、重粒子モードの父ちゃんにすら匹敵するかもしれねェー……!!) 」
ザビーダ「あ゛~……ったく、とんでもなくしぶてぇ野郎だ。 」
一心(?)「ハーッハッハッハッハッ! そうでなくてはな!!(強者再臨に歓喜するように口角を吊り上げリーヴォをみすえる)おう、若い衆、なんぞ策でもあるか? このジジイ、いくらでも使いつぶすがよい。(右手の刀、左手の十文字槍を角のように構え) 」
リーヴォ「そう怖気づくなよ、せっかく楽しくなってきたところだぜ。まだまだ本気じゃなかったんだろう?………それとも……今のが"本気"だと、そう言わないよなァ?(対峙する彼らの一人一人に視線を向ける)……なら、俺も少し"本気"を出そうか。お前たちがもっと熱く滾れるように―――――― な ( グ ッ ! ! )(両拳を追憶握りしめて腰を落とす) 」
リーヴォ「 ハ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア … … ッ … … ! ! ! ( ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ … ッ … ! ! ! )(体内で練り上げられる莫大な気を凝縮させるかのように集中態勢に入る。その余波が振動となってこの大地を震え上がらせ、世界に悲鳴を上げさせた―――――) 」
リーヴォ「 ハ ァ゛ ァ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ッ゛ ! ! ! ! ( ボ オ゛ ォ゛ ゥ゛ ン゛ ッ゛ ! ! ! )(その膨大な気が、爆発するかのように解き放たれる。その勢いは宛ら「噴火」そのもの。超高熱に達した緋色のエネルギーが全身の輪郭を纏い、その熱波が衝撃となって空間に迸る。太陽を具現化したかのように、その周囲が高熱によって大気諸共歪みを帯びていた―――――)」
トランクス「ぐゥ゛……ッ゛…あ……!!?(あ、熱い…ッ゛……!!これが……"超特化型マイテイ人"の、真の力なのか…ッ……!?こんな出鱈目な強さ……今まで見たことがない…ッ……!!)(迸る熱波の如き衝撃を、両腕をかざして耐え忍ぶ) 」
未来・綴理「………―――――― ゴ ク リ ッ (その熱を前にして、息を呑んだ。滴る汗が止めどなく滴り落ちる。熱さのせいか。否、違う。恐怖による冷や汗というのが正しい。未だかつて、このような人の形をした本物の怪物を見た事がない自分にとって、あまりにも恐るべき光景なのだから――――) 」
ツムリ「……(たとえここに英寿がいたとしても勝てるかどうか……っ… でも、倒さなければこの歴史はおろか、2024年も…… 時間は有限ではない…それなのに…っ……――――) 」
一心(?)「ビリビリビリビリ……(とめどない戦気を浴びて目つきが鋭くなる)なるほど、鬼をもこえた阿修羅の体現であったか。これは斬りがいがあろうものだ。龍を斬るも神を斬るもさしてかわらん!!(ぶんと血振りをするように刀を握りしめる) 」
ザビーダ「ぐっ…!? やべぇッ……このままじゃ、奴の気迫に押し潰されちまう……!(圧倒的な力を前にして片膝つき、なすすべもない) 」
アスラン・ザラ(非情)「なんだ……この熱は…………!!!(……”絶対零度”というものが存在する。マイナス273度。それ以上温度が下がることはない、絶対の低温だ。……では、熱が上がるとどうなるだろう?結論から言おう。熱が上がる分には限界がない。というより、熱の限界は現代の科学では分からない。プランク温度という熱さの限界を超えると、それこそ今の人智では何が起きるか分からなくなってしまう) 」
アスラン・ザラ(非情)「……熱に、限界はない……はず……(……それが、人智が及ぶ通説だ。いやしかし、今自分たちの前に広がる光景は、目の前に立つ男は。太陽などという形容が安く感じてしまうほどの、その超高熱を纏う男は……)……「熱さの」……「限界」……(当に……世界が、いや、世界や法則などという、生半可な者でも「縛られない」ことが出来る安っぽいものすら超えた「何か」が規定した天井を……叩いているように、見えた) 」
……とうにそれは、沸点など超えて……
リーヴォ「 コ ツ … ( ジ ュ ゥ ゥ ァ ァ ァ … ッ … ) コ ツ … ( ジ ュ ゥ ゥ ァ ァ ァ … ッ … )(一歩、また一歩と踏みしめる度に蒸発して溶けていくアスファルト。超高熱を帯びて陽炎のように揺れ動く全身から白い蒸気を噴き出し、浅い呼吸から零れだす白い吐息はまた空気を焼き焦がす)……闘いが、俺の心臓(むね)を刺激する…ッ…! 爽 快 じ ゃ あ な い か ァ ッ ! !(両腕を勢いよく広げて高らかに嗤う。今も尚、冷めることを知らぬ熱は上昇を続けるかの如し) 」
トランクス「……それでも………それでも…ッ……!!(滲む汗や襲い来る戦慄さえも振り払うように踏み出す)俺たちは越えなくちゃならない…ッ……!!この、「未来」を…ッ……!! 」
うちはサスケ「……次元が……違う……!!!(自らの天照の黒炎すら呑み込まれてしまいそうなほどの圧倒的な熱。炎の形すら取らない絶対的高温……概念すらも焼き溶かす、圧倒的な、理屈のない、「熱」)クソッ……!!!(オレ達が今この瞬間に蒸発していないのはヤツが自分の身体の周囲で熱を抑え込んで圧縮しているからだ……!!!少しあの熱を解放すればこの星……いやこの宇宙ごと全てを終わらせることなんて余裕なはず……!!……ヤツの気が変わって全てを焼き尽くす前に……仕留めるしか!!!) 」
未来・綴理「……さや、ボクは……――――― ううん、ごめん。なんでも……ない。(背後に隠れるさやかへ何かを告げようとしたが、その感情を抑え込むように首を振った) ……ボク、頑張るよ……っ…。さやを、絶対に、元の時代に帰す為に……!(斬魄刀を突き出すように構え直す) 」
村野さやか「……っ…!?(夕霧…先輩……?)(彼女のその様子に、胸騒ぎを覚える―――) 」
リーヴォ「だが…弱ェ奴は、闘いの土俵にも上げれねェようなムシケラなどは、俺には目障りでしかねェ。(そう言うとトランクスからサスケ、サスケから■情のアスランへとゆっくりと指を突き出して狙いを定めたと思われた、次の瞬間―――――) 」
リーヴォ「――――― 死 ね (その指先からバーナーの如き灼熱のレーザーが音もなく解き放たれた。その狙いの先は■情のアスラン……ではなく―――――――まさかの一般人の「村野さやか」だった) 」
村野さやか「 ぇ 」
刹那 ―――― 世界が沈黙が訪れる。灼熱の閃光が無慈悲にも「少女」の心臓を"刺し貫いた"のだ
村野さやか「―――――――――――――― 」
…………だが……その「少女」は村野さやかではなく―――――――
未来・綴理「 (いつの間にか、さやかを突き飛ばしていたかのようにその両腕を伸ばしていた。目の前にいる青毛の少女に、あたたかい笑みを見せている。いつものような笑顔で。いつもと違う身体で。そこにあるはずのない、胸元にぽっかりと開いた大きな「 穴 」を形作って―――――――) 」
村野さやか「 ッ゛ ? ! 」
――――― 夕゛ 霧゛ 先゛ 輩゛ ッ゛ ! ! !
アスラン・ザラ(■情)「 ? (一瞬、目の前で起きたことを理解できず、フリーズする。……あまり時間は掛からなかった。その事実を、理解するのは。自分が撃たれていれば、良かったことも)貴 様 ァ ッ ! ! ! !(技術も力もない、素人の加速。だが、感情のリミッターを一切かけないフルスピードで、リーヴォに飛びかかろうとして) 」
その頃――――
仮面の男「――――流石は、超特化型マイテイ人というべきか。凄まじい力だ。(倒壊し、瓦礫となったコールドビルのある方角を遠くから見据えながら、仮面の内側で浅い笑みを浮かべていた)…もはや奴らもここまでだろう。これで俺の邪魔をする者はもういない。 」
門矢士「―――― そいつはどうかな?(そんな仮面の男の背後に颯爽と現れる)傀儡の死体を戦わせて、自分は高みの見物か。あまりいい趣味じゃあないな。(皮肉交じりに睨みつける) 」
仮面の男「……誰かと思えば、世界の破壊者……"だった"お前か。(振り返り、そこに至青年の姿を嘲笑する) お前こそ、前線にいないと思えばのこのこ逃げ出して俺を追ってきたか。だが、今のお前に何ができる?お前の「ディケイド」の力は―――― ここにあるというのに。(そう言うと懐から取り出した「ディケイドライドウォッチ」を見せつける)こいつがなければお前はただ、時空間を移動するだけのただの旅人…いや、放浪者だ。まさかそんなお前が、俺から本来の力を取り戻せると本気で思っているのか? 」
門矢士「ああッ!思っているさ。(躊躇いもなく即答する) お前は…俺だけの力では飽き足らず、多くのキャラクターの力を奪った。「その姿」だって仮初に過ぎないんだろ?「本当のお前」が何者なのかは知らない…だが、例え何者だろうが知ったことじゃない。他人の力に酔いしれる、他力本願なお前に…俺は…いや「俺たち」は負けない…!絶対に…ッ……!(力を奪われて無力になったとしても、確固たる強さを秘めた眼差しを突きつける) 」
仮面の男「………(士の叱責に無言する)……俺は誰でもない。誰でもいたくないのさ。ただ、『計画』がなせれば、それでいい。お前がどれだけ力説しようが、そこに力が伴わなければ変えようもないのは事実だろう? 」
門矢士「その言葉、そっくりそのままお返ししてやるよ…!「誰でもない」…?「誰でもいたくない」…?いいや、違うな!その言葉は、"お前のものじゃない"。お前が奪ったんだ……そいつの"意志"を…!九尾の神様とやらも、正義を掲げるエースパイロットも…!あいつらの力を奪うだけ奪っても、そこに中身なんて伴っちゃいねえ。お前がいくら強い言葉を使っても…お前自身の力が無いんじゃ意味がねえ!ある意味、今の俺とお前は似た者同士なのかもしれないな。 」
仮面の男「俺と、お前が……?フン…戯言を。俺はお前たちの時代を消し去った!今更取り戻そうとしても無駄だ!こうしている間にも…すでに時間改変の影響は刻々と進んでいる…!「2024年」の改変が成された時、お前たちの存在も書き換えられる…!もはや誰も俺を止めることなどできない…!!(バッと両腕を広げる) 」
―――― どうかな? ( バ キ ュ ゥ ン ッ ! ! )(その時だ。何処からともなく聞こえた第三者の声とともに鳴り響いた銃声。その弾丸は仮面の男の片腕を撃ち貫き、彼の手に握られたウォッチを解放した)
仮面の男「グゥ…ッ……!?(片腕を撃ち抜かれた衝撃でウォッチを手放してしまう)ッ…何…!?しまった……! 」
海東大樹「―――― そう簡単に時代を書き換えられてもらっちゃあ困るね。だって、そこに眠る「お宝」も全部消えちゃうじゃあないか。(銃型変身デバイス「ディエンドライバー」の銃口から煙をふかしながら、仮面の男に突きつけた状態で両者の間に割って現れた) 」
門矢士「……!?(仮面の男より手放されたディケイドライドウォッチが偶然にも自分の手元へと飛んできたのをキャッチする)……海東……!(彼の登場に目を見張る) 」
海東大樹「ダメじゃないか、士。キミの大事な「お宝」をそう簡単に盗まれたりなんかしちゃ。……でも、さっきの台詞、なかなか良かったと思うよ。(フッ、と何処か友好的な笑みを見せつける) 」
門矢士「盗人のお前に言われたくねえが……まあでも、ポリシーのあるお前の方がまだ幾分マシにも見えてくるのは確かだな。(その笑みに対し捻くれながらもどこか憎めない表情で返した) 」
仮面の男「おのれ……だが…!お前たちが力を取り戻したところで、リーヴォも…ましてやこの俺の『計画』も止めることは出来んぞ…!(撃ち貫かれ、穴の開いた腕が静かにその肉片を埋め直されていく) 」
門矢士「 俺たちは止まらない!止まらないからこそ、止められないものなんかない!あいつらは必ず勝つさ。たとえこの時代が生死の行方を定めるものだとしても…!運命は…!未来は…!それを変える権利はみんな平等に与えられてんだからな! \ デ ィ ケ イ ド / (取り戻したディケイドライドウォッチを起動すると、その腰に世界の破壊者・ディケイドの力の根源である「ディケイドライバー」とライダーカードを納めた「ライドブッカー」が装着された。そこから「ディケイド」のカードを一枚抜き取り、前方へと突きつけた) 」
海東大樹「そうだね。誰も人の好奇心や自由を縛り付けることなんかできやしないさ。さあ行こうか、士!君の、君たちの冒険はここからだ!(ディエンドのライダーカードを同様に突きつける) 」
仮面の男「……なんだ……何なのだ…お前たちは…ッ……!? 」
門矢士「 " 通りすがりの仮面のライダーだ!覚えておけ!! " 」
門矢士&海東大樹『 " 変 身 " 』
海東大樹 → 仮面ライダーディエンド「 \KAMEN RIDE/ \DIEND !/ ――― シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ ――― ド ギ ュ ー ン ッ ! ! (世界の宝を狙う者・仮面ライダーディエンド、参上) 」
門矢士 → 仮面ライダーディケイド「 \KAMEN RIDE/ \DECADE !/ ――― カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ ――― シ ャ キ ィ ー ン ッ ! ! (世界の破壊者・仮面ライダーディケイドが、世界に通りすがる) 」
仮面の男「 ウ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ … ッ … … ! ! (怒り叫ぶような雄叫びを上げながら両腕を広げると、両者に向かって牙を剥きだすように襲い掛かった) 」
仮面ライダーディエンド「 ッハ! (ドギュン、ドギュゥンッ!!)(ディケイドの後方支援に徹するように突き出したディエンドライバーから仮面の男へと射撃を行う) 」
仮面ライダーディケイド「 うおおぉッ! ( ザ ギ ィ ィ イ ン ッ ! )(ライドブッカーをブレードモードに切り替え、ディエンドの援護射撃と共に仮面の男へと斬りかかった) 」
未来・綴理「 」
村野さやか「 ッ゛ ? ! 」
――――― 夕゛ 霧゛ 先゛ 輩゛ ッ゛ ! ! !
――――――― ド サ ァ … ッ … … !
アスラン・ザラ(■情)「 ? (一瞬、目の前で起きたことを理解できず、フリーズする。……あまり時間は掛からなかった。その事実を、理解するのは。自分が撃たれていれば、良かったことも)貴 様 ァ ッ ! ! ! !(技術も力もない、素人の加速。だが、感情のリミッターを一切かけないフルスピードで、リーヴォに飛びかかろうとして) 」
ヒロ「つ、綴理ちゃん……? 」
大賀美沙知「綴理っ!!(綴理を抱き寄せる) 」
リーヴォ「―――― ! (一瞬、微かにほんの一瞬だが、■情のアスランの気迫に眉を潜めた。憎悪でも嫌悪でもなく、言うなればある種の"警戒"。野生の勘が、五臓六腑が、■情のアスランのその行動に対し何らかの危険を察知したのだ) ム ゥ ウ ン ッ ! ! ( ボ グ ゥ ォ オ ン ッ ! ! )(アスランが自身の顔面に差し迫ろうとしたその瞬間まで微かな怯みを見せてしまったが、すぐに我に返って気を爆発させることで彼を返り討ちにするかのごとく吹き飛ばした) 」
トランクス「……夕霧…さん……ッ……?(倒れ伏した彼女に双眸が泳ぐ。人が目の前で倒れていく光景は嫌というほど見てきた。だが…この時は、この時だけは…自分にとって最も親しかった「恩師」の死と重なってしまい――――)―――――ゥ゛ ゥ゛ ゥ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ッ゛ ! ! ! ! ( バ シ ュ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ン ッ ! ! ! )(気を暴発させる)―――― リーヴォォォォオオオオオオッ!!!!(その怒りに身を任せた急接近から、敵の熱などお構いなく殴りかかっていく) 」
ツムリ「……そん、な……っ……(血の気の引いた顔で小さく絶叫し、口元を覆ってしまう) 」
大賀美沙知「……さやか!早く綴理を奴から遠ざけるんだ!早く!(綴理の腕を肩に担ぎ) 」
村野さやか「…ゆ、夕霧先輩… 夕霧先輩…ッ゛……!!!(沙知と反対側から彼女を抱きよせる) 夕霧先輩…ッ……!!しっかり、してください…ッ……!!(胸元に空いた大きな穴、そこから滝のようにだらだらと垂れ流れる鮮血を目に気が激しく動転するも、彼女の身体を小さく揺さぶった)……っ……?!(身体が……いつもみたいに、回復しない……っ…?どう、して……っ……!?)(これまでの戦いや出来事で何の前触れもなく不思議な治癒を齎した綴理をすぐ近くで目にしていたが、今回はいつもと違うことに気づいてさらに困惑が襲い掛かる) 」
未来・綴理「 ガ ッ (沙知の腕を、弱弱しくも確かな加減で掴んだ)…さち……いい、んだ……(気が付けば口の端からも微かに吐血を現している。唇から零れるその声音はあまりにも衰弱しきっており、もはや虫の息であった)……ハ……ハー……ッ……… ぁ……ぁぁ……やっぱり、"ダメ"、か……(何かを諦めるような、そんな落胆を零してしまう) 」
村野さやか「は、はい…ッ…―――――!?(返答する綴理にぴくりと反応し、その子ぼそい声を聞こうと更にぐいっと自分の顔を近づける)夕霧先輩…っ……無理な態勢をしないで…!!……ぇ……?(「ダメ」……その言葉の真意がわからず、目を何度も開閉させる) 」
アスラン・ザラ(■情)「ぐっ、がっ!!(気の爆発を受け、四散した装甲の破片をばら撒きながら、その一部を溶かしながら地面に転がり) 」
大賀美沙知「…!諦めるんじゃない!くっ、ち、治療の手が、あれば……! 」
リーヴォ「 ッ フ ン ! ( ボ ォ オ ン ッ ! ! ! )(掌を突き付けながらトランクスを待ち構える。そして至近距離に差し迫った時、そこから爆発的な熱波を放って弾き飛ばした) 弱ェ奴は無力だ。無力な奴はこの世界に生きる資格はない。闘い、血を流し、生き延びた者だけがこの先に君臨することを許されるッ!強き者だけが制する!それがこの世界の在り方だろうがァッ!!! 」
ザビーダ「…………野郎………… ちっ………おい。アンタも……いい加減、身を引いといたほうがいい。(命の灯火が消えようかという未来・綴理を目の当たりにし、ツムリに) 」
アスラン・ザラ(激情)「貴 様 ア ア アアアアアア ア ア アーーーーーーッ!!!!!(■情の感情が激情へと共鳴する。激情を吐き出した自らの分身に、激情を司る自分が同調するのは当然のことで)うおおおおお!!!!!(お構いなしに、光る右足をリーヴォへ振るう) 」
アスラン・ザラ(純情)「お……前ッ!!(仲間を、人を傷つけられた痛みは彼も同じ。元々、同じ人間なのだから)くらえッッッ!!!(ビームブーメランを取り出すとそれを連続して投擲。それに合わせて盾も発射し、三方向から貫こうとする) 」
アスラン・ザラ(非情)「駄目だッ!!!そいつには手を出すなァッ!!!!!(彼の理性を司る部分だけは、彼我の戦力差を理解し、全力で警笛を鳴らしていた) 」
ヒロ「つ、綴理ちゃん……!(ヨロヨロと彼女の方に駆け寄る)……こ、これは…!! 」
未来・綴理「ハァ…ァ゛……ハー…ハーァ……ッ゛……!いい、んだ……もう、限界が、来てた……さっき、解って、たんだ……―――(屋上での戦いにて、回復を行い完治するも息を切らしていた自分。自分だけが持つこの力の不完全さを物語っていたのだった―――) 」
未来・綴理「……ボクの、刀……「斬魄刀」…て、いうらしいんだけど…… さやの傷を治してたのは、この子の、お陰、なんだ…。でも……傷を治せば治す程…その回復速度は…遅れて、来る……だけど、もう、"限界"が来たんだ………(瞼が次第に重くなっていく) 」
村野さやか「……何を…言っているんですか……?(そう問いかけながらも、ある程度は理解していた。自分の傷を治してくれたことも、何の説明もなく顕現した刀が関係しているということくらいは。だが、「限界」の意味なんて知る由もなければ、知りたくもなかった。それではもう、綴理自身の傷を治すことなんて――――)―――― 「ダメ」なんて…諦めないでください…ッ……!そんなの…貴女らしくない…っ……!私の知っている憧れの人は…『夕霧綴理』は……そんなことを言う人じゃ…っ……(視界が、潤む――) 」
ヒロ「………諦めるんじゃない!!俺を治して自分は治さずに死ぬなんて、そんなこと……!!! 」
トランクス「 う ぐ ぁ ぁ ぁ あ あ あ あ あ ッ ! ! ! ( ズ ガ ア ァ ァ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! )(どれだけ全力を引き出そうが、圧倒的力の前では無慈悲に叩き潰される。皮肉にも、リーヴォの言葉の通りを受けている現状であった。熱波に焼き焦がされる皮膚と共に吹き飛ばされ、瓦礫に激突する)……ッ゛… ぁ゛……ぁあああ…ッ……!!(弱さとは、強さとは、何かを考える。様々な人と出会い、時に拳で語り合うこともあり、その意味を理解した。理解した、"つもり"だった。だが、本当の意味を知るには、まだ至らない。それを知らない…知ろうとしなかった自分は、未熟者だ―――) 」
ツムリ「でも…ッ……!!諦めては……いけないんです……!(ザビーダに対してか、綴理に対してかは定かではないが、そう呟いた)……「諦めなければ、いつかきっと叶う」―――― 英寿様が、そう口癖のように言っていた… だから、諦めてはならない……その先に、本当に「願い」があるのなら…!私は、ナビゲーターとして…それを見届ける責務があります…!! 」
リーヴォ「強さだけが確かなことだろうがッ!!( フ シ ャ ア ァ ァ ア ア ア ッ ! ! )(自らの高熱で焼き焦がした大地から熱砂を巻き上げて、劇場アスランの強い蹴りを防御した) 弱き者を守ることに何の意味がある!?強者は他の追随を許さずただ攻め続けるッ!略奪されるくらいならこちらから奪い尽くせばいい!!それこそが己を存続させることになるだろうがッ!!( ド ピ ュ ピ ュ ピ ュ ピ ン ッ ! ! )(今度は赤熱した両腕から高熱気弾を四方八方へと放つことで、純情アスランの飛び道具を悉く撃ち落とし、溶かし尽くしていく) 」
ザビーダ「………! ……フッ……強ぇな。ま、そんなアンタだったからこそ、俺は惹かれたんだけどよ。」
未来・綴理「 ハー…ハァ… …ッ……ァ゛……!(涙目に訴えかけるさやかに、絶え絶えな呼吸のみで応える)……聞いて、さや…… ボクは……「さや」を…――――― "守れなかった"んだ 」
村野さやか「………??何の…ことですか…っ……?(守れなかった…?その意味を理解できず、ぎこちなく首を傾げた) 」
トランクス「―――――!(そんな最中、真相を語ろうとする綴理にはっと気づいて振り返る) 夕霧さん…ッ…!それは――――ッ!(瓦礫に埋もれた肢体を引き抜こうと藻掻くが、致命傷を負っている為手こずってしまう) 」
未来・綴理「……ハァ……ハ……ァ…… さやだけじゃ、ないんだ…こずも、かほも…みんな…守れなかった…… あの日…10年後のボクは…… 大事なもの全部、なくしちゃったんだ……――――――― 」
村野さやか「 ぇ ―――――――――― 」
~綴理の回想~
蓮ノ空のみんなと、スクールアイドル活動に明け暮れていたあの日々。
ボクにとってはかけがえのない幸せな日常だった。
かほと一緒に悪戯をして、こずに怒られて、さやにも叱られて……
でも、そんな日常が、とても楽しくて…。ずっと、こんな毎日が続けばいいなって、思ってたんだ。
でも、ある日―――――
――――― ズ ガ ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ン ッ ! ! !
えー、ただいま入りました速報です。
全国規模で突然発生した赤い稲妻により、各国では未曽有の大被害が発生しております。
重傷者・死者の数も急増し、
ケイオスは深刻な事態へと――――――
こず………?かほ…っ……??さや……ッ……???
みんな、どこ…っ……?ボクは、ここだよ……?独りに、しないで……っ……?
……!あれ……さやの、リボン……?……ッ゛…!!?さや…ッ…!! さやッ!!!
……ダメだよ、さや… こんなところで寝ていたら、風邪、ひいちゃうよ……?
お外で、タオルもなくお昼寝するとよくないって…言ったの、さやだよ……?
それに…どうして……こんなに"黒い"の……っ…?日焼け……しちゃった……?……ねえ、さや……っ……??
仮面の男「 バ サ バ サ バ サ ァ … ッ … ――――― ! (何処かの時代、何処かの世界にて、男は仮面の内側でその赤い瞳を歪に輝かせていた)……「この時代」もいよいよ陥落か。目ぼしい力は手に入らなかったが、まあいい。ならば次の時代へ向かうとしよう。(踵を返し、赤い雷雲が世界を包む前に「この時代」から立ち去った――――) 」
……ねえ、起きて…さや……?寝すぎるのも、身体に悪いって…さや、言ってたよね……?
ボク…早起きできるように、毎日…頑張ったんだよ……?さやと一緒に起きて、「おはよう」って言えるように。
だから……もう一度、目を覚まして…?
……………さ……や………………
う゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛
浦原喜助「……お嬢さん、自殺なんてやめた方が良いっすよ。死んでいいことなんてあんまりあったもんじゃないすからね。 」
夕霧綴理「………おじさん、「死神」なの……? 」
浦原喜助「おじさんではないっすけど、まあ、そんなところっすね。死期の迫った誰かさんのもとに現れる、こわいこわーい「死神」っすよ。 」
夕霧綴理「……じゃあさ、ボクを連れてって。 「 あの世 」 」
浦原喜助「………お嬢さん、言いたいことは分かるんすけど、命を投げ出したからといってその望みが叶うことはないっすよ。魂魄はあの世へ還り、そして現世に舞い戻る。ですが、そこには生前の姿形や記憶なんてものはありません。全くの別人になるんす。そうしたらもう、会いたがっている「その人」と運命の再会なんて不可能なんす。死ねば終わり。それが世の理っす。 」
夕霧綴理「……じゃあ、どうすればボクは…もう一度「さや」と会えるの…? 」
浦原喜助「死者との再会を望むのは現実的ではありませんよ。そっすね…それこそ非現実的なことでも起こらない限りは。 例えば、"時間を超越して過去の世界に遡る"とか…っすかね。科学の進歩が発達すれば実現はされますでしょう。もっとも…「この世界」はその兆しすらも失ってしまいましたがね。はっきりお伝えいたしますが、もはや「この世界」に『希望』はありません。たとえ残っていたとしても、貴女自身が最愛の人を失った時点で、なおさらです。それでも、生きていかなくちゃいけないんす。現実は常に残酷なんすよ。それでもあきらめて、そのナイフで命を絶ちますか?最愛の人との記憶諸共、断ち切って――― 」
夕霧綴理「それは、イヤ……!さやとの思い出…さやといた記憶(こと)……忘れたくない……っ…… でも、さやのいないこんな世界で生きていくことなんて、ボクには……無理だ……… 」
浦原喜助「じゃあどうします?生きることも死ぬことも決められないんじゃ、私にはどうすることもできませんよ。選ぶのは、貴女自身です。 」
夕霧綴理「……ボクは……ボク、は………――――――― 」
夕霧綴理「――――――…………ねえ… 「死んだように生きる」ってことは、おかしなこと…? 」
浦原喜助「………フッ……それこそまるで「死神」みたいなもんじゃないですか。面白いことを言うんすね。……貴女がそう望むのなら、私なりにお力添えは出来ますよ。美しいお嬢さんの為ならば、お兄さん一肌脱いじゃいます。ですが、もし本当にお望みだというのなら…その覚悟があるというのなら……もう、後戻りはできないっすよ? 」
夕霧綴理「……いいんだ。今もこれからも、ボクは"死んでいて、生きている"んだから。そうすれば、「さや」のこと、忘れないでいてあげられる。「さや」を…想い続けていられる……。 」
浦原喜助「………(少女なりの覚悟の現れ、そしてこれからの生き方への選択を受け入れたように帽子を目深に被る)…… ス … ―――― (少女が自決に使おうとしていたナイフに手を添える。するとナイフは光を帯びて伸び出し、それは藍色の刀に変貌を遂げたのだった) 」
浦原喜助「……この刀は、『 斬魄刀 』。死神の霊力で造り出した特殊な刀っす。ですが、名前はまだありませんし、大した力も宿していません。寝食を共にすることで自身の魂の精髄を写し取っていき、"己の斬魄刀"を創り上げてください。そうすれば…貴女は晴れて、貴女自身が望んだ「死神」となる。 」
夕霧綴理「………!(顕現されたその刀に恐る恐る手を触れ、そして手繰り寄せた)……よろしくね、『 』。 」
浦原喜助「……ははっ、もう名前を決めてしまうなんて。本当に面白い娘だ。では、そんな貴女に、お節介ながら微かな希望を齎しましょう。(腰に携えた自身の斬魄刀を手に取ると静かに抜刀。空間を断裂する。そこに、人一人入れるだけの時空の狭間が発生したのだった―――) 」
浦原喜助「どうせ「この世界」はもう終わりです。なので、今から気持ちを切り替えて、また新たな世界でその人生を歩んでください。この先にあるのは過去か、未来か、あるいは…少なくとも、貴女自身が斬り拓くべきもう一つの世界。そこで最愛の人との再会もできましょう。ですがお気を付けを。異なる世界に足を踏み込むということは、その世界にとっては貴女は異物でしかないということ。 」
浦原喜助「例えるなら…―――― ポ チ ャ ン (その辺にあった小石を、その辺の池に投げ入れた。当たり前のように、水面がそこに広がり、やがて消えた―――) このように、石を池に放り込めば水面が生じるように、貴女が何処かの世界に飛び込めば異変が生じるんです。そうなると、貴女にとっては些細なことでも、その世界には大きな影響が及ぶ。 」
浦原喜助「だから決して、もう一人の自分と入れ替わることなんてできないし、その人と接している最愛の誰かさんの間に割って入ることなんてできない。どう転んでも、貴女は"独り"です。"死んだように生きる"ことを選んだ、貴女の辿る道です。………もう、引き返せないっすよ? 」
夕霧綴理「……うん、わかってる。ボクの願いは…"「さや」が生きていてくれること"。そのためなら、ボクは、ひとりぼっちになってもいい。 ありがとう、死神のおじさん。ボク、行ってくるよ。 」
浦原喜助「できれば最後にお兄さんって言ってほしかったっすけどね…まあ、いいっすよ。結局美しい女性に弱い私の悪い癖です。ですが……貴女は、本当に強い人だ。その願いの代償はあまりにも過酷だと知りながら、それでも受け入れて進もうとするのですから。そんな貴女に、幸あらんことを…―――― 」
夕霧綴理「……―――――― ばいばい (その別れは死神に対してか、あるいは自分がいた世界に対してか… もう会うことのない「何か」にそっと呟いて… 時空の狭間へと、今、踏み込んだ―――――) 」
トランクス「―――……すごい……!あんな怪物を、たった一太刀でねじ伏せるなんて…!君は…一体……? 」
夕霧綴理「……ボクは……綴理。「夕霧綴理」。「未来」から、やってきた。(得体の知れない怪物の死体の上に立つ少女。その手には、あの藍色の刀が握られていた) 」
トランクス「…未来から……!?君も、タイムスリップによってこの時代に…!? 」
夕霧綴理「…タイム……スリッパ……?ふふ、おかしな名前のスリッパだね。もしかして、君も「死神」だったりするの…?ほら、僕と似たような剣、持ってるし…(トランクスの背にある剣を指し示しながら) 」
トランクス「……?死神……?いや…僕は、ただの人間だ。人間で、サイヤ人で…様々な時空を旅しながら、その時間の悪影響を根絶するために活動する、タイムパトロールなんだ。君が倒したその怪物も、時間を喰らうタイムイーターという恐ろしい奴で… 」
夕霧綴理「タイム……パトローナム……?ふーん……(眼下に転がる怪物の死体と、トランクスを見比べる)……ねえ…それじゃあ…君はいろんな時間に飛べるの?ボクは…ボクのいた世界からこの世界に来てからというものの…まだ、他の世界に出たことがないんだ。ボクも……なれるかな…?その……タイム……パトレイバー…だっけ…? 」
トランクス「……!タイムパトロールの使命は、生半可な覚悟ではやっていけない。僕のように帰る場所がない人間が、自分のものではない誰かの世界を守り続ける孤独な戦いを強いられるんだ…。君は…――― 」
夕霧綴理「うん、ボクも、同じ。でも、ボクには守りたいものがある。どんな世界に行ったって、守るべきものは変わらないんだ。だから…ボクも、なってみたい。なって…いろんな世界の、いろんな「さや」を守りたいんだ。 」
トランクス「………(不思議な娘だ……だが、その「眼」は確かだ。一切の迷いがない。死んだような目をしていながらも…「何か」の為に生き続けようとしている、そんな…―――――)――――― わかった……僕は、トランクス。君を…いや、貴女を…同じ志を目指す仲間として、迎え入れよう。 」
すべてを失って、死神になって、トランクスさんと出会って…
そして、今のボクがある――――
そう、ボクは一度、"死んだ"んだ。
あの時…ボクも……こずやかほ、そしてさやと一緒に、死ぬはずだったみたいに。
だけど、ボクだけが生き延びてしまった。
もう、ボクの時代は消えちゃった。ボクの帰るべき世界は、もうないんだ。
だから、決意した。たとえ死んでも、「さや」たちの分まで、生き続けようって。
それからボクは、トランクスさんと様々な世界を歩き渡った。そこで「さや」を守るために戦い続けた。
もちろん、「さや」はボクに気づいていないよ。でも、それでいいんだ。
ポツ……ポツ……ポツ…ポツ…ポツ、ポツ、ポツ、ポツ…―――― ザ ァ ァ ァ ー ー ー ー ー ー … ッ … … ! ! (崩壊した大都会に、雨が降り注いだ―――)
未来・綴理「――――………それが……ボクの……さやの……未来の、お話……(さやかの胸の中で血を流しながら、朦朧とした視界の中で雨を齎す曇天を仰いでいた―――) 」
村野さやか「……………(次第に強くなる雨など構いもせず、ただ静かに、綴理が語る壮絶な孤独の話に耳を傾けていた) 」
トランクス「――――――(胸中を打ち明ける綴理に居たたまれない気持ちになり、思わず目を伏せるが…)……もう…っ……たくさんだ…ッ…!これ以上、俺以外の誰かが最悪な「未来」を迎えるなんて…ッ…!!そんなことは…あっちゃ…いけないんだァァァァァアアアアアッ!!!( バ ゴ ォ ォ オ ン ッ ! ! )(気を全開に放出しついに自分を拘束する瓦礫を無理矢理押しのけた) ハァァァアアアアッ!!!(その勢いをつけてリーヴォへ青白い気孔波を放った) 」
未来・綴理「ハァ……ハァ……でも、安心して… 今のさやが…ボクがいた時代のような未来になるとは限らない… もっと、違う未来になる、はずなんだ…ハァ……ァ…… ボクは…たまたま、運が悪かっただけ……きっと…さやに頼ってばかりの、悪い子だったから…罰が当たったんだ…… でも…さやは、良い子だから……きっと…明るい未来に…なれるよ…… ボクは、そう信じてるから……だから…こんなことは、気にしないで……さやは、さやだけで、幸せになって…… 」
村野さやか「……なに……―――― なに勝手に終わらせようとしているんですかッ!!(雨の音さえも撥ね退けるような大声を張り上げる) 運が…悪かった…?違う結末になるかもしれない…?だから私は安心してのうのうと暮らしていけばいいと…?そんなの…そんなこと…ッ!!ぜんぶ、どうだっていいッ!!私はただ、「貴女」にも幸せでいてほしかった…!!」
村野さやか「未来の私や蓮ノ空のみんながいなくなって、夕霧先輩が独りだけになってしまって…それなのに…そんな最悪な時代を知らない私が、夕霧先輩にずっと守られていたなんて聞いて… それで感謝なんてできるわけないじゃないですか…ッ…!!どうして………どうして……ッ……!?(ついにはびしょぬれになった顔面から次々と雫が垂れ落ちていく) 」
大賀美沙知「さやかが幸せになったとて…君はどうなるんだよ!君の幸せは………!! 」
リーヴォ「―――― ズ ッ ガ ア ア ァ ァ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! (トランクスの放つ渾身の攻撃が炸裂し、黒煙が舞う。しかし…)――― シ ュ ゥ ゥ ゥ … ッ … … ! 甘ェな…!シェァアアッ!!!( ボ ォ ン ッ 、 ボ ォ ン ッ 、 ボ オ ォ ォ オ ン ッ ! ! ! )(天高くつき上げた片腕を振り下げる。それだけでトランクスの真下から天を穿つ極太の光柱を発生させ、柱内に捕らえた彼を蒸発させるような大打撃を与えた) 」
トランクス「 が あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ ッ゛ ! ! ! ! (囚われた閃光の中で絶叫する。もはや自分の痛みなんてどうだっていい。だけどせめて、今救える「未来」だけはなんとかしてあげたい。それが砕けそうな今が辛い…そう思わせる断末魔だった――――) 」
ヒロ「嘘…だろ…つづり…ちゃ…(死にゆく彼女の様子を見て膝から崩れ落ちる) 」
一心(?)「(綴理の犠牲。戦場で女子供がやられるのには慣れている。ゆえに顔色には出さないが、その視線には悼みの念があった)……崩れ落ちる暇なぞないぞ若造ども。死にたくないのならこの場を去れ。女子供を守る剣を儂は持ち合わせておらぬ(トランクスに続くように前へとリーヴォの前へと躍り出た)かぁああああああっ!!(〆の字に鋭く振るう斬撃に槍の振り回し二連撃をかます) 」
未来・綴理「……ごめんね……ごめん、ね…… やっぱりボクは…大人になっても、ずっと「あの頃」から、何も変わってなくて……さやのことしか、見ていなかった… カ フ ッ … … !(更に吐血が加わっていく。雨水で赤は滲み、そして白い衣服に更に深く浸透していく―――)……でも…仕方が、なかったんだ…ボクにとっては、さやが……さやだけが、すべてだったから… 」
村野さやか「―――――!(ここで、ようやく気付きだした。何故、今目の前にいる未来の夕霧綴理が、自分がよく知る現代の彼女よりも、自分に執拗に固執していたのか。すべては、自分(さやか)を守るため。その一心ですべてをかなぐり捨ててしまう覚悟が、最初からあったということ。2024年が滅ぼうとしていた時に現れた、あの時から―――――) 」
リーヴォ「――― ギィインッ、ガギャアンッ!!(一心が振るう二連の槍撃を灼熱の拳で火花を散らしながら退け、跳躍すると―――)――― 老いぼれも去り際だぜ ( ズ ガ ア ア ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ! ! ! )(一心の脳天を踏みつけ、そのまま高圧をかけて地に伏す。地盤が大きく陥没し巨大なクレーターを瞬く間に構築された) 」
一心(?)「ぬおおおおあああ!(すさまじい圧力による巨大クレーターの中心部で物理を超越した物理をその身に受ける)グハハハハハハハハハ!! これはさすがに、こたえるのう!(剣聖はわらう。リーヴォとの戦いで己の中に秘めるなにかが反応していた。それがなにかはわからない。剣を振るって幾星霜。未だ悟ることなし。ゆえに)斬ってみればわかるものじゃあ!!(エボルと対峙したときに編み出した重力纏い。刀身にその力が現れ)かぁああああああっ!!(時空断層を幾重にも生み出す超重力的斬撃を放った) 」
未来・綴理「…あぁ……"さいご"まで…見届けたかったなぁ……さやが、元の時代に戻って…その時代のボクと…また笑い合ってるところまで…… ごめんね……本当の本当に、ごめん、ね……こんなボクを……許し……て……―――――(瞼が限界まで閉ざされようとしていく―――) 」
村野さやか「………許しま…せんよ……っ…?私を……私を…!守ってくれるって…ッ……!そう約束したじゃないですか……!!だから私も、貴女を信じて…ここまできたのに…っ……!勝手に、いこうとしないで……お願い…します…っ……!お願いします…ッ……!私……夕霧先輩まで失ってしまったら……私…っ……!!!」
未来・綴理「………ハ、ハハ……っ…… さや…泣いてる……?ダメ、だよ……もっと、笑わないと…… でないと……ボクまで……哀し…いんだ…… ああ、でも………それも…悪くない…のかな…… さやが、ボクのために泣いてくれる…… それは、それで……ボク、は……――――――――――――― 」
未来・綴理「―――――――――――― ピ チ ョ ン … ッ …(胸元に添えられていたその赤い手が、水たまりのアスファルトに横たわる。その指先にある刀は雨曝しによって光を失っている。もう、声は出ない。動きもしない。死んだように笑っている顔だけを浮かべて、少女はついに――――――) 」
村野さやか「………―――――――― ? 」
村野さやか「……夕霧……先輩……?? 」
村野さやか「……………………… 」
ごめんね、「さや」。ボクは……キミの知っている「ボク」じゃないんだ。
ボクは……ボクは、「夕霧綴理」。でも、キミにとっての夕霧綴理じゃないんだ。ボクはね…―――――
――――― " 未来から来たんだ " ―――――
ヒロ「そ、そんな…そんなことが…!! 」
大賀美沙知「…綴理っ!!!!!(事切れたことを認めたくないかのように叫び、彼女をゆさゆさと揺らす) 」
村野さやか「 (曇天に覆われた天の向こうまで張り叫ぶような慟哭。だがそれすらも次第に強くなる大雨に無残にも掻き消されてしまう。雨と涙が入り混じり、「遺体」を抱いた足元の赤い血だまりがすべて洗い流されていく。それは、彼女が愛した人の生きた証さえも流されていくということ。その流れを止めることはできない。時の流れを止めることができないのと同じように――――)」
トランクス「―――――――――― 」
―――― 俺は……"また"……守れなかったのか……?
彼女を…こんな結末に導いてしまったのは、外ならない、俺だ…っ……
こうなるかもしれないことは、わかっていたはずだったのに……
どうして…いつも……いつも俺は……淡い希望を抱いてしまうんだ…ッ……??
俺は……間違って、いたんでしょうか……
彼女の為に、彼女たちの為に…俺が本当にすべきことは……
本当は、なんだったんでしょうか……ッ……――――――?
―――――― 『 悟飯さん 』 ――――――
トランクス「――――――――………ッ゛……ぁ゛……!あ゛…ッ゛……!!あ゛ァ゛……ッ゛……!!!(満身創痍の身体で建てない中で、青年は嗚咽に悶える。何度も辿ってきたはずの最悪の結末。だが、それに慣れることなんてできやしない。自分はどこまで行っても「人間」なのだから―――――) 」
リーヴォ「 う ぐ ぉ あ … ッ … ――――― ! (一心が放つ凄まじい斬撃を燃え盛るエネルギーブレードで受け止めにかかるが、瞬く間に粉砕され、大きな隙が生じた…はずだった―――)――― ニ ヤ ァ ( パ キ パ キ パ キ ィ ッ … ――― シ ュ ド ド ド ド ド ァ ッ ! ! ! )(その瞬間、砕けた光破片が回転を帯び、そのすべてが一心の全身に突き刺さった) 惜しかったな、フゥンッ!!( ド グ ゥ オ ォ ン ッ ! ! )(そして赤熱する拳で更に追撃を仕掛けるかのごとく拳を叩き込み、終いには爆撃を伴って彼を大きく吹き飛ばしたのだった) 」
リーヴォ「もう終わりのようだなァ…ならお開きとしてやらァ。この国と共に――――― 滅 べ ( ド ゥ ン ッ ! ! )(盛大に跳躍して空中に留まると、その右腕を高らかに突き上げる。手中に収束していく緋色のエネルギーが気弾を造り出し、それはやがて秒毎に膨張を繰り返し…あのコールドビルをも呑み込む程の超巨大なエネルギーボールへと昇華したのだった。それはまさしく、疑似的な太陽そのものであり、激しく轟々と燃え盛っていた) 」
半壊した大都会を照らす絶望の輝きに、誰もがその"最期"を悟った―――――
村野さやか「 ぁ (この光景には既視感があった。そう、2024年が滅ぼうとしていた、あの時の光景に、よく似ている。あの瞬間にこそ、未来の綴理が自分を救い出してくれた。だが、もうその彼女は、いない。誰も助けてくれやしない。自分に、できることがあれば。何かを助けられる小さな力でもあれば。未来は変われていたのだろうか。そんな無力と後悔が過る―――) 」
リーヴォ「 じゃあな、愉しめたぜ 」
男の
別れの言葉を皮切りに、突き上げられたその片腕が振り下ろされた。
それが合図となって「太陽」がゆっくりと沈みだし、今…
この国はおろか、この世界、この時代をも呑み込もうとしてた――――――
――――― 違 う 。 ――――――
キュ オ " ッッ (地を裂き抉る黄金の"気"の奔流が円を描き、トランクス達を囲う。嵐となって畝り荒れ狂うそれはやがて束なり球体状に凝固、バリアの形を成して日没を地平線に押し留めていた) 」
隻腕の男「(『飯』の一文字を緋色の道着に刻んだ背中が残された右腕を前に突き出し、トランクスの前に佇む。彼を避けるかのようにペガサス国の空を覆い尽くす炎が別たれていた) 」
変わらないな君は。どの世界でも、どの時代でも俺達の『希望』だ―――――
孫悟飯「―――――"俺達"は死なない。例えこの身が朽ちようと、生きた時代が、歴史が、"ありえない歴史"だからと置き去りにされようと……確かに存在した魂は……トランクスが、俺達の希望が連れて行く……!! 」
トランクス「 ! ! ! (絶望の最中、青年は「希望」を見出した。否、それは"再会"というべきか。強かな熱さ、しかしてあたたかい懐かしさ…そんな「希望の光」を――――) 」
トランクス「―――――― 悟飯…さん…… ! ?(死別したはずの「恩師」の姿に驚きを隠せない。だが、それは走馬灯に現れる夢幻などに非ず。顕在する気の奔流は何よりも、誰よりも、知っている。それが本物であることを。本物の、『孫悟飯』であることを――――!) 」
リーヴォ「 なッ…ァ……!? (国はおろか星をも砕かん勢いの巨大なエネルギー弾が瞬く間に裂かれた。その光景を目にし唖然と口を開けた――――) 」
―――― そうだ、諦めるな。絶望の中でこそ…その身の震えが大地を伝って、『希望』を呼び覚ますのだから…!
デイブレイク「―――― ッ ハ ァ ァ ア ア ッ ! !(唖然と空中に留まるリーヴォの頭上に閃いた"暁光"――― そこから現れるは、あの「暁の錬金術師」。その手に携えた刀剣武器「ガッチャートルネード」を振り下ろし、リーヴォを地に叩き落としながら参上した) 」
リーヴォ「 ッ゛ ――――― ! ? ( ズ ガ ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! )(「今度は何だ!?」と振り買った矢先、その姿を拝む前に飛び込んだ刃に頭部へと衝撃が炸裂。垂直に、真っ逆さまに墜落した)……グ、ググッ…… ヘェハハ…ァア……!強そうな奴らが…来やがったなァ……!まだ、俺の知らねえ強者が存在していたとぁー驚いた……!(立ち込める土煙の中で肘に手を突き、不敵な笑みを浮かべながらゆっくりと立ち上がっていく) 」
ツムリ「……!あのお方は…!それに、あちらの方は……前の時代で私たちを救ってくれた……!(孫悟飯、そして同時期に現れたデイブレイクを、その歴戦の勇者と思わしき両者を交互に見据えた) 」
デイブレイク「 ブ ワ サ ァ … ッ … ―――― ! (緋色のマントを豪快に翻し、一同へと振り返る。そこにいたアスラン…ではなく、今回は村野さやかただ一人に顔を向けた)……絶望するのは、まだ早い。『 彼女 』は、"助かる"…!! 」
村野さやか「……え っ゛……!?(デイブレイクから齎された勇気ある叫びに、項垂れていた顔が上がっていく) 」
大賀美沙知「…なんだって!?綴理はまだ…助かる可能性はあるのか!? 」
孫悟飯「ぐぎぎ……ッ くゥ!!……ハァ……(デイブレイクの加勢でリーヴォの攻撃が完全に中断されると同時に展開していたバリアが砕ける。腕を突き出したまま肩で呼吸し、ふと感触を確かめるように拳を握っては解きを繰り返した) ジ ッ (一瞬、腕にノイズが走り自身の存在に揺らぎが生じるのを感じ取る。静かに眼を伏せ、踵を返し「成長したあの日の少年」へ振り返った) 」
孫悟飯「 ス…… (トランクスの腰辺りに手を添えそこに手応えがない事に気づき、少しだけ慌てて"今"の彼の肩へ手を置き直す。そうして強かな笑みで頷いた) 今はアイツに専念しよう。 君の力と……君が"繋いできた"力が頼りだ! 」
ヒロ「(崩れ落ちていたが、デイブレイクの言葉を聞いて顔を上げる) 」
トランクス「……!(間違いない……やっぱり、「悟飯さん」だ…!)(彼の手に触れることで、より実感する。目まぐるしい速度で蘇る、未来での記憶…。師の遺志を継ぎ、たったひとりで世界を守り抜くために戦いに身を投じた、あの頃を――――)―――― ハ イ ッ ! ! ! (その強かな笑みに、全力の声で応えた) 」
うずまきボルト「あのオレンジ色の奴……前の時代でも助けてくれた……!!それに、あの胴着の兄ちゃんは……!!!(突如その場に現れ、リーヴォを怯ませた二人に目を見開き) 」
デイブレイク「君は知ったのだろう?彼女が…『夕霧綴理』が、君を守るために幾たびの時代を越えてきたことを。その幸せを守り抜いてきたことを。たったひとりで、誰からも感謝されることもなく、それでも愛する君のためだけに過酷な人生を選択した。(語り出す最中、綴理が手放した斬魄刀を指し示す)……その斬魄刀に、彼女の魂がまだ眠っている。呼び覚ませるのは…―――― 君だけだ。 」
村野さやか「……私…が………? 」
デイブレイク「 村野さやか!選択肢は2つだけ…―――― "彼女を安眠(ねむ)らせるか、呼び覚ませるか"だ! 決断しろ!! 」
孫悟飯「(トランクスの眼戻った輝き、そこに「希望」を見出すと安堵したように穏やかな笑みを浮かべ……) さて……タイムジャッカーだったな。どうせ高みの見物を決め込んでいるんだろ? よく見ておけ……これがお前の招いた……因果応報。そしてトランクスが俺に与えてくれた機会、そして枝分かれする歴史から紡がれた 可能性の力だ ッ ! 」
孫悟飯「("怒り"、トランクスの知る彼が経験していないそれを発芽させ、両足を地に陥没させ、周囲の建造物がひしゃげる程の圧を放ち獣が吠え炊ける) ハ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ――――――ッ!!!! (黄金の気は無彩色へ、頭髪は黒へ……そして……) 」
孫悟飯「("気"が感じ取れない。正確には"気の性質"が変異した。 先のような輝きは失われ、代わりに訪れた無彩色の領域の中心に、彼は佇んでいた。 隻腕はそのまま、頭髪は銀に、瞳は赤に。 生来の善性と本能、二つが合わさり潜在能力の全てを引き出した、"本来彼がたどり着けなかった姿"が君臨する) ―――――トランクス、よく覚えておくんだ。歴史は未来へ積み重なる"記録"だ、無駄なものは何一つとして存在しない。例え正しくないからと排斥されたとしても、それを覚えている君の力になってくれる 」
村野さやか「………―――(胸元に眠る綴理に視線を落とし、それから、彼女が握っていた斬魄刀へと視線を移す。自分の知らないところで、彼女は自分(さやか)のために何度苦難を乗り越えてきたのだろうか…?労わる為に安眠させることも、もう自分の為に刀を握ってほしくないという気持ちも、ないわけではない。それでも…―――――)……私は……私は…っ……――――― 」
さやの気持ちも知らずに、ボクは…わがままだ…。さやに、大変な思いをさせた。
前よりも、辛くて、苦しくて……自分にできることの「当たり前」を、さやに押し付けていたんだ…。
だから……これは、ボクのせい… ごめんね、さや…
あぁ……"さいご"まで…見届けたかったなぁ……
さやが、元の時代に戻って…その時代のボクと…また笑い合ってるところまで……
ごめんね……本当の本当に、ごめん、ね……こんなボクを……許し……て……―――――
村野さやか「―――――(現代と未来、双方の綴理から零れた謝罪に、自分はまだ何も返せていない。「そんなことはない」って――――) 私はまだ…ッ…!!あの人に何も返せていない!!ずっとずっと、ただただ守られ続けてきたばかりで…!自分が不甲斐ないからって、そんな言い訳をして…何も、返せないでいた……だけどッ…!本当は…!あの人とずっと隣にいたい!!一緒に並んで、ちゃんと笑い合いたいんです!!いつまでも…後ろにいるばかりの、私じゃいけないッ!!」
村野さやか「 ガ ッ (斬魄刀の柄を徐に掴み取る。それをゆっくりと持ち上げて…自らの額に峰を当てて、祈るように念じる。刀の奥に眠る、彼女の魂魄(たましい)に繋がるために―――――) 」
トランクス「 ッ ! ! ? (未だかつて見たことのない師の新たな姿に吃驚する。そして理解する。その力こそ、一縷の可能性が見出した先に覚醒した、彼の真の力であることも―――)………未来へと積み重なる、"記録"……(その言葉でまず思い浮かぶは、悟飯をはじめとする多くの人々。それは本来自分がいた世界から、救いを求めたかこの世界、果てはそこから飛び立ったまた異なる世界。様々な世界に住まう人々の顔が次々と脳裏に描かれていき、彼の…悟飯の言葉の重みを、その真意に、辿り着く――――) 」
ザビーダ「ほぉ……役者が揃ってきたってとこかね。 ……っと(不意にふらつく) 」
トランクス「……―――――(俺にも…なれるのか…悟飯さんのように…?)(彼の覚醒した背中に、かつての彼が重なる。こうして、自分は師の背中を仰いでいた。だが、自分がそうだったように…こんな自分の背中を見ていた誰かがいたはずだった。守られるものが、守るものへと成長するように…自分自身にも、その"可能性"があるのなら―――――) 」
―――― " 君の力と……君が"繋いできた"力が頼りだ! " ――――
トランクス「……そうだ……俺は、もう……「ひとり」じゃない……!多くの願いをこの背中に受けてきたんだ…!!悟飯さん…孫悟さん…父さん…母さん…マイ…地球のみんな……そしてこの世界の……!!俺は……―――――すべての『希望』を背負ってここまできたんだッ!!!俺の「命」は…俺だけのものじゃないッ…!!みんなで繋いてきた、この力を…ッ…!!!( グ ッ ! )(腰を落とし、拳を最大限まで握りしめる。静かに、それでいた強かに、白い気が湧き出るが―――) 」
トランクス「 ハ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ッ゛ ! ! ! (白から蒼白へ、蒼白から、群青へ――― 己を纏う気が変色を遂げる度に、その周囲に蛍火のような光の粒子が漂っていく。ひとつひとつの光に水晶玉のように浮かび上がるのは、これまで多くの世界を渡り歩き、出会ってきた者たちの素顔。自分に振りまいてくれた彼らの笑顔が、今――――――) 」
トランクス《 ホープ 》 「 ハ ァ゛ ア゛ ッ゛ ! ! ! (―――新たな力へと、覚醒する。その輝きは、『 希望 』を体現した輝き。これまで繋がってきた者たちと共に紡いだ「歴史」の中で得た『希望』そのものであった。消えてしまった記憶…消えるべき歴史…消えるはずではなかった者たち……形に残るはずのないそれらすべてとの"繋がり"は、今もこの胸の中にあると訴えるような、そんな力強い輝きであった――――) 」
リーヴォ「 グ……ォア……ッ……!!? (悟飯とトランクス…双方が新たに齎した二対の気の輝きを前に、吹き飛びかけそうな我が身を押し留めた) ! ? (なんだ……覚醒した…ッ……!?この俺が…"気"を感知できない程の…尋常ではない進化を遂げたというのか……ッ…?) 」
ヒロ「さやか、ちゃん…(うつろな目でさやかを見て) 」
大賀美沙知「…聞いてるか?綴理。さやかにはまだ…君が必要なんだ(斬魄刀に向けて話しかける) 」
射命丸文「すごい……凄いですよ…!あの相手を圧倒しています!! 」
ペンギン「(魂のみで綴理の斬魄刀にアクセスを行う)嬢ちゃん、君はまだ必要とされているんだ。だから目を覚ましてくれ。さやかとかいう娘だけじゃない。みんなの支柱の一つになっているんだ… 」
村野さやか「――――――………!(目を覚ますと、自分は知らない世界に立っていた。ペガサス国のような都会とは異なる自然が広がる世界。"夕霧"の立ち込める、水面が広がる不思議な空間に)…… ピ チ ョ ン …… ピ チ ョ ン ……(水を張った地面を歩くたびに波紋のように広がる水面。その先を、当てもなく歩き続ける) 」
少女が歩き続けた先に、蹲るような影が見えた。
水を踏むような音に気付いたその者はゆっくりと立ち上がると振り返る。
その素顔は――――
未来・綴理?「―――――― ? (未来の綴理にそっくりな顔太刀をした女性。白く薄い
ベールのような軽装を見に纏い、その全身は水浸しになっている) 」
村野さやか「……夕霧…先輩……? 」
未来・綴理?「……キミは………? 」
村野さやか「……!………私のこと…覚えていないんですか……? 」
未来・綴理?「………………―――― あ っ (何度か首をひねるような仕草を取った後、思い出したように声を上げた)……そっか…キミが……「村野さやか」か。綴理が、いつも「さや」と呼んでいる…。 」
村野さやか「……??(その話し方の違和感に首を傾げる)……夕霧先輩……じゃない……?(そしてようやく気付く。目の前にいる人物が夕霧綴理ではなく、彼女の姿に似た「何か」であることを…) 」
未来・綴理?→【夕霧】「……ボクは…――――『 夕霧 』。 綴理の、「斬魄刀」だよ。」
村野さやか「……!(これが…目の前にいるこの人物こそが、デイブレイクの言っていた綴理の魂魄の正体だと気づいてはっと目を丸くした)……貴女が……夕霧先輩の……(そっくりだ……夕霧先輩に、何もかも…名前だけじゃない…姿形や、話し方まで……) 」
【夕霧】「……どうして…こんなところにキミが…?だってキミは死神でもないし、そもそも、死んでもいない。ここは…ボクの精神世界《 せかい 》だ。踏み込めるのは、綴理ただひとりだけだよ……? 」
村野さやか「……確かにその通りかもしれません。ですが、簡単な理屈ですよ。夕霧先輩と繋がれば、貴女とも繋がれる。体が死んでいようとなかろうと…私の「心」は、夕霧先輩といつだって繋がっているのですから。 」
【夕霧】「………なるほどね。綴理が、キミのことを強く意識しているわけだ。(本人と同じく声の抑揚もなければ表情もないが、心底驚いたように、何処か面白可笑しそうに小さく噴き出した)………綴理を、連れ戻しに来たの? 」
村野さやか「…………はい。(コクリと、強かに頷く) 」
【夕霧】「……―――――― "深い"よ (そう言って指差したのは、足元の水面。足裏の表面ほどでしかない浅さだが、よく見ればそこには透き通るような水底が広がり、同時に海底のような深さが可視される。水を張ったガラス張りの床のように―――) 」
村野さやか「………(眼下の水面…その深い深い水底を見下ろす。深淵の如き闇のような暗さだ。生身の人間が、何の装備もなく潜るのは無謀にもほどがある。それでも――――)―――― 覚悟はできてます。夕霧先輩が、辿ってきた道に比べたら… 私も潜(くぐ)らなければならない。たとえこの命が潰えてしまうのだとしても…命に代えても、あの人を救いたいから。 」
【夕霧】「………わかった…――――― シ ャ キ ィ ィ ン ッ ! (さやかの決意の眼差しを受け止めると、水面から顔を出した藍色の刀…斬魄刀『夕霧』を手に取る。ゆるやかに抜刀し、その先端を水面に突き刺した――――) 」
村野さやか「 ド ボ ォ ――――― ! ! ? ――――― ン ッ (浅かったはずの水面に沈み、気が付けばその身が水中へと投げ出される。這い上がることは許されない深さ…だが、その必要はない。自分はただこの水底(やみ)へと突き進むだけ。限界を迎えることになろうとも、我武者羅に、潜り続ける―――――) 」
【夕霧】「 さやか…キミの覚悟が本物なら、綴理はその先に現れる。その手を掴めるかどうかは、キミ次第だよ 」
村野さやか「 ゴ ボ … ポ … ッ … ―――――(わた、しは……わたし、は……ぜったい……あきらめ、ない…… かならず……
ゆうぎり、せんぱいを……――――――) 」
潜水から4分が経過……
たいていの一般人は1分も持たず、ここまでくれば常人でも限界を感じ始める頃だ。
それでも少女は沈み続ける。微かな水疱を吹かしながら―――
村野さやか「…ゴ……ポ……ッ……ポポ……ッ……!(だが、やはり人の身には無謀が過ぎた。既に肺いっぱいに水が満たされ、心臓が押し潰されるような激しい苦痛が心身を容赦なく蝕み続ける。体温も奪われ、凍えるような冷たさに命の灯火さえも消えようとしている。覚悟を決めるなんて簡単だ。覚悟とは、存外そんなものだ。抱いたところで、必ず成し遂げられるなど…そんな上手い話なんかありやしない。悔しくて涙が出そうだ。そんな涙も水に溶けて、涙とさえ認識されない――) 」
村野さやか「…ガ……ボ…ボボ………ッ……――――( ゆうぎ、り……せん…ぱ…………―――――) 」
村野さやか「―――――――――――――――――――――― 」
―――― キミ、スクールアイドル…やってみない…?
あの日、桜並木で声をかけてもらった「貴女」は、私の前で歌と踊りを披露してくれた。
あまりにも美しくて、かっこよくて…なにより、自分らしさを表現するその独創性に、惹かれてしまった。
私には無いものがあった。私が手にしなければならないものを持っていた。
だから…その鍵を掴むために、私は「貴女」についてくことにした。
数々の試練を乗り越えて…不器用ながらも距離を縮めて…自分なりに理解しようとしてきた。
でも…私は気づいていなかった。無意識に「貴女」の世界に連れ込まれていたことを。「貴女」と同じ場所に、いたことを。
なのに私は、「貴女」のようになろうと必死に空回りしていた。
不器用で、頑固者で…だから望まずとも「貴女」と衝突してしまうこともあった。
いつだってこんな自分が悪い。なのに、質(たち)が悪いことに、私たちはいつも自分で自分を卑しめているばかりだった。
「あなたは悪くない、悪いのは私だ」と。そんな論争を続けるばかりで。
……ああ、なんて恥ずかしいんだろう。
今でも、あんなことを言わなければよかったと後悔することはないとは言い切れない。
…でも、ふと立ち止まってみれば、本当は些細なことで。
結局、「私たち」は似た者同士なんだって。そう気づかされる。
教えるのも、教えられるのも。導くのも、追いかけるのも。 上下関係にあるものと思われたそれが、時々"左右"に傾くことも。
そうやって…良し悪しもすべてひっくるめて愛おしいと思えるようになれたなら、もっと「貴女」と笑える機会も多くなるのだろうか…?
さや…スクールアイドルに…なりたい…っ……!キミは…ボクをスクールアイドルにしてくれるの…?
貴女は、私にとっては最初から…一番のスクールアイドルです!
村野さやか「―――――……?(自身の身体は暗く深い水の中で逆さまに――浮かぶことも沈むこともなく――漂っていた。だが、息を完全に切らしたはずの水中下で、何かを感じてゆっくりと目を開けた) 」
未来・綴理「――――――――(さやかの視線の先…更なる深層に、「彼女」はいた。瞳を閉ざし、殻に籠るように蹲り、闇のように広がる海底へゆっくりと沈んでいく、彼女が――――) 」
村野さやか「 ! (重い瞼を…懸命に、開く。呼吸は潰えた。肺は水に潰れた。だが、まだ心は…「彼女」を求めている) (弱弱しくも、ただ一点に向けて確かに、手を伸ばす。近くて遠い月のような存在である「彼女」を掴もうと。当然届きはしない。更には再び瞼も重くなる。もしかすると、もう自分は既に命を落としていて、今目の前に見えるのは幻覚かもしれない――――) 」
村野さやか「 (それなら尚更、夢幻に縋りたい。現実でも、夢の中でも、「彼女」と一緒にいたい。そう願うことの何が悪いのか。今だけは…自分の気持ちに素直になりたい。たとえ届かないものだとしても、ちゃんと伝えたい。大好きで、大切な、「あの人」に――――) (動かないはずの両足が、動く。突き出した腕が、次第に距離を伸ばしていく。瞳が、大きく開かれていく。想いが…強まっていく――――!) 」
村野さやか「 夕 霧 先 輩 っ ! ! (声など出せないはずの水の中で、確かにその名を呼び叫んだ。憧れで、大好きな、「彼女」の名前を――――) 」
未来・綴理「―――――………?(蹲る身体の中で瞳が開かれる。誰かが自分を呼んだ気がする。幻聴かもしれない。でも、何処かで何度も聞いたような暖かくも懐かしい声だと感じてゆっくりと顔を上げる。その先に、こちらへ向かって手を伸ばしながら近づいてくる少女の姿を見る。……ずっとずっと、覚えている。忘れたことなんて一つもない。愛おしくて、かけがえのない、たったひとつの『希望』―――――) 」
未来・綴理「 さや……? 」
二人の少女が、互いに手を伸ばし合う。
水中に差し込む光が二つの手を照らし、そして―――――
村野さやか&未来・綴理『――――― ギ ュ ッ ――――――( 今、やっと繋がった )』
村野さやか「 ……♪ (――――"掴んだ"。その手は間違いなく確かなもので、夢でも幻でもない。凍える手が嘘のようにあたたかくなっていく感覚に、「彼女」の…「夕霧綴理」のぬくもりを感じる。恥ずかしくて、いつもは距離を置いていた…だけど本当はずっとこうしていたかった。ずっと、「彼女」を感じていたかった。他の誰でもない、「夕霧綴理」ただひとりを―――) 」
未来・綴理「 ……♪ (その手を"掴み返す"。ずっと心の底から待ち焦がれていた二人の繋がりを感じて、共に表情が綻んでいく。こんなに心を落ち着かせてくれるのは、宥めてくれるのは…いつだって「村野さやか」だけだった。顔を合わせるだけで、多幸感に満たされていく。そんな、言葉足らずな自分の気持ちをを理解してくれる、世界でたった一人な「村野さやか」――――) 」
村野さやか「……貴女は……っ…本当に…… いつも、そうだ……!自分よりも私のことばかり…っ…… もっと、自分のことに目を向けてほしかった……!そんな貴女のことを、私は大好きだったのに……!「貴女の幸せを願う私」のことも、愛してほしかった…!(彼女の額へ、そっと自らの額をくっつける。訴えかけるように頭突くような、それでも優しさの籠ったソフトタッチで、ぐりぐりと互いの額をこすりつけ合う) 」
未来・綴理「………ごめんね、さや…… ボクは……さやのことが、本当に大切で……失うことが怖くて……必死に、守りたかった…… でも、一番大事なことを、見落としていたんだね…… ボクにさやが必要なように…さやにだってボクが必要だったってこと…… そう…だったんだね……?(お互いに瞳を閉じて、言葉と、その震えを額を通じて感じ合う) 」
村野さやか「……私の為に…もう貴女が傷つくことはないんです… 傷つく貴女を見る度に、私の心も傷ついていく。たとえ、貴女の未来が救われなかったものだとしても…そこに、未来の私がいなかったとしても……「私」は……「村野さやか」は、貴女の傍にずっといる…っ……!その意思は…きっと未来も現在(いま)も関係なくて、「私」なら、絶対にそうすると信じていますから…!だから…っ……!!(涙ぐむ声を震わせながらも、額を離して…向かい合った彼女の目に、今、伝える―――――) 」
村野さやか「―――― 「私」と一緒に、未来を歩いてください。貴女となら、どんな未来だって歩いていける。「私」の大好きな、「夕霧綴理」となら。(――― 心から初めての、素直な気持ちを現した満面の笑みと共に) 」
未来・綴理「……さや……!(その笑顔に、驚きと喜びの混じった表情を描いた。ああ…彼女は、こんなに素敵な笑顔を振りまくことができるんだ、と。自分が知らなかった、でも守りたかった何よりも大切な笑顔。それはきっと、失ったと思われた「未来の村野さやか」も、今も何処かで自分に向けているものなんだと思い知らされた。現在(いま)も、未来も、関係ない。彼女の言う通り、大好きな「彼女」とこれからを歩いていきたい。それだけが、自分の…自分たちにとっての生きる『希望』なんだと) 」
未来・綴理「…………うん…っ……!ボクは、歩ていくよ。「さや」と、一緒に。どこまでも、いつまでも。ありがとう、「さや」。(不器用で、拙いけれど、そんな似た者同士である彼女が自分に振りまいてくれたように… 自分も、今まで見せたことがないような輝いた笑顔を向けるのだった)」
【夕霧】「――――― ようやく、本当に"繋がり合えた"んだね。(そんな二人を祝福するかのように、刀の化身が現れる) ……綴理、さやか…二人とも、おめでとう。そして、ありがとう。お陰で、ボクも…ボク自身の可能性を見出すことができた。 」
村野さやか&未来・綴理『……!(斬魄刀の意思が具現化した少女を同時に見やった)』 」
【夕霧】「ボクのこの力は…綴理だけのものじゃなかったんだ…。 あの日……絶望の淵に立たされたキミがナイフで命を絶とうとした時、きっとそれを止めてくれたのは…「彼女」だったんだろうね。(さやかの方を見てほくそ笑む) 」
【夕霧】「なら、これはもう…キミひとりだけのものじゃない。二人の生きる証が、生きたいと願う気持ちが重なったそれは…。 もう、君たちは一心同体… そう…「刀」は「鞘」がなければ意味がないからね。 」
未来・綴理「そっか……じゃあ、さやは、「鞘」なんだね。 」
村野さやか「……それ、ギャグのつもりです…?(つい、面白おかしく噴き出してしまった)……でも…じゃあ、ということは……"私にも"……? 」
【夕霧】「……うん。『夕霧綴理』、『村野さやか』……キミたち二人に、ボクのすべてを…斬魄刀の"真名"を授けよう。キミたちにしかできない、キミたちのだけの本当の力を――――(両腕をそっと広げると真っ白な輝きを帯びる自身の身体。その淡い光が二人の身体へ溶け込むように、光の泡となって消えていく―――――) 」
未来・綴理「……!(白い光に包まれていく自分たちの身体を不思議そうに見つめて、確信したように頷いた)……"踊ろう"、さや。今ならすごいことができそうだ。ボク…がんばるから…だから、いこう?一緒に―――― 」
村野さやか「……はいっ! 二人で、一緒に―――― (互いに強く結ばれた手。その結び目を起点に、真っ暗な海底のすべてを清らかな光が満たしていくのだった――――――) 」
浦原喜助「………っちゃー…"眩しい"っすね。でも、いいじゃないっすか。青春って感じがして。私は…嫌いじゃないっすよ。(何処かの世界で、帽子の唾をめくりあげて一人静かに笑みを零している) 」
浦原喜助「…「斬魄刀」の能力は、通常であれば精神世界で斬魄刀の本体と信頼関係を築き、名前を知る「対話と同調」を済ませて習得できる「始解」だけで引き出すことができる。それだけで、力としては十分なものっす。 」
浦原喜助「……ですが斬魄刀の解放にはさらなる形態があるんすよ。斬魄刀に認められた者だけが手にすることのできる強大な力… 」
浦原喜助「 その力の名は――――― 」
村野さやか&未来・綴理『―――――――……… ザ … ッ … (深い深い眠りに沈んでいたはずの綴理と、そんな彼女を追いかけに長く瞳を閉ざしていたさやかが、二人同時に目を覚ます。綴理はというと未だに胸元に穴は開いたままだが、それでも毅然と立ち上がる)』
ツムリ「……!?綴理さん…!?生きて…生きている……!でも、どうして…っ……?(心底信じられないような驚愕の眼差しを向ける) 」
リーヴォ「――――!(トランクスと悟飯の覚醒に呆気取られていたのも束の間、今度は再起した綴理と、彼女と共に立ち上がっては前線に繰り出した一般人のさやかの両者に目を見張った)………心臓を焼いたはずだぞ。何故…生きている……? 」
村野さやか「……あなたが思っているほど、人間(ひと)は弱くない。守りたいものがある限り、人間は…誰でも強くなれる。そう教えてくれた人がいるんです。私はもう……――――― 私自身が思うより弱くないっ!!(ずっと手にしていた斬魄刀『夕霧』を左手に握りしめ、毅然な眼差しを浮かべてリーヴォへと突きつけた) 」
未来・綴理「……うん。さやは、とっても強いよ。だから、ボクも強くなる…――――― "二人で、一緒に"。(さやかが突き出したその刀の柄を、それを握るさやかの左手ごと、右手で添えるように掴んだ) 」
未来・綴理「 見てて、さや… これが、ボクたちの ――――― 」
村野さやか「 ええ、見ていますよ… これが私たちの ――――― 」
その力の名は―――――
――――――――――【 卍解 】っす
――――― 【 卍 解 】 " 夕 立 野 村 霧 " ―――――
――――― ッ ザ ァ ァ ァ ア ア ア ア ! ! !
崩壊した大都会に降り注ぐ雨。その雨が、"天に向かって滴り落ちていく"。
上へと降り注ぐ雨は蒼く淡い針のような光を帯びて、この滅んだ大地を潤していく。
すると…積もる瓦礫は山積みのように形作られて元の形を取り戻し、焼け焦げたアスファルトが元の道となり、
倒壊したはずのコールドビルが逆再生のように再構築されていく不可思議な現象が次々と巻き起こる。
だが、それだけではない。傷ついた戦士たちの傷口がふさがり、皮膚から垂れ落ちた血液は蒸発する。
消費した気やチャクラがその身に還り、損傷した装甲や武器が直り、彼らの心身を瞬く間に癒していくのだった―――――
リーヴォ「なんだ……ッ…何が、起きている……ッ……―――――?!(全てが元通りになっていく景色。原因は逆流していくこの雨だろう。そう気づいて自らの熱でその雨さえも蒸発させようと試みた次の瞬間、頑丈な皮膚が、"裂けた"。微かな掠り傷ではあるが、それでもこの屈強な肉体を傷つけて血を流した。いつ、斬られた?考えられる要因は、ただ一つ……やはり、この「雨」であった。そう…触れるものすべてを癒すわけではなかったのだ) 」
村野さやか&未来・綴理(卍解)『―――――――(悪しき者を避けて全てを癒す"恵みの雨"を齎す藍色の斬魄刀を、二人の少女が握っている。その相貌は変わり果て、二人ともに「雨」をイメージしたような霊装を身に纏っていた―――)』
未来・綴理(卍解)「これが…"ボクとさや"で紡いだ、新しい力。すべてを癒す、恵みの雨。これで、みんな、"元通り"だ。 」
村野さやか(卍解)「ですが、打破すべき敵まで癒しては本末転倒です。なので、その対象はこちらで操作させていただきました。再生と破壊が表裏一体なように、この力は、回復と攻撃の二つを併せ持つ。 」
未来・綴理(卍解)「……さや… キミはボクで、ボクはキミだ。もう、ひとりで背負うのは、お互いにやめだ。これからは、「二人」で、一緒に行こう。(柔らかな笑みをさやかに向ける)」
村野さやか(卍解)「――――― は い っ ♪ (その笑顔に、満面の笑みで応えた)」
トランクス《 ホープ 》 「……!(夕霧さん…村野さん…!よかった……お二人も、ようやく"繋がった"のですね―――)(固い絆を結ぶ二人の少女に『希望』を見て、表情の陰りの一切が消えた。これでもう、何も迷い煩うことはない。全力で、「未来」に向かって走れると確信した) 」
デイブレイク「……――――― フ ッ (再起し、新たな覚醒を果たした二人の少女を見て満足気にほくそ笑んだ) なら…―――― シ ャ キ ン シ ャ キ ン シ ャ キ ィ ン ッ !(ガッチャートルネードを片手のみで鮮やかに振り回しながら前線へと立ち、彼らと並び立つ) 今回は「俺」も手を貸そう。リーヴォといったな。お前の選択肢は2つだけ…―――― "大人しく自ら成仏するか、俺たちに倒されるか"、だ! 」
大賀美沙知「………さやか。どうやら答えを見つけたようだね。(2人を見て) 」
うちはサスケ「……!!(希望を胸に立ち上がるトランクス、そして新たな力を繋いださやかを見て、表情を変えるも)……だが、駄目だ……!!アイツ相手には……これだけの戦力でもまだ一押し……!!! 」
うずまきボルト「サスケさん……(サスケに横目を送り、目をぎゅっと瞑って)……オイ、クソッタレ宇宙人……!!(右目を抑え、何かに語り掛ける)てめーのクソッタレな力今だけ使ってやるからよ……!!死にたくなきゃあ手ェ貸しやがれ……!!!(その瞬間、ボルトの全身に何か異様な紋様が広がる) 」
>> 何を弱音を吐いている。らしくないぞ << (次の瞬間、上空から声が響く。まるで脳内に直接響く幻のような声が戦場を支配し) ギュ ウ ンッ!!!(それが聞こえ終わると同時に、その場に赤いエネルギー体で構築された巨大な勾玉が投げつけられる)
射命丸文「……凄いですよ!これがあの……卍解!新しい力!!(さやか達に向かってシャッターを切り)……押してます!かなり攻撃が通っていますよ!! 」
ヒロ「………(虚ろな目でさやかと綴理を見る)……ふ、復活したのか…!?、 」
リーヴォ「 ヌ ォ ―――― ッ゛ ! ? ( ズ ガ ァ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! )(突如飛来する巨大な勾玉を反射的に交差した腕で受け止めにかかるが、宙を浮かされて吹き飛ばされてしまった)ズザザザァー…ッ……!!今度は…何だ……ッ…?(顔を上げ、その正体を見やる)」
うちはサスケ「この声……!!この術ッ……!!まさか……!!(巨大な勾玉が投擲される。聞き覚えのある声を聞いて) 」
うちはイタチ「……最後の一押しにはお前がなるんだ、サスケ(無数の鴉が集まって、その場に人影を構築する。その目は赤く光って、リーヴォを睨みつけ)大丈夫だ。安心しろ。……オレも一緒に居る。お前は決して一人じゃない。オレだけじゃない。周りを見ろ。誰も諦めてなどいない……!! 」
うちはサスケ「うちは……イタチ……!!!(その姿を見上げ、つい口から零れる、その名)……何故ここに……いや、何故今まで!!アンタ、どうやってこの時代に来たって言うんだ……!!! 」
うちはイタチ「フッ……いい水没の気配に誘われてな……(赤いチャクラの鎧が燃え盛り、構築される。須佐能乎。霊剣を構え、リーヴォと向かい合い)奴は穢土転生だ。今回はどうやら物理的な肉体があるようだが……やることは変わらん。この十拳剣を使う。行くぞサスケ 」
うちはサスケ「……フッ……説明になっていないぞ、イタチ……(そう言いながらも、嬉しそうにイタチの近くに)だが……アンタがいるなら心強い。何故だろうな。こうやって近しい人がいると……負ける気がしなくなる。……ボルト、バックアップは任せろ!!(イタチと拳を突き合わせ、須佐能乎を自らも展開。まるで半身が溶けあうように、須佐能乎が融合する) 」
うずまきボルト「あれが……サスケのオッチャンの兄貴……うちは……イタチ……(その姿を見て、自らも気合を入れ直し、木ノ葉の額当てをギュッと締め直す)……ああ!!前衛は任せろ!! 」
ツムリ「……―――――(英寿…やはり、あなたの言った通りでしたね。「願い続ける限り、理想は必ず叶う」と。今こそ、私たちのその理想を、叶える時が来たのです――――!) 」
リーヴォ「……ッ…ッ…ッ…ッ……!!!(覚醒を遂げた者、新たに集う者、立ち上がる者…それぞれの勇姿を見やり、腹の底から笑みが零れてくる)――――― そうだァッ!!それでいいッ!!倒れても尚立ち上がる強者こそ、闘いは…最高潮を迎えるもんだッ…!!まだ俺を愉しませてくれるというのなら…ッ…見せてみやがれッ!!ここからが…本当の生死を賭けた闘い " キ ル ラ イ フ " だァッ!!!!(燃え盛る闘争心を全開に引き上げて、男は最後の戦いに躍り出る喜びを表した) 」
トランクス《 ホープ 》 「 いくぞッ――――― ! ! ! 」
リーヴォ「 ッ シ ャ ア ァ ! ! ( ボ ッ グ ゥ ォ ォ オ オ ン ッ ! ! ! )(赤熱した身体が大地を震え上がらせ、地盤を裂く。その地中からはマグマが噴火し、溶岩の濁流が爆発のような勢いで押し寄せていく) ッ ハ ァ ア ! ! ! ( ボ ギ ャ ア ァ ン ッ ! ! ! )(それだけではない。追撃を仕掛けるべくさらに顔を覗かせたのは万物を貫く鋭く大きな棘岩。そのマグマの津波とと岩剣山が一気に彼らへと襲撃していくのだった) 」
うちはサスケ「!!!(凄まじいパワーだ……!!こんなの須佐能乎でも受け止めきれない……!!)……だが、それは一人でならの話だ!!兄さん!! 」
トランクス《 ホープ 》 「 キ ィ ィ ―――――― ン … ッ … ! (押し寄せる災害レベルの攻撃を前に、心電図のように稲妻を脳裏が迸る。まずそこに浮かんだのは…『孫悟空』の顔だった) ガ ッ (自身の両手の付け根を合わせ、身構える。そこに重なるは、同様の構えを取る孫悟空の姿――――) かー……めー……はー……めー……―――――― 波 ァ ァ ァ ア ア ア ア ッ ! ! ! ! ! (その両手から解き放たれたのは、蒼い閃光。本来、自分が体得していないはずの彼の得意技を、実際に表現してみせると、マグマの濁流を貫き吹き飛ばした) 」
うちはイタチ「”八咫鏡”!!(イタチの須佐能乎が霊器「八咫鏡」を構える。ありとあらゆる属性を内包する最強の盾が溶岩と岩槍を受け止め)はあっ!!(それを跳ね返すようにエネルギーを放射、岩を砕きながら溶岩を押し戻す) 」
孫悟飯「――――― ニ ッ (トランクスが体現した"技"に懐古を垣間見る。他でもない偉大な父の勇姿を見たのだ。表情を綻ばせずにはいられない。そんな粋な演出を見せつけられた以上、己もサイヤ人の性(さが)として黙ってはいられなかった) いいぞ、トランクス。その繋いだ『希望』を忘れるな。そして未来へ繋げるんだ。お前が、「架け橋」になるんだ!!(マグマを弾き散らすトランクスに対し、こちらへと迫る剣山を目にも留まらぬ神速拳で粉微塵に帰す) 」
デイブレイク「 ハッ ――― \ スケボーズ ! / (取り出した銃武器「ガッチャージガン」にスケボーズのライドケミーカードをスキャンする) \ ガッチャージバスター ! / いよッ―――ハァッ!! (撃ち出した銃撃からスケボーのようなエネルギーボードが出現し、それに乗ってマグマの津波を返って自分のものにするようにサーフィンに興じる。赤く熱い波を乗りこなしてリーヴォを捉えると)―――― ズ ダ ダ ダ ダ ダ ッ ! ! ! (器用に銃撃を放った) 」
リーヴォ「 ッ゛ ! ! ? (人の身であの災害を退けるなど不可能なはずだ。にもかかわらず、対峙するこの者たちはまるで人が変わったようにその常識を悉く覆していく。その光景を目の当たりにし、驚きつつもどこか歓びに満ち溢れていた――――「そうこなくては」、と…) チィッ!! (デイブレイクの銃撃を片腕のみで防ぎ、腕を振るう。その余波だけで周囲の建物が軋みを上げ、倒壊していく) 」
未来・綴理&村野さやか(卍解)『 そうは―――― / ――――させない! (二人が握る覚醒した斬魄刀が青く発光する。逆流する雨が大地から天に向かって降り注ぐと、倒壊した建物が巻き戻されるように修復し、こちらに振りかかろうとしていた被害を未然に防いだのだった)』
ス コッ!!(その大規模な術が飛び交う戦場の中、雨が降り注ぎ溶岩が地を満たすその光景に似つかわしくない、矮小な刀がリーヴォの足元に突き刺さり)
うずまきボルト「飛雷神……!!(突き刺さった刀の元に光球を手に携えた人影が出現、リーヴォの手を抑えながらその腹に向けて)螺旋丸!!!(乱回転を起こすそのチャクラ球を叩きつける) 」
リーヴォ「 お゛ ぐ ぉ゛ ッ゛ … ! ? (刹那の内、腹部にめり込んだ螺旋の一撃が皮膚、肉、更には体内の器官を捩じるような激痛を与え、嗚咽交じりの叫びを思わず上げて「く」の字に吹き飛ばされていく) ズ ガ ガ ガ ガ ァ゛ … ッ゛ … … ! ! ! (宙で身を屈めながら回転し、砂塵を巻き上げながら辛うじて着地に成功する) 」
リーヴォ「……ッハハハハァ……!!滾る…滾るぞォァッ…!!!生前では経験し得なかったこの昂りよォ…!!貴様等は、間違いなく俺を愉しませてくれるッ!!なら出し惜しみはなしだ…特化型(ザコ)とは違うこの俺の強さを…"全力の本気"を見せてやるぞォォォオオオオッ!!!!!( ボ オ オ オ ォ ォ ォ ォ オ オ ン ッ ! ! ! ! )(緋色の気を爆発的に放出し、その身から火の粉のような粒子が漂い始めた) 」
トランクス《 ホープ 》 「……すごい気の昂りだ… だが、俺たちはもうさっきまでとは違う。(以前の自分ならリーヴォのその闘気に臆していただろう。だが、恩師がいて、新たな力を覚醒させた自分たちがいて、反比例するように冷静さを固持させていく) そっちが全力でやるというのなら…俺たちも同じだ。来い、リーヴォッ!!お前を…越えていくッ!! 」
カ チ リ ッ ――――― (闘争心が臨界点を越えたリーヴォに呼応するように、彼の体内で何かが起動するような音が聞こえる)
お前の身体に歴代の名だたるマイテイ人の「ウォッチ」を予め仕込んである。
今のお前は全盛期以上の強さを手にしていると言っても過言ではない。存分に暴れるといい
カ チ リ ッ カ チ リ ッ カ チ リ ッ カ チ リ ッ カ チ リ ッ (次々と鳴り響く起動音。リーヴォの、超特化型マイテイ人特有の闘気を含んだ血液に浮かぶ大量の「アナザーウォッチ」が、ついに起動を果たしたのだ――――!)
うずまきボルト「”楔”(カーマ)ッ!!(自らの腕に刻まれた刻印を向け、迸るリーヴォのエネルギーを吸収し)てめーのチャクラ……!!こっちで利用させてもらうぜ!! 」
リーヴォ「 ハ ァ ァ ァ ア ア ア ア … ―――――― ッ ハ ア ァ ! ! ! (ついに起動された大量のアナザーウォッチが、リーヴォに新たな力を授ける) ボ フ ン ッ ! (まずは、特化型マイテイ人「影丸」。彼が得意とする忍術の影分身によって、リーヴォの身体が本体を含めて三体に分身を遂げたのだった) 」
リーヴォ&分身×2『 俺の気なんぞ…欲しけりゃあくれてやる!!俺をもっと愉しませくれるならなァッ!!そォら行くぞォァッ!!! ( シ ュ ド ド ド ド ド ド ド ァ ッ ! ! ! )(分身体を含めた三体のリーヴォが急接近すると同時に、形作った手刀から連続刺突を繰り出す。特化型マイテイ人の「
レグィ」の“クリストラスト”だ―――)』
未来・綴理&村野さやか(卍解)『 合わせて、さや / はいッ!! (ザギィッン、ガギィンッ――― ギャギギィンッ――――ギキャギィンッ、ガキィンッ ! ! )(向かってくる分身体の一体から繰り出される連続刺突を、互いに斬魄刀を持ち替えながら完璧にいなしていく。綴理が袈裟斬りを繰り出せば、その次はさやかが一文字を描くように斬り伏す。互いに互いの心を読み合っていなければなし得ない人間離れたした独特な剣戟で、リーヴォの攻撃を真っ向から退けていく)』
うずまきボルト「遠慮なくやらせてもらうぜ……!!(このチャクラなら……父ちゃんみたいにやれる!!)(父親とは違う才能を持って生まれた。父親の持つ膨大なチャクラを持たず、父親にはない天才的なセンスを持って生まれた。その「うずまきボルト」に、敵から奪い取った膨大なチャクラが加わる。その姿に、偉大なる父が、「七代目火影」が重なる……!!) 」
うずまきボルト「 多 重 影 分 身 の 術 ! ! (父の十八番たる禁術の印を今、結ぶ。数十人、数百人単位のボルトが白い煙と共に現れ)螺旋超多連丸ッ!!!(その一人一人が螺旋丸を作り出し、全力で駆け出す。師たるサスケの肉体活性と父たるナルトの多重影分身を合わせ、雷速の大軍が螺旋丸を構えて急接近するリーヴォ相手に真っ向から対抗する……!!) 」
トランクス《 ホープ 》 「 シ ャ キ ィ ――― ハ ア ア ァ ァ ァ ア ア ッ ! ! ―― ン ッ ! ! (背に帯びていた剣を振り抜く。するとその
白銀の剣身が黄金(こんじき)に輝きを満たし、肥大化していく。銀河のようなきらめきを纏うその剣を豪快に振り抜き、分身だろうが本体だろうが構わず叩き斬っていく) 」
リーヴォ「 ぅ お゛ ―――――― ッ ! ! ? (自身とは比較にならないほどの質量を誇るボルトの多重影分身に呆気取られてしまっている間にも、トランクス、綴理とさやかの斬撃に分身は斬り伏されてしまい―――)―――――うごあああぁぁぁあああああッ!!!!( ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ )(数百にも及ぶボルトの分身たち、各々が作り出した螺旋丸を全身に撃ち込まれていく。これには頑丈な肉体もまるで歯が立たず、次々と撃ち込まれていく攻撃に肉体が拉げていく―――) 」
リーヴォ「ゼーェ……ハーァ……ッ……!ハ、ハハハ…ッ……!!もっとだ、もっと撃ち込んで来いッ!!!(ボ ォ ン ッ ―― ボ ォ ン ッ ―― ボ ォ ン ッ ―――― ボ オ オ ォ ォ ォ オ オ ン ッ ! ! ! (全身の至る部位、そこに流れる気を文字通り爆発させながら突進し、彼らの間隙を潜るように怒涛の爆撃タックルで驀進していく。特化型マイテイ人「
ベイバーラ」の猛撃だ) 」
リーヴォ「 ヒ ュ ッ ―――― メ ゴ ォ ッ ! (駆け抜けた後、熱を帯びたような大打撃を与える掌底を■情のアスランへと叩き込もうとする。魔術型でありながら格闘型のセンスを兼ね備えるマイテイ人「
メルティ」の“ブレイズ・ストライク”である) 」
トランクス《 ホープ 》 「…ッ……!( ダ ァ ン ッ! )(爆撃を伴うタックルに吹き飛ばされながらも、めげずに大地に足を付けて、食らいつくように前進していく) 」
ヒロ「グ…お……!(爆撃タックルによって吹き飛ばされるが……)……綴理ちゃんが……さやかちゃんが……立ち上がったんだ……!俺も、いつまでも立ち尽くしているわけはいかねえ!!(着地し、土で生成したバットを握りしめる) でやぁぁぁあああ!! (リーヴォへと殴り掛かる) 」
村野さやか(卍解)「 ヒロさん…! ( バ ッ ! )(傷つきながらも立ち向かうヒロへ掌を突きつける。すると、本来綴理しか持ち得なかったあの治癒能力を齎し、彼を全回復させる) 」
ヒロ「――――!(力が…湧いてくる……!)(回復していく自信の身体に驚きながらも、その勢いを止めずリーヴォへと迫ると…) そいやぁぁああああ!!! (その後頭部目掛けて盛大に殴りつけた) 」
射命丸文「こういう状況です、日和見よりも援護して畳み掛けた方が良いですよね…!!当てにしてますよ、皆々様!「天狗道の開風」ッ!!(リーヴォへ向け、巨大な竜巻を直進させる) 」
一心(?)「かぁああああああっ!!(瓦礫から飛び出て頭をブンブンと振る)ふぅ、寝ておったわ! お、ずいぶんと様変わりしたな。どうやらこちらもウカウカしておる暇はないようだ(あれほどの衝撃を受けてなお健在。しかして新たなる、否、通るべき『門』をくぐるに至る)…ながらく延々と戦ってきたが、そうか。これも輪廻のたまものか(剣聖めざめり、輪廻を越えて剣を振るい、今に至りまためぐる。--------------真名『剣仙・一心』開眼)ゆくぞ!!(彼もまたリーヴォに向けてかける) 」
孫悟飯「 キュ イ ン ッ (イーヴォの間合い、ゼロ距離まで残像の視認さえ許さず移動し現れ、隻腕に金色の気を収束) 魔 閃 …… キュ イ ン ッ (イーヴォの視界を一瞬陣取った上で"瞬間移動"を発動、 背後へ回り込み、トランクスと挟み込む位置に着く) 光 ォ オ ――――ッ!!(恩師の技を、極限に至った状態で放ちイーヴォの体を飲み込もうとする) 」
トランクス《 ホープ 》 「 悟飯さん、合わせますよッ!! “ 魔 閃 光 ” ォ ッ ! ! ! (孫悟飯が放つタイミングを見計らい、反対側から同様の閃光を弾かせて共にリーヴォを呑み込んでいく) 」
リーヴォ「 ご…ぁ…ッ……! (ヒロに後頭部を殴られて脳が振動する。一瞬凄まじいめまいが襲ったが、すぐに我に返るように背後のヒロへ睨みを利かせた) この野郎生意気な――――(彼に反撃の一手を下そうとした、その時―――)ぬゥ…!?(射命丸の竜巻に囚われて身動きを封じられてしまい――)しまッ――――― ご ぐ ァ … ッ … ! ! ?(瞬間移動によって懐に潜り込んできた孫悟飯、そんな彼と同時期に動き出したトランクスの眩い閃光に呑まれ、激しい音共に煙を吹かしながら地を抉るように吹き飛んでいく) 」
ザビーダ「……ま、そういうことなら。(射命丸に便乗)―――――――ゴッドブレス!(術を唱え、押し潰さんとする勢いの柱状の強き風圧をリーヴォの頭上から降らせる) 」
ツムリ「……!攻撃が…みなさんの攻撃が見事な連携となって、効いている…! 」
剣仙・一心「…バチバチバチ……(秘伝・雷返し。本来は自然現象を利用するものだが、なんと槍から突如放電。さらに重力エネルギーもまとうことでさらにエンチャントを獲得)かあああああああああああ!!(雷返し・改によるエネルギー波に続いて)でりゃあああああああ!!(竜閃による巨大な斬撃波をリーヴォに放つ) 」
大賀美沙知「なーーーはっはっは!!よいよい!それでこそだよ、キミたち!(心地よさそうに腕を組んで豪快に高笑いを決めている) 」
リーヴォ「ッ―――― バ チ バ チ バ チ ィ ッ … ! ! ! (急激接近する一身を前に、右腕に稲妻を走らせる) ウオアァァァァァァァアアッ!!! ( ズ ガ ァ ア ン ッ ! ! ! )(そして、真正面からその一撃と衝突し合う。激しい火花と電流を大気中に走らせて拮抗し合う。地盤は悲鳴を上げるように振動し、激しい攻防を繰り広げるが―――)―――― え゛ あ゛ ぁ゛ ぁ゛ あ゛ ッ゛ ! ! ? (ついに押し負かせ、その身に盛大な神雷の如き鉄槌が下された) 」
未来・綴理&村野さやか(卍解)『さや、ボクの心を読んで…一緒に、唱えてほしい / わかりました! (二人隣同士に並び立つ) 「血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ」 / 「雷鳴の馬車 糸車の間隙 光もて此を六に別つ」 (それは鬼道の二重詠唱。並大抵の死神でも困難とされるその術も、心を通わせた今の二人なら、何でもできる―――) 「「 蒼火の壁に双蓮を刻む 大火の淵を遠天にて待つ 」」 (詠唱を遂げ、互いの手に霊圧が纏われた)』
未来・綴理&村野さやか(卍解)『 縛道の六十一“六杖光牢” / 破道の七十三“双蓮蒼火壁” (六つからなる光の帯がまずリーヴォを拘束し、そこに続けて蒼白の閃光が解き放つ、鬼道の二重詠唱が繰り出された)』
アスラン・ザラ(激情)「おっとォ!!!!!!!!(リーヴォと■情の間に割り込み、ビームサーベルで彼を切り払い、そのまま勢いを殺さず蹴り飛ばし)お前の相手はまだ俺だッッッ!!!!!!! 」
リーヴォ「スゥゥゥ…―――ハァッ!!(一心の一撃で麻痺して言うことの聞かない全身…そこに、大気中に漂うエーテルを吸い込み、自身の気と混ぜ込むことでその状態異常を克服した) ハァハハハ…!ゼェ…ハァ……!こ、この程度で…俺が倒れるなど――― な に…ッ……!?(光の帯に囚われ呆気取られていたがすぐに振りほどこうと身を捩る。だが―――)――― う゛ ぼ ぁ゛ … ッ゛ … … ! ! ! (光帯諸共自身を滅する蒼白閃光に呑まれ、激しく吐血しながら宙へ投げ出されるように吹き飛ばされていく) んな…に…ッ!(いつの間に?そう言いたげそうに、自らを蹴り飛ばした激情アスランを睨みつける) 」
大賀美沙知「……――――(綴理、さやか……私は嬉しいよ。いろいろ思うところはあるかもしれない。二人三脚で進むということは、苦難の道だから。でも、君たちはきっとそれを乗り越えていける。自分の挫折を越えて、より強く、「未来」に羽搏ける。そう、信じてる…!) 」
孫悟飯「(気のせいじゃない……少しずつ適合している……長期戦にもつれ込めば逆転した戦力差を覆される!) ―――――トランクスッ!!(拳を振りかぶりアイコンタクトを送る。 足を床につけスライド移動し前進しつつ、拳をトランクスの靴裏に当て、リーヴォへ一直線に飛ばす) ハ ァ" ッ!! (続けざまに無数の軌跡に分かたれ伸びる気弾を飛ばし、先に飛ばしたトランクスを援護) 」
アスラン・ザラ(純情)「そこだア!!!(激情を睨みつけるリーヴォにシールドを投擲、その腹にビーム刃を突き刺すと、そのまま急接近し)はあああ!!!(顔面を脚部のサーベルで斬り飛ばす) 」
リーヴォ「ごふッ…!!(投擲されたシールドが顔面に直撃し、鼻血が盛大に噴き出す) ズ ガ ァ ン ッ ! ! (続けて顔面に受けた斬撃によって華麗に螺旋を描きながら転がり倒れる)……まだだッ……まだ、行けるだろるるォオンッ!!!?(血を撒き散らしながら笑うように叫び、広げた両腕に様々な魔素が集束していく―――) そ ぉ ら そ ら そ ら そ ら そ ら そ ら ァ ッ ! ! ! ! (炎、氷、雷、闇、斬撃波、拳骨波…様々な遠距離攻撃が広範囲に渡って繰り出されていく。それらは、かつて自身が従えていた古代のマイテイ人「
エドメア」「06」「
リュウギン」「
ザックス」の四人の力であった) 」
アスラン・ザラ(非情)「今だッ!!(腕を振るうと、キンと音を立ててワイヤーが鳴る。すると……)はああっ!!(仕掛けていた爆弾が一斉に起爆、地面を大きくめくりあげリーヴォの放つ攻撃を阻み)はあっ!!!(更に、セイバーの持つビーム砲を集中させた一撃が上空から放たれる) 」
トランクス《 ホープ 》 「 は い ッ ! ! ! (悟飯の援護を受けて彗星の如き勢いで真っすぐに空間を貫ける。その最中で―――)―――― ハ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ア ッ ! ! ! (拳を前に突き出し、全身に黄金のオーラが纏われる。迫りくる一切の遠距離攻撃をこと極跳ね返し、勢いが殺されることなく―――)――――― ド ッ グ ゥ ォ オ オ ン ッ ! ! ! ! (リーヴォの腹部に豪速級の正拳突きを炸裂させた) 」
射命丸「いいでしょう!このまま仕留めさせて頂きましょう!!塞符「天上天下の照國」っ!!(太陽の力を込めた、無数の風の弾丸……それらを一気に射出し、リーヴォへと叩き付ける!) 」
孫悟飯「だり"ゃ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ア"ァ"――――――ッ!!!! ┣¨ グ オ ッ ッ (トランクスの右拳による正拳突と合わせ左拳による龍の気を纏った一撃、 "龍拳" を見舞い……)ハ ァ" ァ" ァ"ァ"ァ"ァ"ーーーーーーーッッッ!!!!!("界王拳"を瞬間的に発動、ダメ押しにと言わんばかりに拳から気を放つ) 」
リーヴォ「 ! ! ? (ありったけの混合エネルギーが非情アスランの策略と猛進するトランクス、その彼を支援する孫悟飯によってことごとく退けられてしまい―――)――― ウ゛ オ゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ? ( メ ギ メ ギ メ ギ ィ … ッ … ! ! )(トランクスと悟飯の両拳が自らを貫かん勢いで炸裂し、体内で骨身がいくつも逝った音が轟いた。そこに追い打ちと言わんばかりに撃ち込まれたビーム砲、風の弾幕によって身を削られ、上半身を曝け出す形となってしまった) 」
リーヴォ「ドボドボドボォ…ッ……!!(そして…ついには滝のような吐血を吐き出し、その足元に血だまりを作った)…ハ…ハ……ッ!ハ ァ ハ ハ ハ ハ ハ ハ 八 八 ノヽ ノヽ ノヽ ノ \ / \ / \ ッ ! ! ! 最高だッッッ!!!!それでこそ、この俺に相応しい…ッ…!!!今、認めてやろう…ッ!!!この俺を越えることができたなら…―――― 貴様等こそ、"この世界で最強"だ ァ ッ ! ! ! ! ( ド ォ オ ン ッ ! ! ! )(クレーターが出来上がる程に地面を踏み込んで、ペガサス国の上空へと舞い上がった) 」
リーヴォ「 受け取れ…ッ……これが俺の……―――― " 超 特 化 型 の 最 高 峰 " だ ァ ッ ! ! ! ! !(莫大な緋色の気を纏う様は宛ら太陽そのもの。その権化が雷雲を、世界を、この時代を強く照らしだした) 」
リーヴォ「 “ ウ ル テ ィ メ イ ト ” 」
┣¨ オ ゥ ン ッ !
リーヴォの両手より解き放たれたのは、国を、世界を、星を穿ち貫かん勢いの極大な破滅の閃光。
それが地上の戦士たちに向けて凄まじい速度で襲い来る。
これを止めなければ、確実に"すべて"が終わる――――――― ! ! !
孫悟飯《ビースト》「(天を、宇宙を覆わんばかりに迫る破滅の凶星、ケイオスを飲み込まんばかりに迫る破壊の象徴。だがそれを前にしても脳裏をよぎるのは……)―――― ニッ (弟と、父と共に立ち向かった、"枝分かれした未来"にある、存在しない記憶。)やっぱり、俺も父さんと同じサイヤ人だな―――出会えて嬉しいぜ、凄ぇ奴に。教えてくれるかい、"俺達"の強さを……! 」
トランクス《 ホープ 》 「俺たちは止まらない…ッ!!お前を越えて、「未来」へ進む!!行くぞみんなッ!!! ガ ッ (両腕を背後に回し、その手中に紫電のような気が走る。そこに、尊敬する父「ベジータ」の姿が重なった―――)――――これが俺の…俺たちの『 希望 』の力だッ!!!!! “ ギ ャ リ ッ ク 砲 ” ォ ォ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ア ッ ! ! ! ! ! (ズギャアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアンッ!!!!!!!!!!)(紫電色の極太閃光を、上空からの破滅の光に向けて、勢いよく解き放った) 」
未来・綴理&村野さやか(卍解)『 行くよ、さやッ!! / はい、夕霧先輩ッ!! ( ギ ュ ッ )(互いに手を結び、もう片方の掌を上空へと高らかに突き上げた――――)――――― 破道の八十八“飛竜撃賊震天雷炮”ッ!!!!( ド ォ ゥ ッ ! ! ! ! ! )(突き出した掌より稲妻を纏う大規模閃光を解き放った)』
ヒロ「これが俺の…全力だああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!(バットの先端から飛び出た起爆式野球ボールを、打ちはなった。それは次第に肥大化し、やがて巨大なサイズとなったそれで盛大な爆撃を引き起こそうとした)いっけええええええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!! 」
大賀美沙知&ツムリ『 いっけーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!! 』
孫悟飯《ビースト》「ス……(真一文字を描き隻腕を振り抜き瞼を閉ざす。後方へやった掌が龍の顎を模して気の息吹を取り込み―――) か――――め――――は――――め――――……(悟天が、悟空が、同じ技を継承してきた家族の面影が重なり、共に同じ構えを取る。)(――――行きますよ、父さん) 波ァ”ァ" ア" ァ" ア" ァ" ァ" ァ" ァ" ――――――――――――ッ!!!!!!!(未来を見据え目を開く。消えゆく者として託した未来、トランクスのギャリック砲と螺旋状に畝る閃光を解き放った) 」
剣仙・一心「--------------(語る言葉はなし。語るべきはすべて己が剣で語った。ならばその先もまた同じ。一刀のもとに力が風となって収束していく。それを居合のように構え)はぁあああああああああああああああ!!(竜閃・二爪。×印状に放たれる竜が如き斬撃波を放つ) 」
デイブレイク「 決めるぜッ!! で ぃ ぃ い い ――― \ スチームホッパー ! バーニングフィーバー ! ! / ――― や あ あ ぁ ぁ あ あ あ ッ ! ! ! (ドライバーを操作し、バーナー噴射の如き高速度に達した状態から大地を飛び立ち…爆炎を纏った左足をライダーキックを繰り出しながら天から降り注ぐその閃光へと突撃していく) 」
桐生一馬「 ┣¨ ォオ ウ ッ !!!!(サイヤ人に勝るとも劣らない気を放ち瓦礫を押しのける。既に満身創痍、限界を超え生きているのも不自然な状態では会ったが、龍を宿した眼光でリーヴォを捉え……)このままじゃ、格好がつかねえじゃねえか……! 死 にてえ奴だけ…… 掛 か っ て こ い ッ !!! う"お"オ"オ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ーーーーーーーッッッ!!!!(地にクレーターを刻みつけ一歩前へ、全身にまとった命の力を蒼いオーラへ昇華させ、それを天翔ける「龍が如く」、リーヴォへ解き放つ) 」
射命丸文「『天孫降臨』ッ!!攻撃よりも、貴方を止めさせていただきまーすっ!!(天から雷の如く、猛烈な竜巻を発生させ……リーヴォへと叩き付ける!) 」
うちはサスケ「行くぞ兄さん!!チャクラを合わせて……!!(チャクラを合わせる。イタチの須佐能乎を増幅し) 」
うちはイタチ「防御は任せろ。攻撃はお前が(”八咫鏡”を構え、自らに飛来する究極の光を受け止め……吸収、相殺、反射……打ち払う!!)剣を弓に!!(同時に霊剣”十拳剣”を放り投げ、サスケの弓へとパス) 」
うちはサスケ「ああ!!(須佐能乎の弓に、巨大な霊剣をつがえる。剣そのものを大きな矢として、弓を振り絞り)イタチの十拳剣を矢として、オレの最強の忍術……”インドラの矢”を再現する。オレの出せる術の中で最強。尚且つ、十拳剣は突き刺したものを幻術世界へ永遠に封じ込める。地爆天星以上の最強封印術……!!穢土転生のヤツに再生能力があったとして……これで確実に仕留める……!!(チャクラ像が更に強く、強く、弓を引き絞る。狙うはリーヴォのど真ん中一直線。腕を構えて狙いをつけ)……散れッ!!!(放たれた矢は、赤と青の光が混ざった線となり、螺旋を描きながらリーヴォへと一直線に伸びていく……!!) 」
ザビーダ「ビュオオオオオオオオオッ(風の如く宙へ舞い上がり)フッ……これでしまいにしてやるぜ。――――――――ルードネスウィップ!(ペンデュラムを鞭のように操り、リーヴォへ乱撃を繰り出す) 」
うずまきボルト「……そンで……これが父ちゃんの術じゃねェ……オレの……「うずまきボルト」の術だッ!!(全く以て地味だ。眩い光も、大規模な破壊もない。爆発もしない、音も鳴らない、雷鳴も轟かず、風が吹く事すらもない。少しばかり小さい「螺旋丸」。ただそれだけの、一見矮小な術)……いっけええええ!!!!(その弱く小さな衝撃は彼の手から離れる。乱回転を維持しながらリーヴォへと向かい……そして、霧散した。届く事すらなく) 」
アスラン・ザラ(■情)「これで終わらせるッ!!(全身の武器を同時に構え、リーヴォを前にして一歩も引かず、狙いをつける) 」
アスラン・ザラ(非情)「本当に、使えないな(セイバーガンダムの火力を前面に集中。並んで砲撃姿勢に入り) 」
アスラン・ザラ(激情)「俺が……お前を撃つ!!(強襲形態へ変形。イージスガンダムの最高火力、スキュラを前面に向け) 」
アスラン・ザラ(純情)「この馬鹿野郎……ッ!!!(一度投擲した盾を引き戻し、全身の射撃武器を構えると) 」
アスラン・ザラ「「「「いけェーーーーーーーーーッ!!!!!!(色とりどりの砲撃光。四機分の「フルバースト」が、並列に並んで放たれる。ただ一直線、リーヴォだけを狙って)」」」 」
────霧散した。おそらくこの場の誰も気付くことはないだろう。
ボルトの投擲した小さな螺旋丸が、リーヴォへと向かって投擲された後、届く事すらなく霧散したことなど。
周りの光が、一撃が、あまりにも力強く、存在を主張するが故に。
弱く矮小なそれが存在を認識される余地などない……
リーヴォ「 ッ゛ ッ゛ ッ゛ ッ゛ ッ゛ ッ゛ ッ゛ ッ゛ ッ゛ ッ゛ ッ゛ ッ゛ ッ゛ ! ! ? ! ? ! ? (自身が撃ち放つそれを遥かに凌ぐ猛攻撃に押し返されていく)―――――ゥゥゥゥゥゥゥォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッ!!!!!!!!!!!!(それでも、力を振り絞り押し返そうと全身全霊のエネルギーを放出して最後まで抗おうとするが―――――) 」
うずまきボルト「……(───パチン)(或いはそれは、彼の言う「世界の縮図」であったのだろう。力強く、眩く光る強者にとって、矮小で取るに足らない弱者など、存在しないも同じ。それは、業火も、豪雨も、雷霆も、地震も、暴風も呼びはしない。あまりに弱く、視界にすら入らない、弱い力)……「消える螺旋丸」(故に。決して目立たない、「耐え忍んだ」弱者は今ここに、「隠れ忍び」、世界の中心たる強者に食らい付く。弱く、小さな力が、強大な王の横っ腹に。霧散した螺旋丸は、大きく大地を揺らしながらせめぎ合う全ての力をすり抜け、リーヴォの喉元に、直接突き刺さり……) 」
うずまきボルト「『渦彦』(絶対的強者へと喰い付いた取るに足らぬ弱者は、今ここに強者を食い破る。星の自転を利用した無限の回転。小さく威力の弱い螺旋丸が、体内にめり込んでからも、回転、回転、回転。更に回転を続ける。食い破る。止まらない。弱い力が、確かに、確実性を持って、強い力を蝕む。かき乱す。垂らされた水の一滴が、弱いそよ風が、今ここに、堅牢な城壁を、崩す!!) 」
リーヴォ「 コ゛ ッ゛ ッ゛ ッ゛ ァ゛ ア゛ ! ! ? (世界を、宇宙すらも照らすような激しい光の中に現れた弱く小さな「星」のような煌めき。超新星の爆発によって散る星々の中にも、新たに誕生する小さな星があるように輝くそれが、自身の理解を、常識を、世界というものを、変えた。体内を抉るような螺旋の打撃に意識が崩され、自身のエネルギーが霧散していく。それが影響して彼らの一心同体の攻撃を許してしまう。そんな最中でも、この男は―――――) 」
リーヴォ「―――――― ニ ィ ッ (――――笑っていた。はじめてこの自分を打ち負かした猛者が現れたことに。その者たちと闘えたことに。この敗北に、二度目の生涯に、もはや悔いはない。そう満足気に瞳を閉じていくと――――) 」
愉しかったぜ…… じゃあな…――――――――
キ ラ ン ―――――――――― (史上最強の武人を呑み込んだ、彼らの一撃が結集した強大な光は彗星となって大気圏を突き抜けて、宇宙の彼方にて小さくも力強く瞬いたのだった―――)
ヒ ュ ゥ ゥ ゥ ン … ッ … ――――― パ キ ィ ン ッ ! ! (その後、空から落ちてきたリーヴォの顔を象ったアナザーウォッチが、誰にも知られることなく空中にて粉々に破裂してしまった――――)
トランクス「(夜空に瞬く光…もはやリーヴォの闘気の一切を感じなくなるとその打破を察し、迸る蒼気を静めて元の姿へと戻った)――――……勝った……勝ったんだ……っ……!(そんな、清々しい表情(かお)を浮かべて―――) 」
村野さやか「……私たち……やったんですね…――――― わっ!?(ふう、と肩の荷を下ろすと共にその身が光に覆われ、元の姿に戻る) 」
未来・綴理「やったね、さや。「ボクたち」の、完全勝利。イエーイ。(お互いに元に戻った姿で笑い合う) 」
ツムリ「……すごい……本当に、あんな人に勝っちゃうなんて……!でも、本当に…良かった…!(はぁぁぁ…と心底大きなため息を吐き出しながら安堵した) 」
ギ ュ オ オ ォ ォ ォ オ オ オ … ッ … … ! (リーヴォを倒してからしばらくすると、突如として一同の傍に張り巡らされたのは、あの灰色の壁「オーロラカーテン」。そこから―――)
仮面の男「―――― チィ……ッ…!!(灰色の壁からまるで蹴り飛ばされたように転がりながら姿を現した) 」
仮面ライダーディケイド「―――― ス タ ン ッ … (仮面の男に続く様にオーロラカーテンから一同のもとへ合流する形で出現した) ……よお。どうやらそっちも片付いたようだな。 」
ツムリ「……!その声は…門矢士さん…!?その様子だと…仮面ライダーの力を取り戻したようですね…! 」
仮面の男「……!?まさか……退けたというのか…あのリーヴォすらも…ッ……!!(信じられん…と首をぎこちなく振りながら驚愕の声を零した)……もはや貴様等を止められるのは「俺自身」というわけか……いいだろう…ッ…!(跪いていた態勢からゆらりと立ち上がる。その体が陽炎のように揺れ動いて輪郭がぼやけていく。その後―――) 」
仮面の男「 ッ ハ ア ! ! (何もない虚空へ両手を伸ばし、まるで扉を開く様に広げた―――) 」
――――― ギ ュ バ ア ァ ッ ! ! ! (すると驚いたことに、仮面の男の力によるものか…何もなかったはずのその空間が捻じれ、大きな異次元穴が現出。そこから先は亜空間のように不規則な歪みを帯びており、何処に繋がっているのかさえも予想できない――――)
仮面の男「 貴 様 等 に 『 真 実 』 を 見 せ て や る (そう言い残すと一人颯爽とその穴の中へと飛び込んだ。亜空間への扉は、まだ閉ざされない。まるで、彼らを誘うかのように―――――) 」
ヒロ「とんでもない奴だったが…ああ、これでなんとか………!?お前は…草加ァ!!(仮面の男に咄嗟に身構える)なに…真実、だと……?あの扉の先にか…… 」
大賀美沙知「……なるほど、私たちを誘ってきてる感じだね。今の今まで散々邪魔してきてやったからね。私たちも邪魔されてきたけど。だけどもう、この長い長い鬼ごっこもお終いの時みたいだ。ある程度心の準備をしたほうがよさそうだね。 」
うちはサスケ「……いよいよアイツも切羽詰まったようだな。おそらく……ヤツの本拠地がこの先にある…… 」
トランクス「………(謎の穴を残して消えていった仮面の男。奴を追いかけたいが、その前に…――――)―――― 悟飯さん。(なによりも、この窮地を救ってくれた「恩師」に振り返る) ……僕たちを助けてくださり、本当に…ありがとうございました…!いかなる時代でも、「様々な貴方」に会う度に思います。やはり、僕にとっての「孫悟飯」さんは、貴方しかいない…と。 だから、もう二度と会えないものだと腹を括っていました。…… …… ……―――――― 」
トランクス「―――― 括って……いた…はずなのに……っ゛……(あれから成長した自分なら、と…大胆不敵に笑ってみせようとした。でも、ダメだった。あの頃と全く変わらない、色褪せない情景が蘇ってくる。胸に込み上げてくる熱い感情が心を燃やし、くすぶられるいつかの記憶によって涙腺が緩みだす。もう二度と会えない人との再会など、許されるはずがないのに…と…――――) 」
仮面ライダーディエンド → 海東大樹「(変身を解除しながら士の傍に近寄っていく)―――― 士、行くんだろう?餞別だ、持っていきたまえ。(そう言うと彼にカードを一枚投げ渡す。それは、「ディエンド」のライダーカードだった) 」
仮面ライダーディケイド → 門矢士「……!(変身解除後、解凍から受け取ったそのカードに驚きを示す)……いいのか? 」
海東大樹「スペアカードだ、気にしないでくれたまえ。ただし、効果は一度きりだ。キミがそれをどう使うかは、キミ次第だ。それじゃ、ボクはもう行くよ。次の「お宝」を探しにね―――――(士に不敵な笑みを残し、自分が発生させたオーロラカーテンの中へと潜り、この舞台を降りた――――) 」
門矢士「……海東…… ああ、この「歪んだ時代」を破壊してやる…! 」
射命丸文「ついに!諸々の真相がわかるという事ですね!!いやぁ!!ここまで割と危ない目に遭いながらも付いてきた甲斐があったというものですよ!! 」
孫悟飯「(頭髪が黒へ戻る。先程のような爆発的な気は愚か、"気"そのものが消失した。素の孫悟飯としての力は愚か、人としての生命が既に"抜け殻"をなっていることを意味した。) そうか……やっぱり隠せないな。あの時も、今も。俺はどの世界でも嘘を付けないみたいだ(トランクスと相対し、彼の知る孫悟飯よりも、あの学者に憧れた少年の延長線にあるような穏やかな笑みを浮かべる) 」
孫悟飯「ーーーー時間みたいだ。(金の粒子が蛍火のようにふわりと全身から溢れ、徐々に"存在"が霧散していく。名残惜しそうに拳を握り、既にない感触を確かめていたが、トランクスを一瞥すると目を伏せ)ーーーーいつかの"分岐点"で、正しいことを選んだ君を誇りに思う。(拳をトランクスの胸に当て、力強く頷いた。 彼の背後にはベジータを初め、マイや孫悟空、トランクスと強い縁を結んだ人々の姿があった) 」
孫悟飯「 頑張れトランクス。君が俺達のHOPEだ……! (指を立て額に当てる。そうして別れを告げると踵を返し、歩み出す。 背中が遠くなる前に一陣の風が駆け抜け、面影は瞬く間に炎に包まれ朝焼けの中へ旅立った) 」
トランクス「……!そんな…っ……悟飯さん……!!(光に包まれ、徐々に天へと昇っていく恩師の姿に絶句しながらも、恐る恐るその右手を伸ばそうとするが…)――――!(それよりもいち早く届いた悟飯の拳が、自身の胸に当る。優しくもどこか力強い。あの頃から何一つ変わっていない、彼の人格そのものを表したような、そんな拳を受けて…) 」
トランクス「 ! ! ! (そして、彼だけではない。家族、恋人、仲間……様々な世界で出会い、"繋がって"きた者たちがこちらに向かって笑っている。そんな夢みたいな光景が双眸をその涙で満たしていく―――)――――― ッ ! (そして、振りかぶった片腕で涙を拭う。別れの挨拶はいつだって涙じゃなくて―――――) 」
トランクス「 は い ッ ! (―――― "笑顔"がいいじゃないか ) 」
トランクス「――――――(朝焼けに消えていく恩師の背中を、消えゆく最後の最後まで見届ける。こんなに眩しい朝を迎えたのは生まれて初めてかもしれない。そんな…すべてが晴れ渡るような快感に胸が救われていく。変えられなかった、変わるはずがないなんて、ありえない。「未来」は…必ず変えられる。そんな確かな『 希望 』という輝きの素晴らしさを、教えてもらったのだから―――――)――――― いつか、また どこかで (もはや誰もいないその方角へ、青年は誇らしげに呟いたのだった) 」
未来・綴理「………トランクスさん……(……よかったね……)(路頭に迷っていた自分を導いてくれたトランクスもまた、大きな一歩を踏み出した。そう感じさせる彼の背中を見て、そっとほくそ笑んだ) 」
トランクス「―――― 行きましょう、みなさん!きっと、今度こそ、次が『最後の戦い』になるはずです。もうこれ以上「歴史」が書き換えられてしまってはならない。そこにいた、一瞬一瞬を輝き生きた人たちを冒涜するようなこんな茶番を…僕たちが、終わらせるんです…!(踵を返し、一同を奮起する) 」
村野さやか「……そうですね…! はい…っ!(ついに、ここまで来てしまった。だが、本当の覚悟はとうにできている。あの日、2024年という自分の世界が滅んでしまってから。もう一度、大切な人たちとのかけがえのない日常を取り戻す為に―――) 」
うずまきボルト「…………(仮面の男が去った渦の中を見つめ、サスケへと振り返り)やったな、サスケのオッチャン。……ヤツもとうとう観念したみたいだ。ってより、なりふり構わなくなったって感じか……直接オレらを消すつもりみてェーだぜ…… 」
ヒロ「ああ…!やってやろうじゃねえか…! 」
大賀美沙知「この冒険もいよいよ終わりか~。長かったね……あ、でも…厳密には私たちに流れる時間の速度って一瞬だったり?意外とあっという間というか短かったのかな?……ま、いいや。そんな細かいことは。全部終わらせて、早く元の世界へ帰りましょーよ! 」
ザビーダ「やれやれ、次から次へと……あ゛~、かったりぃ。(そう言ってまたツムリの中へ入っていく) 」
ツムリ「はい…!英寿と、アスランさんを元に戻すためにも…仮面の男との最後の戦いに臨みましょう…! 」
ツムリ「も、もうっ…!きっとこれが"最後"になるかもしれませんからねー!?(そう、中に入っていたザビーダに叫ぶ) 」
デイブレイク「……俺も、最後まで同行させてもらう。「奴」とは過去に因縁があるからな…。(伏し目がちになりながらもアスランたちと向き変える) 」
門矢士「俺もようやく本来の力を取り戻した。あとはこの歪んだ時間を破壊し、元に戻すだけだ。 」
射命丸文「あっ……やっぱ戦う前提ですよね、そりゃあ、そうですよね………(渋々ながら面々について行き) 」
ザビーダの声(ツムリの中)「……”最後”…か。 ……フッ……わかってるさ。その時は………… 」
未来・綴理「……すべて、丸く収まったら……時代は、元に戻る。そうなると……(その時、何処か寂し気な眼差しを人知れず浮かべるも―――)―――― ううん、いいんだ。「さや」の、ためだから。(意を決したように顔を上げた) 」
うちはサスケ「そうだな……これで長かったヤツとの戦いも終わる。さっさと終わらせて、お前を元の時代に戻すぞ、ボルト(ボルトとアイコンタクトを交わし、再び渦の中に目をやり)……兄さん。アンタも行くのか? 」
うちはイタチ「ああ。オレはヤツを追ってここまで来た。故にここで別れる理由はない。……タイムパトロールには黙っておいてくれ、サスケ。オレの調査が正しければ、ヤツの正体は……(そこまで言って、目を伏せ)……いや。ヤツの正体は……あの面を剥いで確認するとしよう 」
アスラン・ザラ(■情)「……何度も言うことになってしまったが……これで本当に最後だ。行こう。俺達の時代を取り戻しに!!」
そして、いよいよ彼らは最後の大舞台へと踏み入れる。
そこで待ち受ける時代は――――
最終更新:2024年05月28日 19:14