2021年立憲翼政会総裁選挙

2020年 - 2021年9月29日 - 2024年
選挙制度 総裁公選規程による総裁選挙
有権者数 党所属衆議院議員:274
党所属参議院議員:108
党員票:382
合計:764*1
候補者名 加賀美咲 涼宮ハルヒ 河野太郎
議員票 115 89 65
党員票 103 78 101
合計 218 167 166
決戦議員票 190 190 -
決戦地方票 23 24 -
決戦投票 213 214 -
候補者名 岸田文雄 高市早苗 野田聖子
議員票 50 36 25
党員票 55 40 5
合計 105 76 30
決戦議員票 - - -
決戦地方票 - - -
決戦投票 - - -
菅義偉 -涼宮ハルヒ - 涼宮ハルヒ
2021年立憲翼政会総裁選挙(2021ねんりっけんよくせいかいそうさいせんきょ)は、2021年9月29日に行われた日本立憲翼政会の党首たる総裁の選挙である。

概要

2021年9月3日、現職の菅義偉次回総裁選への不出馬を表明。これを受け、一光会(竹下派)から加賀美咲防衛大臣、日興会(麻生派)から河野太郎規制改革担当大臣、山水会(岸田派)から岸田文雄前政調会長、護皇会(細田派)から涼宮ハルヒ経済産業大臣が出馬を表明した。また、無派閥議員から高市早苗前総務大臣と野田聖子幹事長代行がそれぞれ出馬を宣言し、候補者は史上最多の6人に上った。また、女性候補者も史上最多の4人となり、初めて過半数を女性が占めることとなった。女性の立候補は2008年以来13年ぶりである。

日粋会(二階派)、現代政治研究会(石原派)から出馬はなかった。また、前回・前々回と出馬した石破茂は今回出馬を断念した。

加賀は党内ベテラン~重鎮から広く支持されており、外務大臣や防衛大臣、総務会長など要職を歴任した実力者であることから当選挙の本命と見込まれていた。財政規律を重視し、英米との協調を打ち出すことで穏健派の票を固める姿勢である。その対立候補となるのが河野であり、改革のイメージを前面に出し党員票で優位に立とうとする戦略に出た。岸田は安倍総裁期に重要ポストを歴任したが、派閥としてはそこまで勢力が大きくないため厳しい戦いが予想された。高市は保守派から強く支持されていたものの、ダークホース的ポジションの涼宮の出馬で票割れを起こすことが懸念された。野田は20人の推薦人をなんとか集め、出馬にこぎ着けた。

下馬評では、加賀が議員票で、河野が党員票で1位を獲得し決戦投票にもつれ込むとされた。少数ながら、涼宮が独自グループのSOS団を動員して大番狂わせを起こすと予測する者もいた。

選挙データ

選挙結果

加賀は予想通り議員票で1位となり、党員票でも1位となったが、総数の3分の1に届かない微妙な結果であった。岸田は3桁台に乗せる意地を見せ、高市・野田の両名は2桁台に終わった。加賀の対立候補と見込まれていた河野は、党員票を涼宮に奪われたことで票が伸び悩み、わずか1票差で決戦投票進出を逃した。これには会場もどよめきに包まれ、粛々と進んでいた選挙は一転して緊張と高揚の一大勝負へと変化するとともに、涼宮が今までの候補にない「何か」を持っていることを示唆することとなった。また、この時点で史上初の女性総裁、ひいては女性総理が誕生することが確定した。

加賀と涼宮が争った決戦投票は、更なる波乱に覆われた。議員票はお互い同数を得、地方票で1票上回った涼宮が加賀を下したのである。加賀が目を点にして硬直する一方で、涼宮が勝ち誇った様子で勢いよく立ち上がる瞬間は、予定調和の多い総裁選で類を見ない劇的な場面だった。加賀派の若手議員が数名壇上に上がり、選管委員に抗議するなどして一時騒然となったが、程なくして割れるような拍手が会場を包んだ。涼宮はある種当然かのような表情で前へ進み、「立憲翼政会万歳、大日本帝国万歳」を三唱した。49歳での総裁選出は安倍晋三の51歳を抜いて最も若く、当選6回は池田勇人と並んで岸信介の3回、安倍の5回に次ぐ3番目の少なさ。非世襲・ノンキャリアとしては異例の出世と言える。*2

選挙後の演説で涼宮はかねてから掲げていた“オモシロイ日本”実現の下準備として「積極財政への転換・金融緩和の継続および日銀との連携強化・親英米外交の継続・独ソとの関係改善・伊西土との連携強化・規制緩和とセーフティネットの充実」などを語り、反対する勢力は容赦なく攻撃することを宣言した。10月4日、菅義偉内閣の総辞職を受け第1次涼宮内閣を組閣し、第100代内閣総理大臣に就任、直後に衆議院を解散した。

タイムライン

関連項目

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日本
最終更新:2025年01月09日 09:34

*1 竹下亘の死去に伴い762に減少

*2 岸・池田は官僚として実績があり、安倍は世襲である