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嵐の守護者、ランドセルへ怒涛の疑問

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「クソッ、いったいどうなってやがるんだ……!」

獄寺隼人は苛立っていた。
いきなり知らない場所に拉致されたと思いきや、マフィアなのに中学生にもなってランドセル背負わされて。挙句の果てに殺し合いをしろだのと、キャベツ頭のガキに言われた。

殺し合い。
その行為自体はマフィアであり、ボンゴレファミリー嵐の守護者である獄寺隼人という少年には巻き込まれる理由が十分にある。
だがこのランドセルがなんだかマヌケな感じがするし、よりによってあんな傲慢なガキ一人の言いなりになるというのが気に入らない。

それに獄寺はマフィアだが――こんな殺し合いを肯定するほど、魂が腐敗しているわけでもない。……というより昔なら喜んで参加したかもしれないが、ボンゴレファミリーの十代目ボス――沢田綱吉の影響でこんなふざけたことは許容出来ない性格になっている。

ルフィとエースがあんなふうに殺処分された光景を見ただけで――怒りという感情がわいてくる程度には、天才・獄寺隼人(スモーキンボム)はボンゴレ十代目(ツナ)に近付きすぎた。

――だがそれでいい。
獄寺はツナと仲良くなったことを恥も後悔もしていない。むしろ彼のおかげで色々と大切なものを知ることが出来た。
すごく重要な場面なのに勝利よりも友達の命を優先するような――そんな甘くて、優しい少年だから獄寺はツナを慕う。
学校では周りからダメツナなんて呼ばれてるけど、ここぞという時は自分の意見や覚悟を貫く覚悟を持つ、ナヨナヨしているようで実は芯の強い男。――獄寺隼人のヒーロー。

「こんなランドセル(モン)、アホ牛にでも――なんて言うのはこの状況じゃ演技でもねぇか」

中学生を小馬鹿にするかのように用意されたランドセルに文句を垂れながら、獄寺は慎重に中身を漁る。
友達――というか腐れ縁?
同じボンゴレファミリーという意味では仲間だが――色々とアホな牛のガキを獄寺は想像した。
まあランドセルを背負わせるにしてはまだ幼すぎる気もするが、中学生の自分よりはマシだろうと思う。

もっとも中学生なんてつい数年前までランドセルを背負ってた年頃なのだが、そんなこと本人は特に自覚していない。よりガキであるランボの存在もあって、中学生でランドセルというコンボに妙な違和感を覚えざるを得ない。

(――それにしても乃亜のやつ、どこから監視してんだ……?)

支給品を確認すると同時に、周りをキョロキョロと視線だけで見回す。
こんな小細工しても乃亜にはすぐ見破られる可能性が高いだろうが、それでも堂々と見回すよりまだ精神的に安心出来る。それに相手は何者かわからないが、まだガキ。これくらいのガキ騙しが通じる可能性も捨て切れない。

まあ彼の世界ではアルコバレーノという凄まじい才能を秘めた赤子もいるので、油断は微塵もしていないのだが。なんなら乃亜のことはそっち側であるとすら考えている。
姿形だけで物事は判別出来ない。アルコバレーノが赤子であるように。雲雀恭弥という最強の守護者が表向きはただの風紀委員長であるように。――そもそもあの六道骸だって中学生だったじゃないか。

(やっぱり一番怪しいのは首輪か?でも下手に刺激すると……。嫌な予感がするぜ)

不死の能力者でも殺せる爆弾。
ルフィやエースのことを知らない獄寺からしたら『不死の能力者』という部分に現実味はないが、あの自信に満ちた演説を見るに嘘はついてないのだろうと推測出来る。
そんな機能を搭載しているほどの首輪だ。他にも色々と仕掛けがあるかもしれない。

(……最終的にはどうにかしてこの首輪は外さねーとな)


乃亜に抗うためには首輪解除が必須だ。
これがある限り彼に命を握られているに等しいのだから。いざ乃亜に辿り着いて、首輪爆破で殺されましたなんてオチは御免だ。

そして獄寺は頭が回る。専門的に機械を弄っているとかじゃないが、手先は器用。なにより元よりダイナマイトを使いこなす男だ。こういう時に多少は力になれると自負している。

それに今回の首輪のように不思議な能力・仕掛けを施された道具なんて散々見てきた。当然、理解もある。
文房具一式がランドセルの中に入っているのもありがたい。やはり紙とペンは大事だ。

(……参加者にランドセルを配ってそこに色々と詰め込むのも、この殺し合いに何か関係がありそうだぜ)

自分は中学生。
それなのにどういうわけか、ランドセルを背負わせて参加させてきた、
ランドセルとは本来、小学生のものだ。中学生達は何年も前に卒業している。

わざわざ荷物を詰め込む容器としてこんなものを選ぶという理由は、必ず何かあるはずだ。きっとそれが判明した時、殺し合いの真実に一歩近づける。
参加者をどういう基準で選んだのか。雑多にランダムという可能性もあるが、何らかの法則性があるかもしれない。

演説で殺害した相手も子供だったし……そういう年齢層を狙った殺し合い、とか。

(――でも小学生ばかり集めたなら、俺がここにいる時点でおかしい。てことはこの説はナシ――か?)

獄寺はペンを持つと「小学生くらいの年齢がターゲットの可能性」ということを紙に書いたが、それをシャッシャと斜線で消す。自分が小学生より上と思うがゆえに未だ彼はこの殺し合いのコンセプトを見破るに至らず。

(早くこの首輪をなんとかして、十代目の元へ帰らなきゃならねえのに……。そもそも十代目もこの殺し合いに巻き込まれてる可能性は――否定出来ねえけど)

何らかの法則性で参加者を選んでいるのなら。
それこそボンゴレファミリーを恨んでいるだとか。そういう理由ならツナも招かれている可能性が高い。

そもそも右腕である自分がこうして巻き込まれた時点で――ツナもターゲットにされている可能性を獄寺は視野に入れていた。

(もしも十代目が参加してるなら……。首輪は俺がなんとかするんで、それまで持ち堪えてください……!)

ボンゴレファミリー嵐の守護者はそのポジションに反して、まずは首輪解除を優先する。
そのために情報や人材を集める必要があるだろう。乃亜に対する嵐のような怒涛の攻めは、首輪を外した後だ。

(アホ牛のやつは……もし巻き込まれたら、俺が保護してやるしかねぇか)

そしてランドセルを見て脳裏に過った牛ガキ、ランボ。もしも彼が居たら、探して守ってやりたい。
そこら辺の方針が本格的に決まるのは、参加者名簿を閲覧してからになるだろうが――。

【獄寺隼人@家庭教師ヒットマンREBORN!】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:首輪を外して乃亜をぶっ倒す
1:まずは首輪解除に必要な情報や人材、道具を集めるぜ。ダイナマイトの知識が活かせりゃいいな
2:首輪以外にもこの殺し合いについて考察するか
3:あのアホ牛(ランボ)、参加してなきゃいいんだけどな……
[備考]
少なくとも未来編以降からの参戦です

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