「やあ、諸君目は覚めたかな?」
その空間に幼い少年少女が数十人はいた。そのなかで、壇上の上に同じくまだ幼い短パンを履いた緑髪の少年が立っている。
歳は小学生程、その容姿に見合わず聡明そうでありまだ、非常に悪辣な雰囲気を醸し出している。
なにより、少年は明らかに壇上の下の少年少女達を見下し、蔑んでいた。
歳は小学生程、その容姿に見合わず聡明そうでありまだ、非常に悪辣な雰囲気を醸し出している。
なにより、少年は明らかに壇上の下の少年少女達を見下し、蔑んでいた。
「僕は、乃亜、海馬乃亜という。実は君たちにあるゲームをして貰いたくて、ここに呼んだんだ。
最後の一人になるまで、殺し合って貰いたい。いわゆるバトルロワイアルさ。勿論ただでとは言わない、優勝者にはどんな願いも叶えてみせる。
例えば……そうだね」
最後の一人になるまで、殺し合って貰いたい。いわゆるバトルロワイアルさ。勿論ただでとは言わない、優勝者にはどんな願いも叶えてみせる。
例えば……そうだね」
乃亜が指を鳴らした瞬間、爆破音と共に一人の少年の首が血しぶきと共に舞い上がった。
「ルフィィィィィ!!!」
【モンキー・D・ルフィ(幼少期)@ONE PIECE】死亡
ルフィと呼ばれる少年だったモノの元に、彼より少し年が上の少年が駆け寄る。
「……てめえ、よくもルフィを」
「安心すると良い。ポートガス・D・エース、キミの弟はすぐに生き返るよ。ほら―――」
「え、エース……?」
「ルフィ!?」
【モンキー・D・ルフィ(幼少期)@ONE PIECE】復活
エースの足元に転がっていた死体は一瞬にして光に包まれ、分離した首と胴体が繋がった生前の姿そのままで蘇った。
「これで信じて貰えたかな? 僕に不可能はないんだよ。
今の爆発だけど、キミたちには首輪を着けさせて貰っている。これは爆弾で、例え不死の異能者でも確実に殺せる特別なものさ。
もう理解の浅い子供でも、分かっているよね? 僕に逆らった者に命はないということに」
今の爆発だけど、キミたちには首輪を着けさせて貰っている。これは爆弾で、例え不死の異能者でも確実に殺せる特別なものさ。
もう理解の浅い子供でも、分かっているよね? 僕に逆らった者に命はないということに」
子供たちの中、何人かの眼光は鋭く乃亜を捉え殺意を放っていたが、先ほどの惨状と乃亜が起こした奇跡の蘇生劇を目の当たりにし、その殺意が和らいでいた。
本当にあらゆる願いが叶うならばと、または乃亜を殺めようにも首輪を警戒し様子見に回ったのか。
乃亜はそれを知ってから知らずか眼光の主達に一瞥をくれた。
本当にあらゆる願いが叶うならばと、または乃亜を殺めようにも首輪を警戒し様子見に回ったのか。
乃亜はそれを知ってから知らずか眼光の主達に一瞥をくれた。
「そうそう、殺し合いと言っても、ゲームは公平に行わなければならないからね。キミたちにはランダムにアイテムを支給するよ。
圧倒的強者にはハンデも与えよう。ただ、殺すだけじゃなく戦略も必要になるわけさ」
圧倒的強者にはハンデも与えよう。ただ、殺すだけじゃなく戦略も必要になるわけさ」
「ゴムゴムの~ぴすとる!!」
ぺちんっと、間の抜けた音がした。
腕を精一杯伸ばし拳をぶつけようと狙いを付けたのだろうが、それは乃亜には届かず、その背後の壁を叩いた。
後の四皇といえど、この場に呼ばれた時系列のルフィはまだ手足が伸びる程度の子供でしかない。
海王類すら一撃で仕留め、東の海の覇者、砂の国を牛耳る七武海、空島に君臨する雷神、41歳、ワノ国を支配する最強生物、
数多の猛者を打倒したその拳も、今はまだパンチの打ち方すら知らない未熟な子供の小さな手でしかなかった。
腕を精一杯伸ばし拳をぶつけようと狙いを付けたのだろうが、それは乃亜には届かず、その背後の壁を叩いた。
後の四皇といえど、この場に呼ばれた時系列のルフィはまだ手足が伸びる程度の子供でしかない。
海王類すら一撃で仕留め、東の海の覇者、砂の国を牛耳る七武海、空島に君臨する雷神、41歳、ワノ国を支配する最強生物、
数多の猛者を打倒したその拳も、今はまだパンチの打ち方すら知らない未熟な子供の小さな手でしかなかった。
「おいルフィ!」
「だってよ、エースあいつ!!」
「だってよ、エースあいつ!!」
だが、何よりも自由を愛するルフィは殺し合いなど容認できる筈もなかった。
「僕も舐められたものだね……。いいかい? 僕はこの世界(ゲーム)の創造主(かみ)なんだよ。
神に逆らった者の末路を教え込んであげないとね」
神に逆らった者の末路を教え込んであげないとね」
「おまえの、何処が神なんだッ!!」
「今に分かる」
ボンッ。
再び響く、爆発音。
転がり落ちるのは、エースの生気を失った生首だった。
「え、エースウウウウウ!!? なんでだ、お前、どうしてエースを!!!?」
「フフフ、神罰は罪人に下されるとは限らない。キミたちの命は僕が握っているのさ」
「お前……お前ェ!! ゴムゴムのォォォ!!!」
ルフィが怒りを込め、擦り切れる程に歯を噛み締め腕を伸ばし乃亜へと飛び掛かる。
ボンッ。
爆音に遮られ咆哮は紡がれることはなく、首が亡くなった体は無様に転げる。
とある世界の海を騒がすハズだった大海賊の兄弟は、正しい歴史を外した最悪のもしもの中で凄惨な結末を迎えてしまった。
とある世界の海を騒がすハズだった大海賊の兄弟は、正しい歴史を外した最悪のもしもの中で凄惨な結末を迎えてしまった。
「せっかく拾った命を無駄にするとはね。僕に尻尾を振るっていれば良いものを」
乃亜はルフィの首を蹴り飛ばし、ビリヤードのようにエースの首に当てた。
「そうだねえ……せっかくだ。キミたちの兄弟愛に題名でも付けてあげようか。
『無様な敗北者達』キミたちにぴったりの名前じゃないか! 無駄死にご苦労様、せいぜいあの世で海賊ごっこに励んでいてくれたまえ!
アッハハハハハハハハハハハハハ!!!」
『無様な敗北者達』キミたちにぴったりの名前じゃないか! 無駄死にご苦労様、せいぜいあの世で海賊ごっこに励んでいてくれたまえ!
アッハハハハハハハハハハハハハ!!!」
この悪趣味な光景を目の当たりにした直後、参加者たちの意識が揺らいでいく。
彼らが最後に目の当たりにしたのは、無邪気に笑う全能感に満ちた子供の高笑いだけだった。
彼らが最後に目の当たりにしたのは、無邪気に笑う全能感に満ちた子供の高笑いだけだった。
【モンキー・D・ルフィ(幼少期)@ONE PIECE】死亡
【ポートガス・D・エース(幼少期)@ONE PIECE】死亡
【ポートガス・D・エース(幼少期)@ONE PIECE】死亡
【主催者】
【海馬乃亜@遊戯王デュエルモンスターズ(乃亜編)】
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