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手なずけられるか、太古の力

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匿名ユーザー

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「まさか今さら、ランドセルを使うことになるとはね……。
 まあ殺し合いに放り込まれたのに比べれば、些細なことだけど」

とある民家の今で、一人の少年がそう呟きながらランドセルの中身を確認していた。
彼の名は、千葉秀夫。
外見は明らかに小学生程度の少年だが、実年齢はそうではない。
かつて彼は不老不死を研究する父親により、老いぬ体へと改造された。
そして少年の姿のまま、50年以上の時を生きてきたのだ。

(ドライバーとメモリはないか……。
 まあ使わせたくないのもわかる)

普段の彼が使用している変身アイテムである「ガイアドライバーrex」と「ブラキオサウルスメモリ」は、荷物の中にはなかった。
秀夫には、その理由がある程度想像できていた。
彼が変身するブラキオサウルスドーパントは本物の恐竜さながらの巨体を持ち、
さらに自分の操り人形である戦闘員「ボーンズ」を無尽蔵に生み出すことができる。
どちらの特徴も、不特定多数の殺し合いという状況では非常に強いアドバンテージとなる。
ゆえに参加者の公平性を著しく損なうと判断され、支給されなかったのだろう。

(で、代わりがこれか……)

秀夫が取り出したのは、円形の窪みが三つ空いた長方形の物体。
そしてその窪みにすっぽりはまりそうな、3枚のメダルだ。
メダルの表面にはそれぞれ、プテラノドン、トリケラトプス、ティラノサウルスという古代生物のスーパースターが描かれている。

(オーズドライバー……。仮面ライダーオーズの変身アイテム……。
 万灯さんの持ってた資料で見たことがあるな。
 NEVER襲撃の際に現れ、Wに協力した仮面ライダー……)

記憶を呼び起こしながら、秀夫はドライバーを腰に当てる。

(ぶっつけ本番というのも怖いし、まずはどんな感じか試してみるか)

腰に固定されたドライバーに、秀夫は1枚ずつメダルをセットしていった。
そして、付属していたスキャナーをかざす。

『プテラ! トリケラ! ティラノ!
 プットッティラノザウルゥゥゥゥゥス!』

ハイテンションな音声が流れると、秀夫の体が紫を基調とした装甲に包まれる。
これが仮面ライダーオーズ・プトティラコンボである。

「ぐっ……うあああああ!!」

変身が完了した直後、秀夫の口から苦悶の声が漏れる。
流れ込む衝動が、彼自身の意思を塗りつぶしていく。
全てを破壊したくてたまらなくなる。

「グウッ!」

意識が完全に支配される前に、秀夫はなんとかメダルをドライバーから引き抜く。
装甲は霧散し、再び生身の秀夫の姿があらわになった。

「はあ、はあ……」

大粒の汗をかきながら、秀夫はその場に尻餅をつく。

「なんだ、これは……。
 全力で抵抗し続けないと、意識を持って行かれる……。
 こんなものが本当に、仮面ライダーの力なのか?」

おのれの知る「仮面ライダー」とは似ても似つかぬ力に、秀夫は困惑を隠せない。

「これは本当に、後がなくなった時用だな……。
 軽々しく使えるものじゃない」

秀夫はドライバーとメダルをランドセルに戻し、代わりに拳銃を取り出す。

「僕とて、生身で戦えないわけじゃない。
 普段はこっちに頼るか。
 願いを叶えるなんて戯れ言に興味は無いが……この程度のアクシデントも乗り越えられないようじゃ、
 裏風都の幹部として面子が立たないよな」

秀夫は、乃亜の願いを叶えるという発言を信じてはいない。
彼にとってこの殺し合いは、「巻き込まれてしまったトラブルを片付ける」という認識でしかない。

「さて、サクサクいこうか……」

淡々と呟くと、秀夫はランドセルを背負って民家を後にした。


【千葉秀夫@風都探偵】
[状態]精神的消耗(小)
[装備]トカレフ@現実(残弾50)
[道具]基本支給品、オーズドライバー&コアメダル(プテラ、トリケラ、ティラノ)@仮面ライダーOOO
    ランダム支給品0~1(変身アイテムではない)
[思考・状況]基本方針:優勝を目指す
1:オーズドライバーは、できる限り使わない
[備考]
※参戦時期は単行本12巻終了後


【オーズドライバー&コアメダル(プテラ、トリケラ、ティラノ)@仮面ライダーOOO】
1セットで一つの支給品扱い。
仮面ライダーオーズの変身ベルトと、恐竜の力を宿した紫のメダルのセット。
このメダルで変身できるプトティラコンボは絶大な力を持つ代わりに、強靱な意志がなければ破壊衝動に飲み込まれ暴走してしまう。

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