2003.05.20 R 2013.08.19
貿易を行って、両側で市場が明らかに増える品目に限って、関税を引き下げるべきなのでしょう。
中世ヨーロッパで銀食器貿易をすることを考えてみると、B国製のスープ皿5枚を買っていたB国の裕福な人は、F国製のスープ皿も同じ価格で売られていればやはり5枚買うかもしれません。B国とF国は、自国内で余った銀食器を、貿易によって交換することで、さらに売り上げを伸ばすことが期待できます。この場合、関税は低いほうがいい。
一方、B国の小麦で作られたパンを食べて満腹になっている人は、F国の小麦が輸入されても、2倍の量のパンを食べるようにはなりません。また、飢饉などに備えて、B国もF国も食糧自給率をある程度の水準に維持せねばなりません。