«X — 転生の始まり» - cosmichistory @ ウィキ

思考の時代に罪人たちが送り込まれた刑務所の構成要素は物質的な性格が強いものでしたが、それは我々が現在住んでいる宇宙ではありません。

この物質的な性格が強い宇宙で囚人たちが纏っていた肉体は、我々が今日使用している肉体と姿形は酷似しています。しかし、内部には内臓がなく、エネルギーを供給するためのコイル状の器官があるだけで、我々の現在の宇宙の生物に見られるような新陳代謝活動はありませんでした。

この時代の刑務所に囚人を送り込むときに使用された手法はあまり厳しいものではなかったので、囚人たちは脱出し、逆襲することができました。こうして、エネルギー体をまとっていた魂たちとと 肉体に宿っていた魂たちの間に戦争が起こりました。

この戦争も長い間続きました。

戦争が始まった時点で、まだ少数の人々は記号の時代の世界に残っていて、最初のうちはこの戦争でどちらの側にも荷担しませ んでした。しかし戦争は長く続き、とても面白いものになったので、彼らは熱心な観客になりました。

2480兆年ほど前の時点で、記号の時代の勝者は神々として戦争に干渉するようになり、やがて、思考の時代の世界に住みつくようになりました。

戦争の終わり近くに、あまりにも多くの通路が思考の時代の世界と刑務所の間に造られ、2つの宇宙はやがて1つになりました。刑務所は思考層と物質層を持つ宇宙となったのです。

人々は時と場合によってエネルギー体を纏ったり肉体を纏ったりするようになりました。これが転生という現象の始まりです。