近頃の私は読むとしたら時の試練を経た古い書物を読むことが多くて、技術トレンドレポートなんてものを読むと、びっくりするくらいに知らないことが多くあります。
新技術は、革新の弾み(Innovation Trigger)、過剰期待の山頂(Peak of Inflated Expectation)、幻滅の谷間(Trough of Disillusionment)、啓蒙の坂道(Slope of Enlightenment)を経て、生産性の台地(Plateau of Productivity)にいたるとされています。
生産性の台地:
- Location Intelligence ··· あらゆる情報の地理的特性を理解に生かそうとするものとか。
- Consumer Telematics ··· カーナビの延長線上にある何からしい。
- Activity Streams ··· Facebookのウォールもその一種で、お仕事でも使用されるとか。
幻滅の谷間:
- In-Memory Analytics ··· コンピューターを高効率に使う技術の一つ。
- Mesh Networks ··· 参加機器の故障に強いネットワーク。
- NFC ··· 近距離デジタル通信。
過剰期待の山頂:
- Content Analytics ··· 人工知能に文章を読ませたりすること。
- Complex-Event Processing ··· コンピューターに出来事を認識させる技術。教会の鐘の音、タキシード男とドレス女の姿、空気中に飛び交う米や紙ふぶきを観察したコンピューターが、それを結婚式という出来事だと認識するってことです。実現したら人類社会が変わりそうな技術です。
- Internet of Things ··· ありとあらゆるものをインターネットの繋ごうということ。
革新の弾み:
- Neurobusiness ··· 神経を弄りまわすような恐そうな技術ではありません。神経やその集まりである脳の働きを理解し、お仕事に生かそうというものです。この技術を使うには、各人が神経的な規律に従う必要があるとか。神経質になるということではなく、おそらく、適度に活性化し、そして、何事もやりすぎないことですね。何しろ、神経は興奮しすぎないようにできています。「過ぎたるは及ばざるがごとし」は我々の脳の仕組みでもあります。経営も政治もそうあっていただきたい。
- Prescriptive Analytics ··· お仕事の成功を高確率で実現する処方箋を作ることらしい。
- Electrovibration ··· タッチパネルの触感を電気的に変える技術。周りに並んでいる技術と比べて、地味ですねぇ。
- Quantified Self ··· 個人に関する大量のデータを集めてあーしてこーしてという、よくわからない話です。
- Smart Dust ··· 微細な機械の集団にいろいろなお仕事をさせる技術です。戦争に使われなきゃいいんですがね。
2013.09.04