〝次のような現実がある。オリンピックの開催地となることを目指す競争では、実際に選ばれるよりも次点の方が、良い結果が得られる傾向にある、と経済学者たちは述べているのだ。〟
〝マサチューセッツ州ウースターにあるホーリークロス大学で経済学を研究するヴィクター・マセソン教授は、「IOCと関係のない、学究専門の経済学者のほぼ全員が、オリンピックは非常に費用がかかるイベントであり、開催都市がその費用を埋め合わせる見込みはほとんどないという点で一致している」と話している。〟
オリンピック招致キャンペーンでは、どうやら、最終選考に残り、なおかつ、開催地として選ばれないことが、都市の経済にとって最も良好な結果をもたらすようです。
オリンピックは終わってしまえばそれまでです。永続的な成長を生むものではありません。後に残るのは、たいてい、利用者不足に陥る競技施設と選手村跡です。
東京がオリンピック開催地として選ばれれば、いったん株価は上昇し、売り抜けの好機を作ってくれましょう。東京が選ばれなければ、いったん株価は下落しますが、実際には経済面では良い結果が得られやすいため、株の買い入れの好機が到来することになります。
選ばれるも良し、選ばれざるも良し。
2013.09.06